JP4582540B2 - 傾動操作装置を備えた椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、背もたれの傾動動作を選択的に可能にした椅子の傾動制動装置を操作するための傾動操作装置を備えた椅子に関するものである。
従来から、背もたれを備える背フレームの前端下部を、脚体上部の支基に枢着するとともに、該支基と背フレームとの間にガススプリングを設け、このガススプリングにおける背フレーム側に突設されたバルブ操作部を押動することにより、ガススプリングを作動させて前記背もたれを後傾するようにした椅子のガススプリング操作装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
具体的にこのガススプリング操作装置は、背フレームに、適所にほぼクランク状の折曲部を有するとともに、一端に上下方向に回動操作可能な操作レバーを備え、かつ、中間部に、バルブ操作部を押圧可能な押圧片が固着された左右方向を向く操作ロッドを、回動自在に設け、且つ、バルブ操作部の押動時において、折曲部における操作ロッドと平行な係止軸部が係脱可能に嵌合する保持部を有する保持部材を、背フレームの適所に設けている。
特開2003−245153号公報
しかしながら、従来の構成では、操作レバーの良好な操作位置と、バルブ操作部に対する良好な作動性とを確保するために、操作レバーにクランク状の折曲部を設けねばならない等、部材の複雑な加工や配置のための検討等を余儀なくされ、決して設計自由度が大きいものであるとは言えない。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、良好な操作位置と、傾動制動部の作動部に対する良好な作動性とを確保できるとともに当該傾動操作装置を自由に配置できる傾動操作装置を備えた椅子を提供することにある。
すなわち、本発明の傾動操作装置を備えた椅子は、背もたれを取り付けるための背フレームと座受を支持するための支持基部との間に設けた傾動制動部の先端に設けた作動部を作動させることによって、背もたれの傾動動作を選択的に可能にした椅子の傾動制動装置を操作するための装置であって、手指を掛けて操作可能な操作ハンドルとハンドルロッドを介して接続され且つ該操作ハンドルの操作と連動してハンドルロッドの軸回りに回動動作するハンドル側作動体と、前記ハンドル側作動体と当接し、且つ前記傾動制動部の作動部と当接してその作動部を作動又は非作動状態にする中間作動体とを具備し、前記ハンドル側作動体と中間作動体とが当接する位置と、前記中間作動体と作動部とが当接する位置とを異なる位置に配し、前記傾動制動部の端部が支持される横架板が回転動作する中心と、前記操作ハンドル並びに前記ハンドル側作動体の回動中心とを異なる位置に配していることを特徴とする。
このようなものであれば、例えば、良好な操作位置を確保するには、前記ハンドル側作動体と中間作動体とが当接する位置を確保することに注力して設計すればよく、傾動制動部の作動部に対する良好な作動性を確保するための設計とは切り離してその設計をすることができる。
すなわち、良好な操作位置と、傾動制動部の作動部に対する良好な作動性とを確保できるとともに当該傾動操作装置を自由に配置できる傾動操作装置を備えた椅子を提供することができる。
このとき、前記中間作動体が、前記ハンドル側作動体と作動部との間に配されるものであって、前記ハンドル側作動体が中間作動体の一面側で当接し、前記作動部が中間作動体の他の面側で当接するように構成しているのであれば、ハンドル側作動体と傾動制動部とが干渉する恐れが少なく、確実に操作して作動させることができる。
なお、適当なクリック感により良好な操作感を得るには、前記中間作動体が、前記傾動制動部の作動部を作動状態にした際に、前記ハンドル側作動体の一部と係合する作動時係合部と、非作動状態にした際に、前記ハンドル側作動体の他の一部と係合する非作動時係合部とを具備することが望ましい。
