JP4735804B2 - 傾動反力調整装置を備えた椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、傾動可能な椅子の背もたれを復帰させる際の反力を調整するための傾動反力調整装置を備えた椅子に関するものである。
従来から、背もたれを後傾させる際の反力を調整するための強弱調整装置を設けた椅子が知られている。
具体的にこの種の強弱調整装置は、例えば、前後のばね受けと、それらの間に設けられる圧縮コイルばねと、後部ばね受けを前後方向に移動させるスライダと、このスライダに挿通され、側端に円筒形の操作把手を備える操作ロッドとから構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−245155号公報
しかしながら、従来の構成では、背フレームと連動動作する座フレームに前部ばね受けを当接させることにより、背フレームを後傾させると、前部ばね受けと共に圧縮コイルばねが圧縮されるように構成している。このため、強弱調整装置の配置などを設計する際に、座フレームとの関係を十分考慮しなければならず、設計自由度が大きくないといった問題点を有している。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、背もたれを後傾させる際の反力の調整を容易に行え、しかも座受とは独立に設計できて高い設計自由度を有する傾動反力調整装置を備えた椅子を提供することにある。
すなわち、本発明の傾動反力調整装置を備えた椅子は、傾動動作可能な椅子の背もたれを後傾させる際の反力を調整するための装置を備えた椅子であって、前記反力を、椅子の座受とは独立に発生させる反力発生部と、前記座受の側縁前端側に設けられ、前記反力発生部の反力の強さを調整操作するための反力調整用操作部とを具備し、前記反力発生部に、コイルばねと、このコイルばねの少なくとも一端側に設けられ且つ前記反力調整用操作部が受ける調整操作と連動して前記コイルばねを圧縮又は伸長させる圧縮伸長部とを設け、椅子の脚支柱の上端側に設けられ且つ前記座受を支持する支持基部内に、前記反力発生部を配しており、前記反力調整用操作部が、幅方向に伸長しその先端が前記座受の側縁前端側に至るロッドと、前記ロッドの先端に設けられ且つロッドを軸回りに回転させる操作グリップとを具備し、前記圧縮伸長部が、前記ロッドの軸周りの回転に連動してコイルばねの圧縮伸長方向と直交する幅方向に進退するスライダと、このスライダと摺動しつつ且つ前記コイルばねを支持しながら圧縮伸長方向に進退するリテーナと、このリテーナの圧縮伸長方向への進退を案内するリテーナ案内部とを具備し、さらに、前記支持基部の左右の側板間に横架された隔壁に前記スライダを当接させることで、当該スライダが前記コイルばねの伸長方向へ移動することを防止していることを特徴とする。
このようなものであれば、例えば、コイルばねに設計変更などが生じても、圧縮伸長部とコイルばねとの関係に注力して設計すれば良く、反力調整用操作部と圧縮伸長部との関係に注力して設計する必要は殆ど無い。すなわち、反力発生部の設計と反力調整用操作部の設計とを、ほぼ独立して好適に行える上、それぞれをシンプルに構成することもできる。また、反力発生部が発生させる反力を、座受とは独立して発生するようにしているため、反力発生部及び反力調整用操作部の構成や配置についても、座受とは独立に設計することができ、座受と連動して反力を発生させるものと場合と比べて設計自由度が大きい。
そして、反力発生部が発生させる反力は、座受とは独立しているため、例えば、座姿勢を変えることなく反力の調整を容易に行うことができる。
さらに、前記反力調整用操作部を、座受の側縁前端側に設けるようにしているので、座姿勢を変えることなく反力の調整を容易に行うことができ、また、例えば、座受に肘掛が設けられている場合でも、反力調整用操作部に対する操作を、肘掛に無用に妨げられることなく行え、使い勝手が良い。
すなわち、背もたれを後傾させる際の反力の調整を容易に行え、且つ、反力発生部の設計と反力調整用操作部の設計とをほぼ独立して好適に行える上それぞれをシンプルに構成することもでき、しかも当該傾動反力調整装置自体を座受とは独立に設計可能な傾動反力調整装置を備えた椅子を提供することができる。
