JP4064680B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、簡易な構成を通じてその座り心地を有効に向上させた椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
椅子において、その座り心地の良否は、身体に与える影響、執務効率等に与える影響の極めて大きいファクターであり、椅子の基本機能として最も重視されるところである。このため、従来より、背凭れ傾動、背座ロッキング、ランバーサポート等々、種々の機構を通じて、座り心地を向上させるための追求が多角的になされ、椅子の高機能化が進んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このうち、ランバーサポート機能に着目すると、従来のランバーサポートのなかには、サポート位置を調節できるようにしたものがある。人の腰の位置や座り方などは、性別や年齢、体格などの個体差によって異なるため、このようにランバーサポート位置を調整できることは、画一的に生産される椅子を様々な利用者に適合させる上で極めて有用なものとなる。
【0004】
しかしながら、機能的には優れていても、従来考えられている機構は、例えば背凭れ内部にランバーサポート部材を可動状態で埋め込み、これを外部から操作可能として、内部のランバーサポート部材で背凭れを押し、背凭れ面を突没させるといった複雑なものである。
【0005】
このため、背凭れが厚肉で、機構部品の増加を許容できるような椅子であるならばまだしも、簡易形の椅子においては到底採用し難いものとなっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、主として簡易形の椅子にこのような機能を持ち込むために、椅子の背凭れを変形可能に構成するとともに、該背凭れの少なくとも上端部若しくは下端部の何れか一方を一定方向へスライド可能に支持する背凭れ支持部と、そのスライド位置を選択して固定するための操作部とを設け、この操作部の操作位置に応じて、背凭れを変形させ得るようにしたことを前提としたものである。
【0007】
背凭れの変形はそれ自体の撓み変形等を利用すればよい。その場合に、撓みを惹起させる部位、すなわち、背凭れの全体における位置・大きさ・範囲は、変形させる目的・用途や、背凭れの素材の性質等に応じて種々に設定することができる。
【0008】
このような前提のものであれば、背凭れに弾性等を付与し、背凭れ支持部に背凭れの一部をスライド構造の下に支持させるだけであるので、簡素な構成とすることができる。特に、背凭れに弾性を付与すると、背凭れの接触感や使用感が同時に高められるので、背凭れの接触感や使用感を確保するために別途新たな構造を持ち込む必要がない。したがって、本発明によれば、背凭れが背凭れとして成立するための構成と背凭れが変形するために必要な構造とを効率良く両立させて実現することができる。
そして本発明は、上記前提に加え、一定方向へのスライド動作が、背凭れの巾方向と直交する面内における円弧に沿った動作であることを特徴とするものである。また本発明は、上記前提に加え、背凭れは、操作部の操作位置に応じて、背凭れのS字状をなす湾曲形状を滑らかに変形させるものであることを特徴とするものである。
【0009】
具体的な実施の態様としては、以下のようなものを挙げることができる。
1)背凭れの上端部を水平軸回りに回転可能に支持した上で、背凭れの下端部を背凭れ下支持部によってスライド可能に支持し、かつ下操作部によってそのスライド位置を選択して固定し得るようにしているもの。
【0010】
2)背凭れの下端部を背凭れ下支持部によってスライド可能に支持し、かつ下操作部によってそのスライド位置を選択して固定し得るようにするとともに、背凭れの上端部を背凭れ上支持部によってスライド可能に支持し、かつ上操作部によってそのスライド位置を選択して固定し得るようにしているもの。
【0011】
