JP4731354B2 - 表面処理装置 - Google Patents

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本発明は、可撓性を有する帯状体に対して、成膜処理や表面改質などの表面処理を行う装置に関するものである。
金属や合金、無機材料、合成樹脂等で構成された可撓性を有する帯状体に対して、各種の表面処理が行われている。具体的な表面処理として、金属膜やセラミックス膜、有機膜などの成膜処理や、大気圧または真空下でのプラズマによる表面改質などが行われている。これらの表面処理は、表面処理源の前方に帯状体を通過させて行うことが考えられる。しかしながら、帯状体は幅が狭いので、帯状体の通過領域以外の領域にも処理が行われることになり、表面処理効率が著しく悪いという問題がある。
そこで特許文献1には、一対のプーリー部の間に線材を複数回巻回して、線材に連続的に蒸着膜を形成する蒸着装置が提案されている。この技術では、フリープーリーの外周面に溝を配設し、フリープーリーの幅方向両端部につばを形成している。
また特許文献2には、連続走行する帯状材料に表面処理を施す表面処理源と、その走行を案内する複数のロール部を軸方向に重ねて成る一対のガイドロールとを備え、これら一対のガイドロール間に帯状材料をらせん状に走行させる技術が提案されている。この技術では、少なくとも一方のガイドロールにおいて各ロール部の回転軸が所定角度傾斜しており、この傾斜によりガイドロールを周回するときに帯状材料がらせん状の1ピッチ分ずれるようにしている。
特開2004−225074号公報 特開2005−113165号公報
しかしながら、特許文献1の蒸着装置において帯状体の表面処理を行うと、走行中の帯状体がフリープーリーのつばに接触することになる。これにより、帯状体が損傷したり、帯状体上の形成膜が損傷したりするという問題がある。また接触部での発塵により、形成膜に異物が付着したり、ピンホールが生成されたりして、製品不良が発生するという問題がある。
また特許文献2の技術では、各ロール部の回転軸の傾斜角度を調整することができない。そのため、帯状体の幅寸法の変更に対応することが困難であり、処理可能な帯状体の種類が限られるという問題がある。また、各ガイドロールにおける一つのロール部を回転駆動して帯状体を周回走行させるので、帯状体に局所的な伸びの集中が発生するおそれがあり、安定した周回走行が困難になるという問題がある。
本発明は、以上の点に鑑みて成されたものであり、幅寸法の異なる帯状体でも、安定してらせん状に周回走行させることが可能な、表面処理装置の提供を目的とする。
複数のローラが軸体に沿って配置されたローラ群を備え、複数の前記ローラ群が離間配置され、前記複数のローラ群の前記ローラに対して順に帯状体を回し掛けることにより前記帯状体をらせん状に配置した状態で、前記帯状体を周回走行させつつ前記帯状体に表面処理を行う装置であって、前記複数のローラ群の軸体は、相互に平行に配置され、前記複数のローラ群の前記ローラは、前記帯状体の勾配が略一定となるように、相互に前記軸体の軸方向にずれた状態で配置され、前記ローラ群に含まれる前記複数のローラは、それぞれの回転軸を略一致させて、相互に独立して回転自在に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、前記複数のローラ群の軸体が相互に平行に配置され、前記ローラ群に含まれる前記複数のローラがそれぞれの回転軸を略一致させて相互に独立して回転自在に形成されているので、帯状体の全体に均一な張力が付与され、局所的な伸びの集中を防止することができる。また、前記複数のローラ群の前記ローラは、前記帯状体の勾配が略一定となるように、相互に前記軸体の軸方向にずれた状態で配置されているので、帯状体の捩れを防止することができる。さらに、前記ローラの外周面が前記ローラの幅方向の両端から中央にかけて外側に突出形成されていることが望ましい。この構成によれば、帯状体が走行時に高張力側、即ち、外径が大きい側に逸れる特性を利用することにより、幅寸法の異なる帯状体を回し掛けた場合でも、帯状体がローラから外れるのを防止することができる。以上により、帯状体を安定してらせん状に周回走行させることができる。


また前記ローラは、転がり軸受けを介して前記軸体に装着されていることが望ましい。
