JP2007235387A - 撮像装置、及びそれを用いたカメラ - Google Patents

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Tatsufumi Oyama
達史 大山
Yoshifumi Kato
桂史 加藤
Kuniyuki Tani
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Abstract

【課題】 撮像素子に読み出し方法の異なる2つの領域を設けた場合、読み出しに時間の掛かる領域の範囲を大きく設定した場合であっても、高いフレームレートで感度のよい画像を撮像することが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】 領域設定部20は、撮像素子12に対して、全画素読み出しを行う高解像度領域51と、間引き読み出しを行う低解像度領域52を設定する。撮像装置10の駆動部14は、高解像度領域51に含まれる受光素子と、低解像度領域52に含まれる受光素子とで、それぞれ個別に露光を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像装置及びカメラに関し、特にCMOSセンサを用いた撮像装置と、それを用いたカメラに関する。
ETC(Electronic Toll Collection System)等で用いられる車両検知・車番認識システムでは、移動する車両の検知と通過タイミングを認識するための高速撮影と、車番を認識するための高解像度撮影が必要な場合がある。特許文献1には、1台のCMOSセンサを利用し、1画面のうち一部を高解像度で撮影して車番認識を行い、その他の領域を低解像度で撮影することで高速な撮影を可能とする車両検知・車番認識システムが開示されている。
このシステムは、CMOSセンサが受光素子で発生した電荷量をランダムに読み出せる特性を活用している。すなわち、CMOSセンサは受光素子のアドレスを指定することにより、一部領域は全画素読み出しを行い、その他の領域は間引き読み出しを行うことができる。また、CMOSセンサは、解像度を下げたり撮影範囲を小さくしたりすれば画像取込速度が速くなり、フレームレートが早くなる。
また、CMOSセンサでは、露光開始時間を揃えるためグローバルシャッターが使用される。すなわち、全画素を同時にリセットして露光を開始し、一定時間受光素子で発生した電荷を蓄積した後、全画素同時に露光を終了する。そして、露光が終了した段階で、読み出しを開始する。
特開2004−94412号公報
従来のCMOSセンサは、画面内で高解像度撮影する領域を大きくしようとすると、一画像の読み出し時間が長くなるため、フレームレートを落とすか、露光時間を短くし、感度を犠牲にする必要があった。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、撮像素子に読み出し方法の異なる2つの領域を設けた場合、読み出しに時間の掛かる領域の範囲を大きく設定した場合であっても、高いフレームレートで感度のよい画像を撮像することが可能な撮像装置、及びそれを用いたカメラを提供することである。
本発明のある態様は撮像装置に関する。この撮像装置は、撮像素子で撮像される画像領域に設けられた第1の領域と、前記画像領域に設けられ、前記第1の領域とは異なる読み出し方法によって前記撮像素子から画像信号が読み出される第2の領域と、を備え、前記第1の領域と前記第2の領域の露光をそれぞれ個別に行うことを特徴とする。
ここで、「露光」とは撮像素子で入射された光を電荷に変換し、変換された電荷を蓄積する動作のことを指す。
この態様によれば、第1の領域と第2の領域の露光を個別に制御することにより、第1の領域の読み出し完了を待つことなく、第2の領域の露光を開始することができるので、第1の領域の範囲を大きくしても、第2の領域の露光を早く完了させることができる。これにより、フレームレートを高く維持することができる。
また、第1の領域の露光を第2の領域の読出し期間中にも継続して行うことができるので、必要な露光時間を確保することができる。これにより、高い感度を得ることができる。したがって、第1の領域の範囲を大きくした場合であっても、高フレームレートかつ高感度に撮像を行うことが可能である。
この態様において、前記画像領域に設けられ、前記第2の領域と同じ読み出し方法によって前記撮像素子から画像信号が読み出される第3の領域を更に備え、前記第3の領域は前記第1の領域とともに露光されてもよい。これにより、第3の領域の少なくとも一部の領域が第1の領域に、或いは第1の領域の少なくとも一部の領域が第3の領域に変化した場合であっても、変化した領域の露光のタイミングを調整する必要がなく、それぞれの領域にあった読み出し方法に切り替えるだけでよいため、第1の領域と第3の領域との切り替えを容易に行うことが可能である。
