JP4744886B2 - 発泡材、及びそれを用いた発泡体の形成方法 - Google Patents

発泡材、及びそれを用いた発泡体の形成方法 Download PDF

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本発明は、各種構造部材に適用される発泡材、及びそれを用いた発泡体の形成方法に関するものである。
従来、車両ピラー等に代表される構造部材は、車両の走行に伴って、構造部材の振動によって異音が発生したりすることがあった。こうした異音の発生を抑制するために、構造部材に発泡体を取着することが提案されている。すなわち、その発泡体によって、構造部材の振動を低減することにより、構造部材から発生する異音は抑制される。
構造部材に発泡体を取着するには、外部加熱により発泡する発泡部材と、この発泡部材に貼着された粘着部材とを備える発泡材が使用される(特許文献1、2参照)。この発泡材は、粘着部材の自己粘着性を利用して構造部材の内部に貼着して使用される。そして、外部から発泡部材に所定の熱量が移動すると、発泡部材の発泡(膨張)が開始され、最終的には発泡部材から発泡体が形成され、その結果、構造部材には発泡体が取着される。
特開平1−170683号公報 特開平7−238276号公報
ところで、発泡部材から発泡体が形成される過程において、発泡部材は外部加熱による発泡部材の軟化に伴って流動性を有する状態へ変化する。このため、発泡部材を構成する発泡材料の硬化速度等によっては、自重の影響等によって発泡材料が流動する現象が生じる。上記特許文献に記載のように、発泡材料が流動する現象は、その発泡部材に接合される粘着部材の粘着力等によって、ある程度は抑制されるものの、未だ改善の余地がある。
この発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、発泡材料の流動を有効に抑制することができる発泡材、及びそれを用いた発泡体の形成方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明は、外部加熱により発泡して発泡体となる発泡材料から形成される発泡部材と、自己粘着性を有する粘着材料から形成される粘着部材と、を備え、前記発泡部材は前記粘着部材に接合されるとともに同粘着部材を介して被着体に貼着された後に前記外部加熱されて前記発泡部材の発泡が開始される発泡材において、前記粘着部材には、その外面から突出し、前記外部加熱により前記発泡部材が流動する際にその流動抵抗となる粘着側突出部が形成され、同粘着側突出部が前記発泡部材により包囲されていることを要旨とする。
この構成によれば、外部加熱による発泡部材の軟化に伴い、発泡部材が流動性を有する状態へ変化するに際し、粘着側突出部は、発泡材料の流動抵抗として機能する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発泡材において、前記粘着側突出部を、前記粘着部材が前記被着体に貼着される際における鉛直方向の下縁部に形成したことを要旨とする。
この構成によれば、発泡部材から発泡体が形成される過程において、発泡部材の自重の影響によって発泡材料が鉛直方向へ流動するに際し、下縁部に形成される粘着側突出部はそうした流動の抵抗として機能する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発泡材において、前記粘着側突出部を、前記粘着部材が前記被着体に貼着される際における鉛直方向に対向する上縁部に形成したことを要旨とする。
この構成によれば、発泡部材と粘着部材との接合面積が増大されるため、粘着部材による発泡部材の保持力が確保され易くなる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発泡材において、前記粘着側突出部を、前記被着体に貼着される際における水平方向にわたって形成したことを要旨とする。
この構成によれば、発泡部材から発泡体が形成される過程において、発泡部材の自重の影響による発泡材料の鉛直方向への流動は、粘着側突出部によって水平方向にわたって抑制される。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発泡材において、前記発泡部材には、その外面から突出する発泡側突出部が形成され、
同発泡側突出部が前記粘着部材により包囲されていることを要旨とする。
