JP4737440B2 - チップ状電子部品用冶具 - Google Patents

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Description

本発明は、チップ状セラミックコンデンサ等のチップ状電子部品の端子電極焼付等に用いて好適なチップ状電子部品用冶具に関する。
例えば、チップ状セラミックコンデンサなどのように、内部電極を有するチップ状電子部品は、内部電極と導通する端子電極(外部電極)を、素体の両端部に設ける必要がある。このような端子電極を形成するには、焼成して得られたセラミックチップの両端に、導電成分及び有機バインダを含む電極ペーストを塗布し、焼き付ける。
端子電極の焼き付けに当たっては、電極ペーストの塗布されたチップ状電子部品を、ステンレス鋼線でなるメッシュで作製された冶具に、ランダムにばら積み収容し、この冶具をステンレス鋼線でなる枠に載置して、その枠を、メッシュベルトに載せトンネル焼成炉を通過させていた。
ところが、チップ状電子部品を、冶具にランダムにばら積みすると、未だ焼付けていない端子電極が、チップ状電子部品間で接触し、この接触状態で焼き付けが行われ、チップ状電子部品が相互に付着してしまう。互いに付着したチップ状電子部品を強制的に剥がそうとすると、どちらか片方の端子電極が部分的に剥がれてしまい、そのため、端子電極の一部に剥離傷が残り、端子電極不良として歩留まりを悪化させる要因になってしまう。
しかも、端子電極の焼付け工程では、電極ペーストに含まれる有機バインダが放出されるから、その放出路を確保しなければならない。
この問題を解決するため、従来から種々の技術が提案されている。例えば特許文献1では、端子電極となる電極材料を焼付けるための治具を、高純度で緻密なセラミックによりプレート状に成型し、プレート母材に、一定の間隔をおいてほぼ均等に多数の通気孔を設け、この通気孔の周囲に環状突起を設けてある。そして、環状突起上にコンデンサ本体を載せ、その両端の電極材料を焼付けるようになっている。
この従来技術では、型を用いてプレートを成型する工程、又は、焼成前プレートに対する機械的穿孔工程が必要であり、コスト高になることは否めない。しかも、通気孔を、成型や、機械的穿孔加工によって形成するために、最適な形状構造を有する通気孔を実現することが困難である。特に、形状が著しく小型化されている最近のこの種のチップ状電子部品に対しては、成型用型や、機械加工上の限界も生じる。
特開2003−77776号公報
本発明の課題は、チップ状電子部品の端子電極同士が接触することのないチップ状電子部品用冶具が提供することである。
本発明のもう1つの課題は、コストの安価なチップ状電子部品用冶具を提供することである。
本発明の更にもう1つの課題は、端子電極に焼成時損傷を殆ど生じることのないチップ状電子部品用冶具を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係るチップ状電子部品用冶具は、支持部材と、受け部材とを含み、チップ状電子部品の処理に用いられる。前記支持部材は、金属材料でなり、全体として平面状であって、その面内に多数の貫通するチップ挿入孔を有している。前記受け部材は、金属経線と金属緯線とを織り込んだ網状体であって、前記支持部材の一面に接合され、前記チップ挿入孔の開口面内に、少なくとも1つの交差部が存在する。
上述したように、支持部材は、全体として平面状であって、その面内に多数の貫通するチップ挿入孔を有しており、受け部材は支持部材の一面に接合されているから、支持部材のチップ挿入孔にチップ状電子部品を1個ずつ収容し、それを受け部材によって受けることができるから、チップ状電子部品の端子電極同士が接触することのないチップ状電子部品用冶具が提供できる。
しかも、受け部材は、支持部材の一面に接合されているから、支持部材と受け部材とを重ね合わせて接合するだけの構造で済む。このため、成型や、機械的穿孔加工によらざるを得なかった従来品に比べて、コストが安価になる。また、支持部材に設けられるチップ挿入孔の孔径の選択という簡単な手段によって、小型化されたチップ状電子部品に対しても、柔軟に対応することができる。
更に、チップ状電子部品を受ける受け部材は、金属経線と金属緯線とを織り込んだ網状体であって、チップ挿入孔の開口面内に、少なくとも1つの交差部が存在するから、チップ挿入孔内に挿入されたチップ状電子部品の端子電極を、交差部によって受けることができる。交差部は、一種の点状凸部となるから、結局、チップ状電子部品の端子電極を、点的に受けることができる。このため、焼付け前で損傷を受けやすい端子電極に対する受け部材の接触領域が最小化され、端子電極の受ける損傷が最小化されることになる。
