JP2007160895A - 金属板用制振補強材 - Google Patents

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昌彦 大橋
Masaya Okabe
政哉 岡部
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Abstract

【課題】加熱された場合であっても、取着した位置からの位置ずれを抑制することのできる金属板用制振補強材を提供する。
【解決手段】金属板用制振補強材11は、制振機能を発揮する上下一対の制振シート12と、これらの制振シート12のそれぞれ下端縁と上端縁とを連結するとともに補強機能を発揮する補強シート13とを備え、全体として一枚のシート状に形成されている。制振シート12及び拘束シートの裏面は、それぞれ制振シート貼着面12a及び補強シート貼着面13aとして構成されている。そして、この制振補強材11は、制振シート貼着面12a及び補強シート貼着面13aを利用して、ドアパネル21に貼着されるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属板用制振補強材に関するものである。
車両のドアパネルやクウォータパネル等は、車両の軽量化等を目的として、厚さが1mm程度の金属薄板より形成されている。この種のパネルには、部分的に金属板用補強材を取着することにより、パネルの剛性を向上するといった技術が提案されている。金属板用補強材は、補強機能を発揮する補強シートと、この補強シートの弾性変形を拘束すべく補強シートに積層される拘束層とを備えたものが知られている。一方、補強機能に加えて制振機能を備えた金属板用制振補強材が提案されている(特許文献1参照)。こうした金属板用制振補強材は、拘束層、制振機能を発揮する制振シート、及び補強機能を発揮する補強シートが順に積層された積層構造を有する。
特開平7−68696号公報
金属板用制振補強材(以下、制振補強材という)は、補強シートが有する貼着面を、例えばドアパネルの裏面に貼着することによって取着される。ドアパネルにおける制振補強材の取着位置は、制振や補強が必要とされる所定の位置に設定されることで、ドアパネルに対して制振機能や補強機能が好適に発揮されるようになる。ところで、こうしてドアパネルに取着された制振補強材は、車両ボディの乾燥工程等の加熱工程によって、加熱されることがある。ここで、制振シート及び補強シートは樹脂材料やゴム材料を主原料として形成されているため、各シートは加熱による昇温に伴って流動性を有する状態に変化する。このとき、従来の制振補強材では、制振シート及び補強シートが積層されているとともに、補強シートのみがドアパネルに貼着されている。すなわち、補強シートの貼着のみで、補強シート及び制振シートがドアパネルに保持される。このため、昇温に伴って各シートの流動性が高まると、補強シートのみの貼着ではドアパネルに対する各シートの保持力が十分に確保されないため、各シートが顕著に垂れ下がることがある。この結果、加熱工程前における制振補強材の位置と、加熱工程後における制振補強材の位置との位置が許容できる範囲を超えてずれてしまう位置ずれが発生する。このような位置ずれが発生すると、ドアパネル等の金属板に対して、加熱工程前に想定していた制振補強機能を発揮させることが困難となる。
この発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、加熱された場合であっても、取着した位置からの位置ずれを抑制することのできる金属板用制振補強材を提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明は、制振シート及び補強シートを備え、金属板に取着される金属板用制振補強材において、前記制振シート及び前記補強シートは、それぞれ前記金属板への貼着に利用される制振シート貼着面及び補強シート貼着面を有してなることを要旨とする。
この構成によれば、制振シート及び補強シートのいずれも、金属板に対して貼着されるため、制振シート及び補強シートを、それぞれ独立して金属板に保持させることができる。このため、金属板に取着された金属板用制振補強材が加熱工程によって昇温されることで、制振シート及び補強シートの流動性が高まった場合であっても、各貼着面の貼着によって各シートの流動が好適に抑制される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の金属板用制振補強材において、前記制振シート貼着面及び前記補強シート貼着面の一方が、前記制振シート貼着面及び前記補強シート貼着面の他方によって区画されていることを要旨とする。
