JPH09267704A - 中空構造物の中空部遮断方法および中空部遮断用部材 - Google Patents

中空構造物の中空部遮断方法および中空部遮断用部材

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JPH09267704A
JPH09267704A JP8078477A JP7847796A JPH09267704A JP H09267704 A JPH09267704 A JP H09267704A JP 8078477 A JP8078477 A JP 8078477A JP 7847796 A JP7847796 A JP 7847796A JP H09267704 A JPH09267704 A JP H09267704A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡性材料の発泡膨張後の収縮が原因となっ
て中空構造物の意匠面に発生する凹凸の歪みを軽減する
ことができる中空構造物中空部の遮断方法を提供する。 【解決手段】 加熱により発泡する発泡性材料15,16
を、中空部7の遮断面にホルダ11を介して保持させた
後、外部加熱して発泡性材料15,16を発泡させるととも
にこの発泡体15A ,16A を遮断面に満たして中空部7を
遮断する方法である。中空部7の非意匠面裏面部分に対
応するホルダ11部位には第1の発泡性材料15を保持さ
せ、かつ中空部7の意匠面5A裏面側部分に対応するホル
ダ11部位には第1の発泡性材料15より高発泡率の第2の
発泡性材料16を保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は中空構造物の中空
部遮断方法および、中空部遮断用部材(以下、遮断用部
材と略記する。)に関し、詳しくは、車両ボディにおけ
るピラ−,ロッカ−パネル,ル−フサイドパネルあるい
はフィ−ドパネルなどの中空構造物の制振,防音などを
高めるために、その中空部に対し、外部加熱により発泡
させて前記中空部を遮断する方法と、この方法に使用す
る遮断用部材に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、図14に示すように、イ
ンナパネル102 とアウタパネル104 によって中空の箱形
閉じ断面に構成された中空構造物101 の中空部106 に発
泡性材料121 を支持するために、インナパネル102 の外
方からボルト111 を挿入し、該ボルト111 のねじ部111a
を中空部106 の内部に所要長さだけ突入させた状態にお
いて、そのねじ部111aにワッシャ120 を介して発泡性材
料121 を差込むことで、中空構造物101 の中空部106 の
内部に発泡性材料121 を支持する構造が知られている。
また、前記したような発泡性材料やその発泡性材料の支
持構造は、例えば、特開平2-276836号公報に開示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うに、中空構造物101 の中空部106 に発泡性材料121 が
支持された後、外部からの加熱に基づいて、発泡性材料
121 が発泡膨張すると、その発泡性材料121 の周囲は、
発泡膨張しながらインナパネル102 及びアウタパネル10
4 の内周面を押圧して密着し、これによって中空部106
を遮断する。図15に示すように、発泡性材料121 の発
泡膨張が完了し、発泡体122 となった後、その発泡体12
2 が冷却され、所定の収縮率で収縮すると、その発泡体
122の収縮力によって同発泡体122 の周囲の密着部に対
応する部分において、中空構造物101 の外面に凹凸の歪
み126 が発生する。特に、アウタパネル104 の外面が意
匠面108 となる場合には、前記凹凸の歪み126 によって
見栄えが良くない問題点があった。
【0004】そこで、本発明の第1の課題は、前記した
従来の問題点に鑑み、発泡性材料の発泡膨張後の収縮が
原因となって中空構造物の意匠面に発生する凹凸の歪み
を軽減することができる中空構造物中空部の遮断方法を
提供することにある。
【0005】そして、本発明の第2の課題は、前記中空
部の遮断方法の実施に使用するための遮断用部材を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した第1の課題を達
成するために、請求項1の発明に係る中空構造物中空部
の遮断方法は、加熱により発泡する発泡性材料を、中空
部の遮断面にホルダを介して保持させた後、外部加熱し
て前記発泡性材料を発泡させるとともにこの発泡体を遮
