JP2000057272A - Icカードの試験方法および装置 - Google Patents

Icカードの試験方法および装置

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JP2000057272A JP22194698A JP22194698A JP2000057272A JP 2000057272 A JP2000057272 A JP 2000057272A JP 22194698 A JP22194698 A JP 22194698A JP 22194698 A JP22194698 A JP 22194698A JP 2000057272 A JP2000057272 A JP 2000057272A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード全体を覆っている絶縁体を除去するこ
となく、効率的に非接触型絶縁性ICカードを試験し得
るICカードの試験方法および装置を提供する。 【解決手段】 非接触型絶縁性ICカード1のアンテナ
部に近接して電気光学結晶からなる電界センサ部5を設
けて、レーザ光源7からレーザ光を照射し、ICカード
1のアンテナ部からの電界による電気光学結晶の複屈折
率の変化によるレーザ光の偏光変化を偏光検出部9で検
出して電気信号に変換し、この電気信号を信号処理部1
1で処理してから信号解析部13で解析して解析データ
を取得し、この解析データを位置情報をもとに参照デー
タ記憶部17からの参照データとデータ比較部15で比
較し、ICカード1の正常性および故障原因を含む判定
を行い、この判定結果を表示部19に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナ部を有す
る非接触型絶縁性ICカードを試験するICカードの試
験方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、種々のICカードによるサービス
が開始され、ICカードが広く普及しつつある。大量の
ICカードが普及するにつれ、生産時試験や使用中の故
障検査等の試験の頻度が多くなってきている。
【0003】特に、非接触型絶縁性ICカードはカード
全体が絶縁体で覆われているため、該ICカードを電気
プローブで試験するためには、従来、絶縁体を除去し、
ICカード内の電気回路のノードに電気プローブを接触
させることが必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】非接触型絶縁性ICカ
ードを試験するために、従来のように、カード全体を覆
っている絶縁体を除去しようとすると、ICカード内の
電気回路に損傷を与える可能性がある上に、絶縁体を除
去する手間がかかり、試験数量が多い場合には、作業時
間が増大し、非効率的であるという問題がある。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、カード全体を覆っている絶縁
体を除去することなく、効率的に非接触型絶縁性ICカ
ードを試験し得るICカードの試験方法および装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、アンテナ部を有する非接
触型絶縁性ICカードを試験するICカードの試験方法
であって、正常な非接触型絶縁性ICカードのアンテナ
部に電界センサを近接させて電界強度を測定し、この測
定データを解析し、この解析したデータを電界センサの
位置情報とともに参照データとして蓄積しておき、被測
定用の非接触型絶縁性ICカードのアンテナ部に電界セ
ンサを近接させて位置決めし、この位置情報を記憶する
とともに、電界強度を測定し、この測定データを解析し
て解析データを生成し、該解析データを位置情報をもと
に前記参照データと比較し、被測定用ICカードの正常
性および故障原因を含む判定を行うことを要旨とする。
【0007】請求項1記載の本発明にあっては、被測定
用の非接触型絶縁性ICカードのアンテナ部に電界セン
サを近接させて電界強度を測定し、この測定データを解
析して解析データを生成し、該解析データを位置情報を
もとに正常なICカードの参照データと比較し、被測定
用ICカードの正常性および故障原因を含む判定を行う
