JP4730906B2 - 通気路付き開口枠 - Google Patents

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本発明は、通気路付き開口枠に関し、とくに通気路内を通過する水蒸気を含んだ空気の結露を促し、湿気が室外に流出しないようにした換気用通気路を備えた開口枠に関する。
従来、例えば浴室等の扉などの建具にはいわゆるガラリが取り付けられ、扉などを閉じた状態でも浴室内の空気を換気することができるようになっている。
しかしながら、浴室内は比較的高温・高湿な雰囲気に晒されているため、かびが発生し易くまた、垢などの汚れも付着しやすいことから、例えばシャワーなどで頻繁に清掃が行われる。
そのため、扉についても清掃し易い形状や構造のものが好まれ、デザイン的にもスッキリしたものが求められる結果、ガラリを設けない扉(例えば二枚折戸)が好まれている。
ところが、扉にガラリを設けないと、扉を閉めた状態では浴室は通気ができず密閉された状態になるため、扉を押し開く際に重くなったり、或いは逆に扉を閉めた状態で換気扇を回すと室内の負圧により扉が開いたりするという問題が生じる。
他方、サッシ上枠に通気路を設けて障子を閉めた状態でも換気ができるようにしたもの、例えば、内部が中空状の上枠の下面に障子外側部分において形成された外側換気孔と、障子内側部分において形成された内側換気孔とを、上枠内の中空部を経て連通させたサッシ(開口枠)上枠の換気装置が知られている(特許文献1参照)。
そこで、ガラリを例えば開口枠の上枠に設けることが考えられる。
図13は、このようにして得られた浴室用開口枠の上枠に通気路を設けた当該上枠の縦断面図であり、参考例として示すものである(なお、浴室扉全体構造は後述する)。
上枠100は、躯体K側に取り付けるための躯体側枠部110と、躯体側枠部110の下側にあって開口に臨む、例えば折戸を取り付けるための開口側枠部120とからなり、躯体側枠部110と開口側枠部120間に通気路130を設けたものである。
躯体側枠部110は、躯体K表面に配置される中空枠体を構成する立上り壁部112を有し、この立上り壁部112の下部には一体に形成された中空枠体114が設けられている。この中空枠体114の上面114aから隣室(ここでは脱衣室)側に向かってやや上向きに延びる傾斜壁116、及び傾斜壁116の隣室側端部に一段下がって略水平に一体に設けられ、ボルト140によって躯体K側の額縁部材142に止着される取付壁118とからなっている。また、前記中空枠体114の通気路130側の側面には水返しとなる第1の邪魔板114bが通気路130中に突出して設けられている。
開口側枠部120は、躯体側枠部110との間にクランク状に折れ曲がった通気路130を形成するための略矩形の第1の中空枠体122と、その下側の前記中空枠体122よりも小さな略矩形の第2の中空枠体124からなっている。第1の中空枠体122の浴室側上端部には該中空枠体122の上面122dをそのまま浴室側に延長した水返しとなる第2の邪魔板122cが一体に形成されており、かつ、第1の中空枠体122の浴室側下端部を延長してその先端下部には折戸用の案内レール126が形成されている。
また、第2の中空枠体124は、その浴室側縦壁部124aが第1の中空枠体122の浴室側縦壁部122aよりも脱衣室側に位置をずらして設けられており、脱衣室側の壁部124bは、第1の中空枠体122の脱衣室側の壁部122bと面一になるよう連続形成されている。
通気路130は、躯体側枠部110の前記中空枠体114と、前記第1の中空枠体122の浴室側縦壁122aとの間に形成された縦通気130aと、躯体側枠部110の傾斜壁116と前記第1の中空枠体122の上面122d及び邪魔板122cとの間に形成された緩傾斜通気路130bと、前記縦通気路130aの下端部及び緩傾斜通気路130bの脱衣室側端部にそれぞれ形成された第1及び第2の通気口132a、132bとから成っている。