前記圧縮伸長部の具体的な態様としては、この圧縮伸長部が、前記反力調整用操作部が受ける調整操作と連動してコイルばねの圧縮伸長方向と直交する方向に進退するスライダと、このスライダと摺動しつつ且つ前記コイルばねを支持しながら前記圧縮伸長方向に進退するリテーナと、このリテーナの前記圧縮伸長方向への進退を案内するリテーナ案内部とを具備するものが挙げられる。
前記リテーナの反対側でコイルばねを支持するコイルばね受部を具備し、このコイルばね受部が前記圧縮伸長方向と直交する方向に移動することを規制する規制部を設けているのであれば、調整動作を安定させることができる。このとき、一対の規制部を、前記コイルばね受部を挟み込む位置に設けているのであれば、簡単な構成でありながらも調整動作の安定を実現できる。
前記リテーナ案内部が、前記座受を支持するための補強リブに形成されたものであれば、リテーナ案内部を形成するための特別な部材を必要としないためコストダウンを図ることができ、また、当該リテーナ案内部に力が加わった場合にも補強リブで好適に対応できる。
調整動作を安定させるには、前記スライダと当接して、当該スライダが前記コイルばねの伸長方向へ移動することを防止する隔壁を備えていることが望ましい。
前記反力発生部を好適に保護するには、椅子の脚支柱の上端側に設けられ且つ前記座受を支持する支持基部内に、前記反力発生部を配していることが好ましい。
前記反力調整用操作部の望ましい態様としては、この反力調整用操作部が、座受の前端縁と略平行に配されるロッドと、このロッドの先端に設けられ且つロッドを軸回りに回転させる操作グリップとを具備しているものが挙げられる。
以上説明したように本発明の傾動反力調整装置を備えた椅子によれば、例えば、コイルばねに設計変更などが生じても、圧縮伸長部とコイルばねとの関係に注力して設計すれば良く、反力調整用操作部と圧縮伸長部との関係に注力して設計する必要は殆ど無い。すなわち、反力発生部の設計と反力調整用操作部の設計とを、ほぼ独立して好適に行える上、それぞれをシンプルに構成することもできる。また、反力発生部が発生させる反力を、座受とは独立して発生するようにしているため、反力発生部及び反力調整用操作部の構成や配置についても、座受とは独立に設計することができ、座受と連動して反力を発生させるものと場合と比べて設計自由度が大きい。
そして、反力発生部が発生させる反力は、座受とは独立しているため、例えば、座姿勢を変えることなく反力の調整を容易に行うことができる。
さらに、前記反力調整用操作部を、座受の側縁前端側に設けるようにしているので、座姿勢を変えることなく反力の調整を容易に行うことができ、また、例えば、座受に肘掛が設けられている場合でも、反力調整用操作部に対する操作を、肘掛に無用に妨げられることなく行え、使い勝手が良い。
すなわち、背もたれを後傾させる際の反力の調整を容易に行え、且つ、反力発生部の設計と反力調整用操作部の設計とをほぼ独立して好適に行える上それぞれをシンプルに構成することもでき、しかも当該傾動反力調整装置自体を座受とは独立に設計可能な傾動反力調整装置を備えた椅子を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る椅子Cは、図1、図2及び図3に示すように、脚1と、脚1の上端側に取り付けた支持基部2と、前部を前記支持基部2に支持させた座受3と、前記座受3に取り付けた座4と、基端を前記支持基部2に取り付け中間部に前記座受3の後部を支持させた背フレーム5と、前記背フレーム5に取り付けた背もたれ6と、前記背フレーム5と支持基部2との間に設けられ背もたれ6の傾動動作を選択的に可能にするようにした傾動制動装置7と、背もたれ6を後傾させる際の反力を調整するための傾動反力調整装置8と、傾動制動装置7を操作するための傾動操作装置9とを具備してなる。
以下に各部を具体的に説明する。
脚1は、先端にキャスタ111をそれぞれ備えた5本の脚羽根11と、5本の脚羽根11の基端部において起立する脚支柱12とからなるものである。