断面に満たして中空部を遮断する方法であって、前記中
空部の非意匠面裏面部分に対応するホルダ部位には第1
の発泡性材料を保持させかつ中空部の意匠面側裏面部分
に対応するホルダ部位には前記第1の発泡性材料より高
発泡率の第2の発泡性材料を保持させることを特徴とす
る。
【0007】前記した第1の課題を達成するために、請
求項2の発明に係る中空構造物中空部の遮断方法は、請
求項1の発明において、ホルダは両支持板間に発泡性材
料を保持させる構造よりなり、非意匠面裏面部分に対応
する支持板間には発泡体が遮断面のほとんどを塞ぐ量の
第1の発泡性材料を保持させ、意匠面裏面側部分に対応
する支持板には発泡体が少くとも意匠面の裏面側を幅広
に被う量の第2の発泡性材料を保持させることを特徴と
する。
【0008】前記した第2の課題を達成するために、請
求項3の発明に係る中空部の遮断用部材は、中空部に配
置し外部加熱により発泡した発泡体により中空部を遮断
させるための遮断用部材であって、所定の隙間を有して
2枚の支持板を支持させたホルダの両支持板間の内部側
には第1の発泡性材料を保持させ、かつ支持板の外部側
には第1の発泡性材料より高発泡率の第2の発泡性材料
を保持させてなることを特徴とする。
【0009】そして、前記した第2の課題を達成するた
めの請求項4に係わる中空部の遮断用部材は、請求項3
において、第1の発泡性材料はその発泡体が遮断面のほ
とんどを塞ぐ量保持させ、かつ第2の発泡性材料はその
発泡体が少くとも意匠面裏面側を幅広に被う量保持させ
てなることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1または請求項2の中空部
遮断方法において、ホルダの第1,第2の発泡性材料
は、各々発泡体となり中空部を遮断する。第1の発泡性
材料による発泡体は中空部遮断面のほとんどを遮断し、
第2の発泡性材料による発泡体は中空部を形成するパネ
ルの意匠面裏面部分を幅広く被う。この発泡体は高発泡
率であり、硬化の際の収縮性が小さい。
【0011】請求項3または請求項4の遮断用部材は、
予じめホルダに第1,第2の発泡性材料が保持させてあ
るので、中空部に配置し外部加熱すれば、中空部を発泡
体により遮断し得る。遮断部材は第2の発泡性材料が中
空部の意匠面裏面側に向けて中空部内に配置される。第
2の発泡性材料の発泡体は意匠面裏面側を幅広く被う。
この発泡体は高発泡率であり、硬化の際の収縮性が小さ
い。
【0012】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図1〜図13に
基づいて説明する。本例は車両ボディのピラ−1内の中
空部7の所定の遮断面に、発泡体を満たして、防音,防
振の遮断構造を得る場合についてのものである。
【0013】まず、図3に本実施例の実施に用いるホル
ダ11を示す。このホルダ11は所定の隙間を有する平行な
2枚の支持板12の下端中央部に差し込み用のクリップ13
が両支持板12の接続部材を兼ねて一体成形された耐熱性
の合成樹脂よりなる。両支持板12は中空部遮断面をほと
んど被う大きさにされている。前記クリップ13は図4,
図5に示すように、先端部が切込み溝13A により左右に
分割されかつ基部側外周は抜止め状の係止溝13B とさ
れ、ピラ−1側の止め孔4に圧入することにより止着さ
せ得るようになっている。
【0014】前記ピラ−1はピラ−を構成するインナパ
ネル2とアウタパネル5を、その相互の接合フランジ
3,6においてスポット溶接する前に、インナパネル2
の凹部側の止め孔4にホルダ11のクリップ13が押込まれ
る(図2,図7参照)。クリップ13は支持板12が中空部
7を遮断する向きになるように取付けられる。押し込ん
だクリップ13はその切込み溝13A により撓んで止め孔4
に挿入され、挿入後は元の状態に広がるため係止溝13B
が止め孔4に固定される。
【0015】次いで、図2,図6に示すように、固定し
たホルダ11の支持板12間の内部側(クリップ13側)には
第1の発泡性材料15を仮付けあるいは接着などの適宜な
止め手段により保持させ、両支持板12間の少くとも外部
側(図2の支持板12における上辺部側)には第2の発泡
性材料16を仮付けあるいは接着などにより保持させて遮
断用部材18が形成される。本例における第2の発泡性材
料16は図6に示すように支持板12の上辺部と左右の両辺
部に保持させてある。
【0016】前記第1の発泡性材料15および前記第2の
発泡性材料16は、いずれも 110℃〜190℃前後の温度に
よって発泡膨張して発泡体15A ,16A となる未発泡状態