また、前記第1の領域は、前記画像領域内で特定の物体が現れる頻度が高い領域に設定されてもよい。これにより、第1の領域を監視することにより、その領域に特定の物体が現れたか否かを容易に判断することができる。
また、前記第1の領域は、特定の物体に追尾しながら前記第3の領域内を移動してもよい。第1の領域から第3の領域への切り替えや、第3の領域から第1の領域への切り替えが容易であるので、これにより、第1の領域を特定の物体に容易に追尾させることができる。
また、前記第3の領域のうち一部または全体が複数の領域に分割され、前記第1の領域がこの複数に分割された領域を周期的に移動するようにしてもよい。前記第1の領域における画像信号の読み出しに必要な画素数が、前記第3の領域における画像信号の読み出しに必要な画素数よりも多い場合、比較的大きな範囲をはじめから第1の領域として設定する場合と比較して、1フレームにおける読み出し画素数が少なくなるため、撮像装置における消費電力を下げつつ、第3の領域内を高解像度に撮影することが可能となる。
また、前記第1の領域は、全画素読み出しを行う領域であり、前記第2の領域は間引き読み出しを行う領域であってもよい。全画素読み出しは間引き読み出しと比較して読み出しに掛かる時間が大きいが、これによれば、全画素読み出しを行う領域を大きく設定しても、高フレームレートかつ高感度に撮像を行うことが可能である。
また、前記第1の領域は可視光成分と赤外線成分に対応した画像信号を読み出す領域であり、前記第2の領域は赤外線成分に対応した画像信号を読み出す領域であってもよい。また、前記第1の領域は可視光成分と赤外線成分に対応した画像信号を読み出す領域であり、前記第2の領域は可視光成分に対応した画像信号を読み出す領域であってもよい。これにより、注目する領域において、可視光成分と赤外線成分に対応した画像信号を読み出すことが可能となり、この領域を大きく設定しても、高フレームレートかつ高感度に撮像を行うことが可能である。
本発明の別の態様は、カメラに関する。このカメラは、本発明の撮像装置と、前記撮像装置から読み出された画像信号に対して圧縮処理を行う圧縮部と、を備え、前記圧縮部は、前記第1の領域から読み出された画像信号と前記第2の領域から読み出された画像信号を、それぞれ圧縮率を変えて圧縮することを特徴とする。
この態様によれば、本発明の撮像装置で撮像された画像信号を圧縮処理するにあたり、第1の領域から読み出された画像信号と、第2の領域から読み出された画像信号を、それぞれ圧縮率を変えて圧縮するので、一方の領域の画質劣化を抑えつつ、符号量を削減することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、撮像装置において、撮像素子に読み出し方法の異なる2つの領域を設けた場合、読み出しに時間の掛かる領域の範囲を大きく設定した場合であっても、高いフレームレートで感度のよい画像を撮像することができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るカメラ100の構成を示した図である。このカメラ100は、撮像装置10、領域設定部20、入力I/F部22、信号処理部24、圧縮伸長部26、記録装置28、表示部30、表示装置32を備えている。
撮像装置10は、入射された光を、その強度に応じたアナログ電気信号に変換し、これを画像信号として出力する。撮像装置10は、CMOSセンサによって構成された撮像素子12と、撮像素子12に駆動信号を与え、撮像素子12の露光や読出し動作を制御する駆動部14を備える。この撮像装置10は、駆動部14の制御によって、1画面のうち、一部の領域は全画素読出しを行い、その他の領域は間引き読出しを行うことができる。
領域設定部20は、撮像装置10において全画素読出しを行う領域、すなわち高解像度領域と、間引き読出しを行う領域、すなわち低解像度領域を設定する。図2は、撮像装置10で撮像することのできる画像領域50に対し、領域設定部20が設定できる領域を示した図である。図2のように、領域設定部20は、画像領域50に高解像度領域51を設定する。また、高解像度領域51以外の領域を低解像度領域52として設定する。
領域設定部20は、例えば、特定の物体が現れる頻度の高い場所を高解像度領域51として設定する。また、画像の中での重要な領域を予め高解像度領域51として設定することもできる。また、領域設定部20には、特定の物体を認知する機能が備えられており、特定の物体を認知した領域を高解像度領域51として設定することもできる。
また、図1に示すように、領域設定部20には入力I/F部22が接続されている。この入力I/F部22は、ユーザから高解像度領域51の位置と範囲、若しくは低解像度領域52の位置と範囲について入力があった場合、この情報を領域設定部20に送る。領域設定部20は、入力I/F部からの情報を基に、高解像度領域51と低解像度領域52を設定することもできる。