3)背凭れの上端部を固定した上で、背凭れの下端部を背凭れ下支持部によってスライド可能に支持し、かつ下操作部によってそのスライド位置を選択して固定し得るようにしているもの。この固定には、強固に固定する態様のほか、ある程度がたつきを許容した状態で固定する態様のもの(例えばピボット止めのようなもの)も含まれる。
【0012】
4)背凭れの下端部を水平軸回りに回転可能に支持した上で、背凭れの上端部を背凭れ上支持部によってスライド可能に支持し、かつ上操作部によってそのスライド位置を選択して固定し得るようにしているもの。
【0013】
5)背凭れの下端部を固定した上で、背凭れの上端部を背凭れ上支持部によってスライド可能に支持し、かつ上操作部によってそのスライド位置を選択して固定し得るようにしているもの。この固定の意味は、上記3におけると同様である。
【0014】
本発明が、背凭れは、操作部の操作位置に応じて、背凭れのS字状をなす湾曲形状を滑らかに変形させるものである場合には、以上において、一定方向へのスライド動作は、直線に沿った動作であっても構わない。
【0015】
背凭れの好適な変形の態様としては、操作部の操作位置に応じて、ランバーサポート部の位置を前後方向に突没させるもの、ランバーサポート部の位置を前後かつ上下方向に突没させるものが挙げられる。
【0016】
勿論本発明は、一定方向へのスライド動作が、背凭れの巾方向と直交する面内における円弧に沿った動作であるものであり、且つ、背凭れの変形の態様は、操作部の操作位置に応じて、背凭れのS字状をなす湾曲形状(ランバーサポート部の形状変化を伴うものを含む)を滑らかに変形させるものであってもよい。
【0017】
また、以上の構成を好適に実現するための背凭れの構造としては、当該背凭れを、背と接触する位置にあって変形可能な背凭れ本体と、背フレームに取り付けられて前記背凭れ本体の背面側の一部を支持する背凭れ補強部とから構成し、背凭れ本体のうち、背凭れ補強部に支持されていない部位を変形させるようにしているものが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0019】
この実施形態の椅子Cは、図1〜図3に示すように、構造体としての基盤をなすその椅子本体1が、脚2と、この脚2の上端側に取り付けた支持基部3と、前部を前記支持基部3に支持させた座受4と、基端を前記支持基部3に取り付け中間部に前記座受4の後部を支持させた背フレーム5とから構成されるもので、この椅子本体1の座受4及び背フレーム5に各々座6及び背凭れ7を取り付けるようにしている。
【0020】
先ず、椅子本体1について説明する。
【0021】
脚2は、5本の脚羽根21の中央から支柱22を立ち上げた構造をなし、支柱22は昇降可能であって内部に図示しないガススプリング機構を組み込んでいる。
【0022】
支持基部3は、前記支柱22の上端部に回転可能に取り付けたもので、図4に示すように、前方に水平に延びその一部に支柱22を上下方向に貫通させてなる底壁31と、この底壁31の前端から斜め前方に傾斜して立ち上がる前壁32と、これら底壁31及び前壁32の周囲より起立して前記底壁31及び前壁32とともに内側に上方に開口する機構部収納空間を形成する側壁33とよりなる概略舟形をなす。この支持基部3は、その側壁33の前部に、それぞれ背向する方向に軸心を一致させて前座受取付軸34を一体突設或いは外付けできるようになっている。またこの支持基部3は、その底壁上方を横断する位置に、左右の側壁33間に亘って背取付軸35を貫通させている。
【0023】
座受4は、その平面図を図5、支持基部3に取り付けた状態の斜視図を図6に示すように、前記支持基部3上に位置し、一定間隔を保って前後に平行に延びる縦フレーム41と、これら縦フレーム41の前端近傍部間及び後端近傍部間を連結する位置に横架した横フレーム42とを具備する概略井桁状をなす。各々の縦フレーム41の前端近傍部には、前後方向に延びる長孔411が対応づけて設けてあり、各々の長孔411に前記支持基部3の前座受取付軸34の端部を同長孔411に沿ってスライド移動可能に挿入している。
【0024】
