JP4727558B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、RFID(Radio Frequency Identification)タグ等と称されるデータキャリアに記憶されたデータの読取り及び当該データキャリアへのデータの書込みをUHF帯等の電波を利用した無線通信により非接触で行なう無線通信装置に関する。
近年、ICチップとアンテナとからなるRFIDタグを注目されている。このRFIDタグは、無線通信を利用してデータの書込みや読込みを非接触で行うため、汚れ,埃などの影響を受け難い等の利点がある。そこで、例えば物流分野においては、各物品にそれぞれ付される物品管理用のラベルとして、上記RFIDタグを適用することが考えられている。
上記RFIDタグを用いた物品管理用ラベル等を作成するための無線通信装置は既に知られている。この種の装置は、RFIDタグの搬送路に沿ってRFIDリーダ・ライタのアンテナと印刷ヘッドとが設けられている。そしてRFIDリーダ・ライタが、搬送路を搬送されるRFIDタグとアンテナを介して交信を行ってタグデータを非接触で書き込むとともに、このRFIDタグの表面(印刷面)に印刷ヘッドによって可視情報を印刷することで、物品管理用ラベル等を作成するものである(例えば、特許文献1参照)。
従来のこの種の無線通信装置において、タグデータの書込みに失敗した場合に、通常の印刷データでなく特殊パターンをRFIDタグの表面に印刷することによって、異常なタグを視覚により判断できるようにした技術は既に知られていた(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−332318号公報 特開2001−96814号公報
しかしながら、通常、この種の無線通信装置は、搬送路の搬送面から至近距離にRFIDリーダ・ライタのアンテナが取り付けられている。その理由は、搬送面からアンテナまでの距離を長くしようとすると、装置を大型にせざるを得ず、実用に供さないためである。一方、アンテナは、その直上の搬送面に向けて強い指向性を有している。その理由は、アンテナ上に順次搬送されてくるRFIDタグに対して順番にデータを非接触で書込む必要があるためである。
このため、従来のこの種の無線通信装置においては、無線出力レベルが正常値よりも低く実運用上では支障を来たすような不良品のRFIDタグに対しても、アンテナとの距離が近いためにタグデータを書込めてしまうことがあった。この場合、この不良品のRFIDタグを備えたRFIDタグラベルは正常なラベルとして発行されるので、実際の運用面で支障を来たすことがあった。
例えば、UHF帯を利用するRFIDタグは、通常、1〜5m程度の交信距離を有するように無線出力レベルが設定されている。そこで、RFIDリーダ・ライタのアンテナから1メートル以内の領域に存在する物品に貼られたRFIDタグのデータを読取るシステムを構築した場合、物品に貼られたRFIDタグが正常なタグであれば、そのRFIDタグのデータを非接触で読取ることができる。ところが、例えば20cm程度の交信距離しか通信できない不良品のRFIDタグであった場合には、物品がアンテナから20cm以上離れていると、1m以内に存在しているにも拘らずデータを読取ることができない。このように、実際の運用面で支障を来たすことがある。
しかしながら、従来のRFIDタグの発行機能を有する無線通信装置においては、アンテナとデータ書込み対象のRFIDタグとの距離は20cm以内である場合が殆どなので、上述したような不良品のRFIDタグであっても正常のタグとして発行されてしまっていた。
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、無線出力レベルが低く実際の運用で支障を来たすような不良品のデータキャリアを識別できる無線通信装置を提供しようとするものである。
本発明は、ホスト機器と通信回線を介して接続され、データキャリア(例えばRFIDタグ)に記憶されたデータの読取り及びデータキャリアへのデータの書込みを無線通信により非接触で行なう無線通信装置において、ホスト機器からのデータ書込み要求に応じて書込み対象となる1つのデータキャリアを無線通信により検出するキャリア検出手段と、検出されたデータキャリアに対して書込み要求のあったデータを無線通信により書込む書込処理手段と、検出されてからデータの書込みが完了し、さらにその書込みデータに対するベリファイが終了するまでの間のデータキャリアの無線通信レベルを検出するレベル検出手段と、検出された無線通信レベルが所定の基準レベル未満か否かを判定する判定手段と、無線通信レベルが基準レベル未満であると判定されるとホスト機器に対してデータキャリアの不良を通知する警告手段とを備えたものである。
かかる手段を講じた本発明によれば、無線出力レベルが低く実際の運用で支障を来たすような不良品のデータキャリアを識別できる無線通信装置を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
この実施の形態は、本発明の無線通信装置を、RFIDタグラベル発行装置のRFIDリーダ・ライタに適用した場合である。なお、本発明の無線通信装置は、RFIDタグへの印刷機能を持たないRFIDリーダ・ライタ単体にも適用可能である。
はじめに、本実施の形態で使用されるラベル用紙1について、図1及び図2を用いて説明する。
