JP4726470B2 - 増幅回路、および、光受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光通信技術の分野で用いられる増幅回路、および、光受信装置に関する。
図10は、バースト信号用の初段増幅回路として提案された増幅回路の第1の従来例を示す(特許文献1参照)。
この初段増幅回路は、受光素子10からの入力電流信号を電圧に変化する増幅回路11と、この増幅回路11の入出力端子間に接続されている帰還抵抗101と抵抗102または103に直列接続されたスイッチ104または105が帰還抵抗101と並列に接続されている。
増幅回路11によって増幅された出力信号Voが基準電圧111を超えているかどうかを判別回路110で判別する。出力信号Voが基準電圧111を超えている場合は、判別結果が記憶素子112または113に取り込まれる。この記憶素子の出力がスイッチ104または105の制御信号となりスイッチを開閉させることで帰還抵抗101と並列抵抗を作り、初段増幅回路のゲインが切り変わるようになっている。
このような構成の初段増幅回路では、受光素子10にパルス状の入力光が入射されるとその光強度に応じた振幅の光電流がパルス状に発生し、これが増幅回路11に入力される。入力された電流は帰還抵抗101の抵抗値に応じた電圧振幅となって出力信号Voに現れる。この出力信号Voの振幅値が判別回路110で基準電圧111と比較される。出力振幅値が基準電圧を超えると判別回路110の出力が変化し、それがトリガとなりVCC電圧が記憶素子112に取り込まれ、記憶素子112の出力が変わりスイッチ104が閉じる。
スイッチ104が閉じることにより、帰還抵抗値は帰還抵抗101と抵抗102の並列抵抗値となり、結果として初段増幅回路のゲインが低下する。次のパルス状の入力光が入射されると帰還抵抗101と抵抗102の並列抵抗値に応じた電圧振幅が出力信号Voに現れ、判別回路110で基準電圧111と比較される。また、基準電圧を超えた場合は記憶素子113にVCC電圧がシフトし、スイッチ105が閉じ、さらに初段増幅回路のゲインが低下する。
このようにパルス状の入力光の光強度に応じてスイッチ104および105を制御することにより、初段増幅回路のゲインを切り変えて、初段増幅回路の出力が飽和しないように制御することで広ダイナミックレンジを可能としている。また、制御がシンプルなため、高速応答も可能な回路構成となっている。
図11は、スイッチの開閉制御を用いない第2の従来例を示す(特許文献2参照)。
初段増幅回路は受光素子10からの入力電流信号を電圧に変化する増幅回路11と、この増幅回路11の入出力端子間に接続されている帰還抵抗101と、帰還抵抗101と並列に接続された制御電圧により抵抗値が変化する可変抵抗201がある。
受光素子10からの入力電流信号があると電流検出回路202は入力電流のピーク値に等しいダミー直流電流を発生させるための直流電圧を発生させ、ダミー電流発生回路203に入力する。ダミー電流発生回路203は、そのダミー直流電流を増幅回路11に入力した場合に得られる直流電圧Vpを出力する。直流電圧Vpは振幅制御回路204に入力され基準電圧と比較され、その差に応じた制御電圧Vcを発生させる。制御電圧Vcは可変抵抗201の制御電圧となり、帰還抵抗101と可変抵抗201からなる並列抵抗を変化させる。この可変抵抗201の制御により、増幅回路11の出力振幅は受光素子10からの入力電流信号の大きさによらず一定となる。
このように入力電流のピーク値を検出して、それから可変抵抗の制御電圧Vcを生成するため、並列帰還抵抗値を無段階に制御でき、一定振幅の増幅回路11の出力電圧Voを実現できる。また、第1の従来例のようなスイッチノイズの影響もない。
特開2000−151290号公報 特開2003−198296号公報
しかしながら、図10の第1の従来例のような抵抗とスイッチを直列接続してスイッチを開閉制御する方式では、スイッチのオン抵抗を直列接続した抵抗に比べて小さくしないと帰還抵抗値の精度が悪くなる。そのため、スイッチサイズを大きくすることでスイッチのオン抵抗を低下させると、スイッチの切り換え時のノイズの影響や切り換え速度の低下の問題が生じる。
図12は、第1の従来例のスイッチ切り換え時のノイズ発生例を示す。
図12において、受光素子10からの入力電流Iinと増幅回路の出力電圧Voと、さらにスイッチ104とスイッチ105の開閉状態(ON/OFF状態)のみ表している。また、入力電流Iinは大きな電流値を想定し、ゲインが2段階切り換わるようになっている。
この図12から明らかなように、スイッチ104,105が切り換わった直後に出力電圧Voに切り換わりノイズが表れる。回路的な工夫で切り換わりノイズをある程度小さくすることは可能であるが、スイッチ104,105が開閉する以上、このノイズを全く表れないようにすることはかなり困難である。
一方、図11のスイッチの開閉制御を用いない第2の従来例のような構成では、回路構成が複雑となることや、また、入力電流のピーク値を検出し、そのピーク値から帰還制御で制御電圧を生成するため、帰還回路のループ時定数の制約で高速応答に限界があるなどの問題もある。
そこで、本発明の目的は、高速応答にも対応可能な広ダイナミックレンジ化を実現した増幅回路を提供することにある。
また、本発明の目的は、広ダイナミックレンジ化に加え、スイッチの切り替え時のノイズの影響を無くし、小型化、低コスト化が可能な増幅回路を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、光通信用のバースト信号にも対応可能な増幅回路を具えた光受信装置を提供することにある。
