JP4725290B2 - バキュームブレーカ - Google Patents

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Description

この発明は、生ごみ処理装置などに適用できるバキュームブレーカ、特に大気開放型のバキュームブレーカ(大気圧式バキュームブレーカ)に関する。詳しくは、生ごみ処理装置の稼働中、破砕物を流下するための水を水道から自動的に給水するようになされている場合、この水道水の供給管と、生ごみ処理装置の給水口との間にバキュームブレーカが設置されると共に、水道水にごみなどが混入したとき、混入したごみなどがバキュームブレーカ本体内の閉塞弁(開閉弁)に付着するなどして引っ掛かった状態で何らかの影響によって、水道水の上水管側の圧力が負圧になっても排水口側からの水が、水道水に混入(浸水)しないようにしたものである。
集合住宅などに使用されることが多い生ごみ処理装置にあっては、生ごみの破砕物を流下するための水として使用される水道水を装置稼働中、手動操作で供給する場合と、自動操作で供給する場合とがある。
自動給水の場合には、生ごみ処理装置に供給する水道水の自動供給口が設けられている。水道水はこの供給口に直接供給されるのではなく、バキュームブレーカを介して供給されるようになっている(例えば、特許文献1)。
特許文献1にも記載されているように、バキュームブレーカは水道水と生ごみ処理装置側の水(汚水)とが直接混じり合わないようにするために設けられたものであって、水道水は一旦このバキュームブレーカに導かれ、バキュームブレーカより吐水した水道水が生ごみ処理装置の給水口に導かれる。
生ごみ処理装置の排水口側に接続された排水管側から何らかの影響によって汚水が逆流しようとしたり、断水などによって水道水の上水管側の圧力が負圧になると、排水管側の水位が上昇するが、バキュームブレーカ内に設けられた閉塞弁は大気に解放されているので、大気圧を導入することによって排水管側の水位が上昇しないようになっている。これで、排水管側の水位が閉塞弁側まで上昇するのが抑えられ、汚水が水道水に混じることが回避される。
特開2004−66154号公報
生ごみ処理装置はキッチンシンクの底部裏面側に設置され、キッチンシンクの排水口に連結されると共に、排水口側から生ごみを投入した後で排水口側から蓋を閉じ、装置を稼働することで、生ごみが破砕される。上述したバキュームブレーカはこのキッチンシンクの溢れ縁よりも高い位置に設置される。排水口側からの汚水が逆流してキッチンシンクを満たし、このキッチンシンクから汚水が溢れ出しても汚水が水道水と混じり合わないようにするためである。
キッチンシンクより高い位置にバキュームブレーカを配置した場合、バキュームブレーカが溢れ縁よりも突出するため、台所全体の意匠が損なわれたり、台所の機能性が阻害されたりすることが考えられる。そのため、このバキュームブレーカの据え付け位置の選定には苦労するところである。
最近ではキッチンシンクの蛇口付近に、洗剤などを置きやすくするため、キッチンシンクの溢れ縁よりも低い位置に段差部を設けたキッチンシンクが開発されている。この段差部をバキュームブレーカの据え付け位置として選ぶと、バキュームブレーカのキッチンシンク(溢れ縁)からの突出量が減少するので、キッチンシンクを使用する上での機能性を損なうこともなく、意匠的にも満足できる。
しかしながら、このように溢れ縁よりも低い位置の段差部にバキュームブレーカを設置した場合、キッチンシンクの溢れ縁からバキュームブレーカの大気開放面までの高さ(安全間隔)Hの確保が困難となり、高さHが低くなった分だけ、排水管側の水位が上昇するような事態の際に、汚水が水道水と混じる可能性が高まる。
このような事態の例として、ごみなどの異物が水道水に混入し、この異物が閉塞弁などに付着して引っ掛かってしまい、水道管の開口部を確実に閉塞できなくなったような場合は、断水などによって水道水の上水管側の圧力が負圧になると、この負圧が排水管側にも作用して汚水の水位が上昇する。このような場合でも、汚水が逆流しないようにバキュームブレーカを構成しておけば、常に安心して生ごみ処理装置を使用できる。
そこでこの発明は、このような従来の課題を解決したものであって、ごみなどによって閉塞弁の閉塞状態が不完全になったときでも、これを補えるように工夫することで、キッチンシンクの溢れ縁とバキュームブレーカの大気開放面との間隔が短くなったような場合でも、安全に使用できるようにしたバキュームブレーカを提案するものである。