支持基部2は、図3、図4、図5等に示すように、底板21とこの底板21の側縁からそれぞれ一体に屈曲起立させた一対の側板22と、一対の側板22の前端部間に横架させた補強リブとして機能する一対の隔壁23、24とを備えた例えば金属製のもので、前記底板21の後端部に前記脚支柱12の上端部を取り付けて該脚支柱12に支持させている。なお、一対の隔壁23、24のうち基端側の隔壁23には、肉厚方向に穿設したリテーナ案内部23aを設けている。このリテーナ案内部23aは、正面視略矩形状を成すものであって、当該リテーナ案内部23aに挿通した後述するリテーナ812bを、後述するコイルばね811の圧縮進退方向に進退するように案内するものである。またこの支持基部2は、左右の側板22の略中央部間に、背フレーム5を回動可能に軸支する軸2Xを横架させている。さらに、左右の側板22の前端部には、後述する座受3の前フレーム(図示せず)を支持するための長孔22aを、それぞれ肉厚方向に穿設させている。さらにまた、当該支持基部2の基端側に、傾動制動装置7の下端部を揺動可能に支持させている。加えて、かかる支持基部2には下方から下カバー2cが被せられ、直接外観できないようにしてある。また、本実施形態では、底板21に一対のリブ状の規制部21aを突設させている。この規制部21aは、後述する下連結部52に支持されるコイルばね受部811xの側面視略C字状の基端部811x1が、その下連結部52の軸方向に移動することを規制するものであって、前記コイルばね受部811xの基端部811x1を挟み込む位置に対応させて設けている。
座受3は、前記支持基部2上に位置し、前後に延びる図示しない縦フレーム31と、これら縦フレーム31の前端部間および後端部間にそれぞれ横架させた図示しない前フレーム(図示せず)および後フレーム33を具備している。
そして、前フレームは、棒状のものであって、支持基部2の長孔22aに挿通されてこれに支持されている。
座4は、この座4に掛かる荷重を均等に支持する構造部材としての役割を担い座受3に一体に形成される座シェル41(図示せず)と、座シェル41の上方に設けられる座クッション材42(図示せず)と、この座クッション材42を被覆する座カバー材43とを具備する。
背フレーム5は、図3、図5、図7に示すように、左右一対の背フレーム本体51と、これら一対の背フレーム本体51の下端部間及び上端部間にそれぞれ横架させた下連結部52及び上連結部53と、これら一対の背フレーム本体51の略中央部に突き抜けて設けた中連結部54と、前記上連結部53に取り付けられる一対のハンドルロッド支持部55とを具備するものである。
下連結部52は、棒状のものであって、その中央部で、後述するコイルばね811の一端側に設けたコイルばね受部811xを支持している。
上連結部53は、棒状のものであって、その中央部で、一対のハンドルロッド支持部55を支持している。そして、この上連結部53は、後述するハンドル側作動体93と当接して操作ハンドル91がその当接位置(基準位置)よりも反操作方向へ移動することを防止するストッパ55zとして機能する。
中連結部54は、棒状のものであって、その両端側で前記座受3の後端側を支持している。
ハンドルロッド支持部55は、板金素材を打ち抜き加工等して形成したものである。そして、一対のハンドルロッド支持部55にそれぞれ形成した貫通孔55aに、後述するハンドルロッド92を回動可能に軸支させている。また、一対のハンドルロッド支持部55間に横架させた支持軸55xに、後述する中間作動体94を回動可能に支持させている。加えて本実施形態では、これら一対のハンドルロッド支持部55間に横架させた横架板55yに傾動制動装置7の上端部を取り付けている。
そして、各背フレーム本体51の基端部の肉厚方向にそれぞれ穿設した挿通孔51aに、前記支持基部2の軸2Xを挿通させることにより、当該背フレーム5が、この軸2Xを回動中心として回動するように構成している。
背もたれ6は、この背もたれ6に掛かる荷重を均等に支持する構造部材としての役割を担い背フレーム5に支持される背シェル61と、背シェル61の前方に設けられる背クッション材62(図示せず)と、この背クッション材62を被覆する背クッションカバー材63とを具備する。