このとき、前記ハンドル側作動体の一部と作動時係合部とが、互いに摺動し得るものであり、また、前記ハンドル側作動体の他の一部と非作動時係合部とが、互いに摺動し得るものであれば、スムーズな操作感を得られる。
比較的小さな操作力で、傾動制動部の作動部を作動させるには、前記ハンドル側作動体と中間作動体との当接する位置が、基端側を回動中心として回動させた当該中間作動体の先端側であり、また、前記中間作動体と作動部との当接する位置が、基端側を回動中心として回動させた当該中間作動体の中間部であることが好ましい。
また本発明の望ましい態様としては、前記中間作動体の先端側が、前記傾動制動部の作動部を作動状態にした際に、前記ハンドル側作動体の一部と係合しつつ、そのハンドル側作動体の一部からの押圧力を受けるように構成したものや、前記中間作動体の先端側が、前記傾動制動部の作動部を非作動状態にした際に、前記ハンドル側作動体の他の一部と係合しつつ、そのハンドル側作動体の他の一部からの押圧力を受けるように構成したものが挙げられる。
また本発明の傾動操作装置を備えた椅子は、前記中間作動体の先端側がハンドル側作動体から受ける押圧力を、前記傾動制動部の作動部を作動状態にした際と非作動状態した際とで異なるように構成していることを特徴とする。このようなものであれば、例えば、作動部を作動状態から非作動状態にする際に、良好なクリック感を得られ、どの状態にあるのかを好適に知ることができ、確実に操作できる。
前記ハンドル側作動体と基準位置で当接することにより、前記操作ハンドルがその基準位置よりも反操作方向へ移動することを防止するストッパを備えているのであれば、部材の不測の動作を防止して、損傷等を防止できる。
前記作動部を、背フレーム側に配しているのであれば、ハンドル側作動体並びに中間作動体及び操作ハンドルを背フレーム側に配することができ、例えば、座姿勢を変えずに手を自然に垂らした状態での操作ハンドルの操作が可能になる。
以上説明したように本発明の傾動操作装置を備えた椅子によれば、例えば、良好な操作位置を確保するには、前記ハンドル側作動体と中間作動体とが当接する位置を確保することに注力して設計すればよく、傾動制動部の作動部に対する良好な作動性を確保するための設計とは切り離してその設計をすることができる。
すなわち、良好な操作位置と、傾動制動部の作動部に対する良好な作動性とを確保できるとともに当該傾動操作装置を自由に配置できる傾動操作装置を備えた椅子を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る椅子Cは、図1、図2及び図3に示すように、脚1と、脚1の上端側に取り付けた支持基部2と、前部を前記支持基部2に支持させた座受3と、前記座受3に取り付けた座4と、基端を前記支持基部2に取り付け中間部に前記座受3の後部を支持させた背フレーム5と、前記背フレーム5に取り付けた背もたれ6と、前記背フレーム5と支持基部2との間に設けられ背もたれ6の傾動動作を選択的に可能にするようにした傾動制動装置7と、背もたれ6を後傾させる際の反力を調整するための傾動反力調整装置8と、傾動制動装置7を操作するための傾動操作装置9とを具備してなる。
以下に各部を具体的に説明する。
脚1は、先端にキャスタ111をそれぞれ備えた5本の脚羽根11と、5本の脚羽根11の基端部において起立する脚支柱12とからなるものである。
支持基部2は、図3、図4、図5等に示すように、底板21とこの底板21の側縁からそれぞれ一体に屈曲起立させた一対の側板22と、一対の側板22の前端部間に横架させた補強リブとして機能する一対の隔壁23、24とを備えた例えば金属製のもので、前記底板21の後端部に前記脚支柱12の上端部を取り付けて該脚支柱12に支持させている。なお、一対の隔壁23、24のうち基端側の隔壁23には、肉厚方向に穿設したリテーナ案内部23aを設けている。このリテーナ案内部23aは、正面視略矩形状を成すものであって、当該リテーナ案内部23aに挿通した後述するリテーナ812bを、後述するコイルばね811の圧縮進退方向に進退するように案内するものである。