JP4731060B2 - Rf−idの検査方法およびその検査システム - Google Patents

Rf−idの検査方法およびその検査システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製造されるRF−IDの良否を検査する検査方法および検査システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、RF−ID(Radio Frequency Identification)と称される非接触型識別媒体(非接触型ICカード等)に関する技術が急速に進歩してきており、その使用も多岐にわたっている。このようなRF−IDは、リーダ・ライタとの間で性能に応じた通信距離が定められており、通信測定の向上、および歩留りの向上が望まれている。
【0003】
従来、RF−IDは、フィルムベース上にアンテナコイルが形成され、これにICモジュールが搭載されたものとして、これらが製造段階で所定大のフィルムベース上に所定数形成されるのが一般的となっている。そして、単体とされる前に単一のICモジュールおよびアンテナコイル毎に対して通信距離の測定を行い、製品の良否を検査することが行われている。通信距離の測定は、リーダ・ライタとの間でその性能に応じた定められた通信距離を確保されているか否かで良否判断がなされる。一般に、設定される通信距離はある程度の余裕を含んでおり、例えば、性能が50cmのものに対して、良否判定基準を45cmとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような通信距離の検査を行う場合、RF−IDリーダ・ライタと、RF−IDアンテナの通信状態は、ノイズ、周辺物質、温度、湿度等の周囲の環境や、RF−IDリーダ・ライタ自体の出力変化により測定結果が変動して安定した性能測定を行うことができない。例えば、当該RF−IDリーダ・ライタが周囲の環境の影響を受けた場合に、同じRF−IDを測定しても常に同一の通信距離測定結果が得られず、良否判定にミスを生じることとなる。すなわち、本来良品であるにもかかわらずに不良品と判定される場合があって、歩留りの低下を招くという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、通信距離の測定の向上、および歩留りの向上を図るRF−IDの検査方法および検査システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、検査対象であるICモジュール、アンテナを備えるRF−IDの検査片とICモジュール、アンテナを備える点で同一構成であり、グランド上にICモジュールが搭載されて周囲環境に影響されない基準片を用意し、当該基準片と検査片に対して送受信検査システムで通信を行い、送受信データの比較による通信状態の良否により良否を検査する検査方法であって、前記送受信検査システムが、前記基準片に対して通信を行い、通信可能であるときの送受信検査システムのアンテナと基準片のアンテナとの間の最大距離である第1の要素を特定するステップと、前記送受信検査システムが、予め前記基準片の前記第1の要素の通信距離と、前記検査片と同等の検査片であるRF−IDとの通信可能状態の通信距離を測定して、互いの傾向による補正距離をテーブルとして作成しておき、当該検査片に対して当該第1の要素に基づいて当該送受信検査システムのアンテナと当該検査片のアンテナとの距離を定め、当該距離の通信距離に上記テーブルで得られる上記補正距離を反映させて補正した通信距離で通信を行い、通信状態を測定するステップと、前記測定結果で当該検査片に対する前記通信状態の良否により良否を判定するステップと、を含む構成とする。
【0007】
請求項2の発明では、「前記検査片の前記第1の要素に基づく通信状態測定に際して、前記検査片のアンテナと前記送受信検査システムのアンテナとの距離を、前記基準片との通信で特定した前記第1の要素の通信距離と同じ距離とする」構成である。
【0008】
請求項の発明では、検査対象であるICモジュール、アンテナを備えるRF−IDの検査片に対して送受信検査システムで通信を行い、良否を検査する検査方法であって、前記送受信検査システムは、電波強度を基準にして当該送受信検査システムのアンテナと検査片のアンテナとの通信距離により検査片の良否を判定する場合の、判定基準の距離のデータを設定した距離設定部、及び、当該通信距離に対応する電波強度が設定された電波強度設定部を備え、当該送受信検査システムが、検査片に対して通信を行う際に、当該距離設定部より最初の距離データを読み出すステップと、前記送受信検査システムが、前記検査片に対して前記読み出した通信距離で通信を行い、当該検査片からの送信の電波強度を測定するステップと、前記測定結果の前記電波強度と、前記電波強度設定部の基準となる電波強度とを比較するステップと、前記比較の結果、前記測定した電波強度が基準の電波強度より小の場合には、前記距離設定部より読み出した次の距離データから順次前記電波強度の測定のステップ及び前記比較のステップを繰り返し、測定した電波強度が基準の電波強度より大の場合にはそのときの通信距離が前記距離設定部の基準の距離より大であるか否かを判定し、当該通信距離が基準の距離より大であれば当該検査片を良品とし、小であれば不良品と判定するステップと、を含む構成とする。
【0009】
