JP4735646B2 - 通水制御装置及びそれを用いた医療用注入回路 - Google Patents

通水制御装置及びそれを用いた医療用注入回路 Download PDF

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Description

本発明は、通水制御装置に関し、特には、患者への輸液の注入や薬剤投与の際にアンチフリーフロー機構として機能する通水制御装置、及びそれを用いた注入回路に関する。
従来から、患者に注入する輸液の流量を規定するため、輸液ポンプが利用されている。輸液ポンプは、輸液バックと穿刺針とを結ぶ輸液回路に取り付けられ、輸液回路を構成する輸液チューブに蠕動運動を付与することよって、設定された流量で輸液を送り出している。また、一般に、輸液ポンプとしては、フィンガ式輸液ポンプとローラ式輸液ポンプとが知られている。
フィンガ式輸液ポンプは、輸液チューブに沿って一列に配置された複数のフィンガを備え、複数のフィンガを別々に往復運動させることによって、輸液チューブに蠕動運動を付与している。また、ローラ式輸液ポンプは、一対の回転ローラを備え、これらを円運動させることよって、輸液チューブに蠕動運動を付与している。
ところで、このような輸液ポンプを利用した輸液の注入においては、フリーフローが問題となることがある。フリーフローとは、輸液の終了後に、輸液チューブの穿刺針近くに設けられたクランプを閉め忘れた状態で輸液ポンプを取り外したことによって、輸液が必要量以上に患者の体内に注入されてしまうことをいう。
また、フリーフローの問題は、シリンジポンプによる薬剤投与の場合においても生じることがある。例えば、患者が薬剤チューブを引っ張る等してシリンジがポンプ本体から外れた場合に、規定量以上の薬剤が患者に注入されてしまうことがある。更に、薬剤投与において、必要以上の薬剤が投与されてしまうと、患者の生命に関わる場合がある。よって、薬剤投与におけるフリーフローの防止は、輸液の場合よりも重要である。
このようなフリーフローの問題を解決するため、例えば、アンチフリーフロー機構を備えた輸液ポンプが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に開示されたアンチフリーフロー機構は、輸液チューブに予め取り付けられた専用クリップを開閉する開閉装置によって構成されている。開閉装置は、輸液ポンプ本体に内蔵されており、利用者が輸液チューブを取り外すために輸液ポンプの開閉扉を開くと、自動的に上記の専用クリップを閉じて輸液チューブを潰し、輸液の注入を停止させる。
従って、特許文献1に開示の輸液ポンプを用いれば、クランプを閉め忘れた状態で輸液チューブを輸液ポンプから取り外そうとしても、アンチフリーフロー機構によって患者への必要量以上の輸液の注入は抑制される。
また、その他に、フリーフローの防止を図るための方法としては、設定圧力以上とならないと流体を通過させない弁装置(例えば、特許文献2参照)を注入回路に組み込む方法が考えられる。この弁装置を組み込んだ注入回路においては、フリーフロー発生時の低い圧力(落差圧)では流体は流れないため、フリーフローの防止を図ることができると考えられる。
特開2004−73822号公報 特表2004−501686号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示のアンチフリーフロー機構は、輸液ポンプに内蔵されるため、既存の別の輸液ポンプには適用できないという問題がある。また、上記の特許文献1に開示のアンチフリーフロー機構を利用するためには、専用クリップが予め取り付けられた輸液チューブが必要となるため、既存の輸液チューブを利用できないという問題もある。
このように、上記の特許文献1に開示のアンチフリーフロー機構を利用するためには、新たに輸液ポンプや輸液チューブを購入する必要があり、治療コストを増加させてしまう。また、上記の特許文献1に開示のアンチフリーフロー機構には、構造上、シリンジポンプに適用できないという問題もある。
一方、上記の特許文献2に開示の弁装置は、既存の種々のポンプに適用できることから、治療コストの増加を最小限に抑制できる。しかし、注入回路に、上記の特許文献2に開示の弁装置を組み込んでしまうと、落差圧を利用してプライミングを行うことが不可能となってしまう。このため、プライミングの終了後に弁装置を取り付ける必要があり、プライミング作業を煩雑化させてしまう。
本発明の目的は、上記問題を解消し、ポンプの種類や構造に関わらず適用でき、更に、プライミング作業を煩雑化させることなく、フリーフローの発生を抑制し得る通水制御装置、及びそれを用いた注入回路を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明における通水制御装置は、筒状の外側部材と、前記外側部材の内部に挿入される筒状の内側部材と、弁部材とを備え、前記内側部材は、前記内側部材の一方の開口から他方の開口へと向かう方向に沿って順に、前記内側部材の側壁を厚み方向に貫通する貫通孔と、前記外側部材に密着する密着部とを備え、前記弁部材は、前記内側部材の前記他方の開口に配置され、前記内側部材の前記一方の開口から前記他方の開口へと設定圧力以上の圧力で供給される流体のみを通過させ、前記外側部材は、弾性変形でき、且つ、それによって、前記密着部との間に、前記貫通孔と連通する隙間を生じさせるように形成され、前記隙間は、前記貫通孔と共に流体の流路を形成することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために本発明における注入回路は、上記本発明における通水制御装置と、第1のチューブと、第2のチューブとを少なくとも備え、前記第1のチューブは、前記通水制御装置の内側部材の一方の開口に接続され、前記第2のチューブは、前記通水制御装置の外側部材の他方の開口に接続されていることを特徴とする。
以上の構成により、本発明における通水制御装置及び注入回路によれば、例えば、弁部材の設定圧力をフリーフロー発生時の通水圧より高い値に設定することで、フリーフローの発生を抑制することができる。また、本発明における通水制御装置及び注入回路によれば、外側部材を弾性変形させることで、弁部材を介さない別の流路を形成できる。よって、この別の流路を利用することによって、落差圧によるプライミングが可能となり、プライミング作業の煩雑化も抑制される。更に、本発明における通水制御装置は、注入回路に簡単に組み込むことができ、ポンプの種類や構造に関わらず適用できる。