上述の課題を解決するため、請求項に記載したこの発明に係るバキュームブレーカは、第1のバキュームブレーカ部と、第2のバキュームブレーカ部とで構成された2連式のバキュームブレーカであって、上記第1及び第2のバキュームブレーカ部のそれぞれは、
上水口及び吐水口と、
これら上水口と吐水口との間に設けられた吐水室と、
この吐水室内に臨むように設けられた上記上水口用の開口部と、
この開口部を閉塞すると共に、外気と連通するように設けられた閉塞弁を有するフロータと、
上記開口部と対峙する上記閉塞弁側に設けられ、上記開口部よりも大きな面積を有し、上記開口部端面と密着するパッキン材とで構成され
上記第1のバキュームブレーカ部に設けられた吐水口は、キッチンシンクに取り付けられた生ごみ処理装置の自動給水口に接続され、
上記第2のバキュームブレーカ部に設けられた吐水口は、上記生ごみ処理装置の排水側に連結されたトラップ管に接続されたことを特徴とする。
この発明では、大気開放型のバキュームブレーカが使用される。バキュームブレーカは水道管と生ごみ処理装置の自動給水口との間に設けられる。水道水(上水)が供給される上水口を閉塞する閉塞弁に、上水口の開口部端面と密着するパッキン材が取り付けられる。パッキン材は開口部端面よりも面積が大きなゴムなどの弾性体が使用される。
開口部端面に水道水に混入したごみなどの異物が付着した状態で閉塞弁が閉じられると、パッキン材の弾性によってパッキン材が変形して、付着したごみを含めたままの状態で、上水開口部の端縁がパッキン材と密着し、端縁が確実に塞がれる。このため、開口部端面にごみが付着しているような状況下で断水が発生して上水管側に負圧が作用するような場合であっても、上水管側の負圧が排水管側へ作用することに伴う汚水の上昇を回避できる。
バキュームブレーカは、2連式に構成することができる。つまり、第1及び第2のバキュームブレーカ部として構成され、それぞれは同一構成であって、それぞれの構成は上述したバキュームブレーカと同一である。同時に、2個所に給水するとき、それぞれを汚水から分離しなければならないときに有効である。例えば、一方を破砕水用として給水し、他方をトラップ管に接続してトラップ管内の破砕物を排出するようなときに使用される。第1及び第2のバキュームブレーカ部は同一筐体(ケース)内に収納されるため、コンパクトに構成できる。
以上説明したようにこの発明では、上水口の開口部端面に密着し、密閉効果を高めたパッキン材を閉塞弁に設けたものである。
これによれば、上水口の開口部端面にごみなどの異物が付着した場合でもパッキン材の弾性を利用して、ごみなどが付着したままでも開口部端面を密着させることができる。そのため、水道水の上水口側が断水などによって負圧になったときに、ごみなどが付着したようなときでも、吐水口側の水位上昇を抑え、上水と汚水とを分離できる特徴を有する。また、キッチンシンクの溢れ縁よりも低い部位に位置する段差部に据え付けた場合でも、好適な密閉効果を発揮できる。
続いて、この発明に係るバキュームブレーカをキッチンシンクに取り付けられた生ごみ処理装置の水道水供給系に適用した場合について説明する。
図1はこの発明を家庭用キッチンシンクに装備された生ごみ処理装置1の水道水供給系に適用した場合の概念図を示す。
キッチンシンクSのほぼ中央底部に設けられた排水口Soには、その底部裏面側に生ごみ処理装置1が取り付け固定される。生ごみ処理装置1は後述するように、筒状をなすホッパー3を有し、その内部に破砕ユニットが設けられる。破砕ユニットはモータ6によって回転駆動される。破砕ユニットは、ハンマーミルを使用して生ごみを粉砕するタイプのものや、固定刃と回転刃を組み合わせて構成され、生ごみを破砕するタイプのものなどを使用することができる。
ホッパー3の上部周面には水道水の供給口9とこの供給口9に連結された連結管10がそれぞれ接続される。ホッパー3の下部周面には排水管接続口21が設けられ、この排水管接続口21を介して破砕された生ごみや破砕時に使用した破砕水(破砕物を流下する水)などが排水管(図示はしない)に排出される。