ため、非接触型絶縁性ICカードの絶縁体を除去するこ
となく、効率的にICカードを試験することができる。
【0008】また、請求項2記載の本発明は、アンテナ
部を有する非接触型絶縁性ICカードを試験するICカ
ードの試験方法であって、正常な非接触型絶縁性ICカ
ードのアンテナ部に電界センサを近接させて電界強度を
測定し、この測定データを解析し、この解析したデータ
を電界センサの位置情報とともに正常参照データとして
蓄積しておき、故障箇所および故障原因の判明している
故障した非接触型絶縁性ICカードのアンテナ部に電界
センサを近接させて電界強度を測定し、この測定データ
を解析し、この解析したデータを電界センサの位置情
報、故障箇所、故障原因とともに故障用参照データとし
て蓄積しておき、被測定用の非接触型絶縁性ICカード
のアンテナ部に電界センサを近接させて位置決めし、こ
の位置情報を記憶するとともに、電界強度を測定し、こ
の測定データを解析して解析データを生成し、該解析デ
ータを位置情報をもとに前記正常参照データおよび故障
用参照データと比較し、被測定用ICカードの正常性お
よび故障原因を含む判定を行うことを要旨とする。
【0009】請求項2記載の本発明にあっては、被測定
用の非接触型絶縁性ICカードのアンテナ部に電界セン
サを近接させて電界強度を測定し、この測定データを解
析して解析データを生成し、該解析データを位置情報を
もとに正常なICカードの参照データおよび故障箇所お
よび故障原因の判明している故障したICカードの参照
データと比較し、被測定用ICカードの正常性および故
障原因を含む判定を行うため、非接触型絶縁性ICカー
ドの絶縁体を除去することなく、効率的にICカードを
試験することができる。
【0010】更に、請求項3記載の本発明は、アンテナ
部を有する非接触型絶縁性ICカードを試験するICカ
ードの試験装置であって、非接触型絶縁性ICカードの
アンテナ部から発生する電界が結合するように該ICカ
ードのアンテナ部に近接して設けられ、前記電界の強度
変化により複屈折率が変化する電気光学結晶と、前記I
Cカードのアンテナ部に対して前記電気光学結晶を相対
的に移動させ、前記アンテナ部に対する前記電気光学結
晶の位置を取得し、位置情報として出力する移動手段
と、前記ICカードに対向する前記電気光学結晶の一方
の面と反対側の他方の面から該電気光学結晶にレーザ光
を照射するレーザ発生手段と、前記電気光学結晶の一方
の面に設けられ、前記レーザ発生手段からレーザ光を反
射する反射手段と、該反射手段で反射されるとともに、
前記電界による前記電気光学結晶の複屈折率の変化によ
り偏光の変化したレーザ光の偏光変化を検出し、該偏光
変化を電気信号に変換する偏光検出手段と、この変換さ
れた電気信号を解析して解析データを取得する解析手段
と、前記ICカードのアンテナ部における信号を予め解
析して、参照データとして記憶する参照データ記憶手段
と、前記解析データを前記位置情報をもとに前記参照デ
ータと比較し、前記ICカードの正常性および故障原因
を含む判定を行う判定手段とを有することを要旨とす
る。
【0011】請求項3記載の本発明にあっては、ICカ
ードのアンテナ部に近接して電気光学結晶を設けて、レ
ーザ光を照射し、ICカードのアンテナ部からの電界に
よる電気光学結晶の複屈折率の変化によるレーザ光の偏
光変化を検出し、該偏光変化を電気信号に変換し、この
電気信号を解析して解析データを取得し、この解析デー
タを位置情報をもとに参照データと比較し、ICカード
の正常性および故障原因を含む判定を行うため、非接触
型絶縁性ICカードの絶縁体を除去することなく、効率
的にICカードを試験することができる。
【0012】請求項4記載の本発明は、請求項3記載の
発明において、前記参照データ記憶手段が、正常な非接
触型絶縁性ICカードのアンテナ部における信号を予め
解析して、正常参照データとして記憶する正常参照デー
タ記憶手段を有し、前記判定手段が、前記解析データを
前記位置情報をもとに前記正常参照データと比較し、前
記ICカードの正常性および故障原因を含む判定を行う
手段を有することを要旨とする。
【0013】請求項4記載の本発明にあっては、被測定
用のICカードの解析データを位置情報をもとに正常な
ICカードの正常参照データと比較し、ICカードの正
常性および故障原因を含む判定を行うため、ICカード
