JP2001143228A - 電源遮断時アンロード回路、同回路を備えたディスク記憶装置及び電源遮断時におけるヘッドアンロード方法 - Google Patents

電源遮断時アンロード回路、同回路を備えたディスク記憶装置及び電源遮断時におけるヘッドアンロード方法

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JP2001143228A
JP2001143228A JP32254799A JP32254799A JP2001143228A JP 2001143228 A JP2001143228 A JP 2001143228A JP 32254799 A JP32254799 A JP 32254799A JP 32254799 A JP32254799 A JP 32254799A JP 2001143228 A JP2001143228 A JP 2001143228A
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Kenji Tsuruta
健二 寉田
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小容量のコンデンサを用いながら、電源遮断時
のヘッドアンロードが確実に行えるようにする。 【解決手段】電源遮断検出回路38により装置電源が遮
断されたことが検出されて、アンロード指令信号380
が低レベルになると、SPM15に発生する逆起電力を
逆起電力整流回路34にて整流することで得られる逆起
整流電圧が、電源切替回路37からスイッチ43を介し
てVCM16に印加される。これにより、VCM16が
駆動して、ヘッドをランプ側に移動する。タイマ39
は、電源遮断時より時間計測を開始し、所定時間を計測
すると、電源切替信号370を低レベルに切り替える。
すると、電源切替回路37はVCM16に印加する電圧
を、逆起整流電圧から、電源電圧昇圧回路35により電
荷が蓄積されているコンデンサ36の電圧に切り替え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドのロード・
アンロード方式を適用するディスク記憶装置に係り、特
に電源遮断時にヘッドをランプに確実にアンロードさせ
るのに好適な電源遮断時アンロード回路、同回路を備え
たディスク記憶装置及び電源遮断時におけるヘッドアン
ロード方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、ディスク記憶装置、例えば磁気デ
ィスク装置の中には、ヘッドのロード・アンロード方式
を適用するものが現れ始めている。ヘッドのロード・ア
ンロード方式の特徴は、ディスク媒体の回転停止時には
ヘッドを当該ディスク媒体外に設けられたランプ(ラン
プ機構)と呼ばれる退避部にリトラクト(アンロード)
し、回転開始時には定常速度に達した後にヘッドをディ
スク媒体上に移動(ロード)する点にある。
【0003】ヘッドのロード・アンロード方式における
ヘッドアンロード時の動作の詳細を図2を参照して説明
する。まず、予め定められたシーケンスに従ってボイス
コイルモータ(VCM)を駆動して、当該VCMを含む
(ヘッド駆動機構としての)ヘッドアクチュエータ13
を角度回転(回動)させることで、ヘッド12が取り付
けられているサスペンション(アーム)131をディス
ク媒体11の外周方向に移動させる。これにより、サス
ペンション131の先端部(タブ)131aが、ディス
ク媒体11の外側に当該ディスク媒体11に近接して配
置されたランプ14の傾斜部141に到達する。この状
態で、VCMを駆動し続けると、タブ131aはランプ
14の傾斜部141を摺動して乗り上がる。これによ
り、ヘッド12はディスク媒体11から持ち上げられ、
ディスク媒体11から外れた、外周ストッパ(図示ず)
で規定される位置で停止する。ここでは、ヘッド12は
ランプ14上に位置しないが、煩雑な表現を避けるた
め、ヘッド12がランプ14にリトラクト(アンロー
ド)されると表現する。
【0004】上記したように、ヘッドのロード・アンロ
ード方式では、ディスク媒体の回転停止時にはヘッドが
