JP2006335285A - 発泡材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 発泡材料の流動を有効に抑制することができる発泡材を提供する。
【解決手段】 発泡材11は、外部加熱により発泡する発泡材料から形成される発泡部材12を備えている。発泡部材12は、第1発泡部材14と第2発泡部材15とを備えている。第1発泡部材14は第1発泡材料から形成される一方、第2発泡部材15は第2発泡材料から形成されている。この第2発泡材料の組成は、第1発泡材料の組成と異なる。第1発泡部材の外面には、第1段部16(第1突出部17)が形成されている。発泡部材12は、第1発泡部材14と第2発泡部材15とが面接触した状態、かつ第1段部16(第1突出部17)を包囲した状態で積層されて構成されている。この発泡材11は、構造部材の被固定部に固定され、発泡部材12から形成される発泡体によって、構造部材の吸音性、遮音性、制振性等が高められる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各種構造部材等における被固定部に固定して使用される発泡材に関するものである。
従来、車両ピラー等に代表される構造部材は、構造部材の振動によって異音が発生することがあった。そこで、こうした異音の発生を抑制するために、構造部材に発泡体を取着することが提案されている。すなわち、その発泡体によって、構造部材の振動が低減されるため、構造部材から発生する異音は抑制されることになる。
こうした発泡体を構造部材に取着するには、外部加熱により発泡する発泡部材と、この発泡部材に設けられた固定部材とを備えた発泡材が使用される(例えば、特許文献1参照)。この発泡材は、固定部材を利用して構造部材に固定される。固定された発泡部材に対し、外部から所定の熱量が移動すると、発泡部材の発泡(膨張)が開始される。発泡した発泡部材が最終的に硬化することにより、発泡体が形成される。
特開平1−170683号公報
ところで、発泡部材から発泡体が形成される過程において、発泡部材が外部から加熱されると、発泡部材を構成する発泡材料の軟化に伴って、発泡部材は流動性を有する状態へ変化する。このため、発泡材料の硬化速度等によっては、自重の影響等によって発泡材料が鉛直方向に流動し易くなり、その結果、所定の位置に発泡体を配置させることが困難となるおそれがあった。特に、複数の発泡部材を積層する等して、発泡部材の体積が増加するにつれ、こうした流動現象が顕著となる。上記特許文献1に記載のように、自己粘着性を有する固定部材を利用して発泡部材を固定することによって、そうした発泡材料の流動現象は、ある程度は抑制されるものの、未だ改善の余地がある。
この発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、発泡材料の流動を有効に抑制することができる発泡材を提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明は、外部加熱により発泡する発泡材料から形成される発泡部材を備え、被固定部に固定される発泡材において、前記発泡部材は、第1発泡材料から形成される第1発泡部材と、前記第1発泡材料とは組成の異なる第2発泡材料から形成される第2発泡部材とを備え、前記第1発泡部材及び第2発泡部材の少なくとも一方の外面には段部が形成され、前記発泡部材は、前記第1発泡部材と第2発泡部材とが面接触した状態、かつ前記段部を包囲した状態で積層されてなることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、外部加熱により発泡する発泡材料から形成される発泡部材を備え、被固定部に固定される発泡材において、前記発泡部材は、第1発泡材料から形成される第1発泡部材と、前記第1発泡材料とは組成の異なる第2発泡材料から形成される第2発泡部材とを備え、前記第1発泡部材及び第2発泡部材の少なくとも一方の外面には、その外面から突出する突出部が形成され、前記発泡部材は、前記第1発泡部材と第2発泡部材とが面接触した状態、かつ前記突出部を包囲した状態で積層されてなることを要旨とする。