以上のように構成された通気路付き上枠100を用いた場合、浴室の比較的高温・多湿な空気は矢印F1で示すように、浴室側の第1の通気132aから流入し、縦通気路130a、緩傾斜通気路130b、脱衣室側通気口132bを通って脱衣室側に流れ、脱衣室側の比較的低温で乾燥した空気と接触して露点温度まで冷却されて結露する。そのため、脱衣室側通気口132b近傍(図中楕円で囲った領域)には水滴が付着し、かびや汚れが付き易くなると共に、落下した水滴で脱衣室側の入口近傍の床面が濡れるという問題がある。
本発明は、以上で述べた換気に伴う結露水の問題を解決すべくなされたものであって、その目的は、扉を閉めた状態で換気を行う場合に、隣室側の通気路出口付近で結露が発生しないようにすることである。
請求項1の発明は、建物躯体の開口部に取り付ける開口枠の上枠に通気路を形成した開口枠であって、前記通気路の一方の通気口は、前記開口枠に収容される建具で仕切った一方側に開口し、かつ他方の通気口は他方側に開口し、前記通気路内に結露促進部材を備え、前記上枠は、建物躯体側枠部材と開口側枠部材からなり、前記建物躯体側枠部材と開口側枠部材間に前記通気路が形成されており、前記開口側枠部材は、前記通気路内において、上面に前記一方の通気口側に延長した水返しとなる邪魔板が一体に形成された中空枠体を備え、前記通気路は、前記一方の通気口を備えた第1の縦通気路と、前記縦通気路に連通し、前記建物躯体側枠部材と前記中空枠体の上面と邪魔板との間に形成された横通気路と、前記横通気路に連通し、前記他方の通気口を備え前記建物躯体側枠部材の垂下壁と前記中空枠体の前記他方の通気口側の側壁面間に形成された第2の縦通気路、から成っていることを特徴とする。
本発明は、以上の構成になるから、比較的高温、高湿の部屋と隣接した部屋間を通気路でつなぎ換気を行う場合に、隣室側の前記流通気路の出口付近で結露が生じず、従って、隣室側を結露水で濡らすことがない。
まず、本発明に係る開口枠を用いた浴室扉を例に採って改めてその全体構造を説明する。
図1は、本発明に係る開口枠を用いた浴室用折戸の正面図、図2は同縦側断面図、図3は同平断面図である。
図1に示すように、浴室用折戸1は、枠体に左右の扉体3a、3bから成る扉体3を組み込んで構成され、左側扉体3aと右側扉体3bとは、突き合わせた状態で、連結部材4を介して中折れ自在に連結されている。浴室用折戸1は、左右の両扉体3a,3bが脱衣室側に展開されることにより閉塞する。
折戸を収容する開口枠2は、アルミニウムの形材等で構成された両縦枠5,5、下枠6及び上枠10を枠組みして成り、例えば浴室の開口部に取り付けられる。
上枠10は、図2に示すように、浴室側が立ち上がった全体として略矩形の中空状に形成され、内部には浴室側から脱衣室側に連通する通気路30が設けられている。通気路30中には後述する通気路30中を流動する空気中の水分の結露を促進する部材(例えば、ヒレ部材)17が設けられている。
左右の各縦枠5は、図3に示すように、浴室A側が額縁状に形成され、脱衣室B側には、内側に向かって縦枠シール取付部51が配置されている。また、縦枠シール取付部51には、扉体3(3a,3b)に向かって延びる縦シール部材52が取り付けられている。
なお、下枠6及び左右の各扉体3a,3bは、周知のものを用いるので説明を省略する。
図4は、前記開口枠の第1の実施形態に係る上枠10の拡大断面図である。
上枠10は、躯体側に取り付けるための躯体側枠部11と、躯体側枠部11の下側に配置されて開口に臨む、例えば折戸を取り付けるための開口側枠部20とからなり、躯体側枠部11と開口側枠部20間には通気路30が設けられている。
躯体側枠部11は、躯体K表面に配置される中空枠体を構成する立上り壁部12、この立上り壁部12と一体に形成された中空枠体14と、中空枠体14の上部14bから隣室(ここでは脱衣室)側に向かってやや上向きに延びる傾斜壁16、傾斜壁16の隣室側端部に一段下がって略水平に一体に設けられ、ボルト40によって躯体側の額縁部材42に止着される取付壁18、この傾斜壁16の隣室側端部に連続してそこから下方に略直角に折曲した垂下壁15とからなっている。