この構成によれば、発泡側突出部を包囲する粘着部材は、発泡材料の流動抵抗として機能する。
請求項6に記載の発明は、外部加熱により発泡して発泡体となる発泡材料から形成される発泡部材と、自己粘着性を有する粘着材料から形成される粘着部材と、を備え、前記発泡部材は前記粘着部材に接合されるとともに同粘着部材を介して被着体に貼着された後に前記外部加熱されて前記発泡部材の発泡が開始される発泡材において、前記発泡部材には、その外面から突出する発泡側突出部が複数形成され、同発泡側突出部が前記粘着部材により包囲されることで、前記外部加熱により前記発泡部材が流動する際にその流動が抑制されることを要旨とする。
この構成によれば、外部加熱による発泡部材の軟化に伴い、発泡部材が流動性を有する状態へ変化するに際し、発泡側突出部を包囲する粘着部材は、発泡材料の流動抵抗として機能する。さらに、発泡側突出部が複数形成されているため、発泡部材と粘着部材との接合面積が増大される結果、粘着部材による発泡部材の保持力が確保され易くなる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発泡材を用いた発泡体の形成方法であって、前記発泡材を前記被着体に貼着した後に、前記外部加熱を行うことで前記発泡部材を発泡させて前記発泡体を形成することを要旨とする。
本発明によれば、発泡材料の流動を有効に抑制することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図3に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、発泡材11は四角板状をなす発泡部材12と、同じく四角板状をなす粘着部材13とを備えている。発泡部材12は外部加熱により発泡する発泡材料から形成され、粘着部材13は自己粘着性を有する粘着材料から形成されている。発泡部材12の一側面及び粘着部材13の一側面は、それぞれ発泡側接合面12a及び粘着側接合面13aとして構成され、発泡部材12及び粘着部材13は、発泡側接合面12a及び粘着側接合面13aとを合わせるようにして接合されている。なお、発泡部材12及び粘着部材13は、粘着部材13(すなわち、粘着側接合面13a)の自己粘着性を利用して互いに接合される。
発泡部材12を構成する発泡材料は、基材、発泡剤、架橋剤、充填剤、可塑剤等を含有して構成される。基材としては合成樹脂、エラストマー、ゴム等が挙げられる。合成樹脂は熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂に分類され、熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂等が挙げられ、熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン、EVA(エチレン/ビニルアセテートコポリマー)等が挙げられる。エラストマーとしてはSBS(スチレン/ブタジエン/スチレンブロックコポリマー)等、ゴムとしてはNR(天然ゴム)、ENR(エポキシ化天然ゴム)、EPM(エチレン/プロピレンゴム)等が挙げられる。発泡剤としてはアゾジカルボンアミド、ジニトロペンタメチレンテトラミン等、架橋剤としては周知のジメチルウレア、ジシアンジアミド、充填剤としては炭酸カルシウム、硫酸バリウム、フェライト、シリカ等が挙げられる。
粘着部材13を構成する粘着材料は、合成樹脂、エラストマー、ゴム等を基材とした材料であって、具体的にはゴム系粘着材料、アクリル系粘着材料、ウレタン系粘着材料、シリコーン系粘着材料等が挙げられる。例えばゴム系粘着材料の基材としては、BR(ブタジエンゴム)、IIR(イソブチレン/イソプレン共重合ゴム)、SBR(スチレン/ブタジエンゴム)等が挙げられる。この粘着材料の体積膨張率は、発泡材料の体積膨張率よりも小さく設定されることで、粘着部材13は発泡部材12が発泡する際における発泡部材12の保持機能を発揮するように構成されている。
図2に示すように、この発泡材11は被着体としての構造部材31に粘着部材13を介して貼着される。詳述すると、構造部材31は例えば車両のカウルを構成する部材であって、鋼板から形成されている。発泡材11は、粘着部材13の他側面、すなわち粘着側接合面13aと反対側の面を、構造部材31に取り付ける取付面13bとしている。発泡材11は、構造部材31に取付面13bを貼着することによって、図2に二点鎖線で示すように構造部材31における所定の部位に配置される。この構造部材31は、図2における下方向を鉛直方向とする上下方向に延びるように配置され、その状態で発泡材11は外部から加熱される。すなわち、図1及び図2において、発泡材11における鉛直方向は下方向を示し、水平方向は発泡材11を取付面13b側から見たときの左右方向を示す。