請求項の発明では、検査対象であるICモジュール、アンテナを備えるRF−IDの検査片とICモジュール、アンテナを備える点で同一構成であり、グランド上にICモジュールが搭載されて周囲環境に影響されない基準片を用意し、当該基準片と検査片に対して通信を行い、送受信データの比較による通信状態の良否により良否を検査する検査システムであって、通信を行うためのアンテナと、前記アンテナを前記基準片および検査片のアンテナに対して通信させるために移動させる駆動部と、予め前記基準片の前記第1の要素の通信距離と、前記検査片と同等の検査片であるRF−IDとの通信可能状態の通信距離を測定して、互いの傾向による補正距離をテーブルとして作成しておき、当該基準片に対して通信を行い、通信可能であるときの送受信検査システムのアンテナと基準片のアンテナとの間の最大距離である第1の要素を特定し、当該検査片に対して当該第1の要素に基づいて当該アンテナと当該検査片のアンテナとの距離を定め、当該距離の通信距離に上記テーブルで得られる上記補正距離を反映させて補正した通信距離で通信を行い、通信状態を測定し、当該測定結果で当該検査片に対する前記通信状態の良否により良否を判定する処理部と、を少なくとも有する構成とする。
また、請求項の発明では、請求項記載のRF−IDの検検査システムであって、前記検査片の前記第1の要素に基づく通信状態測定に際して、前記駆動部が前記検査片のアンテナと前記送受信検査システムのアンテナとの距離を、前記基準片との通信で特定した前記第1の要素の通信距離と同じ距離とする構成である。
【0010】
求項の発明では、検査対象であるICモジュール、アンテナを備えるRF−IDの検査片に対して通信を行い、良否を検査する検査システムであって、通信を行うためのアンテナと、前記アンテナを前記検査片のアンテナに対して通信させるために移動させる駆動部と、前記検査片からの送信状態を検出する検出手段と、前記電波強度を基準にして前記アンテナと前記検査片のアンテナとの通信距離により検査片の良否を判定する場合の、判定基準の距離のデータを設定した距離設定部、及び、当該通信距離に対応する電波強度が設定された電波強度設定部を備え、検査片に対して通信を行う際に、当該距離設定部より最初の距離データを読み出し、当該検査片に対して読み出した通信距離で通信を行い、当該検査片からの送信の電波強度を測定し、当該測定結果の電波強度と、電波強度設定部の基準となる電波強度とを比較し、比較の結果、測定した電波強度が基準の電波強度より小の場合には、距離設定部より読み出した次の距離データから順次前記電波強度の測定及び比較を繰り返し、測定した電波強度が基準の電波強度より大の場合にはそのときの通信距離が距離設定部の基準の距離より大であるか否かを判定し、当該通信距離が基準の距離より大であれば当該検査片を良品とし、小であれば不良品と判定する処理部と、を少なくとも有する構成とする。
【0011】
このように、検査対象のRF−IDの検査片とICモジュール、アンテナを備える点で同一構成であり、グランド上にICモジュールが搭載されて周囲環境に影響されない基準片を用い、基準片との通信結果における送受信検査システムのアンテナと基準片のアンテナとの間の最大距離である第1の要素を特定し、一方、予め前記基準片の前記第1の要素の通信距離と、前記検査片と同等の検査片であるRF−IDとの通信可能状態の通信距離を測定して、互いの傾向による補正距離をテーブルとして作成しておき、検査片との通信検査で第1の要素に基づいて当該送受信検査システムのアンテナと当該検査片のアンテナとの距離を定め、当該距離の通信距離に上記テーブルで得られる上記補正距離を反映させて補正した通信距離で通信を行うことで通信可能か否かの判定する。すなわち、基準片が周囲環境に影響されないことから、送受信検査システムが周囲環境に影響されても検査片に対してどの程度に影響されているかを特定することが可能となり、通信距離の測定の向上を図ることが可能となる。その結果、本来良品であるにもかかわらず、周囲環境の影響で不良品とされることがなく、歩留りの向上を図ることが可能となるものである。
【0012】
また、電波強度を基準にして当該送受信検査システムのアンテナと検査片のアンテナとの通信距離により検査片の良否を判定する場合の、判定基準の距離のデータを設定した距離設定部、及び、当該通信距離に対応する電波強度が設定された電波強度設定部を備え、検査片に対して距離設定部より読み出した最初の通信距離で通信を行い、当該検査片からの送信の電波強度を測定し、測定結果の電波強度と、電波強度設定部の基準となる電波強度とを比較し、比較の結果、測定した電波強度が基準の電波強度より小の場合には、距離設定部より読み出した次の距離データから順次前記電波強度の測定して比較を繰り返し、測定した電波強度が基準の電波強度より大の場合にはそのときの通信距離が距離設定部の基準の距離より大であるか否かを判定し、当該通信距離が基準の距離より大であれば当該検査片を良品とし、小であれば不良品と判定する。すなわち、検査片の通信状態を電波強度と通信距離の相対的な関係で判別することが可能となることから、通信距離の測定の向上、ひいては歩留りの向上を図ることが可能となるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図により説明する。ここで、本発明に係るRF−IDは、非接触型ICカードはもちろん、非接触型のラベル、タグ等の非接触で識別情報等のデータ送受が行える媒体である。