の材料であり、第2の発泡性材料16は第1の発泡性材料
15より高発泡率のものとされている。
【0017】第1の発泡性材料15としては、例えば、特
開平2-276836号公報に開示されている配合をもつ材料が
用いられる。ちなみに、この発泡性材料15の配合は、エ
チレンとメチルアクリレ−トのコポリマ−MI0.7,MA15重
量%63.55,LDPE(融点 1.5℃,密度0.919)27,15,4,4-ジ
- tertブチルペルオキシn-ブチルバレレ−ト(トリゴノ
ックス(Trigonox)29/40)0.63, ビス(tert-ブチルペルオ
キシイソプロピル)ベンゼン(パ−カドックス(Perkado
x)14/40)1.63, ベンゼンスルホニヒドラジド(セロ−ゲ
ン(Cellogen) OT)3.62, アゾジカ−ボンアミド(ポロフ
ォ−(Porofor)ADC-K)1.81,及びジ−エチレングリコ−ル
(DEG)1.81(全比率は重量基準)である。 ポロフォ−
成分は発泡活性を活性化する亜鉛を含む。そして、射出
成形や押出成形、特にこの実施の形態においては射出成
形によって必要とされる特定形状の発泡性材料15が形成
される。この発泡性材料15は 110℃〜 190℃の温度で発
泡、硬化され、独立気泡の発泡体15A となる。
【0018】第2の発泡性材料16はブチルゴムあるいは
ポリウレタンなどの、たとえば20倍の高発泡倍率の発泡
体16A が用いられる。第2の発泡性材料16は前記した第
1の発泡性材料15を改良して発泡倍率を高めたものを用
いることができる。なお、第1の発泡性材料15,第2の
発泡性材料16は前記配合のものに限定するものではな
く、加熱発泡する発泡性の材料中より発泡倍率を考慮し
て使用することができる。本例の第1の発泡性材料15は
発泡倍率6倍の材料を用い、第2の発泡性材料16は発泡
倍率15倍の材料を使用した。
【0019】遮断用部材18を形成した後は、インナパネ
ル2にアウタパネル5が重ねられ相互の接合フランジ
3,6において、スポット溶接され、中空の箱形閉じ断
面をなしかつ遮断用部材18を含むピラ−1が構成される
(図2の仮想線部分,図7参照)。構成したピラ−1の
アウタパネル5の外面が意匠面5Aとされる。ピラ−1内
中空部7の遮断用部材18において、クリップ13と反対方
向の支持板12側(図示支持板の上辺側)はアウタパネル
5の意匠面5A裏面側に対応する部位とされ、支持板12の
他の外周辺は非意匠面裏面側に対応する部位とされる。
中空部7に配置した状態のホルダ11において、非意匠面
裏面部分に対応する支持板12間には発泡体15A が遮断面
のほとんどを塞ぐ量の第1の発泡性材料15を保持させ、
意匠面5A裏面側部分に対応する支持板12には発泡体15B
が少くとも意匠面5Aの裏面側を幅広く被う量の第2の発
泡性材料16を保持させてある。
【0020】構成されたピラ−1は車両ボディに組付け
た後、車両ボディの焼付け塗装の工程において第1の発
泡性材料15および第2の発泡性材料16の発泡温度に外部
加熱される。すなわち、外部加熱により遮断用部材18の
第1,第2の発泡性材料15,16はその保持した部位に基
づいて各々発泡膨張して発泡体15A ,16A となる。
【0021】図1,図10に示すように両発泡体15A ,
16A によりホルダ11の両支持板12間の隙間が満たされる
とともにその外周部にもれ出した発泡体15B により中空
部7内が遮断される。両発泡体15A ,15B はつながって
中空部7の遮断面を形成する。第2の発泡性材料16は発
泡率の高い材料を用いているので、図1に示すように、
両支持板12より外部にもれ出し、意匠面5A裏面側を幅広
く被う状態となる。
【0022】発泡体15A ,16A は独立気泡を含んだ硬化
物となるため、中空部7は遮断され、ピラ−1部分の防
音,防振が高められる。意匠面5A裏面を被う発泡体16A
の硬化物は高発泡率のものであり、該裏面に幅広く被着
した状態となっているので、従来のように意匠面7に凹
凸を生ずることがない。なお、本例の遮断用部材18は図
8に示すように支持板12の側面側にも第2の発泡性材料
16を保持させたため、図10に示すように、もれ出した
発泡体16A の硬化物により側面側も幅広く接着させ得
る。しかして、本例によれば図9に示すように発泡体15
A ,16A により良好な遮断面が形成される。
【0023】前記した実施例における中空部7の遮断方
法はインナパネル2に取付けたホルダ11に対して第1の
発泡性材料15および第2の発泡性材料16を順次保持させ
て、遮断用部材18を形成したが、中空部7の遮断方法