ディスク媒体に吸着しないように、予め定められたシー
ケンスに従ってVCMを駆動してヘッドをランプに乗り
上げさせるて、ヘッドとディスク媒体とが非接触状態に
なるようにするのが一般的である。したがってヘッドの
ロード・アンロード方式は、ディスク媒体の表面性を良
くしてヘッドの浮上量を下げ記録密度を向上させるのに
有効である。
【0005】ところが、ディスク媒体の回転によりヘッ
ドが当該媒体上を浮上している状態で意図しない装置電
源遮断が発生した場合には、ヘッドがディスク媒体に吸
着する虞がある。このため、意図しない装置電源遮断時
等においても、ヘッドをランプに自動的にアンロードす
る必要がある。しかし、そのときにはディスク装置の電
源の供給は断たれているため、装置電源以外からVCM
に電力を供給する仕組みが必要となる。
【0006】そこで従来は、電源遮断時の電力供給方法
として、ディスク媒体を回転させるスピンドルモータ
(SPM)が電源遮断後も慣性により回転しているとき
に発生する逆起電力を整流し、ヘッドアンロード用の電
力として供給する方法が適用されていた。
【0007】ところが、磁気ディスク装置が小型化さ
れ、SPMも小型化されると、そのSPMからは大きな
逆起電力を得ることが困難となる。一方、ヘッドをラン
プに確実にアンロードするには、つまりヘッドをランプ
に乗り上げさせるには、比較的大きな電力を必要とする
る。このため、磁気ディスク装置が小型化されると、S
PMからの逆起電力を整流する手法では、安定したヘッ
ドアンロード動作ができないという問題があった。
【0008】このため、特開平5−174519号公報
に記載されているように、装置電源(第1の電源)遮断
時のヘッドアンロードに用いる電源(第2の電源)とし
てのコンデンサを有する電圧変換手段を設け、通常状態
では電圧変換手段により12Vの装置電源電圧を30V
に昇圧してコンデンサに電荷を蓄えておき、装置電源遮
断時には当該コンデンサに蓄えられている電荷をVCM
の駆動に利用することで、電源遮断時のヘッドアンロー
ドを確実に行えるようにする技術が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、特開
平5−174519号公報には、ディスク記憶装置(記
録再生装置)において、通常状態では電圧変換手段によ
り12Vの装置電源電圧を30Vに昇圧してコンデンサ
に電荷を蓄えておき、装置電源遮断時には当該コンデン
サに蓄えられている電荷をVCMの駆動に利用すること
で、電源遮断時のヘッドアンロードを確実に行えるよう
にする技術が記載されている。
【0010】しかし最近は、装置の小型化に伴い、電源
電圧も例えば3.3Vと低くなってきており、このよう
な低い電源電圧を30V程度まで昇圧するには、大容量
のコンデンサが必要となる。コンデンサの容量は一般に
そのサイズ(外形サイズ)で決まることから、大容量の
コンデンサを用いた場合には、そのサイズも大きくな
る。つまり大容量のコンデンサを用いると、大きな実装
スペースを必要とするため、装置の小型化が困難とな
る。
【0011】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、電源遮断時のヘッドアンロード用の電力
供給源として、スピンドルモータに発生する逆起電力を
整流する回路と、電圧昇圧回路に接続されたコンデンサ
との2つの電力供給源を効果的に組み合わせて使用する
ことで、小容量のコンデンサを用いながら、電源遮断時
のヘッドアンロードが確実に行える電源遮断時アンロー
ド回路、同回路を備えたディスク記憶装置及び電源遮断
時におけるヘッドアンロード方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の電源遮断時アン
ロード回路は、ヘッドにより情報の記録再生が行われる
ディスク媒体を回転させるSPM(スピンドルモータ)
と、ヘッドをディスク媒体の半径方向に移動させるため
のVCM(ボイスコイルモータ)を駆動源とするヘッド
アクチュエータとを備え、ディスク媒体の回転停止状態
ではヘッドが当該媒体外に配置されたランプにアンロー
ドされるヘッドロード・アンロード方式のディスク記憶