なお、上記した領域設定部20における高解像度領域51の設定方法は例示であり、一部の設定方法のみが備わっていてもよい。また、領域設定部20は、先に低解像度領域52を設定し、その他の領域を高解像度領域51として設定するようにしてもよい。また、画像領域50全体を高解像度領域51もしくは低解像度領域52と設定できる場合があってもよい。
領域設定部20で設定された高解像度領域51と低解像度領域52の情報は、撮像装置10の駆動部14に送られる。駆動部14は、高解像度領域51に含まれる撮像素子12に対して全画素読出しを行うよう制御し、低解像度領域52に含まれる撮像素子12に対しては、間引き読出しを行うよう制御する。
図3は、高解像度領域51と低解像度領域52が設定された場合の、駆動部14における撮像素子12の制御方法を示した図である。この図は、横軸が時間軸となっており、高解像度領域51及び低解像度領域52それぞれについて、露光期間及び読出し期間を示している。
図3において、1枚の画像1における低解像度領域52は、予めL1のタイミングで露光が開始されており、L1のタイミングで露光が終了したあと、間引き読出しが行われる。そして、L3のタイミングで間引き読出しが終了したあと、低解像度領域52に含まれる画素はすべてリセットされ、再び露光が開始される。
一方、高解像度領域51は、低解像度領域52の間引き読出しが終了するタイミングL3と前後して、H2のタイミングで高解像度領域52の露光が終了するように、予めH1のタイミングで露光を開始する。そして、低解像度領域52の間引き読出しと、高解像度領域51の露光とが終了した段階で、高解像度領域51の全画素読出しが開始され、H3のタイミングすべての読出しが終了すると、高解像度領域51に含まれる画素はすべてリセットされ、再び露光が開始される。そして、低解像度領域52の間引き読出しと、高解像度領域51の全画素読出しが終了した時点で、画像1の読出しが終了する。
次に、画像2の読出しは、L4のタイミングで低解像度領域52の露光が終了したのちに、低解像度領域52の間引き読出しが開始される。ここで、駆動部14では、低解像度領域52の露光制御と高解像度領域51の露光制御を別々に行っているため、画像1の高解像度領域51の全画素読出しを行っている間に低解像度領域52の露光を開始することができる。すなわち、低解像度領域52の露光開始は、高解像度領域51の全画素読出しを完了するまで待つ必要がないため、高解像度領域51の大きさに依存することなく、低解像度領域51の露光を早く完了させることができる。したがって、フレームレートを高く維持することが可能となる。
また、高解像度領域51の露光を低解像度領域52の間引き読出し期間中にも継続して行うことができるので、高解像度領域51における必要な露光時間を確保することができ、したがって、高い感度を得ることができる。
このように、撮像装置10は、駆動部14によって高解像度領域51と低解像度領域52の露光制御をそれぞれ別個に行うことにより、高解像度領域51を大きくした場合であっても、高フレームレートかつ高感度に撮像を行うことが可能である。
図1に戻り、信号処理部24は、撮像装置10から出力された画像信号をA/D変換によってディジタル信号に変換し、ガンマ補正、色補正、色変換などの各種画像処理を施す。そして、画像処理された信号は圧縮伸長部26や表示部30に送られる。
圧縮伸長部26は、信号処理部24で画像処理された画像信号を圧縮符号化し、記録装置28に圧縮画像信号を記録する。この際、圧縮伸張部26は、高解像度領域51及び低解像度領域52に位置及び範囲に関する情報を領域設定部20から取得し、撮像装置10から出力された画像信号の圧縮符号化に利用する。
例えば、高解像度領域51と低解像度領域52とを分割し、それぞれを独立して圧縮符号化する。この場合、それぞれの領域を最適化しながら、高解像度領域51を低い圧縮率で、低解像度領域52を高い圧縮率で圧縮符号化できるので、高解像度領域51における画質劣化を抑えつつ、符号量を大きく削減することができる。
また、低解像度領域52をアップサンプリングし、解像度を高解像度領域51の解像度まで高めた上で、画像領域50全体を圧縮符号化してもよい。この場合、ROI(Region Of Interest)符号化を用いて、高解像度領域51が低解像度領域52よりも高画質で圧縮符号化されるようにしてもよい。この方法によれば、画像全体を1つの圧縮符号化処理で済み、高解像度領域51における画質劣化を抑えながら符号量を削減することができる。
圧縮伸長部26は、また、記録装置28に記録された圧縮画像信号を読出し、復号伸長を行う。伸長された画像は表示部30に送られる。