またこの支持基部2は、左右の側板22の略中央部間に、背フレーム5を回動可能に軸支する軸2Xを横架させている。さらに、左右の側板22の前端部には、後述する座受3の前フレーム(図示せず)を支持するための長孔22aを、それぞれ肉厚方向に穿設させている。さらにまた、当該支持基部2の基端側に、傾動制動装置7の下端部を揺動可能に支持させている。加えて、かかる支持基部2には下方から下カバー2cが被せられ、直接外観できないようにしてある。また、本実施形態では、底板21に一対のリブ状の規制部21aを突設させている。この規制部21aは、後述する下連結部52に支持されるコイルばね受部811xの側面視略C字状の基端部811x1が、その下連結部52の軸方向に移動することを規制するものであって、前記コイルばね受部811xの基端部811x1を挟み込む位置に対応させて設けている。
座受3は、前記支持基部2上に位置し、前後に延びる図示しない縦フレーム31と、これら縦フレーム31の前端部間および後端部間にそれぞれ横架させた図示しない前フレーム(図示せず)および後フレーム33を具備している。
そして、前フレームは、棒状のものであって、支持基部2の長孔22aに挿通されてこれに支持されている。
座4は、この座4に掛かる荷重を均等に支持する構造部材としての役割を担い座受3に一体に形成される座シェル41(図示せず)と、座シェル41の上方に設けられる座クッション材42(図示せず)と、この座クッション材42を被覆する座カバー材43とを具備する。
背フレーム5は、図3、図5、図7に示すように、左右一対の背フレーム本体51と、これら一対の背フレーム本体51の下端部間及び上端部間にそれぞれ横架させた下連結部52及び上連結部53と、これら一対の背フレーム本体51の略中央部に突き抜けて設けた中連結部54と、前記上連結部53に取り付けられる一対のハンドルロッド支持部55とを具備するものである。
下連結部52は、棒状のものであって、その中央部で、後述するコイルばね811の一端側に設けたコイルばね受部811xを支持している。
上連結部53は、棒状のものであって、その中央部で、一対のハンドルロッド支持部55を支持している。そして、この上連結部53は、後述するハンドル側作動体93と当接して操作ハンドル91がその当接位置(基準位置)よりも反操作方向へ移動することを防止するストッパ55zとして機能する。
中連結部54は、棒状のものであって、その両端側で前記座受3の後端側を支持している。
ハンドルロッド支持部55は、板金素材を打ち抜き加工等して形成したものである。そして、一対のハンドルロッド支持部55にそれぞれ形成した貫通孔55aに、後述するハンドルロッド92を回動可能に軸支させている。また、一対のハンドルロッド支持部55間に横架させた支持軸55xに、後述する中間作動体94を回動可能に支持させている。加えて本実施形態では、これら一対のハンドルロッド支持部55間に横架させた横架板55yに傾動制動装置7の上端部を取り付けている。
そして、各背フレーム本体51の基端部の肉厚方向にそれぞれ穿設した挿通孔51aに、前記支持基部2の軸2Xを挿通させることにより、当該背フレーム5が、この軸2Xを回動中心として回動するように構成している。
背もたれ6は、この背もたれ6に掛かる荷重を均等に支持する構造部材としての役割を担い背フレーム5に支持される背シェル61と、背シェル61の前方に設けられる背クッション材62(図示せず)と、この背クッション材62を被覆する背クッションカバー材63とを具備する。