図1に示すように、ラベル用紙1は、帯状の台紙2と、この台紙2の表面に、台紙2の長手方向に一列に整列させて剥離自在に貼り付けられた多数枚のRFIDタグラベル3とから構成されている。各RFIDタグラベル3は、図1のA−A矢視断面を拡大する図2に示すように、それぞれラベルシート4の裏面側(台紙2との接着面側)に、ICチップ5とアンテナ6とを薄いフィルムに内蔵してなるRFIDタグ(RFIDインレットと称される場合もある)7を封入した構造となっている。そして、ラベルシート4の表面を情報の印刷面としている。なお、図2において、符号8は接着剤を示している。
次に、前記ラベル用紙1を使用し、順次搬送されるRFIDタグラベル3のRFIDタグ7に無線通信を利用して非接触でタグデータを書き込むとともに、そのRFIDタグラベル3におけるラベルシート4の表面(印刷面)にラベル印刷データを印刷するようにしたRFIDタグラベル発行装置について図3〜図4を用いて説明する。
図3はRFIDタグラベル発行装置の全体構成を示すブロック図である。このRFIDタグラベル発行装置に対して前記ラベル用紙1は、ロール状に巻回された状態で図示しないラベルホルダにセットされる。そして、その先端がラベルホルダから繰り出され、所定の搬送路に沿って図示しない剥離部に導かれる。剥離部では、台紙2からRFIDタグラベル3が剥離される。剥離部で剥離されたRFIDタグラベル3は、図示しないラベル発行口から排出される。RFIDタグラベル3が剥離された台紙2は、図示しない巻取ローラによって巻き取られる。
さて、ラベルホルダから剥離部までの搬送路上には、ラベル用紙1の搬送方向(図中矢印B方向)上流側であるラベルホルダ側から下流側である剥離部側に向けて順に、RFIDリーダ・ライタ11のアンテナ12と印刷ヘッド13とが設けられている。印刷ヘッド13は、搬送路の上部に設けられている。これに対してアンテナ12は、搬送路の下部に設けられている。また、搬送路を挟んで印刷ヘッド13と対向する位置にプラテンローラ14が設けられている。なお、搬送路の上部にアンテナ12を設けてもよい。
アンテナ12は、RFIDリーダ・ライタ11の制御により電波を発信し、この電波を受信したRFIDタグ7から発信される応答波を受信するもので、搬送路の搬送面から数cm〜数十cm程度の至近距離に設けられている。そして、直上(アンテナ12が搬送路の上側に設けられている場合は直下)の搬送面に向けて強い指向性を有している。RFIDリーダ・ライタ11は、アンテナ12から発信される電波の交信領域内に存在するRFIDタグ7に対してタグデータの書込み及び読込みを行うもので、詳細については後述する。
印刷ヘッド13は、ヘッド駆動部15により駆動され、プラテンローラ14上に位置するRFIDタグラベル3の表面(ラベルシート4の印刷面)に種々の可視情報を印刷するもので、例えばサーマルヘッドが使用される。なお、印刷ヘッド13とRFIDタグラベル3との間にインクリボンが介在してもよい。
この他、RFIDタグラベル発行装置は、操作パネル17、搬送系駆動部18、通信インターフェイス19、メモリ20及びプリンタ制御部21等を備えている。
操作パネル17には、各種キーや表示部等が設けられている。搬送系駆動部18は、プラテンローラ14や巻取ローラ等のラベル用紙搬送系の駆動源として機能する。この搬送系駆動部18の作用によりラベル用紙1が搬送路に沿って搬送される。通信インターフェイス19には、例えばパソコン等のホスト機器が通信回線を介して接続されている。そして、RFIDタグラベル3のRFIDタグ7に書込むタグデータと、そのRFIDタグラベル3の印刷面に印刷する文字等のラベル印刷データとを含むRFIDタグラベル発行ジョブがホスト機器から送られてくる。ホスト機器から受信したRFIDタグラベル発行ジョブは、そのジョブが完了するまでメモリ20に記憶保持される。また、メモリ20には、ホスト機器から受信したRFIDタグラベル発行ジョブに基づき編集されたタグデータを一時的に記憶するエリアや、ラベル印刷データのイメージが展開されるエリア等が形成されている。
図4は前記RFIDリーダ・ライタ11の要部構成を示すブロック図である。RFIDリーダ・ライタ11は、前記プリンタ制御部21とのインターフェイス31、リーダ・ライタ制御部32、送信処理部33、受信処理部34、サーキュレータ35及びメモリ36等で構成されている。
送信処理部33は、リーダ・ライタ制御部32から出力されるアナログの送信データ信号で所定の搬送波を変調する変調器41及びこの変調器41で変調された信号を増幅する増幅器42等で構成されている。増幅器42で増幅された信号は、サーキュレータ35を介してアンテナ12に供給され、アンテナ12から電波として放射される。
サーキュレータ35は、送信処理部33側から入力された信号をアンテナ12に出力し、アンテナ12側から入力された信号を受信処理部34側に出力する機能を有する。アンテナ12からは、その交信領域内に存在するRFIDタグ7から受信した電波に相当する信号がサーキュレータ35に与えられる。
受信処理部34は、サーキュレータ35を介して入力された信号を増幅する増幅器43、この増幅器43で増幅された信号から所定の搬送波成分を除去してアナログの受信データ信号を復調する復調器44、この復調器44で復調された受信データ信号のうち所定の低周波数帯の信号を通過させるLPF(Low Pass Filter)45及びこのLPF45を通過した受信データ信号の強度レベルが一定の適正レベルとなるように利得(増幅率)を調整するAGC(Automatic Gain Control)回路46等で構成されている。このAGC回路46で適正レベルに調整された受信データ信号がリーダ・ライタ制御部32に与えられる。
