JP2002334533A - ディスク装置及び該装置におけるヘッド制御可否判定方法 - Google Patents
ディスク装置及び該装置におけるヘッド制御可否判定方法Info
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- G11B5/54—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
Abstract
合であっても、確実にヘッドを所定の退避箇所にパワー
オフアンロードする。 【解決手段】 主電源が投入されている状態では、スイ
ッチ63、70、71は、それぞれON、ON、OFF
状態にあり、電源電圧Vccがコンデンサ66に供給さ
れて電荷が蓄えられる。この状態においてヘッドのロー
ド制御開始が要求されると、CPU22がスイッチ7
0、71をそれぞれOFF、ON状態に切り替え、コン
デンサ66に蓄えられた電圧がA/D変換器67を介し
てCPU22に供給される。CPU22は、当該供給電
圧に基づき、電源遮断時にヘッドのアンロード制御を行
なうのに必要な電力がコンデンサ66に蓄えられている
か否かを判定し、当該必要電力が蓄えられている場合に
のみ当該ロード制御を開始する。
Description
の記録並びに再生を行なうディスク装置及び該装置にお
けるヘッドの制御可否判定方法に係り、特に再生処理中
に電源が遮断された場合であってもヘッドを所定の退避
箇所にリトラクトすることが可能なディスク装置及び該
装置におけるヘッドの制御可否判定方法に関する。
て、記録媒体(メディア)である磁気ディスクに情報を
書き込み(記録)、またディスクに記録された情報を読
み出す(再生)装置である。ヘッドは、装置に内蔵され
るCPU(Central ProcessignUnit)によって移動制御
されるが、ディスクの回転開始時、或いは回転終了時に
摺動してディスク上のデータエリアに「きず」等の損傷
を与えることがある。このため、例えば、小型の磁気デ
ィスク装置では、コンタクト・スタート・ストップ方式
(CSS方式)とヘッドのロード・アンロード方式を採
用するのが主流となっている。
作時、即ちディスクが回転停止状態にある期間、ヘッド
をディスク上の記録面(データゾーン)とは異なる箇
所、例えばデータゾーンの内周側に設けられた専用のリ
ング状の退避ゾーン(CSSエリア)に移動する。一
方、ヘッドロード・アンロード方式では、当該期間中は
ヘッドをディスク外に設けられた専用の退避箇所にリト
ラクト(アンロード)する。
ボイスコイルモータ(VCM)により駆動される移動機
構であるキャリッジ(アクチュエータ)によって行なわ
れ、この駆動力はVCM駆動回路(VCMドライバ)か
らVCMに駆動電流(VCM電流)が供給されることで
発生する。
が断たれた場合、ヘッドのディスクへの吸着を防ぐため
に、このディスクを高速回転させるスピンドルモータ
(SPM)が停止する前にヘッドをCSSエリア、或い
は専用の退避箇所にリトラクトする必要がある。しかし
ながら、装置への電源遮断に伴ってVCMドライバは動
作不能となるため、VCMに駆動電流を供給することは
できない。
1073号公報には、ヘッドロード・アンロード方式、
或いはCSS方式を採用する磁気ディスク装置の電源遮
断時にヘッド位置に応じたヘッドリトラクト制御を行な
うことにより、ヘッドリトラクトの安定化を図るととも
に、キャリッジ(ヘッド移動機構)がストッパ或いは退
避部の傾斜部に高速度で衝突してヘッド或いはディスク
に損傷を与えるのを防止可能な磁気ディスク装置が開示
されている。
並行してヘッド位置に合わせたリトラクト時の制御量情
報を取得する処理を定常的に繰り返し実行することによ
り、電源遮断時にその直前に決定された制御量の情報を
用いたヘッドリトラクト動作を直ちに、且つ、少ない電
力で実行することを可能としている。尚、当該リトラク
トに要する電力は、装置の電源投入状態の期間にコンデ
ンサに蓄積された電荷、或いはSPMが発生する逆起電
圧によって供給される。
ィスク装置の起動直後等、必ずしも十分なコンデンサの
蓄電圧、或いはSPMの逆起電圧を確保できていない場
合がある。また、電源遮断時になって初めてコンデンサ
の故障が判明する場合もあり、これらの状況下で電源遮