請求項1及び請求項2に記載の構成によれば、外部加熱による発泡部材の軟化に伴い、発泡部材が流動性を有する状態へ変化するに際し、段部及び突出部は、第1発泡材料及び第2発泡材料の少なくとも一方における流動抵抗として機能する。例えば、第1発泡部材を被固定部に固定する場合、その第1発泡部材に積層される第2発泡部材が流動性を有する状態へ変化するに際し、第2発泡材料の流動は、段部及び突出部によって抑制される。また例えば、第2発泡部材を被固定部に固定する場合、その第2発泡部材に積層される第1発泡部材が流動性を有する状態に変化するに際し、第1発泡材料の流動は、段部及び突出部によって抑制される。さらに例えば、第1発泡部材及び第2発泡部材を被固定部に固定する場合、各発泡材料の流動は段部及び突出部によって抑制される。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発泡材において、前記発泡部材には、その発泡部材を前記被固定部に固定する固定部材が設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、発泡材が備える固定部材を利用することにより、発泡材を被固定部に容易に固定することができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発泡材において、前記固定部材は、自己粘着性を有する粘着材料から形成された粘着部材であることを要旨とする。
この構成によれば、前記固定部材として、粘着部材を採用することにより、粘着材料の粘着力によって発泡材を被固定部に固定することができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発泡材において、前記固定部材は、第3発泡材料から形成された係合部材であることを要旨とする。
前記発泡材は、請求項5に記載の構成を採用して、被固定部に固定することもできる。この構成によれば、例えば被固定部に設けられた取付孔に対する係合部材の係合により、発泡材を容易に固定することができるようになる。また、係合部材は第3発泡材料から形成されているため、この係合部材は外部加熱によって発泡することになる。このため、発泡材の固定時(発泡前)において、係合部材と取付孔との間に隙間が生じていたとしても、その隙間は係合部材の発泡によって閉塞されるようになる。
本発明によれば、発泡材料の流動を有効に抑制することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図3に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、発泡材11は四角板状をなす発泡部材12と、固定部材としての四角板状をなす粘着部材13とを備えている。発泡部材12は、外部加熱により発泡する発泡材料から形成されている。この発泡部材12は、第1発泡材料から形成される第1発泡部材14と、第1発泡材料とは組成の異なる第2発泡材料から形成される第2発泡部材15とを備えている。第1発泡材料及び第2発泡材料における異なる組成とは、配合されている成分が各発泡材料においてそれぞれ異なることのみならず、各発泡材料に配合されている成分が同一であっても、その成分の配合量が各発泡材料においてそれぞれ異なることも含む。第1発泡部材14及び第2発泡部材15は、そうした異なる組成の各発泡材料から形成されているため、第1発泡部材14が発泡して得られる第1発泡体と、第2発泡部材15が発泡して得られる第2発泡体とは、異なる物性を有することになる。つまり、各発泡材料の組成は、第1発泡体及び第2発泡体に要求される物性に応じて適宜設定される。
詳述すると、各発泡材料の組成は、例えば各発泡体に対して要求される機能に応じて設定することができる。すなわち、こうした第1発泡部材14及び第2発泡部材15により、例えば補強機能を発揮する第1発泡体と、制振機能を発揮する第2発泡体とを得ることができるようになる。また、第1発泡部材14及び第2発泡部材15から得られる各発泡体に対し、同一の機能を発揮させる場合であっても、その機能の度合いに変化を持たせることができるようになる。なお、各発泡体に要求される機能としては、補強機能、制振機能の他、剛性を高める機能、遮音機能、吸音機能、衝撃吸収機能等が挙げられる。
各発泡材料を構成する成分は特に限定されないが、具体的には、基材、発泡剤、及び架橋剤の他、充填剤、可塑剤等が挙げられる。基材としては合成樹脂、エラストマー、ゴム等が挙げられる。合成樹脂は熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂に分類され、熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂等が挙げられ、熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン、EVA(エチレン/ビニルアセテートコポリマー)等が挙げられる。エラストマーとしてはSBS(スチレン/ブタジエン/スチレンブロックコポリマー)等、ゴムとしてはNR(天然ゴム)、ENR(エポキシ化天然ゴム)、EPM(エチレン/プロピレンゴム)等が挙げられる。発泡剤としてはアゾジカルボンアミド、ジニトロペンタメチレンテトラミン等、架橋剤としては周知のジメチルウレア、ジシアンジアミド、充填剤としては炭酸カルシウム、硫酸バリウム、フェライト、シリカ等が挙げられる。