図1に、本発明の第1実施形態における検査システムのブロック構成図を示す。図1において、RF−IDの検査システム11Aは、検査対象であるICモジュール、アンテナを備えるRF−IDの検査片と同一構成で周囲環境に影響されない基準片12、駆動構造手段13および検査処理手段14を含んで構成される。この駆動構造手段13および検査処理手段14により送受信検査システムが構成される。なお、図面上、上記基準片12は、検査時においては検査対象のRF−IDの検査片15と同じになる。
【0014】
上記基準片12(検査片15)は、処理部21、メモリ22および復調部23で構成されるICモジュールMと、アンテナ24により構成される。アンテナ25は、後述するように例えば平面上でコイル状に巻回されたもので、送受信検査システムからの信号を受信し、または当該RF−IDより送受信検査システムにデータを送信する役割をなす。
【0015】
上記ICモジュールMにおいて、メモリ22は当該カードとしての種々の情報を記憶するためのものである。上記復調部23は、アンテナ24で受信した電波から制御信号、データを復調し、適宜コード変換する。そして、処理部21は、プログラムにより、受信した制御信号、データをメモリ22に記憶させ、またメモリに記憶したデータを送信する処理を行う。
【0016】
上記駆動構造手段13は、搬送駆動部31およびアンテナ駆動部32で構成され、上記RF−ID12(15)との通信を行うアンテナ33を搭載する。上記搬送駆動部31は、検査片15が製造段階でフィルムベース上に所定数形成された状態で当該検査を行う際に、該当の検査片を検査位置に搬送移動させるためのものである。上記アンテナ駆動部32は、図3で説明するが、アンテナ33を基準片12や検査片15の方向に移動させるもので、当該基準片12および検査片15間で水平移動させ、また当該基準片12および検査片15のアンテナ24に対して上下動させる。
【0017】
上記検査処理手段14は、検査片の良否判定を行う処理部を構成するものとして、制御部41、検査処理部42、データメモリ43、補正設定部44を備え、電力増幅部45、変調部46、発信部47、検波部48、データ変換部49、搬送駆動制御部50、アンテナ駆動制御部51、インターフェース(IF)部52および表示手段53を備える。
【0018】
上記制御部41は、この検査処理手段14の全体を統括制御するもので、これに応じたプログラムがセットされている。上記検査処理部42は、詳細は図2で説明するが、プログラムによる検査ルーチンで基準片12および検査片15に対する検査処理、判定を行うものある。上記データメモリ43は、種々のデータを記憶すると共に、適宜検査判定のための一時記憶領域(バッファであって、検査処理部42に備えさせてもよい)としての役割をもなす。上記種々のデータには、例えば、基準片12のメモリ22に記憶させるためのランダム的な検査識別情報や、検査片15毎のメモリ22に記憶させるための情報(例えば識別情報)、基準片12に対する通信距離の基準データ等がある。
【0019】
上記補正設定部44は、基本的に検査片15の検査時に基準片12との関係で導き出された補正値(補正距離)が設定されているもので、補正テーブル61を含み、適宜時間設定部62を含む。補正テーブル61は、図5で一例を示すが、予め基準片12と、検査片15との通信可能状態(アンテナ24,33間)における第1の要素としての通信距離を測定しておき、互いの傾向による補正距離をテーブルとして作成したものであって、検査片15の通信状態測定に際して、補正距離で補正した通信距離で検査片15の通信測定を行うためのものである。上記時間設定部62は、本システム11Aが基準片12に対する通信距離特定を所定時間毎に行う場合の時間が基準データとして設定されるためのものである。
【0020】
上記データ変換部49は、基準片12または検査片15に対して情報を送信する場合の情報を例えば「1」、「0」に変換し、また当該基準片12および検査片15からの送信データを例えば「1」、「0」に変換する。上記変調部46は、発信部47からの発信出力に基づいて上記データ変換部49で変換された情報を例えばFSK(周波数偏位変調)変調波に変調する。上記電力増幅部45は、変調部46で変調された変調波を電力増幅するもので、この増幅された変調波がアンテナ33より送信されるものである。そして、検波部48は、アンテナ33で受信した基準片12または検査片15からの送信電波を検波して復調する。
【0021】
一方、上記搬送駆動制御部50は、検査片15を順次検査するために搬送する上述の搬送駆動部31を駆動させるための制御信号を制御手段41からの指令に基づき生成してIF部52を介して当該搬送駆動部31に送出する。また、上記アンテナ駆動制御部51は、基準片12または検査片15に対してアンテナ33を何れかの方に移動させ、対象のアンテナ24との距離(通信距離)を制御する信号を制御手段41の指令に基づいて生成し、IF部52を介してアンテナ駆動部32に送出するものである。
【0022】
ここで、図2に、図1の検査処理部の一例のブロック構成図を示す。図2において、検査処理部42は、プログラム処理の機能として、処理手段71、受信データ取得手段72、送信データ取得手段73、補正データ取得手段74、基準データ取得手段75および判定手段76を備える。上記処理手段71は、当該検査処理部42全体の処理を統括するもので、適宜補正設定部44の時間設定部62に設定された時間間隔で基準片12に対する測定を、制御部41を介して行わせる。上記受信データ取得手段72は、基準片12または検査片15から送信されてくるデータが受信されたときに取得するもので、適宜データメモリ43に記憶させる(当該受信データ取得手段72がバッファを備える場合にはバッファに一時格納しておいてもよい)。
