JP2009020968A - 磁気ディスク装置、同装置を搭載した携帯型電子機器及び同電子機器の落下時における緊急ヘッドアンロード方法 - Google Patents

磁気ディスク装置、同装置を搭載した携帯型電子機器及び同電子機器の落下時における緊急ヘッドアンロード方法 Download PDF

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Abstract

【課題】落下時に、通常よりも高い目標速度でヘッドを等速度制御することで、当該ヘッドを安全で高速且つ確実にアンロードさせる。
【解決手段】FF検出器101は電子機器1の落下を検出すると、その旨を落下検出信号102によってHDD10に通知する。するとHDD10内の緊急アンロード制御回路164に含まれている等速度制御回路は、ヘッド12の移動速度が、通常にヘッド12を等速でランプ17にアンロードさせる場合に設定される第1の目標速度よりも高速に設定される第2の目標速度に一致するように、VCM15を駆動するための等速度制御を行うことにより、ヘッド12をランプ17にアンロードさせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ヘッドにより情報の書き込み/読み出しを行う磁気ディスク装置に係り、特に同装置を搭載した携帯型電子機器の落下時に当該ヘッドをアンロードさせるのに好適な磁気ディスク装置、同装置を搭載した携帯型電子機器及び同電子機器の落下時における緊急ヘッドアンロード方法に関する。
近年、磁気ディスク装置の小型化に伴い、当該磁気ディスク装置を搭載した種々の携帯型電子機器が出現している。このような電子機器として、ポータブルパーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、音楽プレーヤー、携帯端末、携帯電話機等が知られている。
ところが、携帯型電子機器においては、その携帯性の故に、例えば利用者によって当該電子機器が使用されている最中に、誤って落下させられるおそれがある。
そこで、例えば特許文献1は、磁気ディスク装置を搭載した電子機器の落下時に、ヘッドを素早くランプ(ヘッド退避領域)にアンロードさせる技術を開示している。この特許文献1に記載のヘッドアンロード技術(従来のヘッドアンロード技術)では、ヘッドが磁気ディスクの外周に到達するまでは、ヘッドによってディスクから読み取られるサーボデータに基づいて当該ヘッドの位置を検出しながら、当該ヘッドの速度(移動速度)が制御される。ところが、ヘッドが磁気ディスクの外周に到達した後は、ヘッドによるサーボデータの読み取りは行えず、したがってヘッド位置を検出することはできない。そのため、ヘッドが磁気ディスクの外周に到達した後は、ボイスコイルモータ(VCM)の逆起電力をモニタすることによって、ヘッドを等速にランプにアンロードさせる制御が行われる。
特開2007−115309号公報(段落0058乃至0061)
上記特許文献1に記載のヘッドアンロード技術では、例えばヘッドが磁気ディスクの内周に位置している状態で電子機器が落下した場合、当該ヘッドが磁気ディスクの外周に到達するまでは、当該ヘッドを等速にアンロードさせるよりもヘッド速度を高速に設定できる。そのためには、ヘッドが磁気ディスクの外周に到達するまでの期間、磁気ディスクに記録されているサーボデータをヘッドが正しく読み取ることが必須となる。
ところが、電子機器が落下している状態では、ディスクの回転速度の変動(いわゆるジッタ)が発生する可能性が高い。もし、ディスクの回転速度が変動すると、磁気ディスクの円周方向に等間隔で記録されている(埋め込まれている)サーボデータ(特に、サーボデータに含まれているシリンダアドレス)をヘッドによって正しく読み取ることが困難となる。もし、ヘッドによって誤って読み取られたサーボデータに基づいてヘッド速度を制御すると、例えばヘッド速度が大きく変動するダンピング現象が発生するおそれがある。この場合、ヘッドを安全且つ確実にランプにアンロードさせることが困難となる。
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、落下時に、通常のヘッドアンロード時よりも高い目標速度でヘッドの移動を等速度制御することによって、当該ヘッドを安全で、高速且つ確実にアンロードできる、磁気ディスク装置、同装置を搭載した携帯型電子機器及び同電子機器の落下時における緊急ヘッドアンロード方法を提供することにある。
本発明の1つの態様によれば、携帯型電子機器に搭載して用いられる磁気ディスク装置が提供される。この磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、前記磁気ディスクへのデータの書き込みと当該ディスクからのデータの読み出しとに用いられるヘッドと、前記ヘッドが退避されるランプと、前記ヘッドが前記磁気ディスクの半径方向に移動可能なように当該ヘッドを支持するアクチュエータであって、当該アクチュエータの駆動源として用いられるボイスコイルモータを含むアクチュエータと、前記携帯型電子機器に搭載された落下検出器から出力される当該電子機器の落下を検出したことを示す落下検出信号に応じ、前記ヘッドの移動速度が、通常に前記ヘッドを等速で前記ランプにアンロードさせる場合に設定される第1の目標速度よりも高速に設定される第2の目標速度に一致するように、前記ボイスコイルモータを駆動するための等速度制御を行うことにより前記ヘッドを前記ランプにアンロードさせる等速度制御手段とを具備する。