本発明は、入力信号を、可変増幅された出力信号に変換する第1の増幅手段と、前記第1の増幅手段の入出力端子間に接続され、制御信号に応じて抵抗値が変化する少なくとも1つの可変抵抗生成手段と、前記第1の増幅手段から出力される前記出力信号が、所定の閾値を超えているか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により判別された判別結果を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記判別結果に基づいて、前記可変抵抗生成手段に入力される前記制御信号を生成する制御信号生成手段とを具え、前記可変抵抗生成手段は、前記制御信号の値に応じて抵抗値が線形的に変化する少なくとも1つのトランジスタからなり、前記制御信号生成手段は、所定の大きさの電圧を作成する電圧作成手段と、前記作成された電圧を、前記記憶手段に記憶された前記判別結果に基づいて所定の大きさに変換して前記制御信号として出力する信号出力手段とを具え、前記電圧作成手段は、基準電流を生成する基準電流生成手段と、前記基準電流生成手段により生成された前記基準電流を、可変増幅された出力信号に変換する第2の増幅手段と、前記第2の増幅手段の入出力端子間に接続され、基準抵抗を生成する基準抵抗生成手段と、所定の閾値に対する前記第2の増幅手段から出力される前記出力信号の差が小さくなるように基準信号を生成し、該生成された基準信号を前記基準抵抗生成手段の入力制御端子に入力する第3の増幅手段と、前記第3の増幅手段から前記基準信号が入力され、所定の大きさの電圧を発生する電圧発生手段とを具えたことを特徴とする。
本発明は、入力信号を、可変増幅された出力信号に変換する第1の増幅手段と、前記第1の増幅手段の入出力端子間に接続され、制御信号に応じて抵抗値が変化する少なくとも1つの可変抵抗生成手段と、前記第1の増幅手段から出力される前記出力信号が、所定の閾値を超えているか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により判別された判別結果を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記判別結果に基づいて、前記可変抵抗生成手段に入力される前記制御信号を生成する制御信号生成手段とを具え、前記可変抵抗生成手段は、前記制御信号の値に応じて抵抗値が線形的に変化する少なくとも1つのトランジスタからなり、前記制御信号生成手段は、所定の大きさの電圧を作成する電圧作成手段と、前記作成された電圧を、前記記憶手段に記憶された前記判別結果に基づいて所定の大きさに変換して前記制御信号として出力する信号出力手段とを具え、前記電圧発生手段は、所定の大きさの複数の電圧信号を発生するものであり、前記信号出力手段は、前記記憶手段に記憶された前記判別結果に基づいて、所定の選択信号を生成する論理回路と、前記選択信号に従って、前記複数の電圧信号から所定の電圧信号を選択し、前記制御信号として出力する出力選択手段とを具えたことを特徴とする。
前記入力信号として通信信号を受信して、所定の電気信号に変換する受信手段をさらに具えてもよい。
本発明は、上記記載の増幅回路を具え、該増幅回路が光信号を前記入力信号とすることによって、光受信装置を構成する。
本発明によれば、第1の従来例のような抵抗と直列に接続したスイッチの開閉により帰還抵抗値を変える方式とは異なり、トランジスタからなる可変抵抗に印加される制御電圧値は制御電圧切り換え前後で非常に小さな電圧変動で済むので、スイッチの切り換え時のノイズを、従来のスイッチの開閉時に比べて小さくすることができる。
また、本発明によれば、制御電圧値の変動幅自体が小さく、可変抵抗をトランジスタで実現した場合には、トランジスタサイズが比較的小さくて済むので、抵抗値の切り換え制御を高速に行うことができる。
さらに、本発明によれば、集積回路上の面積を比較しても、帰還抵抗として例えば数10KΩの抵抗を精度良く作る場合には、抵抗素子とスイッチを直列接続した時は、抵抗素子自体の面積も小さくできないばかりではなく、スイッチのON抵抗値が抵抗素子よりも十分に小さくなるようにスイッチサイズも大きくする必要があるので、抵抗をトランジスタで実現した方が面積的にも有利となり、その結果、スイッチ回路の小型化を図ることができる。
さらに、本発明によれば、可変抵抗を制御する制御電圧は予め直流電圧を生成しておき、これを切り換える方式をとるので、第2の従来例のように動的な帰還回路により生成する方式と比べて、高速応答に対応しやすい回路を実現できる。
さらに、本発明によれば、可変抵抗を制御する直流電圧を予め生成しているので、1つの入力パルス期間で利得調整を完了することも可能である。
以上より、本発明によれば、高速応答が可能で、利得切り換え時に不要なノイズが出にくい、バースト信号の受信にも適した、小型で低コストな増幅回路を作製することができる。
また、本発明によれば、帰還抵抗と可変抵抗との抵抗絶対値精度を高くできるので、広いダイナミックレンジを実現した光受信装置を作製することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
[第1の例]
本発明の第1の実施の形態を、図1〜図4に基づいて説明する。
<回路構成>
図1は、本発明に係る増幅回路100の構成例を示す。
本発明に係る増幅回路100は、受光素子10から出力された入力電流信号を電圧に変換する第1の増幅器11と、この第1の増幅器11の入出力端子間に接続され、制御電圧に応じて抵抗値が変化する少なくとも1つの可変抵抗13,14を有する帰還抵抗と、第1の増幅器11によって電圧に変換された出力信号が所定の閾値を超えているか否かを判別する判別回路20と、判別回路20の判別結果を記憶する記憶回路(レジスタ回路)15と、レジスタ回路15の出力信号に応じて可変抵抗13,14に供給する制御電圧を変化させる制御電圧生成回路16とを備えたことを特徴とする。
この増幅回路において、可変抵抗13,14は、制御電圧生成回路16の出力電圧をゲート又はベースに印加されるトランジスタからなることを特徴とする。