この構成によれば、ローラが回転自在になるので、らせん状に配置された帯状体における局所的な伸びの集中を防止することができる。
また前記ローラと前記転がり軸受けとの間に、前記ローラの構成材料より熱伝導率の低い材料からなる断熱リングが設けられていることが望ましい。
この構成によれば、帯状体からの熱が、ローラを介して転がり軸受け等に伝達されるのを抑制することが可能になる。したがって、転がり軸受け等の熱による破損を防止することができる。
また前記軸体は、内部に冷媒流路を備えていることが望ましい。
この構成によれば、転がり軸受け等が強制冷却されるので、転がり軸受け等の熱による破損を防止することができる。
また前記ローラの幅方向の少なくとも一方側に、前記軸体から外側に向かって吸熱板が延設されていることが望ましい。
この構成によれば、外部からの輻射熱が転がり軸受け等に入射するのを防止することが可能になる。したがって、転がり軸受け等の熱による破損を防止することができる。
また隣接する一対の前記ローラ群の間において、前記帯状体に第1の表面処理を行い、前記一対のローラ群とは異なる他の一対の前記ローラ群の間において、前記帯状体に第2の表面処理を行ってもよい。
この構成によれば、複数の表面処理を効率的に行うことが可能になり、製造コストを低減することができる。
また前記帯状体を供給する巻出室と、前記帯状体に表面処理を行う表面処理室と、前記帯状体を巻き取る巻取室とを備え、前記巻出室、前記表面処理室および前記巻取室は、それぞれ内部雰囲気を調整しうるように形成されていることが望ましい。
この構成によれば、帯状体に対して所望の表面処理を行うことが可能になる。
本発明の表面処理装置によれば、幅寸法の異なる帯状体でも、帯状体を安定してらせん状に周回走行させることができる。また、転がり軸受け等の熱による破損を防止することができる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
(表面処理装置)
図1は、本発明の実施形態に係る表面処理装置1の平面図である。なお図1では、紙面の垂直方向をZ方向とし、左右方向をX方向としている。本実施形態に係る表面処理装置1は、可撓性を有する帯状体2に表面処理を施すものであり、表面処理前の帯状体2を供給する巻出室10と、帯状体2に表面処理を行う表面処理室30と、表面処理後の帯状体2を巻き取る巻取室20とを備えたものである。これらの巻出室10、巻取室20および表面処理室30は、それぞれターボ分子ポンプ等の排気装置を備え、内部雰囲気を0.0001Paから0.1Paまで調整しうるようになっている。
巻出室10には、帯状体2の巻出ローラ12が配置されている。この巻出ローラ12には、保護シート3で表面を被覆された表面処理前の帯状体2が収納されている。その巻出ローラ12に隣接して、共巻ローラ14が配置されている。この共巻ローラ14は、帯状体2の巻出しにより不要となった保護シート3を巻き取るものである。また巻出ローラ12の下流には、速度基準ガイドローラ16が設けられている。この速度基準ガイドローラ16は速度センサを備え、帯状体2の走行速度を検出する機能を有している。ここで検出された走行速度をもとに、巻出ローラ12および巻取ローラ22の回転速度が制御される。
一方、巻取室20の入口付近には、冷却ローラ28が設けられている。この冷却ローラは、帯状体2の巻き取り前に表面処理により高温となった帯状体2を冷却するものであり、内部に冷媒流路を備えている。その冷却ローラ28の下流には、ピックアップローラ26が設けられている。このピックアップローラ26はロードセルを備え、帯状体2の張力を検出する機能を有している。ここで検出された張力をもとに、巻出ローラ12および巻取ローラ22の回転速度が自動制御される。またピックアップローラ26の下流には、巻取ローラ22が配置されている。この巻取ローラ22は、共巻ローラ24から繰出された保護シート3で表面を被覆しつつ、表面処理後の帯状体2を巻き取るものである。なお巻取ローラ22には、モータ等の回転駆動装置が接続されている。
(処理室)
