JP2007533513A - チャイルドシート - Google Patents
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Abstract
基部(12)上の異なる位置間を移動可能な座席シェル(14)を備えたチャイルドシート(10)を開示する。座席シェル(14)前端(30)に設けた作動ハンドル(26)に接続する施錠装置(36)により座席シェル(14)は作動ハンドル(26)の通常非作動状態で基部(12)に対する前記異なる位置の一つに固定され、作動ハンドル(26)の作動で移動できる。優れた操作性と最適な操作便宜性を持つチャイルドシート(10)とするために、作動ハンドル(26)は、座席シェル(14)前端(30)に並行な回転軸(32)を中心として回転できると共に、移動ハンドルを形成する回転ハンドル(28)として構成される。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
本発明は、基部上を前後に、異なる位置(着座位置、リクライニング位置、中間(諸)位置)間を移動可能な座席シェルを備え、座席シェル前端に設けた作動ハンドルを施錠装置に接続して、座席シェルを、作動ハンドルの通常非作動状態で、施錠装置により基部に対する前記異なる位置の1つに固定し、作動ハンドルの作動で移動させることができる、チャイルドシートに関する。
この種の公知チャイルドシートの場合、解錠装置は、基部に対する座席シェルの移動が片手だけではほとんど不可能か、大変な努力なしでは不可能なように構成されている。従って、この公知チャイルドシートの操作の利便性については、望むべき点がいくつか残されている。
PCT特許公開広報96/01748 A1
ドイツ実用新案94 21 432 U1
ドイツ実用新案200 17 448 U1
特許文献1は、基部上を前後に、異なる位置(着座位置、リクライニング位置、中間(諸)位置)間を移動可能な座席シェルを備え、チャイルドシート前端に設けた作動ハンドルを施錠装置に接続して、座席シェルを、作動ハンドルの通常非作動状態で、施錠装置により基部に対する前記異なる位置の一つに固定し、作動ハンドルの作動で移動させることができる、チャイルドシートを開示している。そこでは、作動ハンドルを回転ハンドルとして構成し、向きを座席シェル前端と並行にし、通常施錠位置から解錠位置へと、更にはそこから復元ばね装置により施錠位置へと戻るよう移動させることができる。
特許文献2は、基部と、基部に対して移動・固定可能な座席シェルとを備えたチャイルドシートを開示している。座席シェル又は基部は、座席シェルを基部上でガイドする少なくとも一つの一体形成したガイド突起を有する。基部に又は座席シェルに直接形成した少なくとも一つのガイド溝はガイド突起を受けるために設けたものであり、座席シェルが基部に対して相対移動する際、ガイド突起をガイド溝内に案内する。座席シェルは基部上に直接保持する。
特許文献3は、フレーム、座席及びブロッキング装置を有するチャイルドシートを開示する。フレームは底部に突起を、両側にブロッキング装置用の丸凹みをそれぞれ有し、ブロッキング装置の、隣にはラッチ掛け溝を、底部には第1及び第2湾曲溝を設ける。第1湾曲溝は上死点及び下死点位置でそれぞれ上下の位置決め溝に接続する。座席下側は前後の枢支レバーを有し、前枢支レバーの端は第2湾曲溝を介しブロック装置に連結し、後枢支レバーの端はフレームに連結する。ブロッキング装置が有する回転円板は丸凹みに収容される。
本発明は、当初に述べたタイプのチャイルドシートであって、構成が簡単で、簡単且つ努力なしに座席シェルを前後に、異なる位置間を移動させることができる、チャイルドシートを提供するという目的に基づいている。
本発明によれば、この目的は、当初に述べたタイプのチャイルドシートの場合に、作動ハンドルを、座席シェル前端に少なくともほぼ並行な回転軸を中心に、通常施錠位置から解錠位置へと、更にはそこから復元ばね装置により施錠位置へと戻すよう回転できる回転ハンドルとして構成すると共に作動ハンドルが解錠位置で基部に対し座席シェルを移動させる操作及び移動ハンドルを形成し、基部に設けたスロット付ガイド装置が有する少なくとも一つのスロットガイド路に、基部に対する座席シェルの前記異なる位置のためのラッチ掛け凹みを形成し、回転ハンドルに接続する施錠装置の接続装置が前記少なくとも一つのスロットガイド路に沿ってガイドされる少なくとも一つのガイド素子と、前記ラッチ掛け凹みにマッチした少なくとも一つのラッチ掛け素子を有することで達成される。
基部に対する座席シェルの解錠を回転により回転ハンドルを解錠位置にして行う回転ハンドルとして且つ基部に対し座席シェルを移動させる操作ハンドルとして、作動ハンドルを構成することにより、本発明によるチャイルドシートの簡単な操作性が生じる。