図1に示すように、粘着部材13には、その外面から突出する粘着側突出部14が形成されている。この粘着側突出部14は、上部粘着側突出部15及び下部粘着側突出部16から構成されている。上部粘着側突出部15は、粘着部材13の鉛直方向に対向する上縁部に形成され、下部粘着側突出部16は、粘着部材13の鉛直方向の下縁部に形成されている。これら粘着側突出部15、16は、発泡部材12によって包囲されている。すなわち、上部粘着側突出部15の先端壁15a及び下端壁15b、並びに下部粘着側突出部16の先端壁16a及び上端壁16bは、粘着側接合面13aの一部を構成することで、発泡側接合面12aに包囲されるように構成されている。詳述すると、発泡部材12には、各粘着側突出部15、16に対応して、上部発泡側凹部12b及び下部発泡側凹部12cが形成され、これら発泡側凹部12b、12cは発泡側接合面12aの一部を構成している。そして、各粘着側突出部15、16がそれぞれ各発泡側凹部12b、12cに嵌合された状態で、発泡部材12と粘着部材13とは結合されている。各粘着側突出部15、16は、それぞれ左右方向に延びる長四角板状をなし、粘着側接合面13aの左右方向にわたって形成されている。
一方、発泡部材12には、その外面から突出する発泡側突出部17が形成されている。この発泡側突出部17は、各発泡側凹部12b、12cの形成に伴って、発泡部材12の鉛直方向において中央部分に形成されている。発泡側突出部17は、粘着部材13によって包囲されている。すなわち、発泡側突出部17の上端壁17a、下端壁17b及び先端壁17cは、発泡側接合面12aの一部を構成することで、粘着側接合面13aに包囲されるように構成されている。詳述すると、粘着部材13には、各粘着側突出部15、16の形成に伴って、粘着側凹部13cが形成され、この粘着側凹部13cは粘着側接合面13aの一部を構成している。そして、発泡側突出部17が粘着側凹部13cに嵌合された状態で、発泡部材12と粘着部材13とは結合されている。発泡側突出部17は、左右方向に延びる長四角板状をなし、発泡側接合面12aの左右方向にわたって形成されている。
さて、この発泡材11は、粘着部材13及び発泡部材12を例えば押出成形、射出成形等によって成形し、発泡部材12に粘着部材13を貼着することによって製造される。図3(a)に示すように、この発泡材11を使用するには、取付面13bを構造部材31の一側面に貼着することで、発泡材11を構造部材31の所定の部位に配置する。
この構造部材31は車両ボディの一部を構成し、その車両ボディには、電着塗装、焼付塗装等の塗装が施される。発泡材11は、車両の製造工程において、車両ボディが乾燥炉内で加熱される際に、所定温度で所定時間加熱される。この外部加熱による発泡部材12の軟化に伴い、発泡部材12は流動性を有する状態へ変化する。このとき、粘着部材13には各粘着側突出部15、16が形成され、上部粘着側突出部15の先端壁15a及び下端壁15b、並びに下部粘着側突出部16の先端壁16a及び上端壁16bは、発泡側接合面12aによって包囲されている。このため、各粘着側突出部15、16は、発泡材料が流動する際の流動抵抗として機能する。
続いて、外部から所定の熱量が発泡部材12に移動すると、発泡材料の発泡(膨張)が開始される。そして、発泡材料を構成する基材の架橋反応等によって発泡した発泡材料が硬化することにより、図3(b)に示すように発泡体18が形成される。このとき、粘着側突出部14によって発泡材料の流動は抑制されているため、発泡材11の貼着位置に対する発泡材料の位置ずれが抑制されつつ、発泡材料の発泡(膨張)が行われるようになる。従って、発泡体18は所定の位置に配置され易くなる。構造部材31には、発泡材11によって発泡体18が取着されることで、構造部材31の吸音性、遮音性、制振性等は高められる。