こうした第1発泡部材14と第2発泡部材15とが積層されることにより、発泡部材12が一体に形成されている。そして、第1発泡部材14の一面は取付面14aとされ、その取付面14aには粘着部材13が積層されている。すなわち発泡材11は、第1発泡部材14の取付面14aに対し略垂直方向に第2発泡部材15及び粘着部材13が積層されている。この粘着部材13は自己粘着性を有する粘着材料から形成されている。粘着材料は、合成樹脂、エラストマー、ゴム等を基材とした材料であって、具体的にはゴム系粘着材料、アクリル系粘着材料、ウレタン系粘着材料、シリコーン系粘着材料等が挙げられる。例えばゴム系粘着材料の基材としては、BR(ブタジエンゴム)、IIR(イソブチレン/イソプレン共重合ゴム)、SBR(スチレン/ブタジエンゴム)等が挙げられる。この粘着材料の体積膨張率は、発泡材料の体積膨張率よりも小さく設定されることで、外部加熱によって第1発泡部材14が発泡する際において、第1発泡部材14を好適に保持するように構成されている。
図2に示すように、この発泡材11は構造部材31の所定の部位である被固定部31a(2点鎖線で示す)に粘着部材13を利用して固定される。すなわち、この発泡材11は粘着部材13の粘着力によって被固定部31aに貼着される。本実施形態の発泡材11が適用される構造部材31は、例えば車両のカウルを構成する部材であって、鋼板から形成されている。この発泡材11は、こうした構造部材31において補強機能や制振機能を発揮する。
図1及び図2に示すように、第1発泡部材14の外面には第1段部16が形成されている。そして、第1発泡部材14と第2発泡部材15とは、面接触した状態、かつその第1段部16を包囲した状態で積層されている。換言すると、第1発泡部材14には、その外面から突出する第1突出部17が形成されている。つまり、第1段部16は第1突出部17の形成に伴って、形成されている。そして、第1発泡部材14と第2発泡部材15とは、面接触した状態、かつその第1突出部17を包囲した状態で積層されている。こうした積層構造について詳述すると、第2発泡部材15の外面には第1突出部17に対応する凹部18が凹設され、この凹部18に第1突出部17が嵌合された状態で、第1発泡部材14と第2発泡部材15とが積層されている。すなわち、第1段部16(第1突出部17)は凹部18によって包囲されている。そして、第1発泡部材14及び第2発泡部材15は、各発泡材料自体の粘着や接着剤を用いた接着によって接合されることにより一体化されることで、発泡部材12が構成されている。ちなみに、凹部18の形成について換言すれば、第2発泡部材15の外面には、第2突出部及び第2段部が形成されることになる。これら第2突出部及び第2段部の説明は、第1段部16及び第1突出部17の説明と実質的に同じであるため省略する。
以下、上下方向は、図1及び図2を基準とした上下方向を示すとともに、左右方向は発泡材11を粘着部材13側から見たときの左右方向を示す。第1突出部17について詳述すると、第1突出部17は第1発泡部材14の左右方向に延びる長四角板状をなすとともに、第1発泡部材14の左右方向にわたって形成されている。そして、第1突出部17が第1発泡部材14の鉛直方向における中央部に形成されることで、第1発泡部材14の中央部分には、左右方向に延びる第1段部16が上下に一対形成されている。
この発泡材11は、第1発泡部材14、第2発泡部材15及び粘着部材13を例えば押出成形、射出成形等によって成形し、第1発泡部材14及び第2発泡部材15を積層するとともに、第1発泡部材14に粘着部材13を貼着することによって製造される。図2及び図3(a)に示すように、この発泡材11を使用するには、粘着部材13を構造部材31の被固定部31aに貼着することにより、発泡材11を構造部材31に固定する。