制御電圧生成回路16は、第1の増幅器11と同じ入出力特性を有する第2の増幅器30と、第2の増幅器30の入出力端子間に接続された基準抵抗値を生成する基準トランジスタ31と、第2の増幅器30の入力信号となる直流基準電流Iin2と、第2の増幅器30の出力電圧と基準電圧との差が小さくなるように基準トランジスタ31のゲート又はベースに出力電圧を印加する第3の増幅器32とを備え、第3の増幅器32の出力電圧を基に可変抵抗13,14に供給される制御電圧を生成することを特徴とする。
以下、増幅回路100の構成を、図1に基づいて具体的に説明する。
受光素子10から出力された入力電流信号Iinを出力電圧Voに変換する増幅器11と、増幅器11の入出力端子間に接続され初期状態の利得を決める帰還抵抗12と、入力される信号振幅により抵抗値が変化する可変抵抗となるトランジスタ13及び14と、増幅器11の出力電圧Voが判別基準電圧V1と比較して判別基準電圧を超えた場合には超えている期間だけ出力電圧値Vjが変わる判別回路20と、判別回路20の判別結果を記憶するレジスタ回路15と、レジスタ回路15の出力D0及びD1によってトランジスタ13及び14を制御する制御電圧Vg1及びVg2が変化する機能を持つ制御電圧生成回路16とを備えたものである。
トランジスタ13及び14はnチャネル型MOSトランジスタからなる。また、外部からのリセット信号Resetが入力されるとレジスタ回路15内部の記憶素子は初期状態に戻るようになっている。
レジスタ回路15は、DFF21と22がシフトレジスタ構成で接続されており、DFF21の入力DはVCCが、DFF22の入力DにはDFF21の出力D0が接続されている。
また、DFF21及び22の入力Cには判別回路20の出力Vjが接続されており、初めに判別回路20の出力Vjが変化するとVCCがDFF21の出力D0に現われ、2回目の変化があるとDFF22の出力D1にVCCがシフトする。
制御電圧生成回路16は、増幅器11と同じ入出力特性を有する増幅器30と、増幅器30の入出力端子間に接続され、基準抵抗値を生成する基準トランジスタ31と、増幅器30の入力となる直流電流入力Iin2と、増幅器30の出力と基準電圧Vr1との差が小さくなるように基準トランジスタ31のゲート基準電圧Vg01を出力する増幅器32と、増幅器32の出力電圧よりトランジスタ13及び14のゲートに印加する制御電圧を生成するゲート電圧生成部33を備えている。
ゲート電圧生成部33は、VCCとゲート基準電圧Vg01の間を抵抗で分割した電圧Vg02を出力する部分と、VSSとゲート基準電圧Vg01の間を抵抗で分割した電圧Vg03を出力する部分と、スイッチSW1及び2,3,4が図1のように接続されており、レジスタ回路15の出力D0及びD1より各スイッチの制御信号を生成する論理回路部34を備えている。
<動作例1>
図1の回路動作について説明する。
リセット信号Resetが入力されると、レジスタ回路15内部の記憶素子が初期状態となり、そのレジスタ回路15の出力D0及びD1が論理回路部34に入力されると、SW1及び3が閉じ、SW2及び4が開き、結果としてトランジスタ13及び14のゲート制御電圧Vg1及びVg2には電圧Vg03が印加された状態となる。
ここで、固定帰還抵抗12の抵抗値をR12、ゲート電圧Vg1及びVg2に電圧Vg03が印加された状態のトランジスタ13及び14の抵抗値をR13(Vg03)及びR14(Vg03)とすると、各抵抗の関係は、R12≪R13(Vg03)またはR14(Vg03)となり、固定帰還抵抗12とトランジスタ13及び14による合成抵抗はほぼR12そのままの値となるように電圧Vg03は決める。
電圧Vg01及びVg02はトランジスタ13及び14に印加した場合に固定帰還抵抗12とトランジスタ13及び14による合成抵抗がR12の値よりも十分に小さくなるような電圧値とする。具体的な電圧値は、入力電流信号Iinの入力範囲やトランジスタ13及び14の大きさなどにより適当な値に決める。
入力電流信号Iinが増幅器11に入力され、判別回路20の出力Vjが変化すると、その出力の変化に応じてレジスタ回路15の出力D0及びD1が変わり、さらにその出力を受けて論理回路部34の出力も変化するため、SW1,2,3,4の開閉状態が変わり、結果的にトランジスタ13及び14の抵抗値が変化することで固定帰還抵抗12とトランジスタ13及び14による合成抵抗が変化するため増幅回路の利得が調整されることになる。
以上の例において、トランジスタからなる可変抵抗13,14に印加する制御電圧は、第1の増幅器11に入力される入力電流信号が無いもしくは非常に小さい場合には、帰還抵抗値が十分大きな抵抗値となるような電圧値であり、第1の増幅器11に比較的大きい入力電流信号があり、判別回路20の判定閾値を超えたと判断された場合は帰還抵抗と可変抵抗13,14からなる並列抵抗が所定の抵抗値となるように予め制御電圧生成回路16内で用意されている直流電圧値に切り替わる。
このように大きな入力電流信号が入力されると可変抵抗13,14の制御電圧が切り替わり帰還抵抗が小さくなることで増幅回路の利得を下げ、出力が飽和をすることなく広範囲な入力電流信号レベルに対応できる。
基準トランジスタ31のゲート又はベースに印加する電圧を用いて可変抵抗13,14の制御電圧を生成するため、基準トランジスタ31の抵抗値と可変抵抗13,14の抵抗値はトランジスタのサイズ比に反比例した関係となる。
さらに、直流基準電流と、第2の基準電圧をバンドギャップ回路などの高精度な基準電圧回路の出力を用いて生成すれば、基準トランジスタ31の抵抗値の絶対精度は高まり、結果的に可変抵抗13,14の抵抗値の絶対精度も高めることができる。
図2は、バースト信号を受信した時の動作例を示すタイミングチャートである。
本例では、最大で入力パルス2つを使って利得調整を行う構成となっている。以下、図1及び図2に基づき動作の説明をする。