本発明によれば、携帯型電子機器の落下時に、通常にヘッドをアンロードさせる場合に設定される第1の目標速度よりも高速な第2の目標速度で、当該ヘッドを等速にアンロードさせるための等速度制御が適用される。これにより、比較的安全に且つ高速に、しかも携帯型電子機器の落下に起因する磁気ディスクの回転速度の変動に影響されずに確実に、ヘッドをアンロードできる。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る電子機器1の構成を示すブロック図である。電子機器1は、ポータブルパーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、音楽プレーヤー、携帯端末、携帯電話機のような携帯型電子機器である。
電子機器1は、磁気ディスク装置(HDD)10を搭載する。電子機器1は、HDD10を記憶装置として利用するホスト100を含む。HDD10及びホスト100は、電子機器1の筐体内に収容されている。なお、電子機器1の筐体はホスト100の筐体でもあるのが一般的である。HDD10は、ホストインタフェース110によりホスト100と接続されている。
ホスト100は、自由落下(free fall)検出器(FF検出器)101を内蔵する。FF検出器101は、電子機器1の落下(例えば自由落下)を検出する。FF検出器101は、周知の3軸加速度センサを用いて構成される。FF検出器101は、電子機器1の落下を検出すると、その旨を落下検出信号102によってHDD10に通知する。なお、FF検出器101がHDD10に含まれていても構わない。
HDD10は、記録媒体としてのディスク(磁気ディスク)11を備えている。このディスク11は上側と下側の2つのディスク面を有している。ディスク11の例えば上側のディスク面は、データが磁気記録される記録面をなしている。このディスク11の記録面に対応して、ヘッド(磁気ヘッド)12が配置されている。ヘッド12は、ディスク11へのデータ書き込み及び当該ディスク11からのデータ読み出しに用いられる。なお、図1では、作図の都合上、ヘッド12が1つであるHDD10の例が示されている。しかし、一般には、ディスク11の2つのディスク面が共に記録面をなしており、各々のディスク面に対応してヘッドが配置される。また図1の構成では、単一枚のディスク11を備えたHDD10を想定している。しかし、ディスク11が複数枚積層配置されたHDDであっても構わない。
ディスク11はスピンドルモータ(SPM)13によって高速に回転させられる。ヘッド12は、アクチュエータ14の先端に取り付けられている。アクチュエータ14は、当該アクチュエータ14の駆動源となるボイスコイルモータ(VCM)15を有している。アクチュエータ14は、このVCM15により駆動されて、ヘッド12をディスク11の半径方向に移動する。つまりアクチュエータ14は、ヘッド12をディスク11の半径方向に移動可能に支持する。このアクチュエータ14の動作により、ヘッド12は、ディスク11の目標トラック上に位置付けられる。SPM13及びVCM15は、モータドライバIC16からそれぞれ供給される駆動電流により駆動される。モータドライバIC16の詳細については後述する。
ディスク11は内周と外周とを有する。ディスク11の記録面から外れた位置、例えばディスク11の外周に近接する位置には、ランプ17が配置されている。ランプ17は、HDD10が非動作状態にある期間、ヘッド12をリトラクト(退避)させておくための退避領域(パーキング領域)を提供する。なお、非動作状態とは、HDD10が動作を完全に停止している状態の他、特定のパワーセーブモードの状態も含むものとする。
ヘッド12は図示せぬフレキシブルプリントケーブル(FPC)に形成された配線パターンを介してヘッドIC(ヘッドアンプ回路)18と接続されている。ヘッドIC18は、ヘッド12により読み出されたリード信号を増幅するリードアンプ、及びライトデータをライト電流に変換するライトアンプ(いずれも図示せず)を含む。
ヘッドIC18は、リード/ライトIC(リード/ライトチャネル)19と接続されている。リード/ライトIC19は、ヘッドIC18によって増幅されたリード信号に対するA/D(アナログ/ディジタル)変換処理、A/D変換後のデータからサーボデータを抽出するサーボ検出処理、A/D変換後のデータ(リードデータ)を復号化する復号化処理、ライトデータの符号化処理等の各種の信号処理を実行する信号処理回路である。
リード/ライトIC19は、ディスクコントローラ(HDC)20と接続されている。HDC20はCPU21と接続されている。HDC20はまた、ホストインタフェース110を介してホスト100と接続されている。
HDC20は、ホスト100からホストインタフェース110を介して転送されるコマンド(ライトコマンド、リードコマンド等)を受信すると共にホスト100と当該HDC20との間のデータ転送を制御するホストインタフェース制御機能を有する。HDC20はまた、リード/ライトIC19を介して行われるディスク11と当該HDC20との間のデータ転送を制御するディスクインタフェース制御機能を有する。HDC20はまたCPU21とのインタフェースを有する。
CPU21は、モータドライバIC16と接続されると共に、ROM22及びRAM23と接続されている。ROM22は、CPU21が実行すべき制御プログラム(ファームウェア)を予め格納する。RAM23は、CPU21の作業領域を提供する。CPU21は制御プログラムを実行することによりHDD10の主コントローラとして機能する。CPU21は、ホスト100内のFF検出器101からの落下検出信号102によって電子機器1の落下が通知されると、HDD10を、落下時のための緊急アンロードモードに設定する。CPU21は、この緊急アンロードモードを示す緊急アンロード信号210を出力する。