排水管接続口21と排水管との間には、周知のトラップ管例えばS字トラップ管40が接続される。この例では、このS字トラップ管40と排水管接続口21との間に分岐管41が設けられる。分岐管41はほぼT字状をなす一対の分岐管で構成され、第1の分岐管41aは上述したS字トラップ管40に連結され、S字トラップ管40と鉛直状態で連結される第2の分岐管41b側には、ジェット水流部42が連結される。このジェット水流部42は、破砕物がS字トラップ管40内に滞留しないようにするために設けられたもので、水道水をジェット水流化して、S字トラップ管40に供給して管内を洗浄する。
キッチンシンクSには、その上部平坦面(溢れ縁)Saに対して一段凹んだ低い部位に位置する段差部50が設けられ、この段差部50に水栓管51が突出して取り付け固定される。水栓管51の取っ手52を操作することで、水道水の開栓及び閉栓(止栓)が行われる。
段差部50にはさらに生ごみ処理装置1に供給される水道水に対するバキュームブレーカ60が設けられる。
バキュームブレーカ60は生ごみ処理装置1に対する水道水の供給系に設けられる。この例では水道水を生ごみ処理装置1本体と、S字トラップ管40のそれぞれに分流して供給するように構成されているため、バキュームブレーカ60も2連式のバキュームブレーカが使用される。2連式であっても、各々のバキュームブレーカ部の構成及び動作は単一のバキュームブレーカの場合と同一である。
そのため、水道本管53からの第1の分岐管53aが水栓管51に連結される。第2の分岐管53bと第3の分岐管53cはバキュームブレーカ60に設けられた各上水口(後述する)に連結される。第2の分岐管53bと第3の分岐管53cの経路途中には、それぞれ開閉弁(例えば電磁弁)55,57が配設されている。各上水口に連結された吐水口(後述する)には導水管54,56が連結される。一方の導水管54は、上述した連結管10に連結される。連結管10を介すことなく直接水道水供給口9に連結することもできる。他方の導水管56は、上述したジェット水流部42に連結される。
このように水道管等を連結することで、生ごみ処理装置1に対してその破砕水(粉砕水)が供給される水供給系及び破砕物(粉砕物)を排出する排出系のそれぞれにバキュームブレーカ60が取り付けられたことになる。
バキュームブレーカ60は大気開放型のもの(大気圧式バキュームブレーカ)が使用され、断水などによって汚水の水位上昇を招くような負圧が排水管側に作用しても、このバキュームブレーカ60によって上水系と汚水系を確実に分離する。
図2はこの発明を適用できる生ごみ処理装置1の一例を示す。この生ごみ処理装置1はホッパー3を有する。ベースフレーム2の上に生ごみ等が投入されるホッパー3が搭載され、ホッパー3の上端がキッチンシンクSの開口部Soに嵌合している。
ホッパー3の内部には、ホッパー3に対して着脱可能に破砕ユニット4が装着される。破砕ユニット4は、後述する回転破砕刃が減速ユニット5の駆動軸5aに嵌合され、ベースフレーム2に取り付けたモータ6が減速ユニット5を介して破砕ユニット4の回転破砕刃を回転駆動する。破砕ユニット4に駆動力を伝達する駆動軸5aにあって、破砕ユニット4との嵌合部分は角軸状あるいはスプライン軸状等に形成される。
ホッパー3は上端に投入開口部7が形成され、投入開口部7に蓋体8が着脱可能に取り付けられる。投入開口部7には供給口9が形成され、供給口9に連結管(配管)10が接続される。連結管10から供給口9へ供給された水は蓋体8に供給されて、蓋体8からホッパー3の内部へと供給される。
蓋体8は中蓋8aと上蓋8bを備える。中蓋8aは上部が開口し下部が有底の円筒形状で、底部11に水当て部12が突出形成されると共に、水当て部12の周囲に複数の給水口13が形成される。水当て部12と給水口13とで貯水部11aが形成される。
複数の給水口13は、貯水部11aの底部11の内周側から外周側にかけて全面に形成される。給水口13は例えば放射状に配置することができる。
貯水部11aは、中蓋8aの側部を外周面から内周面へと貫通した供給口18を備える。蓋体8を投入開口部7に嵌め込んだとき、ホッパー3の供給口9と連通する位置と対峙するように、中蓋8aの所定周面に供給口18が形成される。
水当て部12は底部11に対して立設した壁面が、供給口18と対向する部位に形成される。水当て部12は、横方向においては供給口18からの水の放出方向に対して略直角に配置される。また、上下方向においては、上方が奥側に位置する方向に傾斜した斜面が形成される。蓋体8内に給水された水を、満遍なく周囲分散させてホッパー3内に落下させるためである。
