JP4724055B2 - 制御装置、記憶装置及びヘッド退避制御方法 - Google Patents

制御装置、記憶装置及びヘッド退避制御方法 Download PDF

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    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks

Description

本発明は、自記憶装置の落下を検知する落下検知センサが落下を検知すると、記憶媒体表面上に位置しているヘッドを退避のために該記憶媒体において予め定められている移動先位置へ移動させる記憶装置における制御装置、記憶装置及びヘッド退避制御方法に関する。
近年、情報端末装置の記憶手段として、磁気ディスク装置などの記憶装置が多くの局面で使用されるようになってきている。例えば、ノートパソコンと呼ばれる可搬型のパーソナルコンピュータが普及してきており、小型化された磁気ディスク装置がこのノートパソコンに搭載されている。
さらに、磁気ディスク装置はより一層小型化され、携帯型の音楽再生装置や携帯電話機に搭載されるまでになってきている。これは、磁気ディスク装置の記録容量が比較的大きいことによるとともに、記録情報の読み取り速度の向上が図られたため、比較安価で高性能な記憶手段となり得ることによる。
しかし、ノートパソコン、携帯型音楽再生装置、携帯電話機は、可搬であるという特性上、落下の衝撃を受ける可能性が高い。この一方で、磁気ディスク装置は、落下の衝撃に極めて弱い。例えば、磁気ヘッドが磁気ディスク表面において読み取り・書き込み動作を行っているときに落下の衝撃を受けると、磁気ディスクの表面が磁気ヘッドにより損傷を蒙る場合がある。このため、磁気ディスク装置が前述の情報端末装置に内蔵される場合には、落下の衝撃による磁気ディスクの表面の損傷を如何に抑制するかという問題に直面する。
この問題を回避するために、例えば、特許文献1には、落下検知センサが落下を検知すると磁気ヘッドを磁気ディスク表面から退避させる退避機構を有する磁気ディスク装置が開示されている。かかる磁気ディスクは、落下の際に磁気ヘッドにより磁気ディスクが物理的に受ける損傷を回避させることができる。
特開2002−8336号公報
しかしながら、上記特許文献1に代表される従来技術では、落下を検知すると直ちに磁気ヘッドを磁気ディスク表面から退避させるため、軽微な振動等を誤って落下として検知してしまった場合にも退避処理がなされ、磁気ヘッドが磁気ディスク表面から頻繁に退避させられることとなり、磁気ディスクの読み取り・書き込み処理の効率性を大幅に低下させてしまうというおそれがあった。
本発明は、上記問題点(課題)を解消するためになされたものであって、軽微な振動等を誤って落下として検知して磁気ヘッドのランプへの退避処理がなされることを抑制して磁気ヘッドが磁気ディスク表面から頻繁に退避させられること抑止し、磁気ディスクの読み取り・書き込み処理の効率性を低下させることを防止することができる制御装置、記憶装置及びヘッド退避制御方法を提供することを目的とする。
上述した問題を解決し、目的を達成するため、本発明は、自記憶装置の落下を検知する落下検知センサが落下を検知すると、記憶媒体表面上に位置しているヘッドを退避のために該記憶媒体において予め定められている移動先位置へ移動させる記憶装置における制御装置であって、前記落下検知センサが自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時を開始する落下時間計時部と、前記落下時間計時部により自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時が開始されると、前記ヘッドの前記記憶媒体における位置を検出するヘッド位置検出部と、前記ヘッド位置検出部により検出された前記ヘッドの前記記憶媒体における位置から前記移動先位置まで該ヘッドを移動させるために必要な移動所要時間を算出する移動所要時間算出部と、前記移動所要時間算出部により算出された前記移動所要時間に基づいて第1の閾値を算出する閾値算出部と、前記閾値算出部により前記第1の閾値が算出されると、前記落下時間計時部により計時される時間が該第1の閾値以上であるか否かを判定する第1閾値判定部と、前記第1閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第1の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記移動先位置まで移動させるヘッド移動処理部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、自記憶装置の落下を検知する落下検知センサが落下を検知すると、記憶媒体表面上に位置しているヘッドを退避のために該記憶媒体において予め定められている移動先位置へ移動させる記憶装置であって、前記落下検知部が自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時を開始する落下時間計時部と、前記落下検知センサにより自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時が開始されると、前記ヘッドの前記記憶媒体における位置を検出するヘッド位置検出部と、前記ヘッド位置検出部により検出された前記ヘッドの前記記憶媒体における位置から前記移動先位置まで該ヘッドを移動させるために必要な移動所要時間を算出する移動所要時間算出部と、前記移動所要時間算出部により算出された前記移動所要時間に基づいて第1の閾値を算出する閾値算出部と、前記閾値算出部により前記第1の閾値が算出されると、前記落下時間計時部により計時される時間が該第1の閾値以上であるか否かを判定する第1閾値判定部と、前記第1閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第1の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記移動先位置まで移動させるヘッド移動処理部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、自記憶装置の落下を検知する落下検知センサが落下を検知すると、記憶媒体表面上に位置しているヘッドを退避のために該記憶媒体において予め定められている移動先位置へ移動させる記憶装置におけるヘッド退避制御方法であって、前記落下検知工程が自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時を開始する落下時間計時工程と、前記落下時間計時工程により自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時が開始されると、前記ヘッドの前記記憶媒体における位置を検出するヘッド位置検出工程と、前記ヘッド位置検出工程により検出された前記ヘッドの前記記憶媒体における位置から前記移動先位置まで該ヘッドを移動させるために必要な移動所要時間を算出する移動所要時間算出工程と、前記移動所要時間算出工程により算出された前記移動所要時間に基づいて第1の閾値を算出する閾値算出工程と、前記閾値算出工程により前記第1の閾値が算出されると、前記落下時間計時工程により計時される時間が該第1の閾値以上であるか否かを判定する第1閾値判定工程と、前記第1閾値判定工程により、前記落下時間計時工程により計時される時間が前記第1の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記移動先位置まで移動させるヘッド移動処理工程とを含んだことを特徴とする。
