JP4648261B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、RFID(Radio Frequency Identification)等と称される非接触でデータの書込み及び読出しが可能なデータキャリアと無線通信を行い、当該データキャリアへのデータの書込みまたは当該データキャリアに保持されたデータの読出しを行う無線通信装置に関する。
近年、非接触型のデータキャリアとしてRFIDラベルが注目されている。このRFIDラベルは、メモリを有する電子回路部品のICチップとアンテナとを薄いフィルムに内蔵してなるRFIDインレットをラベルシールに取り付けたもので、ICチップに多量のデータを保存できること、ICチップへのデータの書込みや読出しを電波を利用して非接触で行うため汚れ,埃などの影響を受け難いこと、複数のRFIDラベルからICチップの情報を同時に読込むことができること等の利点がある。
従来、アンテナと、このアンテナから放射される電波の到達領域内に前記RFIDラベルを順次供給するキャリア供給手段とを具備し、アンテナの電波到達領域内に供給されたRFIDラベルのRFIDインレットと前記アンテナを介して電波の送受信を行って、前記RFIDインレットのICチップメモリにデータを書き込んだり、上記ICチップメモリに保持されているデータを読み出したりする無線通信装置、いわゆるRFIDリーダライタは既に知られている。
ところで、RFIDラベル等の非接触式データキャリアは、応答感度が必ずしも統一されていない。共通のRFIDリーダ・ライタで使用可能なRFIDラベルであっても、製造メーカや品種の違い等によって応答感度が異なる場合がある。そこで従来、異なる応答感度を有する複数種類の非接触型データキャリアが混在する場合でも無線通信装置によってそれぞれのデータを読み出せるようにするために、無線通信装置側のアンテナに与える励磁電流の大きさ(強度)を可変できるようにした技術は既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
その一方で、無線通信装置のアンテナから放射される電波の到達領域内に非接触式データキャリアが存在しているからといって、必ずしもこのデータキャリアからデータを読み出したり、このデータキャリアにデータを書き込んだりできるものではなかった。すなわち非接触式データキャリアは、到達する電波の出力が著しく大きいとデータキャリア内の電力が飽和して保護回路が働き、動作しない場合があった。
特願2001−134723号公報
しかしながら、電波出力が大きいために非接触式データキャリアが動作しなくなる不具合を解消し得るものは無線通信装置は、従来、存在しなかった。
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、電波出力が大きいために非接触式データキャリアが動作しなくなる不具合を解消でき、信頼性に優れた無線通信装置を提供しようとするものである。
本発明は、アンテナと、非接触でデータの書込み及び読出しが可能なデータキャリアをアンテナの電波到達領域内に供給するキャリア供給手段とを具備し、アンテナの電波到達領域内に供給された前記データキャリアと前記アンテナを介して電波の送受信を行って、データキャリアへのデータの書込みまたはデータキャリアに保持されたデータの読出しを行う無線通信装置において、アンテナから放射される電波の複数段階の出力レベルを記憶する電波出力設定テーブルと、この電波出力設定テーブルに記憶されている複数段階の出力レベルのなかのいずれか1つの出力レベルを記憶する電波出力レベルメモリと、電波出力レベルメモリで記憶される出力レベルの電波をアンテナから送信し、データキャリアからの応答有無を判別する応答判別手段と、この応答判別手段によりデータキャリアからの応答が無いと判別されると、電波出力レベルメモリで記憶される出力レベルが、電波出力設定テーブルに記憶されている複数段階の出力レベルのなかの最低レベルか否かを判別するレベル判別手段と、このレベル判定手段により最低レベルでないと判定されるとアンテナから送信する電波の出力レベルを最低レベルに切り換え、以後、応答判別手段により応答があると判別されるまで出力レベルを低レベルから高レベルに段階的に変化させる出力レベル可変手段と、この出力レベル可変手段により出力レベルを段階的に変化させた結果、応答判別手段により応答があると判別されると、その応答があった時点の出力レベルを電波出力レベルメモリに上書きするメモリ更新手段とを備えたものである。