こうした発泡材11が適用される構造部材31は、車両ボディの一部を構成し、その車両ボディには、電着塗装、焼付塗装等の塗装が施される。発泡材11は、車両の製造工程において、車両ボディが乾燥炉内で加熱される際に、所定温度で所定時間加熱される。なお、この発泡材11はその左右方向を略水平方向とするとともに、その下方向を略鉛直方向とした状態で外部から加熱されている。すなわち、発泡材11は、第1突出部17が略水平方向に延びるように配置された状態で外部から加熱されることになる。この外部加熱による発泡部材12の軟化に伴い、発泡部材12は流動性を有する状態へ変化する。このとき、第2発泡部材15により包囲されている第1段部16(第1突出部17)は、第2発泡材料が流動する際の流動抵抗として機能する。
続いて、外部から所定の熱量が発泡部材12に移動すると、発泡部材12の発泡(膨張)が開始される。そして、発泡した発泡部材12が硬化することで、図3(b)に示すように発泡体21が形成される。すなわち、第1発泡部材14からは第1発泡体22が形成されるとともに、第2発泡部材15からは第2発泡体23が形成される。こうした発泡体21の形成過程において、第2発泡材料の流動は図3(a)に示す第1段部16(第1突出部17)によって抑制されているため、被固定部31aに対する発泡材料の位置ずれが抑制されつつ、発泡材料の発泡(膨張)が行われるようになる。従って、発泡体21は所定の位置に配置され易くなる。また、第1発泡体22及び第2発泡体23は、異なる組成の発泡材料から形成されたものであるため、それぞれ異なる物性を有している。このため、第1発泡体22と第2発泡体23とは、異なる機能を発揮させたり、同じ機能であっても、その機能の度合いに変化を持たせたりすることができるようになる。例えば、第1発泡体22に構造部材31を補強する機能を発揮させる一方で、第2発泡体23に構造部材31を制振する機能を発揮させることができるようになる。この場合、発泡材11を適用した構造部材31を補強することができるとともに、その構造部材31の制振性を高めることができる。
本実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1) 第1発泡部材14には第1段部16(第1突出部17)が形成され、第1発泡部材14と第2発泡部材15とは、面接触した状態、かつ第1段部16(第1突出部17)が第2発泡部材15によって包囲された状態で積層されている。このため、外部加熱による発泡部材12の軟化に伴い、発泡部材12が流動性を有する状態へ変化するに際し、第2発泡部材15は第1発泡部材に対する面接触による流動抵抗に加えて、第1段部16(第1突出部17)が第2発泡材料の流動抵抗として機能する。従って、第2発泡材料の流動を有効に抑制することができる。その結果、発泡材11の貼着位置(被固定部31a)に対する第2発泡材料の位置ずれが抑制されつつ、発泡材料の発泡(膨張)が行われるようになる。よって、発泡体21は所定の位置に設置され易くなるため、発泡体21の機能を十分に発揮させることができる。
さらに、第1突出部17が凹部18に嵌合されることで、その凹部18によって第1突出部17が包囲されている。このため、第1発泡部材14と第2発泡部材15とが平面同士で面接触する場合よりも、第1発泡部材14と第2発泡部材15との接触面積が増大される。すなわち、こうした第1突出部17と凹部18との関係により、第2発泡材料の流動を好適に抑制することができる。
(2) 第1発泡材料には粘着部材13が設けられているため、この粘着部材13を利用して発泡部材12を被固定部31aに容易に固定することができるようになる。従って、発泡材11の取付作業を容易に行うことができる。
(3) さらに、発泡材11は粘着部材13を構成する粘着材料の粘着力によって固定することができるようになる。このため、発泡材11を被固定部31aに固定するに際し、被固定部31aに発泡材11が係合する係合部(孔や係合突起等)を設けなくても、発泡材11を固定することができるようになる。従って、そうした係合部を被固定部31aに加工する手間を省くことができる。また、発泡材11を被固定部31aに固定するに際し、接着剤を塗布する手間を省くことができる。
なお、前記実施形態を次のように変更して構成してもよい。
・ 図4(a)及び図4(b)に示すように、実施形態の第1発泡部材14と、第2発泡部材15とを積層する順序を逆にして発泡材11を構成してもよい。すなわち、第2発泡部材15の一面を取付面15aとして、その取付面15aに粘着部材13を積層してもよい。