モータドライバIC16は、SPMドライバ161と、VCMドライバ162と、逆起電力検出器163と、緊急アンロード制御回路164とを有する。SPMドライバ161は、CPU21によって指定された量の駆動電流(VCM電流)をSPM13に供給する。
VCMドライバ162は、CPU21によって指定された量の駆動電流(VCM電流)をVCM15に供給する。VCMドライバ162は、CPU21による、シーク制御、ヘッド位置決め制御(トラック追従制御)、ヘッドロード制御及び通常ヘッドアンロード制御のために用いられる。シーク制御は、ヘッド12をディスク11上の目標トラックに移動させるために実行される。ヘッド位置決め制御は、目標トラックに移動されたヘッド12を、当該目標トラックの目標範囲に整定するために実行される。ヘッドロード制御は、ランプ17に退避されているヘッド12をディスク11上に移動させるために実行される。通常ヘッドアンロード制御は、ディスク11上に位置しているヘッド12をランプ17に通常にアンロード(退避)させるために実行される。VCMドライバ162は、少なくとも緊急アンロードモードの期間、ディセーブルされる。
通常ヘッドアンロード制御では、予め定められたヘッド移動速度(目標速度)TVnでヘッド12を移動させるための等速度制御が適用される。ヘッド12があるヘッド移動速度速度(通常ヘッドアンロード制御ではTVn)でランプ17に退避された場合、当該ヘッド12がランプ17から飛び出すおそれがある。そこでHDD10には、ヘッド12がランプ17に退避された際に、当該ヘッド12を支持するアクチュエータ14を係止させるためのストッパ(図示せず)が設けられている。ストッパは一般にラッチ機能を有しており、アクチュエータ14は、ヘッド12がランプ17に退避された際に当該ストッパにラッチされる。これにより、アクチュエータ14がストッパで跳ね返されてヘッド12がディスク11上に落下するのを防止できる。
逆起電力検出器163は、VCM15が駆動されることによって当該VCM15に発生する逆起電力を検出する。VCM15の逆起電力は、周知のように、VCM15を駆動することによって移動されるヘッド12の移動速度(ヘッド移動速度)に対応する。更に具体的に述べるならば、VCM15の逆起電力はヘッド12の移動速度を反映しており、当該移動速度に比例する。
緊急アンロード制御回路164は、CPU21から出力される緊急アンロード信号210が入力されるイネーブル端子ENを有する。緊急アンロード制御回路164は動作可能状態において、VCM15にVCM電流を供給して当該VCM15を駆動することによって、ヘッド12を緊急にランプ17に移動させる緊急ヘッドアンロード制御を行う。この緊急アンロード制御では、通常ヘッドアンロード時の目標速度(第1の目標速度)TVnよりも高い目標速度(第2の目標速度)TVeでヘッド12をランプ17に移動させるための等速度制御が適用される。緊急アンロード制御回路164は、この等速度制御のために、逆起電力検出器163によって検出される逆起電力を定期的にサンプリングする。本実施形態において、目標速度TVnは10cm/sであり、目標速度TVeは60cm/sである。
モータドライバIC16は、電源遮断時にヘッド12を緊急にランプ17にアンロードさせる緊急アンロード制御回路(図示せず)も含む。この電源遮断時のための緊急アンロード制御回路の動作電圧には、補助電源から印加される電源電圧が用いられる。この補助電源は、例えば、通常状態においてHDD10の電源電圧によって電荷が蓄積されるコンデンサから構成される。電源遮断時の緊急アンロード制御には、コンデンサからの電荷の放電によりVCM15に電流を供給するだけの、いわゆるオープンループ制御が用いられる。このように、ヘッド12のアンロードに速度制御が適用されない(適用できない)場合、ヘッド12がランプ17に到達する際のヘッド移動速度が高速となるために、当該ヘッド12へのダメージが増加する。なお、補助電源には、当該SPM13の回転によって当該SPM13に発生する逆起電力を用いても良い。この逆起電力は、SPM13への電流(SPM電流)の供給が絶たれても当該SPM13が慣性力によって回転を続けている期間は発生する。このため、SPM13の逆起電力を、電源遮断時の補助電源として用いることができる。
図2は、緊急アンロード制御回路164の構成を示すブロック図である。緊急アンロード制御回路164は、目標速度レジスタ(TVREG)201、等速度制御回路202、速度ゼロ検出器203、カウンタ204、タイマ205、アンロード完了判定器206及びオープルループコントローラ207を含む。
目標速度レジスタ201は、目標速度TVeを示す情報を設定するのに用いられる。等速度制御回路202は、目標速度レジスタ201に設定されている情報の示す目標速度TVeでヘッド12をランプ17に移動させるための等速度制御を行う。速度ゼロ検出器203は、ヘッド12の移動速度(ヘッド移動速度)vがゼロ(cm/s)であるのを検出する。カウンタ204は、速度ゼロ検出器203によってヘッド移動速度がゼロであることが連続して検出された回数(サンプリング回数)をカウントする。
タイマ205は、緊急アンロード制御の開始時から予め定められた一定時間Tcを計測する。この時間Tcは、ヘッド12がディスク11の内周に位置している状態で、当該ヘッド12を目標速度TVeでランプ17に確実にアンロードさせるのに十分な時間であって、且つ電子機器1が予め定められた距離Ldだけ落下するのに要する時間Tdよりも短い時間に設定される。換言するならば、目標速度TVeは、ヘッド12がディスク11の内周に位置している状態で、当該ヘッド12を時間Tc内にランプ17にアンロードさせるのに必要な速度に設定される。距離Ldは、利用者が誤って電子機器1を落下させた場合に、その落下開始位置と床面または地面等との想定される距離を表す。