傾動制動装置7は、ここではガススプリングを用いて説明する。この傾動制動装置7は、図3、図5等に示すように、略円筒状のガススプリング本体71と、このガススプリング本体71内に略全体を収納されるべく進退するピストンロッド部72とを具備するとともに、前記ピストンロッド部72の先端には作動状態たる開放状態(U1)又は非作動状態たる閉塞状態(U2)を取る作動部たる開閉部73を設けた、傾動制動部として機能するガススプリングであって、前記開閉部73が開放状態(U1)にされると、ピストンロッド部72の進退が可能になる一方、閉塞状態(U2)にされるとピストンロッド部72の進退が阻止されるように構成してある。そして、本実施形態では、当該傾動制動装置7の上端部が、背フレーム5の横架板55yに支持される一方、下端部が、支持基部2の基端側に揺動可能に支持されるようにしている。
傾動反力調整装置8は、図4等に示すように、支持基部2内に配され、且つ背もたれ6を後傾させる際の反力を座受3とは独立に発生させる反力発生部81と、座4の側縁前端側に設けられ、反力発生部81の反力の強さを調整操作するための反力調整用操作部82とを具備してなる。
より具体的に説明すると、反力発生部81は、コイルばね811と、このコイルばね811の一端側に設けられ且つ前記反力調整用操作部82が受ける調整操作と連動して前記コイルばね811を圧縮又は伸長させる圧縮伸長部812とを具備している。
本実施形態では、この圧縮伸長部812は、前記反力調整用操作部82が受ける調整操作と連動してコイルばね811の圧縮伸長方向と直交する方向に進退する平面視略台形状のスライダ812aと、このスライダ812aと摺動しつつ且つ前記コイルばね811を支持しながら前記圧縮伸長方向に進退する平面視略台形状のリテーナ812bと、このリテーナ812bの前記圧縮伸長方向への進退を案内するリテーナ案内部23aとから成るものである。このリテーナ案内部23aは、上述した通り、座受3を支持するための支持基部2の隔壁23に形成されている。
反力調整用操作部82は、座受3の前端縁と略平行に配されるロッド821と、このロッド821の先端に設けられ且つロッド821を軸回りに回転させる操作グリップ822とを具備してなる。
傾動操作装置9は、図3、図6、図8等に示すように、手指を掛けて操作可能な操作ハンドル91と、この操作ハンドル91とハンドルロッド92を介して接続され且つ該操作ハンドル91と連動動作するハンドル側作動体93と、前記ハンドル側作動体93と当接し、且つ前記傾動制動装置7の開閉部73と当接してその開閉部73を開放(U1)又は閉塞状態(U2)にする中間作動体94とを具備するものである。
より具体的に各部を説明すると、ハンドル側作動体93は、側面視略部分円弧状の外周を有するハンドル側作動体本体931と、このハンドル側作動体本体931の両側から膨出させた側面視略山形状の第1膨出部932及び第2膨出部933とを具備している。なお、本実施形態では、第1膨出部932の先端を、第2膨出部933の先端よりも先細り形状にしている。また、ハンドル側作動体本体931と第1膨出部932との連続部分が、側面視略V字状を有するように、これらハンドル側作動体本体931と第1膨出部932とを連続させている。この連続部分に、中間作動体94の先端部が、傾動制動装置7の開閉部73が閉塞状態(U2)にある際に、嵌め込まれることになる(図6(a)参照。)。また、本実施形態では、このハンドル側作動体93の第2膨出部933が、図6(a)に示す当接位置(基準位置)で前記上連結部53(ストッパ55z)と当接するように構成している。
中間作動体94は、側面視略階段状に折れ曲がった形状を有するものであって、本実施形態では、一端側を、一対のハンドルロッド支持部55間に横架させた支持軸55xに回動可能に軸支されている。そして、傾動制動装置7の開閉部73を開放状態(U1)にした際に、ハンドル側作動体93の一部(第1膨出部932)と係合する作動時係合部たる開放時係合部941と、閉塞状態(U2)にした際に、ハンドル側作動体93の他の一部(ハンドル側作動体本体931)と係合する非作動時係合部たる閉塞時係合部942とを備えている。