リーダ・ライタ制御部32は、インターフェイス31を介して接続されたプリンタ制御部21からのコマンドに応じて送信データ信号を生成し、送信処理部33に与える機能と、受信処理部34から与えられた受信データ信号をプリンタ制御部21で認識可能なデータに変換し、インターフェイス31を介してプリンタ制御部21に与える機能とを有する。また、前記AGC回路46から入力される受信データ信号の強度レベルが適正レベルとなるように、AGC回路46の利得を可変するためのAGCパラメータpを生成して、AGC回路46に与える機能を有する。
図5はRFIDタグ7の要部構成を示すブロック図である。RFIDタグ7は、ICチップ5とアンテナ6とから構成されている。ICチップ5には、電源作成部51,復調部52,変調部53,メモリ部54及びこれらを制御する制御部55等が設けられている。電源作成部51は、アンテナ6で受信した変調波の整流と安定化を行なうことによりICチップ5の各部に電源を供給する。復調部52は、アンテナ6で受信した変調波を復調して制御部55へ送出する。変調部53は、制御部55から送出されたデータに所定の変調処理を施し、その変調波をアンテナ6に供給する。制御部55は、復調部52で復調されたデータをメモリ部54に書込む処理や、メモリ部54からデータを読み出して変調部53へ送出する処理などを行う。
メモリ部53は、各RFIDタグ7を個々に識別するためのIDが記憶されるIDエリア541と、任意のデータを書き込み可能なユーザエリア542とからなる。そして本実施の形態では、図5に示すように、各RFIDタグ7のIDを14バイトで構成する。また、RFIDタグ7は、2バイトを1ワードとし、メモリ部54に対してそのワード単位でデータブロックの読書き動作を行うものとする。したがって、IDは7ワードであるので、IDの読出し及び書込みには、通常、7回の処理が必要となる。
また、IDの先頭の1ワードは、残りのワード数を示し、その残りのワード数に相当するデータで各RFIDタグ固有のコードを示すものとする。すなわち本実施の形態では、IDは7ワードであるので、IDの先頭の1ワードはワード数“6”を示す2バイトデータ“0006”に固定される。そして、アンテナ12の電波到達領域内に供給される前のRFIDタグラベル3に内蔵された各RFIDタグ7には、予め共通のID“0006000000000000000000000000”が記録されており、アンテナ12の電波到達領域内に供給される毎にそれぞれ固有のID“0006xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx”(xは0〜9の任意の数値)に書き換えられるものとする。以下、このような固有IDデータの書込処理について詳細に説明する。
リーダ・ライタ本体11のRAM36には、固有IDデータの書込処理を実現するためのメモリエリアとして、図6に示すように、書込みデータメモリ61、ワード数メモリ62及びワード数カウンタメモリ63が形成されている。また、無線出力レベルが低く実際の運用で支障を来たすような不良品のRFIDタグ7を検出する処理を実現するためのメモリエリアとして、同図に示す如く、しきい値メモリ64とAGCレジスタ65とが形成されている。
しかして、リーダ・ライタ本体11のリーダ・ライタ制御部32は、インターフェイス31を介して接続されたプリンタ制御部21からRFIDタグ7に書込む固有IDデータとともにデータ書込み要求コマンドを受信すると、図7の流れ図に示す手順の書込処理を実行するようにプログラム構成されている。
先ず、制御部32は、ST(ステップ)1としてプリンタ制御部21から受信した固有IDデータを書込みデータメモリ61に記憶する。次に、制御部32は、ST2としてこの固有IDデータのサイズに相当するワード数Aを取得する。本実施の形態の場合、IDデータは7ワードで構成されているので、ワード数A=7を取得する。そして、ST3としてこのワード数A(=7)をワード数メモリ62の値Sとして記憶する。また、ST4としてワード数カウンタメモリ73のカウント値nとAGCレジスタ65の値yとをそれぞれ“0”にリセットする。
次に、制御部32は、ST5として書込み対象のRFIDタグ7を検出する。すなわち制御部32は、ID問合せコマンドの送信データ信号を生成し、送信処理部33に与える。これにより、この送信データ信号に応じて搬送波が変調され、さらに増幅されて、アンテナ12からID問合せコマンドに相当した電波が発信される。
このとき、アンテナ12の電波到達領域内にRFIDタグラベル3に内蔵されたRFIDタグ7が存在しており、このRFIDタグ7がアンテナ12からの電波に活性化されると、当該RFIDタグ7ではメモリ部54のIDエリア541に記憶されているIDに相当する電波がアンテナ6から発信される。
このIDに相当する電波は、アンテナ12で受信される。そして、受信信号が受信処理部34に与えられる。受信処理部34では、この受信信号が増幅され、IDのデータ信号に復調される。さらに、このIDデータ信号から所定の低周波数帯の信号成分が抽出された後、AGC回路46を介して制御部32に与えられる。これにより、制御部32は、AGC回路46から与えられたデータ信号の強度レベルが適正レベルになるように、AGC回路46の利得を可変するためのAGCパラメータpを生成し、AGC回路46に与える。
また制御部32は、ST6として受信信号を解析し、RFIDタグ7の共通IDデータであるか否かを判断する。受信信号が共通IDデータ以外の信号であった場合には、書込み対象以外のRFIDタグ7を検出したので、ST5の処理に戻る。