これらの発明によれば、ヘッドを予め定められている移動先位置まで移動させるために必要な移動所要時間に基づいて算出された可変の第1の閾値に基づいて自記憶装置の落下時間が該第1の閾値以上であるか否かを判定し、該判定が肯定の場合に初めてヘッドを移動先位置まで移動させることとするので、時々刻々と変化する磁気ヘッドの位置に基づいて最適な第1の閾値を把握し、可能な限り磁気ヘッドの退避処理開始を遅らせて落下の誤検知の場合に該移動開始を行わせないこととすることができる。このため、不必要にヘッドの移動が行われることを未然に防止して記憶媒体の読み取り・書き込み速度の低下を防止し、かつ処理時間的に最も効率的なヘッド退避処理を行うことが可能となる。
また、本発明は、上記発明において、前記ヘッド移動処理部により前記ヘッドが前記移動先位置まで移動させられると、前記落下時間計時部により計時される時間が予め設定されている第2の閾値以上であるか否かを判定する第2閾値判定部と、前記第2閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第2の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドをランプ機構へ退避させるヘッド退避処理部とをさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記ヘッド移動処理工程により前記ヘッドが前記移動先位置まで移動させられると、前記落下時間計時工程により計時される時間が予め設定されている第2の閾値以上であるか否かを判定する第2閾値判定工程と、前記第2閾値判定工程により、前記落下時間計時工程により計時される時間が前記第2の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドをランプ機構へ退避させるヘッド退避処理工程とをさらに含んだことを特徴とする。
これらの発明によれば、落下時間計時手段により計時される時間が第2の閾値以上であると判定された場合に、ヘッドをランプ機構へ退避させるので、予め定められている移動先位置とランプ機構との距離は一定であってヘッドを移動させるために必要な所要時間は一定でありヘッドの退避において必要以上の速度を持たせる必要がなくなることから、ヘッドのランプ機構への退避において、ランプ機構へかかる磨耗の負担を軽減することが可能となる。
また、本発明は、上記発明において、前記ヘッド移動処理部により前記ヘッドが複数の前記移動先位置に含まれる一の移動先位置まで移動させられると、前記落下時間計時部により計時される時間が予め設定されている第3の閾値以上であるか否かを判定する第3閾値判定部と、前記第3閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第3の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記一の移動先位置とは異なる前記記憶媒体のより外周に存在する他の移動先位置へさらに移動させるヘッド再移動処理部とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、ヘッドをランプ機構へ退避させる途中で該ヘッドを移動させる移動先位置が複数あるので、ヘッドをランプ機構へ退避させる処理を途中で中断する機会を複数設けることができ、不必要にヘッドの移動が行われることを未然に防止して記憶媒体の読み取り・書き込み速度の低下を防止するように効率的にヘッド退避処理を行うことが可能となる。
また、本発明は、上記発明において、前記ヘッド再移動処理部により前記ヘッドが前記記憶媒体の最も外周に存在する前記他の移動先位置へ移動させられると、前記落下時間計時部により計時される時間が予め設定されている第4の閾値以上であるか否かを判定する第4閾値判定部と、前記第4閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第4の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記ランプ機構へさらに移動させるヘッド最終移動処理部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、落下時間計時手段により計時される時間が第4の閾値以上であると判定された場合に、ヘッドをランプ機構へ退避させるので、最も外周に存在する移動先位置とランプ機構との間の距離は一定であってヘッドを移動させるために必要な所要時間は一定であることから、ヘッドのランプ機構への退避において必要以上の速度を持たせる必要がなく、ランプ機構へかかる磨耗の負担を軽減することが可能となる。
本発明によれば、磁気ヘッドを予め定められている移動先位置まで移動させるために必要な移動所要時間に基づいて算出された可変の閾値に基づいて自記憶装置の落下時間が該閾値以上であるか否かを判定し、該判定が肯定の場合に初めて磁気ヘッドを移動先位置まで移動させることとするので、時々刻々と変化する磁気ヘッドの位置に基づいて最適な第1の閾値を把握して、可能な限り磁気ヘッドの退避処理開始を遅らせて落下の誤検知の場合に該移動開始を行わせないこととすることができる。このため、不必要に磁気ヘッドの移動が行われることを未然に防止してディスクの読み取り・書き込み速度の低下を防止し、かつ処理時間的に最も効率的な磁気ヘッド退避処理を行うことが可能となるという効果を奏する。また、コンピュータシステムや電気製品等の情報端末装置に本発明に係る記憶装置を用いた場合に、振動や揺れから受ける影響を気にする必要がなくなるなど、当該情報端末装置の利用価値や利便性を高めることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明の制御装置、記憶装置及びヘッド退避制御方法に係る実施例を詳細に説明する。なお、本実施例で示す記憶装置は、記憶媒体として磁気ディスクを有する磁気ディスク装置であり、磁気ディスクの回転が停止する際に、データの読み取り・書き込み処理のためのヘッドである磁気ヘッドが乗り上げて磁気ディスク面から離れて退避するスロープを持つランプ機構を有するものであることを前提とする。特に、ランプ機構に退避されている磁気ヘッドを磁気ディスクへロードすることから、ランプ機構は、ランプ・ロード機構と呼ばれる。以下、ランプ機構を単にランプと呼ぶ。なお、以下の実施例において、固定シリンダ及びランプ機構は、共に磁気ヘッドの移動先位置である。
なお、記憶媒体は、磁気ディスクに限られず、光磁気ディスクを始めとする記憶媒体に磁気的又は光学的にデータの読み出し・書き込みを行う記憶装置であってもよい。本発明は、かかる記憶装置一般に広く適用可能である。
実施例1は、自記憶装置の落下を検知した場合に、磁気ヘッドをよりアウタ(磁気ディスクの外周)に存在する所定のシリンダ位置(以下、固定シリンダと呼ぶ)まで一旦シーク(移動)させた後に、磁気ヘッドを固定シリンダからランプまで退避させる実施例である。
ただし、自記憶装置の落下が検知された場合であっても、直ちに固定シリンダへの移動及びランプへの退避が実行されるのではなく、自記憶装置の落下が検知されてからの時間が第1の所定値(以下、これを第1スライス検出時間と呼ぶ)以上となった若しくは該所定値を超えた場合に磁気ヘッドを固定シリンダへ移動させ、自記憶装置の落下が検知されてからの時間が所定値さらに第2の所定値(以下、これを第2スライス検出時間と呼ぶ)以上となった若しくは該所定値を超えた場合に磁気ヘッドをランプへ退避させる実施例である。
特に、実施例1の特徴は、自記憶装置の落下が検知された時に磁気ヘッドが位置するシリンダ位置に応じて第1スライス検出時間を可変とすることを特徴とする。具体的には、磁気ヘッドが磁気ディスクのより内周に存在すると、固定シリンダまでのシーク時間がより大きくなる。一方で、固定シリンダからランプまでの退避に要する時間は一定である。よって、固定シリンダまでのシーク時間を考慮して、シーク時間がよりかかる場合は第1スライス検出時間をより小さく設定すると、磁気ヘッドが何れのシリンダの位置に存在したとしても、自記憶装置の落下が検知されてから固定シリンダまでの移動が完了する時刻を一定にすることが可能となる。