図1は、本発明の実施の形態1におけるに通水制御装置の外観を示す図であり、図1Aは上面図、図1Bは側面図である。 図2は、図1に示す通水制御装置の構成を示す断面図であり、図2Aは図1A中の切断線A−A´に沿って切断して得られた断面図であり、図2Bは図1B中の切断線B−B´に沿って切断して得られた断面図である。 図3は、図1に示す通水制御装置を構成する外側部材を示す断面図である。 図4は、図1に示す通水制御装置を構成する内側部材を示す図であり、図4Aは側面図であり、図4Bは図4A中の切断線C−C´に沿って切断して得られた断面図である。 図5は、図1に示す通水制御装置を構成する弁部材を示す図であり、図5Aは上面図であり、図5Bは図5A中の切断線D−D´に沿って切断して得られた断面図であり、図5Cは図5A中の切断線E−E´に沿って切断して得られた断面図である。 図6は、図1に示す通水制御装置において弁部材が開いた状態を示す断面図である。 図7は、図1に示す通水制御装置において外側部材を弾性変形させた状態を示す断面図である。 図8は、本実施の形態1における注入回路を輸液回路として用いた例を示す図である。 図9は、本実施の形態1における注入回路を薬剤注入回路として用いた例を示す図である。 図10は、本実施の形態1における注入回路を採血回路として用いた例を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態2における通水制御装置の断面構成を示す断面図であり、図11A及び図11Bはそれぞれ切断方向が異なる断面を示している。 図12は、図11に示す通水制御装置を構成する内側部材を示す図であり、図12Aは側面図であり、図12Bは図12A中の切断線F−F´に沿って切断して得られた断面図である。 図13は、本発明の実施の形態3における通水制御装置の外観を示す図であり、図13A及びBはそれぞれ観察方向が異なっている。また、図13Aの観察方向と図13Bの観察方向とは、互いに直交する。 図14は、図13に示した通水制御装置の構成を示す断面図であり、図14Aは図13B中の切断線G−G´に沿って切断して得られた断面図、図14Bは図14A中の切断線H−H´に沿って切断して得られた断面図である。 図15は、本発明の実施の形態4における通水制御装置の構成を示す断面図であり、図15A及び図15Bはそれぞれ切断方向が異なる断面を示している。図15Aの切断方向と図15Bの切断方向とは互いに直交する。 図16は、図15A中の切断線I−I´に沿って切断して得られた断面図であり、図16Aは外側部材が弾性変形していない状態を示し、図16Bは外側部材が弾性変形している状態を示している。
本発明における通水制御装置は、筒状の外側部材と、前記外側部材の内部に挿入される筒状の内側部材と、弁部材とを備え、前記内側部材は、前記内側部材の一方の開口から他方の開口へと向かう方向に沿って順に、前記内側部材の側壁を厚み方向に貫通する貫通孔と、前記外側部材に密着する密着部とを備え、前記弁部材は、前記内側部材の前記他方の開口に配置され、前記内側部材の前記一方の開口から前記他方の開口へと設定圧力以上の圧力で供給される流体のみを通過させ、前記外側部材は、弾性変形でき、且つ、それによって、前記密着部との間に、前記貫通孔と連通する隙間を生じさせるように形成され、前記隙間は、前記貫通孔と共に流体の流路を形成することを特徴とする。
上記本発明における通水制御装置においては、前記内側部材の外周に沿って凸部が形成され、前記凸部の頂上部分が前記密着部となっているのが好ましい。この場合、外側部材の弾性変形時に、流路となる隙間を簡単に形成することができる。
また、上記本発明における通水制御装置においては、前記内側部材が、前記貫通孔よりも前記一方側に位置する部分に、前記外側部材と密着する第2の密着部を更に備え、前記外側部材が、前記第2の密着部と密着している部分以外の部分において、前記第2の密着部と密着している部分よりも大きな弾性変形が生じるように形成されている態様とするのが好ましい。上記態様によれば、外側部材を弾性変形させても、内側部材は第2の密着部分によって外側部材に密着しているため、通水制御装置の外への流体の漏洩が生じにくくなる。
上記態様においては、前記外側部材の外面における、前記外側部材の前記第2の密着部と密着している部分とそれ以外の部分との間において、前記外側部材の外周に沿って溝が形成されているのが好ましい。これにより、外側部材を弾性変形させたときの、内側部材の第2の密着部分と外側部材との密着をより強固なものとできる。
更に、上記態様においては、前記外側部材が、前記第2の密着部と密着している部分以外の部分に、前記第2の密着部と密着している部分よりも厚みが薄い薄肉部を備えているのも好ましい。この場合も、外側部材を弾性変形させたときの、内側部材の第2の密着部分と外側部材との密着をより強固なものとできる。
また、上記態様においては、前記外側部材の前記第2の密着部と密着している部分以外の部分に、前記外側部材の外面から突出する部材が設けられているのが好ましい。この場合、通水制御装置の使用者は、この突出した部材を用いて、簡単に外側部材を弾性変形させることができる。
更に、前記外側部材の前記他方側の部分が、先細り状に形成され、前記外側部材における、前記密着部と密着している部分の前記他方側の部分に、前記他方側に向けて突出する一対の部材が設けられ、前記一対の部材は、その一方と他方とが前記先細り状に形成された部分を挟んで対向するように配置されているのも好ましい。この場合も、通水制御装置の使用者は、この突出した一対の部材を用いて、簡単に外側部材を弾性変形させることができる。