が正常であるか否かを適確に試験することができる。
【0014】また、請求項5記載の本発明は、請求項3
記載の発明において、前記参照データ記憶手段が、正常
な非接触型絶縁性ICカードのアンテナ部における信号
を予め解析して、正常参照データとして記憶する正常参
照データ記憶手段、および故障箇所および故障原因の判
明している故障した非接触型絶縁性ICカードのアンテ
ナ部における信号を予め解析して、故障用参照データと
して記憶する故障用参照データ記憶手段を有し、前記判
定手段が、前記解析データを前記位置情報をもとに前記
正常参照データおよび前記故障用参照データと比較し、
前記ICカードの正常性および故障原因を含む判定を行
う手段を有することを要旨とする。
【0015】請求項5記載の本発明にあっては、被測定
用のICカードの解析データを位置情報をもとに正常な
ICカードの正常参照データおよび故障箇所、故障原因
の判明している故障したICカードの故障用参照データ
と比較し、ICカードの正常性および故障原因を含む判
定を行うため、ICカードが正常であるか否かを適確に
試験することができる。
【0016】更に、請求項6記載の本発明は、請求項3
記載の発明において、前記解析手段が、前記偏光検出手
段で変換された電気信号の信号対雑音比を改善する信号
処理手段を有することを要旨とする。
【0017】請求項6記載の本発明にあっては、電気信
号の信号対雑音比を信号処理手段で改善してから解析し
て解析データを取得しているため、雑音の影響を低減す
ることができる。
【0018】請求項7記載の本発明は、請求項6記載の
発明において、前記信号処理手段が、前記電気信号の帯
域を制限するバンドパスフィルタ手段、ローパスフィル
タ手段、および前記電気信号のアベレージ処理を行うア
ベレージ処理手段からなるグループから選択された手段
で構成されることを要旨とする。
【0019】請求項7記載の本発明にあっては、電気信
号の信号対雑音比をバンドパスフィルタ手段、ローパス
フィルタ手段、アベレージ処理手段のいずれかの信号処
理手段で改善してから解析して解析データを取得してい
るため、雑音の影響を低減することができる。
【0020】また、請求項8記載の本発明は、請求項3
記載の発明において、前記解析手段が、前記解析データ
として前記電気信号の周期、振幅、位相、歪、立ち上が
り時間、立ち下がり時間の時間軸情報を含むことを要旨
とする。
【0021】請求項8記載の本発明にあっては、電気信
号の周期、振幅、位相、歪、立ち上がり時間、立ち下が
り時間の時間軸情報を解析データとして含んでいるた
め、ICカードが正常であるか否かを適確に試験するこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態
に係るICカードの試験装置の構成を示す図である。同
図に示すICカード試験装置において、試験しようとす
る被測定用の非接触型絶縁性ICカード1はICカード
微動機構3上に載置されるとともに、該ICカード1の
上方には電界センサ部5が配設されている。
【0023】該電界センサ部5は、後述するようにIC
カード1からの電界によって複屈折率が変化する電気光
学結晶を有し、この電気光学結晶からなる電界センサ部
5にレーザ光源7からレーザ光を照射し、この照射した
レーザ光の偏光変化を偏光検出部9で検出し、電気信号
に変換するようになっている。この電気信号は信号処理
部11で信号対雑音比(S/N)を改善され、信号解析
部13に入力される。信号解析部13は、信号処理部1
1でS/Nを改善された電気信号の特徴を抽出して解析
データを生成し、この解析データをデータ比較部15に
入力し、参照データ記憶部17からの参照データと比較
し、ICカード1の正常性、故障箇所、故障原因、故障
モードを判定し、判定結果を表示部19に表示するよう
になっている。
【0024】また、ICカード1の載置されたICカー
ド微動機構3は、ICカード1を微動させて位置調整す
るとともに、この位置情報をデータ比較部15に入力
し、更に電界センサ部5は、ICカード1に対する位置
を調整されるようにセンサ微動機構21によって微動さ
れ、この微動調整された電界センサ部5のICカード1
に対する位置情報をデータ比較部15に入力するように
なっている。データ比較部15は、ICカード微動機構
3およびセンサ微動機構21からの位置情報をもとに信