このように、固定シリンダからランプまでの退避に要する時間は一定であるから、磁気ヘッドが位置するシリンダに応じて第1スライス検出時間を可変とすることによって、自記憶装置の落下が検知されてから磁気ヘッドがランプへ退避させられるまでの時間を一定とすることができる。なお、自記憶装置の落下が検知されたことに応じて磁気ヘッドを固定シリンダまで移動させた後にランプへ退避させる一連の処理を、磁気ヘッドのヘッドアンロード処理と呼ぶ。
そこで、先ず、図1を参照して、実施例1の磁気ディスク装置の概要及び特徴を説明する。図1は、実施例1の磁気ディスク装置の概要及び特徴を説明するための説明図である。同図に示すように、先ず、自記憶装置である磁気ディスク装置の落下を検知すると(図1(1))、磁気ヘッドが位置するシリンダを検出する(図1(2))。そして、検出したシリンダから固定シリンダまでの移動所要時間(シーク時間)を算出し、該所要時間に基づいて第1スライス検出時間を算出する(図1(3))。
そして、落下の検知が開始されてから経過した落下時間が第1スライス検出時間以上となった又は第1スライス検出時間を越えた場合に、磁気ヘッドを落下検知時の位置から固定シリンダへ移動させる(図1(4))。続いて、落下時間が、予め固定値で設定されている第2スライス検出時間以上となった又は第2スライス検出時間を越えた場合に、磁気ヘッドを固定シリンダからランプへ移動させる(図1(5))。
ここで、仮に、落下所要時間を考慮して、落下の検知が開始されてからzミリ秒で磁気ヘッドがランプに退避完了させなければならない(この時間を保証時間(z)と呼ぶ)ものとし、z=100ミリ秒、第1スライス検出時間:x=70ミリ秒、第2スライス検出時間:y=90ミリ秒と固定値であるとする。また、固定シリンダからランプまでの磁気ヘッドの移動所要時間は10ミリ秒であるとする。
この場合、落下の検知が開始された時に磁気ヘッドが、例えば、固定シリンダまでのシーク時間(t1)が5ミリ秒の位置に存在した場合に、磁気ヘッドが固定シリンダへシーク完了時にはx+t1=70+5=75ミリ秒経過することになる。しかし、第2スライス検出時間が90ミリ秒であることから、t2=y−(x+t1)=90−75=15ミリ秒の時間、磁気ヘッドは固定シリンダで待機することとなる。
即ち、磁気ヘッドが固定シリンダで待機する時間t2=y−(x+t1)は、t1が固定シリンダにより近ければより大きくなるという可変値であり、yが固定値であることから、xが固定値であると必然的にt2が可変値となる。このように、落下の検知が開始された時の磁気ヘッドの位置に応じてt2が異なるために磁気ヘッドが固定シリンダで待機する場合もあるということは、磁気ヘッドのヘッドアンロード処理を迅速に行うことを阻害するものである。
本発明は、かかる問題点を克服するためになされたものであって、xをt1に応じて可変とし、結果としてt2が0となるようにxを可変に定めるとすると、自記憶装置の落下が検知されてから磁気ヘッドが固定シリンダにシークさせられた後に、引き続いて直ちにランプへ退避させることができるようになるので、磁気ヘッドのヘッドアンロード処理を迅速に行うことが可能となる。
また、前述のzが一定値であることから、t2=0となるようにxを可変に定めると、x=y−t1となることから、t1が小さいほど(即ち、磁気ヘッドが固定シリンダのより近くに存在するほど)xが大きくなることから、自記憶装置の落下が検知されたからヘッドアンロード処理が開始するまでの時間を比較的長く取ることができる。すると、この自記憶装置の落下が検知されてからヘッドアンロード処理が開始するまでの時間において、真の落下でないと判定された場合には、ヘッドアンロード処理の開始を中止させることが可能となる。よって、軽微な振動等により、誤って落下と検知された場合であっても容易にヘッドアンロード処理の開始を中止させることができ、ヘッドアンロード処理が頻発して磁気ディスク装置自体の読み取り・書き込み速度のパフォーマンスの低下を防止することができる。
次に、実施例1の磁気ディスク装置の構成について説明する。図2は、実施例1の磁気ディスク装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、磁気ディスク装置100は、磁気ディスク110と、ランプ120と、磁気ヘッド130と、アクチュエータ140と、リードチャネル150と、サーボコンボチップ(SVC)160と、ショックセンサ170と、インターフェース180と、落下センサ190と、RAM200と、制御部210と、ROM220とを有する。なお、その他の構成は一般的な磁気ディスク装置と同様であるので、説明を省略する。
磁気ディスク110は、金属又はガラス製の円盤(ディスク)状の基板に磁性膜を形成した記録媒体である。磁気ディスク110へデータの記録を行う場合には、磁気ディスク110のデータを記録する記録領域に磁気ヘッドから磁界をかけ、表面上の磁性体の磁化状態を変化させることによってデータを記録する。また、磁気ディスク110からデータを読み出して再生する場合には、再生対象となる磁気ディスク110上の記録領域に磁気ヘッド130を移動させ、磁気ディスク110の磁性体の磁化状態を読み取ってデータを再生する。
なお、磁気ディスク110にはアンロードシリンダとしての固定シリンダが設けられている。磁気ディスク装置100が磁気ヘッド130をランプ120へ退避させる場合には、一旦、磁気ディスク110に設けられている固定シリンダに磁気ヘッド130を移動させた後に、磁気ヘッド130をランプ120に退避させる。磁気ディスク110に設けられている固定シリンダの位置とランプ120の位置との距離は一定に保たれている。ここで、ランプ120は、磁気ディスク110の回転が停止する際に、磁気ヘッド130がその先端に有するタブを乗り上げるスロープを有し、磁気ヘッド130が磁気ディスク110の表面から離れて退避することを可能する機構である。
磁気ヘッド130は、磁気ディスク110に対するデータの記録及び再生を行う装置である。また、磁気ヘッド130は、磁気ディスク110からトラック位置などを管理するためのサーボ情報を読み出し、磁気ディスク110から再生された再生データとともにリードチャネル150へ出力する。
なお、サーボ情報は、データとともに磁気ディスク110に記録される情報である。このサーボ情報は、トラックの位置やトラック単位の情報とともに、シリンダの位置を判定するための情報も含む。
アクチュエータ140は、ボイスコイルモータ(VCM)を有し、サーボコンボチップ160から出力される制御電流によって磁気ヘッド130を移動させる装置である。リードチャネル150は、磁気ヘッド130から再生データ及びサーボ情報を取得し、取得した再生データ及びサーボ情報を制御部210へ出力する装置である。
サーボコンボチップ160は、制御部210からの指示に従って、制御電流をアクチュエータ140へ出力し、磁気ヘッド130の移動を制御する装置である。また、サーボコンボチップ160は、図示しないスピンドルモータに制御電流を流し、磁気ディスク110の回転制御を行う。
ショックセンサ170は、磁気ディスク装置100に加えられた衝撃を検出するセンサである。また、ショックセンサ170は、検出した衝撃に関する情報を、サーボコンボチップ160を介して制御部210へ出力する。
インターフェース180は、図示しないホストコンピュータとの間における通信を制御する装置である。落下センサ190は、X−Y−Zの3軸全方位で磁気ディスク装置100の落下を検出し、磁気ディスク装置100が落下しているか否かの情報を示す落下情報を制御部210へ出力するセンサである。
なお、落下センサ190は、落下に限らず、磁気ディスク装置100に加えられた加速度を検知するものであるとしてもよい。即ち、落下に限らず、水平方向への投擲や垂直方向の上方への投擲を検知して、衝撃が加わることが予測される全ての条件を検知することとしてもよい。
RAM190は、制御部210による各種処理に必要なデータを記憶する装置であり、特に実施例1に密接に関係するものとして、記録・再生データ200aと、判定時間データ200bとを記憶している。