本実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1) 粘着部材13には粘着側突出部14が形成され、粘着側突出部14は発泡部材12によって包囲されている。このため、外部加熱による発泡部材12の軟化に伴い、発泡部材12が流動性を有する状態へ変化するに際し、粘着側突出部14を発泡材料の流動抵抗として機能させることができる。従って、発泡材料の流動を有効に抑制することができる。その結果、発泡材11の貼着位置に対する発泡材料の位置ずれが抑制されつつ、発泡材料の発泡(膨張)が行われるようになる。よって、発泡体18は所定の位置に設置され易くなるため、発泡体18の機能を十分に発揮させることができる。
また従来では、例えば発泡材料自体の組成を変更して発泡材料の硬化速度を適宜設定することによって、発泡材料の流動を抑制しようとする場合、そうした流動の抑制には限界があるだけでなく、発泡材料自体の設計における制約になっていた。この発泡材11は、粘着側突出部14を形成することで、発泡部材12及び粘着部材13の構造によって発泡材料の流動を抑制している。この点において、発泡材料自体の設計に関する自由度が確保されるようになる。
(2) 粘着部材13の下縁部には、下部粘着側突出部16が形成されている。この構成によれば、発泡部材12から発泡体18が形成される過程において、発泡部材12の自重の影響によって発泡材料が鉛直方向へ流動するに際し、下部粘着側突出部16がそうした鉛直方向への流動の抵抗として有効に機能する。従って、発泡材料の鉛直方向への流動を有効に抑制することができる。
(3) 粘着部材13の上縁部及び下縁部には、それぞれ上部粘着側突出部15及び下部粘着側突出部16が形成されている。この構成によれば、発泡部材12と粘着部材13との接合面積が増大されるため、粘着部材13が発泡部材12を保持する保持力は、確保され易くなる。このため、発泡材料の流動を一層有効に抑制することができる。
(4) 粘着側突出部14は、水平方向にわたって形成されているため、自重の影響による発泡部材12の流動を水平方向にわたって抑制することができる。従って、発泡材料の鉛直方向への流動を一層有効に抑制することができる。
(5) 発泡部材12には、発泡側突出部17が形成され、発泡側突出部17は粘着部材13によって包囲されている。このように構成した場合、発泡側突出部17を包囲する粘着部材13を、発泡材料の流動抵抗として機能させることができる。さらに、発泡側突出部17によって発泡部材12と粘着部材13との接合面積は一層増大される。このため、発泡側接合面12aと粘着側接合面13aとの接合強度が確保され易くなり、発泡部材12が流動性を有する状態へ変化した場合でも、粘着部材13が発泡部材12を保持する保持力が一層確保され易くなる。粘着部材13による保持力と、粘着側突出部14及び発泡側突出部17の流動抵抗としての機能とが相乗的に作用する結果、発泡材料の流動を一層抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図9に基づいて説明する。ここでは第1実施形態と相違する点を主に述べ、共通する点については同一部材番号を付すのみとしてその説明を省略する。
図9(a)及び図9(b)に示すように、発泡部材12には、その外面から突出する発泡側突出部としての柱状突起23が複数形成されている。これらの柱状突起23は、所定の間隔を空けて形成される一方、粘着部材13には柱状突起23に対応して複数の貫通孔13dが形成されている。そして、柱状突起23が貫通孔13dに挿入された状態、すなわち柱状突起23が粘着部材13によって包囲された状態で、発泡部材12及び粘着部材13は接合されている。詳述すると、これら柱状突起23の周壁23aがそれぞれ貫通孔13dの内面により包囲されているとともに、柱状突起23の先端壁23bは、取付面13bから露出している。
さて、外部加熱による発泡部材12の軟化に伴い、発泡部材12が流動性を有する状態へ変化するに際し、柱状突起23を包囲する粘着部材13は、発泡材料の流動抵抗として機能する。さらに、柱状突起23が複数形成されているため、発泡部材12と粘着部材13との接合面積が増大される結果、粘着部材13による発泡部材の保持力が確保され易くなる。従って、本実施形態の発泡材11によれば、発泡材料の流動を有効に抑制することができる。
なお、前記実施形態を次のように変更して構成してもよい。
