JP2005116085A - データ記憶装置及びアクチュエータ制御方法 - Google Patents

データ記憶装置及びアクチュエータ制御方法 Download PDF

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    • G11B21/02Driving or moving of heads
    • G11B21/12Raising and lowering; Back-spacing or forward-spacing along track; Returning to starting position otherwise than during transducing operation

Abstract

【課題】
リトラクト処理において、磁気ヘッドが磁気ディスクに落下することを防止する。
【解決手段】
装置電源Vccの電源供給が停止すると、電源電圧検出部401は装置電源供給が停止したことを検出する。制御部404は、スイッチ405、406をON状態にセットし、充電されているリトラクト・コンデンサ408を放電させ、放電電流をボイス・コイル107に供給する。制御部404は、レジスタ403に記憶されている放電期間を特定する制御データとカウンタ402からのカウント信号とに基づき決定された期間、スイッチ405、406をON状態にする。電流を供給されたVCM218は、アクチュエータ104をアンロード方向に回動し、アクチュエータ104はランプ112にリトラクトされる。
【選択図】 図4

Description

本発明はデータ記憶装置及びアクチュエータ制御方法に関し、特に、リトラクト処理に好適なアクチュエータ制御を行う、データ記憶装置及びアクチュエータ制御方法に関する。
情報記録再生装置として、光ディスクや磁気テープなどの様々な態様のメディアを使用する装置が知られている。その中で、ハードディスク・ドライブは、コンピュータの記憶装置として広く普及し、現在のコンピュータ・システムにおいて欠かすことができない記憶装置の一つとなっている。さらに、コンピュータにとどまらず、動画像記憶再生装置、カーナビゲーション・システム、あるいはデジタル・カメラなどで使用されるリムーバブルメモリなど、ハードディスク・ドライブの用途は、その優れた特性により益々拡大している。
ハードディスク・ドライブは、データを記録する磁気ディスクと、磁気ディスクを回転するスピンドル・モータ、磁気ディスクへ記録されるデータの読み取り/書き込みを行う磁気ヘッド、磁気ヘッドが固定されたアクチュエータを備えている。アクチュエータはボイス・コイル・モータ(VCM)によって駆動され、ピボットを軸として揺動することによって磁気ヘッドを移動する。データの読み取り/書き込みのため、アクチュエータは回転している磁気ディスク表面のデータ領域上に磁気ヘッドを移動する。磁気ヘッドは、記録/再生薄膜素子とスライダとを有しており、磁気ディスクに対向するスライダのABS(Air Bearing Surface)面と回転している磁気ディスクとの間の空気の粘性による圧力が、アクチュエータによって磁気ディスク方向に加えられる圧力とバランスすることによって、磁気ヘッドは磁気ディスク上を一定のギャップを置いて浮上する。
磁気ディスクの回転が停止すると、磁気ヘッドが磁気ディスク表面に接触し、吸着現象によってデータ領域の傷の発生、磁気ディスクの回転不能などの問題が起こるため、ディスクの回転が停止するときには、磁気ヘッドをデータ領域から退避させる。このように、磁気ヘッドをディスクのデータ領域上に進入させ、またデータ領域上から退避させる典型低な方式として、ランプ・ロード方式が知られている。ランプ・ロード方式は、磁気ヘッドを退避させるために、磁気ディスクの近傍に配置されたランプを使用する。アクチュエータがランプの方向に回動し、ランプ上に載ることにより、磁気ヘッドがアンロードされる。アンロードにおいて、アクチュエータはランプ表面をアンロード方向に摺動しながらランプの斜面を上り、平坦なパーキング面に至る。また、ロードのときには、パーキング面に保持されていたアクチュエータは、上記斜面をロード方向に摺動しながら下り、ランプから離脱してディスク表面上空に移動する。ハードディスク・ドライブは、さらに、アクチュエータの回動範囲を磁気ディスクの内周側、外周側のそれぞれで規定するためのインナー・クラッシュ・ストップ及びアウター・クラッシュ・ストップを備えている。アウター・クラッシュ・ストップは、磁気ヘッドがランプを通り過ぎることを防止する。