更に、上記本発明における通水制御装置においては、前記内側部材の前記他方の開口を覆い、且つ、これを閉塞可能に形成された傘状の弁部と、前記弁部から突出し、且つ、前記内側部材の前記他方の開口から前記内側部材の内部に挿入される突出部とを備え、前記突出部は、前記内側部材の内部に挿入されたときに、前記内側部材の内面との間に流体の流路となる隙間が存在するよう形成され、且つ、前記弁部によって前記内側部材の前記他方の開口を閉塞させた状態で前記内側部材に固定され、更に、前記設定圧力以上の圧力で、前記内側部材の内面と前記突出部との間の前記隙間を介して供給された流体によって、前記弁部が押圧されると、弾性変形して前記弁部による閉塞を解除する、弁部材を用いるのが好ましい。この場合は、設定圧力の精度を高めることができ、設定圧力で流体が供給された場合の動作の確実性を高めることができる。
また、本発明における注入回路は、上記本発明における通水制御装置と、第1のチューブと、第2のチューブとを少なくとも備え、前記第1のチューブは、前記通水制御装置の内側部材の一方の開口に接続され、前記第2のチューブは、前記通水制御装置の外側部材の他方の開口に接続されていることを特徴とする。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における通水制御装置及び注入回路について、図1〜図10を参照しながら説明する。最初に、本実施の形態1における通水制御装置について、図1〜図7を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1におけるに通水制御装置の外観を示す図であり、図1Aは上面図、図1Bは側面図である。図2は、図1に示す通水制御装置の構成を示す断面図であり、図2Aは図1A中の切断線A−A´に沿って切断して得られた断面図であり、図2Bは図1B中の切断線B−B´に沿って切断して得られた断面図である。図1及び図2において矢印(矢印X及びYを除く)は流体の流れ方向を示している。
図3は、図1に示す通水制御装置を構成する外側部材を示す断面図である。図4は、図1に示す通水制御装置を構成する内側部材を示す図であり、図4Aは側面図であり、図4Bは図4A中の切断線C−C´に沿って切断して得られた断面図である。
図5は、図1に示す通水制御装置を構成する弁部材を示す図であり、図5Aは上面図であり、図5Bは図5A中の切断線D−D´に沿って切断して得られた断面図であり、図5Cは図5A中の切断線E−E´に沿って切断して得られた断面図である。
図6は、図1に示す通水制御装置において弁部材が開いた状態を示す断面図である。図7は、図1に示す通水制御装置において外側部材を弾性変形させた状態を示す断面図である。なお、図6及び図7も、図2Aと同様に、図1A中の切断線A−A´に沿って切断して得られた断面図である。
図1A及びBに示すように、通水制御装置1には、流体を供給するためのチューブ2と流体を排出するためのチューブ3とが取り付けられる。通水制御装置1は、チューブ2から供給される流体の通水制御を行う。本明細書において「通水制御」とは、流体の流れ具合を制御することをいう。
通水制御装置1は、外力を受けていない状態においては、設定圧力以上の圧力で矢印方向(図1B参照)に供給される流体のみを通過させ、設定圧力より低い圧力で供給される流体は通過させないように構成されている。一方、外力を受けて外側部材4が弾性変形すると、通水制御装置1は、設定圧力より低い圧力で供給される流体も通過させる。この点について以下に具体的に説明する。
図2A及びBに示すように、通水制御装置1は、外側部材4と、内側部材10と、弁部材20とを備えている。外側部材4は、筒状を呈し、上流側の開口5と下流側の開口6とを備えている(図3参照)。同様に、内側部材10も筒状を呈し、上流側の開口16と下流側の開口17とを備えている(図4参照)。
また、内側部材10は、外側部材4の内部に挿入されている。弁部材20は、内側部材10の下流側の開口17に配置されている。本実施の形態1では、内側部材10の上流側の開口16にチューブ2が接続され、外側部材4の下流側の開口6にチューブ3が接続されている。
また、図2A及びBと、図4A及びBとに示すように、内側部材10は、上流側の開口16から下流側の開口17へと向かう方向(流体の流れ方向)に沿って順に、貫通孔14と、外側部材に密着する第1の密着部11とを備えている。貫通孔14は、内側部材10の側壁を厚み方向に貫通している。なお、図4Bにおいて「L1」は、貫通孔14から内側部材10の下流側の開口17までの長さを示している。
本実施の形態1では、内側部材10の外周に沿って二本の凸部(リブ)12が形成されている。凸部12の断面は台形状に形成されており、凸部12の頂上部分が第1の密着部11となっている。また、内側部材10における貫通孔14の上流側(開口16側)に位置する部分13は、外側部材の内面に密着するように形成されている。この部分13は、第2の密着部として機能する。以降の説明においては、第2の密着部13とする。
この構成により、本実施の形態1では、内側部材10は、外側部材4の内部に挿入されると、第1の密着部11と第2の密着部13とによって外側部材4の内面に密着する。従って、図2A及びBに示すように、外側部材4が変形しない限り、外側部材4と内側部材10との間を流体が通過することはない。
本実施の形態1では、二本の凸部12が内側部材10形成されているが、凸部の数は限定されるものではない。凸部12の数は、第1の密着部11に求められる密閉性に応じて設定すれば良い。即ち、外側部材4と第1の密着部11との密閉性をできる限り高めるのであれば、凸部12の数は多くすれば良い。一方、後述する第1の密着部11と外側部材4との密着の解除を容易に行えるようにするのであれば、凸部12の数は少なくすれば良い。また、本実施の形態1においては、凸部12は断面が台形状となるように形成されているが、凸部12の断面形状は特に限定されるものではない。凸部の断面形状は、台形以外の三角形や半円形であっても良い。
また、図2A及びB、図5A〜Cに示すように、弁部材20は、内側部材10の上流側の開口16から下流側の開口17へと設定圧力以上の圧力で供給される流体のみが弁部材20を通過するように構成されている。本実施の形態1では、弁部材20は、傘状の弁部21と突出部22とを備え、これらによって構成されている。
弁部21と突出部22とは、各種ゴム材料や各種熱可塑性エラストマーといった弾性に優れた材料によって、一体的に形成されている。具体的には、ゴム材料としては、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム等が挙げられる。熱可塑性エラストマーとしては、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素性ポリエチレン系等の熱可塑性エラストマーが挙げられる。更に、これらの材料うち、最も好ましい材料としては、シリコンゴムが挙げられる。また、弁部材20の作製は、金型成形によって行うことができる。