なお、タイミングチャートには信号の変化だけではなく、SW1〜4の開閉状態(ON/OFF状態)と増幅回路11の入出力端子間に接続された帰還抵抗12とトランジスタ13及び14からなる帰還合成抵抗値の定性的な変化状態も表している。
リセット信号Resetが入力後、最初の受光素子10から出力されたパルス状の入力電流信号Iinは、増幅回路11で信号出力電圧Voに変換され、信号出力電圧Voは判別回路20で判別基準電圧V1と比較される。比較した結果、出力電圧Voが判別基準電圧V1を超えていた場合は、判別回路20の出力電圧Vjが変化し、その結果が記憶素子であるDFF21の出力D0に反映される。出力D0及びD1は、論理回路部34に入力され、その出力信号はSW1〜4を制御する。
図2では、DFF21の出力D0が論理値LからHになり、論理回路部34の制御信号出力を受けSW1はONからOFFにSW2がOFFからONに切り換わることでトランジスタ13のゲート制御電圧Vg1は電圧Vg03からVg01に変化し、可変抵抗としてのトランジスタ13の抵抗値が変わり、結果として帰還合成抵抗値は初期状態の大きい抵抗値から小さい抵抗値に変化し、初段増幅回路の利得が下がることで出力電圧Voの振幅も小さくなる。
図2の動作例は、入力電流信号Iinが大きな大レベルの場合を想定しており、1度の利得調整ではまだ利得低下が不十分となるケースである。このため2つ目の受光素子10から出力されたパルス状の入力電流信号Iinの増幅回路11で電圧変換された信号出力電圧Voは、判別回路20の判別基準電圧V1をまだ超えているため、判別回路の出力電圧Vjが変化しDFF21の出力D0は、DFF22にシフトし、DFF22の出力D1が論理値LからHになり論理回路部34の制御信号出力を受けSW3はONからOFFにSW4がOFFからONに切り換わる。トランジスタ14のゲート制御電圧Vg2は、電圧Vg03からVg02に変化し、可変抵抗としてのトランジスタ14の抵抗値が変わり、結果として帰還合成抵抗値はさらに小さい抵抗値に変化し、初段増幅回路の利得がさらに下がり出力電圧Voの振幅も小さくなる。3つ目以降のパルス状の入力電流信号Iinに対して増幅回路11の信号出力電圧Voは、判別回路20の判別基準電圧V1を超えなくなり、最適な利得調整が行われたことを示している。
なお、タイミングチャートに示してある信号の中で、ゲート制御電圧Vg1及びVg2の信号変化が、ある傾きを持って変化しているのは、ゲート電圧生成部33内の抵抗分割している回路の抵抗分とSWのON抵抗分、さらにトランジスタのゲート容量があるため、その時定数によって傾きが表れる。この影響で合成帰還抵抗値の変化と出力電圧Voの変化も急峻な変化ではなく、ある傾きを持って変化する。
可変抵抗13,14と判別回路20は、それぞれ1つでも複数でも本発明の目的となる動作を実現できることを意味する。また、幾つ具備するのが適当であるかの指標となるのは、最大入力電流信号レベルがどの程度であるかと、可変抵抗の切り換わる前後の第1の増幅器の出力振幅範囲をどの程度に設定したいのかで任意に決めることができる。つまり、増幅器11の出力振幅が飽和しないように可変抵抗13,14の切り換え閾値を設定する。切り換わった時の増幅器11の出力振幅が小さくなり過ぎるとノイズの影響を受け後段回路の誤動作を招く可能性があるため、出力振幅が小さくなり過ぎないように可変抵抗13,14を設定すると、想定する最大入力電流信号レベルを何段階の可変抵抗13,14で利得調整すれば良いかが決まる。
さらに、増幅回路の利得が安定するまでに何パルスの入力電流信号を使用できるかによって判別回路20の数とレジスタ回路15の構成が決まる。
例えば、1パルスで3段階の帰還抵抗値切り換えが必要な場合(無入力状態の帰還抵抗だけで利得が決まる状態も1段階とする)には、判別回路数:2、記憶素子数:2、可変抵抗数:2となる。ただし制御電圧値の種類を増やして可変抵抗の数を減らすことも可能である。
次の例として、2パルスで3段階の切り換えが必要な場合は、判別回路数:1、記憶素子数:2、可変抵抗数:2となる。すなわち、1パルスで3段階以上の切り換えを行うには、異なる閾値電圧で出力信号を判別する判別回路20を並列に複数配置して同時に判別させる。
その判別結果はおのおの判別回路20に接続された記憶素子に取り込まれ、記憶素子の出力に対応した制御電圧に切り換え、一気に利得を変更する。
2パルスで3段階の場合は、1つの判別回路で2回判別を行う。1つめのパルスの判別結果が閾値を超えていた場合は、結果が記憶素子に取り込まれ1つめの可変抵抗の制御電圧が切り換わり利得を下げる。2つめのパルスが入力されたときにまだ判別閾値を超えている場合には、その判別結果が2つめの記憶素子に取り込まれ、2つめの可変抵抗の制御電圧も切り換わり利得をさらに下げるように動作する。例として取上げた3段階の切り換えが限界ではなく、これよりも多く、または少なく設定することもできる。
以上説明したように、帰還抵抗12と、利得を調整するための可変抵抗となるトランジスタ13及び14とが並列接続された増幅器11を用いて、入力信号としてのバースト信号を受光素子10により入力電流信号Iinに変換し、この入力電流信号Iinを増幅器11にて出力電圧Voに変換し、この出力電圧Voが判別回路20にて閾値となる直流電圧V1を超えたかを判別し、その判別結果をレジスタ回路15に記憶する。
そして、レジスタ回路15から出力される判別結果に応じて、制御電圧発生回路16で予め生成しておいた複数の電圧の中から所望の電圧を選択し、この選択された電圧により、トランジスタ13及び14に印加するための制御電圧Vg1又はVg2を生成する。
このようにして生成された制御電圧Vg1又はVg2を増幅器11のトランジスタ13又は14へ入力することにより、トランジスタ13及び14は、入力される制御電圧Vg1又はVg2に応じて、出力変化するので、増幅器11の入出力端子間の合成抵抗値を制御することができる。その結果、増幅器11の利得調整を行うことができ、増幅器11の出力が飽和しないように制御することができる。