アンロード完了判定器206は、カウンタ204のカウント値CNTが予め定められた基準サンプリング回数Nrを超えたことをもって、等速度制御回路202の等速度制御による緊急ヘッドアンロードの完了(正常完了)を判定する。アンロード完了判定器206はまた、カウント値CNTが基準サンプリング回数Nrを超える前に、タイマ205が時間Tcを計測し終えたことをもって、緊急ヘッドアンロードの異常を判定する。オープルループコントローラ207は、アンロード完了判定器206によって緊急アンロードの異常が判定された場合に、オープンループ制御によりヘッド12をランプ17にアンロードさせる。
等速度制御回路202は、サンプリング回路202a、ヘッド移動速度算出器202b及びフィードバックコントローラ202cを含む。サンプリング回路202aは、逆起電力検出器163によって検出されるVCM15の逆起電力を予め定められたサンプリング周期でサンプリングする。前記したように、VCM15の逆起電力はヘッド12の移動速度に対応する。したがって、サンプリング回路202aがVCM15の逆起電力をサンプリングすることは、ヘッド12の移動速度(ヘッド移動速度)vを散布することと等価である。
ヘッド移動速度算出器202bは、サンプリングされた逆起電力に基づき、当該逆起電力に対応するヘッド12の移動速度(ヘッド移動速度)vを算出する。フィードバックコントローラ202cは、算出されたヘッド移動速度vが目標速度TVeに一致するように、VCM15を駆動するフィードバック制御を行う。
次に、本実施形態の動作について、FF検出器101によって電子機器1の落下が検出された場合を例に、図3乃至図5のフローチャートを参照して説明する。図3は、落下検出時の電子機器1全体の処理手順を示すフローチャート、図4は、HDD10による緊急ヘッドアンロード制御の処理手順を示すフローチャート、図5は等速度制御回路202による等速度制御の処理手順を示すフローチャートである。
今、電子機器1の利用者が、誤って当該電子機器1を手から離してしまったものとする。すると電子機器1は自由落下する。電子機器1の自由落下は当該電子機器1のホスト100に内蔵されたFF検出器101によって検出される。FF検出器101は、例えば電子機器1の自由落下を検出している期間、有効な落下検出信号102を出力する(ステップS1)。この落下検出信号102は、ホストインタフェース110の例えば空きの信号線を介してHDD10に転送される。
ホスト100内のFF検出器101からの有効な落下検出信号102は、HDD10内のCPU21に例えば割り込み信号として入力される。CPU21は、落下検出信号102を割り込み信号として検出すると、電子機器1の落下がホスト100から通知されたものと判定する(ステップS2)。するとCPU21は、HDD10を落下時のための緊急アンロードモードに設定して、モータドライバIC16内の緊急アンロード制御回路164と協同して、落下時のための緊急ヘッドアンロード制御を行う(ステップS3)。このときCPU21は、HDD10がビジー状態にあることを示すビジー信号をHDC20からホスト100に出力させる。
さて、落下時のための緊急ヘッドアンロード制御は、次のように実行される。まずCPU21は、緊急アンロードモードを示す有効な緊急アンロード信号210を出力する(ステップS11)。この緊急アンロード信号210は、モータドライバIC16内の緊急アンロード制御回路164のイネーブル端子ENに入力される。すると緊急アンロード制御回路164は動作状態となる。
次にCPU21は、緊急アンロード制御回路164内の目標速度レジスタ201に、落下時の緊急ヘッドアンロード制御のための目標速度TVeを示す情報を設定する(ステップS12)。またCPU21は、緊急アンロード制御回路164内のタイマ205に、初期値(初期タイマ値)Tcを設定する(ステップS13)。
すると緊急アンロード制御回路164は、カウンタ204のカウント値CNTを0に初期化(クリア)すると共にタイマ205を起動する(ステップS14,S15)。次に緊急アンロード制御回路164内の等速度制御回路202は、ヘッド12を目標速度TVeでランプ17にアンロード(移動)させるための等速度制御(ステップS16)を次のように実行する。
等速度制御回路202内のサンプリング回路202aは、逆起電力検出器163によって検出されるVCM15の逆起電力をサンプリングする(ステップS16a)。ヘッド移動速度算出器202bは、サンプリングされた逆起電力に所定の係数(比例係数)を乗じることによって、サンプリング時点のヘッド12の移動速度(ヘッド移動速度)vを算出する(ステップS16b)。つまりヘッド移動速度算出器202bは、サンプリングされた逆起電力をサンプリング時点のヘッド移動速度vに変換(換算)する。
フィードバックコントローラ202cは、算出されたヘッド移動速度vの目標速度TVeに対する誤差(速度誤差)に基づき、ヘッド12の移動速度が目標速度TVeとなるのに必要なVCM電流の値を決定し、その決定された値のVCM電流をVCM15に供給するフィードバック制御を行う(ステップS16c,S16d)。このフィードバック制御には、例えば、周知のPID(Proportional, Integral, Derivative)を適用することができる。