【0023】
上記送信データ取得手段73は、基準片12または検査片15に通信によりメモリ22に書き込ませる識別情報等をデータメモリ43より読み出して取得する。上記補正データ取得手段74は、第1の要素として基準片12との通信で特定した通信距離に対する補正値を取得するもので、検査片15に対する通信距離に反映させるためのものである。上記基準データ取得手段75は、基準片12に対して通信を行う場合に、当該基準片12のアンテナ24と駆動構造手段13のアンテナ33との距離(通信距離)のデータをデータメモリ43より取得し、また補正設定部44の時間設定部62に設定されている時間データを取得するもので、基準片12に対する通信を設定時間毎に行わせるためのものである。
【0024】
そして、判定手段76は、上記取得されて送信された送信データと、基準片12または検査片15より送信されてきた受信データとを比較し、一致していれば良品と判定し、不一致のときには不良品と判定するもので、送信データが基準片12および検査片15のメモリ22に実際に書き込まれたか否かをデータ比較による通信状態の良否としてとらえたものである。
【0025】
次に、図3に、図1の検査システムの概略図を示す。図3に示す検査システム11Aにおいて、検査片15が連続されて巻回されたロール状検査片81(図4で説明する)より図示しない上記搬送駆動部31により順次測定台82A,82B上に搬送される。この測定台82A,82Bは、測定位置部分で当該検査片15の長さよりやや広い間隙が設けられており、この間隙部分に当該検査片15の搬送方向と垂直方向に基準片12(図4で説明する)を載置させた載置台83が配置される。この載置台83は当該基準片12が載置された部分が穿孔されており、上記測定台82A,82Bと共に、接地等されてシールドされている。
【0026】
一方、上記間隙の下方には、アンテナ駆動部32を構成するY方向駆動機構84およびZ方向駆動機構85が配置され、Z方向駆動機構85はY方向駆動機構84と共にY方向に移動自在となっている。そして、Z方向駆動機構85上には上記アンテナ33が載置されたものである。なお、図3では、上述の検査処理手段14は省略してある。
【0027】
そこで、図4に、検査対象の検査片および使用される基準片の説明図を示す。図4(A)は検査片であり、図4(B)は基準片を示したものである。図4(A)において、検査片15が連続されたロール状検査片81は、フィルムベース上に所定間隔で形成されたもので、例えば印刷技術によりアンテナコイルを一筆書き状に形成してアンテナ24が形成され、当該アンテナ24の両端にICモジュールMが電気的接続されたものである。
【0028】
図4(B)に示す基準片12は、上述のように周囲環境に影響されないものとして、例えばガラスはエポキシ系樹脂等のベース91上に、例えばフォトリソグラフィによりグランドGおよびアンテナ24となるコイルが形成され、グランドG上にICモジュールMが搭載される。そして、ICモジュールMとアンテナ24の両端をワイヤ92A,92Bによりボンディングされたものである。このように構成することにより、ノイズ、周辺物質、温度、湿度等の周囲の環境からの影響を回避または軽減させることができるものである。
【0029】
また、図5に、図1の検査システムで用いられる補正テーブルの一例の説明図を示す。図5に示す補正テーブル61は、予め作成されるもので、基準片12に対する通信可能距離(R:単位はcm)と、検査片に対する通信可能距離(L:単位はcm)との傾向の一例を示したものである。ここで、基準片12の本来の通信可能距離は上記周囲環境に影響されないものであり、その通信可能距離Rは、当該検査システムにおけるアンテナ33等への周囲環境からの影響に応じて変化したものである。例えば、ある環境下における当該アンテナ33で基準片12を測定したときの通信可能距離Rが35cmであったときに、検査片(補正テーブル作成のために用意されたもので、実際の検査対象と同等の検査片)の当該環境下の通信可能距離Lが30cmであった場合である。また、別の環境下でのアンテナ33における基準片12の通信可能距離Rが例えば50cmであったときに当該環境下での検査片の通信可能距離Lが47cmであった場合のものである。
【0030】
したがって、これらの傾向より、補正値(r:単位はcm)が導き出され、検査片15に対する通信距離を考えるときに、その周囲環境毎の基準片12の通信可能距離を参考にして当該補正値で補正させることで周囲環境が変化しても各検査片の通信距離をそれぞれ同レベルで測定することができることになるものである。例えば、基準片12に対する通信可能距離の測定で35cmの結果が得られた場合、次に検査片15に対する通信可能距離の測定で5cmの補正値を補正させるものである。
【0031】
次に、図6および図7に、図1の検査システムにおける検査方法のフローチャートを示す。図6において、まず、制御部41の指令により、搬送駆動制御部50により対象の検査片15が測定位置に搬送されたときに、アンテナ駆動制御部51が基準片12に対してアンテナ33を下方に位置させる駆動量(Y)をアンテナ駆動部32のY方向駆動機構84に出力すると共に、当該アンテナ33の基準片12(アンテナ24)との距離(R1)を定める駆動量(Z1)をZ方向駆動機構85に出力する(ステップ(S)1)。この場合の駆動量(Y)は定められた一定量であり、駆動量(Z1)は検査処理部41の基準データ取得手段75がデータメモリ43より取得した基準データである。