開口側枠部20は、上側つまり通気路側の第1の略矩形の中空枠体22と、その下側に、中空枠体22の脱衣室側端壁を延長させた延長壁23を介して間隔を隔てかつ中空枠体22の反対側に配置された、略矩形の第2の中空枠体24からなっている。
第1の中空枠体22の浴室側上端部には、該中空枠体22の上面22aをそのまま浴室側に延長した水返しとなる第2の邪魔板22bが一体に形成されており、かつ、第1の中空枠体22の浴室側下端部を延長してその先端下部には折戸用の案内レール26が形成されている。
開口側枠部20の第2の中空枠体24の上面24aは、脱衣室側から浴室側に向かって下向きに傾斜した傾斜面として形成されており、傾斜面の脱衣室側端部近傍と躯体側枠部11の垂下壁15との間に脱衣室側通気口32bが形成されている。また、前記第2の中空枠体24の上面24a即ち傾斜面は、脱衣室側に僅かに張り出して形成され、縦通気路30cから落下してくる水滴を受けて浴室側に流下させると共に、その脱衣室側端面は上方に折れ曲られ、水滴が脱衣室側に落下しないよう堰き止める堰き止め部24bとなっている。
なお、前記中空枠体24の延長壁23の前記第2の中空枠体24の上面24aとの接続部近傍に、前記上面24aが受ける水滴が大量の場合、図示矢印のように排出するための例えば逆止弁つき開口等の排水手段を設けることもできる。
以上の構成により、通気口32aを備えた第1の縦通気路30aは、躯体側枠部11の中空枠体14と開口側枠部20の中空枠体22との間に、傾斜通気路30bは、傾斜壁16と中空枠体22の上面22aと第2の邪魔板22bとの間に、脱衣室側に開口した通気口32bを備えた第2の縦通気路30cは、垂下壁15と中空枠体22の脱衣室側壁面間にそれぞれ形成され、浴室からの比較的高温、高湿度の空気は矢印Fで示すように、通気口32a、第1の縦通気路30a、横通気路(本実施形態では緩傾斜通気路)30b、第2の縦通気路30c、通気口32bの順に流れる。
この通気路30には、結露促進部材である熱良導性部材が設けられている。即ち、本実施形態では、上枠10の前記傾斜壁16及び垂下壁15には多数の例えばアルミニウム材料でできたヒレ部材17が通気路30中に突出するように設けられている。
図5は、ヒレ部材17の拡大図である。
ヒレ部材17は、図示のようにその側面に多数の凹凸条17a、17bが形成された板体に形成されている。これはヒレ部材17の表面積を大きくして、空気との接触面積を増大させることで結露を一層促進できるようにするためである。なお、ヒレ部材17は、必ずしも前記傾斜壁16及び垂下壁15全体に設ける必要はなく、目的に叶った必要な結露が得られればその一方の壁面に設けるようにすることもできる。
また、ヒレ部材17は、躯体側枠部11側でなく開口側枠部20側に設けることも可能であるが、後述するように取り外して洗浄したりするなどの利便性を考慮して、躯体側枠部11側に設けることが好ましい。
なお、本実施形態では躯体側枠部11の前記傾斜壁16のヒレ部材には凹凸条が形成されているが、垂下壁15には凹凸条は形成されていない。これは、垂下壁15に至るまでに前記傾斜壁16のヒレ部材17部分でかなりの除湿が行われているからで、この段階では敢えて凹凸条までは設ける必要はないからである。
本実施形態では、以上のように通気路30をクランク状に2回折り返して空気の流動距離を長くするとともに、通気路30内に多数のヒレ部材17を設けているため、浴室からの比較的高温、高湿の空気は通気路30中で結露して除湿される。従って、浴室からの空気が脱衣室側通気口32bから排気されたときにはもはや結露を生じることはない。
また、通気路中で結露した水はその後の換気等による乾燥空気の流通によって自然乾燥され、仮に、結露した水滴が第2の中空枠体24の上面24aつまり傾斜面上に落下しても、その位置で自然乾燥されるか又は既に述べたように、その量が多い場合は別途設ける排出口から排出すればよい。