号解析部13からの解析データと参照データ記憶部17
からの参照データとの比較を行うようになっている。
【0025】更に詳細には、非接触型絶縁性ICカード
1は、図2(a)に示すように、電気回路部1aの全体
が絶縁体1bで被覆されている。また、電気回路部1a
は、更に詳しくは図2(b)に示すようにIC部1cお
よびアンテナ部1dから構成され、該アンテナ部1dの
周囲には測定エリアが画定されている。
【0026】電界センサ部5は、詳細には図3(a)に
示すように、ICカード1からの電界によって複屈折率
が変化する電気光学結晶5a、ICカード1に対向する
電気光学結晶5aの下面に取り付けられた誘電体多層膜
からなるミラー5b、およびICカード1に近接して設
けられる金属ピン5cから構成されている。なお、同図
に示すように、ICカード1は電気回路部1aおよびア
ンテナ部1dが搭載される基板1eおよび絶縁体1bを
構成すべく基板1eを被覆している絶縁被覆1fを有す
る。
【0027】また、電界センサ部5は、図3(b)に示
すように、金属ピン5cを省略し、ICカード1のアン
テナ部1dからの電界を直接電気光学結晶5aに結合さ
せてもよい。
【0028】このように構成される電界センサ部5は、
ICカード1のアンテナ部1dから発生する電界が金属
ピン5cおよびミラー5bを通って電気光学結晶5aに
結合し、これにより電気光学結晶5aの複屈折率は該電
界の強度変化により変化する。このような状態の電気光
学結晶5aにレーザ光源7からレーザ光を照射すると、
該レーザ光の偏光状態が変化し、この偏光状態の変化し
たレーザ光が偏光検出部9で検出される。偏光検出部9
はこのレーザ光の偏光変化を光の強度変化に変換し、こ
の光の強度変化を電気信号に変換して出力するようにな
っている。
【0029】偏光検出部9から出力される電気信号は、
信号処理部11に入力され、そのS/Nを改善される。
この信号処理部11におけるS/N改善の信号処理は、
信号検出帯域を制限するフィルタリングを行うバンドパ
スフィルタ、ローパスフィルタ、または加算平均による
アベレージ処理を行うアベレージ処理手段により達成す
ることができる。
【0030】信号処理部11からのS/Nを改善された
電気信号は、信号解析部13に入力され、この信号解析
部13においては、検出した電気信号の時間軸上の特徴
抽出、例えば周期、振幅、位相、歪、立ち上がり/立ち
下がり時間等の波形解析による特徴抽出、または周波数
スペクトラムデータをフーリエ変換やスペクトラムアナ
ライザによる特徴抽出が行われ、この特徴抽出したデー
タを解析データとして出力する。
【0031】参照データ記憶部17は、正常に動作して
いる非接触型絶縁性ICカードの測定を予め行い、この
測定データを解析した解析データおよび種々の原因で故
障し、故障箇所および故障原因の判明している非接触型
絶縁性ICカードの測定を予め行い、この測定データを
解析した解析データを電界センサ部5の位置情報ととも
に参照データとしてテーブル化して記憶している。
【0032】なお、この参照データ記憶部17に記憶さ
れる参照データは、非接触型絶縁性ICカードの測定に
よって行うものに限らず、非接触型絶縁性ICカードの
回路解析、シミュレーション等により作成してもよいも
のである。そして、このような回路解析、シミュレーシ
ョン等を正常な非接触型絶縁性ICカードについて行っ
て、正常な参照データを作成して参照データ記憶部17
に記憶したり、また非接触型絶縁性ICカードに故意に
故障箇所および故障原因の判明している故障を形成し、
この故障のある非接触型絶縁性ICカードに対して回路
解析、シミュレーション等を行って、故障用参照データ
を作成して参照データ記憶部17に記憶するようにして
もよい。
【0033】データ比較部15は、信号解析部13から
入力されるICカード1の解析データと参照データ記憶
部17からの正常な参照データおよび故障用参照データ
と比較し、ICカード1の正常性を判定し、この判定結
果、ICカード1が正常でない場合には、故障箇所、故
障原因、故障モード等を判定し、この判定結果を表示部
19に供給して表示するようになっている。
【0034】次に、図4に示す流れ図を参照して、非接
触型絶縁性ICカード1の測定手順について説明する。
図4においては、予め正常なICカードの測定および故