弁部21は、内側部材10の下流側の開口17を覆うように、即ち、傘の直径が開口17の直径より大きくなるように形成されている。また、弁部21の上流側(傘の裏側)には、環状の接触面25が形成されている。このため、弁部21は、内側部材10の開口17の周辺領域と密着して、開口17を閉塞することができる。
突出部22は、弁部21の傘の裏側部分から突出するように形成されている。また、図2に示すように、突出部22は、内側部材10の下流側の開口17から内側部材10の内部に挿入され、更に、弁部21によって下流側の開口17を閉塞させた状態で、内側部材10に固定されている。
具体的には、突出部22の表面には突起24が形成されており、突出部22は、この突起24を内側部材10の内部に設けられた段差15に引っ掛けることによって、内側部材10に固定されている。また、突起24と段差15との位置は、突起を段差15に引っ掛けたときに、弁部21の接触面25が内側部材10の開口17の周辺領域に密着するように調整されている。
また、図2A、図5A及びCに示すように、突出部22は、内側部材10の内部に挿入されたときに、内側部材10の内面との間に流体の流路となる隙間が存在するようにも形成されている。具体的には、突出部22は側面に凹部23を備えており、この凹部23によって、流体の流路となる隙間が形成されている。
よって、チューブ2から供給された流体は、凹部23と内側部材10の内面との間の隙間を通り、その後、弁部21を押圧する。このとき、この流体が設定圧力以上の圧力で供給されると、図6に示すように、突出部21の弾性変形によって、弁部21による閉塞は解除される。具体的には、設定圧力以上の圧力で流体が供給されると、突出部22は、弁部21の接触面25と内側部材10の開口17の周辺領域との密着が解除されるほど、伸張方向に弾性変形する。この結果、弁部21の接触面25と、内側部材10の開口17の周辺領域との間を流体が流れることとなる。
このように、本実施の形態1では、弁部材20が内側部材10に取り付けられているため、設定圧力以上の圧力で供給される流体のみが通水制御装置1を通過でき、設定圧力より低い圧力で供給される流体の通過は阻止される。また、図2に示した矢印の方向と逆の方向から流体が供給された場合、弁部20は、内側部材の開口17に向けて押圧され、弁部21の接触面25と内側部材10の開口17の周辺領域との密着はより強固となる。つまり、弁部材20は、逆止弁としても機能し、図2A及びBに示した矢印の方向と逆の方向からの流体の通過も阻止している。
また、本実施の形態1では、上述した設定圧力の設定は、弁部材20の構成材料や、凹部23と内側部材10の内面との間にできる隙間の断面積等を適宜選定することによって行うことができる。設定圧力の大きさは、通水制御装置1の用途や、ポンプの圧力に応じて決定すれば良い。なお、輸液ポンプやシリンジポンプは、注入回路の内圧が一定値以上となった場合に、警報を発する機能を備えている場合がある。この場合においては、警報が発せられないように上述した設定圧力を調整する必要がある。
ところで、流体の圧力が設定圧力以上でないと、流体が通水制御装置1を通過できないとすると、通水制御装置1を輸液回路(後述の図8参照)や薬剤注入回路(後述の図9参照)に組み込んだ場合にプライミングが困難となる。このため、図7に示すように、外側部材4(図3参照)は、外力によって弾性変形し、それによって、第1の密着部11との間に、貫通孔14と連通する隙間18を生じさせるように形成されている。
このとき、隙間18は、貫通孔14と共に、弁部材20を介さない新たな流路を形成するため、設定圧力よりも低い圧力で供給される流体も通水制御装置1を通過できる。従って、通水制御装置1を輸液用や薬剤投与用の注入回路に組み込んだ場合において、落差圧によるプライミングが可能となる。
また、本実施の形態1において、外側部材4に弾性変形を生じさせる外力は使用者によって与えられる。本実施の形態1において、想定される外力の大きさは、一般的な人が付加できる程度である。使用者における操作性を向上させるため、即ち、使用者による外側部材4への外力の付加を容易にするため、外側部材4の外面には操作部8及び9が設けられている(図1A及びB参照)。
具体的には、操作部8及び9は、外側部材4の外面から突出している部材であり、外側部材4の第2の密着部13と密着している部分4a以外の部分、即ち、部分4b(図3参照)に設けられている。使用者は、操作部8と操作部9とを指で挟み、両者をそれぞれ図1Aに示した矢印V及び矢印Wの方向に動かすだけで、外側部材4を弾性変形させることができる。また、本実施の形態1では、使用者が指でつまみやすいように、操作部8及び9は、翼状に形成され、それぞれの翼面が流体の流れ方向に平行となるように配置されている。
更に、本実施の形態1では、外側部材4の外面において、部分4aと部分4bとの間には、外側部材4の外周に沿って溝7が形成されている。よって、使用者が操作部8及び9に外力を加えたとき、外側部材4は、溝7を境にして部分4b(図3参照)において、部分4aよりも大きく弾性変形する。このため、本実施の形態1によれば、外側部材4を弾性変形させたときであっても、内側部材の第2の密着部13と外側部材4との密着は確保され、外側部材4と内側部材10との間からの流体の漏洩は抑制される。
本実施の形態1において、通水制御装置1を上面から見たときの操作部8と操作部9とのなす角は、特に限定されるものではない。操作部8と操作部9とのなす角は、外側部材4の大きさなどを考慮して適宜設定すれば良い。また、操作部8及び9の数も特に限定されるものではなく、使用者の操作性を考慮して適宜設定できる。更に、操作部8及び9の形状は、翼状以外の形状であっても良い。