このうち、記録・再生データ200aは、ホストコンピュータから取得した磁気ディスク110に記録すべきデータ若しくは磁気ディスク110から再生されたデータを示す。磁気ディスク装置100は、磁気ディスク110に記録するデータ及び磁気ディスク110から読み出すデータをRAM200に一時記憶させる。
判定時間データ200bは、磁気ヘッド130を固定シリンダに移動させるか否かを判定するための第1の閾値(以下、第1スライス検出時間と呼ぶ)と、固定シリンダから磁気ヘッド130をランプ120へ退避させるか否かを判定するための第2の閾値(以下、第2スライス検出時間と呼ぶ)とを含む。図3は、判定時間データ200bの一例を示す図である。なお、スライスとは微小時間を指す。
磁気ディスク装置100の落下時間(即ち、落下が検知されてからの経過時間)が図3に示す第1スライス検出時間以上となった場合若しくは第1スライス検出時間を超えた場合に、磁気ヘッド130は、磁気ディスク110の面上の固定シリンダに移動させられる。また、磁気ディスク装置100の落下時間が図3に示す第2スライス検出時間以上となった場合若しくは第2スライス検出時間を超えた場合に、磁気ヘッド130は、固定シリンダからランプ120へ退避させられる。
なお、保証する落下距離に応じて保証時間(z)が異なることとなる。落下にかかる重力加速度を考慮すると、例えば、保証する落下距離が15cmに保証時間として160ミリ秒が対応する。即ち、落下検知から160ミリ秒以内に磁気ヘッド130の退避が完了するように構成すると、落下で磁気ヘッド130による磁気ディスク110の損傷防止を保証する落下距離は少なくとも15cmであることになる。換言すれば、15cm以上の距離の落下であれば、落下で磁気ヘッド130による磁気ディスク110の損傷防止が保証されるということである。
ここで、第1スライス時間は、保証時間(z)から、固定シリンダからランプ120へ磁気ヘッド130を移動させるために必要な時間、予め設定されている固定値である第2スライス検出時間及び落下検知時に位置するシリンダから固定シリンダへ移動するために必要な時間を差し引いて算出される。落下検知時に位置するシリンダから固定シリンダへ移動するために必要な時間が可変値であることから、第1スライス時間も可変値となる。
制御部210は、ROM220に記憶される各種の処理手順を規定した制御プログラムや制御データを使用して、種々の処理を実行する装置である。特に、実施例1に密接に関連するものとして、データ処理部210aと、アクチュエータ制御部210bと、シリンダ位置検出部210cと、第1スライス検出時間算出部210dと、判定時間データ変更部210eとを有する。
データ処理部210aは、ホストコンピュータから取得したデータを記録・再生データ200aに記録するとともに、ホストコンピュータからの要求に応じて、記録・再生データからデータ(磁気ディスク110から再生されたデータなど)を取得し、ホストコンピュータに出力する処理部である。
アクチュエータ制御部210bは、サーボコンボチップ160に制御命令を出力し、磁気ヘッド130を所定の位置に移動させる処理部である。具体的には、アクチュエータ制御部210bは、落下センサ190から落下情報を取得し、磁気ディスク装置100が落下している時間が第1スライス検出時間以上となった場合若しくは第1スライス検出時間を超えた場合に、磁気ヘッド130を固定シリンダへ移動させる。また、磁気ディスク装置100が落下している時間が第2スライス検出時間以上となった場合若しくは第2スライス検出時間を超えた場合に、磁気ヘッド130をランプ120へ退避させる。
なお、アクチュエータ制御部210bは、磁気ディスク110対してデータの記録若しくは再生を行う場合にも、磁気ヘッド130を磁気ディスク110の所定の位置へ移動させる。
シリンダ位置検出部210cは、落下センサ190が落下を検知した時点で磁気ヘッド130が位置するシリンダの位置を、磁気ディスク110のサーボ情報から読み取る処理を行う処理部である。
第1スライス検出時間算出部210dは、シリンダ位置検出部210cにより読み取られたシリンダの位置から固定シリンダまで磁気ヘッド130を移動させるために必要な移動所要時間(t1)に基づき、保証時間(z)から、固定シリンダからランプ120へ磁気ヘッド130を移動させるために必要な時間(t3)、及び前述のt1を差し引いて第1スライス検出時間(x)を算出する処理部である。即ち、第1スライス検出時間xは、x=z−t3−t1=y−t1の計算によって算出される。ただし、y=z−t3である。
判定時間データ変更部210eは、第1スライス検出時間算出部210dによって算出された第1スライス検出時間を以ってRAM200の判定時間データ200bの第1スライス検出時間を更新する処理部である。
次に、図2に示した判定時間データ200bについて説明する。図3は、図2に示した判定時間データ200bの一例を示す図である、同図に示す第1スライス検出時間及び第2スライス検出時間は共に単位がミリ秒である。上記したように、第1スライス検出時間は、落下検知時のシリンダ位置に基づく可変値である。また、第2スライス検出時間(y)は、外部から磁気ディスク装置100に予め設定される固定値であるが、z−t3に等しいことが好適である。また、外部から磁気ディスク装置100に保証落下距離を設定すると、磁気ディスク装置100の内部で保証時間(z)を自動的に算出する回路を備えることとしてもよい。若しくは、外部から磁気ディスク装置100に保証時間(z)を直接設定することとしてもよい。
次に、図2に示した実施例1の磁気ディスク装置におけるヘッドアンロード処理手順について説明する。図4は、図2に示した実施例1の磁気ディスク装置におけるヘッドアンロード処理手順を示すフロ−チャートである。同図に示すように、先ず、落下センサ190が落下を検知したか否かの監視を行う(ステップS101)。この監視は、所定周期のサンプリングにおいて、落下センサ190が落下信号を出力したことを示すパルスを検知することによって行い、連続したサンプリングにおいてパルスが検出された時間、即ち、落下検出時間を計時するものである。
次に、ステップS101で落下を検知すると、磁気ヘッド130が現在位置するシリンダ番号をチェックし(ステップS102)、固定シリンダまでの移動所要時間を算出し(ステップS103)、算出された移動所要時間に基づいて第1スライス検出時間を算出する(ステップS104)。
次に、落下検出時間が第1スライス検出時間以上となったか若しくは落下検出時間が第1スライス検出時間を越えたかを判定し(ステップS105)、第1スライス検出時間以上となった若しくは第1スライス検出時間を超えたと判定された場合に(ステップS105肯定)、磁気ヘッド130を固定シリンダへ移動させ(ステップS106)、第1スライス検出時間以上となった若しくは第1スライス検出時間を超えたと判定さなかった場合に(ステップS105否定)、ステップS101へ処理を戻す。
ステップS106に続き、落下検出時間が第2スライス検出時間以上となったか若しくは落下検出時間が第2スライス検出時間を越えたかを判定し(ステップS107)、第2スライス検出時間以上となった若しくは第2スライス検出時間を超えたと判定された場合に(ステップS107肯定)、磁気ヘッド130をアンロードしてランプ120へ退避させ(ステップS108)、第2スライス検出時間以上となった若しくは第2スライス検出時間を超えたと判定さなかった場合に(ステップS107否定)、ヘッドアンロード処理を終了する。
このように、自記憶装置の落下を検出する毎にステップS102〜ステップS104の処理を実行することによって、そのタイミングにおいて磁気ヘッド130が位置するシリンダを把握し、このシリンダ位置に基づいて最適な第1スライス検出時間を算出するので、常に最も効率的なヘッドアンロード処理を行うことが可能となる。