障ICカードの測定が行われる(ステップS110,S
120)。正常なICカードの測定では、正常なICカ
ード1のアンテナ部1dに電界センサ部5をICカード
微動機構3およびセンサ微動機構21により近接させ、
この近接させた電界センサ部5にレーザ光源7からのレ
ーザ光を照射し、偏光検出部9でレーザ光の偏光状態を
検出して電気信号を生成し、この電気信号を信号処理部
11、信号解析部13で処理し、電気信号の波形を解析
して、時間軸と周波数軸の情報を抽出し、この抽出デー
タを電界センサ部5の位置情報とともに正常参照データ
として参照データ記憶部7にテーブル化して記憶する
(ステップS110)。
【0035】また、故障ICカードの測定では、故障箇
所および故障原因の判明している故障した種々のICカ
ード1のアンテナ部1dに電界センサ部5をICカード
微動機構3およびセンサ微動機構21により近接させ、
この近接させた電界センサ部5にレーザ光源7からのレ
ーザ光を照射し、偏光検出部9でレーザ光の偏光状態を
検出して電気信号を生成し、この電気信号を信号処理部
11、信号解析部13で処理し、電気信号の波形を解析
して、時間軸と周波数軸の情報を抽出し、この抽出デー
タを電界センサ部5の位置情報、故障箇所、故障原因と
ともに故障用参照データとして参照データ記憶部17に
テーブル化して記憶する(ステップS120)。
【0036】それから、被測定用のICカード1の測定
を行う(ステップS140)。この測定では、被測定用
のICカード1のアンテナ部1dの測定エリア内に電界
センサ部5を近接して位置決めし、位置情報を取得して
記憶するとともに、この位置決めした電界センサ部5に
レーザ光源7からのレーザ光を照射し、偏光検出部9で
レーザ光の偏光状態を検出して電気信号を生成し、この
電気信号を信号処理部11、信号解析部13で処理し、
電気信号の波形を解析して、時間軸と周波数軸の情報を
抽出し、この抽出データを電界センサ部5の位置情報と
ともに解析データとして出力し、データ比較部15に供
給する。
【0037】次に、データ比較部15は、信号解析部1
3からの解析データを参照データ記憶部17に記憶され
ている正常参照データおよび故障用参照データと比較
し、ICカード1が正常か異常かを判定し、異常である
場合には、故障箇所、故障原因、故障モード等を判定
し、この判定結果を表示部19に表示する(ステップS
150)。
【0038】それから、被測定用ICカード1のアンテ
ナ部1dに対する電界センサ部5の位置をICカード微
動機構3およびセンサ微動機構21で変更し、以上の動
作をICカード1のアンテナ部1dの全体にわたって繰
り返し行う。なお、このようにICカード1のアンテナ
部1dに対する電界センサ部5の位置を移動しながらI
Cカード1のアンテナ部1dの全体にわたって繰り返し
上述した動作を行うことにより、アンテナ部1dに存在
する例えば切断、捻れ、交差等の故障箇所等も検出する
ことができる。また、ICカード1のIC部1cの故障
による信号がアンテナ部1dに伝搬されて測定されて
も、アンテナ部1dの故障は一般に単純なものであるた
め、IC部1cの故障とアンテナ部1dの故障を区別す
ることができる。
【0039】また、上記実施形態では、被測定用のIC
カードの解析データを参照データ記憶部17に記憶され
ている正常参照データおよび故障用参照データの両方と
比較するように説明したが、正常な参照データとのみ比
較しても、ICカードの故障を検出し得ることは勿論で
あるが、正常な参照データとの比較に加えて、故障用参
照データとの比較も行うことにより、故障箇所、故障原
因を更に適確に判定することができる。
【0040】データ比較部15における被測定用ICカ
ードの解析データと参照データ記憶部17に記憶された
正常参照データおよび故障用参照データとの比較による
故障解析では、例えば振幅に関する異常であればICカ
ードのアンプ部、周波数異常であれば発信器というよう
に異常測定データから故障している機能部を特定するこ
とができる。更に、断線故障は測定データが無信号であ
ることで特定できるとともに、電界センサ部5の位置か
ら直接故障箇所を特定することができる。このように測
定位置と異常測定データから故障箇所、故障モードを測
定することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被測定用の非接触型絶縁性ICカードのアンテナ部に電