背フレーム5は、図2、図3、図9等に示すように、概略L字形に屈曲する一対の背フレーム要素51と、これらの背フレーム要素51の上端近傍部間を一定の間隙を保って連結する連結部材52とを具備するもので、一対の背フレーム要素51間に、当該背フレーム51の基端51aと屈曲部位51bとの間で図4及び図6に示す後座受取付軸53を架設することができるようにしている。そして、各々の背フレーム要素51の基端51aを前記支持基部3の背取付軸35に回転可能に取り付け、背フレーム要素51間に架設した後座受取付軸53に座受4の縦フレーム41の後部を取り付けている。
【0025】
上記の構成によって、この椅子本体1は、図4に示すように、支持基部3の前座受取付軸34を座受4の長孔411の後端側に位置づけ背フレーム5が起き上がった図中実線で示す状態において椅子Cに通常使用姿勢を与え、支持基部3の前座受取付軸34を座受4の長孔411の前端側に位置づけ背フレーム5が後傾した図中想像線に示す状態において座受4の後端を沈み込ませて椅子Cに安息姿勢を与え、全体としていわゆるシンクロチルト機構を実現するものである。
【0026】
そして、この椅子本体1は、前記シンクロチルト機構の一部に反力機構Hを組み込んでロッキング装置Lを構成するとともに、そのロッキングを所定位置に固定するロッキング固定機構E及びロッキング硬さを調整する反力調整機構Aを当該ロッキング装置Lの構成要素として付加している。
【0027】
反力機構Hは、図4及び図6に示すように、前記支持基部3の機構収納空間に後傾姿勢(略45°)で配置され前上方端を固定リテーナH1に支持された一対のコイルスプリングSと、背取付軸35上にあって背フレーム5の傾動動作に同期して回転する第1回転アームH2と、この第1回転アームH2の背取付軸心から偏位した位置に軸回りに取り付けた可動リテーナH3とを具備し、この可動リテーナH3に前記コイルスプリングSの後下方端を支持させて、背フレーム5の後傾動作に伴い第1回転アームH2を介して可動リテーナH3がコイルスプリングSを圧縮する構造になっている。なお、図6において一対のコイルスプリングSの間にある第1回転アームH2などは省略してある。
【0028】
ロッキング位置固定機構Eは、その平面図を図5、座受4に取り付けた状態の斜視図を図6に示すように、中間部よりもやや基端側を座受4に第1鉛直軸X1回りに回転可能に取り付けた平面視扇形をなす一対のロック板E1と、背フレーム5のロッキング動作を前記一対のロック板E1の同期回転動作に変換する動作変換機構E2と、ロック板E1同士を選択的に固定する操作部E3とからなる。ロック板E1は、第1鉛直軸X1を通る径方向断面が下向L字形をなすもので、円周上にあって垂下した部分の集合である円筒面E1aには径方向に開口する孔E1bが所定ピッチで円周方向の複数箇所に亘って設けてあり、同期回転動作に伴って、各孔E1bが両第1鉛直軸X1の軸心を結ぶ仮想直線L1上に次々と到来して密接に対面するものである。動作変換機構E2は、一端を前記扇形をなすロック板E1の基端に第2鉛直軸と水平長孔との係わり合い部X2を介して接続し、他端を支持基部3の前座受取付軸34に係わり合わせた剛体たる連結部材E21からなるもので、ロッキング動作に伴って座受4が支持基部3に対して後下方へ移動すると、この座受4に搭載されているロック板軸支用の第1鉛直軸X1が追従するのに対して、ロック板E1の基端に係わり合う第2鉛直軸X2は連結部材E21を介して支持基部3により一定位置に保持されるため、結果的に座受4がロッキングにより沈み込むと、扇形のロック板E1の円筒面E1aが第1鉛直軸X1に押されて前記係わり合い部X2の周りを後方に旋回するようになっている。操作部E3は、前記仮想直線L1に軸心を合致させて同軸心方向へ進退可能に配置したロックピンE31と、基端を第3鉛直軸X3を介して座受4の横フレーム42に回転可能に取り付けられ先端を水平長孔と鉛直ピンとの係わり合い部X4を介して前記ロックピンE31に接続した第2回転アームE32と、この第2回転アームE32を前記両ロック板E1の孔E1bに通過させる方向に押し付けるバネ要素E4と、この第2回転アームE32を前記バネ要素E4に抗し引き戻して前記ロックピンE31を両ロック板E1の孔E1bから抜き取る操作を行うロッキング位置調整操作レバーE5とから構成され、ロッキング位置調整操作レバーE5は座受4の側方の適宜位置に取り付けてある。前記バネ要素E4と前記ロッキング位置調整操作レバーE5とは、図5に示すワイヤE6により接続されている。