また、受け部材は、金属経線と金属緯線とを織り込んだ網状体であるから、網目を、電極ペーストに含まれる有機バインダの逃げ道として活用し、有機バインダを効率よく放出することができる。
更に、支持部材及び受け部材は、ともに、金属材料でなるから、700℃〜900℃の温度範囲で行われる端子電極の焼付温度に、充分に耐えうるし、拡散結合などの耐熱信頼性の高い接合手段を採用することが可能になる。
支持部材は、網状体で構成することができる。網状体の場合は、経線及び緯線の織り込み構造となるので、同じく網状体である受け部材とともに、市販品の中から適当なメッシュのものを選択し、組み合わせて用いることができる。
支持部材は、板状部材であってもよい。即ち、板状部材に多数のチップ挿入孔を形成した構成である。このような支持部材は、孔を開けるべき部分を除き、マスクした状態で、ドライエッチング又はウエットエッチングを施すことにより、容易に得ることができる。こうして得られた支持部材では、板状部材の表面及び裏面からエッチングが進行するので、板厚の中間部に、孔径が最小になる孔径縮小部が生じ、表面及び裏面に近づくほど孔径が拡大する孔形となる。このため、チップ挿入孔の内部に挿入されたチップ状電子部品は、セラミック素体がチップ挿入孔の中間部に生じる孔径縮小部において支持され、端子電極がチップ挿入孔の内壁面から離れるように配置される。従って、端子電極がチップ挿入孔の内壁面に接触することによる損傷を回避することができる。
以上述べたように、本発明によれば次のような効果を得ることができる。
(a)チップ状電子部品の端子電極同士が接触することのないチップ状電子部品用冶具が提供することができる。
(b)コストの安価なチップ状電子部品用冶具を提供することができる。
(c)端子電極に、焼成時損傷を殆ど生じることのないチップ状電子部品用冶具を提供することができる。
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。但し、添付図面は、単なる例示に過ぎない。
図1は本発明に係るチップ状電子部品用冶具の一実施例を示す平面図、図2は図1に図示した矢印Aの部分の拡大平面図、図3は図2の3−3線に沿った断面図である。図示されたチップ状電子部品用冶具は、支持部材1と、受け部材2とを含む。
支持部材1は、金属材料でなり、全体として平面状であって、その面内に多数の貫通するチップ挿入孔14を有している。図3を参照すると、支持部材1は、金属線でなる経線11と、同じく金属線でなる緯線12とで織られている。もっとも、支持部材1の形態は本実施例に限らず、全体として平面状であって、その面内に多数の貫通するチップ挿入孔14するものであればよい。
チップ挿入孔14は、経線11及び緯線12によって囲まれている。その孔形は、好ましくは、縦横比が1:1〜3:4の正方形とし、チップ状電子部品の長手方向が横向きに入ることができない縦横比とする。
チップ挿入孔14の高さは、チップ状電子部品の高さ寸法を考慮して設定される。チップ挿入孔14の高さ(深さ)が、挿入されるチップ状電子部品の高さに対して低すぎると、チップ状電子部品が脱落しやすく、高すぎると、チップ状電子部品の収容作業が困難化する。
チップ挿入孔14の高さは、主として支持部材1を構成する経線11及び緯線12の直径で決定されるので、チップ挿入孔14の高さ設定にあたっては、経線11及び緯線12の直径を選択することになる。具体例として、長さ0.6mm、幅0.3mmのいわゆる「0603」タイプのチップ状電子部品を対象とした場合は、経線11及び緯線12の直径は、0.3mm前後となるように選定する。経線11及び緯線12は、交差部において拡散接合を生じさせることにより、一体に接合される。
チップ状セラミックコンデンサでは、上述した「0603」タイプの他、これより更に小型化された「0402」タイプや、「0201」タイプなども検討されている。これらのタイプを対象とする場合は、チップ挿入孔14の孔形や、経線11及び緯線12の直径は更に小さくなる。
支持部材1の材質としては、端子電極の焼付を700℃〜900℃の温度範囲にて行うため、高温で安定性のある材料、例えばSUS304(Fe-18Cr-Ni)、MN(63Ni−30Cu)、Ha(Ni-Cr-Mo)及びチタン等が好適である。チタンを用いる場合、受け部材2及び支持部材1をチタンによって構成する他、ステンレス鋼の表面にめっきやコーティング等の手段によって、チタン被覆膜として形成してもよい。受け部材2及び支持部材1の材質は拡散接合を確実に行う上で、同一の材料が望ましい。なお、MN(63Ni−30Cu)は、合金MNが材質成分として63%以上のNiと、30%程度のCuを含有することを示す。