磁気ヘッドが回転している磁気ディスク上空にあるときに、ハードディスク・ドライブの電源供給が停止する場合がある。上記のように磁気ヘッドが磁気ディスクに接触すると磁気ディスクの故障の原因となるため、電源供給が停止すると、磁気ヘッドはリトラクト処理によってランプに退避させられる。電源がON状態にあるときはVCMドライバの制御によってアクチュエータが制御されるが、電源供給が停止状態にあるときは、リトラクト・ドライバによって、磁気ヘッドがランプにアンロードされる。典型的なリトラクト・ドライバは、スピンドル・モータの逆起電力を整流し、整流電流をVCM(ボイス・コイル・モータ)に供給することによって、アクチュエータをアンロードする。しかし、特に1.8インチ以下の小型のハードディスク・ドライブの場合、十分なスピンドル・モータの逆起電力を得ることができないため、一般に、コンデンサに蓄積された電圧を利用してVCMを駆動する方法が採用される。
このようなリトラクト・ドライバを備えるハードディスク・ドライブにおいて、装置の電源遮断時にヘッド位置に応じたヘッド・リトラクト制御が行えるようにすることで、ヘッド・リトラクトの安定化を図る技術が提案されている(特許文献1を参照)。このハードディスク・ドライブにおいて、装置電源用の電源ラインとCPUを含むアンロード制御回路系への電源供給用の電源ラインとの間にスイッチが形成されている。電源遮断検出回路による電源遮断検出に応じて、スイッチが電源ライン間を切り離し、電源ラインに接続されたコンデンサからアンロード制御回路系に電源電圧が印加される。CPUは、通常はヘッド制御と並行して、ヘッド位置に応じたヘッド・リトラクトの制御量を決定する処理を定期的に実行する。電源遮断検出時において、CPUは、その直前に決定した制御量をD/A変換器経由でVCMドライバに与えることでボイス・コイル・モータを駆動させ、ヘッドを所定の退避箇所にリトラクトさせる。
特開2000−21073号公報
リトラクト処理において、アクチュエータはアウター・クラッシュ・ストップと衝突することによって停止する。そのため、アウター・クラッシュ・ストップの跳ね返り係数が大きい場合、アクチュエータはアウター・クラッシュ・ストップによって大きく跳ね返り、ランプから離脱した磁気ヘッドが磁気ディスク上に落下してしまう。特に、ディスク径が小さい又は回転数が遅い場合には十分なボイス・コイル・モータの逆起電力を得ることができないため、あるいは、リトラクト・ドライバがコンデンサを使用する場合にはコンデンサの蓄積電荷量が限られているため、衝突による反発力に対抗してアクチュエータをランプ上に維持するだけのパワーを得ることが困難である。もしくは、逆起電力とコンデンサを併用することによっても、必ずしも十分なパワーを得ることはできない。このため、アウター・クラッシュ・ストップの跳ね返り係数は小さいものであることが必要とされる。アウター・クラッシュ・ストップの跳ね返り係数を小さくするため、アウター・クラッシュ・ストップは弾性体によって形成される。
しかし、発明者らは、アクチュエータがアウター・クラッシュ・ストップによって跳ね返る程度は、環境条件、特に温度によって大きく変化することを見出した。特に、小型のスライダにおいて、温度によるアクチュエータの跳ね返り量の変化が問題となる。シーク速度の向上、耐振動/衝撃特性の向上、あるいは、ハードディスク・ドライブの小型化のため、磁気ヘッドのスライダの小型化が進んでいる。スライダが小型化されることによって空気の粘性による浮力が低下することから、アクチュエータによって磁気ヘッドに加えられる押圧力は、スライダの小型化に伴って低下する。