装置に適用される電源遮断時アンロード回路であって、
SPMの逆起電力を整流する逆起電力整流回路と、ディ
スク記憶装置に供給される電源電圧を昇圧する昇圧回路
と、この昇圧回路の出力により電荷が蓄積されるコンデ
ンサと、電源遮断時にVCMに電流を供給してヘッドを
ランプにアンロードさせるための電力供給源として、電
源遮断直後は上記逆起電力整流回路を、電源遮断時より
所定時間経過後は上記コンデンサを切り替え使用する電
源切替回路とを備えたことを特徴とする。
【0013】ここで、上記電源切替回路による電力供給
源の切替タイミング、つまり電源遮断発生時を基準とす
る所定時間経過時点を決定するには、電源遮断発生時よ
り時間計測を行い、上記所定時間を計測した際に電源切
替信号を出力するタイマを用いるとよい。また、このタ
イマの動作用電力供給電源には、上記コンデンサまたは
逆起電力整流回路を用いるとよい。
【0014】このような構成の電源遮断時アンロード回
路においては、電源遮断によりSPMへの駆動電流供給
が断たれても当該SPMが慣性により回転を続けること
で当該SPMに発生する逆起電力を整流する逆起電力整
流回路と、電源電圧を昇圧する昇圧回路に接続されたコ
ンデンサとの2種の電力供給源を備え、つまり逆起電力
整流回路とコンデンサとの2種の電力供給源を併用し、
電源遮断時のヘッドアンロードのためのVCMの駆動用
の電力供給源として、電源遮断直後は、電力の蓄えが不
可能な逆起電力整流回路を用い、所定時間経過後には、
電力(電荷)の蓄えが可能なコンデンサに切り替えて使
用することにより、即ち逆起電力整流回路、コンデンサ
の順で使用することにより、逆起電力整流回路及びコン
デンサを有効に利用でき、電源遮断直後からコンデンサ
を利用する方式に比べて、小容量のコンデンサ、つまり
小型のコンデンサを用いても、安定したヘッドアンロー
ド動作が実現可能となる。これにより、装置の小型化に
対応できる。
【0015】ここで、電源遮断時にディスク媒体上に位
置しているヘッドをVCM(を駆動源とするヘッドアク
チュエータ)の駆動によりランプまで移動するのに必要
な電力量は、ランプに到達したヘッドを当該ランプ上に
乗り上げさせるのに必要な電力量より十分に少なくて済
む。したがって、電源切替回路による電力供給源の切替
タイミングである、電源遮断時発生時を基準とする所定
時間経過時点として、ヘッドがディスク媒体の最内周に
位置している場合に、当該ヘッドをランプまで移動する
のに必要な時間を設定するとよい。
【0016】なお、本発明は、上記構成の電源遮断時ア
ンロード回路を備えたディスク記憶装置としても、或い
は上記構成の電源遮断時アンロード回路で実現されるア
ンロード手順を持つ方法の発明(電源遮断時におけるヘ
ッドアンロード方法)としても成立する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を磁気ディスク装置
に適用した実施の形態につき図面を参照して説明する。
【0018】図1は本発明の一実施形態に係るヘッドの
ロード・アンロード方式を適用する磁気ディスク装置の
筐体内の概略構造を示す平面図である。
【0019】図1において、11はデータが記録される
ディスク媒体(磁気ディスク)である。ディスク媒体1
1の各面(記録面)には同心円状の多数のトラック(図
示せず)が形成され、各トラックには、ヘッドのシーク
・位置決め等に用いられるサーボデータが記録されたサ
ーボエリアが等間隔で配置されている。このサーボエリ
ア間はユーザエリアとなっており、当該ユーザエリアに
は記録単位としてのセクタ(データセクタ)が複数配置
されている。各サーボエリアは、ディスク媒体11上で
は中心から各トラックを渡って放射状に等間隔で配置さ
れている。なお本実施形態では、単一枚のディスク媒体
11が配置された磁気ディスク装置を想定しているが、
複数枚のディスク媒体が積層配置された構成であっても
構わない。
【0020】ディスク媒体11の各面(記録面)側に
は、当該ディスク媒体11からのデータ読み出し(デー
タ再生)及び当該ディスク媒体11へのデータ書き込み
(データ記録)に用いられるヘッド(磁気ヘッド)12