界センサを近接させて電界強度を測定し、この測定デー
タを解析して解析データを生成し、該解析データを位置
情報をもとに正常なICカードの参照データと比較し、
被測定用ICカードの正常性および故障原因を含む判定
を行うので、非接触型絶縁性ICカードを破壊すること
なく、短時間で効率的にICカードを試験し、故障箇所
を適確に判定することができる。
【0042】また、本発明によれば、被測定用の非接触
型絶縁性ICカードのアンテナ部に電界センサを近接さ
せて電界強度を測定し、この測定データを解析して解析
データを生成し、該解析データを位置情報をもとに正常
なICカードの参照データおよび故障箇所および故障原
因の判明している故障したICカードの参照データと比
較し、被測定用ICカードの正常性および故障原因を含
む判定を行うので、非接触型絶縁性ICカードを破壊す
ることなく、短時間で効率的にICカードを試験でき、
更に適確に故障箇所、故障原因等を判定することができ
る。
【0043】更に、本発明によれば、ICカードのアン
テナ部に近接して電気光学結晶を設けて、レーザ光を照
射し、ICカードのアンテナ部からの電界による電気光
学結晶の複屈折率の変化によるレーザ光の偏光変化を検
出し、該偏光変化を電気信号に変換し、この電気信号を
解析して解析データを取得し、この解析データを位置情
報をもとに参照データと比較し、ICカードの正常性お
よび故障原因を含む判定を行うので、非接触型絶縁性I
Cカードの絶縁体を除去することなく、効率的にICカ
ードを試験でき、故障箇所等を適確に判定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るICカードの試験装
置の構成を示す図である。
【図2】図1に示すICカード試験装置で試験される非
接触型絶縁性ICカードの構成を示す図である。
【図3】図1に示すICカード試験装置に使用されてい
る電界センサ部の構成を示す図である。
【図4】図1に示すICカード試験装置の作用を示す流
れ図である。
【符号の説明】
1 非接触型絶縁性ICカード 1d ICカードのアンテナ部 3,21 微動機構 5 電界センサ部 7 レーザ光源 9 偏光検出部 11 信号処理部 13 信号解析部 15 データ比較部 17 参照データ記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 蕃 東京都渋谷区桜丘町20番1号 エヌティテ ィエレクトロニクス株式会社内 Fターム(参考) 2C005 MA21 NA09 SA05 TA22 TA27 2G032 AB20 AE08 2G036 AA19 AA25 AA27 BA34 BB17 CA06 5B058 CA15 KA28 KA40

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナ部を有する非接触型絶縁性IC
    カードを試験するICカードの試験方法であって、 正常な非接触型絶縁性ICカードのアンテナ部に電界セ
    ンサを近接させて電界強度を測定し、この測定データを
    解析し、この解析したデータを電界センサの位置情報と
    ともに参照データとして蓄積しておき、 被測定用の非接触型絶縁性ICカードのアンテナ部に電
    界センサを近接させて位置決めし、この位置情報を記憶
    するとともに、電界強度を測定し、この測定データを解
    析して解析データを生成し、該解析データを位置情報を
    もとに前記参照データと比較し、被測定用ICカードの
    正常性および故障原因を含む判定を行うことを特徴とす
    るICカードの試験方法。
  2. 【請求項2】 アンテナ部を有する非接触型絶縁性IC
    カードを試験するICカードの試験方法であって、 正常な非接触型絶縁性ICカードのアンテナ部に電界セ
    ンサを近接させて電界強度を測定し、この測定データを
    解析し、この解析したデータを電界センサの位置情報と
    ともに正常参照データとして蓄積しておき、 故障箇所および故障原因の判明している故障した非接触
    型絶縁性ICカードのアンテナ部に電界センサを近接さ
    せて電界強度を測定し、この測定データを解析し、この