断が発生した場合にはヘッドのリトラクトを行なうこと
ができず、ヘッドのディスク吸着を免れない。
ものであり、記録再生中に電源が遮断された場合にヘッ
ドを所定の退避箇所にリトラクトするのに必要な電力を
既に補助電源が蓄えているか否かを判定し、十分な電力
が蓄えられている場合にのみ、ヘッド制御を開始する機
構を備えた磁気ディスク装置及び該装置におけるヘッド
制御可否判定方法を提供することを目的とする。
は、ヘッドにより情報の再生が行なわれる記録媒体を回
転するスピンドルモータと、ヘッドを媒体の半径方向に
移動させるための駆動力を発生するボイスコイルモータ
とを備え、媒体の回転停止状態ではヘッドを所定の退避
箇所に退避する。このディスク装置は、装置の電源の遮
断を検出する電源遮断検出手段と、ボイスコイルモータ
を制御することによりヘッドを媒体上の目標位置に移動
制御する制御手段であって、電源遮断検出手段による電
源遮断検出時にはボイスコイルモータを制御してヘッド
を退避箇所に退避させる制御手段と、電源遮断検出手段
による電源遮断検出時に制御手段にて少なくとも退避を
行なうのに必要な部分に電力を供給する補助電源手段と
を更に備え、この制御手段は、移動制御を開始する前
に、補助電源手段が退避に必要な電圧を蓄えているか否
かを判定し、この必要な電圧を蓄えているときにのみ移
動制御を開始する。
制御を開始する前に、電源遮断時にヘッドを所定の退避
箇所にリトラクトするのに必要な電力が補助電源に確保
されているか否かを判定するため、装置の起動直後のた
め補助電源に十分な電力が確保できておらず、或いは補
助電源に故障があるにも拘わらずヘッドのロード制御要
求がなされたような場合であっても、電源遮断時のヘッ
ドのパワーオフアンロードを確実に行なうことが可能と
なる。
手段が、装置の電源により電荷を蓄えるコンデンサを含
む。
状態の期間にコンデンサに蓄積された電荷を利用して、
上記制御手段の電源遮断時におけるパワーオフアンロー
ド制御に必要な電力を供給することができる。
の実施形態について説明する。図1は、本発明を適用し
た一実施形態に係る、ヘッドのロード・アンロード方式
を採用した磁気ディスク装置の構成を示す機能ブロック
図である。
媒体である磁気ディスク、12はディスク11へのデー
タ記録及びディスク11からのデータ再生に用いられる
磁気ヘッドである。ここでは、単一枚のディスク11が
配置された磁気ディスク装置を想定しているが、複数枚
のディスクが積層配置された構成であっても構わない。
また、作図の都合上、ヘッド12をディスク11の片側
面にのみ設けているが、ディスク11の各面に対応して
設けられるのが一般的である。
トラックが形成され、各トラックには、位置決め制御等
に用いられるサーボデータが記録された複数のサーボエ
リアが等間隔で配置されている。これらのサーボエリア
は、ディスク11上では中心から各トラックを渡って放
射状に配置されている。サーボエリア間はデータエリア
(ユーザエリア)となっており、当該データエリアには
複数のデータセクタが設定される。サーボデータは対応
するサーボエリアが存在するシリンダのシリンダ番号を
示すシリンダコード、当該シリンダコードの示すシリン
ダ内の位置誤差を波形の振幅で示すためのバーストデー
タを含む。
ック、例えば最外周トラックと最内周トラックの中間に
位置するトラックは、ホストシステムから一定時間コマ
ンドが与えられなかった場合にヘッド12を待機させて
おくためのアンロード待機エリア110として割り当て
られている。
としてキャリッジ13に取り付けられており、このキャ
リッジ13の回転角度に従ってディスク11の半径方向
に移動する。これにより、ヘッド12は目標トラック中
にシーク・位置決めされるようになっている。ディスク
11の外側には、ディスク11の回転停止状態において
ヘッド12をリトラクトせておくための退避部14が配
置されている。
スク11に近接して、且つキャリッジ13に取り付けら
れたサスペンション131の先端部の移動経路上の所定
位置に設けられる。ヘッドアンロード時にはディスク1
1の外側にこのディスク11に近接して配置された退避
部14の傾斜部141を、キャリッジ13のサスペンシ
ョン(アーム)131の先端部(タブ)が摺動して上
り、これによりヘッド12はディスク11から外れた