上述した巻出室10および巻取室20の間には、帯状体2に表面処理を行う表面処理室30が設けられている。この表面処理室30には、複数のローラ群40が設けられている。本実施形態では、第1ローラ群40a、第2ローラ群40b、第3ローラ群40cおよび第4ローラ群40dが、略長方形の四隅に相当する位置に設けられている。例えば、第1ローラ群40aと第2ローラ群40bとの距離および第3ローラ群40cと第4ローラ群40dとの距離が約220mm、第2ローラ群40bと第3ローラ群40cとの距離および第4ローラ群40dと第1ローラ群40aとの距離が約1000mmに設定されている。
図2は、表面処理室の正面図であり、図1のA矢視図である。なお図2では、紙面の上下方向をZ方向とし、左右方向をX方向としている。ローラ群40は、複数のローラ44と、それらの回転軸となる軸体42とによって構成されている。各ローラ44は、略同一に形成されて、略等間隔に平行に配置されている。例えばローラ44は、幅14mm程度、半径100mm程度に形成されている。また軸体42は、各ローラ44の側面に対して垂直に、各ローラ44の中心を貫くように挿入されている。例えば、10個程度のローラ44が1本の軸体42により連結されて、ローラ群40が形成されている。各ローラ群40の軸体42は、相互に平行に配置されている。
図3は、図2のB部の拡大断面図である。図3に示すように、ローラ44および軸体42は、ステンレス等の金属材料により構成されている。なお軽量化のため、ローラ44の側面にはザグリ45および/または貫通孔が設けられている。
ローラ44の外周面47は、ローラ44の幅方向の両端から中央にかけて外側に突出したクラウン(太鼓)形状に形成されている。これにより、ローラ44の外周面47に回し掛けられる帯状体2が、ローラ44の幅方向にずれたり、ローラ44から外れたりするのを防止することができるようになっている。特にローラ44の外周面47は、ローラ44の中心点からの距離Rが一定になるように、球面状に形成されていることが望ましい。これにより、ローラ44の外周面47に回し掛けられる帯状体2の損傷を防止することができる。例えば、ローラ44の外周面47を構成する球面の半径Rは、ローラ半径の1〜2倍程度となるように、例えば、R=100〜200mmとされている。
またローラ44は、自動調心型ベアリング等の転がり軸受け48を介して軸体42に装着されている。これにより、ローラ群に含まれる複数のローラ44は、それぞれの回転軸を軸体42に一致させて、相互に独立して回転自在に形成されている。
なお、ローラ44の外周面47には高温の帯状体2が配置されるので、転がり軸受け48の熱による破損を防止する必要がある。そこで、ローラ44と転がり軸受け48との間には、ローラ44の構成材料より熱伝導率の低い材料からなる断熱リング46が設けられている。具体的には、断熱リング46の構成材料として、アルミナ(Al)や石英(SiO)、マグネシア(MgO)、窒化アルミ(AlN)、窒化珪素(Si)等を採用することが望ましい。また転がり軸受け48を冷却するため、軸体42の内部には冷媒流路43が設けられている。さらに、外部からの輻射熱による転がり軸受け48の温度上昇を防止するため、ローラ44の両側面から所定距離を置いて吸熱板50が設けられている。この吸熱板50は、銅(Cu)や銀(Ag)、金(Au)、白金(Pt)等の熱伝導率の高い材料で構成され、軸体42から外側に向かって延設されている。その軸体42を流れる冷媒により、吸熱板50が低温に保持されるので、転がり軸受け48に向かって入射する輻射熱を吸収しうるようになっている。なお転がり軸受け48自体も、耐熱性に優れたものを採用することが望ましい。
図1に戻り、表面処理室30における帯状体2は、第1ローラ群40a、第2ローラ群40b、第3ローラ群40cおよび第4ローラ群40dに対して順に回し掛けられる。
図2に示すように、帯状体2は、まず各ローラ群40における−Z側端部の第1段ローラ441に回し掛けられる。次に帯状体2は、各ローラ群40における−Z側端部から2番目の第2段ローラ442に回し掛けられる。このようにして、帯状体2は、各ローラ群40における+Z側端部の第n段ローラ44nまで順に回し掛けられる。なお各ローラ群40における同一段のローラは、軸体42の軸方向にずれた状態で、異なるZ方向位置に配置されている。