ところで、通気路30は常に湿気に晒されているためゴミが付き易いが、上枠10内にあるため掃除がし難く、また、浴室側の通気口から圧力を掛けて洗浄水を噴射しても、前記邪魔板やクランクのため通気路30の奧には届かない。
そこで、本発明の他の実施形態は、通気路を構成する枠体の一部を開口側枠部20に対し着脱自在に構成して、これを外して洗浄できるようにしている。
図6は、本発明の第2の実施形態を示す上枠10の要部の断面図である。
本実施形態では、第1の実施形態における躯体側枠部11の中空枠体14部分と、ヒレ部材17付きの垂下壁15とを着脱自在にした例である。
即ち、前記中空枠体14の側面には上下の適当な位置に突起(例えばピン)14、14を設けると共に、開口側枠部にこの突起14、14を受け入れかつ案内する上下の係止溝14c、14dを形成するか又は上下の係止溝14c、14dを備えた係止板を取り付ける。前記中空枠体14の取り付けは、突起14、14を係止溝14c、14dに挿入して案内し、前記係止溝14c、14dに係止することで行い、外すときは、中空枠体14を例えば持ち上げて下方の突起14を下方の係止溝14dから外して後、中空枠体14の下部を外側に回し、下方にずらしながら上方の突起14を上方の係止溝14cから外す。
また、前記垂下壁15も同様にその両側部に取り付けた上下の係止突起(ピン)15a、15bを、開口縦枠側の上下の係止溝15c、15dに係止して取り付け、外すときは、前記中空枠体14と同様に前記係止突起15a、15bを上下の係止溝15c、15dから外す。
このように、躯体側枠部11の中空枠体14及び垂下壁15を外すことにより、躯体側枠部11内に傾斜通気路30bの浴室側及び脱衣室側の両端面が露出し、例えば脱衣室側からシャワー等により洗浄水を噴射することで緩傾斜通気路30b内のごみや汚れを洗い流すことができる。とくに、本実施形態では中空枠体14及び垂下壁15を素手で着脱できるため着脱操作が簡易であり、かつ、外した中空枠体や垂下壁15は別途洗浄水で十分に洗浄処理できる。
図7は、本発明の第3の実施形態の上枠要部の断面図であり、図7Aは通気路を組み立てた状態の上枠の縦断面図、図7Bは通気路を分解した状態を示す上枠の縦断面図である。
この実施形態では、第1の実施形態における躯体側枠部11のうち、前記中空枠体14と傾斜16とを一体にしてこれを他の躯体側枠部11とは別体に構成し、立上壁部12にネジ止めして固定するようにしている。また、ヒレ部材17付きの垂下壁15は、その上部に躯体側の額縁部材42に止着される取付壁18と重ね合わせてこれらをボルト40により一体にネジ止め固定する。そのため、前記垂下壁15には前記取付壁18と略同形状かつ同寸法に形成された取付壁15eが一体に形成されている。
本実施形態の場合は、上枠10の通気路30の着脱作業は第2実施形態の場合のように素手で直接行うことはできないが、ドライバーでネジを外すだけの簡易な操作で通気路30を構成する躯体側枠部分全体を外すことができるから、洗浄や殺菌が十分可能であり、かびなど落とし難い汚れの清掃などをより完全に行い得る。
図8は、第4の実施形態の上枠要部の断面図である。
この実施形態では、第3の実施形態において、結露を促進する部材として前記ヒレ部材の代わりに例えば銅合金をダイキャスティング射出成型して製造したヒートシンク部材を取り付けている。
ヒートシンク部を取り付けることで比較的高温の空気がヒートシンクで熱交換されて冷却される結果、結露が促進される。
その他の作用効果は、第3の実施形態と同様である。
以上、通気路30内で結露を促進されて蒸気や湿気が浴室から脱衣室側に流れ込むのを防止するための通気路構成について説明したが、空気の流通を制限して浴室側の湿気が脱衣室側に侵入するのを抑制する他の実施形態について説明する。
図9は、その第5の実施の形態を説明する通気路付き上枠の要部の横断面図であり、図9Aは通気路の蓋が閉じた状態を、また図9Bは前記蓋が開放した状態を示す要部横断面図である。