は、予じめホルダ11に両発泡性材料15,16を保持させた
遮断用部材19を用いても実施することができる。
【0024】すなわち、この遮断用部材19は、所定の隙
間を有して2枚の支持板12を支持させたホルダ11の、両
支持板12間の内部側に、第1の発泡性材料15を保持さ
せ、かつ、支持板12の外部側には第2の発泡性材料16を
保持させた構造とすることができる。この遮断部材19に
おいて第1の発泡性材料15はその発泡体15A が遮断面の
ほとんどを塞ぐ両保持させ、かつ第2の発泡性材料16は
その発泡体16A が少くとも意匠面5A裏面側を幅広く被う
量保持させるようにする。
【0025】この遮断用部材19はピラ−1のインナパネ
ル2に取付けた後、このインナパネル2にアウタパネル
5を重ね、両接合フランジ3,6においてスポット溶接
し、遮断用部材19を含むピラ−1を構成し、外部加熱し
てピラ−1中空部7を第1,第2の発泡性材料15,16の
発泡体15A ,16A にて遮断し得る。第2の発泡性材料16
による発泡体16A は前記した実施例の場合と同様に、ア
ウタパネル5の意匠面5A裏面側を幅広く被うので、この
発泡体16A の硬化物による意匠面5Aの凹凸は生じない。
遮断用部材19は予じめホルダ11に第1,第2の発泡性材
料15,16を保持させてあるので、取扱い易く、中空部7
の遮断に都合のよいものである。
【0026】前記した遮断用部材18,19は両支持板12間
に第1の発泡性材料15および第2の発泡性材料16を保持
させたが、本発明に係わる遮断用部材はこの構造に限る
ものではない。たとえば、図12〜図13に示す遮断用
部材20としても、前記した遮断用部材18,19と同様に、
中空部7の遮断および意匠面5Aの凹凸の軽減をなし得
る。すなわち、図12に示す遮断用部材20のホルダ21
は、支持板22の外面上部側に外方へ突出する支持片23が
設けられていて、この一方の支持片23上方の支持板22外
面には第1の発泡性材料15より高発泡率の第2の発泡性
部材16が保持させてある。なお、第1の発泡性部材15は
前記した実施例と同様に両支持板22間の下部および中央
部に保持されている。
【0027】図12に示す遮断用部材20は、支持片23を
有するホルダ21に第1の発泡性材料15と第2の発泡性材
料16を順次に保持させて、ピラ−1中空部7の遮断方法
を行なうことができ、また、予じめ支持片22を有するホ
ルダ21に第1の発泡性材料15と第2の発泡性材料16を保
持させた図12の遮断用部材20を用意しておき、これを
用いて中空部7の遮断をすることもできる。
【0028】すなわち、遮断用部材20は図12に示すよ
うにピラ−1内に配置され、該ピラ−1は車両ボディに
組込まれて、塗装工程において外部加熱される。外部加
熱において第1の発泡性材料15および第2の発泡性材料
16は発泡膨張して発泡体15A,16A となり、ピラ−1内
の中空部7を遮断する。図11に示すように、第1の発
泡性材料15に基づく発泡体15A は両支持板22間を主体に
満たし、第2の発泡性材料16に基づく発泡体16A は支持
板22の外面上部側および意匠面5A裏面側に幅広に広がり
両発泡体15A ,16A はつながった状態となり、硬化物と
なって中空部7を遮断する。アウタパネル5の意匠面5A
はその裏面に被着した発泡体16A の硬化物により凹凸が
ほとんど生じない。
【0029】図12に示す遮断用部材20は一方の支持板
22の支持片23より外面上部側に第2の発泡性材料16を保
持させたが、第2の発泡性材料16は一方あるいは両方の
支持板22の支持片23上に保持させてもよい(図示せ
ず)。
【0030】前記した各遮断用部材18,19,20において
は、中空構造物が車両ボディのピラ−1の場合を例示し
たが、中空構造物はこれに限るものではなく、例えば車
両ボディのロッカパネル,ル−フサンドパネル,フ−ド
パネル等であってもよく、車両ボディ以外であってもよ
い。
【0031】
【発明の効果】請求項1または請求項2の中空部遮断方
法によれば、発泡性材料の加熱発泡後の収縮が原因とな
って中空構造物の意匠面に発生する凹凸の歪みを軽減す
ることができる。請求項3または請求項4の遮断用部材
は、中空構造物の中空部の意匠面裏面側に第2の発泡性
材料を向けて配置し、外部加熱すれば中空部を遮断しか
つ意匠面裏面を発泡体にて被うことができ、その意匠面
には凹凸歪みの発生を軽減させ得る。このため、請求項
3または請求項4の遮断用部材は外部加熱して中空構造
物の中空部を遮断するに適したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】中空部遮断状態の側面図である。