がそれぞれ設けられている。
【0021】ヘッド12はヘッド移動機構としてのロー
タリ型アクチュエータ13に取り付けられており、当該
アクチュエータ13の角度回転に従ってディスク媒体1
1の半径方向に移動する。これにより、ヘッド12は、
目標トラック上にシーク・位置決めされるようになって
いる。
【0022】ディスク媒体11の外周側には、(SPM
15の回転停止に伴う)当該ディスク媒体11の回転停
止状態においてヘッド12を退避させておくためにラン
プ(退避部)14が配置されている。ランプ14は、図
2に示すように、ディスク媒体11に近接して、且つア
クチュエータ13に取り付けられたサスペンション(ア
ーム)131の先端部(タブ)131aの移動経路上の
所定位置に設けられている。
【0023】ディスク媒体11はSPM(スピンドルモ
ータ)15により高速に回転する。アクチュエータ13
は、VCM(ボイスコイルモータ)16により駆動され
る。
【0024】SPM15の回転を停止させる場合には、
CPU(図示せず)の制御によりVCM16のコイルに
所定方向に電流を流して、アクチュエータ13を矢印A
で示すようにディスク媒体11の半径方向に移動させる
ことで、ヘッド12をディスク媒体11上からランプ1
4に退避するアンロード制御を行う。このヘッドアンロ
ード制御により、ヘッド12とディスク媒体11とが接
触するのが防止される。
【0025】また、SPM15の回転によりヘッド12
がディスク媒体11上で浮上している状態で電源が遮断
された場合には、SPM15で発生する逆起電力と後述
するコンデンサ36(図3参照)に蓄積された電荷を利
用してVCM16に電圧を印加して、当該VCM16の
コイルにアンロード用電流(VCM電流)を流すことに
より、ヘッド12をランプ14にアンロードする。
【0026】次に、図1の磁気ディスク装置に適用され
る、電源遮断時のアンロード動作を実現する電源遮断時
アンロード回路30を中心とする構成について、図3の
ブロック図を参照して説明する。なお、図1と同一部分
には同一符号を付してある。
【0027】図3において、SPMドライバ31はSP
M15の駆動回路であり、当該SPM15の駆動相の切
り替えを制御すると共に当該SPM15のコイルに駆動
電流(SPM電流)を供給することで、当該SPM15
を回転駆動させる。VCMドライバ32はVCM16の
駆動回路であり、当該VCM16のコイルに端子161
または端子162から駆動電流(VCM電流)を供給す
ることで当該VCM16を駆動する。VCM16が駆動
することでヘッドアクチュエータ13が駆動し、当該ア
クチュエータ13のサスペンション131の先端に設け
られたヘッド12をディスク媒体11の外周方向または
内周方向に移動する。ここでは、VCM16の端子16
1から(端子162の方向に)駆動電流を流すことで、
ヘッド12を外周方向へ移動し、端子162から(端子
161の方向に)駆動電流を流すことで、ヘッド12を
内周方向へ移動することができるようになっている。
【0028】SPMドライバ31及びVCMドライバ3
2は、コントロール論理回路33と接続されている。コ
ントロール論理回路33はSPM15及びVCM16の
2種のモータの制御回路であり、SPMドライバ31及
びVCMドライバ32に対し、SPM15及びVCM1
6に供給される駆動電流を決定するための制御量を設定
する。
【0029】電源遮断時アンロード回路30は、SPM
15に発生する逆起電力を整流する逆起電力整流回路3
4と、装置電源から供給される電源電圧(装置電源電
圧)を所定電圧(ここでは、装置電源電圧の2倍程度の
電圧)に昇圧する電源電圧昇圧回路35と、当該電源電
圧昇圧回路35に接続されたコンデンサ36とを有して
いる。コンデンサ36は、電源電圧昇圧回路35により
昇圧された電圧により電荷を蓄積するのに用いられる。
【0030】電源遮断時アンロード回路30はまた、逆
起電力整流回路34の出力電圧またはコンデンサ36の
電圧を電源切替信号370に応じて切り替えて、電源遮
断時のヘッドアンロード(リトラクト)用の電源電圧
(アンロードで電圧)として出力する電源切替回路37
と、装置電源の遮断を検出してヘッド12をランプ14