【0029】
このロッキング位置固定機構Eの利点としては、座受4の動きに連動させてロック板E1の外周をより大きく振らし、この外周においてロック板E1の孔E1bとロックピンE31との係わり合いによりロック板E1同士を固定、ひいては座受4の動きを止めて背座をそのロッキング位置に固定するものであるため、ロック板E1の孔E1bの間隔を比較的大きくとっても背座のロッキング固定を比較的小刻みに行える点、第1鉛直軸X1からロック板E1の孔E1bとロックピンE31との係わり合いの部分までのトルクアームが当該第1鉛直軸X1からロック板E1と連結部材E21との係わり合い部X2までのトルクアームよりも大きいため、ロックに要する力を軽減することができ、ロックピンE31やロック板E1に剛性さえ付与すれば固定に必要な機構自体を簡素なものにできる点、一対のロック板E1を相互に拘束し合うことで背凭れ7のロッキング固定を行うため、連結部材E21以外の操作部等の要素部品を全て座受4側に搭載することができ、座6の移動に対して操作部を常に一定の相対位置に配置しておくことができる点、さらには、あるロッキング状態で着座者が椅子から離れ、反力機構Hによって背座が起き上がろうする方向に動こうとする場合、本実施形態の構造によればロックピンE31がロック板E1の孔E1bからせん断方向の押付力を受けることになるため、これによる摩擦力でロックピンE31が孔E1bから抜けることが阻止され、椅子から立ち上がっても背座が急激に起き上がることが防止される点、そして再び着座することによって、上記せん断方向の力が消失して改めてロック解除の操作が可能となる点などが挙げられる。また、扇形のロック板E1は水平面内で回転するだけであるため、薄い設計が可能となる点、扇形のロック板E1の外周部に互いに噛み合う歯を形成すれば、動作のズレをなくすこともできる点なども利点として挙げられる。
【0030】
反力調整機構Aは、図4に示すように、前記コイルスプリングSの固定リテーナH1を、実際には軸状のバックアップ部材A10によって当該固定位置に保持するように構成した上で、このバックアップ部材A10を一部に備え水平軸A11回りに回転可能な第3回転アームA1と、この第3回転アームA1の前記水平軸A11から偏位した位置においてその偏位方向と略直交する方向からねじ結合させたグリップA21を有するねじ要素A2とにより構成したもので、そのねじ要素A2は支持基部3の前壁32を貫通して前壁32の外部に突出し、その突出位置に当該グリップA21を配置している。そして、グリップ操作を通じてねじ要素A21にねじ送り動作を与えると、第3回転アームA1が水平軸A11回りに回転して、バックアップ部材A10を介しリテーナH1のバックアップ位置を、コイルスプリングSの圧縮力を増減させる方向に移動させ得るようにしている。なお、第3回転アームA1とねじ要素A2とは、操作位置に応じて交差角度が変化するため、ねじ要素A2の先端に押さえ板A22を取り付け、第3回転アームA1には部分円弧状の突起A12を形成して、この突起A12を押さえ板A22により押し付けさせることで交差角度が変化しても対応できるようにしている。
【0031】
この反力調整機構Aの利点としては、コイルスプリングSの長手寸法内に組み込むことができるため、コイルスプリングSの一端側に反力調整機構を導入する場合に比べて、反力機構Hを含め軸方向のコンパクト化を図ることができる点、コイルスプリングSを後傾姿勢(この実施形態においては略45°程度の傾斜)で配置しているため、このコイルスプリングSを収容している支持基部3の前後寸法の短寸化、ひいては座を前後スライドさせるときの座6と支持基部3との干渉を有効に回避して動作代を十分に確保することができる点、このようにしても操作用のグリップA21は操作し易い支持基部3の前壁に配置できる点、第3回転アームA1の腕の長さに基づく「てこ」の作用で軽く操作できる点などが挙げられる。
【0032】