【図2】中空部に配置した遮断用部材の側断面図であ
る。
【図3】ホルダの斜視図である。
【図4】ホルダの止着部を主体とした拡大底面図であ
る。
【図5】ホルダの止着部を主体とした拡大正面図であ
る。
【図6】遮断用部材の縦断した正面図である。
【図7】中空部に配置した遮断用部材の正面図である。
【図8】中空部に配置した遮断用部材の平断面図であ
る。
【図9】遮断用部材による遮断状態の正面図である。
【図10】遮断用部材による遮断状態の平断面図であ
る。
【図11】別例の遮断用部材による中空部遮断状態の側
面図である。
【図12】中空部に配置した別例遮断用部材の側断面図
である。
【図13】図12のXIII−XIII線における断面図であ
る。
【図14】従来の遮断用部材のピラ−内配置状態図であ
る。
【図15】図14の遮断用部材における遮断状態の不具
合を示す図である。
【符号の説明】
1 ピラ− 2 インナパネル 4 止め孔 5 アウタパネル 5A 意匠面 7 中空部 11,21 ホルダ 12,22 支持板 13 クリップ 15,16 発泡性材料 15A ,16A 発泡体 18,19,20 遮断用部材 23 支持片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱により発泡する発泡性材料を、中空
    部の遮断面にホルダを介して保持させた後、外部加熱し
    て前記発泡性材料を発泡させるとともにこの発泡体を遮
    断面に満たして中空部を遮断する方法であって、 前記中空部の非意匠面裏面部分に対応するホルダ部位に
    は第1の発泡性材料を保持させかつ中空部の意匠面側裏
    面部分に対応するホルダ部位には前記第1の発泡性材料
    より高発泡率の第2の発泡性材料を保持させることを特
    徴とした中空構造物の中空部遮断方法。
  2. 【請求項2】 ホルダは両支持板間に発泡性材料を保持
    させる構造よりなり、非意匠面裏面部分に対応する支持
    板間には発泡体が遮断面のほとんどを塞ぐ量の第1の発
    泡性材料を保持させ、意匠面裏面側部分に対応する支持
    板には発泡体が少くとも意匠面の裏面側を幅広に被う量
    の第2の発泡性材料を保持させることを特徴とした請求
    項1に記載の中空構造物の中空部遮断方法。
  3. 【請求項3】 中空部に配置し外部加熱により発泡した
    発泡体により中空部を遮断させるための遮断用部材であ
    って、 所定の隙間を有して2枚の支持板を支持させたホルダの
    両支持板間の内部側には第1の発泡性材料を保持させ、
    かつ支持板の外部側には第1の発泡性材料より高発泡率
    の第2の発泡性材料を保持させてなることを特徴とした
    中空部遮断用部材。
  4. 【請求項4】 第1の発泡性材料はその発泡体が遮断面
    のほとんどを塞ぐ量保持させ、かつ第2の発泡性材料は
    その発泡体が少くとも意匠面裏面側を幅広に被う量保持
    させてなることを特徴とした請求項3に記載の中空部遮
    断用部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006335285A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Iida Sangyo Kk 発泡材
JP2010500451A (ja) * 2006-08-09 2010-01-07 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド 膨張方向が制御可能なマルチセグメント膨張性ポリマー組成物
JP2010513584A (ja) * 2006-12-15 2010-04-30 シーカ・テクノロジー・アーゲー 構造補強材料、構造補強インサート、及びそれらを備える補強された空洞
JP2010131860A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Iida Sangyo Kk 発泡充填部位用の収容具、及び発泡充填具
JP2016198973A (ja) * 2015-04-13 2016-12-01 日産自動車株式会社 複合材料成形体
JP2018008587A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 トヨタ自動車株式会社 車体構造、及び車両用構造体の製造方法

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