この構成によれば、金属板に取着された際には、制振シート貼着面及び補強シート貼着面の一方は、分割された状態で金属板に貼着される。このため、金属板用制振補強材が加熱された際に、制振シート貼着面及び補強シート貼着面の一方の熱収縮が分散されることで、金属板に生じる歪みが緩和される。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の金属板用制振補強材において、前記制振シート貼着面及び前記補強シート貼着面には、自己粘着性を有する粘着層が積層されてなり、該粘着層を介して前記制振シート貼着面及び前記補強シート貼着面が前記金属板に貼着されるように構成したことを要旨とする。
このように、例えば粘着層によって金属板用制振補強材を金属板に粘着させることもできる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の金属板用制振補強材において、前記制振シート貼着面及び前記補強シート貼着面の反対面には、前記制振シート又は前記補強シートの弾性変形を拘束する拘束層が積層されてなることを要旨とする。
この構成によれば、制振シートの制振機能及び補強シートの補強機能が拘束層によって高められる。
本発明によれば、加熱された場合であっても、取着した位置からの位置ずれを抑制することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1に基づいて詳細に説明する。
図1(a)及び図1(b)に示すように、金属板用制振補強材11(以下、制振補強材11という)は、制振機能を発揮する上下一対の制振シート12と、これらの制振シート12のそれぞれ下端縁と上端縁とを連結するとともに補強機能を発揮する補強シート13とを備え、全体として一枚のシート状に形成されている。さらに、制振シート12及び補強シート13の表面には、各シート12、13の弾性変形を拘束する拘束層14が積層されている。この制振補強材11は、車両ボディを構成する金属板としてのドアパネル21に取着されることで、ドアパネル21の振動を抑制する制振機能、及びドアパネル21を補強する補強機能を発揮する。なお、制振シート12及び補強シート13は可撓性を有しており、ドアパネル21に容易に密着されるように構成されている。
制振シート12及び拘束シートの裏面は、それぞれ制振シート貼着面12a及び補強シート貼着面13aとして構成されている。そして、この制振補強材11は、制振シート貼着面12a及び補強シート貼着面13aを利用して、ドアパネル21に貼着されるように構成されている。なお、図1では制振補強材11の構成及びドアパネル21を模式的に示したものであり、制振シート12、補強シート13、拘束層14及びドアパネル21の厚さ等の寸法は、図1に何ら限定されない。
制振シート12と補強シート13とは、各シート12、13の周端面を突き合わせるようにして接合されている。そして、制振シート12及び補強シート13の裏面には、上下方向に連続する連続面が形成されている。この連続面は、上方から下方の順に、制振シート貼着面12a、補強シート貼着面13a、及び制振シート貼着面12aが連続する面である。このように制振シート貼着面12aは、補強シート貼着面13aによって上下に区画されている。なお、本実施形態の制振シート12及び補強シート13の表面も連続面が形成されている。
制振シート12及び補強シート13は、それぞれ単一層からなる単層構造を有しており、各シート12、13は制振機能及び補強機能を発揮させるべく、異なる組成の材料から形成されている。一般に、補強シート13を形成する材料には、制振シート12を形成する材料よりも硬質の材料が使用される。本実施形態の補強シート13は、加熱によって硬化する加熱硬化型のシートであるため、補強シート13は加熱硬化後の硬度が制振シート12の硬度よりも高くなるように設定されている。なお、制振シート12の制振性能は、一般に損失係数によって示されている。制振シート12を形成する材料は、制振機能が発揮され易いという観点から、例えば使用温度領域における損失係数が0.1以上であることが好適である。補強シート13は、補強機能を発揮させることが容易であるという観点から、加熱によって硬化する性質を有するシートが好適である。本実施形態の補強シート13は、加熱によって硬化する加熱硬化型の補強シート13である。
制振シート12及び補強シート13を形成する材料の主成分としては、例えば合成樹脂、ゴム、エラストマー等が挙げられる。合成樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられる。ゴムとしては、例えば天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム等の共役二重結合を有するゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、アクリルゴム等が挙げられる。エラストマーとしては、例えばSEBS等のスチレン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、エチレン・酢酸ビニル系等が挙げられる。