以上の構成からなる椅子本体1に、座6及び背凭れ7を取り付けて、本実施形態の椅子Cは完成される。
【0033】
このようなものにおいて、本実施形態は、背凭れ7を次のように構成して、背フレーム5に取り付けている。
【0034】
すなわち、この背凭れ7は、図7、図8、及び図9に示すように、当該背凭れ7の外形を形作るロの字形をなす弾性材製の芯材71a及びこの芯材71aを袋状に縫製した内部に収容してなる張地71bとからなる背凭れ本体71と、この背凭れ本体71の上部の背面に配置された下向きコ字形をなし剛性のある素材で作られてなる背凭れ上部補強部材72とから構成されたものである。芯材71aはその上下方向中間部よりもやや下方位置にあってランバーサポート部71xとして機能する部分が前方に突出するような右側面視「く」の字形に若干屈曲させて成形してある。さらに、背フレーム要素51に、背凭れ上支持部511を形成している。この背凭れ上支持部511にはピン挿通孔511aが設けてあり、このピン挿通孔511aを前記背凭れ上部補強部材72の下端部に設けたピン挿通孔72a1に合致させて水平ピン721を挿通し、この水平ピン721を介して背凭れ上部補強部材72を背凭れ上支持部511に回転可能に接続している。一方、背凭れ7の下端部は、上方に開口した中空筐型形状の背凭れ下支持部たる背凭れ受け部材54に支持される。背凭れ受け部材54は、その左右両端部に内向きに対面するチャネル部54xを上方に一体に突出させており、これらのチャネル部54xの溝に背凭れ7の対応する側縁を上下スライド可能に挿入するとともに、背凭れ7の下降位置において、その下端を前記背凭れ受部材54の開口部に上方から挿入し得るようにしている。前記背凭れ受部材54は、その下端側の左右両端部に切り欠き部54aが設けられ、この切り欠き部54aを前記背フレーム要素51の屈曲部位51b近傍に載せ置いて固定してある。さらに、この背凭れ7の上端部をなす背凭れ本体71の上方及び背凭れ上部補強部材72には、共通の上張地72bを被せるようにしている。
【0035】
すなわち、この背凭れ7は、下端部の上下方向へのスライド位置に応じて、背凭れ7を前記背凭れ上支持部511の水平軸であるピン511aの回りに回転させながら、ランバーサポート部71xを、前後及び上下方向に向かって突没させ得るものである。
【0036】
そして、この突没動作は、背フレーム5の一部に組み込んだ下操作部たる背凭れ形状調節機構Kによって惹起するようにしている。
【0037】
この背凭れ形状調節機構Kは、図3、図7、及び図8に示すように、一端を前記背凭れ受部材54の略中央部に設けた水平な固定軸Z1に固定し、他端を前記背凭れ受け部材54のチャネル部に設けたスリット541を貫通させて、その貫通させた他端に操作グリップK11を設けてなる、弾性材たる板ばねにより構成した操作レバーK1と、前記操作レバーK1に設けた長孔K2と、背凭れ本体71の下端部に前記長孔K2を貫通して設けたピンK3と、操作レバーK1の位置決めを行うロック機構Lとを備えている。操作レバーK1を引き上げると、前記長孔K2に前記ピンK3が突き当たり、このピンK3から背凭れ本体71の下端部に引き上げ力が作用し、前記背凭れ受部材54がガイドの役割を果たして、背凭れ7の下端部が水平を保って引き上げられる。そして、ランバーサポート部71xとして機能する部分が図7の実線で示す形状から想像線で示す形状に変形する。図8において、前記背凭れ受け部材54は想像線で示している。前記ロック機構Lは、所定のピッチでロック位置を変化させる適宜のラチェット構造を備えたもので、操作力を入力するときにロック解除し、操作力を解除したときに板ばねの弾性を利用してロック状態に引き込むことができるものである。なお、背凭れ本体71の下端部には、ピンK3を取り付ける上で必要な剛性を確保するために、必要に応じて適宜の補強金具等を付帯させてもよい。
【0038】
以上のように、本実施形態は、椅子の背凭れ7を変形可能に構成するとともに、該背凭れ7の下端部を一定方向へスライド可能に支持する背凭れ下支持部たる背凭れ受け部材54と、そのスライド位置を選択して固定するための下操作部たる背凭れ形状調節機構Kとを設け、この背凭れ形状調節機構Kの操作位置に応じて、背凭れ7を変形させ得るようにしたものである。