・ 第1実施形態の粘着側突出部14及び発泡側突出部17の形状は長四角板状に限らず、三角板状、柱状、枠状等、他の形状に変更してもよい。例えば、図4(a)及び図4(b)に示すように、粘着側突出部14を四角枠状の粘着側突出部19に変更してもよい。すなわち、四角板状の粘着部材13の周縁部に四角枠状の粘着側突出部19を形成する。このように構成した場合、発泡材11の周縁部において、発泡材料の流動を好適に抑制することができる。
・ 第2実施形態の発泡側突出部として、柱状突起23以外に、四角板状、枠状等の他の形状の発泡側突出部を適用してもよい。
・ 第1実施形態の発泡側突出部17を省略してもよい。例えば、図4(a)及び図5(a)に示すように、発泡側突出部17を有しない四角板状の発泡部材20を採用してもよい。すなわち、図4(a)及び図4(b)に示すように、発泡部材20は四角枠状の粘着側突出部19の内側に接合される。また、図5(a)に示すように、発泡部材20は上端壁16bの上側に接合される。この発泡部材20は上端壁16bのみを包囲する。
・ 第1実施形態の発泡側突出部17を複数に分割形成してもよい。
・ 第1実施形態の粘着側突出部14は、上部粘着側突出部15及び下部粘着側突出部16に分割構成されているが、粘着側突出部14を単独で構成してもよい。例えば、図5(a)及び図5(b)に示すように、上部粘着側突出部15を省略し、下部粘着側突出部16のみから構成してもよい。
・ 第1実施形態の粘着側突出部14を3つ以上に分割形成してもよい。例えば、図6(a)に示すように、発泡部材12の上下方向における中間部に中間粘着側突出部21をさらに形成してもよい。
・ 第1実施形態の粘着側突出部14を粘着部材13の水平方向に対して部分的に形成してもよい。例えば、図6(a)に示すように、粘着側突出部14として、粘着部材13の水平方向における中間部に形成される中間粘着側突出部21を採用してもよい。
・ 第1実施形態において、粘着側突出部が発泡部材によって包囲されているとは、粘着側突出部が発泡部材によって部分的に包囲されていることに加え、粘着側突出部全体が発泡部材によって包囲されていることも含む。例えば、図6(a)に示す中間粘着側突出部21は、粘着側突出部全体が発泡部材12に形成される中間発泡側凹部22によって包囲されている例である。
・ 各実施形態の発泡側突出部が粘着部材によって包囲されているとは、発泡側突出部が粘着部材によって部分的に包囲されていることに加え、発泡側突出部全体が粘着部材によって包囲されていることも含む。例えば、図9(a)及び図9(b)に示す貫通孔13dを凹部に変更し、その凹部に柱状突起23の全体、すなわち周壁23a及び先端壁23bが包囲されるように構成してもよい。
・ 各実施形態における発泡側接合面12aの外周形状と粘着側接合面13aの外周形状とを異なる形状に構成してもよい。例えば、図6(b)に示すように、第1実施形態における粘着側接合面13aの外周形状を四角形状以外の多角形状に変更してもよい。
・ 各実施形態における取付面13bの形状は、構造部材31の内部における貼着部分の形状に合わせて適宜変更してもよい。すなわち、取付面13bが曲面状であってもよいし、取付面13bが凹凸を有していてもよい。
・ 各実施形態における発泡側接合面12aと粘着側接合面13aとの接合とは、粘着部材13の自己粘着性を利用した貼着による接合の他に、発泡側接合面12aと粘着側接合面13aとの間に別途接着層を設け、その接着層を利用した接着による接合も含む。
・ 各実施形態における発泡材11は、構造部材31の内部に対して、粘着部材13の自己粘着性を利用した貼着によって配置される他、必要に応じて接着剤、両面テープ等を使用して配置してもよい。
・ 各実施形態における発泡材11は、例えば車両ピラー等の中空構造部材を被着体としてもよい。図7及び図8(a)に示すように、中空構造部材32はインナパネル33及びアウタパネル34を備えている。インナパネル33及びアウタパネル34は鋼板から形成され、各パネル33、34の鍔部35同士が溶接等によって接合されることにより、中空構造部材32が形成される。発泡材11は、中空構造部材32の内部(図7及び図8(a)ではインナパネル33の内面)に取付面13bを貼着することによって、中空構造部材32の内部における所定の部位に配置される。外部から所定の熱量が発泡部材12に移動すると、発泡部材12の発泡から開始され、図8(b)に示すように発泡体18が形成される。この発泡体18によって中空構造部材32の空隙が充填され、中空構造部材32の吸音性、遮音性、制振性、防塵性等は高められる。この場合でも、発泡材料の流動を有効に抑制することができるため、発泡材11の貼着位置に対する発泡材料の位置ずれが抑制されつつ、発泡材料の発泡(膨張)が行われるようになる。従って、発泡体18は所定の位置に充填され易くなるため、発泡体18の機能を十分に発揮させることができる。