かかる手段を講じた本発明によれば、電波出力が大きいために非接触式データキャリアが動作しなくなる不具合を解消でき、信頼性に優れた無線通信装置を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、各種の物品に物品管理用ラベルとして貼付されるRFIDラベルを作成するためのRFIDラベル発行装置に本発明を適用した場合である。はじめに、本実施の形態で使用されるRFIDラベル用紙1について、図1乃至図2を用いて説明する。
図1に示すように、RFIDラベル用紙1は、帯状の台紙2と、この台紙2の表面に、用紙搬送方向Cに一列に整列させて剥離自在に貼り付けられた多数枚のRFIDラベル3とから構成されている。各RFIDラベル3は、図1のA−A矢視断面を拡大する図2に示すように、それぞれラベルシート4の裏面側(台紙2との接着面側)に、ICチップ5とアンテナ6とを薄いフィルムに内蔵してなるRFIDインレット7を取り付けた構造となっている。そして、ラベルシート4の表面を情報の印刷面としている。なお、図2において、符号8,9はいずれも接着剤を示している。
RFIDインレット7のICチップ5は、電源生成部,復調部,変調部,メモリ部及びこれらを制御する制御部等が形成された電子回路部品である。電源生成部は、アンテナ6で受信した電波の整流と安定化を行なうことによりICチップ5の各部に電源を供給する。復調部は、アンテナ6で受信した電波を復調して制御部へ送出する。変調部は、制御部から送出されたデータを電波に変調し、アンテナ6から放射させる。制御部は、復調部で復調されたデータのメモリ部への書込みや、メモリ部からデータを読み出して変調部へ送出する。メモリ部は、データを書換え不能に記憶保持する設定エリアと、任意のデータを書き込み可能なユーザエリアとから構成されている。そして設定エリアには、予めIDコードが書き込まれている。IDコードは、各RFIDインレット7を個々に識別するために予め設定されたRFIDインレット固有のコードである。ここに、RFIDインレット7を備えたRFIDラベル3は、非接触式のデータキャリアとして機能する。
次に、前記RFIDラベル用紙1を使用し、順次搬送されるRFIDラベル3のRFIDインレット7に無線通信を利用して非接触でデータを書き込むとともに、そのRFIDラベル3におけるラベルシート4の表面に必要な情報を非接触で印刷するようにした無線通信装置、いわゆるRFID発行装置10について説明する。
RFID発行装置10は、ラベルホルダ(不図示)を有しており、このラベルホルダに前記RFIDラベル用紙1がロール状に巻回された状態でセットされる。ラベルホルダから繰り出されたRFIDラベル用紙1の先端は、所定の搬送路に沿って剥離ローラ11に導かれる。そして、この剥離ローラ11で台紙2のみが巻回されてRFIDラベル3が剥離される。剥離ローラ11で剥離されたRFIDラベル3は、ラベル発行口(不図示)から排出される。剥離ローラ11を巻回した台紙2は、巻取ローラ(不図示)によって巻き取られる。
ラベルホルダから剥離ローラ11までの搬送路上には、RFIDラベル用紙1の長手方向の一方向である搬送方向Bの上流側、すなわちラベルホルダ側から下流側、すなわち剥離ローラ11側に向けて順に、ラベルセンサ12、RFIDリーダ・ライタ13用のアンテナ14及び印刷ヘッド15が設けられている。
ラベルセンサ12は、ラベルホルダから繰り出されたRFIDラベル用紙1のRFIDラベル3を検出するものである。例えば、RFIDラベル3の後端エッジを光学的に検知することによって、RFIDラベル3を検出する。
アンテナ14は、RFIDリーダ・ライタ13の制御により変調波である電波を放射する。また、RFIDラベル3のRFIDインレット7から放射される電波を受信可能である。RFIDリーダ・ライタ13は、アンテナ14から放射される電波が到達し得る電波到達領域内に存在するRFIDラベル3のRFIDインレット7からメモリデータを非接触で読取ったり、当該RFIDインレット7のメモリ部にデータを非接触で書き込んだりする。
印刷ヘッド15は、ヘッド駆動部16により駆動され、RFIDラベル3の表面であるラベルシート4の印刷面に種々の情報を印刷するものである。この種の印刷ヘッド15としては、例えばサーマルヘッドが用いられる。
RFID発行装置10は、前記ラベルセンサ12,RFIDリーダ・ライタ13、アンテナ14、印刷ヘッド15及びヘッド駆動部16の他、操作パネル17、通信インターフェイス18、搬送系駆動部19、記憶部20、制御部21等を備えている。操作パネル17には、各種キーや表示部等が設けられている。通信インターフェイス18には、パーソナルコンピュータ等のホスト機器が接続されている。搬送系駆動部19は、ラベルホルダにセットされたRFIDラベル用紙1を長手方向の一方向及びその逆方向へ搬送する搬送機構と、台紙2を巻き取る巻取ローラの駆動機構とを制御する。ここに、上記搬送機構及び搬送系駆動部19は、RFIDラベル用紙1に設けられたRFIDラベル3(データキャリア)をリーダ・ライタ用アンテナ14の電波到達領域内に供給するキャリア供給手段を構成する。