受け部材2は、金属経線21と金属緯線22とを織り込んだ網状体であって、支持部材1の一面に接合され、チップ挿入孔14の開口面内に、少なくとも1つの交差部23が存在する。交差部23は、金属経線21及び金属経線22が上下に互い違いになるように交互に入れ替わって織られることにより生じる部分であって、一種の凸状部を構成する。図2を参照すると、1つのチップ挿入孔14の開口面に、9個の交差部23が存在している。このような配置は、例えば、受け部材2のメッシュを、支持部材1のメッシュよりも細かくすることによって実現することができる。
金属経線21及び金属経線22の線径は、金属経線11及び金属緯線12の直径を0.3mm前後となるように選定した場合、0.15mm以下、好ましくは0.05mm程度である。金属経線21及び金属経線22は、交差部23において、例えば拡散接合により、一体に接合される。また、支持部材1の一面に対しても、拡散接合により、一体に接合される。
受け部材2も、支持部材1の場合と同じ理由から、同様の材料によって構成される。具体例としては、SUS316等を挙げることができる。
図4は、チップ状電子部品の端子電極焼付にあたり、図1〜図3に図示したチップ状電子部品用冶具に、チップ状電子部品4を収容した状態を示す部分断面図、図5は図4の5−5線に沿った部分断面図である。チップ状電子部品4には、焼付け前に、既に端子電極塗膜40が付与されている。チップ状電子部品4が、例えばチップ状セラミックコンデンサであれば、端子電極塗膜40はセラミック素体41の長手方向の両端に塗布される。端子電極塗膜40は、例えば、銅等の金属粉を主成分とする導電成分と、有機バインダとを含み、これらを混合してペースト状に調整したものを、セラミック素体41に塗布し、乾燥させることによって得られる。使用しうる端子電極塗膜の種類は特に限定されず、従来から知られているものを用途に合わせ任意に用いることができる。
既に詳述したように、支持部材1は、全体として平面状であって、その面内に多数の貫通するチップ挿入孔14を有しており、受け部材2は支持部材1の一面に接合されているから、支持部材1のチップ挿入孔14にチップ状電子部品を1個ずつ収容し、それを受け部材2によって受けることができる。従って、チップ状電子部品4の端子電極40同士が接触することのないチップ状電子部品用冶具を提供することができる。
チップ状電子部品4が、チップ状セラミックコンデンサである場合、チップ挿入孔14の縦横比が1:1〜3:4の正方形状であれば、チップ状電子部品4の長手方向が横向きに入ることができない。したがって、塗膜付きチップ状電子部品4は、長手方向を高さ方向として、チップ挿入孔14に収容され、1個のチップ挿入孔14に複数のチップ状電子部品4が収容されることはないから、チップ状電子部品4の端子電極塗膜40同士が接触することがない。
チップ状電子部品用冶具に収容されたチップ状電子部品4は、次に、チップ状電子部品用冶具ごと焼付炉に入れられ、700℃〜900℃程度に加熱されて端子電極焼付が行われる。このとき、チップ状電子部品4に塗布された端子電極塗膜40から有機バインダを除去する脱バインダ処理が行われる。バインダは、主に、受け部材2を構成する金属経線21及び金属緯線22の作る網目を通して、更には、チップ挿入孔4の空き空間を通して排出される。金属経線21及び金属緯線22の作る網目は、受け部材2の全面にわたって均等に存在するから、脱バインダ処理を、むらなく、迅速に行うことが可能になり、その結果、焼付温度及び焼付雰囲気が均一化される。
また、支持部材1及び受け部材2は、ともに、金属材料でなるから、700℃〜900℃の温度範囲で行われる端子電極の焼付温度に充分に耐えうる。
しかも、受け部材2は、支持部材1の一面に接合されているから、支持部材1と受け部材2とを重ね合わせ、例えば、金属間接合などにより接合するだけの簡単な構造であるから、成型や、機械的穿孔加工によらざるを得なかった従来品に比べて、コストが安価になる。また、支持部材1に設けられるチップ挿入孔14の孔径の選択という簡単な手段によって、小型化されたチップ状電子部品に対しても、柔軟に対応することができる。
