JP7161865B2 - 映像解析装置及びそのプログラム - Google Patents
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Description
映像解析装置は、オプティカルフロー算出手段によって、縮小映像のオプティカルフローを算出する。
このように、映像解析装置は、ダウンコンバートによりオプティカルフローの計算量を抑制することができる。
映像解析装置は、移動量表示手段によって、オプティカルフロー算出手段が算出したオプティカルフローの移動方向と、移動量対応付け手段が線形補完したオプティカルフローの移動量とを、被写体の移動方向及び移動量として、縮小映像に合成表示する。
移動量表示手段は、オプティカルフローの移動方向と、移動量補正手段が補正したオプティカルフローの移動量とを合成表示する。
このように、映像解析装置は、入力映像の解像度及びフレームレートに対応付けてオプティカルフローの移動量を線形補完する。
本発明によれば、ダウンコンバートによりオプティカルフローの計算量を抑制し、入力映像の解像度及びフレームレートに対応付けてオプティカルフローの移動量を線形補完するので、リアルタイムで被写体の移動量を表示することができる。
以下、本発明の各実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施形態において、同一の手段には同一の符号を付し、説明を省略した。
図1及び図2を参照し、第1実施形態に係る映像解析装置1の構成を説明する。
第1実施形態では、図1に示すように、映像解析装置1がカメラCに装着されていることとする。
まず、映像解析装置1の説明に先立ち、カメラCを簡単に説明する。例えば、カメラCは、超高精細映像(例えば、解像度7680×4320画素、フレームレート120Hz)を撮影できる一般的な撮影カメラである。このカメラCは、カメラ本体CBと、ビューファインダCVとを備える。カメラ本体CBは、レンズ等の光学系や撮像素子等で構成され、被写体が含まれる撮影映像(入力映像)を生成する。ビューファインダCVは、カメラマンが撮影映像を確認できるように、撮影映像の縮小映像を表示する。
図2を参照し、映像解析装置1の構成について説明する。
図2に示すように、映像解析装置1は、カメラ本体CBから撮影映像が入力され、入力された撮影映像をダウンコンバートして縮小映像を生成し、生成した縮小映像をビューファインダCVに表示する。このとき、映像解析装置1は、被写体の移動方向及び移動量を解析し、その解析結果を縮小映像に合成表示するものである。映像解析装置1は、映像入力手段10と、ダウンコンバート手段20と、オプティカルフロー算出手段30と、移動量対応付け手段40と、移動量表示手段50とを備える。
その一方、オプティカルフロー算出手段30は、縮小映像に予め設定された検出領域のみから特徴点を抽出し、オプティカルフローを算出してもよい。この検出領域とは、縮小映像内でオプティカルフローの算出対象となる領域のことであり、カメラマン等のユーザが任意のサイズ及び形状で設定できる。本実施形態では、検出領域が、被写体が存在する可能性の高い縮小映像の中央部に矩形状で設定されていることとする。この場合、オプティカルフロー算出手段30では、縮小映像全体よりも検出領域の空間周波数成分が失われにくいので、より高精度なオプティカルフローを算出できる。
その後、オプティカルフロー算出手段30は、特徴点毎に算出したオプティカルフローを移動量対応付け手段40に出力する。
図4~図6を参照し、水平方向、垂直方向、斜め方向での移動量の対応付けを具体的に説明する。
図4~図6の上段には、縮小映像(解像度1920×1080画素、フレームレート30Hz)を図示した。また、図4~図6の中段には、第1撮影映像(解像度3840×2160画素、フレームレート60Hz)を図示した。また、図4~図6の下段には、第2撮影映像(解像度7680×4320画素、フレームレート120Hz)を図示した。
図4~図6では、マス目が画素を表し、ハッチングされたマス目が特徴点となる画素を表し、横軸が時間軸を表している。