【0032】
そこで、検査処理部42における送信データ取得手段73でデータメモリ43より基準片12のメモリ22に書き込ませる基準片用の送信データを取得し、変調部46で変調して電力増幅部45で増幅した送信データをアンテナ33より当該基準片12に送信する(S2)。基準片12では、アンテナ24で受信した電波を復調し、そのデータをメモリ22に記憶する。記憶したデータは読み出されてアンテナ24より送信される。そこで、基準片12からの返信データの電波をアンテナ33で受信し、検波部48で復調してデータ変換された後に一端データメモリ43に記憶される。そして、検査処理部42において、受信データ取得手段72がデータメモリ43より上記受信したデータを取得し、また送信データ取得手段73が上記送信データを取得して判定手段76によりマッチングがなされる(S3)。
【0033】
マッチングの結果(S4)、一致しなければ、アンテナ駆動制御部51において上記のようにアンテナ33と基準片12との次の距離(R(x))の駆動量(Z(x))をアンテナ駆動部32に出力する(S5)。そこで、上記同様に基準片用の送信データを再度基準片12に送信し(S6)、当該基準片12からの返信データを入力し、上記のように判定手段76が送信データと受信データとのマッチングを行う(S7)。マッチングの結果において(S8)、マッチングするまでS5〜S7を繰り返す。
【0034】
そして、S4またはS7において、マッチングの結果として一致すると、当該一致したときのアンテナ24,33間の距離(駆動量(Z(z)で特定できる)を通信可能距離(R)として特定し、データメモリ43に記憶させるものである(S9)。
【0035】
続いて、図7において、検査処理部42における処理手段71がデータメモリ43より、上記特定した基準片12との距離(R)を読み込み、その距離(R)に基づいて補正データ取得手段74が補正テーブル61より補正値(r)を取得する(S11)。この補正値(r)は制御部41を介してアンテナ駆動制御部51に送出される。アンテナ駆動制御部51では、制御部41の指令により検査片15に対してアンテナ33を下方に位置させる駆動量(Y)をアンテナ駆動部32のY方向駆動機構84に出力すると共に、当該アンテナ33の検査片15(アンテナ24)との距離(L=R+r)を定める駆動量(Z(x))をZ方向駆動機構85に出力する(S12)。
【0036】
そこで、上記同様に個別の検査片用の送信データ(識別情報)をデータメモリ43より取得して検査片15に送信し(S13)、当該検査片15からの返信データを受信して、上記のように判定手段76が送信データと受信データとのマッチングを行う(S14)。マッチングの結果において(S15)、一致したときには良品と判定し(S16)、不一致のときには不良品と判定し(S17)、これらの判定結果をデータメモリ43に記憶させる(S18)。
【0037】
そして、次の検査片の測定がある場合には(S19)、搬送駆動制御部50が搬送駆動部31に対して次の検査片15をアンテナ33の上方に位置させるべき駆動量を出力し(S20)、上記S13〜S18を繰り返して総ての検査片に対して良否を判定してデータメモリ43に記憶させる。総ての検査片の良否がデータメモリ43に記憶されたときに、検査結果を適宜表示手段53に表示させるものである(S21)。なお、検査結果の表示を、検査片15毎、または所定数の検査片15の検査結果毎に行ってもよい。
【0038】
このように、基準片12が周囲環境に影響されないことから、検査システム11Aが周囲環境に影響されても検査片15に対してどの程度に影響されているかを特定することができ、その補正距離をふまえた通信距離で測定することから、通信距離測定の向上を図ることができるものである。そして、その結果として、本来良品であるにもかかわらず、周囲環境の影響で不良品とされることがなく、歩留りの向上を図ることができるものである。
【0039】
なお、上記実施形態では、図6に示す基準片12への通信距離の測定を、最初に行った場合を示したが、上記補正設定部44の時間設定部62の設定時間毎に行って距離(R)の特定をその都度行ってもよく、また検査片15が不良品と判定された毎に基準片12への測定を行ってもよい。このようにすることによって、時事変化する周囲環境からの影響をよりいっそう回避させることができるものである。
【0040】
ところで、上記実施形態は、補正テーブル61を使用して補正した場合を示したが、当該補正テーブルを使用しなくとも行うことができる。すなわち、図6で距離(R)を特定した後、図7において、S12〜S21(S11は不要)のステップを行うときに、S12におけるアンテナ33と検査片15との距離を(L=R)とするものである。これは、特に基準片12と検査片となる対象のものがその通信可能距離の傾向で差がなく、近似している場合である。
【0041】
次に、図8に、本発明の第2実施形態における検査システムのブロック構成図を示す。図8において、検査システム11Bは、図1に示す検査システム11Aにおける駆動構造手段13のアンテナ33の近傍に電波強度としての電界強度を計測する検出手段であるプローブ101を設け、検査処理手段14において上記補正設定部44に代えて設定部102を設けたもので、他の構成は図1と同様であり、説明を省略する。なお、図のRF−IDは検査片15となる。