主成分以外の成分としては、例えば発泡剤、硬化剤、軟化剤、可塑剤等が挙げられる。発泡剤としては、N,N´−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、アゾジカルボンアミド、4,4´−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、各種中空フィラー等が挙げられる。硬化剤としては、ジクミルパーオキサイド等の有機化酸化物、ジシアンジアミド、硫黄等が挙げられる。軟化剤としては、パラフィン系プロセスオイル、石油アスファルト等が挙げられる。可塑剤としては、エポキシ化大豆油、フェノキシエーテル系モノエポキシド、グリシジルエーテル、ポリエチレングリコール等が挙げられる。その他、粘着付与剤、老化防止剤、硬化促進剤、充填剤、難燃剤等を必要に応じて配合することもできる。このような成分を、常法に従って組み合わせることで、制振機能及び補強機能を発揮する材料が得られる。なお、材料に発泡剤を含有させることで、制振シート12及び補強シート13の少なくとも一方を、加熱によって発泡する発泡型のシートにすることもできる。
制振シート12及び補強シート13の厚さは、特に限定されない。制振補強材11としての厚さは好ましくは0.1mm〜15mm、より好ましくは0.1mm〜10mmである。制振補強材11の厚さが0.1mm未満であると、制振補強機能を発揮させることが困難となるおそれがある。一方、制振補強材11の厚さが10mmを超えると、制振補強材11の重量が増すことで、ドアパネル21の軽量化を妨げるおそれがある。なお、制振シート12及び補強シート13の面積は、適用するドアパネル21の大きさに応じて適宜変更される。
拘束層14は、制振シート12及び補強シート13の弾性変形を拘束すべく、各シート12、13の弾性率よりも高い弾性率を有する材料から構成されている。そして、この拘束層14は制振シート12の振動抵抗として機能するとともに、補強シート13による補強機能を補助する役割を果たす。なお、ここでいう弾性率は、JIS K 7113に準拠する引張試験から算出される弾性率を示す。拘束層14としては、例えばアルミ箔、スチール箔等の金属箔、樹脂クロス、ガラスクロス等が挙げられる。
この制振補強材11の製造方法は特に限定されず、制振シート12及び補強シート13は、例えば押出成形、プレス成形等にて成形することができる。この制振補強材11をドアパネル21に取着するには、図1(a)に示すように制振シート貼着面12a及び補強シート貼着面13aを車両の内側となるドアパネル21の内面に貼着する。このとき、制振シート12及び補強シート13のいずれも、ドアパネル21に対して貼着されるため、制振シート12及び補強シート13を、それぞれ独立してドアパネル21に保持させることができる。なお、本実施形態の制振シート12及び補強シート13を形成している材料は、自己粘着性が付与されており、それらの粘着性を利用してドアパネル21に貼着されている。
この制振補強材11が適用されるドアパネル21は、車両ボディの軽量化を目的として、厚さが0.5〜1.0mm程度に設定されることで、部分的に剛性が不足している。この制振補強材11は、そのような剛性が不足した部位に取着される。なお、図1(a)及び図1(b)には、制振補強材11が取着されるドアパネル21の取着面は、平面状をなしているが、その取着面は曲面状であってもよい。
制振補強材11が取着されたドアパネル21を有する車両ボディには、電着塗装、焼付塗装等の塗装が施される。こうした車両ボディの塗装において、車両ボディは乾燥工程等の加熱工程を通じることによって加熱されることになる。そして、この加熱によって制振補強材11が昇温されることで、制振シート12及び補強シート13は、流動性を有する状態へ変化する。このとき、制振補強材11は、ドアパネル21の内面にそれぞれ制振シート貼着面12a及び補強シート貼着面13aを貼着することで、取着されている。このため、昇温に伴って各シート12、13の流動性が高まった場合であっても、各シート12、13の流動が好適に抑制される結果、各シート12、13がそれらの自重等によって顕著に垂れ下がる現象を抑制することができる。なお、本実施形態の補強シート13は、熱硬化性の材料から形成されているため、加熱工程による加熱によって硬化する結果、補強シート13の補強機能が向上される。このように、制振補強材11が取着されることで、補強シート13はドアパネル21を補強する機能を発揮する。また、ドアパネル21において、剛性が不足している箇所やその近傍では、振動が発生することがある。この制振補強材11を構成する制振シート12は、そうした振動を抑制する機能、すなわち制振機能を発揮する。