なお、図4~図6では、説明を簡易にするために解像度やフレームレートが異なる撮影映像を図示しているが、実際には、解像度やフレームレートが異なる撮影映像を同時に扱う必要はない。
図6に示すように、1フレーム当たりの斜め移動量は、水平移動量成分の二乗と垂直移動量成分の二乗の和の平方で求められる。このため、解像度縮小率A及びフレームレート縮小率Bは、水平方向、垂直方向及び斜め方向で全て同一となる。ここで、縮小映像において、1フレーム当たりの斜め移動量は、水平移動量成分が1画素、垂直移動量成分が1画素であるため、図4及び図5で説明した通り、水平方向及び垂直方向と同様の対応付けとなる。
移動量表示手段50は、移動量対応付け手段40からの移動方向・移動量情報を、ダウンコンバート手段20からの縮小映像に合成し、被写体の移動方向及び移動量として、ビューファインダCVに表示するものである。つまり、移動量表示手段50は、オプティカルフロー算出手段30が算出したオプティカルフローFの移動方向と、移動量対応付け手段40が線形補完したオプティカルフローFの移動量yとを縮小映像に合成した合成映像を生成する。
その後、移動量表示手段50は、生成した合成映像をビューファインダCVに出力する。
図7を参照し、移動量表示手段50が生成する合成映像の一例を説明する
図7に示すように、合成映像αでは、被写体Tの移動方向及び移動量を矢印で表す。
また、図7では、矩形状の検出領域βが、合成映像αの中央部に設定されている。従って、合成映像αに含まれる3個の被写体Tのうち、検出領域βに含まれる被写体T1,T2のオプティカルフローF1,F2が算出されている。一方、検出領域βに含まれない被写体T3については、オプティカルフローが算出されていない。従って、合成映像αでは、被写体T1,T2のオプティカルフローF1,F2のみが表示され、被写体T3のオプティカルフローが表示されていない。なお、図7では、検出領域βは、合成映像αに表示せずともよい。
さらに、移動量表示手段50は、全方向、垂直方向及び水平方向のそれぞれで、オプティカルフローFの移動量平均値を算出し、合成映像αの下部中央に表示してもよい。図7では、オプティカルフローFの移動量平均値は、全方向で20.2となり、垂直方向で14.5となり、水平方向で15.7となる。
さらに、移動量表示手段50は、図8に示すように、オプティカルフローFを表す矢印の周縁側を異なる色で表示してもよい。例えば、オプティカルフローFを表す矢印の内側が緑色や水色の場合、矢印の周縁側が黒色や白色となる。
なお、移動量表示手段50は、設定情報や解析情報を合成映像αに表示すると見づらくなる場合、図9に示すように設定情報や解析情報を表示せずともよい。
図10を参照し、移動量表示手段50による警告表示の一例を説明する
図10に示すように、カメラCが急激なカメラワーク(例えば、高速なパン操作)を行うと映像酔いが懸念されるので、急激なカメラワークを避けることが好ましい。そこで、移動量表示手段50は、特徴点の移動量(オプティカルフローFの移動量)に基づいて、急激なカメラワークを判定し、映像酔いが懸念される場合、警告表示を行う。
なお、警告メッセージWは任意であり、例えば、「Rate of Arrow5 Exeed ○%」であってもよい(なお、‘○’は第2閾値に対する超過を表す数値)。
図11を参照し、映像解析装置1の動作について説明する。
図11に示すように、映像入力手段10は、カメラ本体CBから撮影映像が入力され、入力された撮影映像の解像度とフレームレートを取得する(ステップS1)。
まず、移動量対応付け手段40は、撮影映像の解像度及びフレームレートと、縮小映像の解像度及びフレームレートとの比から、解像度縮小率A及びフレームレート縮小率Bを算出する。
次に、移動量対応付け手段40は、前記した式(1)を用いて、ステップS3で求めたオプティカルフローFの移動量を、解像度とフレームレートの両方で線形補完することにより、撮影映像に対応させる(ステップS4)。
以上のように、映像解析装置1は、ダウンコンバートによりオプティカルフローFの計算量を抑制し、撮影映像の解像度及びフレームレートに対応付けてオプティカルフローFの移動量を線形補完するので、リアルタイムで被写体の移動量を表示することができる。