この開放時係合部941は、当該中間作動体94の上向き面を、側面視略部分円弧状を有するように座刳ったものである。また、閉塞時係合部942は、開放時係合部941と同様に、当該中間作動体94の上向き面を、側面視略部分円弧状を有するように座刳ったものである。そして、開放時係合部941の曲率半径を、閉塞時係合部942の曲率半径よりも小さくするとともに、これら係合部941、942同士をなだらかに連続させている。
以下、椅子Cの使用方法を具体的に説明する。
(1)傾動反力調整装置8による背もたれ6を後傾させる際の反力の調整。
まず、操作グリップ822を時計回りに回転させると、これと連動してスライダ812aが操作グリップ822に近づく方向に移動を始め、スライダ812aはリテーナ812bを押圧する。すると、スライダ812aに押圧されたリテーナ812bは、コイルばね811を圧縮する向きに移動をして、コイルばね811を圧縮させるため、背もたれ6を後傾させる際の反力を、大きくできる。
なお、スライダ812aにコイルばね811が押圧された際に、リテーナ812bが左右方向に移動しようとしても、リテーナ案内部23aがリテーナ812bと当接してその移動を阻止するので、調整動作を安定させることができる。また同様に、コイルばね受部811xが下連結部52の軸方向に沿って移動しても、規制部21aがコイルばね受部811xの基端部811x1と当接してこの移動を阻止するため、調整動作を安定させることができる。さらに、スライダ812aが、コイルばね811の反力により、コイルばね811の伸長方向に移動しようとしても、隔壁24が、スライダ812aと当接してこの移動を阻止するため、調整動作を安定させることができる。すなわち、背もたれ6を後傾させる際の反力を大きくしても、これら各部によって、調整動作を非常に安定させることができる。
一方、操作グリップ822を反時計回りに回転させれば、背もたれ6を後傾させる際の反力を、小さくできる。なお、操作グリップ822の回転方向と反力との関係は本実施形態に限られない。
(2)傾動操作装置9による傾動制動装置7の操作。
図6(a)に示すように、基準位置にある操作ハンドル91を、その先端を引き上げる方向に操作すると、この操作ハンドル91の動作と連動してハンドル側作動体93が、ハンドルロッド92の軸回りに回動をする。
すると、ハンドル側作動体93の第1膨出部932は、中間作動体94の先端部と摺動しながら移動をし(図6(b)参照。)、図6(c)に示す位置で、この第1膨出部932と中間作動体94の開放時係合部941とが係合する。しかして、傾動制動装置7の開閉部73は、中間作動体94の中間部に押圧されて、開閉部73がピストンロッド部72内に略埋没した開放状態(U1)になる。
一方、図6(c)に示す位置にある操作ハンドル91を、その先端を引き下げる方向に操作すると、この操作ハンドル91の動作と連動してハンドル側作動体93が、ハンドルロッド92の軸回りに回動をする。
すると、ハンドル側作動体93の第1膨出部932は、中間作動体94の先端部と摺動しながら移動をし(図6(b)参照。)、図6(a)に示す位置で、ハンドル側作動体93のハンドル側作動体本体931と中間作動体94の閉塞時係合部942とが係合する。
しかして、傾動制動装置7の開閉部73は、中間作動体94の中間部に押圧されることが解除されて、開閉部73がピストンロッド部72から突出した閉塞状態(U2)になる。
このように、本実施形態に係る傾動操作装置9を備えた椅子Cによれば、例えば、良好な操作位置を確保するには、前記ハンドル側作動体93と中間作動体94とが当接する位置を確保することに注力して設計すればよく、開閉部73に対する良好な作動性を確保するための設計とは切り離してその設計をすることができる。
すなわち、良好な操作位置と、開閉部73に対する良好な作動性とを確保できるとともに当該傾動操作装置9を自由に配置できる傾動操作装置9を備えた椅子Cを提供することができる。
また、前記中間作動体94が、前記ハンドル側作動体93と開閉部73との間に配されるものであって、前記ハンドル側作動体93が中間作動体94の一面側で当接し、前記開閉部73が中間作動体94の他の面側で当接するように構成しているので、ハンドル側作動体93と傾動制動装置7とが干渉する恐れが少なく、確実に操作して作動させることができる。