記憶部20には、通信インターフェイス18を介して入力されたラベル書込データやラベル印字データが記憶される。また、特に本発明に関わる記憶領域として、図4に示すように、電波出力設定テーブル31、カウンタメモリ32及びパワーメモリ33が形成されている。
電波出力設定テーブル31は、一連の番号に対応して、アンテナ14からの電波出力を決定するパワーデータが記憶される。因みに、本実施の形態では、予め番号“1”に対して電波出力100mWのパワーデータが設定されており、番号“2”に対して電波出力300mWのパワーデータが設定されており、番号“3”に対して電波出力500mWのパワーデータが設定されている。
なお、電波出力設定テーブル31、カウンタメモリ32及びパワーメモリ33は、RFID発行装置10の電源が切断されるとクリアされる。そして、電源投入後の立上げ時において、電波出力設定テーブル31には、通信インターフェイス18を介して接続されたホスト機器から所望のパワーデータが設定される。また、カウンタメモリ32は“0”にリセットされ、パワーメモリ33にはデフォルト値“1”が格納される。
図5は前記RFIDリーダ・ライタ13の要部構成を示すブロック図である。RFIDリーダ・ライタ13は、前記RFID発行装置10における制御部21とのインターフェイス部41、RFIDリーダ・ライタ13の動作を制御するリーダ・ライタ側制御部42、送信データを変調する変調部43、変調された電波を増幅してアンテナ14から放射させる送信アンプ44、アンテナ14で受信した電波を増幅する受信アンプ45、増幅された電波を復調する復調部46、送信アンプ44の利得を調整することによりアンテナ14から放射される電波の出力を変化させる切換回路47等で構成されている。前記切換回路47には、制御部42からのデジタル信号をアナログ信号(電流値)に変換するD/A変換機能が含まれている。前記送信アンプ44には、切換回路47からのアナログ信号(電流値)により送信電力を切替えるパワーアンプが含まれている。
しかして制御部21は、例えばホスト機器からRFID発行ジョブが与えられたことにより、RFIDラベル3の発行が指令されると、用紙搬送系駆動部19の起動を指令する。これにより、RFIDラベル用紙1の搬送が開始されるので、制御部21は、ラベルセンサ12によってRFIDラベル3が検出されるのを待機する。そして、RFIDラベル3が検出されたならば、制御部21は、図6の流れ図に具体的に示される手順の処理を実行する。
すなわち制御部21は、先ず、ST(ステップ)1としてカウンタメモリ32のカウント値Xをパワーメモリ33に記憶されている値Yとする。次に、ST2として電波出力設定テーブル31を検索し、カウンタメモリ32のカウント値Xに一致する番号に対応して設定されているパワーデータを取得する。そして、ST3としてこの取得したパワーデータをRFIDリーダ・ライタ13に通知する。
RFIDリーダ・ライタ13においては、パワーデータがインターフェイス部41を介して制御部42に入力されると、このパワーデータが制御部42で解析される。そして、このパワーデータに相当する電波出力値が求められ、アンテナ14から送信される電波出力がこの値になるように切換回路47が制御される。
一方、RFID発行装置10の制御部21は、パワーデータを通知後、ST4としてRFID問合せコマンドをRFIDリーダ・ライタ13に通知する。
RFIDリーダ・ライタ13においては、RFID問合せコマンドがインターフェイス部41を介して制御部42に入力されると、このコマンドが制御部42で解析される。そして、RFID問合せ信号が変調部43に出力される。これにより、RFID問合せ信号が変調され、送信アンプ44で増幅されて、アンテナ14から変調電波として放射される。このときの電波出力は、切換回路47の制御により、直前のST3の処理で通知されたパワーデータに相当する電波出力値となる。
ここで、アンテナ14から放射された変調電波にRFIDラベル3のRFIDインレット7が応答すると、この応答電波がアンテナ14で受信される。そして、受信アンプ45で増幅され、復調部46でRFIDラベル3のデータ(IDコード等)に復調された後、制御部42及びインターフェイス部41を介してRFID発行装置10の制御部21に供給される。
そこで制御部21は、RFID問合せコマンドを通知後、ST5としてRFIDラベル3からの応答有無を判別する。そして、応答を検知した場合には(ST5のYES)、ST6としてカウンタメモリ32のカウント値Xをパワーメモリ33の値Yとして上書きする。