【0042】
上記プローブ101は、検査片15からの送信データ出力時の電界強度を検出するもので、検出値はデータ変換部49により「1」、「0」のデータに変換され、データメモリ43に記憶される。また、上記設定部102は、距離設定部111および電界強度設定部112により構成される。距離設定部111は、アンテナ33と検査片15のアンテナ24との距離を一定にして電界強度の測定による当該検査片15の良否を判定する場合の距離が設定されると共に、電界強度を基準にして通信距離により検査片15の良否を判定する場合の判定基準の距離のデータが設定されたものである。
【0043】
また、上記電界強度設定部112は、検査片15からのデータ送信による電界強度を基準にして通信距離の測定による検査片15の良否を判定する場合の電界強度が設定されると共に、通信距離を一定にして電界強度の測定による検査片15の良否を判定する場合の基準となる電界強度のデータが設定されたものである。
【0044】
続いて、図9に、図8の検査処理部の一例のブロック構成図を示す。図9に示す検査処理部42は、図2に示す検査処理部42の補正データ取得手段74および基準データ取得手段75に代えて、距離データ取得手段121および電界強度データ取得手段122を設けたものである。この距離データ取得手段121は、上記設定部102の距離設定部111より基準とする距離データを取得するもので、電界強度データ取得手段122は電界強度設定部112より基準とする電界強度データを取得するものである。
【0045】
そこで、図10に、図8の検査システムにおける検査方法のフローチャートを示す。図10は、アンテナ33と検査片15のアンテナ24との距離を一定にして電界強度を測定して検査片15の良否を判定させる場合を示している。図10において、まず、アンテナ駆動制御部51では、当該アンテナ33の検査片15(アンテナ24)との距離(L)を距離データ取得手段121が距離設定部111より読み出し、これに応じた駆動量(Z(x))をZ方向駆動機構85に出力する(S31)。
【0046】
そこで、上記同様に個別の検査片用の送信データ(識別情報)をデータメモリ43より取得して検査片15に送信し(S32)、当該検査片15からの返信データを受信する際に、プローブ101により電界強度を測定する(S33)。この測定された電界強度は一端データメモリ43に記憶される。そして、判定手段76が電界強度設定部112より電界強度データ取得手段122で読み込ませた基準となる電界強度と、上記測定した電界強度を比較し(S34)、設定値の基準となる電界強度より大であれば当該検査片を良品と判定し(S35)、小であれば不良品と判定し(S36)、これらの判定結果をデータメモリ43に記憶させる(S37)。
【0047】
そして、次の検査片の測定がある場合には(S38)、搬送駆動制御部50が搬送駆動部31に対して次の検査片15をアンテナ33の上方に位置させるべき駆動量を出力し(S39)、上記S32〜S37を繰り返して総ての検査片に対して良否を判定してデータメモリ43に記憶させる。総ての検査片の良否がデータメモリ43に記憶されたときに、検査結果を適宜表示手段53に表示させるものである(S40)。なお、検査結果の表示を、検査片15毎、または所定数の検査片15の検査結果毎に行ってもよい。
【0048】
続いて、図11に、図8の検査システムにおける他の検査方法のフローチャートを示す。図11は、検査片15からの送信による電界強度を基準にして通信距離距離の測定により検査片15の良否を判定させる場合を示している。図11において、まず、アンテナ駆動制御部51では、アンテナ33の検査片15(アンテナ24)との最初の距離(L(1))を距離データ取得手段121が距離設定部111より読み出し、これに応じた駆動量(Z(x))をZ方向駆動機構85に出力する(S41)。
【0049】
そこで、上記同様に個別の検査片用の送信データ(識別情報)をデータメモリ43より取得して検査片15に送信し(S42)、当該検査片15からの返信データを受信する際に、プローブ101により電界強度を測定する(S43)。そして、判定手段76が電界強度設定部112より電界強度データ取得手段122で読み込ませた基準となる電界強度と、上記測定した電界強度を比較し(S44)、設定値の基準となる電界強度より小であれば当該アンテナ33の検査片15(アンテナ24)との次の距離(L(x))を距離データ取得手段121が距離設定部111より読み出し、これに応じた駆動量(Z(x))をZ方向駆動機構85に出力する(S45)。
【0050】
続いて、上記同様に個別の検査片用の送信データ(識別情報)をデータメモリ43より取得して検査片15に送信し(S46)、当該検査片15からの返信データを受信する際に、プローブ101により電界強度を測定する(S47)。そして、判定手段76が電界強度設定部112より電界強度データ取得手段122で読み込ませた基準となる電界強度と、上記測定した電界強度を比較し(S48)、設定値の基準となる電界強度より小であれば、総ての設定距離でS45〜S48を繰り返し、総ての設定距離で測定した電界強度が基準より小であれば後述の如く当該検査片15は不良品と判定される(S52)。
【0051】