本発明によるチャイルドシートの場合、回転ハンドルを座席シェル前端に形成した切欠部に設けると有利であることが判明している。この切欠部はチャイルドシートのカバーにより少なくとも部分的に覆うことができる。
本発明によれば、少なくとも一つのスロットガイド路を有するスロット付ガイド装置を基部に設け、スロットガイド路に、基部に対する座席シェルの前記異なる位置のためのラッチ掛け凹みを構成し、回転ハンドルに接続される施錠装置の接続装置が、前記少なくとも一つのスロットガイド路に沿ってガイドされる少なくとも一つのガイド素子とラッチ掛け凹みにマッチした少なくとも一つのラッチ掛け素子を有する。
この場合、接続装置は、前記少なくとも一つのガイド素子及び前記少なくとも一つのラッチ掛け素子を有する第1接続部と、回転ハンドルから堅く突出した第2接続部とを有することができ、それら接続部を相互に旋回可能に接続する。旋回可能な接続とするために、第1接続部の反スロットガイド装置側の端部に細長孔を形成し、第2接続部から突出するスピンドルをそれに通すことができる。
第1接続部を板素子として構成し、第2接続部を回転ハンドルの両端から堅く突出する2つの側部タブで形成すると好都合である。このタイプの構成により、所望の、機械的安定性と操作上の信頼性が得られるという利点がある。
本発明によるチャイルドシートの場合、復元ばね装置は接続装置に割り当てる少なくとも一つのばね素子を有することができる。同様に、復元ばね装置は回転ハンドルに割り当てる少なくとも一つのばね素子を有することができる。
基部が2つのフレーム側部を有し、それらのフレーム側部の後方が上方に突出して上端に座席シェルの枢支軸を構成し、該枢支軸を中心に座席シェルが前記異なる位置間を旋回できると好都合であることが判明している。直前に挙げたタイプの構成は、座席シェルの回転できる枢支軸が、座席シェルを解錠して移動させる回転ハンドルから大きく離れているため、所定トルクの座席シェルについて、移動力がそれ相応に小さいというかなりの好都合を提供する。このことは、本発明によるチャイルドシートの場合には座席シェルを移動させる努力が比較的少なくて済むことを意味する。従って、大きな操作上の便宜があり、好適である。
更なる詳細、特徴及び利点は、本発明によるチャイルドシートの本質的な詳細についての以下の記述から明らかである。
図1は、チャイルドシート10とその本質的な細部の構成を側面図で概略的に示す。チャイルドシート10は基部12を有し、その上を座席シェル14が前後に、着座位置、リクライニング位置及び少なくとも一つの中間位置、等の異なる位置間を移動できる。座席シェル14は基部12に対し枢支軸16を中心に前記位置間を移動できる。基部12は、後方で上方に突出する、2つのフレーム側部18を有する。枢支軸16をフレーム側部18の上端20に設ける。
基部12から突出するスロット付ガイド装置22により、基部12に対する座席シェル14の異なる位置が画成される。スロット付ガイド装置22は、側方に相互離間した2つの一致するスロットガイド路24を有する。スロットガイド路24は円弧状に構成する。スロットガイド路24の湾曲の中心点は枢支軸16に位置する。
図2乃至図5に関して、以下、スロット付ガイド装置22を更に詳細に説明する。
基部12に対して座席シェル14を移動させるために、チャイルドシート10は回転ハンドル28として構成される作動ハンドル26を有する。回転ハンドル28は座席シェル14前端30に平行な回転軸32を中心に回転できる。図2乃至図5に示すように、回転ハンドル28は接続装置34によりスロット付ガイド装置22に接続される。回転ハンドル28、接続装置34及びスロット付ガイド装置22が、チャイルドシート10の施錠装置36を形成する。図1では、接続装置34の図示を省いてある。
側面図である図2が示す施錠装置36は、回転ハンドル28、スロット付ガイド装置22間に接続装置34を有する。スロット付ガイド装置22のスロットガイド路24は、ラッチ掛け凹み38,40及び42を有するよう構成される。チャイルドシート10の着座位置(図1参照)は、前記2つの側部の、一致するラッチ掛け凹み38により画成する。基部12に対する座席シェル14のリクライニング位置は、ラッチ掛け凹み42により画成する。座席シェル14の着座位置、リクライニング位置間の中間位置はラッチ掛け凹み40により画成する。接続装置34は、前記2つの側部スロットガイド路24に沿いガイドされる2つの側部ガイド素子44と、2つの側方で対向するラッチ掛け凹み38,40,42に合って明確にガイド素子から離間したラッチ素子46とを有する。図4において、前記2つの側方で対向離間したラッチ素子46をラッチ掛け凹み38にラッチ掛けすることにより、チャイルドシート10の基部素子12に対し座席シェル14を着座位置に固定する。