これにより、映像解析装置1では、カメラマンがビューファインダCVを視認することで被写体の移動量をリアルタイムで知ることができ、制作映像の解像度及びフレームレートから撮影したい移動量が決まっている場合、その移動量に合わせてカメラCのズームや画角を調整することができる。さらに、映像解析装置1では、撮影映像の特徴点の移動量がビューファインダCVに表示されるので、制作映像の解像度及びフレームレートに合わせたカメラワークをカメラマンが容易に行うことができる。
図12を参照し、第2実施形態に係る映像解析装置1Bについて、第1実施形態と異なる点を説明する。
映像解析装置1Bは、視距離に応じてオプティカルフローFの移動量を補正する点が、第1実施形態と異なる。図12に示すように、映像解析装置1Bは、映像入力手段10と、ダウンコンバート手段20と、オプティカルフロー算出手段30と、移動量対応付け手段40と、移動量表示手段50Bと、移動量補正手段60とを備える。
なお、移動量表示手段50B及び移動量補正手段60以外は、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
なお、移動量補正手段60は、オプティカルフローFの移動量範囲ではなく、視距離に反比例するように、オプティカルフローFの移動そのものを補正してもよい。
なお、移動量表示手段50Bが表示する合成映像は、第1実施形態と同様のため、これ以上の説明を省略する。
以上のように、映像解析装置1Bは、観視条件(視距離)に応じてオプティカルフローFの移動量を補正するので、正確な被写体Tの移動量を合成表示することができる。
図13及び図14を参照し、第3実施形態に係る映像解析装置1について、第1実施形態と異なる点を説明する。
図13に示すように、映像解析装置1が映像監視装置100に内蔵されている点が、第1実施形態と異なる。
図14に示すように、映像監視装置100は、映像蓄積装置200に蓄積されている映像について、被写体の移動量を監視するものであり、映像解析装置1と、モニタ110とを備える。
なお、映像解析装置1は、有線又は無線のネットワークで映像蓄積装置200と接続され、このネットワークを介して、映像蓄積装置200から蓄積映像を入力することとする。他の点、映像解析装置1は、第1実施形態と同様のため、これ以上の説明を省略する。
以上のように、映像解析装置1は、映像監視装置100に内蔵されている場合でも、第1実施形態と同様、リアルタイムで被写体の移動量を表示できるので、適切な映像監視を行うことができる。
以上、本発明の各実施形態を詳述してきたが、本発明は前記した各実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
前記した実施形態では、撮影映像全体から縮小映像を生成することとして説明したが、これに限定されない。例えば、撮影映像の一部領域を切り出して、縮小映像を生成してもよい。つまり、前記した実施形態では、撮影映像全体が縮小領域として設定されているのに対し、変形例1では撮影映像の一部が縮小領域として設定されている。
変形例1に係る映像解析装置1Dは、映像入力手段10と、ダウンコンバート手段20Bと、オプティカルフロー算出手段30と、移動量対応付け手段40Bと、移動量表示手段50とを備える。
移動量対応付け手段40Bは、撮影映像Lの一部領域を縮小したので、縮小映像Sと縮小領域Mとの画素数の比に基づいて、解像度縮小率Aを算出する(縮小映像Sの画素数を縮小領域Mの画素数)。例えば、解像度縮小率A=(1920×1080)/(3840×2160)=1/4となる。
他の点、映像解析装置1Dは、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
前記した各実施形態では、式(1)を用いて線形補完を行うこととして説明したが、線形補完の手法は、これに限定されない。
前記した各実施形態では、縮小映像に検出領域を設定した場合、縮小映像の検出領域から特徴点を抽出することとして説明したが、これに限定されない。例えば、縮小映像に検出領域を設定した場合でも、縮小映像全体から特徴点を抽出してもよい。