一方、S44およびS48において、測定した電界強度が基準より大であれば、そのときの通信距離(L(x))が距離設定部111で設定されて基準の距離より大か否かが判断される(S50)。そして、通信距離(L(x))が基準より大であれば当該検査片15は良品であると判定され(S51)、小であれば不良品と判定され(S52)、これらの判定結果をデータメモリ43に記憶させる(S53)。
【0052】
そして、次の検査片の測定がある場合には(S54)、搬送駆動制御部50が搬送駆動部31に対して次の検査片15をアンテナ33の上方に位置させるべき駆動量を出力し(S55)、上記S42〜S53を繰り返して総ての検査片に対して良否を判定してデータメモリ43に記憶させる。総ての検査片の良否がデータメモリ43に記憶されたときに、検査結果を適宜表示手段53に表示させるものである(S56)。なお、検査結果の表示を、検査片15毎、または所定数の検査片15の検査結果毎に行ってもよい。
【0053】
このように、検査片の通信状態を電波強度と通信距離の相対的な関係で良否判定することができることから、通信距離の測定の向上、ひいては歩留りの向上を図ることができるものである。なお、上記第2実施形態は、電波強度の一つとして電界強度を測定する場合を示したが、磁界強度を測定することとしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上のように、請求項1,2,4,5の発明によれば、検査対象のRF−IDの検査片とICモジュール、アンテナを備える点で同一構成であり、グランド上にICモジュールが搭載されて周囲環境に影響されない基準片を用い、基準片との通信結果における送受信検査システムのアンテナと基準片のアンテナとの間の最大距離である第1の要素を特定し、一方、予め前記基準片の前記第1の要素の通信距離と、前記検査片と同等の検査片であるRF−IDとの通信可能状態の通信距離を測定して、互いの傾向による補正距離をテーブルとして作成しておき、検査片との通信検査で第1の要素に基づいて当該送受信検査システムのアンテナと当該検査片のアンテナとの距離を定め、当該距離の通信距離に上記テーブルで得られる上記補正距離を反映させて補正した通信距離で通信を行うことで通信可能か否かの判定することとすることにより、通信距離の測定の向上を図ることができ、歩留りの向上を図ることができるものである。
【0055】
請求項3,6の発明によれば、検査片に対して距離設定部より読み出した最初の通信距離で通信を行い、当該検査片からの送信の電波強度を測定し、測定結果の電波強度と、電波強度設定部の基準となる電波強度とを比較し、比較の結果、測定した電波強度が基準の電波強度より小の場合には、距離設定部より読み出した次の距離データから順次前記電波強度の測定して比較を繰り返し、測定した電波強度が基準の電波強度より大の場合にはそのときの通信距離が距離設定部の基準の距離より大であるか否かを判定し、当該通信距離が基準の距離より大であれば当該検査片を良品とし、小であれば不良品と判定することとすることにより、通信距離の測定の向上、ひいては歩留りの向上を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における検査システムのブロック構成図である。
【図2】図1の検査処理部の一例のブロック構成図である。
【図3】図1の検査システムの概略図である。
【図4】検査対象の検査片および使用される基準片の説明図である。
【図5】図1の検査システムで用いられる補正テーブルの一例の説明図である。
【図6】図1の検査システムにおける検査方法のフローチャート(1)である。
【図7】図1の検査システムにおける検査方法のフローチャート(2)である。
【図8】本発明の第2実施形態における検査システムのブロック構成図である。
【図9】図8の検査処理部の一例のブロック構成図である。
【図10】図8の検査システムにおける検査方法のフローチャートである。
【図11】図8の検査システムにおける他の検査方法のフローチャートである。
【符号の説明】
11A,11B RF−IDの検査システム
12 基準片
13 駆動構造手段
14 検査処理手段
15 検査片
24,33 アンテナ
41 制御部
42 検査処理部
43 データメモリ
44 補正設定部
49 データ変換部
50 搬送駆動制御部
51 アンテナ駆動制御部
52 IF部
53 表示部
61 補正テーブル
62 時間設定部
71 処理手段
76 判定手段
81 ロール状検査片
82A,82B 測定台
84 Y方向駆動機構
85 Z方向駆動機構
101 プローブ
102 設定部
111 距離設定部
112 電界強度設定部

Claims (6)

  1. 検査対象であるICモジュール、アンテナを備えるRF−IDの検査片とICモジュール、アンテナを備える点で同一構成であり、グランド上にICモジュールが搭載されて周囲環境に影響されない基準片を用意し、当該基準片と検査片に対して送受信検査システムで通信を行い、送受信データの比較による通信状態の良否により良否を検査する検査方法であって、
    前記送受信検査システムが、前記基準片に対して通信を行い、通信可能であるときの送受信検査システムのアンテナと基準片のアンテナとの間の最大距離である第1の要素を特定するステップと、