【0039】
このように、背凭れ7に弾性等を付与し、背凭れ受け部材54に背凭れ7の一部をスライド構造の下に支持させるだけであるので、背凭れ7の支持構造を簡素なものにすることができる。特に、背凭れ7に弾性を付与すると、背凭れ7の接触感や使用感が同時に高められるので、背凭れ7の接触感や使用感を確保するために別途新たな構造を持ち込む必要がない。したがって、本実施形態によれば、背凭れ7が背凭れとして成立するための構成と背凭れ7が変形するために必要な構造とを効率良く両立させて実現することができる。
【0040】
その際、一定方向へのスライド動作を、直線動作とし、若干後傾させた背凭れ受け部材54のチャネル部54xによって背凭れ7の下端部をガイドするようにしているため、支持構造が極めて簡素であり、操作性も良好なものにすることができる。特に、本実施形態では、ランバーサポート部71xは背凭れ形状調節機構Kの調節位置に応じて前方に突出すると同時に上方へも移動するため、例えば座6の後部のペルビックを上記調節に伴って連動して上動するように構成されている場合には、着座者のランバーに対しては、ランバーサポート部71xは相対的に前方への突出動作のみを行う場合と等価になるため、同一人がランバーサポート位置を調整する場合等に有効となる。勿論、体格の違いに応じてランバーサポート位置をこのように変化させたいときにも有効利用できる構成となる。
【0041】
勿論、操作部の操作位置に応じて、ランバーサポート部71xの位置を主として前後方向にのみ突没させる構成とすることも有効となる。
【0042】
また、本実施形態は、ランバーサポート部71xの位置が突没する動作に伴って、背凭れ7のS字状に湾曲するその背凭れ本体71がS字の湾曲度を滑らかに変化させつつ変形するものであるため、背凭れ本体71が着座者の背に極力密着するように変形させて、バックアップ領域を有効に確保した状態で使用することが可能となる。
【0043】
その際、背凭れ7を、背と接触する位置にあって変形可能な背凭れ本体71と、背フレーム5に取り付けられて前記背凭れ本体71の背面側の一部を支持する背凭れ補強部材72とから構成し、背凭れ本体71のうち、背凭れ補強部材72に支持されていない部位を変形させるようにしているため、無理のない構造で背凭れ7にバックアップ機能と変形機能とを付与することができる。
【0044】
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、スライド動作は、種々の態様で椅子に持ち込むことができる。すなわち、上記実施形態を模式的に示したものが図10であり、背凭れ7の上端部を水平軸回りに図中矢印URのように回転可能に支持した上で、背凭れ7の下端部を図示しない背凭れ下支持部によって図中矢印DSのように直線スライド可能に支持し、かつ図示しない下操作部によってそのスライド位置を選択して固定し得るものであった。すなわち、背凭れの下端部が持ち上げられると、背凭れ7が上端部との間で圧縮されるので、その間が変形する結果、全体が前方に膨出する。このとき、背凭れ7の上端部は、水平軸回りに後傾方向へ回転する。逆の操作を行えば、背凭れは逆方向に変形する。以上のような構成のものであった。
【0045】
これに対して、図11に示すものは、背凭れ7の下端部を図示しない背凭れ下支持部によって図中矢印DSに示すように直線スライド可能に支持し、かつ図示しない下操作部によってそのスライド位置を選択して固定し得るようにするとともに、背凭れ7の上端部を図示しない背凭れ上支持部によって図中矢印USに示すように直線スライド可能に支持し、かつ図示しない上操作部によってそのスライド位置を選択して固定し得るように構成したものである。この構成において、背凭れ上支持部を固定した状態で背凭れ下支持部が持ち上げられた場合は、背凭れ7の上端部は動かないか若しくは若干従動する程度で、背凭れ7が圧縮されて前方に膨出する。背凭れ下支持部を固定した状態で背凭れ上支持部が押し下げられた場合は、その上下が逆の挙動となる。背凭れ支持部の持ち上げと背凭れ上支持部の押し下げが同時に行われた場合は、背凭れの圧縮による膨出変化に多くを期待することができる。