また、外側部材4の弾性変形時において、第2の密着部13と外側部材4との密着を確保する点からは、内側部材10の構成材料は、外側部材4の構成材料よりも弾性係数が小さく、弾性変形し難い材料であるのが好ましい。本実施の形態1において、外側部材4の構成材料としては、上述した弁部材20と同様の材料、つまり、各種ゴム材料や各種熱可塑性エラストマーといった弾性に優れた材料が挙げられる。また、内側部材10の構成材料としては、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂等が挙げられる。
また、上述した材料のうち、外側部材4の構成材料としては、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、及びポリブタジエン系熱可塑性エラストマーを用いるのが好ましく、内側部材10の構成材料としては、ポリカーボネート樹脂を用いるのが好ましい。
次に、本実施の形態1における注入回路について図8〜図10を用いて説明する。本実施の形態1における注入回路は、図1〜図7を用いて説明した本実施の形態1における通水制御装置1を備えている。本実施の形態1における注入回路は、例えば、輸液回路、薬剤注入回路、観血式血圧測定法で使用される採血回路(Aライン)等として用いることができる。この点について以下に説明する。なお、図8〜図10において、図1〜図7で用いられた符号が付されたものは、図1〜図7において当該符号が付されたものと同一のものを示している。
図8は、本実施の形態1における注入回路を輸液回路として用いた例を示す図である。図8に示すように、輸液回路30は、輸液バック31と、点滴塔32と、クランプ33と、通水制御装置1と、穿刺針34とを備えている。また、通水制御装置1の流入側に接続されたチューブ2は、点滴塔32に接続されている。更に、チューブ2には、輸液の流れ方向に沿って、順に、輸液ポンプ36とクランプ33とが取り付けられている。また、通水制御装置1の排出側に接続されたチューブ3は、穿刺針34に接続されている。なお、チューブ35は点滴塔32と輸液バック31とを接続している。
このように、輸液回路30に通水制御装置1を用いれば、クランプ33を閉め忘れた状態(開いた状態)で輸液ポンプ36を取り外してしまっても、輸液は通水制御装置1によってそれ以上先には流れないため、フリーフローの発生が抑制される。また、落差圧によってプライミングを行う場合は、図7に示したように外側部材4を弾性変形させることで、輸液が通水制御装置1を通過することができるため、通水制御装置1を取り付けた状態でプライミングを完了できる。
なお、図8の例では、通水制御装置1は、クランプ33の下流に配置されているが、この例に限定されるものではない。通水制御装置1は、輸液ポンプと点滴塔32との間の位置に配置することもできる。
図9は、本実施の形態1における注入回路を薬剤注入回路として用いた例を示す図である。図9に示す注入回路は、薬剤注入回路40と、輸液回路30との両方を備えており、薬剤注入回路40と輸液回路30とは三方活栓41を介して接続されている。このため、図9に示す注入回路によれば、輸液の注入と薬剤投与とを同時に行うことができる。更に、図9に示す注入回路によれば、輸液の注入を行いながら間歇的に薬剤投与を行うこともできる。また、図9に示すように、薬剤注入回路40は、輸液回路30と同様に、本実施の形態1における通水制御装置1を備えている。更に、薬剤注入回路40には、シリンジポンプ45が接続されている。
具体的には、薬剤注入回路40は、通水制御装置1と、通水制御装置1の流入側に接続されたチューブ44と、排出側に接続されたチューブ43とを備えている。チューブ44には、シリンジポンプ45が接続されている。また、シリンジポンプ45にセットされたシリンジには、例えば、抗がん剤、抗生剤、脂肪乳剤、鎮静剤といった微量投与が必要な薬剤が充填されている。チューブ43には、操作性の向上のためクランプ33が取り付けられている。なお、輸液回路30は、図8に示したものと同様のものであり、通水制御装置1を備えている。
また、三方活栓41の対向するポートの一方に、輸液回路30の通水制御装置1の排出側のチューブ3が接続され、対向するポートの他方に、チューブ42を介して穿刺針34が接続されている。また、三方活栓41の残りのポートには、薬剤注入回路40のチューブ43が接続されている。
このように、図9に示す注入回路によれば、三方活栓41のハンドルの切り替えにより、輸液の注入と薬剤の投与とを同時に行ったり、輸液の注入を行いながら薬剤投与を間歇的に行ったりすることができる。また、上述したように、薬剤注入回路40は、通水制御装置1を備えている。このため、シリンジポンプ45においてシリンジがポンプ本体から外れる等しても、通水制御装置1によって必要量以上の薬剤の投与は阻止される。通水制御装置1によれば、シリンジポンプ45を用いた薬剤投与におけるフリーフローの発生も抑制することができる。
また、図8の例と同様に、外側部材4を弾性変形させることで(図7参照)、薬剤注入回路40におけるプライミングも簡単に行うことができる。なお、薬剤注入回路40においては、シリンジポンプ45の早送り機能を利用してプライミングを行うこともできる。
図10は、本実施の形態1における注入回路を採血回路として用いた例を示す図である。図10に示すように、採血回路50は、観血式血圧測定法で使用される採血回路である。採血回路50は、通水制御装置1と、血圧トランスデューサ56と、混注ポート51及び52と、穿刺針55とを備えている。穿刺針55は、患者の動脈59内に留置される。
採血回路50において、血圧トランスデューサ56と穿刺針55とは、混注ポート51、チューブ53、混注ポート52、及びチューブ54を介して接続されている。また、通水制御装置1の排出側は、直接、血圧トランスデューサ56に接続されている。通水制御装置1の流入側に接続されたチューブ2は、シリンジポンプ58に接続されている。シリンジポンプ58のシリンジ内には、生理食塩水が充填されている。更に、チューブ2には、操作性の向上のためクランプ33が取り付けられている。
また、採血回路50において、血圧トランスデューサ56から穿刺針55までの流路内には、生理食塩水が充填されている。よって、血圧トランスデューサ56には、流路内に充填された生理食塩水を介して、動脈59を流れる血液の血圧が伝達される。血圧トランスデューサ56は、伝達された血圧の大きさに応じた電気信号をコンピュータ57に出力する。血圧トランスデューサ56が電気信号を出力すると、コンピュータ57は、電気信号によって特定される測定値(血圧値)を画面に表示する。