にアンロード(リトラクト)させるための指令信号(ア
ンロード指令信号)380を出力する電源遮断検出回路
38とを有している。電源切替回路37は、電源遮断時
において動作可能なように、例えばFET素子を用いて
構成されている。
【0031】電源遮断時アンロード回路30は更に、コ
ンデンサ36を自身の動作用電力供給源とするタイマ3
9であって、装置電源遮時からSPM15の回転パルス
をカウントすることで時間計測を行い、所定時間Taを
計測すると、電源切替信号370を高レベルから低レベ
ルに切り替えるタイマ39と、電源遮断時にオフしてV
CMドライバ32をVCM16の端子161,162か
ら切り離すためのスイッチ41,42と、電源遮断時に
オンして電源切替回路37の出力をVCM16の端子1
61に接続するスイッチ43と、電源遮断時にオンして
VCM16の端子162を接地させるスイッチ44とを
有している。スイッチ41〜44は電源遮断検出回路3
8からのアンロード指令信号380に応じて動作する。
スイッチ41〜44は、電源遮断時におけるアンロード
指令信号380の高レベルから低レベルへの状態遷移に
応じて動作(スイッチ41,42はオフ動作、スイッチ
43,44はオン動作)可能なように、例えばFET素
子を用いて構成されている。なお、装置電源の投入時
は、スイッチ41,42はオン状態に、スイッチ43,
44はオフ状態に、それぞれ初期設定される。また、電
源切替信号370及びアンロード指令信号380は高レ
ベルに初期設定される。
【0032】次に、図3中の電源遮断時アンロード回路
30を中心とする電源遮断時のヘッドアンロード動作に
ついて、図4のタイミングチャートを参照して説明す
る。今、SPM15が所定の回転速度で定常回転してお
り、ヘッド12がディスク媒体11の任意のトラック上
で浮上している状態で、図4に示す時刻t1で装置電源
が遮断されたものとする。この場合、SPMドライバ3
1に供給される装置電源電圧(ここでは、3.3V)は
断たれるため、当該SPMドライバ31からSPM15
に駆動電流は供給されなくなる。しかしSPM15は、
慣性により回転を続ける。この結果、SPM15のコイ
ルには逆起電力が誘起される。
【0033】逆起電力整流回路34は、SPM15に誘
起される逆起電力を整流し、図4に示すような整流電圧
(逆起整流電圧)を出力する。この逆起整流電圧は、タ
イマ39からの電源切替信号370が低レベルとなるま
での間、電源切替回路37により、VCM16を駆動す
るための電圧(アンロード電圧)としてスイッチ43側
に出力される。
【0034】電源遮断検出回路38は、装置電源電圧を
監視している。もし、上記のように装置電源が遮断して
装置電源電圧値が所定値以下になると、電源遮断検出回
路38は装置電源が遮断されたと判断する。この場合、
電源遮断検出回路38はヘッド12がディスク媒体11
に吸着するのを防止するために、当該ヘッド12をラン
プ14にアンロードさせる低レベルのアンロード指令信
号380を出力する。したがって本実施形態では、図4
に示すように、時刻t1で低レベルのアンロード指令信
号380が出力される。
【0035】電源遮断検出回路38から低レベルのアン
ロード指令信号380が出力されると、スイッチ41及
び42がオフする。すると、VCMドライバ32はVC
M16の端子161,162から切り離される。同時
に、スイッチ43及び44がオンし、これにより電源切
替回路37の出力がスイッチ43を介してVCM16の
一方の端子161に接続されると共に、VCM16の他
方の端子162はスイッチ44を介して接地される。
【0036】このとき、電源切替回路37からスイッチ
43側には、逆起電力整流回路34からの逆起整流電圧
が選択的に出力されている。したがってVCM16のコ
イルには、装置電源遮断直後は、逆起電力整流回路34
からの逆起整流電圧をアンロード電圧として、端子16
1から端子162への向きに、当該電圧で決まる駆動電
流が流れる。これにより、アクチュエータ13はヘッド
12をディスク媒体11の外周方向へ移動する向きに駆
動する。但し、逆起整流電圧は図4に示すように時間経
過と共に低下することから、このままの状態では、ヘッ