傾動制動装置7は、図3、図5等に示すように、略円筒状のガススプリング本体71と、このガススプリング本体71内に略全体を収納されるべく進退するピストンロッド部72とを具備し傾動制動部として機能するガススプリングであって、前記ピストンロッド部72の先端に設けた開閉部73が開放状態(U1)にされると、ピストンロッド部72の進退が可能になる一方、閉塞状態(U2)にされるとピストンロッド部72の進退が阻止されるように構成してある。そして、本実施形態では、当該傾動制動装置7の上端部が、背フレーム5の横架板55yに支持される一方、下端部が、支持基部2の基端側に揺動可能に支持されるようにしている。
傾動反力調整装置8は、図4等に示すように、支持基部2内に配され、且つ背もたれ6を後傾させる際の反力を座受3とは独立に発生させる反力発生部81と、座4の側縁前端側に設けられ、反力発生部81の反力の強さを調整操作するための反力調整用操作部82とを具備してなる。
より具体的に説明すると、反力発生部81は、コイルばね811と、このコイルばね811の一端側に設けられ且つ前記反力調整用操作部82が受ける調整操作と連動して前記コイルばね811を圧縮又は伸長させる圧縮伸長部812とを具備している。
本実施形態では、この圧縮伸長部812は、前記反力調整用操作部82が受ける調整操作と連動してコイルばね811の圧縮伸長方向と直交する方向に進退する平面視略台形状のスライダ812aと、このスライダ812aと摺動しつつ且つ前記コイルばね811を支持しながら前記圧縮伸長方向に進退する平面視略台形状のリテーナ812bと、このリテーナ812bの前記圧縮伸長方向への進退を案内するリテーナ案内部23aとから成るものである。このリテーナ案内部23aは、上述した通り、座受3を支持するための支持基部2の隔壁23に形成されている。
反力調整用操作部82は、座受3の前端縁と略平行に配されるロッド821と、このロッド821の先端に設けられ且つロッド821を軸回りに回転させる操作グリップ822とを具備してなる。
傾動操作装置9は、図3、図6、図8等に示すように、手指を掛けて操作可能な操作ハンドル91と、この操作ハンドル91とハンドルロッド92を介して接続され且つ該操作ハンドル91と連動動作するハンドル側作動体93と、前記ハンドル側作動体93と当接し、且つ前記傾動制動装置7の開閉部73と当接してその開閉部73を開放(U1)又は閉塞状態(U2)にする中間作動体94とを具備するものである。
より具体的に各部を説明すると、ハンドル側作動体93は、側面視略部分円弧状の外周を有するハンドル側作動体本体931と、このハンドル側作動体本体931の両側から膨出させた側面視略山形状の第1膨出部932及び第2膨出部933とを具備している。なお、本実施形態では、第1膨出部932の先端を、第2膨出部933の先端よりも先細り形状にしている。また、ハンドル側作動体本体931と第1膨出部932との連続部分が、側面視略V字状を有するように、これらハンドル側作動体本体931と第1膨出部932とを連続させている。この連続部分に、中間作動体94の先端部が、傾動制動装置7の開閉部73が閉塞状態(U2)にある際に、嵌め込まれることになる(図6(a)参照。)。また、本実施形態では、このハンドル側作動体93の第2膨出部933が、図6(a)に示す当接位置(基準位置)で前記上連結部53(ストッパ55z)と当接するように構成している。
中間作動体94は、側面視略階段状に折れ曲がった形状を有するものであって、本実施形態では、一端側を、一対のハンドルロッド支持部55間に横架させた支持軸55xに回動可能に軸支されている。そして、傾動制動装置7の開閉部73を開放状態(U1)にした際に、ハンドル側作動体93の一部(第1膨出部932)と係合する開放時係合部941と、閉塞状態(U2)にした際に、ハンドル側作動体93の他の一部(ハンドル側作動体本体931)と係合する閉塞時係合部942とを備えている。
この開放時係合部941は、当該中間作動体94の上向き面を、側面視略部分円弧状を有するように座刳ったものである。また、閉塞時係合部942は、開放時係合部941と同様に、当該中間作動体94の上向き面を、側面視略部分円弧状を有するように座刳ったものである。そして、開放時係合部941の曲率半径を、閉塞時係合部942の曲率半径よりも小さくするとともに、これら係合部941、942同士をなだらかに連続させている。