(図示せぬストッパ位置で規定される)位置で停止す
る。これをヘッド12が退避部14にリトラクト(アン
ロード)されると表現する。
動回路)17から供給される制御電流により駆動され、
ディスク11を高速に回転させる。VCM16は、VC
Mドライバ(VCM駆動回路)18から供給される制御
電流により駆動され、キャッリッジ13を駆動する。本
実施形態においてSPMドライバ17及びVCMドライ
バ18は1チップに集積回路化されている。また、ドラ
イバ17、18からモータ15、16に供給される制御
電流を決定するための値(制御量)は、後述するCPU
22により決定される。
ク上にシーク・位置決めされた後、当該ディスク11の
回転動作により、そのトラック上を走査する。ヘッド1
2は、この走査により、そのトラック上に等間隔を保っ
て配置されたサーボエリアのサーボデータを順に読み込
み、また目標データセクタに対するデータの書き込みを
行なう。
板(FPC)に実装されたヘッドアンプ回路(ヘッドI
C)19と接続されている。ヘッドアンプ回路19はヘ
ッド12との間のリード/ライト信号の入出力等を司
る。ヘッドアンプ回路19は、ヘッド12で読み取られ
たアナログ出力(ヘッド12のリード信号)を増幅する
とともに、リード/ライト回路(リード/ライトIC)
20から送られるライトデータに所定の信号処理を施
し、これをヘッド12に送る。
よりディスク11から読み出されてヘッドアンプ回路1
9で増幅されたアナログ出力(ヘッド12のリード信
号)を一定の電圧に増幅するAGC(自動利得制御)機
能と、このAGC機能により増幅されたリード信号から
例えばNRZコードのデータに再生するのに必要な信号
処理を行なうデコード機能(リードチャネル)と、ディ
スク11へのデータ記録に必要な信号処理を行なうエン
コード機能(ライトチャネル)と、上記リード信号から
のサーボデータ抽出を行なうサーボ抽出機能とを有して
いる。
源が断たれたことを、電源電圧(Vcc)のレベルを監
視することで検出する。CPU22は、制御プログラム
が格納されている図示せぬROM(Read Only Memory)
を内蔵し、当該制御プログラムに従って磁気ディスク装
置の各部の制御を行なう。この制御の代表的なものに、
リード/ライト回路20により抽出されたサーボデータ
中のシリンダコード、バーストデータに基づいてヘッド
12を目標位置に移動(シーク・位置決め)するヘッド
制御がある。つまり、CPU22は、等価的にヘッド制
御回路221を有している。このCPU22のヘッド制
御により実現されるヘッド制御回路221では、ヘッド
12を目標位置に移動させるためにVCMドライバ18
に与える制御量が目標位置と現在位置との差(距離)を
元に算出される。通常状態では、ヘッド制御回路221
により各サーボエリア単位で算出される制御量がCPU
22に内蔵されたシリアルインタフェース(SI)22
4からD/A(デジタル/アナログ)変換器24を介し
てVCMドライバ18に与えられる。
スピンドルモータ15の停止指示が与えられた場合に、
ヘッド12を退避部14にアンロードさせる通常アンロ
ード制御を行なう機能を有する。この通常アンロード制
御では、ヘッド12を現在位置から退避部14に一定の
速度で移動させるためにVCMドライバ18に与える制
御量が、VCM16の角度回転により発生される起電圧
をもとに算出される。また、CPU22は、装置への電
源が供給された場合、或いはホストシステムからSPM
15の回転指示が与えられた場合に、退避部14にリト
ラクトされていたヘッド12をディスク11上にロード
させるロード制御を行なう機能も有する。
た場合に、ヘッド12を退避部14にリトラクトさせる
電源遮断時アンロード制御を行なう機能も有する。この
電源遮断時アンロード制御においては、ヘッド12を現
在位置から退避部14に移動させるのに必要な制御量
が、例えば移動先(リトラクト先)と現在位置との差
(距離)をもとに算出される。従って、CPU22は等
価的に、電源遮断時用アンロード制御回路222と、電
源遮断検出回路21の検出結果に応じてヘッド制御回路
221又は、電源遮断時用アンロードアンロード制御回
路222の出力を切り替える切替え回路223とを有し
ている。
はアンロード制御時等において、CPU22からSI2