接続装置34は、第1接続部48と第2接続部50とを有する。ガイド素子44とラッチ素子46は、板素子52として構成される第1接続部48に設ける。第2接続部50は回転ハンドル28両端から堅く突出した2つの側部タブ54で形成する。
第1接続部48の板素子52に構成する細長孔56へと、側部タブ54を相互接続するスピンドル58が突出する。この結果、回転ハンドル28からスロット付ガイド装置22への接続が関節式接続となる。
図2は、着座位置の保持位置にある施錠装置36を示す。対照的に、図3は着座位置のラッチ掛け位置にある施錠装置36を示す。この位置が生じるのは、回転ハンドルを回転軸32を中心に時計方向(図3に、回転軸32と同心の湾曲矢印60で示す)に旋回させることによる。この解錠位置では、座席シェル14は思うままに移動できる。この目的のための回転ハンドル28の操作には努力はいらない。即ち、回転ハンドル28を押し引きして、座席シェル14を着座位置からラッチ掛け凹み40で画成される中間位置へと又はラッチ掛け凹み42で画成されるリクライニング位置又は着座位置へと移動させる。このような移動の後に回転ハンドル28を再び解除すると、施錠装置38は復元ばね装置(図示せず)の助けで再び通常施錠位置へと戻る。
図4は、施錠リクライニング位置にある施錠装置36を示す。対照的に、図5は、リクライニング位置の解錠位置にある施錠装置36を示す。図1乃至図5において同じ細部はいずれの場合も同じ参照番号で示してあるので、図面の全てに関して各場合の詳細の全てを記述する必要はない。
Claims (7)
- 基部(12)上を前後に、異なる位置(着座位置、リクライニング位置、中間(諸)位置)間を移動可能な座席シェル(14)を備え、座席シェル(14)前端(30)に設けた作動ハンドル(26)を施錠装置(36)に接続して、座席シェル(14)を、作動ハンドル(26)の通常非作動状態で、施錠装置により基部(12)に対する前記異なる位置の一つに固定し、作動ハンドル(26)の作動で移動させることができる、チャイルドシートにおいて、作動ハンドル(26)を、座席シェル(14)前端(30)に少なくともほぼ平行な回転軸(32)を中心に、通常施錠位置から解錠位置へと、更にはそこから復元ばね装置により施錠位置へと戻るよう回転できる回転ハンドル(28)として構成すると共に作動ハンドルが解錠位置で基部(12)に対し座席シェル(14)を移動させる移動ハンドルを形成し、基部(12)に設けたスロット付ガイド装置(22)が有する少なくとも一つのスロットガイド路(24)に、基部(12)に対する座席シェル(14)の前記異なる位置のためのラッチ掛け凹み(38,40,42)を形成し、回転ハンドル(28)に接続する施錠装置(36)の接続装置(34)が前記少なくとも一つのスロットガイド路(24)に沿ってガイドされる少なくとも一つのガイド素子(44)と、前記ラッチ掛け凹み(38,40,42)にマッチした少なくとも一つのラッチ掛け素子(46)を有することを特徴とするチャイルドシート。
- 回転ハンドル(28)を、座席シェル(14)前端(30)に形成した切欠部に設けることを特徴とする、請求項1に記載のチャイルドシート。
- 接続装置(34)が、前記少なくとも一つのガイド素子(44)及び前記少なくとも一つのラッチ素子(46)を有する第1接続部(48)と、回転ハンドル(28)から堅く突出する第2接続部(50)とを有し、前記接続部を相互に旋回可能に接続することを特徴とする、請求項1に記載のチャイルドシート。
- 第1接続部(48)を板素子(52)として構成し、第2接続部(50)を回転ハンドル(28)両端から堅く突出する2つの側部タブ(54)で形成することを特徴とする、請求項3に記載のチャイルドシート。
- 復元ばね装置が接続装置(34)に割り当てた少なくとも1つのばね素子を有することを特徴とする、請求項1に記載のチャイルドシート。
- 復元ばね装置が回転ハンドル(28)に割り当てた少なくとも1つのばね素子を有することを特徴とする、請求項1に記載のチャイルドシート。
- 基部(12)が2つのフレーム側部(18)を有し、該フレーム側部の後方が上方に突出して上端に座席シェル(14)の枢支軸(16)を構成し、該枢支軸を中心に座席シェル(14)が前記異なる位置間を旋回できることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のチャイルドシート。
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