ホッパー3内部には、排水管接続口21へ向かって傾斜した底板22が設けられ、底板22の中心には図1に示す減速ユニット5の駆動軸5aが通る孔22aが形成される。
蓋体8を投入開口部7に装着した状態で蓋体8を所定方向に所定角度だけ回転させることで、蓋体8が閉状態となる。閉状態になると蓋体8がホッパー3にロックされる。蓋体8がロックした状態で生ごみ処理装置1は稼働状態となる。蓋体8のロック状態は検知手段24によって検知される。検知手段24は磁石とそのセンサ(近接センサ)で構成できる。生ごみ処理装置1はモータ6の回転駆動を制御する制御部(制御手段)25を備える。制御部25は、検知手段24の出力等に応じて電磁弁55,57の開閉、モータ6の回転開始及び停止等を制御する。
破砕ユニット4は、第1回転破砕刃26、第2固定破砕刃27、第3回転破砕刃28、第4固定破砕刃29及び第5回転破砕刃30を、図1に示すようにハウジング31に収容して1つのユニット構成としている。
ハウジング31は円筒形状で、その外径はホッパー3の内径とほぼ等しく構成される。破砕ユニット4は図1に示すようにホッパー3の投入開口部7側から装着される。
ハウジング31に着脱用のハンドル31cを備える。ハンドル31cはハウジング31の上端側に直径方向に延在して取り付けられる。
第1回転破砕刃26は、軸受部32の側部の片側から水平に延びる1本の攪拌アームで構成される。
第2固定破砕刃27は、180度間隔で水平に延びる平板状の2本のアームを備え、その両側面に形成されたエッジが破砕刃として機能する。
第3回転破砕刃28は、中心から120度間隔で放射状に延びる3本のアームを備える。各アームはその底面側に所定のピッチを有する櫛歯部が形成される。
第4固定破砕刃29は、中心から等間隔で接線方向に放射状に延びる8本のアームをリングで囲んだ形状である。第4固定破砕刃29は第3回転破砕刃28と歯合する。リングの外周には180度間隔で放射方向に突出するタブが形成される。タブはハウジング31の縦溝31bに嵌合して、第4固定破砕刃29の回転を規制する。
第4固定破砕刃29を構成する8本のアームのうち、例えば6本のアームにはその上面に、第3回転破砕刃28と歯合する櫛歯部が形成される。これで、第4固定破砕刃29の櫛歯部は、上段の破砕刃から送り込まれた生ごみを、第3回転破砕刃28の櫛歯部との協働で破砕する。
第5回転破砕刃30は円板形状で、中心のハブを除く全面に多数のスリットが配列されて構成される。例えば、複数のスリット群で構成し、隣接するスリット群同士が略平行に配列されている。
第5回転破砕刃30の上面は平面で、第4固定破砕刃29の各アームの底面に接しながら回転する。また、スリットは第5回転破砕刃30を表裏貫通し、スリットの上面側開口縁部には鋭利なエッジが形成される。したがって、第3回転破砕刃28の櫛歯部と、第4固定破砕刃29の櫛歯部により破砕されて第5回転破砕刃30の上面に落下した生ごみはスリットに引っ掛かり、第5回転破砕刃30が回転することでこのスリットに押し付けられ、そしてスリットのエッジ部分によって破砕される。細かく破砕された生ごみは、スリットを通って破砕水と共に落下し、そしてホッパー3の底板22を通り排水管接続口21から外部へと排出される。
図3はこの発明に係るバキュームブレーカ60の一例を示す。この例は図1に示す生ごみ処理装置1に適用した場合であるので、上水(水道水)は生ごみ処理装置1のホッパー3内に供給する他、S字トラップ管40側にも供給する必要がある。そのため、バキュームブレーカ60は同一構成のバキュームブレーカを使用した2連式となっている。
図3に示すバキュームブレーカ60は、第1のバキュームブレーカ部60Aと、第2のバキュームブレーカ部60Bとで構成され、それぞれは同一の構成であり、左右に並置して設けられる。これらバキュームブレーカ部60A,60Bは共通のケース(筐体)61によって一体化されている。ケース61は扁平形状をなすと共に、縦割りされた一対の半部が合体されて構成される。図3はそのうちの一方の半部のみが図示され、一対の半部はそれぞれに設けられた連結部62を利用してネジなどによって一体化される。