・ 各実施形態の発泡材11を適用する被着体としては、カバー、ドアパネル等の構造部材の他、ピラー、ロッカーパネル、ドアの内部等の中空構造部材、建造物における各種中空パネル等が挙げられる。発泡材11を適用する被着体の形状は特に限定されない。
第1実施形態における発泡材を示す分解斜視図。 発泡材及び構造部材を示す斜視図。 (a)は発泡材が装着された構造部材を示す断面図、(b)は発泡体が取着された構造部材を示す断面図。 (a)は別の発泡材を示す分解斜視図、(b)はその発泡材が装着された構造部材を示す断面図。 (a)及び(b)はそれぞれ別の発泡材が取着された構造部材を示す断面図。 (a)及び(b)は別の発泡材を示す分解斜視図。 第1実施形態における発泡材及び分解状態の中空構造部材を示す斜視図。 (a)は発泡材が装着された中空構造部材を示す断面図、(b)は発泡体が充填された中空構造部材を示す断面図。 (a)は第2実施形態の発泡材を示す分解斜視図、(b)はその発泡材が取着された構造部材を示す断面図。
符号の説明
11…発泡材、12、20…発泡部材、12a…発泡側接合面、12b…上部発泡側凹部、12c…下部発泡側凹部、13…粘着部材、13a…粘着側接合面、13b…取付面、13c…粘着側凹部、13d…貫通孔、14、19…粘着側突出部、15…上部粘着側突出部、15a、16a、17c、23b…先端壁、15b、17b…下端壁、16…下部粘着側突出部、16b、17a…上端壁、17…発泡側突出部、18…発泡体、21…中間粘着側突出部、22…中間発泡側凹部、23…柱状突起、23a…周壁、31…構造部材、32…中空構造部材、33…インナパネル、34…アウタパネル、35…鍔部。

Claims (7)

  1. 外部加熱により発泡して発泡体となる発泡材料から形成される発泡部材と、
    自己粘着性を有する粘着材料から形成される粘着部材と、
    を備え、前記発泡部材は前記粘着部材に接合されるとともに同粘着部材を介して被着体に貼着された後に前記外部加熱されて前記発泡部材の発泡が開始される発泡材において、
    前記粘着部材には、その外面から突出し、前記外部加熱により前記発泡部材が流動する際にその流動抵抗となる粘着側突出部が形成され、
    同粘着側突出部が前記発泡部材により包囲されていることを特徴とする発泡材。
  2. 前記粘着側突出部を、前記粘着部材が前記被着体に貼着される際における鉛直方向の下縁部に形成した請求項1に記載の発泡材。
  3. 前記粘着側突出部を、前記粘着部材が前記被着体に貼着される際における鉛直方向に対向する上縁部に形成した請求項2に記載の発泡材。
  4. 前記粘着側突出部を、前記被着体に貼着される際における水平方向にわたって形成した請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発泡材。
  5. 前記発泡部材には、その外面から突出する発泡側突出部が形成され、
    同発泡側突出部が前記粘着部材により包囲されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発泡材。
  6. 外部加熱により発泡して発泡体となる発泡材料から形成される発泡部材と、
    自己粘着性を有する粘着材料から形成される粘着部材と、
    を備え、前記発泡部材は前記粘着部材に接合されるとともに同粘着部材を介して被着体に貼着された後に前記外部加熱されて前記発泡部材の発泡が開始される発泡材において、
    前記発泡部材には、その外面から突出する発泡側突出部が複数形成され、
    同発泡側突出部が前記粘着部材により包囲されることで、前記外部加熱により前記発泡部材が流動する際にその流動が抑制されることを特徴とする発泡材。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発泡材を用いた発泡体の形成方法であって、前記発泡材を前記被着体に貼着した後に、前記外部加熱を行うことで前記発泡部材を発泡させて前記発泡体を形成することを特徴とする発泡体の形成方法。
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