また、血圧測定中においては、シリンジポンプ58によって、血圧トランスデューサ56から穿刺針55までの流路内に、一定の流量(例えば3ml/h)で、生理食塩水が供給される。更に、シリンジポンプ58のシリンジに充填された生理食塩水には、抗凝固剤が添加されている。これは、動脈59から穿刺針55内に血液が流入した場合に、流入した血液が穿刺針55内で凝固することによって血液測定ができなくなるのを抑制するためである。
抗凝固剤としては、例えば、ヘパリン等が挙げられる。図10の例では、シリンジポンプ58のシリンジに充填された生理食塩水は、ヘパリン添加生理食塩水である。以降の説明においては、ヘパリン添加生理食塩水とする。
また、血液測定の開始前においては、シリンジポンプ58によって、血圧トランスデューサ56から穿刺針55までの流路内に、予め、ヘパリン添加生理食塩水が充填される。なお、図10の例では、流路内へのヘパリン添加生理食塩水の充填は、シリンジポンプ58の早送り機能を利用して行われている。
ところで、図10の例において、血液測定中にシリンジポンプ58のシリンジがポンプ本体から外れてしまうと、ヘパリン添加生理食塩水を一定の流量で供給することが困難となる。このとき、通水制御装置1が取り付けられていないとすると、ヘパリン添加生理食塩水は、落差圧によって供給される。そして、落差圧が血圧より低い場合は、血液が流路内に流入してしまう。また、落差圧が血圧より高い場合は、患者の動脈59内に多量の抗凝固剤(図10の例では、ヘパリン)が注入されてしまう可能性がある。更に、通水制御装置1が取り付けられていない場合に、シリンジがポンプ本体から外れると、伝達されてきた圧力がシリンジポンプ58側へと逃げるため、血圧測定における測定精度が低下してしまう。
このような問題を回避するため、本実施の形態1では、図10に示すように、通水性制御装置1が取り付けられている。即ち、図10の例では、通水制御装置1は、シリンジポンプがポンプ本体から外れた場合における、血液の流路内への逆流、抗凝固剤(図10の例では、ヘパリン)の人体への流入、及び測定精度の低下を抑制している。
採血回路50において、混注ポート51及び52は、血圧測定中に採血を行う場合に利用される。具体的には、先ず、穿刺針55から遠い位置にある混注ポート51に接続したシリンジ(図示せず)によって負圧を与え、血液を流路内に流入させる。次いで、穿刺針55から近い位置にある混注ポート52に接続したシリンジ(図示せず)によって流入した血液の採取が行われる。なお、血液の採取後は、シリンジポンプ58の早送り機能を利用して、流路内の洗浄が行われる。
図10の例においては、シリンジポンプ58の代わりに、輸液バックと輸液ポンプとを用いることもできる。この場合においては、図7に示したように外側部材4を弾性変形させ、落差圧を利用することによって、流路内へのヘパリン添加生理食塩水の充填が行われる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における通水制御装置及び注入回路について、図11及び図12を参照しながら説明する。図11は、本発明の実施の形態2における通水制御装置の断面構成を示す断面図であり、図11A及び図11Bはそれぞれ切断方向が異なる断面を示している。図12は、図11に示す通水制御装置を構成する内側部材を示す図であり、図12Aは側面図であり、図12Bは図12A中の切断線F−F´に沿って切断して得られた断面図である。
なお、本実施の形態2における通水制御装置の外観は、図1に示した実施の形態1における通水制御装置の外観と同一である。図11Aは、図1中の切断線A−A´に沿って切断して得られた断面図に相当し、図11Bは図1B中の切断線B−B´に沿って切断して得られた断面図に相当する。また、図11及び図12において、図1〜図7に示された符号と同じ符号が付された部分は、図1〜図7において当該符号が付された部分と同様のものを示している。
図11A、図11B、図12A及び図12Bに示すように、本実施の形態2における通水制御装置は、内側部材60の構成において、実施の形態1における通水制御装置(図2参照)と異なっている。その他においては、本実施の形態2における通水制御装置は、実施の形態1における通水制御装置と同様に構成されている。また、本実施の形態2における注入回路は、本実施の形態2における通水制御装置を備えている。本実施の形態2における注入回路も、例えば、輸液回路、薬剤注入回路、観血式血圧測定法で使用される採血回路(Aライン)等として用いることができる。以下に、相違点について具体的に説明する。
図11A及びBに示すように、本実施の形態2においては、実施の形態1と異なり、内側部材60の貫通孔14は、その開口が内側部材60に取り付けられた弁部材20の突出部22に面する位置に形成されている。更に、図12Bに示すように、本実施の形態2においては、内側部材60の貫通孔14から下流側の開口17までの長さL2は、内側部材10の貫通孔14から下流側の開口17までの長さL1(図4B参照)よりも短くなっている。また、突出部22の突起24は、貫通孔14の内壁61に引っ掛けられて、内側部材60に固定されている。
このような内側部材60の構成により、本実施の形態2によれば、外側部材4を弾性変形させてプライミングを行ったときに突起24付近に溜まる空気の量を、実施の形態1に比べて少なくすることができる。このため、プライミングの終了後に設定圧力での送液が行われた場合に、チューブ3内に混入される気泡の量を少なくすることができる。この結果、本実施の形態2における通水制御装置を用いて構成された輸液回路や薬剤注入回路によれば、より一層、患者の安全性を高めることができる。
また、本実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、設定圧力以上の圧力で供給される流体のみが通水制御装置を通過でき、設定圧力より低い圧力で供給される流体の通過は阻止される。更に、上述したように、外側部材4の弾性変形によって、設定圧力以下の流体を流すための流路が形成される。