ケース61の底面63には配管取り付け用の透孔63a,63bが左右対称に穿設され、またケース61の内面であって、底面63寄りには取り付け板65が一体的に設けられている。取り付け板65はバキュームブレーカ本体をケース内部に取り付け固定するための部材として機能する。
バキュームブレーカ本体は吐水室形成用のチャンバー70を有する。このチャンバー70は一対のバキュームブレーカ部として構成されており、したがって各バキュームブレーカ本体はその中心(縦軸)に対して左右対称に構成されている。
チャンバー70はその頂部が開口された有底筒状体71を有し、この有底筒状体71の頂面(上面)より嵌合された蓋体80と、その中心部に設けられた隔壁用筒状部90とによって、閉塞された左右の空間が生成され、それぞれの空間がチャンバー70A,70Bとして機能する。左右に隔成されたこれらチャンバー70A,70Bのうち、その中心部が吐水室72A,72Bとなる。
第1の吐水室72Aの底部には、上水口73Aと吐水口74Aが設けられ、上水口73Aにこの例では第2の分岐管53bが連結され、吐水口74Aに第1の導水管54が連結される。上水口73Aには、これと連通するように吐水室72A内に張り出した開口部75aが設けられる。この開口部75aと対峙するように閉塞弁100(100A)が設けられる。閉塞弁100Aは大気開放型となるように構成される。
そのため、この閉塞弁100Aはフロータとして機能するように、上端が開放されたこの例では、断面H形をなす支持筒81Aが蓋体80と一体形成される。支持筒81A内のほぼ中央部には、中心に透孔を有するフランジ82Aが設けられ、この透孔内を上下に進退できるようにフロータ102が配される。フロータ102(102A)は、一端部に皿状の弁体103aとこの弁体103aに連結されたロッド103bとで構成され、ロッド103bはフランジ82Aの透孔を介して上下に進退できるように支持筒81A内に取り付けられる。
弁体103a内部であって、上水口開口部75aと対峙する面内には、パッキン材105Aがネジ106Aによって取り付け固定されている。
パッキン材105Aは、上水口開口部75aに対する弁体103aの密着性を改善するために設けられたものであって、上水口開口部75aの外径よりも大きな円盤状で扁平な弾性体が使用される。弾性体としては、弾力があって、簡単に変形するゴム等を使用することができ、その厚みは0.5〜1.0mm位のものが好適である。パッキン材105Aとして、ゴムを使用する場合には、硬度が60以下の軟質ゴム(クロロプレンゴムやCRゴムなど)が好ましい。
弁体103aの外周部であって、支持筒81Aの開口端面と接する部分には、円盤状をなすパッキン材107Aが取り付けられている。支持筒81Aの上端面は外気に開放されているから、閉塞弁100Aを開放したときの吐水室72Aからの水漏れを防止するためにパッキン材107Aが設けられている。
なお、吐水室72A内には、上水口73Aと吐水口74Aとの間であって、吐水口74Aに近接した位置に隔壁筒104が立設されているが、これは流速調整用である。したがって、隔壁筒104は必要に応じて設ければよい。また、有底筒状体71の内面と、この有底筒状体71に嵌め込まれる蓋体80の外面との間及び蓋体80の中央筒部109と隔壁用筒上部90との間にはそれぞれ漏水防止用のパッキング材(Oリング)120,130が介在されている。
第2のバキュームブレーカ部60Bも、第1のバキュームブレーカ部60Aと同様に構成され、大気開放型の支持筒81B内にフロータとして動作する閉塞弁100Bが上水口73Bの開口部75bと対峙するように配されている。閉塞弁100Bを構成する弁体103bにはパッキン材105Bがネジ106Bによって取り付け固定され、また、弁体103bの外周部には水漏れ防止用のパッキン材107Bが取着されている。その他の部材も同様に構成されているので、その説明は割愛する。
さて、このように構成されバキュームブレーカ60の動作を、第1のバキュームブレーカ部60Aを参照して説明する。上述した電磁弁55を開けると上水口73A側より水圧が閉塞弁100Aに加わるために閉塞弁100Aが上昇して開口部75aが開放状態となる。その結果、水道水は電磁弁55→上水口73A→吐水室72A→吐水口74A→導水管54→連結管10を通り、給水口9に導かれる。
電磁弁55を閉じると、大気圧によって閉塞弁100Aが閉じ、水道水の供給が停止する。電磁弁55は、蓋体8の開閉に関連して制御されるもので、蓋体8のロックによって付勢され、アンロックによって滅勢される(図2参照)。