なお、実施例1では、自記憶装置の落下を検知した場合に、一旦固定シリンダへ磁気ヘッドを移動させてから後にランプ機構へ退避させる構成及び制御方法を示した。この場合に、落下を検知した際に磁気ヘッドが存在するシリンダから固定シリンダまでのシーク時間に応じて、落下を検知してから退避処理を開始するまでの時間(即ち、第1スライス検出時間)を異ならせるとしている。しかし、これに限らず、自記憶装置の落下を検知した場合に、磁気ヘッドを直接ランプ機構へ退避させる構成及び制御方法であってもよい。この場合にも、落下を検知した際に磁気ヘッドが存在するシリンダからランプまでのシーク時間に応じて、落下を検知してから退避処理を開始するまでの時間(即ち、第1スライス検出時間)を異ならせることとする。
実施例2は、実施例1における固定シリンダが複数(実施例2では2)存在する実施例であって、自記憶装置の落下を検知した場合に、磁気ヘッドをよりアウタに存在する所定の第1の固定シリンダまで一旦シークさせた後に、さらにアウタに存在する第2の固定シリンダまで磁気ヘッドをシークさせた後に、該第2の固定シリンダからランプまで磁気ヘッド退避させる実施例である。この点以外は、実施例1と同様であり、特に、磁気ディスク装置の機能ブロックは同一であるので、これら実施例1と同一の構成・作用について説明を省略し、差異が存在する点についてのみ説明することとする。
先ず、実施例2の磁気ディスク装置の概要及び特徴を説明する。図5は、実施例2の磁気ディスク装置の概要及び特徴を説明するための図である。同図に示すように、先ず、自記憶装置である磁気ディスク装置の落下を検知すると(図5(1))、磁気ヘッドが位置するシリンダを検出する(図5(2))。そして、検出したシリンダから第1固定シリンダまでの移動所要時間(シーク時間)を算出し、該所要時間に基づいて第1スライス検出時間を算出する(図5(3))。
そして、落下の検知が開始されてから経過した落下時間が第1スライス検出時間以上となった又は第1スライス検出時間を越えた場合に、磁気ヘッドを落下検知時の位置から第1固定シリンダへ移動させる(図5(4))。さらに、磁気ヘッドが第1固定シリンダに移動後に、落下の検知が開始されてから経過した落下時間が、予め固定値で設定されている第2スライス検出時間以上となった又は第2スライス検出時間を越えた場合に、磁気ヘッドを第1固定シリンダから第2固定シリンダへ移動させる(図5(5))。
最後に、落下時間が、予め固定値で設定されている第3スライス検出時間以上となった又は第3スライス検出時間を越えた場合に、磁気ヘッドを第2固定シリンダからランプへ移動させる(図5(6))。
ここで、第1スライス検出時間は、実施例1のものと同様に、落下を検出した時点で磁気ヘッドが存在するシリンダ位置に応じた可変値である。ここで、保証時間(z)、第2スライス検出時間(y1)、第3スライス検出時間(y2)、落下を検出した時点で磁気ヘッドが存在するシリンダ位置から第1固定シリンダまで磁気ヘッド130を移動させるために必要な移動所要時間(t1)、第1固定シリンダから第2固定シリンダへ磁気ヘッド130を移動させるために必要な時間(t3)、第2固定シリンダからランプ120へ磁気ヘッド130を移動させるために必要な時間(t4)の関係から、第1スライス検出時間xは、x=z−t4−t3−t1=y2−t3−t1=y1−t1の計算によって算出される。ただし、y2=z−t4、y1=y2−t3である。
このように、磁気ヘッドをランプ機構へ退避させる途上で該磁気ヘッドを移動させる移動先位置が複数あると、磁気ヘッドをランプ機構へ退避させる処理を途中で中断する機会を複数設けることができ、不必要に磁気ヘッドの移動が行われることを未然に防止してディスクの読み取り・書き込み速度の低下を防止するように効率的に磁気ヘッド退避処理を行うことが可能となる。
また、落下時間計時手段により計時される時間が第3スライス検出時間以上であると判定された場合に、磁気ヘッドをランプ機構へ退避させるので、最も外周に存在する固定シリンダとランプ機構との間の距離は一定であって磁気ヘッドを移動させるために必要な所要時間は一定であることから、磁気ヘッドのランプ機構への退避において必要以上の速度を持たせる必要がなく、ランプ機構へかかる磨耗の負担を軽減することが可能となる。
次に、実施例2の判定時間データ200bについて説明する。図6は、実施例2の判定時間データ200bの一例を示す図である、同図に示す第1スライス検出時間、第2スライス検出時間及び第3スライス検出時間は共に単位がミリ秒である。上記したように、第1スライス検出時間は、落下検知時のシリンダ位置に基づく可変値である。また、第2スライス検出時間(y1)及び第3スライス検出時間(y1)は、外部から磁気ディスク装置100に予め設定される固定値であるが、それぞれy2−t3、z−t4に等しいことが好適である。また、外部から磁気ディスク装置100に保証落下距離を設定すると、磁気ディスク装置100の内部で保証時間(z)を自動的に算出する回路を備えることとしてもよい。若しくは、外部から磁気ディスク装置100に保証時間(z)を直接設定することとしてもよい。
次に、実施例2の磁気ディスク装置におけるヘッドアンロード処理手順について説明する。図7は、実施例2の磁気ディスク装置におけるヘッドアンロード処理手順を示すフロ−チャートである。同図に示すように、先ず、落下センサ190が落下を検知したか否かの監視を行う(ステップS201)。この監視は、所定周期のサンプリングにおいて、落下センサ190が落下信号を出力したことを示すパルスを検知することによって行い、連続したサンプリングにおいてパルスが検出された時間、即ち、落下検出時間を計時するものである。
次に、ステップS201で落下を検知すると、磁気ヘッド130が現在位置するシリンダ番号をチェックし(ステップS202)、第1固定シリンダまでの移動所要時間を算出し(ステップS203)、算出された移動所要時間に基づいて第1スライス検出時間を算出する(ステップS204)。
次に、落下検出時間が第1スライス検出時間以上となったか若しくは落下検出時間が第1スライス検出時間を越えたかを判定し(ステップS205)、第1スライス検出時間以上となった若しくは第1スライス検出時間を超えたと判定された場合に(ステップS205肯定)、磁気ヘッド130を第1固定シリンダへ移動させ(ステップS206)、第1スライス検出時間以上となった若しくは第1スライス検出時間を超えたと判定さなかった場合に(ステップS205否定)、ステップS201へ処理を戻す。
ステップS206に続き、落下検出時間が第2スライス検出時間以上となったか若しくは落下検出時間が第2スライス検出時間を越えたかを判定し(ステップS207)、第2スライス検出時間以上となった若しくは第2スライス検出時間を超えたと判定された場合に(ステップS207肯定)、磁気ヘッド130を第2固定シリンダへ移動させ(ステップS208)、第2スライス検出時間以上となった若しくは第2スライス検出時間を超えたと判定さなかった場合に(ステップS207否定)、ヘッドアンロード処理を終了する。
ステップS208に続き、落下検出時間が第3スライス検出時間以上となったか若しくは落下検出時間が第3スライス検出時間を越えたかを判定し(ステップS209)、第3スライス検出時間以上となった若しくは第3スライス検出時間を超えたと判定された場合に(ステップS209肯定)、磁気ヘッド130をアンロードしてランプ120へ移動させ(ステップS210)、第3スライス検出時間以上となった若しくは第3スライス検出時間を超えたと判定さなかった場合に(ステップS209否定)、ヘッドアンロード処理を終了する。
このように、ステップS205、ステップS207及びステップS209のように、落下検出時間が所定の閾値を超えているか否かの判定を行い、判定結果が否定の場合にヘッドアンロード処理を終了することが可能である機会を複数設けたので、磁気ヘッドをランプ機構へ退避させる処理を途中で中断する機会を複数設けることができ、不必要に磁気ヘッドの移動が行われることを未然に防止して磁気ディスクの読み取り・書き込み速度の低下を防止するように効率的に磁気ヘッド退避処理を行うことが可能となる。