受信信号が共通IDデータの信号であった場合には、書込み対象のRFIDタグ7を検出したので、制御部32は、ST7として現時点のAGCパラメータpを取得する。そして、ST8としてこのAGCパラメータpがAGCレジスタ65の値yより大きいか否か比較する。ここで、AGCパラメータpが値yより大きい場合には、制御部32は、ST9としてAGCレジスタ65の値yをAGCパラメータpに書き換える。これに対し、AGCパラメータpが値y以下のときには、AGCレジスタ65の値yを書き換えない。
次に、制御部32は、ST10としてワード数カウンタメモリ63のカウント値nを“1”だけカウントアップする。そして、ST11として、書込みデータメモリ61に記憶されている固有IDデータのうち先頭からnワード目(nはワード数カウンタメモリ63のカウント値)のデータブロックを取得し、このnワード目のデータブロックを書込みデータとする書込みコマンドを作成する。そして、この書込みコマンドの送信データ信号を生成し、送信処理部33に与える。これにより、この送信データ信号に応じて搬送波が変調され、さらに増幅されて、アンテナ12から書込みコマンドに相当した電波が発信される。
この電波を前記書込み対象のRFIDタグ7が受信すると、そのメモリ部54のIDエリア541に記憶されているIDのnワード目が書込みコマンド中の書込みデータに書き換えられる。そして、当該RFIDタグ7のアンテナ6から正常書込み終了の応答コマンドを示す電波が発信される。
この応答コマンドに相当する電波は、アンテナ12で受信される。そして、そのときの受信信号が受信処理部34に与えられる。受信処理部34では、この受信信号が増幅され、応答コマンドの信号に復調される。さらに、この応答コマンド信号から所定の低周波数帯の信号成分が抽出された後、AGC回路46を介して制御部32に与えられる。これにより、制御部32は、AGC回路46から与えられた応答コマンド信号の強度レベルが適正レベルになるように、AGC回路46の利得を可変するためのAGCパラメータpを生成し、AGC回路46に与える。
また制御部32は、ST12として受信信号を解析し、正常書込み終了の応答コマンドであるか否かを判断する。受信信号が正常書込み終了の応答コマンドであった場合には、固有IDデータのnワード目の書込みが正常に行われたので、制御部32は、ST13として現時点のAGCパラメータpを取得する。そして、ST14としてこのAGCパラメータpがAGCレジスタ65の値yより大きいか否か比較する。ここで、AGCパラメータpが値yより大きい場合には、制御部32は、ST15としてAGCレジスタ65の値yをAGCパラメータpに書き換える。これに対し、AGCパラメータpが値y以下のときには、AGCレジスタ65の値yを書き換えない。
次に、制御部32は、ST16としてワード数カウンタメモリ63の値nがワード数メモリ62の値Sに一致するか否かを判断する。そして、値nが値Sより小さい場合には、ST10の処理に戻る。すなわち、ワード数カウンタメモリ63の値nをさらに“1”だけカウントアップした後、固有IDデータのnワード目の書込処理を実行する。そして、書込み対象のRFIDタグ7に対して正常に書込めたことを確認したならば、そのときのAGCパラメータpを取得し、AGCレジスタ65の値yと比較して、値yより大きければ値yをAGCパラメータpに書き換える。
以後、ワード数カウンタメモリ63の値nがワード数メモリ62の値Sに一致するまで、ST10以降の処理が繰り返される。そして、値nが値Sに一致したならば、Sワード分のデータ(固有IDデータ)の書込みが終了したので、制御部32は、ST17としてAGCレジスタ65の値yがしきい値メモリ64に設定されているしきい値Xより大きいか否かを判断する。
ここで、AGCレジスタ65の値yは、書込み対象のRFIDタグ7が検出されてから当該RFIDタグ7に対する固有IDデータの書込みが終了するまでの間に当該RFIDタグ7から受信したデータ信号の強度レベルを適正レベルに調整するためにAGC回路46に与えられたパラメータpの最大値である。
一方、RFIDタグラベル発行装置は、ラベル用紙1が搬送される搬送路の搬送面から至近距離にRFIDリーダ・ライタ11のアンテナ12が取り付けられている。また、アンテナ12は、その直上の搬送面に向けて強い指向性を有している。このため、無線出力レベルが正常なRFIDタグ7から受信した信号の強度レベルは大きくなり、歪が生じ易い。そこで、AGC回路46を介在させて受信信号の強度レベルを適正レベルまで低めることが行われている。その結果、無線出力レベルが正常なRFIDタグ7からの受信信号に対しては、AGC回路46に与えられるAGCパラメータpの値が大きくなる。これに対し、無線出力レベルが正常値よりも低いRFIDタグ7からの受信信号に対しては、元々その強度レベルが低いので、AGCパラメータpの値は無線出力レベルの低下に比例して小さくなる。
そこで本実施の形態では、実運用上、支障を来たすおそれのない無線出力レベルを有するRFIDタグ7からの受信信号の強度レベルを適正レベルまで低めるためのAGCパラメータpの値をしきい値Xとして予めしきい値メモリ64に設定している。なお、このしきい値Xは、用途に応じて適当な値に適時変更することができる。