図9Aに示すように、通気口32aを開閉する第1の蓋体60aは、開口側枠部20の中空枠体22側を中心に水平位置と下降位置間で開閉するように設けられている。即ち、第1の蓋体60aの一端にはヒンジとなる膨大部62aが形成され、この膨大部62aは、前記中空枠体22の浴室側下端部から前記通気口32a側に張り出して形成された水平壁部28の先端の凹部28aに嵌合され、この膨大部62aを中心に旋回するよう構成されている。
つまり、第1の蓋体60aは、自由状態では自重で前記凹部28aを中心に下方に旋回して垂れ下がって、前記通気口32aを開放するように構成されている。
この第1の蓋体60aの下側には、その長手方向所定の位置で縦枠5に枢軸62に回動自在に枢着されたレバー62が設けられており、図9Aに示すようにその垂直位置では、その上端で第1の蓋体60aの下面を支え、第1の蓋体60aの上面が上枠10の中空枠体14の下端面に接して、前記通気口32aを閉鎖し、レバー62下端を浴室側に回動させることによりレバー62の上端が下降するに従い、第1の蓋体60aは自重で下方に旋回して通気口32aを開放する。
他方、通気路30の脱衣室側の通気路32bを開閉する第2の蓋体60bは、縦枠5の両側に取り付けた蓋固定具65に上下摺動自在に取り付けられ、通気路32bを上動位置で開放し下降位置で閉鎖するように構成されている。
そのため、第2の蓋体60bの長手方向上下両側部に突起61a、61bが設けられ、蓋固定具65には、前記突起61a、61bを案内する二条の案内溝65a、65bが上下に形成されている。また、これらの案内溝65a、65bのそれぞれの上端部には、前記突起61a,61bが上動したときにこれにこれを掛止して、第2の60bが落下しないように掛止するための突起66a、66bが設けられている。
第2の蓋体60bで通気路32bの出口に取り付けるには、第2の蓋体60bに形成されたつまみ64を掴み、第2の蓋体60bの前記突起61aを蓋固定具65の垂直な案内溝65aの下端から斜め下方に延びた案内溝65cに挿入して斜め上方に前記案内溝65aまで案内しそのまま案内溝65aに沿って上動させながら、前記突起61bを水平に延びた案内溝65dに沿って挿入して案内溝65bに挿入し続いてその下端まで落とし込めばよい。このように第2の蓋体60bを通気路32b取り付けると、通気路32bは閉鎖される。
閉鎖された通気路32bを開放するには、第2の蓋体60bのつまみ64を掴んで案内溝65a、65bに沿って上動させ、その上端位置において、各案内溝65a、65bの突起66a、66bに掛止させる。これにより第2の蓋体60bは案内溝65a、65bの上端位置にとどまり、したがって、通気路32bは開放状態に維持される。
通気路32bを閉鎖するときは、第2の蓋体60bのつまみ64を掴んで前記突起61a、61bを突起66a、66bから外し、前記案内溝65a、65bに沿って下降させればよい。
以上のように、第2の蓋体60bは蓋固定具65に沿って上下に摺動させることで通気路30の脱衣室側の通気路32bの出口を開閉することができるが、前記出口の開閉は、第2の蓋体60bを蓋固定具65に取り付ける手順と逆の手順で外したり再度取り付けることによってもよい。
次に、第6の実施の形態に係る蓋開閉機構について図10を参照して説明する。
図10は、第6の実施の形態を説明する通気路付き上枠の要部の横断面図であり、図10Aは脱衣室側通気路32bの出口の蓋が閉じた状態を、また図10Bは前記蓋が開放した状態を示す要部横断面図である。
本実施形態に係る蓋体60cは、図10Aに示すように、第3の蓋体60cの一端にはヒンジとなる膨大部62cが形成され、この膨大部62cは、上枠10の脱衣室側垂下壁15下端部に形成された凹部15に嵌合され、この膨大部62aを中心に旋回するよう構成されている。
第3の蓋体60cの下端にはロープ又はワイヤ70が取り付けられており、そのロープ又はワイヤ70は、縦枠5に取り付けた滑車72を経て垂下され、その下端には操作用レバー74が取り付けられている。また、縦枠5には、操作用レバー74を保持する保持ブロック76が取り付けられている。