このような制御により、高速応答にも対応可能な増幅回路を作製することができると共に、広ダイナミック化を実現可能なバースト信号を受信する光受信装置として構成することができる。また、本例の増幅回路は、入力信号の広ダイナミックレンジ化、高速応答を実現できるので、光伝送の通信分野で好適に利用することができる。
従って、本例の増幅回路は、第1の従来例のようなスイッチの開閉制御を用いた構成に比べて、スイッチのノイズを無くすことができる。また、本例の増幅回路は、第2の従来例のようなスイッチの開閉制御を用いない構成に比べて、可変抵抗を制御するための制御信号を生成する回路の構成を簡素化することができる。
<動作例2>
図3の回路動作について説明する。
図3は、図2で示した場合より入力電流信号Iinが若干小さな中レベルの場合のタイミングチャートの例である。
リセット信号Resetが入力後の最初の受光素子10から出力されたパルス状の入力電流Iin入力時のみ増幅器11の信号出力電圧Voは判別回路20の判別基準電圧V1を超え、トランジスタ13へのゲート印加電圧が切り換わり利得調整がおこなわれる。
2つ目以降のパルス状の入力電流信号Iinに対して増幅器11の信号出力電圧Voは、判別回路20の判別基準電圧V1を超えなくなり、最適な利得調整が行われたことが分かる。
<動作例3>
図4の回路動作について説明する。
図4は、入力電流信号Iinが比較的小さな小レベルの場合のタイミングチャートの例である。
リセット信号Resetが入力後の最初の受光素子10から出力されたパルス状の入力電流Iin入力時も増幅器11の信号出力電圧Voは判別回路20の判別基準電圧V1を超えておらず、トランジスタ13及び14へのゲート印加電圧が切り換わらない。つまり、この場合はリセット信号Reset入力後の初期状態が最適な利得であることを示している。
このようにパルス状の入力電流信号Iinに対して増幅器11の信号出力電圧Voを判別回路20で判別し、判別結果をレジスタ回路15から制御電圧生成回路16に与えることで判別結果に応じた直流電圧を可変抵抗13,14に印加して最適な利得に調整しており、これにより、広ダイナミックレンジ化を実現している。
また、可変抵抗13,14に印加する直流電圧は予め生成されているものを切り換えて与えており、切り換わる電圧幅も比較的小さいため、切り換わり時に発生するノイズも小さく、高速応答に適した回路構成となっている。
[第2の例]
本発明の第2の実施の形態を、図5〜図8に基づいて説明する。なお、前述した第1の例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
図5は、本発明に係る増幅回路100の回路構成を示す。
受光素子10から出力された入力電流信号Iinを出力電圧Voに変換する増幅器11と、増幅器11の入出力端子間に接続され初期状態の利得を決める固定帰還抵抗12と、入力される信号振幅により抵抗値が変化する可変抵抗となるトランジスタ13及び14とを備えていることは第1の実施形態と同様である。ただし、第2の実施形態では固定帰還抵抗12もトランジスタとなっておりそのゲートには制御電圧生成回路16で発生したゲート基準電圧Vg01が印加されている(以降、固定帰還抵抗12をトランジスタ12と言い換える)。
増幅器11の出力電圧Voは並列に接続された判別回路20及び23で電圧値の異なる判別基準電圧V1及びV2とそれぞれ比較され、それぞれの判別基準電圧を超えた場合には超えている期間だけそれぞれの出力電圧値Vj0及びVj1が変化する。判別回路20及び23の判別結果を記憶するレジスタ回路15と、レジスタ回路15の出力D0及びD1によってトランジスタ13及び14を制御する制御電圧Vg1及びVg2が変化する機能を持つ制御電圧生成回路16とを第1の実施形態と同様に備えたものである。
トランジスタ12及び13及び14はnチャネル型MOSトランジスタからなる。また外部からのリセット信号Resetが入力されるとレジスタ回路15内部の記憶素子は初期状態に戻る。
レジスタ回路15は、判別回路20の出力がDFF21の入力Cに、判別回路23の出力がDFF22の入力Cにそれぞれ接続されており、DFF21及び22の入力DはそれぞれVCCに接続されている構成となっている。
制御電圧生成回路16は、第1の実施形態と同様に増幅器30及び32とトランジスタ31と直流電流入力Iin2と基準電圧Vr1とからゲート基準電圧Vg01を生成するようになっており、ゲート基準電圧Vg01よりトランジスタ13及び14のゲートに印加する制御電圧を生成するゲート電圧生成部33を備えている。ゲート電圧生成部33は、VSSとゲート基準電圧Vg01の間を抵抗で分割した電圧Vg03を出力する部分と、スイッチSW1及び2,3,4が図5のように接続されており、レジスタ回路15の出力D0及びD1から各スイッチの制御信号を生成する論理回路部34を備えている。
リセット信号Resetが入力されるとレジスタ回路15内部の記憶素子が初期状態となり、レジスタ回路15の出力D0及びD1が論理回路部34に入力されると、SW1及び3が閉じ、SW2及び4が開き、結果としてトランジスタ13及び14のゲート制御電圧Vg1及びVg2には電圧Vg03が印加された状態となる。トランジスタ12のゲート電圧には制御電圧生成回路16で生成したゲート基準電圧Vg01が直接印加された状態となる。
ここで、ゲートにゲート基準電圧Vg01が印加されたトランジスタ12の抵抗値をR12、ゲート制御電圧Vg1及びVg2に電圧Vg03が印加された状態のトランジスタ13及び14の抵抗値をR13(Vg03)及びR14(Vg03)とすると、各抵抗の関係は、R12≪R13(Vg03)またはR14(Vg03)となり、トタンジスタ12及び13及び14による合成抵抗はほぼR12そのままの値となるように電圧Vg03は決める。スイッチ制御によりゲート基準電圧Vg01がトランジスタ13及び14に印加された場合にはトランジスタ12及び13及び14による合成抵抗がR12の値よりも十分に小さくなるようにトランジスタ13及び14のサイズを決める。