なお、上述の等速度制御回路202における等速度制御では、サンプリングされた起電力がヘッド移動速度に変換される。しかし、目標速度TVeを予めVCM15の起電力に変換して、その変換された起電力を便宜的に目標速度TVeとして利用するならば、サンプリングされた起電力それ自体をサンプリング時点のヘッド移動速度vとして利用することができる。この場合、ヘッド移動速度算出器202bを不要とすることができる。
等速度制御回路202は、等速度制御(ステップS16)を、所定のサンプリング周期で繰り返す。つまり等速度制御回路202は、逆起電力検出器163によって検出されるVCM15の逆起電力を所定のサンプリング周期でサンプリングしながら、その都度、当該逆起電力(当該逆起電力に対応するヘッド移動速度v)に基づいて決定される、ヘッド12を目標速度TVe(TVe>TVn)でランプ17にアンロードさせるのに必要なVCM電流をVCM15に供給する等速度制御を行う。
このような等速度制御を適用してヘッド12をランプ17にアンロードさせることにより、アクチュエータ14がストッパにラッチされた際の衝撃は通常ヘッドアンロード時よりも大きくなるものの、等速度制御のために比較的安全に、しかも高速にヘッド12をアンロードできる。また、等速度制御回路202がVCM15を駆動することによって当該VCM15に発生する逆起電力に基づいて等速度制御が行われるため、電子機器1の落下に起因するヘッド12の回転速度の変動に影響されずに、ヘッド12をアンロードできる。
ここで、目標速度TVeがより高い値に設定される程、高速にヘッド12をアンロードできる。しかし、ヘッド12に加わるダメージも大きくなる。したがって、目標速度TVeは、当該速度TVeでヘッド12をアンロードさせるのに要する時間Tが、時間Tdよりも誤差ΔTだけ短い時間(Td−ΔT)となるように、設定されると良い。
速度ゼロ検出器203は、等速度制御回路202が等速度制御(ステップS16)を実行する毎に、ヘッド移動速度算出器202bによって算出されたヘッド移動速度v(つまりサンプリング回路202aによってサンプリングされた逆起電力に対応するヘッド移動速度v)がゼロ(0)であるかを判定する(ステップS17)。もし、ヘッド移動速度vが0でないならば(ステップS17)、カウンタ204は自身のカウント値CNTを0に初期化する(ステップS18)。これに対し、ヘッド移動速度vが0であるならば(ステップS17)、カウンタ204は、カウント値CNTを1だけインクリメントする(ステップS19)。このカウント値CNTは、ヘッド移動速度vが連続して0となるサンプリング回数を表す。
アンロード完了判定器206は、1インクリメント後のカウンタ204のカウント値CNTが予め定められた基準サンプリング回数Nrを超えているかを判定する(ステップS20)。つまりアンロード完了判定器206は、ヘッド移動速度vが基準サンプリング回数Nrを超えて連続して0であるかを判定する。
一般に、ヘッド12がある移動速度でランプ17にアンロードされた場合、アクチュエータ14がストッパにラッチされて、ヘッド12の移動が停止される。この状態では、VCM15にVCM電流が供給されても当該VCM15は駆動されず、ヘッド12はランプ17上に停止し続ける。つまり、VCM15の起電力は0となって、ヘッド移動速度vも0となる。そこで、ヘッド移動速度vが基準サンプリング回数Nrを超えて連続して0であるならば、アンロード完了判定器206は、ヘッド12がランプ17に確実にアンロードされており、したがって等速度制御による緊急ヘッドアンロードは正常に完了したと判定することができる。
カウンタ204のカウント値CNTが基準サンプリング回数Nrを超えていない場合(ステップS20)、アンロード完了判定器206はヘッド12が未だランプ17にアンロード(退避)されていないと判定する。この場合、アンロード完了判定器206はタイマ205が時間Tcを計測し終えたかを判定する(ステップS21)。また、アンロード完了判定器206は、カウンタ204のカウント値CNTが0に初期化された場合(ステップS18)にも、タイマ205が時間Tcを計測し終えたかを判定する(ステップS21)。
もし、タイマ205が時間Tcを計測し終えていないならば(ステップS21)、アンロード完了判定器206は、等速度制御による緊急ヘッドアンロードは未完了であると判定する。この場合、等速度制御回路202は等速度制御(ステップS16)を再度実行する。
これに対し、タイマ205が時間Tcを計測し終えているならば(ステップS21)、つまりヘッド12がランプ17にアンロードされたと判定される前にタイマ205のタイムアウトが発生したならば、アンロード完了判定器206は等速度制御による緊急ヘッドアンロードで異常が発生したと判定する。この場合、アンロード完了判定器206は、等速度制御回路202による等速度制御を停止させると共に、オープルループコントローラ207を起動する。
するとオープルループコントローラ207は、予め定められた一定期間(例えば、Td−Tc)、オープンループ制御によりヘッド12をランプ17にアンロードさせる(ステップS22)。ここでは、オープルループコントローラ207から出力可能な最大のVCM電流が、一定期間(Td−Tc)だけVCM15に供給される。これにより、等速度制御による緊急ヘッドアンロードで異常が発生しても、ヘッド12を時間Tc内にアンロードさせる可能性を高めることができる。一定期間(Td−Tc)は、タイマ205を用いて計測される。緊急アンロード制御回路164は、オープルループコントローラ207のオープンループ制御が一定期間行われると、緊急ヘッドアンロード制御を終了し、その旨をCPU21に通知する(ステップS23)。