記録装置28は、圧縮符号化画像を記録し保存するもので、半導体メモリ、磁気テープ、ハードディスクドライブ、光磁気ディスクなどを含む。記録装置28は、カメラ100に内蔵もしくは脱着可能なものであってもよく、また、ネットワークを介して接続されてもよい。
表示部30は、信号処理部24で画像処理された画像信号や、圧縮伸長部26で伸長された画像信号から、表示装置32に画像を表示するための信号を生成する。表示装置32は、表示部30の信号にしたがって画像を表示する。なお、表示装置32はカメラ100に備えられてもよく、また、表示装置32がカメラ100とは別に存在し、カメラ100と表示装置32がネットワークを介して接続されていてもよい。この場合、表示部30は、カメラ100と表示装置32とを接続するネットワークのインターフェースの役割も担う。
斯かる構成に基づき、カメラ100の動作について説明する。上述した方法で、領域設定部20により高解像度領域51と低解像度領域52が設定されると、撮像装置10は、駆動部14によって図3に示したタイミングで撮像素子12を駆動する。
すなわち、撮像装置10は、高解像度領域51と低解像度領域52のそれぞれの露光を別々に行う。そして、低解像度領域52の露光が終了したのちに、低解像度領域52から間引き読出しを行い、間引き読出しが完了すると、低解像度領域52の露光を再び開始する。
また、高解像度領域51の露光が終了したのちに、高解像度領域51から全画素読出しを行い、全画素読出しが完了すると、高解像度領域51の露光を再び開始する。そして、低解像度領域52から読み出された画像信号と、高解像度領域51から読み出された画像信号は、信号処理部24に送られる。
信号処理部24は、撮像部10から送られてきた画像信号に対し、各種画像処理を施して、圧縮伸長部26と表示部30に画像処理後の画像信号を送る。
圧縮伸長部26は、領域設定部20で設定された高解像度領域51と低解像度52それぞれの位置と範囲の情報を基に、信号処理部24より送られてきた画像信号に対し、高解像度領域51を低圧縮率で低解像度領域52を高圧縮率で圧縮したり、高解像度領域51が低解像度領域52よりも高画質に圧縮されるような方法で圧縮符号化を行う。圧縮符号化された画像信号は、記録装置28に記録される。
また、圧縮伸長部26は、記録装置28に記録された圧縮画像信号を読出して、復号伸長する。伸長された画像信号は、表示部30に送られる。
表示部30は、信号処理部24もしくは圧縮伸長部26より送られた画像信号を基に、表示装置32に表示するための信号を生成する。表示装置32は、表示部30によって生成された信号により、信号処理部24から送られてきた画像、もしくは圧縮伸長部26で伸長された画像を表示する。
以上、本発明の実施の形態1に係るカメラ100によれば、撮像装置10において、高解像度領域51と低解像度領域52の露光制御をそれぞれ別々に行う。これにより、高解像度領域51の読出し完了を待つことなく、低解像度領域52の露光を開始できるので、高解像度領域51の範囲を大きくしても低解像度領域52の露光を早く完了させることができ、フレームレートを高く維持することができる。また、高解像度領域51の露光を低解像度領域52の読出し期間中にも継続して行うことができるので、必要な露光時間を確保することができ、高い感度を得ることができる。したがって、高解像度領域51を大きくした場合であっても、高フレームレートかつ高感度に撮像を行うことが可能である。
また、圧縮伸長部26は、領域設定部20で設定された高解像度領域51と低解像度52それぞれの位置と範囲の情報に基づいて、撮像装置10で撮像された画像を符号化することにより、高解像度領域51を低圧縮率で低解像度領域52を高圧縮率で圧縮したり、高解像度領域51が低解像度領域52よりも高画質に圧縮したりすることができる。これにより、高解像度領域51の画質劣化を抑えつつ、符号量を削減することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1のカメラ100においては、高解像度領域51と低解像度領域52とで露光を別々に制御しているので、ある領域が低解像度領域52から高解像度領域51に、もしくは高解像度領域51から低解像度領域52に変化した場合、この領域における露光のタイミングを変化先の領域の露光にタイミングに合わせる必要があった。
これに対し、本発明の実施の形態2に係るカメラ100は、領域設定部20が高解像度領域51及び低解像度領域52のほかに、間引き読出しが行われる切替領域53を設定し、撮像装置10の駆動部14が切替領域53にも対応するようになっている。その他の構成については、実施の形態1と同一であるため、以下、実施の形態1のカメラ100との相違点についてのみ説明する。