・ 実施形態における第1段部16(第1突出部17)の位置は、特に限定されない。すなわち、図5(a)及び図5(b)に示すように、第1突出部17を第1発泡部材14の下端部又は上端部に形成してもよい。こうした第1突出部17の形成に伴って、第1段部16は第1発泡部材14の下部又は上部に形成される。なお、図5(b)に示す発泡材11では、第1段部16(第1突出部17)の形成は、第1発泡部材14と第2発泡部材15との接触面積を増大させる役割を果たすため、第2発泡材料の流動を好適に抑制することができる。
・ 前記第1段部16及び第1突出部17の数は、それぞれ単数でもよいし、複数でもよい。図5(a)及び図5(b)に示す発泡材11では、第1発泡部材14に形成されている第1段部16は一つである。
・ 前記実施形態において、第1突出部17が包囲されているとは、第1突出部17が第2発泡部材15によって部分的に包囲されていてもよいし、第1突出部17の全体が第2発泡部材15によって包囲されていてもよい。例えば、前記第1突出部17を第1発泡部材14の外周縁よりも内側に形成するとともに、その第1突出部17が第2発泡部材15に埋設すれば、第1突出部17の全体が第2発泡部材15によって包囲される構成となる。また例えば、図6(a)及び図6(b)に示す発泡材11では、第1突出部17の先端面17aを包囲せずに、第1発泡部材14及び第2発泡部材15を積層して発泡部材12を構成している。
・ 第1発泡部材14及び第2発泡部材15の少なくとも一方は、複数の部材から構成してもよい。例えば、図6(a)及び図6(b)に示す発泡材11では、第2発泡部材15を2部材から構成している。
・ 前記第2発泡部材15の凹部18を省略してもよい。図6(a)及び図6(b)に示す発泡材11は、外面に突出部や段部を形成せずに、第2発泡部材15を構成した例である。
・ 前記第1突出部17の形状は、長四角板状に限らず、三角板状、柱状、枠状等、他の形状に変更してもよい。また、前記第1段部16の形状も直線状に限らず、曲線状に変更してもよい。
・ 第1発泡部材14及び第2発泡部材15に加えて、第3発泡材料から形成された第3発泡部材を備えて発泡材11を構成してもよい。例えば図7及び図8(a)に示す発泡材11における発泡部材12は、第1発泡部材14に第3発泡部材24が積層されている。この第3発泡部材24は、第1発泡部材14及び第2発泡部材15とともに外部加熱によって発泡し、図8(b)に示すように第3発泡体25を形成することになる。なお、第3発泡部材24を形成する第3発泡材料は、第1発泡材料及び第2発泡材料のいずれか一方と同一の組成でもよく、第1発泡材料及び第2発泡材料のいずれとも異なる組成であってもよい。
・ 前記粘着部材13を設けずに、固定部材として係合部材を採用してもよい。この係合部材は、第3発泡材料から形成される。すなわち、図7及び図8(a)に示すように、係合部材として係合部24aを第3発泡部材24に形成し、この係合部24aを被固定部33aに形成された取付孔33bに係合させることにより、発泡材11を被固定部33aに固定する。この係合部24aは第3発泡材料から形成されているため、図8(b)に示すように、係合部24aは外部加熱によって発泡し、第3発泡体25を形成することになる。このため、発泡材11の固定時(発泡前)において、係合部24aと取付孔33bとの間に隙間が生じていたとしても、その隙間は係合部24aの発泡によって閉塞されるようになる。従って、被固定部33a、すなわち構造部材31における防塵性や防音性等を向上することができる。
・ 図7に示す係合部24aを、第1発泡部材14に連結してもよい。すなわち、発泡部材12に係合部材としての係合部24aを設ける構成として、係合部24aを接着剤等を用いて取付面14aに接合する構成を採用してもよい。
・ 図7に示す係合部24aを第1発泡部材14に形成してもよい。すなわち、発泡部材12に係合部材としての係合部24aを設ける構成として、係合部24aを第1発泡部材14と一体に形成してもよい。なおこの場合、係合部24aを形成する第3発泡材料は、前記第1発泡材料と同一組成になる。
・ 前記粘着部材13を設けずに、発泡材11を構成してもよい。この場合、第1発泡部材14の取付面14aに接着剤を塗布したり、取付面14aに両面テープを貼着したりする等して、発泡材11を被固定部31aに固定すればよい。さらに、自己粘着性を有する第1発泡材料から第1発泡部材14を形成し、被固定部31aに対する第1発泡部材14の貼着によって、発泡材11を被固定部31aに固定することもできる。