かくして、制御部32は、AGCレジスタ65の値yとしきい値メモリ64に設定されているしきい値Xとを比較した結果、値yがしきい値Xより大きい場合には、書込み対象であったRFIDタグ7は正常の無線出力レベルを有しているので、今回の書込処理を正常終了と判定する。そして、プリンタ制御部21に正常終了の応答コマンドを送信する。
これに対し、値yがしきい値X以下の場合には、当該RFIDタグ7は無線出力レベルが小さい不良品であるので、制御部32は、ST18として今回の書込処理を警告終了と判定する。そして、プリンタ制御部21に警告終了の応答コマンドを送信する。
なお、制御部32は、ST12にて正常書込み終了の応答コマンドを受信できなかった場合には、当該RFIDタグ7に対するデータ書込みに失敗したので、今回の書込処理をエラー終了と判定する。そして、プリンタ制御部21にエラー終了の応答コマンドを送信する。
プリンタ制御部21は、リーダ・ライタ制御部32から正常終了の応答コマンドを受信した場合には、ヘッド駆動部15を制御して、前記書込み対象のRFIDタグ7を内蔵したRFIDタグラベル3の印刷面に正常ラベル印刷データのイメージを印刷出力させる。
これに対し、リーダ・ライタ制御部32から警告終了またはエラー終了の応答コマンドを受信した場合には、同じくヘッド駆動部15を制御して、当該RFIDタグ7を内蔵したRFIDタグラベル3の印刷面に異常ラベル印刷データのイメージを印刷出力させる。なお、警告終了のときとエラー終了のときとで異常ラベル印刷データのイメージを変更してもよい。
ここに、リーダ・ライタ制御部32は、プリンタ制御部21からのデータ書込み要求に応じて、書込み対象となる1つのRFIDタグ7を無線通信により検出するキャリア検出手段(ST5,6)と、このキャリア検出手段により検出された前記RFIDタグ7に対して書込要求のあったデータを無線通信により書込む書込処理手段(ST10,11,16)と、前記キャリア検出手段により検出されてから前記書込処理手段により前記データの書込みが完了するまでの間の前記RFIDタグ7の無線通信レベルを検出するレベル検出手段(ST7,8,9,13,14,15)と、このレベル検出手段により検出された無線通信レベルが所定の基準レベル(しきい値S)未満か否かを判定する判定手段(ST17)と、この判定手段により前記無線通信レベルが前記基準レベル未満であると判定されるとプリンタ制御部21に対して前記RFIDタグ7の不良を通知する警告手段(ST18)とを備えている。
レベル検出手段(ST7,8,9,13,14,15)は、書込み対象のRFIDタグ7が検出されてから当該RFIDタグ7に対する固有IDデータの書込みが終了するまでの間に当該RFIDタグ7から受信したデータ信号の強度レベルを適正レベルに調整するためにAGC回路46に与えられたパラメータpの最大値を検出している。そして、このパラメータpの最大値をしきい値X、すなわち実運用上、支障を来たすおそれのない無線出力レベルを有するRFIDタグ7からの受信信号の強度レベルを適正レベルまで低めるためのAGCパラメータpの値と比較し、パラメータpの最大値がしきい値X以下の場合には、当該RFIDタグ7は無線出力レベルが小さい不良品であると判定している。すなわち、固有IDデータの書込が完了するまでの間、一度も必要充分な無線出力レベルを検出できないRFIDタグ7を不良品としている。換言すれば、一度でも必要充分な無線出力レベルが検出されたRFIDタグ7を正常品としている。
このように本実施の形態によれば、固有のIDデータは正常に書込まれたものの、無線出力レベルが基準レベル未満と判定されたRFIDタグ7を内蔵したRFIDタグラベル3は異常ラベルとして発行されるので、無線出力レベルが正常なRFIDタグ内蔵のRFIDタグラベル3と、無線出力レベルが低く実際の運用で支障を来たすような不良品のRFIDタグ内蔵のRFIDタグラベル3とを容易に識別することができる。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば前記実施の形態(第1の実施の形態と称する)では、書込み対象のRFIDタグ7を検出してから固有IDデータの書込みが完了するまでの間の当該RFIDタグ7の無線通信レベルを検出し、この検出された無線通信レベルが所定の基準レベル未満か否かを判定する場合を示したが、無線通信レベルの検出タイミングはこれに限定されるものではない。そこで次に、無線通信レベルの検出タイミングを第1の実施の形態とは異ならせた他の実施の形態について、図8,9,10を用いて説明する。
図8は、第2の実施の形態におけるリーダ・ライタ制御部32の書込処理の要部手順を示す流れ図である。一般に、RFIDリーダ・ライタ11によってRFIDタグ7にデータを書込んだ場合、書込まれたデータに誤りがないか検査する処理、いわゆるベリファイを実行する。そこで、この第2の実施の形態では、書込み対象のRFIDタグ7を検出してから固有IDデータの書込みが完了し、さらにその書込みデータに対するベリファイが終了するまでの間の当該RFIDタグ7の無線通信レベルを検出し、この検出された無線通信レベルが所定の基準レベル未満か否かを判定する。
すなわち制御部32は、ST1〜ST16までは前記第1の実施の形態と同様な処理を実行する。そして、ST16にてワード数カウンタメモリ63の値nがワード数メモリ62の値Sに一致し、固有IDデータの書込み完了を認識したならば、制御部32は、ST21としてID読込みコマンドの送信データ信号を生成し、送信処理部33に与える。これにより、この送信データ信号に応じて搬送波が変調され、さらに増幅されて、アンテナ12からID読込みコマンドに相当した電波が発信される。