以下、椅子Cの使用方法を具体的に説明する。
(1)傾動反力調整装置8による背もたれ6を後傾させる際の反力の調整。
まず、操作グリップ822を時計回りに回転させると、これと連動してスライダ812aが操作グリップ822に近づく方向に移動を始め、スライダ812aはリテーナ812bを押圧する。すると、スライダ812aに押圧されたリテーナ812bは、コイルばね811を圧縮する向きに移動をして、コイルばね811を圧縮させるため、背もたれ6を後傾させる際の反力を、大きくできる。
なお、スライダ812aにコイルばね811が押圧された際に、リテーナ812bが左右方向に移動しようとしても、リテーナ案内部23aがリテーナ812bと当接してその移動を阻止するので、調整動作を安定させることができる。また同様に、コイルばね受部811xが下連結部52の軸方向に沿って移動しようとしても、規制部21aがコイルばね受部811xの基端部811x1と当接してこの移動を阻止するため、調整動作を安定させることができる。さらに、スライダ812aが、コイルばね811の反力により、コイルばね811の伸長方向に移動しようとしても、隔壁24が、スライダ812aと当接してこの移動を阻止するため、調整動作を安定させることができる。すなわち、背もたれ6を後傾させる際の反力を大きくしても、これら各部によって、調整動作を非常に安定させることができる。
一方、操作グリップ822を反時計回りに回転させれば、背もたれ6を後傾させる際の反力を、小さくできる。なお、操作グリップ822の回転方向と反力との関係は本実施形態に限られない。
(2)傾動操作装置9による傾動制動装置7の操作。
図6(a)に示すように、基準位置にある操作ハンドル91を、その先端を引き上げる方向に操作すると、この操作ハンドル91の動作と連動してハンドル側作動体93が、ハンドルロッド92の軸回りに回動をする。
すると、ハンドル側作動体93の第1膨出部932は、中間作動体94の先端部と摺動しながら移動をし(図6(b)参照。)、図6(c)に示す位置で、この第1膨出部932と中間作動体94の開放時係合部941とが係合する。しかして、傾動制動装置7の開閉部73は、中間作動体94の中間部に押圧されて、開閉部73がピストンロッド部72内に略埋没した開放状態(U1)になる。
一方、図6(c)に示す位置にある操作ハンドル91を、その先端を引き下げる方向に操作すると、この操作ハンドル91の動作と連動してハンドル側作動体93が、ハンドルロッド92の軸回りに回動をする。
すると、ハンドル側作動体93の第1膨出部932は、中間作動体94の先端部と摺動しながら移動をし(図6(b)参照。)、図6(a)に示す位置で、ハンドル側作動体93のハンドル側作動体本体931と中間作動体94の閉塞時係合部942とが係合する。
しかして、傾動制動装置7の開閉部73は、中間作動体94の中間部に押圧されることが解除されて、開閉部73がピストンロッド部72から突出した閉塞状態(U2)になる。
このように、本実施形態に係る椅子Cによれば、例えば、コイルばね811に設計変更などが生じても、圧縮伸長部812とコイルばね811との関係に注力して設計すれば良く、反力調整用操作部82と圧縮伸長部812との関係に注力して設計する必要は殆ど無い。すなわち、反力発生部81の設計と反力調整用操作部82の設計とを、ほぼ独立して好適に行える上、それぞれをシンプルに構成することもできる。また、反力発生部81が発生させる反力を、座受3とは独立して発生するようにしているため、反力発生部81及び反力調整用操作部82の構成や配置についても、座受3とは独立に設計することができ、座受3と連動して反力を発生させるものと場合と比べて設計自由度が大きい。
そして、反力発生部81が発生させる反力は、座受3とは独立しているため、例えば、座姿勢を変えることなく反力の調整を容易に行うことができる。
さらに、前記反力調整用操作部82を、座受3の側縁前端側に設けるようにしているので、座姿勢を変えることなく反力の調整を容易に行うことができ、また、例えば、図9に示すように、座受3に肘掛Hが設けられている場合でも、反力調整用操作部82に対する操作を、肘掛Hに無用に妨げられることなく行え、使い勝手が良い。