・ 前記実施形態における発泡材11は、例えば図7及び図8(a)に示すように車両ピラー等の中空構造部材32における被固定部33aに固定して使用してもよい。中空構造部材32はインナパネル33及びアウタパネル34を備えている。インナパネル33及びアウタパネル34は鋼板から形成され、各パネル33、34の鍔部35同士が溶接等によって接合されることにより、中空構造部材32が形成される。発泡材11は、中空構造部材32の内部(図7及び図8(a)ではインナパネル33の内面)における被固定部33aに固定される。そして、外部から所定の熱量が発泡部材12に移動すると、発泡部材12の発泡から開始され、図8(b)に示すように第1発泡体22及び第2発泡体23が形成される。なお、この発泡材11には、第3発泡部材24が備えられているため、この第3発泡部材24も発泡し、第3発泡体25が形成されている。これらの発泡体21によって中空構造部材32の空隙が充填され、中空構造部材32の吸音性、遮音性、制振性、防塵性等は高められる。この場合でも、発泡材11の固定位置に対する第2発泡材料の位置ずれが抑制されつつ、発泡材料の発泡(膨張)が行われるようになる。よって、発泡体21は所定の位置に設置され易くなるため、発泡体21の機能を十分に発揮させることができる。
・ 前記実施形態における第1発泡部材14及び第2発泡部材15の形状を四角板状以外の形状に変更してもよい。すなわち、発泡部材12の形状は、構造部材の形状、発泡部材12に要求される性能等に応じて適宜変更される。
・ 前記発泡材11が固定される部材としては、特に限定されず、カバー、ドアパネル等の構造部材31の他、ピラー、ロッカーパネル、ドアの内部等の中空構造部材32、建造物における各種中空パネル、エアコン室外機を構成するパネル等が挙げられる。
実施形態における発泡材を示す分解斜視図。 発泡材及び構造部材を示す斜視図。 (a)は発泡材が構造部材に固定された状態を示す断面図、(b)は発泡体が取着された構造部材を示す断面図。 (a)は別の発泡材が構造部材に固定された状態を示す断面図、(b)は発泡体が取着された構造部材を示す断面図。 (a)及び(b)はそれぞれ別の発泡材が構造部材に固定された状態を示す断面図。 (a)及び(b)はそれぞれ別の発泡材が構造部材に固定された状態を示す断面図。 別の発泡材及び分解状態の中空構造部材を示す斜視図。 (a)は別の発泡材が中空構造部材に固定された状態を示す断面図、(b)は発泡体が充填された中空構造部材を示す断面図。
符号の説明
11…発泡材、12…発泡部材、13…粘着部材、14…第1発泡部材、14a、15a…取付面、15…第2発泡部材、16…第1段部、17…第1突出部、17a…先端面、18…凹部、21…発泡体、22…第1発泡体、23…第2発泡体、24…第3発泡部材、24a…係合部、25…第3発泡体、31…構造部材、31a、33a…被固定部、32…中空構造部材、33…インナパネル、33b…取付孔、34…アウタパネル、35…鍔部。

Claims (5)

  1. 外部加熱により発泡する発泡材料から形成される発泡部材を備え、被固定部に固定される発泡材において、
    前記発泡部材は、第1発泡材料から形成される第1発泡部材と、前記第1発泡材料とは組成の異なる第2発泡材料から形成される第2発泡部材とを備え、
    前記第1発泡部材及び第2発泡部材の少なくとも一方の外面には段部が形成され、
    前記発泡部材は、前記第1発泡部材と第2発泡部材とが面接触した状態、かつ前記段部を包囲した状態で積層されてなることを特徴とする発泡材。
  2. 外部加熱により発泡する発泡材料から形成される発泡部材を備え、被固定部に固定される発泡材において、
    前記発泡部材は、第1発泡材料から形成される第1発泡部材と、前記第1発泡材料とは組成の異なる第2発泡材料から形成される第2発泡部材とを備え、
    前記第1発泡部材及び第2発泡部材の少なくとも一方の外面には、その外面から突出する突出部が形成され、
    前記発泡部材は、前記第1発泡部材と第2発泡部材とが面接触した状態、かつ前記突出部を包囲した状態で積層されてなることを特徴とする発泡材。
  3. 前記発泡部材には、その発泡部材を前記被固定部に固定する固定部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発泡材。
  4. 前記固定部材は、自己粘着性を有する粘着材料から形成された粘着部材であることを特徴とする請求項3に記載の発泡材。
  5. 前記固定部材は、第3発泡材料から形成された係合部材であることを特徴とする請求項3に記載の発泡材。
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