24を介して与えられるデジタルの制御量をアナログの
制御量に変換する。このD/A変換機24の出力は、V
CMドライバ18に与えられる。
8、ヘッドアンプ回路19、リード/ライト回路20、
電源遮断検出回路21、CPU22、D/A変換器2
4、HDC(図示せず)等には、装置の電源(電源電圧
Vcc)が供給される。また、電源遮断時には、ヘッド
12(キャリッジ13)の移動とその制御に必要なVC
Mドライバ18、CPU22及びD/A変換器24を含
む回路系(以下、アンロード制御回路系と称する)のみ
に、補助電源(図3中のコンデンサ66から構成される
補助電源、または図7中の電源安定化回路72を含む補
助電源)から電源電圧が印加される。この補助電源の仕
組みについては後述する。
ンロード制御回路系による電源遮断時のアンロード制御
動作を可能とする磁気ディスク装置内の補助電源を中心
とする構成例について図3を参照して説明する。図3
は、図1の磁気ディスク装置において採用される補助電
源を中心とする構成例を示す機能ブロック図であり、図
1と同一部分には同一符号を付してある。ここでは、電
源遮断時にヘッドを自動的に所定の退避位置に退避させ
る動作(パワーオフアンロード)に必要な電圧をコンデ
ンサ66のみから供給する。
イン)61と、電源ライン(第2の電源ライン)62と
の間にはスイッチ63が設けられている。電源ライン6
1は、装置の主電源からの電源電圧Vccを伝達するの
に用いられる。電源ライン62は、上記電源ライン61
からの電源電圧Vccをアンロード制御回路系をなすC
PU22、D/A変換器24及びVCMドライバ18の
みに伝達するのに用いられる。
れ、主電源が投入されている状態(電源投入時)におい
ては、ON状態(閉状態)に設定され、電源遮断時にO
FF状態(開状態)に切り替え設定される。電源ライン
61には、アンロード制御回路系以外の回路、例えば図
1中のSPMドライバ17、ヘッドアンプ回路19、及
びリード/ライト回路20などの他、電源遮断検出回路
21が接続されている。検出回路21により検出され
る。すると電源遮断検出回路21は、電源遮断検出状態
にある旨の状態入力(電源遮断状態出力)を行なう。こ
の状態出力はCPU22で検出可能である。
いてはスイッチ制御信号630を高レベルに設定し、電
源遮断時にはスイッチ制御信号630を低レベルに切り
替える。このスイッチ制御信号630はスイッチ63の
ON/OFF制御に用いられる。スイッチ63は高レベ
ルのスイッチ制御信号630が供給されている期間だけ
ON状態となる。
は、スイッチ70、電源ライン(第3の電源ライン)6
4、コンデンサ66が、この順で設けられている。スイ
ッチ70はFET等の半導体で構成され、通常はON状
態に設定され、コンデンサ66の両端の蓄電圧を測定す
る場合にのみOFF状態に切り替え設定される。スイッ
チ70が通常はON状態であることから、電源ライン6
4は、スイッチ63のON/OFF状態に従って、主電
源投入時においては電源電圧Vccをコンデンサ66に
供給して電荷を蓄積し、また電源遮断時においてはコン
デンサ66に蓄積された電荷をアンロード制御回路系の
みに対して伝達するのに用いられる。
スイッチ71を介して電源ライン64と接続し、またA
/D変換器67及び接地された抵抗69に接続してい
る。スイッチ71はFET等の半導体で構成され、通常
はOFF状態に設定され、コンデンサ66の蓄電圧測定
の場合にのみON状態に切り替え設定される。従って、
電源ライン65は、スイッチ70及び71のON/OF
F動作の連携によって、当該電圧測定時にはコンデンサ
66に蓄積された蓄電圧をA/D変換器67に印加する
のに用いられる。
イッチ制御信号700、710を高レベルに設定し、当
該電圧測定時にはスイッチ制御信号700、710を低
レベルに切り替える。このスイッチ制御信号700、7
10は、それぞれスイッチ70、71のON/OFF制
御に用いられる。スイッチ70は、高レベルのスイッチ
制御信号700が供給されている期間だけ、閉状態(O
N状態)となり、スイッチ71は、逆に、高レベルのス
イッチ制御信号710が供給されている期間だけ、開状
態(OFF状態)となる。
ンデンサ66から与えられる電圧(アナログ量)をデジ
タル量に変換してCPU22に与える。CPU22で