なお、本実施の形態2においては、上述したように、内側部材60の貫通孔14から下流側の開口17までの長さL2が、実施の形態1よりも短いため、図12A及びBに示すように、凸部12の数は1本となっている。但し、本実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、凸部12の数は限定されるものではない。また、内側部材60の構成材料としても、実施の形態1で述べた内側部材10の構成材料を用いることができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3における通水制御装置及び注入回路について、図13及び図14を参照しながら説明する。図13は、本発明の実施の形態3における通水制御装置の外観を示す図であり、図13A及びBはそれぞれ観察方向が異なっている。また、図13Aの観察方向と図13Bの観察方向とは、互いに直交する。図14は、図13に示した通水制御装置の構成を示す断面図であり、図14Aは図13B中の切断線G−G´に沿って切断して得られた断面図、図14Bは図14A中の切断線H−H´に沿って切断して得られた断面図である。
図13及び図14に示すように、本実施の形態3における通水制御装置は、弁部材20と、内側部材60と、外側部材70とを備えているが、外側部材70は、実施の形態1及び2に示されたものと異なっている。なお、図13及び図14において、図11及び図12で用いられた符号が付されたものは、図11及び図12において当該符号が付されたものと同一のものを示している。
図14A及びBに示すように、外側部材70の下流側の部分73は先細り状に形成されている。チューブ3は、この先細り状の部分(以下「ノズル部」という。)73の内部に挿入されている。また、外側部材70において、第1の密着部11に密着している部分の下流側の部分には、操作部72a及び72bが設けられている。操作部72a及び72bは、実施の形態1及び2における操作部8及び9と異なり、下流側に向けて突出する一対の部材である。更に、操作部72a及び72bは、両者がノズル73を挟んで対向するように配置されている。
また、外側部材70は、第2の密着部13と密着している部分以外の部分(本実施の形態3では、第2の密着部13と密着している部分と操作部72a及び72bとの間の部分)に、薄肉部71を備えている。薄肉部71は、その厚みが、第2の密着部13と密着している部分の厚みよりも薄くなるように形成されており、弾性変形し易くなっている。更に、内側部材60は、各貫通孔14の位置が操作部72a又は操作部72bの位置に整合するように配置されている。
この構成により、操作部72a及び72bを、それぞれ図13A及び図14A中の矢印X及びYの方向に動かせば、操作部72a及び72bの基端付近にある薄肉部71は外側に向かって弾性変形する。そして、外側部材70と第1の密着部11との間には、実施の形態1において図7に示した隙間18と同様の隙間が形成される。この結果、本実施の形態3においても、弁部材20を介さない新たな流路が形成され、実施の形態1及び2と同様に、落差圧によるプライミングが可能となる。
また、本実施の形態3において、薄肉部71の厚みt1は、使用者が外力を加えたときに外側部材70が簡単に弾性変形するように、外側部材70の構成材料を考慮して決定すれば良い。例えば、外側部材70が、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、ポリエチレン、又はポリプロピレン等で形成されているのであれば、厚みt1は、0.1mm〜1mm程度に設定すれば良い。
本実施の形態3における通水制御装置においても、外側部材70が弾性変形していない場合は、実施の形態1及び2と同様に、設定圧力以上の圧力で供給される流体のみが通水制御装置を通過でき、設定圧力より低い圧力で供給される流体の通過は阻止される。また、本実施の形態3における注入回路は、本実施の形態3における通水制御装置を備えている。本実施の形態3における注入回路も、例えば、輸液回路、薬剤注入回路、観血式血圧測定法で使用される採血回路(Aライン)等として用いることができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4における通水制御装置及び注入回路について、図15及び図16を参照しながら説明する。図15は、本発明の実施の形態4における通水制御装置の構成を示す断面図であり、図15A及び図15Bはそれぞれ切断方向が異なる断面を示している。図15Aの切断方向と図15Bの切断方向とは互いに直交する。図16は、図15A中の切断線I−I´に沿って切断して得られた断面図であり、図16Aは外側部材が弾性変形していない状態を示し、図16Bは外側部材が弾性変形している状態を示している。
図15に示すように、本実施の形態4における通水制御装置は、弁部材20と、内側部材60と、外側部材80とを備えているが、外側部材80は、実施の形態1〜3に示されたものと異なっている。なお、図15及び図16において、図11及び図12で用いられた符号が付されたものは、図11及び図12において当該符号が付されたものと同一のものを示している。
図15A及びBに示すように、本実施の形態4においても、実施の形態3と同様に、外側部材80の下流側の部分83は先細り状に形成され、チューブ3は、この先細り状の部分(ノズル部)83の内部に挿入されている。また、本実施の形態4においても、実施の形態3と同様に、外側部材80は、第2の密着部13と密着している部分以外の部分に、薄肉部81を備えている。
但し、本実施の形態4においては、実施の形態3と異なり、外側部材80において、第2の密着部13と密着している部分とノズル部83との間が、全て薄肉部81となっている。また、本実施の形態4においては、実施の形態1〜3と異なり、外側部材80には操作部が設けられていないが、薄肉部81の面積が広いため、使用者は簡単に外側部材80を弾性変形させることができる。
図16A及びBに示すように、使用者は、外側部材80の半径方向において貫通孔14の開口に重ならない領域82(図15A参照)を押圧することによって、外側部材80と第1の密着部11との間に隙間(図7参照)を形成することができる。この結果、本実施の形態4においても、弁部材20を介さない新たな流路が形成され、実施の形態1及び2と同様に、落差圧によるプライミングが可能となる。このように、本実施の形態4によれば、実施の形態1〜3と異なり、外側部材80に操作部を設けることなく、外側部材80を簡単に弾性変形させることができる。よって、外側部材80の製造コストの低減化を図ることができる。