図4は、各ローラ群における第m段ローラの配置説明図である。図4(a)の平面図に示すように、第1ローラ群40aと第2ローラ群40bとの距離をL1、第2ローラ群40bと第3ローラ群40cとの距離をL2、第3ローラ群40cと第4ローラ群40dとの距離をL3、第4ローラ群40dと第1ローラ群40aとの距離をL4とする。図4(b)は、横軸に帯状体の長さLをとり、縦軸に帯状体のZ方向(図2の上下方向)の位置をとったグラフである。図4(b)に示すように、各ローラ群の第m段ローラ44ma,44mb,44mc,44mdに対して順に回し掛けられる帯状体の勾配が一定になるように、各ローラ群における第m段ローラ44ma,44mb,44mc,44mdのZ方向位置Za(m),Zb(m),Zc(m),Zd(m)が設定されている。これにより、帯状体の捩れを防止することが可能になり、帯状体を安定してらせん状に周回走行させることができる。
図2に戻り、隣接するローラ群40,40の間には、各段ローラに回し掛けられた帯状体2が平行に配置される。そこで、隣接するローラ群40,40の間に表面処理領域35が設定されている。これにより、表面処理領域35の略全体に帯状体2を配置して、効率的な表面処理を行うことができるようになっている。本実施形態では、第2ローラ群40bと第3ローラ群40cとの間に、表面処理領域35が設定されている。
そこで図1に示すように、表面処理領域35の帯状体2と対向するように、1個または複数個(図1では2個)のEB蒸発源34が設けられている。EB蒸発源34は主に、電子ビーム照射装置と、成膜材料が充填されたハースとを備えている。その電子ビーム照射装置から電子ビームを照射してハースに入射させると、ハースに充填された成膜材料が加熱されて蒸発する。これにより蒸発した成膜材料が、対向する帯状体2に付着して、帯状体2に成膜処理が施されるようになっている。
また、成膜処理の前処理として、帯状体2をプラズマ処理することを可能とするように、EB蒸発源34の隣にはECRイオン源32が設けられている。なお成膜処理とプラズマ処理とを同時進行させるべく、表面処理領域35にプラズマが及ぶように、ECRイオン源32が配置されていてもよい。
さらに、成膜処理中の帯状体2を加熱処理するため、第2ローラ群40bと第3ローラ群40cとの間において、帯状体2を挟んでEB蒸発源34の反対側に、ヒータ36が設けられている。このヒータ36には、ランプヒータやパネルヒータ等のあらゆるヒータを採用することが可能である。
また、成膜処理前および成膜処理後の帯状体2を加熱処理するため、第4ローラ群40dと第1ローラ群40aとの間において、帯状体2と対向するように、ヒータ37が設けられている。このヒータ37も、ランプヒータやパネルヒータ等のあらゆるヒータを採用することが可能である。
(表面処理方法)
次に、本実施形態に係る表面処理装置を使用した表面処理方法について説明する。ここでは、最終製品を超電導線材として利用するため、高耐熱耐食合金ハステロイC−276等からなる帯状体2の表面に、酸化セリウム(CeO)からなる被膜を形成する場合について説明する。なお予め帯状体2の表面に、酸化マグネシウム(MgO)等からなる下地膜を形成しておく。例えば帯状体2として、幅10mm程度、厚さ0.1mm程度、長さ500m程度のものを採用する。
図1に示すように、上述した帯状体2の先端を、巻出室10における巻出ローラ12から繰り出し、表面処理室30における複数のローラ群40にらせん状に回し掛けて、巻取室20における巻取ローラ22で巻き取る。複数のローラ群40に対する帯状体2の周回数は、10ターン程度とする。これにより表面処理領域35が、X方向の長さ500mm程度、Z方向の長さ200mm程度に設定されている。
次に、巻取ローラ22を回転駆動することにより、帯状体2に対して徐々に張力を付与する。帯状体2の張力は、例えば10〜50N/m程度に設定する。なお巻取室20のピックアップローラ26により帯状体2の張力を検出し、検出された張力をもとに巻出ローラ12および巻取ローラ22の回転速度を自動制御する。また帯状体2の走行速度は、例えば2.5〜26.0m/h程度に設定する。なお巻出室10の速度基準ガイドローラ16により帯状体2の走行速度を検出し、検出された走行速度をもとに巻出ローラ12および巻取ローラ22の回転数を調整する。
次に、表面処理室30の内部を、例えば約6.7×10−4Pa以下まで減圧する。またヒータ36,37により、帯状体2を、例えば最高800℃まで加熱する。