したがって、ロープ又はワイヤ70を引っ張り、第3の蓋体60cの下端を引き上げて図10Bに示すように開放し、その状態で例えば前記操作用レバー74に設けた溝74aに保持ブロック76の凸部76aを引っ掛けて保持させておくことで、脱衣室側の通気口32bの出口を開放状態に維持することができる。
また、操作用レバー74を保持ブロック76から外せば、第3の蓋体60cは自重で下方に回動して、図10Aに示すように前記通気口32bを閉鎖する。
この実施の形態では、浴室側通気路32aの入口側には蓋が設けられていないが、既に説明した第5の実施形態に係る蓋体60aを設けてもよい。このように通気路30の出入口にそれぞれ蓋体を設けることで、通気路30の閉鎖がより完全に行われる。
以上説明したように、通気路30の出入口または出口に開閉可能に蓋体を設けることで、通気が不要なときは通気路30を閉鎖しておくことができるから通気路30の汚れを少なくすることができる。
第7の実施の形態について説明する。
図11は、本実施の形態に係るフィルターを備えた通気路付き上枠の要部の横断面図である。
図示のように、上枠10の脱衣室側垂下壁15下端部に形成された凹部15には、フィルター80が挿入されている。ここで、フィルター80は網目を用いるものとし、網目の大きさを水滴よりも細かいものとすることで、通気路30を常時空気は通すが水、水滴は通しにくい構成とすることができる。
本実施形態では、フィルター80は、脱衣室側通気路32bの出口のみに設けているが、浴室側通気路32aの入口に設けることができ、このようにすることで、浴室側から脱衣室側への湿気の侵入はより一層確実に抑制できるとともに、通気路の両側にフィルター80を設けることで通気路内に汚れが付着することも大幅に抑制される。
また、フィルター80に代えて、モヘヤを取り付けても、蒸気や湿気が脱衣室側に直接流入することが抑制され同様の効果を得ることができる。
図12は開口縦枠の要部平断面図であり、図12Aは通気路の組立状態を、また図12Bは通気路の分解状態を示す。
図示のように、浴室側の縦枠5を中空枠体を利用してこれを前記上枠に設けた通気路に連通させた第2の通気路50として、この通気路50の内に結露促進部材として縦枠開口面側に多数のヒレ部材を設けた突条51aを形成しておく。
即ち、図12Aに示すように、縦枠5も上枠と同様に躯体側枠部5aと開口に臨む開口側枠部5bとから構成し、躯体側枠部5aに設けた前記突条51aと開口側枠部5bに取り付けた突条51bをそれぞれ前記通気路内で対向配置する。
これによって、縦枠5を通して浴室内の空気が前記上枠の通気路300に流れる間に結露して除湿し、さらに上枠内の通気路30を通ることで浴室内の換気が十分に行える。
また、縦枠5の一部、即ち、縦枠シール部材52を備えた開口側枠部5bを図12Bに示すように着脱自在に構成することにより、これを取り外して内部を洗浄することができる。開口側枠部5bの躯体側枠部5aに対する着脱手段は、図7に関連して説明した第3の実施形態と同様の手段を用いることができる。
なお、浴室側の縦通気路は、通気路を浴室側から見えないようにしたり、或いは浴室をシャワーで洗浄する際に通気路中に浴室洗浄水が直接侵入しないようにするためにも必要である。
本発明に係る開口枠の第1の実施形態を示す浴室用折戸の正面図である。 第1の実施形態に係る浴室用折戸の縦側断面図である。 第1の実施形態に係る浴室用折戸の平断面図である。 第1の実施形態に係る通気路付き上枠の要部の横断面図である。 ヒレ部分の拡大図である。 第2の実施形態に係る通気路付き上枠の要部の横断面図である。 第3の実施形態に係る通気路付き上枠の要部の横断面図である。 第4の実施形態に係る通気路付き上枠の要部の横断面図である。 第5の実施の形態を説明する通気路付き上枠の要部の横断面図であり、図9Aは通気路の出入り口のそれぞれ蓋が閉じた状態を、また図9Bは前記蓋が開放した状態を示す要部横断面図である。 第6の実施の形態を説明する通気路付き上枠の要部の横断面図であり、図10Aは脱衣室側通気路32bの出口の蓋が閉じた状態を、また図10Bは前記蓋が開放した状態を示す要部横断面図である。 第7の実施の形態に係るフィルターを備えた通気路付き上枠の要部の横断面図である。 第8の実施形態に係る開口縦枠の平断面図であり、図12Aは縦枠装着状態を示し、図12Bは縦枠の一部を取り外した状態を示す。 参考例に係る通気路付き上枠の上枠の要部の平断面図である。