本実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 本実施形態の制振シート12及び補強シート13は、それぞれ制振シート貼着面12a及び補強シート貼着面13aを有している。そして、これらの制振シート貼着面12a及び補強シート貼着面13aがドアパネル21に貼着される。従来のように、制振シート及び補強シートが積層されるとともに、補強シートのみが補強シート貼着面を有する制振補強材では、補強シートのみの保持力によってドアパネル21に取着されることになる。これに対し、本実施形態の制振補強材11では、制振シート12及び補強シート13のいずれも、ドアパネル21に対して貼着されるため、制振シート12及び補強シート13を、それぞれ独立してドアパネル21に保持させることができる。このため、ドアパネル21に取着された制振補強材11が加熱工程によって昇温されることで、制振シート12及び補強シート13の流動性が高まった場合であっても、各シート貼着面12a、13aの貼着によって各シート12、13の流動が好適に抑制される。従って、各シート12、13がそれらの自重等によって顕著に垂れ下がる現象を抑制することができる。このため、加熱工程後における制振補強材11の位置が、加熱工程前の位置から、許容できる範囲を超えてずれてしまうといった位置ずれの発生を抑制することができる。このように、制振補強材11が加熱された場合であっても、取着した位置からの位置ずれを抑制することができる結果、加熱工程前に想定していた制振補強機能を発揮させることができる。
さらに、ドアパネル21に対して制振補強材11を取着するに際して、振動が発生する部位に制振シート貼着面12aを貼着させるとともに、剛性が不足する部位に補強シート貼着面13aを貼着させることにより、ドアパネル21を好適に制振及び補強することができる。またこの場合、ドアパネル21のパネル面対して制振補強材11の各シート貼着面12a、12bが所定の位置となるように合わせて貼着すればよいので、取着作業の作業性も良好である。
加えて、制振補強材11は、制振シート12及び補強シート13の配列態様を変更することにより、制振補強材11の幅方向や長さ方向において、制振機能を発揮する部位及び補強機能を発揮する部位を適宜設定することができる。このため、ドアパネル21の振動が発生する部位、及び剛性が不足する部位に適合した各シート貼着面12a、12bを有する制振補強材11を提供することができる。すなわち、振動が発生する部位と剛性が不足する部位とが異なるドアパネル21であっても、そうしたドアパネル21に即した制振補強材11を得ることが容易である。
・ 従来、ドアパネル21に取着された制振補強材が加熱工程によって加熱されると、ドアパネルに貼着されているシートの影響で、ドアパネル21に歪みが生じることがあった。こうしたドアパネル21の歪みによって、ドアパネル21の外面となる意匠面の美観に影響を及ぼすおそれがあった。この歪みは、制振補強材の貼着面に密着しているドアパネル21の裏面が、制振補強材の熱収縮に影響を受けることで、発生すると考えられている。すなわち、同じ材質からなる貼着面が連続している場合、収縮力が分散され難いため、この歪みがドアパネル21の意匠面に影響し易くなる。
これに対して本実施形態では、制振シート貼着面12aは、補強シート貼着面13aによって区画されている。そして、この制振補強材11がドアパネル21に取着された際には、制振シート貼着面12aが分割された状態で、ドアパネル21に貼着される。このため、制振補強材11が加熱された際に、制振シート貼着面12aの熱収縮が分散されることで、ドアパネル21に生じる歪みが緩和される。従って、ドアパネル21の意匠面に対する制振補強材11の影響が抑制される結果、その意匠面の美観を維持することができる。さらに、制振シート貼着面12aが、補強シート貼着面13aによって区画された構成は、制振シート12や補強シート13の配置態様や、各シート12、13の体積等を容易に変更することができるため、制振機能や補強機能の調整についての自由度を高めることができる。
・ 制振シート貼着面12a及び補強シート貼着面13aの反対面となる表面には、制振シート12及び補強シート13の弾性変形を拘束する拘束層14が積層されているため、各シート12、13による制振補強機能を高めることができる。また、拘束層14を利用して各シート12、13を連結固定することもできる。
なお、前記実施形態を次のように変更して構成してもよい。
・ 前記制振シート12は一対設けられているが、制振シート12の一方を省略してもよい。なお、この場合には、制振シート貼着面12aは区画されずに構成されることになる。
・ 前記制振シート12と補強シート13とを置換してもよい。すなわち、上下一対の補強シート13を制振シート12で連結した構成を採用してもよい。なお、この場合には、補強シート貼着面13aは、制振シート貼着面12aによって上下に区画されている。