そして、帯状体2に対する表面処理領域35の直前において、ECRイオン源32を用いた前処理を行う。具体的には、ECRイオン源32からアルゴンイオンや酸素イオン等を供給して、帯状体2の表面をプラズマ処理する。
次に、表面処理領域35において、EB蒸発源34を用いた成膜処理を行う。具体的には、予めEB蒸発源34のハース内に、成膜材料として酸化セリウム(CeO)またはセリウム(Ce)を充填しておく。また必要に応じて、表面処理領域35に酸素ガスを導入する。次に、電子ビーム照射装置から電子ビームを照射してハースに入射させ、ハースに充填された成膜材料を加熱して蒸発させる。これにより蒸発した成膜材料が、対向する帯状体2に付着して、酸化セリウム(CeO2)からなる被膜が形成される。例えば、75nm・m/min程度の動的成膜速度で、厚さ2μm程度の被膜を形成する。ここで動的成膜速度とは、蒸着源の前面を基材が通過して成膜される場合に使われる単位であり、成膜中の基材の移動速度(一定速度)と、成膜領域通過後に基材に成膜された膜の厚みとを乗算したもので示される。蒸着源の前面を基材が通過して成膜される場合には、基材の通過速度が速くなると着膜量が減少するため、静的成膜速度(nm/min)より有用な単位である。なお表面処理領域35において、ECRイオン源32によるプラズマ処理と、EB蒸発源34による成膜処理とを、同時進行させてもよい。
なお図2に示すように、ローラ群40を構成するローラ44の幅を14mm程度とした本実施形態では、帯状体2が幅5〜10mm程度の範囲内でサイズ変更された場合でも、装置を改造することなく表面処理を行うことができる。またローラ44の幅を19mm程度とすれば、幅5〜15mm程度の帯状体2に対応することが可能である。さらに広幅の帯状体2にサイズ変更された場合でも、複数のローラ44の間隔を調整することにより、簡単に対応することが可能である。具体的には、軸体42から各ローラ44を取り外し、各ローラ44の間に所定厚さのスペーサを挟み込んで、再び軸体42に装着すればよい。これにより、幅寸法の異なる帯状体2にサイズ変更された場合でも、帯状体2を安定してらせん状に周回走行させることができる。
なお複数のローラ群40に対する帯状体2の周回数を変更する場合には、−Z側端部のローラ44への回し掛けを省略することによって行う。この場合、表面処理室への帯状体2の供給位置を変更するため、図1に示す巻出室10のローラ一式(巻出ローラ12、共巻ローラ14、速度基準ガイドローラ16および中間ローラ18)を、Z方向に移動可能に形成することが望ましい。なお図2に示す複数のローラ群40に対する帯状体2の周回数を変更する場合に、+Z側端部のローラ44への回し掛けを省略することによって行うことも可能である。この場合、表面処理室30からの帯状体2の排出位置が変更されるため、図1に示す巻取室20のローラ一式(巻取ローラ22、共巻ローラ24、ピックアップローラ26および冷却ローラ28)をZ方向に移動可能に形成することが望ましい。なお、ピックアップローラ26を移動させると、帯状体2の張力の検出精度が低下するおそれがあるため、前者のように−Z側端部のローラ44への回し掛けを省略することによって、帯状体2の周回数を変更することが望ましい。
以上に詳述したように、本実施形態に係る表面処理装置では、複数のローラが軸体に沿って配置されたローラ群を備え、複数のローラ群が離間配置され、複数のローラ群のローラに対して順に帯状体を回し掛けることにより帯状体をらせん状に配置した状態で、帯状体を周回走行させつつ帯状体に表面処理を行う構成とした。これにより、隣接するローラ群の間に複数の帯状体が平行に配置されるので、隣接するローラ群の間に表面処理領域を設定することにより、表面処理領域の略全体に帯状体を配置することが可能になる。したがって、効率的に表面処理を行うことができる。