しかる後、ST7としてRFIDラベル3の発行処理を行う。すなわち、RFIDラベル3に対する書込データを記憶部20から取得し、RFIDリーダ・ライタ13に通知する。すると、この書込みデータは、ST3の処理で通知されたパワーデータに相当する電波出力値の電波でアンテナ14から放射される。これにより、直前にIDコード等を応答したRFIDラベル3のRFIDインレット7に当該書込みデータが書き込まれる。その後、このRFIDラベル3が印刷ヘッド15の印刷位置まで搬送されたことに同期して、このRFIDラベル3に対する印刷データを記憶部20から取得し、ヘッド駆動部16に与える。すると、印刷ヘッド15が動作して、当該RFIDラベル3の印刷面に印刷データが印刷される。その後、書込データの書込みと印刷データの印刷が行われたRFIDラベル3は、剥離ローラ11にて台紙2から剥離された後、発行される。
なお、複数枚のラベル発行が指令されていた場合には、ラベルセンサ12によって次のRFIDラベル3が検出される毎に、図6の処理を繰返し実行する。そして、指令された枚数のRFIDラベル3が発行されたならば、用紙搬送系駆動部19の停止を指令する。
一方、RFID問合せコマンドの通知に対してRFIDラベル3からの応答がなかった場合には(ST5のNO)、制御部21は、ST8としてカウンタメモリ32のカウント値Xが“1”より大きい値か否かを判別する。ここで、カウント値Xが“1”より大きい値であった場合には(ST8のYES)、制御部21は、ST9としてカウンタメモリ32のカウント値Xを“0”に一旦リセットする。カウント値Xが“1”であった場合には、ST9の処理は行わない。
次に、制御部21は、ST10としてカウンタメモリ32のカウント値Xを“1”だけカウントアップする。そして、ST11としてカウントアップ後のカウント値Xが電波出力設定テーブル31に設定されている全てのパワーデータに対応する番号の最大値(本実施の形態の場合は“3”)を超えたか否かを判断する。ここで、最大値を越えていない場合には(ST11のNO)、制御部21は、ST2の処理に戻る。すなわち、電波出力設定テーブル31を検索し、カウンタメモリ32のカウント値Xに一致する番号に対応して設定されているパワーデータを取得する。そして、この取得したパワーデータをRFIDリーダ・ライタ13に通知する。また、RFID問合せコマンドをRFIDリーダ・ライタ13に通知する。そして、RFIDラベル3からの応答有無を判別する。
一方、カウント値Xが電波出力設定テーブル31の番号最大値を越えた場合には(ST11のYES)、操作パネル17からエラーを報知して、この処理を終了する。
このように構成された本実施の形態のRFID発行装置10においては、RFIDラベル用紙1を交換して電源を投入すると、ホスト機器から電波出力設定テーブル31のデータがダウンロードされる。
今、ホスト機器から図4に示すデータが電波出力設定テーブル31にダウンロードされたとする。この状態で、ホスト機器からRFID発行ジョブが与えられると、RFIDラベル用紙1の搬送が開始される。そして、1枚目のRFIDラベル3がラベルセンサ12によって検知されると、カウンタメモリ32のカウント値Xをパワーメモリ33に記憶されている値Y、すなわち“1”となる。しかして、電波出力設定テーブル31から番号“1”に対応するパワーデータ「100mW」が読み出され、このパワーデータ「100mW」がRFIDリーダ・ライタ13に通知される。続いて、RFID問合せコマンドがRFIDリーダ・ライタ13に通知される。これにより、RFIDリーダ・ライタ13のアンテナ14からは、RFID問合せ信号の電波が100mWの電波出力で放射される。
ここで、このRFID問合せ信号の電波に1枚目のRFIDラベル3が応答した場合には、現時点におけるカウンタ値“1”がパワーメモリ33の値Yとして記憶保持される。しかる後、この1枚目のRFIDラベル3に設けられたRFIDインレット7に対して、当該RFID発行ジョブに含まれている書込みデータが100mWの電波出力で書き込まれる。また、この1枚目のRFIDラベル3の印刷面には、同RFID発行ジョブに含まれている印刷データが印刷ヘッド15によって印刷される。
これに対し、100mWの電波出力で放射されたRFID問合せ信号に対してRFIDラベル3が応答しなかった場合には、カウンタメモリ32のカウント値Xが“2”となる。そして、電波出力設定テーブル31から番号“2”に対応するパワーデータ「300mW」が読み出され、このパワーデータ「300mW」がRFIDリーダ・ライタ13に通知される。続いて、RFID問合せコマンドがRFIDリーダ・ライタ13に通知される。これにより、RFIDリーダ・ライタ13のアンテナ14からは、RFID問合せ信号の電波が300mWの電波出力で放射される。