【0046】
さらに、図12に示すものは、背凭れ7の上端部を背フレーム5に固定(UF)とした上で、背凭れ7の下端部を図示しない背凭れ下支持部によって図中矢印DSに示すように直線スライド可能に支持し、かつ図示しない下操作部によってそのスライド位置を選択して固定し得るように構成したものである。この構成は、図11の椅子の挙動のうち、背凭れ上支持部を固定して背凭れ下支持部を持ち上げた場合と同様である。
【0047】
また、図13に示すものは、背凭れ7の下端部を図中矢印DRに示すように水平軸回りに回転可能に支持した上で、背凭れ7の上端部を図示しない背凭れ上支持部によって図中矢印USに示すように直線スライド可能に支持し、かつ図示しない上操作部によってそのスライド位置を選択して固定し得るように構成したものである。この構成は、図10の椅子とは背凭れ7の挙動が上下逆になる。
【0048】
さらにまた、図14に示すものは、背凭れ7の下端部を固定(DF)とした上で、背凭れ7の上端部を図示しない背凭れ上支持部によって図中矢印USに示すように直線スライド可能に支持し、かつ図示しない上操作部によってそのスライド位置を選択して固定し得るように構成したものである。
【0049】
また、図10、図11、図12、図13のスライド動作は直線方向にガイドする直線スライド動作であったが、これらを円弧方向にガイドする円弧スライド動作とすることもできる。図15、図16、図17、図18は、各々図10、図11、図12、図13の直線スライドを円弧スライドに置き換えたものを示している。
【0050】
さらに、上記実施形態において、背凭れはロの字形の芯材と袋状の張り地とで構成してあるが、適度な弾性が得られれば、芯材を板状のものにしてもよい。
【0051】
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0052】
例えば、図19は変形例としての反力調整機構Fを示している。この反力調整機構Fは、コイルスプリングSの固定リテーナH1を軸状のバックアップ部材F10によって当該固定位置に保持するように構成した上で、このバックアップ部材F10を一部に備え鉛直軸F11回りに回転可能な回転アームF1と、この回転アームF1の前記鉛直軸F11から偏位した位置においてその偏位方向と略直交する方向からねじ結合させたグリップF21を有するねじ要素F2とにより構成したもので、そのねじ要素F2は支持基部3の側壁33を貫通して側壁33の外側方に突出し、その突出位置に当該グリップF21を配置している。そして、グリップ操作を通じてねじ要素F21にねじ送り動作を与えると、回転アームF1が鉛直軸F11回りに回転して、バックアップ部材F10を介しリテーナH1のバックアップ位置を、コイルスプリングSの初期圧縮量を増減させる方向に移動させ得るようにしているものである。
【0053】
このように構成すると、支持基部3の底壁31と直交する方向の嵩張りが抑えられるので、支持基部3及びその周辺の薄肉化を有効に追求することが可能となる。
【0054】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した構成であるから、背凭れを簡素な構造を通じて有効に変形させることができ、これにより種々の目的で背凭れを変形させる必要のある椅子、特に簡易形の椅子に好適に適用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る椅子を示す正面図。
【図2】同実施形態の左側面図。
【図3】同実施形態の背面図。
【図4】同実施形態の支持基部付近を拡大して示す縦断面図。
【図5】同実施形態に係るロック機構を備えた椅子の座受を示す平面図。
【図6】同実施形態の座受を座を取り除いた状態で示す分解斜視図。
【図7】同実施形態における背凭れの変形動作を説明するための拡大側面図。
【図8】同実施形態の下操作部付近を拡大して示す図。
【図9】同実施形態の背凭れ部分を示す分解斜視図。
【図10】本発明の変形例を模式的に示す図。
【図11】本発明の変形例を模式的に示す図。