<トランジスタサイズの決定方法>
ここで、具体的なトランジスタサイズの決定方法の例について説明する。
制御電圧生成回路16の基準トランジスタ31の抵抗値R31は、増幅器30の直流電流入力がゼロの時の増幅器30の出力電圧をV30とし、増幅器30の直流電流入力がIin2の時の出力電圧をV30inとする。増幅器30及び31による帰還回路は直流電圧Vr1と出力電圧V30inが等しくなるような直流電圧Vg01を生成する。ここで、基準電圧Vr1は増幅器30の電流入力がゼロの時の出力電圧V30を考慮した電圧とすることで可変抵抗の抵抗値の精度を高めることができる。
ゲート基準電圧Vg01がゲートに印加されている基準トランジスタ31の抵抗値R31は、R31=(V30in−V30)÷Iin2となる。
仮にトランジスタ12の抵抗値R12をR31と同じ値にする場合には、トランジスタのサイズを基準トランジスタ31と同じにするだけでよい。
ゲート制御電圧Vg1及びVg2にゲート基準電圧Vg01が印加された状態のトランジスタ13及び14の抵抗値をR13(Vg01)及びR14(Vg01)とし、各トランジスタの抵抗比をR12:R13(Vg01):R14(Vg01)=6:3:1と設定する場合のトランジスタサイズ比は1:2:6とすれば良く、トランジスタ31を基準にトランジスタのサイズを変えるだけで簡単に所望の抵抗値を実現でき、同じタイプのトランジスタを用いることで相対精度の高い抵抗値となる。
本例で利得調整した場合の並列合成抵抗の値を示す。
初期状態の帰還抵抗値がほぼR12である場合を基準の1とすると、R12:(R12とR13(Vg01)が並列接続時):(R12とR13(Vg01)とR14(Vg01)が並列接続時)=9:3:1となる。
さらに、制御電圧生成回路16内部の直流電圧Vr1と直流電流Iin2をバンドギャップリファレンス回路のような絶対精度の良い基準電圧発生回路から生成したものを用いれば、R31の抵抗値絶対精度が向上するため、R12及びR13(Vg01)とR14(Vg01)の抵抗値は相対精度だけではなく絶対精度も良くすることができる。
入力電流信号Iinが増幅器11に入力され、判別回路20及び23の出力Vj0及びVj1が変化すると、その出力の変化に応じてレジスタ回路15の出力D0及びD1が変わり、その出力を受けて論理回路部34の出力も変化するため、SW1,2,3,4の開閉状態が変わり、結果的にトランジスタ13及び14の抵抗値が変化することでトランジスタ12及び13及び14による合成抵抗が変化するため増幅回路の利得が調整されることになる。
<動作例1>
図6は、バースト信号を受信した時の動作例を示すタイミングチャートである。
本例では、1つの入力パルスで利得調整を完了する構成となっている。以下、図5及び図6に基づいて動作を説明する。
リセット信号Resetが入力後、最初の受光素子10から出力されたパルス状の入力電流信号Iinは、増幅器11で信号出力電圧Voに変換され、信号出力電圧Voは判別回路20及び23で判別基準電圧V1及びV2とそれぞれ比較される。
図6では比較した結果、出力電圧Voが判別基準電圧V1及びV2を超えている場合のため、判別回路20及び23の出力電圧Vj0及びVj1の両方が変化し、その結果が記憶素子であるDFF21の出力D0とDFF22の出力D1に反映される。出力D0及びD1は、論理回路部34に入力され、その出力信号はSW1〜4を制御する。
図6の場合では、DFF21の出力D0及びDFF22の出力D1の両方が論理値LからHになりトランジスタ13及び14のゲート制御電圧Vg1及びVg2は、それぞれ直流電圧Vg03からVg01に変化し、可変抵抗としてのトランジスタ13及び14の抵抗値が変わり、結果として増幅回路の利得が低下し出力電圧Voの振幅が小さくなる。
図6の動作例は、入力電流信号Iinが大きな大レベルの場合を想定しており、2つある判別回路の出力が同時に変化し大きく利得を下げるケースである。2つ目以降のパルス状の入力電流信号Iinに対して増幅器11の信号出力電圧Voは、判別回路20または23の判別基準電圧V1またはV2を超えなくなり、最適な利得調整が行われたことを示している。
以上により、本例の増幅回路は、高速応答にも対応可能な増幅回路を作製することができると共に、広ダイナミックレンジ化を実現可能なバースト信号を受信する光受信装置として構成することができ、光伝送の分野で好適に利用できる。
<動作例2>
図7の回路動作について説明する。
図7は、図6で示した場合より入力電流信号Iinが若干小さな中レベルの場合のタイミングチャートの例である。
ここで判別基準電圧V1及びV2の関係はV1>V2であるとする。
リセット信号Resetが入力後、最初の受光素子10から出力されたパルス状の入力電流信号Iinは、増幅器11で信号出力電圧Voに変換され、信号出力電圧Voは判別回路20及び23で判別基準電圧V1及びV2とそれぞれ比較される。
比較した結果、出力電圧Voが判別基準電圧V1のみを超えているため、判別回路20の出力電圧Vj0のみが変化し、その結果が記憶素子であるDFF21の出力D0に反映される。
結果として、トランジスタ13のゲート制御電圧Vg1のみが、直流電圧Vg03からVg01に変化し、可変抵抗としての抵抗値が変わり、増幅回路の利得が低下し出力電圧Voの振幅が小さくなる。
2つ目以降のパルス状の入力電流信号Iinに対して増幅器11の信号出力電圧Voは、判別回路20の判別基準電圧V1を超えなくなり、最適な利得調整が行われたことが分かる。
<動作例3>
図8の回路動作について説明する。
図8は、入力電流信号Iinが小さな小レベルの場合のタイミングチャートの例である。