符号の説明
10,100・・・上枠、11,110・・・躯体側枠部、12,112・・・立上り壁部、14,114・・・中空枠体、15・・・垂下壁、16,116・・・傾斜壁、17・・・ヒレ部材、22,122・・・第1の中空枠体、24,124・・・第2の中空枠体、30,130・・・通気路、42,142・・・額縁部材、60a,60b,60c・・・第1、第2、第3の蓋体、61a,61b,66a,66b・・・突起、62・・・レバー、65a,65b,65c,65d・・・案内溝、70・・・ロープ又はワイヤ、72・・・滑車、74・・・操作用レバー、76・・・保持ブロック、80・・・フィルター又はモヘヤ。

Claims (9)

  1. 建物躯体の開口部に取り付ける開口枠の上枠に通気路を形成した開口枠であって、
    前記通気路の一方の通気口は、前記開口枠に収容される建具で仕切った一方側に開口し、かつ他方の通気口は他方側に開口し、前記通気路内に結露促進部材を備え
    前記上枠は、建物躯体側枠部材と開口側枠部材からなり、前記建物躯体側枠部材と開口側枠部材間に前記通気路が形成されており、
    前記開口側枠部材は、前記通気路内において、上面に前記一方の通気口側に延長した水返しとなる邪魔板が一体に形成された中空枠体を備え、
    前記通気路は、前記一方の通気口を備えた第1の縦通気路と、前記縦通気路に連通し、前記建物躯体側枠部材と前記中空枠体の上面と邪魔板との間に形成された横通気路と、前記横通気路に連通し、前記他方の通気口を備え前記建物躯体側枠部材の垂下壁と前記中空枠体の前記他方の通気口側の側壁面間に形成された第2の縦通気路、から成っていることを特徴とする開口枠。
  2. 請求項1に記載された開口枠において、
    前記結露促進部材は、前記建物躯体側枠部材の横通気路を形成する壁及び垂下壁に設けられていることを特徴とする開口枠。
  3. 請求項1又は2に記載された開口枠において、
    前記一方又は他方の通気口に通気口を開閉する蓋体を設けたことを特徴とする開口枠。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載された開口枠において、
    前記他方の通気口に、空気は流通させるが水滴は流通させない部材を取り付けたことを特徴とする開口枠。
  5. 請求項2又は3に記載された開口枠において、
    前記第1又は第2の縦通気路を形成する通気路形成部材を、建物躯体側枠部材に着脱自在に装着したことを特徴とする開口枠。
  6. 請求項5に記載された開口枠において、
    さらに、横通気路を形成する通気路形成部材を、建物躯体側枠部材に着脱自在に装着したことを特徴とする開口枠。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載された開口枠において、
    開口枠を構成する縦枠が、当該開口枠に収容される建具で仕切った一方側に開口しかつ前記上枠に設けた前記通気路に連通した結露促進部材を備えた通気路を有することを特徴とする開口枠。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載された開口枠において、
    前記結露促進部材は、通気路壁部から通気路内に突出した複数のヒレ部材であることを特徴とする開口枠。
  9. 請求項記載された開口枠において、
    前記ヒレ部材は、その両側に多数の凹凸を有することを特徴とする開口枠。
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