ここで、このRFID問合せ信号の電波にRFIDラベル3が応答した場合には、現時点におけるカウンタ値“2”がパワーメモリ33の値Yとして記憶保持される。しかる後、このRFIDラベル3に設けられたRFIDインレット7に対して、当該RFID発行ジョブに含まれている書込みデータが300mWの電波出力で書き込まれる。また、このRFIDラベル3の印刷面には、同RFID発行ジョブに含まれている印刷データが印刷ヘッド15によって印刷される。
一方、300mWの電波出力で放射されたRFID問合せ信号に対してもRFIDラベル3が応答しなかった場合には、カウンタメモリ32のカウント値Xが“3”となる。そして、電波出力設定テーブル31から番号“3”に対応するパワーデータ「500mW」が読み出され、このパワーデータ「500mW」がRFIDリーダ・ライタ13に通知される。続いて、RFID問合せコマンドがRFIDリーダ・ライタ13に通知される。これにより、RFIDリーダ・ライタ13のアンテナ14からは、RFID問合せ信号の電波が500mWの電波出力で放射される。
ここで、このRFID問合せ信号の電波にRFIDラベル3が応答した場合には、現時点におけるカウンタ値“3”がパワーメモリ33の値Yとして記憶保持される。しかる後、このRFIDラベル3に設けられたRFIDインレット7に対して、当該RFID発行ジョブに含まれている書込みデータが500mWの電波出力で書き込まれる。また、このRFIDラベル3の印刷面には、同RFID発行ジョブに含まれている印刷データが印刷ヘッド15によって印刷される。
今、1枚目のRFIDラベル3が電波出力300mWの電波に応答したとする。この場合、パワーメモリ33の値Yは“2”である。したがって、2枚目のRFIDラベル3がラベルセンサ12によって検知されると、今度は先ず、RFID問合せ信号の電波が300mWの電波出力で放射される。そして、この電波に2枚目のRFIDラベル3が応答した場合には、当該RFIDラベル3に対して書込みデータが300mWの電波出力で書き込まれる。
これに対し、2枚目のRFIDラベル3が応答しなかった場合には、カウンタメモリ32のカウント値Xが一旦“0”にリセットされた後、“1”だけカウントアップされる。すなわち、カウント値Xは“1”となる。その結果、今度は、RFID問合せ信号の電波が100mWの電波出力で放射される。そして、この電波に2枚目のRFIDラベル3が応答した場合には、当該RFIDラベル3に対して書込みデータが100mWの電波出力で書き込まれる。
このように本実施の形態においては、アンテナ14から放射される電波の出力レベルを段階的に変化させる出力レベル可変手段として、記憶部20に電波出力設定テーブル31及びカウンタメモリ32を設けるとともに、制御部21が図6のST2,3,8,9,10及び11の各処理を実行するように構成されている。また、この出力レベル可変手段により出力レベルが異なる電波をアンテナ14から放射する毎にRFIDラベル3からの応答有無を判別する応答判別手段として、制御部21が図6のST4,5の各処理を実行するようにしている。さらに、この応答判別手段によりRFIDラベル3からの応答があると判別されたときの電波の出力レベルを記憶する電波出力レベル記憶手段として、記憶部20にパワーメモリ33を設けるとともに、制御部21が図6のST6の処理を実行するようにしている。
そして、図6のST1の処理に示すように、出力レベル可変手段は、電波出力レベル記憶手段により記憶された出力レベルを初期値とし、応答判別手段により応答があると判別されるまで出力レベルを段階的に変化させるようにしている。詳しくは、電波出力レベル記憶手段により記憶された出力レベルを初期値とし、応答判別手段により応答があると判別されるまで出力レベルを低レベルから高レベルに段階的に変化させるようにしている。