この電波を前記書込み対象のRFIDタグ7が受信すると、そのメモリ部54のIDエリア541に記憶されているIDデータに相当する電波がアンテナ6から発信される。このIDデータに相当する電波は、アンテナ12で受信される。そして、受信信号が受信処理部34に与えられる。受信処理部34では、この受信信号が増幅され、IDデータ信号に復調される。さらに、このIDデータ信号から所定の低周波数帯の信号成分が抽出された後、AGC回路46を介して制御部32に与えられる。これにより、制御部32は、AGC回路46から与えられたデータ信号の強度レベルが適正レベルになるように、AGC回路46の利得を可変するためのAGCパラメータpを生成し、AGC回路46に与える。
また制御部32は、ST22として受信信号を解析し、IDデータに相当する7ワードデータの信号であるか否かを判断する。受信信号が7ワードデータ信号であった場合には、書込み対象のRFIDタグ7からIDデータを読み込んだので、制御部32は、ST23として現時点のAGCパラメータpを取得する。そして、ST24としてこのAGCパラメータpがAGCレジスタ65の値yより大きいか否か比較する。ここで、AGCパラメータpが値yより大きい場合には、制御部32は、ST25としてAGCレジスタ65の値yをAGCパラメータpに書き換える。これに対し、AGCパラメータpが値y以下のときには、AGCレジスタ65の値yを書き換えない。
次に、制御部32は、ST26としてRFIDタグ7から読み込んだIDデータと書込みデータメモリ61に記憶している固有IDデータとを比較する。その結果、ST27として両IDデータが一致していた場合には、固有IDデータが書込み対象のRFIDタグ7に対して正確に書き込まれたので、制御部32は、ST28としてAGCレジスタ65の値yがしきい値メモリ64に設定されているしきい値Xより大きいか否かを判断する。
その結果、値yがしきい値Xより大きい場合には、書込み対象であったRFIDタグ7は正常の無線出力レベルを有しているので、今回の書込処理を正常終了と判定する。そして、プリンタ制御部21に正常終了の応答コマンドを送信する。
これに対し、値yがしきい値X以下の場合には、当該RFIDタグ7は無線出力レベルが小さい不良品であるので、制御部32は、ST29として今回の書込処理を警告終了と判定する。そして、プリンタ制御部21に警告終了の応答コマンドを送信する。
なお、制御部32は、ST22にて受信信号が7ワードデータ信号以外の信号であった場合には、当該RFIDタグ7が異常なので、今回の書込処理をエラー終了と判定する。そして、プリンタ制御部21にエラー終了の応答コマンドを送信する。
ここに、リーダ・ライタ制御部32は、キャリア検出手段により検出されてから書込処理手段によりデータの書込みが完了し、さらにその書込みデータに対するベリファイが終了するまでの間のRFIDタグ7の無線通信レベルを検出するレベル検出手段(ST7,8,9,13,14,15,23,24,25)と、このレベル検出手段により検出された無線通信レベルが所定の基準レベル(しきい値S)未満か否かを判定する判定手段(ST28)と、この判定手段により前記無線通信レベルが前記基準レベル未満であると判定されるとプリンタ制御部21に対して前記RFIDタグ7の不良を通知する警告手段(ST29)とを備えている。
したがって、前記第1の実施の形態と同様な作用効果を奏する。しかも、ベリファイのための読込みコマンドに対する無線出力レベルも考慮されるので、より正確にRFIDタグ7の無線出力レベルを判定できるようになる。
図9は、第3の実施の形態におけるリーダ・ライタ制御部32の書込処理の要部手順を示す流れ図である。この第3の実施の形態は、第2の実施の形態のベリファイ終了後も周期的にダミーのコマンドを前記書込み対象のRFIDタグ7に送信して当該RFIDタグ7の無線通信レベルを検出するようにしたものである。なお、ダミーのコマンドは、このコマンドを受信したRFIDタグ7が何らかの応答を返すことができるコマンドであればよく、その形態を問うものではないい。
すなわち制御部32は、ST1〜ST27までは前記第2の実施の形態と同様な処理を実行する。そして、ST27にてRFIDタグ7から読み込んだIDデータと書込みデータメモリ61に記憶している固有IDデータとが一致したならば、制御部32は、ST31として一定時間の計時が可能なタイマをスタートさせる。次いで、ST32としてダミーコマンドの送信データ信号を生成し、送信処理部33に与える。これにより、この送信データ信号に応じて搬送波が変調され、さらに増幅されて、アンテナ12からダミーコマンドに相当した電波が発信される。
この電波を前記書込み対象のRFIDタグ7が受信すると、応答コマンドに相当する電波がアンテナ6から発信される。この応答コマンドに相当する電波は、アンテナ12で受信される。そして、受信信号が受信処理部34に与えられる。受信処理部34では、この受信信号が増幅され、応答コマンドに復調される。さらに、この応答コマンドの信号から所定の低周波数帯の信号成分が抽出された後、AGC回路46を介して制御部32に与えられる。これにより、制御部32は、AGC回路46から与えられたデータ信号の強度レベルが適正レベルになるように、AGC回路46の利得を可変するためのAGCパラメータpを生成し、AGC回路46に与える。