アクチュエータは、タブとランプ表面との間の摩擦力によってパーキング面上に接触した状態で停止する。従って、スライダの小型化による軽量化と押圧力(グラムロード)の低下とに伴いタブとランプ表面との間の摩擦力が低下することに起因して、跳ね返り量の温度による変化が大きくなる。特に、アクチュエータによる磁気ヘッドへの荷重が0.7gf以下において問題が顕著となる。跳ね返り量が所定値を超えると、磁気ヘッドがランプから離脱し、磁気ディスク上に落下してしまう。一方、リトラクトのための駆動力が小さいと、タブがランプの斜面を越えることができず、磁気ヘッドが磁気ディスク上に落下してしまう。
本発明は以上のような事情を背景としてなされたものであって、本発明の一つの目的は、アクチュエータの動作を効果的に制御することである。本発明の他の目的は、アクチュエータの跳ね返りによって、磁気ヘッドが退避領域から磁気ディスクのデータ領域に戻ることを防止することである。本発明の他の目的は、ランプ・ロード方式の磁気ディスクにおいて、磁気ヘッドが磁気ディスクへの落下することを防止することである。本発明の他の目的は、リトラクト処理を温度に従って効果的に制御することである。
本発明の第1の態様は、データを記憶するメディアを有するデータ記憶装置であって、前記メディアからのデータ読み取り及び/もしくは前記メディアへのデータ書き込みを行うヘッドと、前記ヘッドを保持し、前記ヘッドが所定位置へ移動するように動作するアクチュエータと、温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部によって検出された検出温度に基づき、前記アクチュエータの動作パワーを制御するアクチュエータ制御部と、を有する。これにより、アクチュエータの動作を効果的に制御することができる。
前記アクチュエータ制御部は、前記ヘッドによるデータ読み取り/書き込みが行われない場合に前記アクチュエータが退避領域へ移動する処理において、前記温度検出部によって検出された検出温度に基づき、前記アクチュエータの動作パワーを制御することが好ましい。これによって、退避領域へのアクチュエータの移動を効果的に制御することができる。
前記データ記憶装置は、前記退避領域に形成され、前記アクチュエータが停止するランプをさらに備え、前記アクチュエータ制御部は、前記アクチュエータが前記退避領域へ移動する処理において、前記アクチュエータが前記ランプ上で停止するように前記アクチュエータの動作パワーを前記検出温度に基づき制御することが好ましい。これによって、ランプより確実にアクチュエータを退避させることができる。さらに、前記データ記憶装置は、前記アクチュエータが前記退避領域へ移動する処理において、前記アクチュエータが衝突するクラッシュ・ストップをさらに備え、前記アクチュエータ制御部は、前記クラッシュ・ストップによって跳ね返された前記アクチュエータが前記ランプ上で停止するように、前記アクチュエータの動作パワーを前記検出温度に基づき制御することが好ましい。これによって、クラッシュ・ストップによる跳ね返りの温度変化に応じて、より確実にアクチュエータをランプに退避させることができる。
前記アクチュエータはボイス・コイルを備え、前記ボイス・コイルに電流が流れることによって回動軸を中心に回動し、前記アクチュエータ制御部は、前記ボイス・コイルへの電流の供給時間を前記検出温度に基づき変化させることによって前記アクチュエータの動作パワーを制御することが好ましい。これにより、アクチュエータの動作パワーを効果的に制御することができる。さらに、前記データ記憶装置は、電荷を蓄積するコンデンサを備え、前記アクチュエータ制御部は、前記コンデンサから前記ボイス・コイルへ供給される電流を制御することが好ましい。これによってアクチュエータの動作に必要なパワーを供給することができ、より確実にアクチュエータの動作制御を行うことができる。さらに、前記データ記憶装置は、前記温度検出部によって検出された検出温度に基づき前記ボイス・コイルへの電流の供給期間を制御する制御データを生成する制御データ生成部をさらに、備え、前記アクチュエータ制御部は、カウンタと前記制御データ記憶する記憶部とを備え、前記制御データによって決定されるカウント数と前記カウンタからのカウント信号とに基づき、前記ボイス・コイルへの電流の供給期間を制御することが好ましい。これによって、アクチュエータ制御を少ない電力で行うことができる。さらに、前記制御データは、前記アクチュエータが前記退避領域から前記メディアのデータ記憶領域へ移動する前に生成され、前記アクチュエータ制御部の前記記憶部に記憶されることが好ましい。これによって、制御データの設定によるデータ記憶装置の故障をより確実に防止する。