また、本実施の形態4おいても、薄肉部81の厚みt2は、外側部材80の構成材料を考慮して決定すれば良い。例えば、外側部材80が、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、ポリエチレン、又はポリプロピレン等で形成されているのであれば、厚みt2は、0.1mm〜1mm程度に設定すれば良い。
また、本実施の形態4においては、薄肉部81の面積を確保するため、薄肉部81は次の条件を満たす円柱状又は円錐状であるのが好ましい。即ち、外側部材80の中心軸方向(流れ方向)における、薄肉部81の上流側の端から下流側の端までの長さをMとし、薄肉部81での最大内径をDとしたときに、最大内径Dに対する長さMの比(M/D)が、1〜5となるのが好ましい。
本実施の形態4における通水制御装置においても、外側部材80が弾性変形していない場合は、実施の形態1及び2と同様に、設定圧力以上の圧力で供給される流体のみが通水制御装置を通過でき、設定圧力より低い圧力で供給される流体の通過は阻止される。また、本実施の形態4における注入回路は、本実施の形態4における通水制御装置を備えている。本実施の形態4における注入回路も、例えば、輸液回路、薬剤注入回路、観血式血圧測定法で使用される採血回路(Aライン)等として用いることができる。
以上のように、本発明における通水制御装置及び注入回路は、輸液回路や薬液注入回路の構成部品として適用でき、産業上の利用可能性を有するものである。

Claims (7)

  1. 筒状の外側部材と、前記外側部材の内部に挿入される筒状の内側部材と、弁部材とを備え、
    前記内側部材は、前記内側部材の一方の開口から他方の開口へと向かう方向に沿って順に、前記内側部材の側壁を厚み方向に貫通するプライミング用貫通孔と、前記外側部材に密着する密着部とを備え、
    前記弁部材は、前記内側部材の前記他方の開口に配置され、前記内側部材の前記一方の開口から前記他方の開口へと設定圧力以上の圧力で供給される流体のみを通過させ、
    前記外側部材は、弾性変形でき、且つ、それによって、前記密着部との間に、前記プライミング用貫通孔と連通する隙間を生じさせるように形成され、
    前記隙間は、前記プライミング用貫通孔と共に流体の流路を形成し、
    前記内側部材が、前記プライミング用貫通孔の前記一方側に位置する部分に、前記外側部材と密着する第2の密着部を更に備え、
    前記外側部材が、前記第2の密着部と密着している部分以外の部分において、前記第2の密着部と密着している部分よりも大きな弾性変形が生じるように形成されており、
    前記外側部材の前記第2の密着部と密着している部分以外の部分に、前記外側部材の外面から突出する部材が設けられていることを特徴とする医療用通水制御装置。
  2. 前記内側部材の外周に沿って凸部が形成され、前記凸部の頂上部分が前記密着部となっている請求項1に記載の医療用通水制御装置。
  3. 前記外側部材の外面における、前記外側部材の前記第2の密着部と密着している部分とそれ以外の部分との間において、前記外側部材の外周に沿って溝が形成されている請求項に記載の医療用通水制御装置。
  4. 前記弁部材が、前記内側部材の前記他方の開口を覆い、且つ、これを閉塞可能に形成された傘状の弁部と、前記弁部から突出し、且つ、前記内側部材の前記他方の開口から前記内側部材の内部に挿入される突出部とを備え、
    前記突出部は、前記内側部材の内部に挿入されたときに、前記内側部材の内面との間に流体の流路となる隙間が存在するよう形成され、且つ、前記弁部によって前記内側部材の前記他方の開口を閉塞させた状態で前記内側部材に固定され、更に、前記設定圧力以上の圧力で、前記内側部材の内面と前記突出部との間の前記隙間を介して供給された流体によって、前記弁部が押圧されると、弾性変形して前記弁部による閉塞を解除する請求項1に記載の医療用通水制御装置。
  5. 前記外側部材が、前記第2の密着部と密着している部分以外の部分に、前記第2の密着部と密着している部分よりも厚みが薄い薄肉部を備えている請求項に記載の医療用通水制御装置。
  6. 筒状の外側部材と、前記外側部材の内部に挿入される筒状の内側部材と、弁部材とを備え、
    前記内側部材は、前記内側部材の一方の開口から他方の開口へと向かう方向に沿って順に、前記内側部材の側壁を厚み方向に貫通するプライミング用貫通孔と、前記外側部材に密着する密着部とを備え、
    前記弁部材は、前記内側部材の前記他方の開口に配置され、前記内側部材の前記一方の開口から前記他方の開口へと設定圧力以上の圧力で供給される流体のみを通過させ、
    前記外側部材は、弾性変形でき、且つ、それによって、前記密着部との間に、前記プライミング用貫通孔と連通する隙間を生じさせるように形成され、
    前記隙間は、前記プライミング用貫通孔と共に流体の流路を形成し、
    前記内側部材が、前記プライミング用貫通孔の前記一方側に位置する部分に、前記外側部材と密着する第2の密着部を更に備え、
    前記外側部材が、前記第2の密着部と密着している部分以外の部分において、前記第2の密着部と密着している部分よりも大きな弾性変形が生じるように形成されており、
    前記外側部材の前記他方側の部分が、先細り状に形成され、
    前記外側部材における、前記密着部と密着している部分の前記他方側の部分に、前記他方側に向けて突出する一対の部材が設けられ、
    前記一対の部材は、その一方と他方とが前記先細り状に形成された部分を挟んで対向するように配置されていることを特徴とする医療用通水制御装置。
  7. 上記請求項1〜のいずれかに記載の医療用通水制御装置と、第1のチューブと、第2のチューブとを少なくとも備え、
    前記第1のチューブは、前記医療用通水制御装置の内側部材の一方の開口に接続され、
    前記第2のチューブは、前記医療用通水制御装置の外側部材の他方の開口に接続されていることを特徴とする医療用注入回路。
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