図4は、撮像装置10で撮像することのできる画像領域50に対し、領域設定部20が設定できる領域を示した図である。領域設定部20は、図4(a)又は(b)のように、画像領域50に対して高解像度領域51及び低解像度領域52の他に、切替領域53が設定できる。
切替領域53は、撮像装置10において間引き読出しが行われる領域であるとともに、あるタイミングで高解像度領域51に設定されると、その領域から全画素読出しが行われることが可能な領域である。したがって、領域設定部20において予め図4(a)のように切替領域53が設定してあれば、領域設定部20は、図4(b)のように切替領域53の設定範囲内で高解像度領域51の位置や大きさを自由に変えることができる。
具体的には、領域設定部20は、比較的大きな範囲を予め切替領域53として設定しておき、この切替領域53の中に特定の物体が認識された場合、その特定の物体の範囲を高解像度領域51として設定することができる。さらに、この特定の物体が切替領域51の中で移動した場合は、その物体を追尾するように高解像度領域51を移動させることができる。
また、図5に示すように、領域設定部20は切替領域53を複数に分割し、その分割された領域の間で周期的に高解像度領域51を設定することも可能である。これにより、比較的大きな範囲をはじめから高解像度領域51として設定する場合と比較して、常にその範囲を高解像度で撮影できないものの、1フレームにおける撮像装置10の読み出し画素数は少ないため、撮像装置10における消費電力を下げつつ、切替領域53の範囲内を高解像度に撮影することが可能となる。
図6は、高解像度領域51、低解像度領域52、及び切替領域53が設定された場合の、駆動部14における撮像素子12の制御方法を示した図である。この図は、図3と同じく横軸が時間軸となっており、高解像度領域51、低解像度領域52、及び切替領域53における露光期間及び読出し期間を示している。
図6に示した本実施の形態2におけるカメラ100を、図3に示した実施の形態1のカメラ100と比較した場合、切替領域53は高解像度領域51と同じタイミングで露光が行われる。また、切替領域53と高解像度領域51の露光が完了し、さらに、低解像度領域52の読出し動作が完了したのちに、切替領域53に対し間引き読出しが行われ、さらに高解像度領域51に対して全画素読出しが行われる。なお、高解像度領域51の読出しが先に行われ、切替領域53の読出しが後に行われてもよい。また、低解像度領域52の露光、及び読み出しは、実施の形態1のカメラ100と同様に行われる。
以上、本実施の形態2のカメラ100によれば、切替領域53を設け、切替領域53と高解像度領域51の露光のタイミングを合わせてある。したがって、切替領域53の一部領域が高解像度領域51に、もしくは高解像度領域51の一部領域が切替領域53に変化しても、その変化した領域の露光のタイミングを調整する必要がなく、読出し方法を間引き読出しと全画素読出しの間で切り替えるだけでよいため、簡単に切替領域53と高解像度領域51を切り替えることが可能である。
(実施の形態3)
本実施の形態3に係るカメラ100は、実施の形態1又は2におけるカメラ100の撮像素子12の代わりに、赤外線成分も撮像可能な撮像素子を用いる。
図7は、本実施の形態3に係るカメラ100の撮像素子12のカラーフィルタの基本単位60を示した図である。すなわち、撮像素子12のカラーフィルタは、2画素×2画素を1つの基本単位としており、画素61は緑成分(G)、画素62は赤成分(R)、画素63は青成分(B)、画素64は赤外線成分(IR)をそれぞれ透過する。この基本単位が横及び縦にマトリクス上に配列されている。なお、G成分、R成分、B成分は以下まとめて可視光成分と呼ぶ。
このようなカラーフィルタを備えた撮像素子12を有するカメラ100において、図2及び図4に示した高解像度領域51は、可視光成分とIR成分のすべての画素を撮像する場合に相当し、低解像度領域52はIR成分の画素のみを撮像する場合に相当する。また、図4における切替領域53は、低解像度領域52と同様IR成分の画素のみを撮像する場合に相当するが、切替領域53における露光制御は高解像度領域51と同じタイミングで行う。なお、高解像度領域51と低解像度領域52を別々に露光制御する点や、その他の構成については、実施の形態1又は2におけるカメラ100と同様である。
以上、本実施の形態3に係るカメラ100によれば、可視光成分と赤外線成分とを撮像可能な撮像素子を用いることにより、注目する領域を可視光成分及びIR成分の両方を用いて撮像することができ、その他の領域をIR成分のみを用いて撮像することができる。そして、注目領域の範囲を大きくした場合であっても、高フレームレートかつ高感度に撮像を行うことが可能である。
(実施の形態4)
本実施の形態4に係るカメラ100は、図2又は図4に示した低解像度領域52を、読み出し対象の配置をかえながら2つ以上に分割し、それぞれを交互に露光しながら、各間引き領域から画像信号を読み出す。