は、この与えられたデジタル量に基づいて、コンデンサ
66の蓄電圧が正常か否かを判定する。
行なうロード可否判定に関する動作を図4のフローチャ
ートを参照して説明する。
が供給された場合、或いはホストシステムからSPM1
5への回転指示が与えられた場合に、退避部14にリト
ラクトされていたヘッド12をディスク11上にロード
させるロード制御の開始要求がなされる。ロード制御の
開始要求がなされると(S1)、先ず同要求に関してヘ
ッドロード禁止判定を受けた回数が所定回数N以上でな
いことが判定される(S2)。ここで、所定回数N以上
でない場合には、コンデンサ66の蓄電圧が測定される
(S3)。
された場合には(S4)、万一動作中に電源遮断が生じ
た場合でもヘッドアンロードを確実に完了可能と判断
し、ヘッドロードを許可する(S5)。一方、当該蓄電
圧に異常が見られる場合には(S4)、一時的にヘッド
ロードを禁止して(S6)、再びコンデンサ66の蓄電
圧モニタに入る。この蓄電圧測定には毎回一定の時間を
要するため、関連回路が正常であれば数回の蓄電圧測定
を実施する間にコンデンサ66に規定値(ここでは主電
源からの電圧Vcc)が蓄えられることとなる。しかし
ながら、所定回数N以上の蓄電圧モニタを行なったにも
拘わらずコンデンサ66の蓄電圧が正常値を示さない場
合は(S2)、何らかのエラーが生じたもの(電圧異
常)と判断し(S7)、ヘッドロード制御を開始せず
に、その旨を例えばホストシステムに通知してユーザに
知らしめる。
定(図4のS3)は、予め定められた設定値との比較に
より行なわれる。図5を用いてこのコンデンサ電圧の正
常/異常判定方法について説明する。
と(S21)、スイッチ70がON状態からOFF状態
に切り替えられ、スイッチ71がOFF状態からON状
態に切り替えられる(S22)。ここで、CPU22
は、A/D変換器67を介して両スイッチを切り替えた
瞬間のコンデンサ66の電圧V0を取り込む(S2
3)。更に、所定の時間T1経過後のコンデンサ電圧V
1を取り込む(S24)。
N状態に切り替えられ、スイッチ71がON状態からO
FF状態に切り替えられる(S25)。ここで、CPU
22は、主電源からの電源電圧VccとV0とを比較し
(S26)、V0がVcc未満である場合にはコンデン
サが故障しているものと判断する(S30)。また、S
26でV0がVcc以上 である場合には、V1をVt
(時間T1における必要最低電圧)と比較し(S2
7)、V1がVt未満である場合にはコンデンサ66の
容量がまだ不足しているものと判断する(S29)。
尚、S27においてV1がVt以上である場合にのみ、
CPU22はコンデンサ66に蓄えられている電圧が正
常であると判断する。
6に蓄えられている電圧をとったものであり、コンデン
サ66が正常な場合の許容電圧曲線は時間の経過に従っ
て、主電源の電源電圧Vccから徐々に蓄電圧が降下す
る許容電圧曲線を描く。これに対し、例えば測定したコ
ンデンサの電圧曲線が図6に示したような場合には、S
23で取り込まれた電圧V0がVccに達していないた
め、いまだ十分に電荷が蓄えられていない場合を示す。
また、コンデンサ66の性能が劣化している場合などに
は、V0においてVcc蓄えていたとしても、その後急
激に蓄電圧が降下し所定時刻T1においてVtに満たな
くなってしまう場合が起こり得る。更に、コンデンサ6
6がショート又は破損している場合には電荷が蓄えられ
ないため、図6における時間軸上に直線として現れる。
は、ヘッドのロード制御を開始する前に、電源遮断時に
ヘッドを所定の退避箇所にリトラクトするのに必要な電
力がコンデンサ66に確保されているか否かを判定す
る。これにより、磁気ディスク装置の起動直後のため十
分なコンデンサ66の蓄電圧を確保できておらず、或い
はコンデンサ66に故障があるにも拘わらずヘッドのロ
ード制御要求がなされたような場合であっても、電源遮
断時のヘッドのパワーオフアンロードを確実に行なうこ
とが可能となる。
適用される補助電源を中心とする他の構成例を示す機能
ブロック図であり、図1又は図3と同一部分には同一符
号を付してある。ここでは、電源遮断時のパワーオフア
ンロードに必要な電圧をコンデンサ66の蓄電圧及びS
PM15の逆起電圧から供給する。