したがって、本実施の形態によれば、RFIDリーダ・ライタ13を介してRFIDラベル3のRFIDインレット7にデータを非接触で書き込む際に、アンテナ14から放射される電波の出力として適切な値を自動的に選択して書き込むことができる。特に、到達する電波の出力が著しく大きいために保護回路が働いてRFIDラベル3が応答しないような場合でも、電波出力は自動的に小さくなるように変化するので、電波出力が大きいためにRFIDラベル3が動作しなくなる不具合を解消することができる。かくして、使用されるRFIDラベル用紙1のメーカの違いや品種の違いによりRFIDラベル3に付されたRFIDインレット7の特性が異なる場合でも、電波出力を変化させることによってデータを非接触で書き込むことができるので、RFID発行装置10の信頼性を高めることができる。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば、前記実施の形態では、電源投入時に電波出力設定テーブル31のデータをホスト機器からダウンロードするようにしたが、記憶部20の一部の領域を不揮発性の領域とし、この領域に電波出力設定テーブル31を形成し、電源がオフされている間も電波出力設定テーブル31のデータを保持するように構成して、電源投入時のダウンロードを不要にしてもよい。また、この不揮発性の領域にパワーメモリ33も形成するようにして、電源投入時には前回の電源オフ直前の電波出力でRFID問合せ電波を発信するようにしてもよい。
また、非接触通信方式のデータキャリアはRFIDラベル3に限定されるものではなく、印刷面を持たないRFDIタグであってもよい。要は、RFIDリーダ・ライタ13におけるアンテナ14の電波到達領域内に非接触でデータの書込み及び読出しが可能なデータキャリアを供給し、このデータキャリアに対してデータを書き込んだり、このデータキャリアに保持されているデータを読取ったりする装置全般に本発明は適用できるものである。
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
本発明の一実施の形態で使用されるRFIDラベル用紙の要部構成を示す模式図。 図1におけるA−A矢視断面図。 同実施の形態におけるRFIDラベル発行装置の要部構成を示すブロック図。 同実施の形態においてRFIDラベル発行装置の記憶部に形成される主要なメモリエリアを示す模式図。 同実施の形態においてRFIDラベル発行装置が有するRFIDリーダ・ライタの要部構成を示すブロック図。 同実施の形態においてRFIDラベル発行装置の制御部が実行する主要な制御処理手順を示す流れ図。
符号の説明
1…RFIDラベル用紙、3…RFIDラベル、7…RFIDインレット、10…RFIDラベル発行装置、12…ラベルセンサ、13…RFIDリーダ・ライタ、14…アンテナ、15…印刷ヘッド、16…ヘッド駆動部、17…操作パネル、18…通信インターフェイス、19…搬送系駆動部、20…記憶部、21…制御部、31…電波出力設定テーブル、32…カウンタメモリ、33…パワーメモリ。

Claims (2)

  1. アンテナと、非接触でデータの書込み及び読出しが可能なデータキャリアを前記アンテナの電波到達領域内に供給するキャリア供給手段とを具備し、前記アンテナの電波到達領域内に供給された前記データキャリアと前記アンテナを介して電波の送受信を行って、前記データキャリアへのデータの書込みまたは前記データキャリアに保持されたデータの読出しを行う無線通信装置において、
    前記アンテナから放射される電波の複数段階の出力レベルを記憶する電波出力設定テーブルと、
    この電波出力設定テーブルに記憶されている複数段階の出力レベルのなかのいずれか1つの出力レベルを記憶する電波出力レベルメモリと、
    前記電波出力レベルメモリで記憶される出力レベルの電波を前記アンテナから送信し、前記データキャリアからの応答有無を判別する応答判別手段と、
    この応答判別手段により前記データキャリアからの応答が無いと判別されると、前記電波出力レベルメモリで記憶される出力レベルが、前記電波出力設定テーブルに記憶されている複数段階の出力レベルのなかの最低レベルか否かを判別するレベル判別手段と、
    このレベル判定手段により最低レベルでないと判定されると前記アンテナから送信する電波の出力レベルを前記最低レベルに切り換え、以後、前記応答判別手段により応答があると判別されるまで出力レベルを低レベルから高レベルに段階的に変化させる出力レベル可変手段と、
    この出力レベル可変手段により出力レベルを段階的に変化させた結果、前記応答判別手段により応答があると判別されると、その応答があった時点の出力レベルを前記電波出力レベルメモリに上書きするメモリ更新手段と、
    を具備したことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記出力レベル可変手段により出力レベルを段階的に変化させた結果、前記電波出力設定テーブルに記憶されている複数段階の出力レベルのなかの最高レベルでも応答が無かった場合には、エラーを報知することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
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