すなわち、背もたれ6を後傾させる際の反力の調整を容易に行え、且つ、反力発生部81の設計と反力調整用操作部82の設計とをほぼ独立して好適に行える上それぞれをシンプルに構成することもでき、しかも当該傾動反力調整装置8自体を座受3とは独立に設計可能な傾動反力調整装置8を備えた椅子を提供することができる。
前記リテーナ案内部23aが、前記座受3を支持するための補強リブたる隔壁23に形成されたものであるので、リテーナ案内部23aを形成するための特別な部材を必要としないためコストダウンを図ることができ、また、当該リテーナ案内部23aに力が加わった場合にもその隔壁23で好適に対応できる。
支持基部2内に、前記反力発生部81を配しているので、前記反力発生部81を好適に保護できる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る椅子を示す全体斜視図。 同実施形態における椅子の正面図、側面図、底面図。 同実施形態における支持基部、背フレームなどの主要部の取付関係を示す斜視図。 同実施形態における支持基部、背フレームなどの主要部の構成を示す要部拡大図。 同実施形態における傾動反力調整装置等を示す側面図。 同実施形態における傾動操作装置の動作態様を模式的に示す図。 同実施形態におけるコイルばね受部等の取付状態を示す斜視図。 図6(c)におけるハンドル側作動体や中間作動体等を示す斜視図。 本発明の他の実施形態における椅子の側面図。
符号の説明
C・・・・・・椅子
2・・・・・・支持基部
3・・・・・・座受
6・・・・・・背もたれ
8・・・・・・傾動反力調整装置
12・・・・・脚支柱
21a・・・・規制部
23・・・・・補強リブ(隔壁)
23a・・・・リテーナ案内部
81・・・・・反力発生部
82・・・・・反力調整用操作部
811・・・・コイルばね
811x・・・コイルばね受部
812・・・・圧縮伸長部
812a・・・スライダ
812b・・・リテーナ
821・・・・ロッド
822・・・・操作グリップ

Claims (4)

  1. 傾動動作可能な椅子の背もたれを後傾させる際の反力を調整するための装置を備えた椅子であって、
    前記反力を、椅子の座受とは独立に発生させる反力発生部と、
    前記座受の側縁前端側に設けられ、前記反力発生部の反力の強さを調整操作するための反力調整用操作部とを具備し、
    前記反力発生部に、コイルばねと、このコイルばねの少なくとも一端側に設けられ且つ前記反力調整用操作部が受ける調整操作と連動して前記コイルばねを圧縮又は伸長させる圧縮伸長部とを設け
    椅子の脚支柱の上端側に設けられ且つ前記座受を支持する支持基部内に、前記反力発生部を配しており、
    前記反力調整用操作部が、幅方向に伸長しその先端が前記座受の側縁前端側に至るロッドと、前記ロッドの先端に設けられ且つロッドを軸回りに回転させる操作グリップとを具備し、
    前記圧縮伸長部が、前記ロッドの軸周りの回転に連動してコイルばねの圧縮伸長方向と直交する幅方向に進退するスライダと、このスライダと摺動しつつ且つ前記コイルばねを支持しながら圧縮伸長方向に進退するリテーナと、このリテーナの圧縮伸長方向への進退を案内するリテーナ案内部とを具備し、
    さらに、前記支持基部の左右の側板間に横架された隔壁に前記スライダを当接させることで、当該スライダが前記コイルばねの伸長方向へ移動することを防止している
    ことを特徴とする椅子。
  2. 前記リテーナ案内部が、前記座受を支持するための補強リブに形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の傾動反力調整装置を備えた椅子。
  3. 前記リテーナの反対側でコイルばねを支持するコイルばね受部を具備し、このコイルばね受部が前記圧縮伸長方向と直交する方向に移動することを規制する規制部を設けていることを特徴とする請求項1または2記載の傾動反力調整装置を備えた椅子。
  4. 一対の規制部を、前記コイルばね受部を挟み込む位置に設けていることを特徴とする請求項3記載の傾動反力調整装置を備えた椅子。
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