更に、チップ状電子部品を受ける受け部材2は、金属経線21と金属緯線22とを織り込んだ網状体であって、チップ挿入孔14の開口面内に、少なくとも1つの交差部23が存在するから、チップ挿入孔14内に挿入されたチップ状電子部品4の端子電極40を、交差部23によって受けることができる。交差部23は、一種の点状凸部となるから、結局、チップ状電子部品4の端子電極40を、点的に受けることができるようになる。このため、焼付け前で、損傷を受けやすい端子電極40に対する受け部材2の接触面積が最小化され、端子電極40の受ける損傷が最小化されることになる。
図6は、本発明に係るチップ状電子部品用冶具の別の実施例を示す平面図、図7は図6の7−7線に沿った部分断面図である。図において、先に示した図面に現れた構成部分と対応する部分については、同一の参照符号を付してある。この実施例において、支持部材1は、板状である。即ち、板状部材に多数のチップ挿入孔14を形成してある。このような支持部材1は、孔を開けるべき部分を除き、マスクした状態で、ドライエッチング又はウエットエッチングを施すことにより、容易に得ることができる。ドライエッチング又はウエットエッチングによれば、エッチングが板状部材の表面及び裏面から進行するので、チップ挿入孔14は、板厚の中間部に、孔径D2が最小になる孔径縮小部15が生じ、表面及び裏面で最大径D1を持つ孔形となる。
図6及び図7の実施例の場合、チップ挿入孔14を、ドライエッチング又はウエットエッチングによって形成することができるから、エッチング限界によって定まる微小、かつ、高精度のチップ挿入孔14を実現することができる。しかも、その孔形状を、エッチングの際のマスクパターンによって、高精度で、任意の形状に設定することができる。即ち、図示の円形状に限らず、角形状、楕円形状、又はそれらを組み合わせた任意の形状に設定することができる。
図8は図6及び図7に示したチップ状電子部品用冶具を、チップ状電子部品の端子電極焼付け処理に用いた例を示す図、図9は図8の9−9線に沿った部分断面図である。前述したように、図6及び図7に示したチップ状電子部品用冶具の支持部材1では、チップ挿入孔14は、板厚の中間部に、孔径D2が最小になる孔径縮小部15が生じ、表面及び裏面に近づくほど孔径が拡大し、表面及び裏面で最大径D1を持つ孔形となるから、チップ挿入孔14の内部に挿入されたチップ状電子部品4は、セラミック素体41がチップ挿入孔14の中間部に生じる孔径縮小部15において支持され、端子電極40がチップ挿入孔14の内壁面から離れるように配置される。このため、端子電極40がチップ挿入孔14の内壁面に接触することによる損傷を回避することができる。
図10は、本発明に係るチップ状電子部品用冶具の更に別の実施例を示す断面図である。図10を参照すると、支持部材1は、第1の支持部材101と、第2の支持部材102とを面接合した構造になっている。第1の支持部材101及び第2の支持部材102は、ともに、金属材料でなる板状部材に多数のチップ挿入孔141、142を形成したもので、それぞれ、図6及び図7に示した冶具と同様のドライエッチング又はウエットエッチングの適用によって製造することができる。従って、第1の支持部材101のチップ挿入孔141は、板厚の中間部に、孔径D2が最小になる孔径縮小部151が生じ、表面及び裏面で孔径D1が最大となる孔形となる。同様に、第2の支持部材102のチップ挿入孔142も、板厚の中間部に、孔径D2が最小になる孔径縮小部152が生じ、表面及び裏面で孔径D1が最大となる孔形となる。
第1の支持部材101及び第2の支持部材102は、支持部材用材料として、既に例示した金属材料によって構成され、好ましくは、拡散接合によって接合される。接合状態では、第1の支持部材101のチップ挿入孔141と、第2の支持部材102のチップ挿入孔142が、上下方向(板厚方向)に重なり、連続するチップ挿入孔が形成される。この連続するチップ挿入孔の内壁面は、第1の支持部材101のチップ挿入孔141に生じる孔径D2の孔径縮小部151及び最大径部D1と、第2の支持部材102のチップ挿入孔142に生じる孔径D2の孔径縮小部152及び最大径部D1とを、ジグザグに配置した断面構造となる。
図11は図10に示したチップ状電子部品用冶具をチップ状電子部品4の端子電極40の焼付け処理に用いた例を示す図である。図10に示したチップ状電子部品用冶具では、チップ挿入孔の内壁面が、第1の支持部材101のチップ挿入孔141に生じる孔径D2の孔径縮小部151及び最大径部D1と、第2の支持部材102のチップ挿入孔142に生じる孔径D2の孔径縮小部152及び最大径部D1とを、ジグザグに配置した断面構造となるので、チップ挿入孔141、142の内部に挿入されたチップ状電子部品4は、セラミック素体41が、2箇所の孔径縮小部151、152において支持され、端子電極40がチップ挿入孔141、142の内壁面から離れるように配置される。このため、端子電極40がチップ挿入孔141、142の内壁面に接触することによる損傷を回避することができる。