また、前記中間作動体94が、前記開閉部73を開放状態(U1)にした際に、前記ハンドル側作動体93の第1膨出部932と係合する開放時係合部941と、閉塞状態(U2)にした際に、前記ハンドル側作動体93のハンドル側作動体本体931と係合する閉塞時係合部942とを具備しているので、適当なクリック感により良好な操作感を得られる。
また、前記ハンドル側作動体93の第1膨出部932と開放時係合部941とが、互いに摺動し得るものであり、また、前記ハンドル側作動体93のハンドル側作動体本体931と閉塞時係合部942とが、互いに摺動し得るようにしているので、スムーズな操作感を得られる。
前記ハンドル側作動体93と中間作動体94との当接する位置が、基端側を回動中心として回動させた当該中間作動体94の先端側であり、また、前記中間作動体94と開閉部73との当接する位置が、基端側を回動中心として回動させた当該中間作動体94の中間部としているので、倍力作用を利用して比較的小さな操作力で、開閉部73を開閉させることができる。
また、前記ハンドル側作動体93と基準位置で当接することにより、前記操作ハンドルがその基準位置よりも反操作方向へ移動することを防止するストッパを備えているので、部材の不測の動作を防止して、損傷等を防止できる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、ハンドル側作動体93や中間作動体94の構成や形状は本実施形態のものに限られない。
また、操作ハンドル91の配置場所や形状なども本実施形態のものに限られない。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る椅子を示す全体斜視図。 同実施形態における椅子の正面図、側面図、底面図。 同実施形態における支持基部、背フレームなどの主要部の取付関係を示す側面図。 同実施形態における支持基部、背フレームなどの主要部の構成を示す要部拡大図。 同実施形態における傾動反力調整装置等を示す側面図。 同実施形態における傾動操作装置の動作態様を模式的に示す図。 同実施形態におけるコイルばね受部等の取付状態を示す斜視図。 図6(c)におけるハンドル側作動体や中間作動体等を示す斜視図。
符号の説明
C・・・・・・椅子
2・・・・・・支持基部
3・・・・・・座受
5・・・・・・背フレーム
6・・・・・・背もたれ
7・・・・・・傾動制動装置
9・・・・・・傾動操作装置
55z・・・・ストッパ
73・・・・・作動部(開閉部)
91・・・・・操作ハンドル
93・・・・・ハンドル側作動体
94・・・・・中間作動体
931・・・・ハンドル側作動体の他の一部(ハンドル側作動体本体)
932・・・・ハンドル側作動体の一部(第1膨出部)
941・・・・作動時係合部(開放時係合部)
942・・・・非作動時係合部(閉塞時係合部)
(U1)・・・作動状態(開放状態)
(U2)・・・非作動状態(閉塞状態)

Claims (12)

  1. 背もたれを取り付けるための背フレームと座受を支持するための支持基部との間に設けた傾動制動部の先端に設けた作動部を作動させることによって、背もたれの傾動動作を選択的に可能にした椅子の傾動制動装置を操作するための装置であって、
    手指を掛けて操作可能な操作ハンドルとハンドルロッドを介して接続され且つ該操作ハンドルの操作と連動してハンドルロッドの軸回りに回動動作するハンドル側作動体と、
    前記ハンドル側作動体と当接し、且つ前記傾動制動部の作動部と当接してその作動部を作動又は非作動状態にする中間作動体とを具備し、
    前記ハンドル側作動体と中間作動体とが当接する位置と、前記中間作動体と作動部とが当接する位置とを異なる位置に配し、
    前記傾動制動部の端部が支持される横架板が回転動作する中心と、前記操作ハンドル並びに前記ハンドル側作動体の回動中心とを異なる位置に配していることを特徴とする傾動操作装置を備えた椅子。