リセット信号Resetが入力後の最初の受光素子10から出力されたパルス状の入力電流Iin入力時も増幅器11の信号出力電圧Voは判別回路20及び23の判別基準電圧V1及びV2のどちらも超えておらず、トランジスタ13及び14へのゲート印加電圧が切り換わらない。つまり、この場合はリセット信号Reset入力後の初期状態が最適な利得であることを示している。
このように第2の実施形態は、帰還抵抗12がトランジスタとなることで調整利得の精度を高めることができ、より広ダイナミックレンジ化に適しているといえる。また利得切り換わり時に発生するノイズが小さく、高速応答に適しているという特徴に加え、判別回路を並列に配置することで利得調整に必要なビットが最小の1つでよく、通信データの有効利用も可能な回路となっている。
なお、第1の例及び第2の例では、制御電圧生成回路16内部でゲートに印加するゲート基準電圧Vg01を増幅器11と同じ入出力特性を有する増幅器30と、入出力端子間に接続された基準トランジスタ31と、直流電流入力Iin2と、基準電圧Vr1とから生成しているが、これは可変抵抗の絶対値精度を高めるための例であり、電源VCCとVSSの間に複数の抵抗を接続し、抵抗による分割された直流電圧を用いても良く、特に実施形態で示した回路に限定されるものではない。
また、第1の例では固定帰還抵抗12を抵抗素子として示したが、第2の例のように固定帰還抵抗12をトランジスタとしてもよい。
また、第1の例及び第2の例では、可変抵抗が2つの場合を例としているが、2つに限定されるものではない。本発明の回路方式では可変抵抗を1つまたは3つ以上用いて構成することもできる。ただしこのような場合には、幾つの入力パルス数内で利得調整を完了する必要があるかにより、判別回路の必要数が異なると伴に、記憶素子の必要数と接続形態も異なる。
[第3の例]
本発明の第3の実施の形態を、図9に基づいて説明するなお、前述した各例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
本例は、第1の例および第2の例の増幅回路を含む光受信装置の例である。
近年、インターネットの急速な普及と発展に見られるように情報伝送には高速・大容量化が求められている。その中で主流となってきているのが光を用いた光伝送である。光伝送方式として種々の方式が提案されているが、受信装置に共通して求められる特性は伝送距離が短距離から長距離まで安定して受信できること(ダイナミックレンジ広いこと)である。
経済的高速広帯域光伝送方式としてファイバ・ツー・ザ・ホーム(Fiber−To−The−Home:FTTH)システムに採用されているATM−PON(Asynchronous Transfer Mode based Passive Optical Network unit)では、局側で複数ユーザを収容する光加入者終端装置(OLT:Optical Line Terminal)とユーザ側で光加入者線を終端する光アクセス装置(ONU:Optical Network Unit)との間が光ファイバで結ばれ、信号が双方向伝送される。特にONUからOLTへの信号はバースト信号となり、さらに各ONUはOLTから見て短距離および長距離さまざまな位置にある。
したがって、OLTの受信装置にはバースト信号に対応できる高速応答特性とさまざまな位置にあるONUから送信される光信号レベルが異なった信号を受信できるような広ダイナミックレンジ特性が必要となる。
ATM−PONのような距離の異なる複数の信号送信者からの信号を受信する場合、どのくらいの送信者の距離に対応できるかが受信装置の重要な特性の1つとなる。送信者の距離が近い場合には、伝送路でのパワー損失が小さいため、信号レベルが大きくなる。この場合には受信装置の内部回路の出力が飽和しないようにする必要がある。一方送信者の距離が遠い場合にはパワーの損失が伝送距離に応じて大きくなるため、信号レベルは小さくなる。この場合には十分な利得が必要となる。
このように近距離送信者と長距離送信者の両方に対応するためには、信号が大きい場合には自動的に利得を下げて飽和を避け、信号が小さい場合には大きな利得で受信するような機能(AGC)を付加する必要がある。AGC機能を付加することで入力信号に対する広ダイナミックレンジ化(広い入力信号レベル範囲に対応すること)を実現できる。
なお、光信号レベルで言うと数百倍から千倍程度のレベル差を受信する。光ファイバの距離で言うと、数百メートルから数十キロメートル程度になる。ただし、規格などにより大きくこの値は変わる。
図9は、光受信装置200の構成を示す。
光受信装置200は、プリアンプ部40と、リミッタアンプ部41と、CDR(クロックデータリカバリ)部42とからなる。
プリアンプ部40は、前述した第1の例〜第2の例の増幅回路100(図1、図5参照)を含み、さらに他の回路としてはポストアンプや自動閾値調整回路を含む。
リミッタアンプ部41は、前段の出力をさらに増幅し、信号をディジタル信号化する部分である。
CDR部42は、リミッタアンプ部41の出力信号を入力し、その入力した信号からクロック成分を抽出し、データをこのクロックに同期させて出力する回路である。
なお、このCDR部42の後段にも、CDR部42からのクロックとデータを受けて処理する部分があるが、ここでの説明は省略する。
また、本例では、入力信号として光通信分野に利用される光信号を用い、この光信号を受光素子10により受光して得られた電流信号Iinに基づいて増幅変換する例について説明したが、これに限るものではない。
1例として、入力信号が有線放送の分野に利用されるものであれば、その放送用の入力信号を抵抗を介して電圧信号に変換し、この電圧信号に基づいて増幅変換する機能をもつ増幅回路を含む受信装置として構成することも可能であり、この場合の増幅回路の構成としては、図1又は図5の回路構成を応用して作製することが可能である。