さて、蓋体8の開閉に関連して閉塞弁100Aもその開閉がコントロールされるものであるが、何らかの原因で、水道水にごみなどの異物が混入し、図4に示すように異物110が、例えば第1のバキュームブレーカ部60A側の上水開口部75aの端縁に引っ掛かってしまった状態で断水が起きたというような場合でも、閉塞弁100Aが閉じられた際には、パッキン材105Aの弾性変形によって密閉効果を発揮することができる。このため、上水管側の負圧が排水管側である導水管54の側へ作用することを防止でき、断水等があっても汚水が吐水室72Aまで入り込むことはない。
一方、キッチンシンクSよりあまり突出しないようにバキュームブレーカ60を取り付けたいときには、図1のようにキッチンシンクSの上面Saよりも低い段差部50などを利用して設置することが考えられる。
この発明では、異物110が介在しても、多少の異物ではパッキン材105Aによって、異物110を介在させたままで上水開口部75aの端縁を完全に密着させることができるようになるから、これによって上水口73Aを閉塞弁100Aによって確実に閉塞できる。
したがって、上述のようにバキュームブレーカ60を段差部50に設置するような場合でも、吐水口74A側の水が上水口73A側の水に混ざり合うことはない。
第2のバキュームブレーカ部60B側で上述のような事態が発生しても、パッキン材105Bの作用で、上水口開口部75bの端縁を密着させることができるので、吐水口74B側の水が上水口73B側の水に混ざり合うことはない。
上述したパッキン材105は弾性を在し、多少の隙間を埋めることができる程度の弾性体であれば、ゴム材以外の弾性体でもよい。
ジェット水流部42は、必ずしも設けられている必要はなく、電磁弁57からの水流を直接S字トラップ40へ導くようにしてもよい。
本発明のバキュームブレーカ60は、生ごみ処理装置1以外の機器にも適用できる。要は、従来のバキュームブレーカに代えて広く一般に適用できる。
したがってこの発明に係るバキュームブレーカは、家庭用キッチンシンクなどに使用される生ごみ処理装置などと共に適用して極めて好適である。
この発明に係るバキュームブレーカを生ごみ処理装置に適用した場合の一例を示す概念図である。 この発明に適用できる生ごみ処理装置の一例を示す要部の断面図である。 この発明に係るバキュームブレーカの一例を示す要部の断面図である。 その一部拡大断面図である。
符号の説明
1・・・生ごみ処理装置
3・・・ホッパー
4・・・破砕ユニット
26,28,30・・・回転破砕刃
27,29・・・固定破砕刃
31・・・ハウジング
8・・・蓋体
9・・・供給口
18・・・供給口
60・・・バキュームブレーカ
S・・・キッチンシンク
50・・・段差部
53・・・水道管
42・・・ジェット水流部

Claims (3)

  1. 第1のバキュームブレーカ部と、第2のバキュームブレーカ部とで構成された2連式のバキュームブレーカであって、上記第1及び第2のバキュームブレーカ部のそれぞれは、
    上水口及び吐水口と、
    これら上水口と吐水口との間に設けられた吐水室と、
    この吐水室内に臨むように設けられた上記上水口用の開口部と、
    この開口部を閉塞すると共に、外気と連通するように設けられた閉塞弁を有するフロータと、
    上記開口部と対峙する上記閉塞弁側に設けられ、上記開口部よりも大きな面積を有し、上記開口部端面と密着するパッキン材とで構成され
    上記第1のバキュームブレーカ部に設けられた吐水口は、キッチンシンクに取り付けられた生ごみ処理装置の自動給水口に接続され、
    上記第2のバキュームブレーカ部に設けられた吐水口は、上記生ごみ処理装置の排水口側に連結されたトラップ管に接続された
    ことを特徴とするバキュームブレーカ。
  2. 上記バキュームブレーカは、上記キッチンシンクの溢れ縁よりも低い部位に位置する段差部に据え付けられる
    ことを特徴とする請求項1記載のバキュームブレーカ。
  3. 上記第2のバキュームブレーカ部に設けられた吐水口と上記トラップ管との間にはジェット水流部が接続された
    ことを特徴とする請求項記載のバキュームブレーカ。
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