ド12がランプ14に到達した際に、[従来の技術]の
欄で述べたように当該ヘッド12をランプ14に乗り上
げさせるのに十分な電力が得られず、安定したヘッドア
ンロード動作ができなくなる。
【0037】そこで本実施形態では、以下に述べるよう
に、ヘッド12がランプ14に到達していると見なされ
る時点で、逆起整流電圧からコンデンサ36の電圧に切
り替えることで、小容量のコンデンサ36を使用しなが
ら、ヘッド12をランプ14に乗り上げささせるのに十
分な電力が確保できるようにしている。
【0038】まず本実施形態では、装置電源遮断により
電源遮断検出回路38から低レベルのアンロード指令信
号380が出力されると、タイマ39が起動される。す
るとタイマ39は、コンデンサ36の電圧を自身の動作
用電圧として、つまりコンデンサ36を自身の動作用電
力供給源として、SPM15の回転パルスをカウントす
ることで時間計測を行う。なお、逆起電力整流回路34
からの逆起整流電圧をタイマ39の動作用電圧とするこ
と、つまり逆起電力整流回路34をタイマ39の動作用
電力供給源とすることも可能である。
【0039】タイマ39は、所定時間Taを計測する
と、電源切替信号370を高レベルから低レベルに切り
替える。ここでTaは、ヘッド12がヘッド12の最内
周に位置していた場合に、ランプ14の傾斜部141に
到達するのに十分な時間(ディスク媒体11が2.5イ
ンチ型ディスクの場合であれば、約20ms)に設定さ
れる。この切り替え時刻をt2とする。
【0040】電源切替回路37は、時刻t2に電源切替
信号370が低レベルに状態遷移すると、出力を逆起電
力整流回路34からの逆起整流電圧からコンデンサ36
の電圧に切り替える。この切り替え時のコンデンサ36
の電圧値は、電源電圧昇圧回路35の昇圧電圧値に一致
し、装置電源電圧(3.3V)のほぼ2倍である。この
ため、電源切替回路37の出力電圧、つまりVCM16
を駆動するためのアンロード電圧は、図4に示すように
急激に上昇し、安定したヘッドアンロード動作が実現で
きる。
【0041】このように本実施形態においては、VCM
16を駆動してヘッド12をランプ14に到達させるの
に必要な電力は、ランプ14に到達後にヘッド12をラ
ンプ14に乗り上げさせるのに必要な電力より少なくて
済むことに着目し、まず電源遮断直後は、VCM16駆
動用のアンロード電圧として、電力蓄積が不可能な逆起
電力整流回路34の出力である逆起整流電圧を用い、ラ
ンプ14に到達後に、逆起電力より大きな電力が確保で
き、且つ電力蓄積が可能なるコンデンサ36の電圧に切
り替えて使用するようにしたので、安定したヘッドアン
ロード動作が実現できる。
【0042】以上は、本発明を磁気ディスク装置に適用
した場合について説明したが、本発明は磁気ディスク装
置に限らず、VCMを駆動源とするヘッドアクチュエー
タを備えたヘッドロード・アンロード方式のディスク記
憶装置であれば同様に適用可能である。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、S
PMに発生する逆起電力を整流する回路(逆起電力整流
回路)と、電源電圧を昇圧する昇圧回路に接続されたコ
ンデンサとの2種の電力供給源を備え、電源遮断時のヘ
ッドアンロードのためのVCMの駆動用の電力供給源と
して、電源遮断直後は逆起電力整流回路を用い、所定時
間経過後にコンデンサに切り替えて使用するようにした
ので、電源遮断直後からコンデンサを利用する方式に比
べて、小容量のコンデンサ、つまり小型のコンデンサを
用いても、安定したヘッドアンロード動作が実現でき、
ヘッドのロード・アンロード方式のディスク記憶装置の
小型化にも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るヘッドのロード・ア
ンロード方式を適用する磁気ディスク装置の筐体内の概
略構造を示す平面図。
【図2】ヘッド12のロード・アンロード方式を説明す
るための図。
【図3】電源遮断時のアンロード動作を実現する電源遮
断時アンロード回路30を中心とするブロック構成図。
【図4】電源遮断時アンロード回路30を中心とする電