一方、カウンタ204のカウント値CNTが基準サンプリング回数Nrを超えている場合(ステップS20)、アンロード完了判定器206はヘッド12が確実にランプ17にアンロード(退避)されたと判定する。この場合、緊急アンロード制御回路164は緊急ヘッドアンロード制御を終了し、その旨をCPU21に通知する(ステップS23)。CPU21は、緊急アンロード制御回路164からの緊急ヘッドアンロード制御の終了の通知を受け取ると、緊急アンロードモードを解除して有効な緊急アンロード信号210の出力を停止する。そしてCPU21は、HDD10がレディ状態にあることを示すレディ信号をHDC20からホスト100に出力させる。
図6に、上述の等速度制御における経過時間に対するヘッド12の速度及び加速度の関係の一例を、制御開始時における当該ヘッド12のディスク11上の位置(内周、中周及び外周)毎に示す。ここで、加速度は、VCM15に供給されるVCM電流の量に比例する。
[変形例]
上記実施形態では、等速度制御における、逆起電力のサンプリング(ステップS16a、ヘッド移動速度vの算出(ステップS16b)及びVCM電流値の決定(ステップS16c)が緊急アンロード制御回路164で行われる。しかし、これらの処理がCPU21で行われても構わない。また、タイマ205を用いた判定(ステップS21)及びカウンタ204を用いた判定(ステップS20)がCPU21で行われても構わない。つまり、緊急アンロード制御回路164が、サンプリング周期でCPU21から指定される値のVCM電流をVCM15に供給することにより、ヘッド12を目標速度TVeでランプ17にアンロードしても構わない。この場合、緊急アンロード制御回路164に代えてVCMドライバ162を用いることも可能である。また、CPU21が緊急アンロード制御回路164に相当する回路を含んでいても良い。
そこで、CPU21が緊急アンロード制御回路164に相当する回路を含む、上記実施形態の変形例について、図7を参照して説明する。図7は、上記実施形態の変形例で適用されるHDD10の要部の構成を示すブロック図である。図7において、図1と同様の要素には同一参照番号を付してある。図7では、図1に示されているヘッドIC18、リード/ライトIC19、HDC20、ROM22及びRAM23が省略されている。
図7に示すHDD10では、図1に示されるモータドライバIC16に代えてモータドライバIC160が用いられる。モータドライバIC160がモータドライバIC16と異なる点は、緊急アンロード制御回路164を含まないことである。
一方、CPU21は、緊急アンロードモード設定器211、通常アンロード制御回路212、緊急アンロード制御回路213、遅延回路214及びマルチプレクサ215を含む。緊急アンロードモード設定器211は、ホスト100内のFF検出器101からの落下検出信号102に応じてHDD10を緊急アンロードモードに設定し、有効な緊急アンロード信号210を出力する。
通常アンロード制御回路212は、HDD10が前述の非動作状態に移行する際に動作可能状態となって、ヘッド12を目標速度TVnでランプ17にアンロードさせるための通常アンロード制御を行う。つまり通常アンロード制御回路212は、ヘッド12がディスク11の外周に到達するまでは、当該ヘッド12によってディスク11から定期的に読み取られるサーボデータに含まれているシリンダアドレスに基づいて当該ヘッド12の位置を検出しながら、当該ヘッド12の移動速度が目標速度(第1の目標速度)TVnとなるのに必要なVCM電流の値を決定する。ヘッド12がディスク11の外周に到達した後は、通常アンロード制御回路212は、逆起電力検出器163によって検出される逆起電力を定期的にサンプリングしながら、当該サンプリングされた逆起電力に対応するヘッド12の移動速度が目標速度TVnとなるのに必要なVCM電流の値を決定する。通常アンロード制御回路212は、決定された値(VCM電流値)を示す情報(VCM電流値情報)を出力する。
緊急アンロード制御回路213は、緊急アンロードモード設定器211から出力される緊急アンロード信号210が入力されるイネーブル端子ENを有する。緊急アンロード制御回路213は、上記実施形態における緊急アンロード制御回路164と同様に、イネーブル端子ENに有効な緊急アンロード信号210が入力されている期間動作可能状態となって、ヘッド12を目標速度TVeでランプ17にアンロードさせるための緊急アンロード制御を行う。つまり緊急アンロード制御回路213は、逆起電力検出器163によって検出される逆起電力を定期的にサンプリングしながら、当該サンプリングされた逆起電力に対応するヘッド12の移動速度が目標速度TVe(TVe>TVn)となるのに必要なVCM電流の値を決定する。緊急アンロード制御回路213が緊急アンロード制御回路164と相違するのは、決定された値の電流を出力するのではなくて、その決定された値(VCM電流値)を示すVCM電流値情報を出力する点にある。
遅延回路214は、緊急アンロードモード設定器211から出力される緊急アンロード信号210を、緊急アンロード制御回路213の1回の動作に要する時間だけ遅延させる。マルチプレクサ215は、遅延回路214によって遅延された緊急アンロード信号210が有効であるか否かによって、緊急アンロード制御回路213及び通常アンロード制御回路212からそれぞれ出力されるVCM電流値情報のいずれか一方を選択する。具体的には、遅延された緊急アンロード信号210が有効である期間は、マルチプレクサ215は緊急アンロード制御回路213からのVCM電流値情報を選択する。一方、遅延された緊急アンロード信号210が有効でない期間は、マルチプレクサ215は通常アンロード制御回路212からのVCM電流値情報を選択する。