また制御部32は、ST33として応答コマンドを受信したか否かを判断する。そして、応答コマンドを受信したならば、アンテナ12の交信可能領域内にまだ書込み対象のRFIDタグ7が存在しているので、制御部32は、ST34として現時点のAGCパラメータpを取得する。そして、ST35としてこのAGCパラメータpがAGCレジスタ65の値yより大きいか否か比較する。ここで、AGCパラメータpが値yより大きい場合には、制御部32は、ST36としてAGCレジスタ65の値yをAGCパラメータpに書き換える。これに対し、AGCパラメータpが値y以下のときには、AGCレジスタ65の値yを書き換えない。
その後、制御部32は、ST37として前記タイマがタイムアウトしたか否かを判断する。ここで、タイマがタイムアウトしていない場合には、制御部32は、ST32の処理に戻る。そしてダミーコマンドの送信データ信号を再度生成し、送信処理部33に与える。
一方、ST37にてタイマがタイムアウトしていた場合、あるいはST33にて応答コマンドを受信できなかった場合には、制御部32は、ST38としてAGCレジスタ65の値yがしきい値メモリ64に設定されているしきい値Xより大きいか否かを判断する。
その結果、値yがしきい値Xより大きい場合には、書込み対象であったRFIDタグ7は正常の無線出力レベルを有しているので、今回の書込処理を正常終了と判定する。そして、プリンタ制御部21に正常終了の応答コマンドを送信する。
これに対し、値yがしきい値X以下の場合には、当該RFIDタグ7は無線出力レベルが小さい不良品であるので、制御部32は、ST39として今回の書込処理を警告終了と判定する。そして、プリンタ制御部21に警告終了の応答コマンドを送信する。
ここに、リーダ・ライタ制御部32は、書込処理手段によるデータの書込み完了後、一定時間にわたりダミーのコマンドをRFIDタグ7に送信して当該RFIDタグ7の無線通信レベルを検出するレベル検出手段(ST34,35,36)と、このレベル検出手段により検出された無線通信レベルが所定の基準レベル(しきい値S)未満か否かを判定する判定手段(ST38)と、この判定手段により前記無線通信レベルが前記基準レベル未満であると判定されると前記プリンタ制御部21に対して前記RFIDタグ7の不良を通知する警告手段(ST39)とを備えている。
したがって、前記第1及び第2の実施の形態と同様な作用効果を奏し得る。しかも、データの書込み完了後も一定時間にわたりRFIDタグ7の無線通信レベルを検出しているので、アンテナ12の交信可能領域から外れるまで、若しくは外れそうになるまでのコマンドに対する応答の無線出力レベルも考慮されるので、より正確にRFIDタグ7の無線出力レベルを判定できるものである。
図10は、第4の実施の形態におけるリーダ・ライタ制御部32の書込処理の要部手順を示す流れ図である。前記第3の実施の形態では、ダミーコマンドに対応する応答がある間は、タイマがタイムアウトするまでダミーコマンドを送信し続けたが、この第4の実施の形態では、ホスト機器、この場合はプリンタ制御部21からの停止要求があるまでダミーコマンドを送信し続けるようにしている。
すなわち制御部32は、ST1〜ST27までは前記第2の実施の形態と同様な処理を実行する。そして、ST27にてRFIDタグ7から読み込んだIDデータと書込みデータメモリ61に記憶している固有IDデータとが一致したならば、制御部32は、ST41としてダミーコマンドの送信データ信号を生成し、送信処理部33に与える。
次いで制御部32は、ST42としてダミーコマンドに対する応答コマンドを受信したか否かを判断する。そして、応答コマンドを受信したならば、アンテナ12の交信可能領域内にまだ書込み対象のRFIDタグ7が存在しているので、制御部32は、ST43として現時点のAGCパラメータpを取得する。そして、ST44としてこのAGCパラメータpがAGCレジスタ65の値yより大きいか否か比較する。ここで、AGCパラメータpが値yより大きい場合には、制御部32は、ST45としてAGCレジスタ65の値yをAGCパラメータpに書き換える。これに対し、AGCパラメータpが値y以下のときには、AGCレジスタ65の値yを書き換えない。
その後、制御部32は、ST46としてプリンタ制御部21からダミーコマンドの停止要求指令を受けたか否かを判断する。そして、停止要求指令を受けていない場合には、ST41の処理に戻る。そしてダミーコマンドの送信データ信号を再度生成し、送信処理部33に与える。
一方、ST46にて停止要求指令を受けた場合、あるいはST42にて応答コマンドを受信できなかった場合には、制御部32は、ST47としてAGCレジスタ65の値yがしきい値メモリ64に設定されているしきい値Xより大きいか否かを判断する。
その結果、値yがしきい値Xより大きい場合には、書込み対象であったRFIDタグ7は正常の無線出力レベルを有しているので、今回の書込処理を正常終了と判定する。そして、プリンタ制御部21に正常終了の応答コマンドを送信する。
これに対し、値yがしきい値X以下の場合には、当該RFIDタグ7は無線出力レベルが小さい不良品であるので、制御部32は、ST48として今回の書込処理を警告終了と判定する。そして、プリンタ制御部21に警告終了の応答コマンドを送信する。
ここに、リーダ・ライタ制御部32は、書込処理手段によるデータの書込み完了後、プリンタ制御部21から停止要求があるまでダミーのコマンドをRFIDタグ7に送信して当該RFIDタグ7の無線通信レベルを検出するレベル検出手段(ST43,44,45)と、このレベル検出手段により検出された無線通信レベルが所定の基準レベル(しきい値S)未満か否かを判定する判定手段(ST47)と、この判定手段により前記無線通信レベルが前記基準レベル未満であると判定されると前記プリンタ制御部21に対して前記RFIDタグ7の不良を通知する警告手段(ST48)とを備えている。