    解析したデータを電界センサの位置情報、故障箇所、故
    障原因とともに故障用参照データとして蓄積しておき、 被測定用の非接触型絶縁性ICカードのアンテナ部に電
    界センサを近接させて位置決めし、この位置情報を記憶
    するとともに、電界強度を測定し、この測定データを解
    析して解析データを生成し、該解析データを位置情報を
    もとに前記正常参照データおよび故障用参照データと比
    較し、被測定用ICカードの正常性および故障原因を含
    む判定を行うことを特徴とするICカードの試験方法。
  3. 【請求項3】 アンテナ部を有する非接触型絶縁性IC
    カードを試験するICカードの試験装置であって、 非接触型絶縁性ICカードのアンテナ部から発生する電
    界が結合するように該ICカードのアンテナ部に近接し
    て設けられ、前記電界の強度変化により複屈折率が変化
    する電気光学結晶と、 前記ICカードのアンテナ部に対して前記電気光学結晶
    を相対的に移動させ、前記アンテナ部に対する前記電気
    光学結晶の位置を取得し、位置情報として出力する移動
    手段と、 前記ICカードに対向する前記電気光学結晶の一方の面
    と反対側の他方の面から該電気光学結晶にレーザ光を照
    射するレーザ発生手段と、 前記電気光学結晶の一方の面に設けられ、前記レーザ発
    生手段からレーザ光を反射する反射手段と、 該反射手段で反射されるとともに、前記電界による前記
    電気光学結晶の複屈折率の変化により偏光の変化したレ
    ーザ光の偏光変化を検出し、該偏光変化を電気信号に変
    換する偏光検出手段と、 この変換された電気信号を解析して解析データを取得す
    る解析手段と、 前記ICカードのアンテナ部における信号を予め解析し
    て、参照データとして記憶する参照データ記憶手段と、 前記解析データを前記位置情報をもとに前記参照データ
    と比較し、前記ICカードの正常性および故障原因を含
    む判定を行う判定手段とを有することを特徴とするIC
    カード試験装置。
  4. 【請求項4】 前記参照データ記憶手段は、正常な非接
    触型絶縁性ICカードのアンテナ部における信号を予め
    解析して、正常参照データとして記憶する正常参照デー
    タ記憶手段を有し、 前記判定手段は、前記解析データを前記位置情報をもと
    に前記正常参照データと比較し、前記ICカードの正常
    性および故障原因を含む判定を行う手段を有することを
    特徴とする請求項3記載のICカード試験装置。
  5. 【請求項5】 前記参照データ記憶手段は、正常な非接
    触型絶縁性ICカードのアンテナ部における信号を予め
    解析して、正常参照データとして記憶する正常参照デー
    タ記憶手段、および故障箇所および故障原因の判明して
    いる故障した非接触型絶縁性ICカードのアンテナ部に
    おける信号を予め解析して、故障用参照データとして記
    憶する故障用参照データ記憶手段を有し、 前記判定手段は、前記解析データを前記位置情報をもと
    に前記正常参照データおよび前記故障用参照データと比
    較し、前記ICカードの正常性および故障原因を含む判
    定を行う手段を有することを特徴とする請求項3記載の
    ICカード試験装置。
  6. 【請求項6】 前記解析手段は、前記偏光検出手段で変
    換された電気信号の信号対雑音比を改善する信号処理手
    段を有することを特徴とする請求項3記載のICカード
    試験装置。
  7. 【請求項7】 前記信号処理手段は、前記電気信号の帯
    域を制限するバンドパスフィルタ手段、ローパスフィル
    タ手段、および前記電気信号のアベレージ処理を行うア
    ベレージ処理手段からなるグループから選択された手段
    で構成されることを特徴とする請求項6記載のICカー
    ド試験装置。
  8. 【請求項8】 前記解析手段は、前記解析データとして
    前記電気信号の周期、振幅、位相、歪、立ち上がり時
    間、立ち下がり時間の時間軸情報を含むことを特徴とす
    る請求項3記載のICカード試験装置。
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