受け部材2の構造は、図1〜図3に示したものと異ならない。従って、受け部材2に関しては、図1〜図3の冶具と同様の作用効果が得られる。
更に、図10に示した冶具では、第1の支持部材101と、第2の支持部材102とを面接合して、1つの支持部材1を構成するので、第1の支持部材101及び第2の支持部材102を薄い金属板材で構成し、それぞれに対して、ドライエッチング又はウエットエッチングを適用して、チップ挿入孔141又は142を形成し、その後に両者を接合するだけでよい。薄い金属板材に対して、ドライエッチング又はウエットエッチングを施せば、短時間で、精度の高いエッチング加工を行なうことができるから、厚い一枚の金属板材を用いる場合との対比では、接合加工が必要であることを考慮しても、支持部材を、容易に、かつ、精度よく製造することができる。
図10の実施例では、第1の支持部材101及び第2の支持部材102の2枚を重ねてあるが、その枚数は、処理しようとするチップ状電子部品4の大きさ(長さ)に対応して選定される。複数枚の支持部材の組み合わせによれば、処理しようとするチップ状電子部品4の大きさ(長さ)に柔軟に対応できる、という効果を奏する。
以上、好ましい実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、当業者であれば、その基本的技術思想および教示に基づき、種々の変形例を想到できることは自明である。
本発明に係るチップ状電子部品用冶具の一実施例を示す平面図である。 図1に図示した矢印Aの部分の拡大平面図である。 図2の3−3線に沿った断面図である。 チップ状電子部品の端子電極焼付にあたり、図1〜図3に図示したチップ状電子部品用冶具に、チップ状電子部品を収容した状態を示す部分断面図である。 図4の5−5線に沿った部分断面図である。 本発明に係るチップ状電子部品用冶具の別の実施例を示す平面図である。 図6の7−7線に沿った部分断面図である。 図6及び図7に示したチップ状電子部品用冶具を、チップ状電子部品の端子電極焼付け処理に用いた例を示す図である。 図8の9−9線に沿った部分断面図である。 本発明に係るチップ状電子部品用冶具の更に別の実施例を示す断面図である。 図10に示したチップ状電子部品用冶具をチップ状電子部品の端子電極焼付け処理に用いた例を示す図である。
符号の説明
1、101、102 支持部材
14 チップ挿入孔
2 受け部材
21 経線
22 緯線
23 交差部

Claims (4)

  1. 支持部材と、受け部材とを含み、長手方向の両端に端子電極塗膜が備えられているチップ状電子部品の処理に用いられる冶具であって、
    前記支持部材は、金属材料でなり、全体として平面状であって、その面内に多数の貫通するチップ挿入孔を有しており、
    前記チップ挿入孔は、前記チップ状電子部品の1個のみが、前記長手方向の一端側から挿入することができ、前記長手方向と直交する横向きには入ることができない縦横比を有しており、
    前記受け部材は、金属経線と金属緯線とを織り込んだ網状体であって、前記支持部材の一面に接合され、前記チップ挿入孔の開口面内に、少なくとも1つの交差部が存在する網目を有しており、
    更に、前記支持部材は、少なくとも一枚の板状部材を含み、前記一枚の板状部材で見た前記チップ挿入孔は、板厚の中間部に孔径が最小になる孔径縮小部が生じ、表面及び裏面に近づくほど孔径が拡大し表面及び裏面で最大径を持つ孔形である、
    チップ状電子部品用冶具。
  2. 請求項1に記載されたチップ状電子部品用冶具であって、前記支持部材は、複数枚の板状部材を含み、それぞれの前記板状部材は、前記チップ挿入孔が互いに板厚方向に重なり、連続するチップ挿入孔が形成されるように、互いに積層されている、チップ状電子部品用冶具。
  3. 請求項1又は2に記載されたチップ状電子部品用冶具であって、前記金属経線及び金属緯線は、前記交差部において、拡散接合されている、チップ状電子部品用冶具。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載されたチップ状電子部品用冶具であって、前記受け部材は、前記支持部材の一面に対して拡散接合されている、チップ状電子部品用冶具。
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