なお、実施例2では、固定シリンダが第1固定シリンダ及び第2固定シリンダの2つの固定シリンダが存在するとするが、これに限らず、3つ以上の固定シリンダが存在することとしてもよい。このように、固定シリンダの数が多いと、磁気ヘッドアンロード処理の中断タイミングを多く設けることとなり、誤って落下と検知した場合にヘッドアンロード処理を中断し、無駄なヘッドアンロード処理を省略するので、磁気ディスク装置の読み取り・書き込み性能のパフォーマンスの低下を防止することができる。
以上、本発明の実施例1及び2を説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で更に種々の異なる実施例で実施されてもよいものである。また、実施例1及び2に記載した効果は、これに限定されるものではない。
上記実施例1及び2で説明した各種処理は、予め用意されたプログラムを、磁気ディスク装置100に備えられたCPU(Central Processing Unit)、MCU(Micro Control Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)等の処理装置で実行することによって実現することができる。図2に示した例では、上述の各種処理を実現する各種プログラムがROM220に記憶されており、制御部210が該各種プログラムを読み出して実行することにより、上述した各種処理部(データ処理部210a、アクチュエータ制御部210b、シリンダ位置検出部210c、第1スライス検出時間算出部210d及び判定時間データ変更部210e)の機能を実現する各種プロセスが起動される。
なお、これら各種プログラムは、予めROM220に記憶されている必要はなく、必要に応じて、可搬型の物理記憶媒体若しくはネットワークを介して接続される外部のコンピュータシステムから読み出され、制御部210において実行されることとしてもよい。
(付記1)自記憶装置の落下を検知する落下検知センサが落下を検知すると、記憶媒体表面上に位置しているヘッドを退避のために該記憶媒体において予め定められている移動先位置へ移動させる記憶装置における制御装置であって、
前記落下検知センサが自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時を開始する落下時間計時部と、
前記落下時間計時部により自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時が開始されると、前記ヘッドの前記記憶媒体における位置を検出するヘッド位置検出部と、
前記ヘッド位置検出部により検出された前記ヘッドの前記記憶媒体における位置から前記移動先位置まで該ヘッドを移動させるために必要な移動所要時間を算出する移動所要時間算出部と、
前記移動所要時間算出部により算出された前記移動所要時間に基づいて第1の閾値を算出する閾値算出部と、
前記閾値算出部により前記第1の閾値が算出されると、前記落下時間計時部により計時される時間が該第1の閾値以上であるか否かを判定する第1閾値判定部と、
前記第1閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第1の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記移動先位置まで移動させるヘッド移動処理部と
を備えたことを特徴とする制御装置。
(付記2)前記ヘッド移動処理部により前記ヘッドが前記移動先位置まで移動させられると、前記落下時間計時部により計時される時間が予め設定されている第2の閾値以上であるか否かを判定する第2閾値判定部と、
前記第2閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第2の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドをランプ機構へ退避させるヘッド退避処理部と
をさらに備えたことを特徴とする付記1に記載の制御装置。
(付記3)前記ヘッド移動処理部により前記ヘッドが複数の前記移動先位置に含まれる一の移動先位置まで移動させられると、前記落下時間計時部により計時される時間が予め設定されている第3の閾値以上であるか否かを判定する第3閾値判定部と、
前記第3閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第3の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記一の移動先位置とは異なる前記記憶媒体のより外周に存在する他の移動先位置へさらに移動させるヘッド再移動処理部と
を備えたことを特徴とする付記1に記載の制御装置。
(付記4)前記ヘッド再移動処理部により前記ヘッドが前記記憶媒体の最も外周に存在する前記他の移動先位置へ移動させられると、前記落下時間計時部により計時される時間が予め設定されている第4の閾値以上であるか否かを判定する第4閾値判定部と、
前記第4閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第4の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記ランプ機構へさらに移動させるヘッド最終移動処理部と
を備えたことを特徴とする付記3に記載の制御装置。
(付記5)自記憶装置の落下を検知する落下検知センサが落下を検知すると、記憶媒体表面上に位置しているヘッドを退避のために該記憶媒体において予め定められている移動先位置へ移動させる記憶装置であって、
前記落下検知部が自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時を開始する落下時間計時部と、
前記落下検知センサにより自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時が開始されると、前記ヘッドの前記記憶媒体における位置を検出するヘッド位置検出部と、
前記ヘッド位置検出部により検出された前記ヘッドの前記記憶媒体における位置から前記移動先位置まで該ヘッドを移動させるために必要な移動所要時間を算出する移動所要時間算出部と、
前記移動所要時間算出部により算出された前記移動所要時間に基づいて第1の閾値を算出する閾値算出部と、
前記閾値算出部により前記第1の閾値が算出されると、前記落下時間計時部により計時される時間が該第1の閾値以上であるか否かを判定する第1閾値判定部と、
前記第1閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第1の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記移動先位置まで移動させるヘッド移動処理部と
を備えたことを特徴とする記憶装置。
(付記6)前記ヘッド移動処理部により前記ヘッドが前記移動先位置まで移動させられると、前記落下時間計時部により計時される時間が予め設定されている第2の閾値以上であるか否かを判定する第2閾値判定部と、
前記第2閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第2の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドをランプ機構へ退避させるヘッド退避処理部と
をさらに備えたことを特徴とする付記5に記載の記憶装置。
(付記7)前記ヘッド移動処理部により前記ヘッドが複数の前記移動先位置に含まれる一の移動先位置まで移動させられると、前記落下時間計時部により計時される時間が予め設定されている第3の閾値以上であるか否かを判定する第3閾値判定部と、
前記第3閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第3の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記一の移動先位置とは異なる前記記憶媒体のより外周に存在する他の移動先位置へさらに移動させるヘッド再移動処理部と