V、Wの3相)のコイル(SPMコイル)を有してい
る。SPMドライバ17は、SPM15の各相(励磁
相、駆動相)の切り替え制御、各コイルに流す電流の制
御を行なうことでSPM15を所定の回転数で回転させ
る。
M15の回転に伴って誘導される交流の逆機電圧(逆起
電力)が発生する。そこで、図7の構成では、この逆起
電圧を利用して電源を得るために、当該逆起電圧を整流
する整流回路68と、この整流回路68の出力の安定化
を図るための電源安定化回路72とが設けられる。電源
安定化回路72はDC−DCコンバータにより構成され
る。
の入力との間には、スイッチ73が設けられ、電源安定
化回路72の出力と電源ライン62との間にはスイッチ
74が設けられている。スイッチ73、74は、例えば
FET等の半導体で構成されている。スイッチ73、7
4は、スイッチ63とは逆に、CPU22からのスイッ
チ制御信号730、740が高レベルの主電源投入時に
おいてはOFF状態に設定され、電源遮断時には低レベ
ルのスイッチ制御信号730、740に応じてON状態
に切り替え設定される。従って、CPU22は、図7に
示したスイッチ制御信号700、710、730、74
0として、同一の信号を各スイッチに与えれば良い。
61からSPMドライバ17への電源供給が断たれるた
め、SPMドライバ17の出力はディスエイブルされ
る。しかしながら、SPM15はイナーシャー(慣性
力)によって、SPMドライバ17からの出力がディス
エイブルされた後もしばらくは回転を続ける。このた
め、SPM15の各コイルには、電源遮断後もしばらく
の間は逆起電圧が発生する。
圧は整流回路68により整流されて、DC電圧に変換さ
れる。スイッチ73、74は、電源投入時にはOFFさ
れているが、電源が遮断されると、上記したようにCP
U22からの低レベルスイッチ制御信号730、740
によりONする。すると、整流回路68の出力電圧(D
C電圧)は、電源安定化回路72により安定なDC電圧
に変換され、電源ライン62を介してCPU22を含む
アンロード制御回路系のみに印加される。この結果、装
置の電源が遮断されても、CPU22を含むアンロード
制御回路系の動作が保証され、当該回路系によるヘッド
12のアンロード制御を行なうことができる。
源遮断時の補助電源供給に際し、コンデンサ66の蓄電
圧に加えてSPM15の逆起電圧を有効活用できるた
め、コンデンサ66の容量を小さくすることができ、こ
れにより省コスト化が図れる。また、コンデンサ66の
蓄電圧とSPM15の逆起電圧を互いにバックアップす
る仕様とすることにより、パワーオフアンロードの確実
性を一層向上させることも可能となる。
ード・アンロード方式を採用する磁気ディスク装置に適
用した場合を例に説明したが、本発明はヘッド12のリ
トラクト先がディスク11上のCSSエリアとなるCS
S方式の磁気ディスク装置にも同様に適用できるもので
ある。
ば、ヘッドのロード制御開始前に、電源遮断時にヘッド
を所定の退避箇所にリトラクトするのに必要な電力が確
保されているか否かが判定され、当該必要電力が確保さ
れている場合にのみロード制御を開始するため、電源遮
断時のヘッドのパワーオフアンロードを確実に行なうこ
とができる。
ク装置の構成を示す機能ブロック図。
めの斜視図。
制御回路系による電源遮断時のアンロード制御動作を可
能とする磁気ディスク装置内の補助電源を中心とする構
成例を示す機能ブロック図。
を説明するためのフローチャート。
詳細を示したフローチャート。
めの許容電圧曲線を示した図。
制御回路系による電源遮断時のアンロード制御動作を可
能とする磁気ディスク装置内の補助電源を中心とする他
の構成例を示す機能ブロック図。
ジ、 14…退避部(退避箇所)、 15…スピンドル
モータ(SPM)、 16…ボイスコイルモータ(VC
M)、 17…SPMドライバ、 18…VCMドライ
バ、 19…ヘッドアンプ回路、 20…リード/ライ
ト回路、 21…電源遮断検出回路、 22…CPU、
24…D/A変換器、 61…電源ライン(第1の電
源ライン)、 62…電源ライン(第2の電源ライ
ン)、 63…スイッチ(第1のスイッチ)、 64…
電源ライン(第3の電源ライン)、 65…電源ライン
(第4の電源ライン)、 66…コンデンサ(補助電
源)、 67…A/D変換器、 68…整流回路、 7