源遮断時のヘッドアンロード動作を説明するためのタイ
ミングチャート。
【符号の説明】
11…ディスク媒体 12…ヘッド 13…ヘッドアクチュエータ 14…ランプ 15…SPM(スピンドルモータ) 16…VCM(ボイスコイルモータ) 30…電源遮断時アンロード回路 31…SPMドライバ 32…VCMドライバ 34…逆起電力整流回路 35…電源電圧昇圧回路 36…コンデンサ 37…電源切替回路 38…電源遮断検出回路 39…タイマ 41〜44…スイッチ 131…サスペンション 131a…タブ 141…傾斜部 370…電源切替信号 380…アンロード指令信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドにより情報の記録再生が行われる
    ディスク媒体を回転させるスピンドルモータと、前記ヘ
    ッドを前記媒体の半径方向に移動させるためのボイスコ
    イルモータを駆動源とするヘッドアクチュエータとを備
    え、前記媒体の回転停止状態では前記ヘッドが前記媒体
    外に配置されたランプにアンロードされるヘッドロード
    ・アンロード方式のディスク記憶装置に適用される電源
    遮断時アンロード回路であって、 前記スピンドルモータに発生する逆起電力を整流する逆
    起電力整流回路と、 前記ディスク記憶装置に供給される電源電圧を昇圧する
    昇圧回路と、 前記昇圧回路の出力により電荷が蓄積されるコンデンサ
    と、 電源遮断時に前記ボイスコイルモータに電流を供給して
    前記ヘッドを前記ランプにアンロードさせるための電力
    供給源として、電源遮断直後は前記逆起電力整流回路
    を、電源遮断時より所定時間経過後は前記コンデンサを
    切り替え使用する電源切替回路とを具備することを特徴
    とする電源遮断時アンロード回路。
  2. 【請求項2】 電源遮断時より時間計測を行い、前記所
    定時間を計測した際に前記電源切替回路に電源切替信号
    を出力するタイマを更に具備し、 前記電源切替回路は電源遮断時における前記ボイスコイ
    ルモータの電力供給源を、前記タイマからの電源切替信
    号に応じて前記逆起電力整流回路から前記コンデンサに
    切り替えるように構成されていることを特徴とする電源
    遮断時アンロード回路。
  3. 【請求項3】 前記タイマは前記コンデンサを自身の動
    作用電力供給電源とすることを特徴とする請求項2記載
    の電源遮断時アンロード回路。
  4. 【請求項4】 前記タイマは前記逆起電力整流回路を自
    身の動作用電力供給電源とすることを特徴とする請求項
    2記載の電源遮断時アンロード回路。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2記載の電源遮断
    時アンロード回路を具備することを特徴とするディスク
    記憶装置。
  6. 【請求項6】 ヘッドにより情報の記録再生が行われる
    ディスク媒体を回転させるスピンドルモータと、前記ヘ
    ッドを前記媒体の半径方向に移動させるためのボイスコ
    イルモータを駆動源とするヘッドアクチュエータとを備
    え、前記媒体の回転停止状態では前記ヘッドが前記媒体
    外に配置されたランプにアンロードされるヘッドロード
    ・アンロード方式のディスク記憶装置に適用される電源
    遮断時におけるヘッドアンロード方法であって、 前記ディスク記憶装置に供給される電源電圧を昇圧して
    当該昇圧電圧によりコンデンサに電荷を蓄積しておき、 電源遮断時には、前記ヘッドを前記ランプにアンロード
    させるために、 まず前記スピンドルモータに発生する逆起電力を整流し
    て得られる電力により前記ボイスコイルモータを駆動
    し、 電源遮断時より所定時間経過後は前記コンデンサに蓄積
    されている電荷により前記ボイスコイルモータを駆動す
    ることを特徴とする電源遮断時におけるヘッドアンロー
    ド方法。
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