前記した各実施形態では、撮影映像及び縮小映像のそれぞれについて、解像度及びフレームレートを例示したが、解像度及びフレームレートは、特に限定されない。
前記した各実施形態では、撮影映像の解像度やフレームレートを手動で設定することとして説明したが、自動で検出してもよい(縮小映像の解像度やフレームレートも同様)。
10 映像入力手段
20 ダウンコンバート手段
30 オプティカルフロー算出手段
40 移動量対応付け手段
50,50B 移動量表示手段
60 移動量補正手段
100 映像監視装置
110 モニタ
C カメラ
CB カメラ本体
CV ビューファインダ
Claims (6)
- 被写体の移動方向及び移動量を解析する映像解析装置であって、
入力映像の解像度及びフレームレートの少なくとも一方をダウンコンバートすることで、縮小映像を生成するダウンコンバート手段と、
前記縮小映像のオプティカルフローを算出するオプティカルフロー算出手段と、
前記入力映像の解像度及びフレームレートに対応付けて、前記オプティカルフロー算出手段が算出したオプティカルフローの移動量を線形補完する移動量対応付け手段と、
前記オプティカルフロー算出手段が算出したオプティカルフローの移動方向と、前記移動量対応付け手段が線形補完したオプティカルフローの移動量とを、前記被写体の移動方向及び移動量として、前記縮小映像に合成表示する移動量表示手段と、
予め設定された視距離に応じて、前記移動量対応付け手段が線形補完したオプティカルフローの移動量を補正する移動量補正手段と、
を備え、
前記移動量表示手段は、前記オプティカルフローの移動方向と、前記移動量補正手段が補正したオプティカルフローの移動量とを合成表示することを特徴とする映像解析装置。 - 被写体の移動方向及び移動量を解析する映像解析装置であって、
入力映像の解像度及びフレームレートの少なくとも一方をダウンコンバートすることで、縮小映像を生成するダウンコンバート手段と、
前記縮小映像のオプティカルフローを算出するオプティカルフロー算出手段と、
前記入力映像の解像度及びフレームレートに対応付けて、前記オプティカルフロー算出手段が算出したオプティカルフローの移動量を線形補完する移動量対応付け手段と、
前記オプティカルフロー算出手段が算出したオプティカルフローの移動方向と、前記移動量対応付け手段が線形補完したオプティカルフローの移動量とを、前記被写体の移動方向及び移動量として、前記縮小映像に合成表示する移動量表示手段と、
を備え、
前記オプティカルフロー算出手段は、前記縮小映像から特徴点を抽出し、抽出した前記特徴点についての前記オプティカルフローを算出し、
前記移動量表示手段は、移動量が予め設定された第1閾値を超える前記特徴点の数と、前記縮小映像から抽出した全特徴点の数との割合を算出し、算出した前記割合が予め設定された第2閾値を超えた場合、警告を行うことを特徴とする映像解析装置。 - 前記オプティカルフロー算出手段は、前記縮小映像に予め設定された検出領域のオプティカルフローを算出し、
前記移動量表示手段は、前記検出領域に含まれる前記オプティカルフローの移動方向及び移動量を合成表示することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の映像解析装置。 - 前記移動量対応付け手段が線形補完したオプティカルフローの移動量に基づいて、映像解析処理を行う映像解析手段、をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の映像解析装置。
- コンピュータを、請求項1から請求項5の何れか一項に記載の映像解析装置として機能させるためのプログラム。
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JP2009294983A (ja) | 2008-06-06 | 2009-12-17 | Sony Corp | 追尾点検出装置および方法、プログラム、並びに記録媒体 |
JP2015039242A (ja) | 2014-11-21 | 2015-02-26 | 株式会社ニコン | 撮像装置 |
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