・ 前記制振シート12を三枚以上設けてもよいし、前記補強シート13を複数設けてもよい。
・ 制振シート12及び補強シート13の配列態様は、前記実施形態に限定されない。例えば、図2(a)に示すように、制振シート12の一部と補強シート13が積層されていてもよい。このように、制振シート12及び補強シート13がそれぞれ制振シート貼着面12a及び補強シート貼着面13aを有していれば、取着した位置からの位置ずれを抑制することができる。なお、図2(a)に示される制振シート貼着面12aは、補強シート貼着面13aによって上下に区画されている。
・ 前記制振シート12及び補強シート13は、四角形状に形成されているが、各シート12、13の形状は特に限定されず、例えば三角形状等の多角形状の他、楕円形状等に変更してもよい。例えば、図2(b)に示す補強シート13は、格子状をなしており、制振シート貼着面12aは、補強シート貼着面13aによって区画されている。
・ 制振シート12及び補強シート13を離間して配置するとともに、拘束層14を利用して各シート12、13を連結固定してもよい。
・ 前記拘束層14を省略してもよい。
・ 前記拘束層14を制振シート12及び補強シート13のいずれか一方に設けてもよい。また、前記拘束層14は、制振シート12及び補強シート13の表面全体に設けられているが、表面の一部に設けることもできる。
・ 前記制振シート貼着面12a及び補強シート貼着面13aに、自己粘着性を有する粘着層を積層してもよい。この場合、制振シート12及び補強シート13が粘着性を有していなくても、粘着層を利用して制振補強材11を取着することができる。この粘着層としては、粘着シートや周知の粘着剤を塗布して形成することができる他、両面テープ等によって形成してもよい。
・ 前記制振シート12及び補強シート13はそれぞれ単層構造を有しているが、制振シート12及び補強シート13の少なくとも一方が同じ材質の複数層からなる複層構造を有していてもよい。
・ 制振補強材11をドアパネル21に取着するに際して、制振シート貼着面12a及び補強シート貼着面13aに、別途準備した接着剤を塗布して、制振補強材11をドアパネル21に接着させてもよい。
・ 前記制振シート12と拘束層14との間又は前記補強シート13と拘束層14との間に、さらに制振層や補強層を本発明の目的を損なわない範囲において設けてもよい。
・ 前記制振シート12及び補強シート13が図1の左右方向に並列するようにして、制振補強材11をドアパネル21に取着してもよい。
・ 制振シート12及び補強シート13は可撓性を有していなくてもよい。
・ 前記制振補強材11の保管時や輸送時には、制振シート貼着面12a及び補強シート貼着面13aに離型紙を貼着させておき、使用時にその離型紙を剥離させて使用することが好適である。
・ この制振補強材11が適用される金属板としては、前記ドアパネル21の他、ルーフパネル、クウォータパネル等の車両の金属板、建造物用鋼板、空調装置等の室外機を構成するパネル等が挙げられる。特に、前記制振補強材11のように、制振シート貼着面12a及び補強シート貼着面13aの一方が、各シート貼着面12a、13bの他方によって区画されている構成を採用した場合には、意匠性が重視される車両の金属板に使用されることが好適である。
(a)は実施形態における金属板用制振補強材及びドアパネルを示す斜視図、(b)は金属板用制振補強材がドアパネルに取着された状態を示す断面図。 (a)及び(b)はそれぞれ金属板用制振補強材の変形例及びドアパネルを示す斜視図。
符号の説明
11…金属板用制振補強材、12…制振シート、12a…制振シート貼着面、13…補強シート、13a…補強シート貼着面、14…拘束層、21…ドアパネル。

Claims (4)

  1. 制振シート及び補強シートを備え、金属板に取着される金属板用制振補強材において、前記制振シート及び前記補強シートは、それぞれ前記金属板への貼着に利用される制振シート貼着面及び補強シート貼着面を有してなることを特徴とする金属板用制振補強材。
  2. 前記制振シート貼着面及び前記補強シート貼着面の一方が、前記制振シート貼着面及び前記補強シート貼着面の他方によって区画されている請求項1に記載の金属板用制振補強材。
  3. 前記制振シート貼着面及び前記補強シート貼着面には、自己粘着性を有する粘着層が積層されてなり、該粘着層を介して前記制振シート貼着面及び前記補強シート貼着面が前記金属板に貼着されるように構成した請求項1又は請求項2に記載の金属板用制振補強材。
  4. 前記制振シート貼着面及び前記補強シート貼着面の反対面には、前記制振シート又は前記補強シートの弾性変形を拘束する拘束層が積層されてなる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の金属板用制振補強材。
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