  2. 前記中間作動体が、前記ハンドル側作動体と作動部との間に配されるものであって、
    前記ハンドル側作動体が中間作動体の一面側で当接し、前記作動部が中間作動体の他の面側で当接するように構成していることを特徴とする請求項1記載の傾動操作装置を備えた椅子。
  3. 前記中間作動体が、前記傾動制動部の作動部を作動状態にした際に、前記ハンドル側作動体の一部と係合する作動時係合部と、非作動状態にした際に、前記ハンドル側作動体の他の一部と係合する非作動時係合部とを具備することを特徴とする請求項1または2記載の傾動操作装置を備えた椅子。
  4. 前記ハンドル側作動体の一部と作動時係合部とが、互いに摺動し得るものであることを特徴とする請求項3記載の傾動操作装置を備えた椅子。
  5. 前記ハンドル側作動体の他の一部と非作動時係合部とが、互いに摺動し得るものであることを特徴とする請求項3又は4記載の傾動操作装置を備えた椅子。
  6. 前記ハンドル側作動体と中間作動体との当接する位置が、基端側を回動中心として回動させた当該中間作動体の先端側であり、また、前記中間作動体と作動部との当接する位置が、基端側を回動中心として回動させた当該中間作動体の中間部であることを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の傾動操作装置を備えた椅子。
  7. 前記中間作動体の先端側が、前記傾動制動部の作動部を作動状態にした際に、前記ハンドル側作動体の一部と係合しつつ、そのハンドル側作動体の一部からの押圧力を受けるように構成していることを特徴とする請求項6記載の傾動操作装置を備えた椅子。
  8. 前記中間作動体の先端側が、前記傾動制動部の作動部を非作動状態にした際に、前記ハンドル側作動体の他の一部と係合しつつ、そのハンドル側作動体の他の一部からの押圧力を受けるように構成していることを特徴とする請求項6または7記載の傾動操作装置を備えた椅子。
  9. 前記中間作動体の先端側がハンドル側作動体から受ける押圧力を、前記傾動制動部の作動部を作動状態にした際と非作動状態した際とで異なるように構成していることを特徴とする請求項6乃至8いずれか記載の傾動操作装置を備えた椅子。
  10. 背もたれを取り付けるための背フレームと座受を支持するための支持基部との間に設けた傾動制動部の作動部を作動させることによって、背もたれの傾動動作を選択的に可能にした椅子の傾動制動装置を操作するための装置であって、
    手指を掛けて操作可能な操作ハンドルと連動動作するハンドル側作動体と、
    前記ハンドル側作動体と当接し、且つ前記傾動制動部の作動部と当接してその作動部を作動又は非作動状態にする中間作動体とを具備し、
    前記ハンドル側作動体と中間作動体とが当接する位置と、前記中間作動体と作動部とが当接する位置とを異なる位置に配し、
    前記ハンドル側作動体と中間作動体との当接する位置が、基端側を回動中心として回動させた当該中間作動体の先端側であり、また、前記中間作動体と作動部との当接する位置が、基端側を回動中心として回動させた当該中間作動体の中間部であり、
    前記中間作動体の先端側がハンドル側作動体から受ける押圧力を、前記傾動制動部の作動部を作動状態にした際と非作動状態した際とで異なるように構成していることを特徴とする傾動操作装置を備えた椅子。
  11. 前記ハンドル側作動体と基準位置で当接することにより、前記操作ハンドルがその基準位置よりも反操作方向へ移動することを防止するストッパを備えていることを特徴とする請求項1乃至10いずれか記載の傾動操作装置を備えた椅子。
  12. 前記作動部を、背フレーム側に配していることを特徴とする請求項1乃至11いずれか記載の傾動操作装置を備えた椅子。
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