これにより、緊急アンロード制御回路213が動作している期間は、当該緊急アンロード制御回路213からサンプリング周期で出力されるVCM電流値情報が、マルチプレクサ215によって選択される。この選択されたVCM電流値情報は、CPU21からのVCM電流値情報としてモータドライバIC160のVCMドライバ162に送出される。VCMドライバ162は、このVCM電流値情報に基づき、当該VCM電流値情報の示す値のVCM電流をVCM15に供給して当該VCM15を駆動することにより、ヘッド12を移動させる。
緊急アンロード制御回路213による緊急アンロード制御の終了条件は上記実施形態における緊急アンロード制御回路164によるそれと同様である。緊急アンロード制御回路213は、緊急アンロード制御を終了する際には、その旨を緊急アンロード終了信号213aにより緊急アンロードモード設定器211に通知する。これを受けて緊急アンロードモード設定器211は、緊急アンロードモードを解除して有効な緊急アンロード信号210の出力を停止する。
上述の緊急アンロードモード設定器211、通常アンロード制御回路212、緊急アンロード制御回路213、遅延回路214及びマルチプレクサ215の機能は、CPU21がROM22に格納されている制御プログラムを実行することによっても実現することができる。
なお、本発明は、上記実施形態またはその変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態またはその変形例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態またはその変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
本発明の一実施形態に係る電子機器の構成を示すブロック図。 図1に示される磁気ディスク装置(HDD)に含まれている緊急アンロード制御回路の構成を示すブロック図。 同実施形態における、落下検出時の電子機器全体の処理手順を示すフローチャート。 同実施形態における、磁気ディスク装置(HDD)による緊急ヘッドアンロード制御の処理手順を示すフローチャート。 図4に示される緊急ヘッドアンロード制御に含まれている等速度制御の処理手順を示すフローチャート。 等速度制御における経過時間に対するヘッドの速度及び加速度の関係の一例を、制御開始時における当該ヘッドのディスク上の位置(内周、中周及び外周)毎に示す図。 上記実施形態の変形例で適用される磁気ディスク装置(HDD)の要部の構成を示すブロック図。
符号の説明
1…電子機器(携帯型電子機器)、10…磁気ディスク装置(HDD)、11…ディスク、12…ヘッド、14…アクチュエータ、15…ボイスコイルモータ(VCM)、16,160…モータドライバIC、17…ランプ、21…CPU、100…ホスト、101…自由落下(FF)検出器、102…落下検出信号、110…ホストインタフェース、162…VCMドライバ、163…逆起電力検出器、164,213…緊急アンロード制御回路、201…目標速度レジスタ(TVREG)、202…等速度制御回路、202a…サンプリング回路、202b…ヘッド移動速度算出器、202c…フィードバックコントローラ、203…速度ゼロ検出器、204…カウンタ、205…タイマ、206…アンロード完了判定器、207…オープルループコントローラ、210…緊急アンロード信号、211…緊急アンロードモード設定器、212…通常アンロード制御回路。

Claims (13)

  1. 携帯型電子機器に搭載して用いられる磁気ディスク装置において、
    磁気ディスクと、
    前記磁気ディスクへのデータの書き込みと当該ディスクからのデータの読み出しとに用いられるヘッドと、
    前記ヘッドが退避されるランプと、
    前記ヘッドが前記磁気ディスクの半径方向に移動可能なように当該ヘッドを支持するアクチュエータであって、当該アクチュエータの駆動源として用いられるボイスコイルモータを含むアクチュエータと、
    前記携帯型電子機器に搭載された落下検出器から出力される当該電子機器の落下を検出したことを示す落下検出信号に応じ、前記ヘッドの移動速度が、通常に前記ヘッドを等速で前記ランプにアンロードさせる場合に設定される第1の目標速度よりも高速に設定される第2の目標速度に一致するように、前記ボイスコイルモータを駆動するための等速度制御を行うことにより前記ヘッドを前記ランプにアンロードさせる等速度制御手段と
    を具備することを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 前記ボイスコイルモータが駆動されることによって発生する当該ボイスコイルモータの逆起電力を検出する逆起電力検出器を更に具備し、
    前記等速度制御手段は、前記逆起電力検出器によって検出される逆起電力をサンプリングしながら、当該サンプリングされた逆起電力に対応する前記ヘッドの移動速度が前記第2の目標速度に一致するように等速度制御を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  3. 前記等速度制御手段は、
    前記逆起電力検出器によって検出される逆起電力をサンプリングするサンプリング手段と、
    前記サンプリングされた逆起電力に対応する前記ヘッドの移動速度の前記第2の目標速度に対する誤差に基づき、前記ヘッドの移動速度が前記第2の目標速度となるのに必要な、前記ボイスコイルモータに供給されるべき電流の値を決定し、その決定された値の電流を前記ボイスコイルモータに供給するフィードバック制御を行うフィードバック制御手段と