また本実施形態に係る表面処理装置では、複数のローラ群の軸体が相互に平行に配置され、ローラ群に含まれる複数のローラがそれぞれの回転軸を略一致させて相互に独立して回転自在に形成されているので、帯状体の全体に均一な張力が付与され、局所的な伸びの集中を防止することができる。また、複数のローラ群のローラは帯状体の勾配が略一定となるように相互に軸体の軸方向にずれた状態で配置されているので、帯状体の捩れを防止することができる。さらに、ローラの外周面がローラの幅方向の両端から中央にかけて外側に突出形成されているので、幅寸法の異なる帯状体を回し掛けた場合でも、帯状体がローラから外れるのを防止することができる。以上により、帯状体を安定してらせん状に周回走行させることができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な材料や構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態では4個のローラ群を長方形の角部に相当する位置に設けたが、3個のローラ群を三角形の角部に相当する位置に設けてもよく、2個のローラ群を直線の両端部に相当する位置に設けてもよい。また5個以上のローラ群を多角形の角部に相当する位置に設けてもよい。
また、本実施形態では表面処理領域における帯状体の一方側のみにEB蒸発源を設けて、帯状体の一方面のみに成膜処理を行ったが、帯状体の両側にEB蒸発源を設けて帯状体の両面に成膜処理を行うことも可能である。
また、本実施形態では帯状体に対して垂直に成膜材料を入射させたが、帯状体に対して斜めに成膜材料を入射させることにより、液晶パネルの傾斜配向膜を形成することも可能である。
また、本実施形態では表面処理として主に成膜処理を行ったが、これ以外の表面処理として熱処理(成膜後の熱処理も含む)や窒化処理、酸化処理、プラズマを用いた表面処理等を行うことも可能である。また複数種類の処理を同時に行うことも可能である。
実施形態に係る表面処理装置の平面図である。 図1のA矢視図である。 図2のB部の拡大断面図である。 各ローラ群における第m段ローラの配置説明図である。
符号の説明
1…表面処理装置 2…帯状体 10…巻出室 20…巻取室 30…表面処理室 40…ローラ群 42…軸体 43…冷媒流路 44…ローラ 46…断熱リング 48…転がり軸受け 50…吸熱板

Claims (6)

  1. 複数のローラが軸体に沿って配置されたローラ群を備え、
    複数の前記ローラ群が離間配置され、
    前記複数のローラ群の前記ローラに対して順に帯状体を回し掛けることにより前記帯状体をらせん状に配置した状態で、前記帯状体を周回走行させつつ前記帯状体に表面処理を行う装置であって、
    前記帯状体と対向するように配置された蒸発源と、
    前記帯状体を挟んで前記蒸着源の反対側に、前記帯状体を加熱するヒータと、を有し、
    前記複数のローラ群の前記軸体は、相互に平行に配置され、
    前記複数のローラ群の前記ローラは、前記帯状体の勾配が略一定となるように、相互に前記軸体の軸方向にずれた状態で配置され、
    前記ローラ群に含まれる前記複数のローラは、それぞれの回転軸を略一致させて、相互に独立して回転自在に形成され、
    前記ローラは、転がり軸受けを介して前記軸体に装着され、
    前記ローラと前記転がり軸受けとの間に、前記ローラの構成材料より熱伝導率の低い材料からなる断熱リングが設けられていることを特徴とする表面処理装置。
  2. 前記ローラの外周面は、前記ローラの幅方向の両端から中央にかけて外側に突出形成されていることを特徴とする請求項1に記載の表面処理装置。
  3. 前記軸体は、内部に冷媒流路を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表面処理装置。
  4. 前記ローラの幅方向の少なくとも一方側に、前記軸体から外側に向かって吸熱板が延設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の表面処理装置。
  5. 隣接する一対の前記ローラ群の間において、前記帯状体に第1の表面処理を行い、前記一対のローラ群とは異なる他の一対の前記ローラ群の間において、前記帯状体に第2の表面処理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の表面処理装置。
  6. 前記帯状体を供給する巻出室と、前記帯状体に表面処理を行う表面処理室と、前記帯状体を巻き取る巻取室とを備え、
    前記巻出室、前記表面処理室および前記巻取室は、それぞれ内部雰囲気を調整しうるようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の表面処理装置。
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