0…スイッチ(第2のスイッチ)、 71…スイッチ
(第3のスイッチ)、 72…電源安定化回路、 73
…スイッチ(第4のスイッチ)、 74…スイッチ(第
5のスイッチ)、 110…アンロード退避エリア、1
31…221…ヘッド制御回路、 222…電源遮断時
用アンロード制御回路、 224…シリアルインタフェ
ース(SI)
Claims (5)
- 【請求項1】 ヘッドにより情報の再生が行なわれる記
録媒体を回転するスピンドルモータと、前記ヘッドを前
記媒体の半径方向に移動させるための駆動力を発生する
ボイスコイルモータとを備え、前記媒体の回転停止状態
では前記ヘッドを所定の退避箇所に退避するディスク装
置において、 前記装置の電源の遮断を検出する電源遮断検出手段と、 前記ボイスコイルモータを制御することにより前記ヘッ
ドを前記媒体上の目標位置に移動制御する制御手段であ
って、前記電源遮断検出手段による電源遮断検出時に
は、前記ボイスコイルモータを制御して前記ヘッドを前
記退避箇所に退避させる制御手段と、 前記電源遮断検出手段による電源遮断検出時に前記制御
手段にて少なくとも前記退避を行なうのに必要な部分に
電力を供給する補助電源手段とを具備し、 前記制御手段は、前記移動制御を開始する前に、前記補
助電源手段が前記退避に必要な電圧を蓄えているか否か
を判定し、前記必要な電圧を蓄えているときにのみ前記
移動制御を開始することを特徴とするディスク装置。 - 【請求項2】 前記補助電源手段が、前記装置の電源に
より電荷を蓄えるコンデンサを含むことを特徴とする請
求項1に記載のディスク装置。 - 【請求項3】 前記電源遮断検出手段による電源遮断検
出時に、前記スピンドルモータによる逆起電圧を検出し
て前記制御手段にて少なくとも前記退避を行なうのに必
要な部分に逆起電力を供給する逆起電力供給手段を更に
具備したことを特徴とする請求項1に記載のディスク装
置。 - 【請求項4】 前記装置に電源を供給するための第1の
電源ラインと、 前記第1の電源ラインからの電源を前記制御手段に供給
するための第2の電源ラインと、 前記第1及び第2の電源ライン間の接続/切り離しを行
なうためのスイッチであって、前記第1の電源ラインを
介して前記装置の電源が供給されている装置電源投入状
態において閉状態に設定され、前記電源遮断検出手段に
よる電源遮断検出時に切り替え設定される第1のスイッ
チと、 前記第2の電源ラインからの電源を前記コンデンサに供
給するための第3の電源ラインと、 前記第2及び第3の電源ライン間の接続/切り離しを行
なうためのスイッチであって、前記第1及び第2の電源
ラインを介して前記装置の電源が供給されている装置電
源投入状態において閉状態に設定され、前記制御手段に
よる前記補助電源手段の前記電圧判定時に切り替え設定
される第2のスイッチと、 前記コンデンサに蓄えられた電力を前記制御手段に供給
するための第4の電源ラインと、 前記第3及び第4の電源ライン間の接続/切り離しを行
なうためのスイッチであって、前記制御手段による前記
補助電源手段の前記電圧判定時以外には閉状態に設定さ
れ、当該電圧判定時に切り替え設定される第3のスイッ
チとを更に具備し、 前記制御手段は、前記第4の電源ラインによって供給さ
れた電力に基づき、前記コンデンサに当該必要な電圧が
蓄えられているか否かを判定することを特徴とする請求
項2に記載のディスク装置。 - 【請求項5】 記録媒体からの情報の再生に用いられる
ヘッドの制御中に電源が遮断された場合、補助電源を利
用して前記ヘッドを、所定の退避箇所に退避する機能を
有するディスク装置に適用されるヘッド制御可否判定方
法であって、 前記電源から前記補助電源に電力を蓄積するステップ
と、 前記補助電源に蓄積された電力を検出するステップと、 前記検出した電力に基づき、前記装置の電源遮断時に前
記ヘッドを前記退避箇所に退避させるのに必要な電力を
前記補助電源が蓄積しているか否かを判定するステップ
と、 前記補助電源に前記必要な電力が蓄積されている場合に
のみ前記ヘッドを移動制御することを許可するステップ
とを具備したことを特徴とするディスク装置におけるヘ
ッド移動可否判定方法。
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