    を含むことを特徴とする請求項2記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記第2の目標速度は、前記ヘッドが前記磁気ディスクの内周に位置している状態で、当該ヘッドを、前記携帯型電子機器が予め定められた距離だけ落下するのに要する第1の時間よりも短い第2の時間内に、前記ランプにアンロードさせるのに必要な速度であることを特徴とする請求項2または3に記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記等速度制御の開始時から前記第2の時間を計測するタイマ手段と、
    前記サンプリングされた逆起電力に対応する前記ヘッドの移動速度が連続してゼロとなるサンプリング回数をカウントするカウント手段と、
    前記タイマ手段が前記第2の時間を計測し終える前に、前記カウントされたサンプリング回数が基準のサンプリング回数を超えた場合に、前記ヘッドのアンロードが正常に完了したと判定するアンロード完了判定手段と
    を更に具備することを特徴とする請求項4記載の磁気ディスク装置。
  6. 前記カウントされたサンプリング回数が前記基準のサンプリング回数を超える前に、前記タイマ手段が前記第2の時間を計測し終えた場合に、前記ボイスコイルモータに供給可能な最大電流を当該ボイスコイルモータに供給するオープンループ制御によって前記ヘッドを前記ランプにアンロードさせるオープンループ制御手段を更に具備することを特徴とする請求項5記載の磁気ディスク装置。
  7. 前記オープンループ制御手段は、前記第1の時間と前記第2の時間との差分に相当する第3の時間だけ前記オープンループ制御を実行することを特徴とする請求項6記載の磁気ディスク装置。
  8. 前記アンロード完了判定手段は、前記カウントされたサンプリング回数が前記基準のサンプリング回数を超える前に、前記タイマ手段が前記第2の時間を計測し終えた場合に、前記等速度制御手段による前記ヘッドのアンロードの異常を判定して、前記オープンループ制御手段を起動することを特徴とする請求項6記載の磁気ディスク装置。
  9. 磁気ディスク装置と、
    前記磁気ディスク装置を記憶装置として利用するホストと
    を具備する携帯型電子機器であって、
    前記ホストは、
    前記携帯型電子機器の落下を検出し、その旨を落下検出信号によって前記磁気ディスク装置に通知する落下検出器を含み、
    前記磁気ディスク装置は、
    磁気ディスクと、
    前記磁気ディスクへのデータの書き込みと当該ディスクからのデータの読み出しとに用いられるヘッドと、
    前記ヘッドが退避されるランプと、
    前記ヘッドが前記磁気ディスクの半径方向に移動可能なように当該ヘッドを支持するアクチュエータであって、当該アクチュエータの駆動源として用いられるボイスコイルモータを含むアクチュエータと、
    前記落下検出信号に応じ、前記ヘッドの移動速度が、通常に前記ヘッドを等速で前記ランプにアンロードさせる場合に設定される第1の目標速度よりも高速に設定される第2の目標速度に一致するように、前記ボイスコイルモータを駆動するための等速度制御を行うことにより前記ヘッドを前記ランプにアンロードさせる等速度制御手段とを含む
    ことを特徴とする携帯型電子機器。
  10. 前記磁気ディスク装置は、前記ボイスコイルモータが駆動されることによって発生する当該ボイスコイルモータの逆起電力を検出する逆起電力検出器を更に含み、
    前記等速度制御手段は、前記逆起電力検出器によって検出される逆起電力をサンプリングしながら、当該サンプリングされた逆起電力に対応する前記ヘッドの移動速度が前記第2の目標速度に一致するように等速度制御を行う
    ことを特徴とする請求項9記載の携帯型電子機器。
  11. アクチュエータによって磁気ディスクの半径方向に移動可能に支持されたヘッドを含む磁気ディスク装置を搭載した携帯型電子機器の落下時に前記磁気ディスク装置で実行される、前記ヘッドを所定の退避領域に緊急にアンロードさせるための緊急ヘッドアンロード方法であって、
    前記携帯型電子機器に搭載された落下検出器によって当該電子機器の落下が検出された場合に、前記ヘッドの移動速度をサンプリングするステップと、
    前記ヘッドの移動速度がサンプリングされる毎に、当該サンプリングされた前記ヘッドの移動速度が、通常に前記ヘッドを等速で前記退避領域にアンロードさせる場合に設定される第1の目標速度よりも高速に設定される第2の目標速度に一致するように、前記アクチュエータの駆動源として用いられるボイスコイルモータを駆動するための等速度制御を実行するステップと
    を具備することを特徴とする緊急ヘッドアンロード方法。
  12. 前記サンプリングするステップにおいて、前記ボイスコイルモータが駆動されることによって発生する当該ボイスコイルモータの逆起電力をサンプリングすることにより、当該サンプリングされた逆起電力に対応する前記ヘッドの移動速度がサンプリングされることを特徴とする請求項11記載の緊急ヘッドアンロード方法。
  13. 前記等速度制御を実行するステップは、
    前記サンプリングされた前記ヘッドの移動速度の前記第2の目標速度に対する誤差に基づき、前記ヘッドの移動速度が前記第2の目標速度となるのに必要な、前記ボイスコイルモータに供給されるべき電流の値を決定するステップと、
    前記決定された値の電流を前記ボイスコイルモータに供給するステップと
    を含むことを特徴とする請求項12記載の緊急ヘッドアンロード方法。
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