【図12】本発明の変形例を模式的に示す図。
【図13】本発明の変形例を模式的に示す図。
【図14】本発明の変形例を模式的に示す図。
【図15】本発明の変形例を模式的に示す図。
【図16】本発明の変形例を模式的に示す図。
【図17】本発明の変形例を模式的に示す図。
【図18】本発明の変形例を模式的に示す図。
【図19】上記実施形態の変形例を示す図。
【符号の説明】
6…座
7…背凭れ
54…背凭れ下支持部(背凭れ受け部材)
71x…ランバーサポート部
511…背凭れ上支持部
C…椅子
K1…下操作部(操作レバー)

Claims (13)

  1. 背凭れを具備する椅子において、前記背凭れを変形可能に構成するとともに、該背凭れの少なくとも上端部若しくは下端部の何れか一方を一定方向へスライド可能に支持する背凭れ支持部と、そのスライド位置を選択して固定するための操作部とを設け、この操作部の操作位置に応じて、背凭れを変形させ得るようにし、一定方向へのスライド動作が、背凭れの巾方向と直交する面内における円弧に沿った動作であることを特徴とする椅子。
  2. 背凭れは、操作部の操作位置に応じて、背凭れのS字状をなす湾曲形状を滑らかに変形させるものである請求項1記載の椅子。
  3. 背凭れを具備する椅子において、前記背凭れを変形可能に構成するとともに、該背凭れの少なくとも上端部若しくは下端部の何れか一方を一定方向へスライド可能に支持する背凭れ支持部と、そのスライド位置を選択して固定するための操作部とを設け、この操作部の操作位置に応じて、背凭れを変形させ得るようにし、背凭れは、操作部の操作位置に応じて、背凭れのS字状をなす湾曲形状を滑らかに変形させるものであることを特徴とする椅子。
  4. 一定方向へのスライド動作が、背凭れの巾方向と直交する方向の直線に沿った動作である請求項3記載の椅子。
  5. 一定方向へのスライド動作が、背凭れの巾方向と直交する面内における円弧に沿った動作である請求項3記載の椅子。
  6. 背凭れの上端部を水平軸回りに回転可能に支持した上で、背凭れの下端部を背凭れ下支持部によってスライド可能に支持し、かつ下操作部によってそのスライド位置を選択して固定し得るようにしている請求項1〜5の何れかに記載の椅子。
  7. 背凭れの下端部を背凭れ下支持部によってスライド可能に支持し、かつ下操作部によってそのスライド位置を選択して固定し得るようにするとともに、背凭れの上端部を背凭れ上支持部によってスライド可能に支持し、かつ上操作部によってそのスライド位置を選択して固定し得るようにしている請求項1〜5の何れかに記載の椅子。
  8. 背凭れの上端部を固定した上で、背凭れの下端部を背凭れ下支持部によってスライド可能に支持し、かつ下操作部によってそのスライド位置を選択して固定し得るようにしている請求項1〜5の何れかに記載の椅子。
  9. 背凭れの下端部を水平軸回りに回転可能に支持した上で、背凭れの上端部を背凭れ上支持部によってスライド可能に支持し、かつ上操作部によってそのスライド位置を選択して固定し得るようにしている請求項1〜5の何れかに記載の椅子。
  10. 背凭れの下端部を固定した上で、背凭れの上端部を背凭れ上支持部によってスライド可能に支持し、かつ上操作部によってそのスライド位置を選択して固定し得るようにしている請求項1〜5の何れかに記載の椅子。
  11. 背凭れは、操作部の操作位置に応じて、ランバーサポート部の位置を前後方向に突没させながら変形するものである請求項1〜10の何れかに記載の椅子。
  12. 背凭れは、操作部の操作位置に応じて、ランバーサポート部の位置を前後かつ上下方向に突没させながら変形するものである請求項1〜10の何れかに記載の椅子。
  13. 背凭れを、背と接触する位置にあって変形可能な背凭れ本体と、背フレームに取り付けられて前記背凭れ本体の背面側の一部を支持する背凭れ補強部とから構成し、背凭れ本体のうち、背凭れ補強部に支持されていない部位を変形させるようにしている請求項1〜12の何れかに記載の椅子。
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