本発明の第1の実施の形態である、増幅回路の構成を示す回路図である。 図1の増幅回路における大レベル入力時の動作例を示すタイミングチャートである。 図1の増幅回路における中レベル入力時の動作例を示すタイミングチャートである。 図1の増幅回路における小レベル入力時の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態である、増幅回路の構成を示す回路図である。 図5の増幅回路における大レベル入力時の動作例を示すタイミングチャートである。 図5の増幅回路における中レベル入力時の動作例を示すタイミングチャートである。 図5の増幅回路における小レベル入力時の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の第3の実施の形態である、増幅回路を含む光受信装置の構成を示すブロック図である。 増幅回路の第1の従来例を示す回路図である。 増幅回路の第2の従来例を示す回路図である。 初段増幅回路の第1の従来例におけるスイッチ切り換え時のノイズ発生例を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1、2,3,4 スイッチ
10 受光素子
11 増幅器(第1の増幅器)
12、帰還抵抗
13,14 トランジスタ(可変抵抗)
15 レジスタ回路
16 制御電圧生成回路
20,23 コンパレータ(判別回路)
21,22 DFF(記憶素子)
30 増幅器(第2の増幅器)
31 トランジスタ(基準トランジスタ)
32 増幅器(第3の増幅器)
33 ゲート電圧生成部
34 論理回路部
40 プリアンプ部
41 リミッタアンプ部
42 CDR部
D0,D1 信号出力(レジスタ回路出力)
Iin 入力信号電流
Iin2 直流電流(直流基準電流)
V1、V2 直流電圧
Vr1 直流電圧(第2の基準電圧)
Vg01 直流電圧(第1の基準電圧)
Vg02,Vg03 直流電圧
Vg1,Vg2 直流電圧(制御電圧)
Vj,Vj1,Vj2 信号電圧(判別回路出力電圧)
Vo 信号電圧(第1の増幅器出力電圧)
VCC 電源電圧
VSS グランド電圧

Claims (4)

  1. 入力信号を、可変増幅された出力信号に変換する第1の増幅手段と、
    前記第1の増幅手段の入出力端子間に接続され、制御信号に応じて抵抗値が変化する少なくとも1つの可変抵抗生成手段と、
    前記第1の増幅手段から出力される前記出力信号が、所定の閾値を超えているか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段により判別された判別結果を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記判別結果に基づいて、前記可変抵抗生成手段に入力される前記制御信号を生成する制御信号生成手段と
    を具え、
    前記可変抵抗生成手段は、前記制御信号の値に応じて抵抗値が線形的に変化する少なくとも1つのトランジスタからなり、
    前記制御信号生成手段は、
    所定の大きさの電圧を作成する電圧作成手段と、
    前記作成された電圧を、前記記憶手段に記憶された前記判別結果に基づいて所定の大きさに変換して前記制御信号として出力する信号出力手段と
    を具え、
    前記電圧作成手段は、
    基準電流を生成する基準電流生成手段と、
    前記基準電流生成手段により生成された前記基準電流を、可変増幅された出力信号に変換する第2の増幅手段と、
    前記第2の増幅手段の入出力端子間に接続され、基準抵抗を生成する基準抵抗生成手段と、
    所定の閾値に対する前記第2の増幅手段から出力される前記出力信号の差が小さくなるように基準信号を生成し、該生成された基準信号を前記基準抵抗生成手段の入力制御端子に入力する第3の増幅手段と、
    前記第3の増幅手段から前記基準信号が入力され、所定の大きさの電圧を発生する電圧発生手段と
    を具えたことを特徴とする増幅回路。
  2. 入力信号を、可変増幅された出力信号に変換する第1の増幅手段と、
    前記第1の増幅手段の入出力端子間に接続され、制御信号に応じて抵抗値が変化する少なくとも1つの可変抵抗生成手段と、
    前記第1の増幅手段から出力される前記出力信号が、所定の閾値を超えているか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段により判別された判別結果を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記判別結果に基づいて、前記可変抵抗生成手段に入力される前記制御信号を生成する制御信号生成手段と
    を具え、
    前記可変抵抗生成手段は、前記制御信号の値に応じて抵抗値が線形的に変化する少なくとも1つのトランジスタからなり、
    前記制御信号生成手段は、
    所定の大きさの電圧を作成する電圧作成手段と、
    前記作成された電圧を、前記記憶手段に記憶された前記判別結果に基づいて所定の大きさに変換して前記制御信号として出力する信号出力手段と
    を具え
    前記電圧発生手段は、
    所定の大きさの複数の電圧信号を発生するものであり、
    前記信号出力手段は、
    前記記憶手段に記憶された前記判別結果に基づいて、所定の選択信号を生成する論理回路と、前記選択信号に従って、前記複数の電圧信号から所定の電圧信号を選択し、前記制御信号として出力する出力選択手段と
    を具えたことを特徴とする増幅回路。
  3. 前記入力信号として通信信号を受信して、所定の電気信号に変換する受信手段をさらに具えたことを特徴とする請求項1または2に記載の増幅回路。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の増幅回路を具え、
    該増幅回路は、光信号を前記入力信号とすることを特徴とする光受信装置。
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