を備えたことを特徴とする付記5に記載の記憶装置。
(付記8)前記ヘッド再移動処理部により前記ヘッドが前記記憶媒体の最も外周に存在する前記他の移動先位置へ移動させられると、前記落下時間計時部により計時される時間が予め設定されている第4の閾値以上であるか否かを判定する第4閾値判定部と、
前記第4閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第4の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記ランプ機構へさらに移動させるヘッド最終移動処理部と
を備えたことを特徴とする付記7に記載の記憶装置。
(付記9)自記憶装置の落下を検知する落下検知センサが落下を検知すると、記憶媒体表面上に位置しているヘッドを退避のために該記憶媒体において予め定められている移動先位置へ移動させる記憶装置におけるヘッド退避制御方法であって、
前記落下検知工程が自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時を開始する落下時間計時工程と、
前記落下時間計時工程により自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時が開始されると、前記ヘッドの前記記憶媒体における位置を検出するヘッド位置検出工程と、
前記ヘッド位置検出工程により検出された前記ヘッドの前記記憶媒体における位置から前記移動先位置まで該ヘッドを移動させるために必要な移動所要時間を算出する移動所要時間算出工程と、
前記移動所要時間算出工程により算出された前記移動所要時間に基づいて第1の閾値を算出する閾値算出工程と、
前記閾値算出工程により前記第1の閾値が算出されると、前記落下時間計時工程により計時される時間が該第1の閾値以上であるか否かを判定する第1閾値判定工程と、
前記第1閾値判定工程により、前記落下時間計時工程により計時される時間が前記第1の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記移動先位置まで移動させるヘッド移動処理工程と
を含んだことを特徴とするヘッド退避制御方法。
(付記10)前記ヘッド移動処理工程により前記ヘッドが前記移動先位置まで移動させられると、前記落下時間計時工程により計時される時間が予め設定されている第2の閾値以上であるか否かを判定する第2閾値判定工程と、
前記第2閾値判定工程により、前記落下時間計時工程により計時される時間が前記第2の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドをランプ機構へ退避させるヘッド退避処理工程と
をさらに含んだことを特徴とする付記9に記載のヘッド退避制御方法。
(付記11)自記憶装置の落下を検知する落下検知センサが落下を検知すると、記憶媒体表面上に位置しているヘッドを退避のために該記憶媒体において予め定められている移動先位置へ移動させる制御を記憶装置の制御回路に実行させるヘッド退避制御プログラムであって、
前記落下検知手順が自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時を開始する落下時間計時手順と、
前記落下時間計時手順により自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時が開始されると、前記ヘッドの前記記憶媒体における位置を検出するヘッド位置検出手順と、
前記ヘッド位置検出手順により検出された前記ヘッドの前記記憶媒体における位置から前記移動先位置まで該ヘッドを移動させるために必要な移動所要時間を算出する移動所要時間算出手順と、
前記移動所要時間算出手順により算出された前記移動所要時間に基づいて第1の閾値を算出する閾値算出手順と、
前記閾値算出手順により前記第1の閾値が算出されると、前記落下時間計時手順により計時される時間が該第1の閾値以上であるか否かを判定する第1閾値判定手順と、
前記第1閾値判定手順により、前記落下時間計時手順により計時される時間が前記第1の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記移動先位置まで移動させるヘッド移動処理手順と
を記憶装置の制御回路に実行させることを特徴とするヘッド退避制御プログラム。
(付記12)前記ヘッド移動手順により前記ヘッドが前記移動先位置まで移動させられると、前記落下時間計時手順により計時される時間が予め設定されている第2の閾値以上であるか否かを判定する第2閾値判定手順と、
前記第2閾値判定手順により、前記落下時間計時手順により計時される時間が前記第2の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドをランプ機構へ退避させるヘッド退避処理手順と
を記憶装置の制御回路に実行させることを特徴とする付記11に記載のヘッド退避制御プログラム。
本発明は、落下による衝撃でヘッドが記憶媒体に損傷を与えないようにヘッドを退避して記憶媒体を保護したい場合に有用であり、特に、誤って落下であると検出した場合にはヘッドの退避処理を中断させるなど、頻繁に退避処理が発生して磁気ディスクの読み取り・書き込み処理のパフォーマンスが低下することを防止したい場合に有効である。
実施例1の磁気ディスク装置の概要及び特徴を説明するための図である。 実施例1の磁気ディスク装置の構成を示す機能ブロック図である。 実施例1の判定時間データの一例を示す図である。 実施例1の磁気ディスク装置におけるヘッドアンロード処理手順を示すフローチャートである。 実施例2の磁気ディスク装置の概要及び特徴を説明するための図である。 実施例2の判定時間データの一例を示す図である。 実施例2の磁気ディスク装置におけるヘッドアンロード処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
100 磁気ディスク装置
110 磁気ディスク
120 ランプ
130 磁気ヘッド
140 アクチュエータ
150 リードライトチャネル
160 サーボコンボチップ
170 ショックセンサ
180 インターフェース
190 落下センサ
200 RAM
200a 記録・再生データ
200b 判定時間データ
210 制御部
210a データ処理部
210b アクチュエータ制御部
210c シリンダ位置検出部
210d 第1スライス検出時間算出部
210e 判定時間データ変更部
220 ROM

Claims (10)

  1. 自記憶装置の落下を検知する落下検知センサが落下を検知すると、記憶媒体表面上に位置しているヘッドを退避のために該記憶媒体において予め定められている移動先位置へ移動させる記憶装置における制御装置であって、
    前記落下検知センサが自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時を開始する落下時間計時部と、
    前記落下時間計時部により自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時が開始されると、前記ヘッドの前記記憶媒体における位置を検出するヘッド位置検出部と、
    前記ヘッド位置検出部により検出された前記ヘッドの前記記憶媒体における位置から前記移動先位置まで該ヘッドを移動させるために必要な移動所要時間を算出する移動所要時間算出部と、
    前記移動所要時間算出部により算出された前記移動所要時間に基づいて第1の閾値を算出する閾値算出部と、
    前記閾値算出部により前記第1の閾値が算出されると、前記落下時間計時部により計時される時間が該第1の閾値以上であるか否かを判定する第1閾値判定部と、
    前記第1閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第1の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記移動先位置まで移動させるヘッド移動処理部と