図8は、低解像度領域52を低解像度領域(1)と低解像度領域(2)の2つに分割した例を示した図で、図8(a)は、モザイク状に読出し画素71と間引き画素72を分割した例であり、図8(b)はライン毎に読出し画素71と間引き画素72を分割した例である。また、図8(c)は列毎に読出し画素71と間引き画素72を分割した例である。
図9は、本実施の形態4における駆動部14における撮像素子12の制御方法を示した図である。この図のように、低解像度領域(1)と低解像度領域(2)とで、それぞれ露光と読み出しの制御を交互に行っており、高解像度領域と比較して、その露光時間が約2倍とすることができる。したがって、低解像度領域の感度を上げることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態4に係るカメラ100によれば、低解像度領域52を、間引く画素の配置をかえながら2つ以上に分割し、それぞれを交互に露光しながら、各間引き領域から画像信号を読み出すことにより、低解像度領域52の露光時間を長くすることができ、低解像度領域52の感度を上げることができる。これは、明るい場所を高解像度領域に設定し、その他の暗い場所を低解像度領域に設定した場合などに、特に有効である。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
また、本発明の実施の形態2において、領域設定部20が低解像度領域52から切替領域53に領域設定を変化させるようにしてもよい。例えば高解像度領域51から所定の範囲に低解像度領域52が存在する場合、この所定の範囲内の低解像度領域52を切替領域53に変化させてもよい。この場合、駆動部14は、低解像度領域52から切替領域53に変化した領域の露光のタイミングを、図6に示した高解像度領域のタイミングに合わせるよう制御すればよい。このように、低解像度領域52から切替領域53に領域設定を変化させるようにすれば、高解像度領域51の移動範囲を自由に広げることが可能となる。
また、本発明の実施の形態3において、図2及び図4に示した低解像度領域52として可視光成分の画素のみを撮像するようにしてもよい。この場合、注目領域を可視光成分及びIR成分の両方を用いて撮像することができ、その他の領域を可視光成分のみを用いて撮像することができる。
実施の形態1〜4に係るカメラ装置100の構成を示した図である。 実施の形態1の領域設定部20で設定可能な領域を説明する図でえある。 実施の形態1の駆動部14における撮像素子12の駆動方法を説明する図である。 実施の形態2の領域設定部20で設定可能な領域を説明する図でえある。 実施の形態2の領域設定部20において、切替領域53を複数に分割し、その分割された領域の間で周期的に高解像度領域51を設定する例を示した図である。 実施の形態2の駆動部14における撮像素子12の駆動方法を説明する図である。 実施の形態3の撮像素子12のカラーフィルタの基本単位を示した図である。 実施の形態4において、間引く画素の配置に応じて低解像度領域を2つに分割する例を示した図である。 実施の形態4の駆動部14における撮像素子12の駆動方法を説明する図である。
符号の説明
10 撮像装置
12 撮像素子
14 駆動部
20 領域設定部
26 圧縮伸長部
51 高解像度領域
52 低解像度領域
53 切替領域
100 カメラ

Claims (4)

  1. 撮像素子で撮像される画像領域に設けられた第1の領域と、
    前記画像領域に設けられ、前記第1の領域とは異なる読み出し方法によって前記撮像素子から画像信号が読み出される第2の領域と、を備え、
    前記第1の領域と前記第2の領域の露光をそれぞれ個別に行うことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記画像領域に設けられ、前記第2の領域と同じ読み出し方法によって前記撮像素子から画像信号が読み出される第3の領域を更に備え、
    前記第3の領域は前記第1の領域とともに露光されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1の領域は、全画素読み出しを行う領域であり、前記第2の領域は間引き読み出しを行う領域である請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の撮像装置と、
    前記撮像装置から読み出された画像信号に対して圧縮処理を行う圧縮部と、を備え、
    前記圧縮部は、前記第1の領域から読み出された画像信号と前記第2の領域から読み出された画像信号を、それぞれ圧縮率を変えて圧縮することを特徴とするカメラ。
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