したがって、前記第1〜3の実施の形態と同様な作用効果を奏し得る。しかも、RFIDリーダ・ライタ11からタイマ機能を省略できる利点もある。
なお、前記第3及び第4の実施の形態では、ベリファイ終了後にダミーコマンドを送信する場合を示したが、第1の実施の形態のように、IDデータの書込み終了後にダミーコマンドを送信するようにしてもよい。
また、前記第3及び第4の実施の形態では、書込み対象のRFIDタグ7を検出してからIDデータの書込みを終了するまでの間の前記RFIDタグ7の無線通信レベルも検出したが、この間の検出処理を省略し、ダミーコマンドに対する応答コマンドから前記RFIDタグ7の無線通信レベルを検出して、所定の基準レベル未満か否かを判定するようにしてもよい。
また、前記第1〜第4の各実施の形態では、RFIDタグ7の不良を通知するホスト機器としてプリンタ制御部21を示したが、ホスト機器はプリンタ制御部21に限定されるものではなく、例えばこのプリンタ制御部21に通信インターフェイス19を介して接続されたホスト機器をRFIDタグ7の不良通知先としてもよい。この場合、ホスト機器では、RFIDタグ7の不良が通知されたことを報知する手段を作動させることによって、正常ラベルとして発行されたRFIDタグラベル3でも、それに内蔵されたRFIDタグ7の無線出力レベルが小さい場合はユーザが容易に識別することができる。
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
本発明の一実施の形態で用いるラベル用紙の概略構成を示す模式図。 図1のA−A矢視断面を拡大して示す断面図。 本発明の一実施の形態であるRFIDタグラベル発行装置の全体構成を示すブロック図。 同RFIDタグラベル発行装置に実装されたRFIDリーダ・ライタの要部構成を示すブロック図。 同実施の形態で用いるRFIDタグの要部構成を示すブロック図。 同実施の形態において、RFIDリーダ・ライタのメモリに形成される主要なメモリエリアを示す模式図。 同実施の形態において、RFIDリーダ・ライタの制御部が実行する書込処理の要部処理手順を示す流れ図。 本発明の第2の実施の形態において、RFIDリーダ・ライタの制御部が実行する書込処理の要部処理手順を示す流れ図。 本発明の第3の実施の形態において、RFIDリーダ・ライタの制御部が実行する書込処理の要部処理手順を示す流れ図。 本発明の第4の実施の形態において、RFIDリーダ・ライタの制御部が実行する書込処理の要部処理手順を示す流れ図。
符号の説明
1…ラベル用紙、3…RFIDタグラベル、7…RFIDタグ、11…RFIDリーダ・ライタ、12…アンテナ、13…印刷ヘッド、21…プリンタ制御部、32…リーダ・ライタ制御部、46…AGC回路。

Claims (3)

  1. ホスト機器と通信回線を介して接続され、データキャリアに記憶されたデータの読取り及び前記データキャリアへのデータの書込みを無線通信により非接触で行なう無線通信装置において、
    前記ホスト機器からのデータ書込み要求に応じて書込み対象となる1つのデータキャリアを無線通信により検出するキャリア検出手段と、
    このキャリア検出手段により検出された前記データキャリアに対して書込み要求のあったデータを無線通信により書込む書込処理手段と、
    前記キャリア検出手段により検出されてから前記書込処理手段により前記データの書込みが完了し、さらにその書込みデータに対するベリファイが終了するまでの間の前記データキャリアの無線通信レベルを検出するレベル検出手段と、
    このレベル検出手段により検出された無線通信レベルが所定の基準レベル未満か否かを判定する判定手段と、
    この判定手段により前記無線通信レベルが前記基準レベル未満であると判定されると前記ホスト機器に対して前記データキャリアの不良を通知する警告手段と、
    を具備したことを特徴とする無線通信装置。
  2. ホスト機器と通信回線を介して接続され、データキャリアに記憶されたデータの読取り及び前記データキャリアへのデータの書込みを無線通信により非接触で行なう無線通信装置において、
    前記ホスト機器からのデータ書込み要求に応じて書込み対象となる1つの前記データキャリアを無線通信により検出するキャリア検出手段と、
    このキャリア検出手段により検出された前記データキャリアに対して書込み要求のあったデータを無線通信により書込む書込処理手段と、
    この書込処理手段によるデータの書込み完了後、一定時間にわたりダミーのコマンドを前記データキャリアに送信して前記データキャリアの無線通信レベルを検出するレベル検出手段と、
    このレベル検出手段により検出された無線通信レベルが所定の基準レベル未満か否かを判定する判定手段と、
    この判定手段により前記無線通信レベルが前記基準レベル未満であると判定されると前記ホスト機器に対して前記データキャリアの不良を通知する警告手段と、
    を具備したことを特徴とする無線通信装置。
  3. 前記レベル検出手段は、前記書込処理手段によるデータの書込み完了後、前記ホスト機器から停止要求があるまでダミーのコマンドをデータキャリアに送信して前記データキャリアの無線通信レベルを検出することを特徴とする請求項記載の無線通信装置。
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