    を備えたことを特徴とする制御装置。
  2. 前記ヘッド移動処理部により前記ヘッドが前記移動先位置まで移動させられると、前記落下時間計時部により計時される時間が予め設定されている第2の閾値以上であるか否かを判定する第2閾値判定部と、
    前記第2閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第2の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドをランプ機構へ退避させるヘッド退避処理部と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記ヘッド移動処理部により前記ヘッドが複数の前記移動先位置に含まれる一の移動先位置まで移動させられると、前記落下時間計時部により計時される時間が予め設定されている第3の閾値以上であるか否かを判定する第3閾値判定部と、
    前記第3閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第3の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記一の移動先位置とは異なる前記記憶媒体のより外周に存在する他の移動先位置へさらに移動させるヘッド再移動処理部と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記ヘッド再移動処理部により前記ヘッドが前記記憶媒体の最も外周に存在する前記他の移動先位置へ移動させられると、前記落下時間計時部により計時される時間が予め設定されている第4の閾値以上であるか否かを判定する第4閾値判定部と、
    前記第4閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第4の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記ランプ機構へさらに移動させるヘッド最終移動処理部と
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
  5. 自記憶装置の落下を検知する落下検知センサが落下を検知すると、記憶媒体表面上に位置しているヘッドを退避のために該記憶媒体において予め定められている移動先位置へ移動させる記憶装置であって、
    前記落下検知部が自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時を開始する落下時間計時部と、
    前記落下検知センサにより自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時が開始されると、前記ヘッドの前記記憶媒体における位置を検出するヘッド位置検出部と、
    前記ヘッド位置検出部により検出された前記ヘッドの前記記憶媒体における位置から前記移動先位置まで該ヘッドを移動させるために必要な移動所要時間を算出する移動所要時間算出部と、
    前記移動所要時間算出部により算出された前記移動所要時間に基づいて第1の閾値を算出する閾値算出部と、
    前記閾値算出部により前記第1の閾値が算出されると、前記落下時間計時部により計時される時間が該第1の閾値以上であるか否かを判定する第1閾値判定部と、
    前記第1閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第1の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記移動先位置まで移動させるヘッド移動処理部と
    を備えたことを特徴とする記憶装置。
  6. 前記ヘッド移動処理部により前記ヘッドが前記移動先位置まで移動させられると、前記落下時間計時部により計時される時間が予め設定されている第2の閾値以上であるか否かを判定する第2閾値判定部と、
    前記第2閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第2の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドをランプ機構へ退避させるヘッド退避処理部と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載の記憶装置。
  7. 前記ヘッド移動処理部により前記ヘッドが複数の前記移動先位置に含まれる一の移動先位置まで移動させられると、前記落下時間計時部により計時される時間が予め設定されている第3の閾値以上であるか否かを判定する第3閾値判定部と、
    前記第3閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第3の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記一の移動先位置とは異なる前記記憶媒体のより外周に存在する他の移動先位置へさらに移動させるヘッド再移動処理部と
    を備えたことを特徴とする請求項5に記載の記憶装置。
  8. 前記ヘッド再移動処理部により前記ヘッドが前記記憶媒体の最も外周に存在する前記他の移動先位置へ移動させられると、前記落下時間計時部により計時される時間が予め設定されている第4の閾値以上であるか否かを判定する第4閾値判定部と、
    前記第4閾値判定部により、前記落下時間計時部により計時される時間が前記第4の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記ランプ機構へさらに移動させるヘッド最終移動処理部と
    を備えたことを特徴とする請求項7に記載の記憶装置。
  9. 自記憶装置の落下を検知する落下検知センサが落下を検知すると、記憶媒体表面上に位置しているヘッドを退避のために該記憶媒体において予め定められている移動先位置へ移動させる記憶装置におけるヘッド退避制御方法であって、
    前記落下検知工程が自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時を開始する落下時間計時工程と、
    前記落下時間計時工程により自記憶装置の落下を連続して検知した時間の計時が開始されると、前記ヘッドの前記記憶媒体における位置を検出するヘッド位置検出工程と、
    前記ヘッド位置検出工程により検出された前記ヘッドの前記記憶媒体における位置から前記移動先位置まで該ヘッドを移動させるために必要な移動所要時間を算出する移動所要時間算出工程と、
    前記移動所要時間算出工程により算出された前記移動所要時間に基づいて第1の閾値を算出する閾値算出工程と、
    前記閾値算出工程により前記第1の閾値が算出されると、前記落下時間計時工程により計時される時間が該第1の閾値以上であるか否かを判定する第1閾値判定工程と、
    前記第1閾値判定工程により、前記落下時間計時工程により計時される時間が前記第1の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドを前記移動先位置まで移動させるヘッド移動処理工程と
    を含んだことを特徴とするヘッド退避制御方法。
  10. 前記ヘッド移動処理工程により前記ヘッドが前記移動先位置まで移動させられると、前記落下時間計時工程により計時される時間が予め設定されている第2の閾値以上であるか否かを判定する第2閾値判定工程と、
    前記第2閾値判定工程により、前記落下時間計時工程により計時される時間が前記第2の閾値以上であると判定された場合に、前記ヘッドをランプ機構へ退避させるヘッド退避処理工程と
    をさらに含んだことを特徴とする請求項9に記載のヘッド退避制御方法。
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