    前記送受信検査システムが、予め前記基準片の前記第1の要素の通信距離と、前記検査片と同等の検査片であるRF−IDとの通信可能状態の通信距離を測定して、互いの傾向による補正距離をテーブルとして作成しておき、当該検査片に対して当該第1の要素に基づいて当該送受信検査システムのアンテナと当該検査片のアンテナとの距離を定め、当該距離の通信距離に上記テーブルで得られる上記補正距離を反映させて補正した通信距離で通信を行い、通信状態を測定するステップと、
    前記測定結果で当該検査片に対する前記通信状態の良否により良否を判定するステップと、
    を含むことを特徴とするRF−IDの検査方法。
  2. 請求項1記載のRF−IDの検査方法であって、前記検査片の前記第1の要素に基づく通信状態測定に際して、前記検査片のアンテナと前記送受信検査システムのアンテナとの距離を、前記基準片との通信で特定した前記第1の要素の通信距離と同じ距離とすることを特徴とするRF−IDの検査方法。
  3. 検査対象であるICモジュール、アンテナを備えるRF−IDの検査片に対して送受信検査システムで通信を行い、良否を検査する検査方法であって、
    前記送受信検査システムは、電波強度を基準にして当該送受信検査システムのアンテナと検査片のアンテナとの通信距離により検査片の良否を判定する場合の、判定基準の距離のデータを設定した距離設定部、及び、当該通信距離に対応する電波強度が設定された電波強度設定部を備え、当該送受信検査システムが、検査片に対して通信を行う際に、当該距離設定部より最初の距離データを読み出すステップと、
    前記送受信検査システムが、前記検査片に対して前記読み出した通信距離で通信を行い、当該検査片からの送信の電波強度を測定するステップと、
    前記測定結果の前記電波強度と、前記電波強度設定部の基準となる電波強度とを比較するステップと、
    前記比較の結果、前記測定した電波強度が基準の電波強度より小の場合には、前記距離設定部より読み出した次の距離データから順次前記電波強度の測定のステップ及び前記比較のステップを繰り返し、測定した電波強度が基準の電波強度より大の場合にはそのときの通信距離が前記距離設定部の基準の距離より大であるか否かを判定し、当該通信距離が基準の距離より大であれば当該検査片を良品とし、小であれば不良品と判定するステップと、
    を含むことを特徴とするRF−IDの検査方法。
  4. 検査対象であるICモジュール、アンテナを備えるRF−IDの検査片とICモジュール、アンテナを備える点で同一構成であり、グランド上にICモジュールが搭載されて周囲環境に影響されない基準片を用意し、当該基準片と検査片に対して通信を行い、送受信データの比較による通信状態の良否により良否を検査する検査システムであって、
    通信を行うためのアンテナと、
    前記アンテナを前記基準片および検査片のアンテナに対して通信させるために移動させる駆動部と、
    予め前記基準片の前記第1の要素の通信距離と、前記検査片と同等の検査片であるRF−IDとの通信可能状態の通信距離を測定して、互いの傾向による補正距離をテーブルとして作成しておき、当該基準片に対して通信を行い、通信可能であるときの送受信検査システムのアンテナと基準片のアンテナとの間の最大距離である第1の要素を特定し、当該検査片に対して当該第1の要素に基づいて当該アンテナと当該検査片のアンテナとの距離を定め、当該距離の通信距離に上記テーブルで得られる上記補正距離を反映させて補正した通信距離で通信を行い、通信状態を測定し、当該測定結果で当該検査片に対する前記通信状態の良否により良否を判定する処理部と、
    を少なくとも有することを特徴とするRF−IDの検査システム。
  5. 請求項記載のRF−IDの検検査システムであって、前記検査片の前記第1の要素に基づく通信状態測定に際して、前記駆動部が前記検査片のアンテナと前記送受信検査システムのアンテナとの距離を、前記基準片との通信で特定した前記第1の要素の通信距離と同じ距離とすることを特徴とするRF−IDの検査システム。
  6. 検査対象であるICモジュール、アンテナを備えるRF−IDの検査片に対して通信を行い、良否を検査する検査システムであって、
    通信を行うためのアンテナと、
    前記アンテナを前記検査片のアンテナに対して通信させるために移動させる駆動部と、
    前記検査片からの送信状態を検出する検出手段と、
    前記電波強度を基準にして前記アンテナと前記検査片のアンテナとの通信距離により検査片の良否を判定する場合の、判定基準の距離のデータを設定した距離設定部、及び、当該通信距離に対応する電波強度が設定された電波強度設定部を備え、検査片に対して通信を行う際に、当該距離設定部より最初の距離データを読み出し、当該検査片に対して読み出した通信距離で通信を行い、当該検査片からの送信の電波強度を測定し、当該測定結果の電波強度と、電波強度設定部の基準となる電波強度とを比較し、比較の結果、測定した電波強度が基準の電波強度より小の場合には、距離設定部より読み出した次の距離データから順次前記電波強度の測定及び比較を繰り返し、測定した電波強度が基準の電波強度より大の場合にはそのときの通信距離が距離設定部の基準の距離より大であるか否かを判定し、当該通信距離が基準の距離より大であれば当該検査片を良品とし、小であれば不良品と判定する処理部と、
    を少なくとも有することを特徴とするRF−IDの検査システム。
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