前記アクチュエータ制御部は、前記データ記憶装置の電源供給が停止した場合に前記アクチュエータが退避領域へ移動するリトラクト処理において、前記温度検出部によって検出された検出温度に基づき、前記アクチュエータの動作パワーを制御することが好ましい。これによって、リトラクト処理において、退避領域へのアクチュエータの移動を効果的に制御することができる。
前記アクチュエータは、第1の温度区分において第1の動作パワーで駆動され、前記第1の温度区分よりも高い第2の温度区分において、前記第1の動作パワーよりも小さい第2の動作パワーで駆動され、前記第2の温度区分よりも高い第3の温度区分において、前記第2の動作パワーよりも大きい第3の動作パワーで駆動される、請求項1に記載のデータ記憶装置。さらに、前記アクチュエータは、前記第3の温度区分よりも高い第4の温度区分において、前記第3の動作パワーよりも小さい第4の動作パワーで駆動されることが好ましい。これによって、温度変化に応じてより効果的にアクチュエータの動作を制御することができる。
前記アクチュエータは、第1の温度区分において第1の動作パワーで駆動され、前記第1の温度区分よりも高い第2の温度区分において、前記第2の動作パワーよりも大きい第2の動作パワーで駆動され、前記第2の温度区分よりも高い第3の温度区分において、前記第2の動作パワーよりも小さい第3の動作パワーで駆動されることが好ましい。これによって、温度変化に応じてより効果的にアクチュエータの動作を制御することができる。
前記データ記憶装置は前記ヘッドの位置を検出するヘッド位置検出部をさらに備え、前記アクチュエータ制御部は、前記温度検出部によって検出された検出温度と前記ヘッド位置検出部によって検出されたヘッド位置とに基づき、前記アクチュエータの動作パワーを制御することが好ましい。これによって、より効果的にアクチュエータの動作を制御することができる。
本発明の第2の態様は、データ記憶装置において、ヘッドを保持し前記ヘッドが所定位置へ移動するように動作するアクチュエータを退避位置に移動する、アクチュエータの制御方法であって、温度を検出するステップと、検出された温度に基づき、前記アクチュエータの動作パワーを決定するステップと、決定された動作パワーによって前記アクチュエータが前記退避位置に移動するように、前記アクチュエータを駆動するステップとを有する。これによって、温度変化に応じて効果的にアクチュエータの動作を制御することができる。
前記動作パワーを決定するステップは、前記アクチュエータを駆動するための電流供給期間を決定することが好ましい。これによって、効果的にアクチュエータの動作パワーを制御することができる。あるいは、前記データ記憶装置の電源供給が停止していることを検出するステップをさらに備え、前記データ記憶装置の電源供給が停止していることが検出されたことに応答して、前記アクチュエータが前記退避位置に移動されることができる。これによって、電源供給が停止している状態において効果的にアクチュエータの動作を制御することができる。
前記ヘッドのヘッド位置を検出するステップをさらに備え、前記アクチュエータの動作パワーを決定するステップは、検出された温度とヘッド位置とに基づき前記アクチュエータの動作パワーを決定することが好ましい。これによって、より効果的にアクチュエータの動作を制御することができる。
前記アクチュエータの動作パワーを決定するステップは、メモリに記憶されたテーブルを参照することによって、検出された温度に対応する制御データを決定するステップを含み、前記アクチュエータを駆動するステップは、カウンタからカウンタ信号を取得するステップと、前記制御データを取得するステップと、を備え、前記カウンタ信号と前記制御データに基づき決定された期間、前記アクチュエータを駆動することが好ましい。これによって、少ない電力でアクチュエータ制御を行うことができる。
本発明の第3の態様は、データを記憶するメディアを有するデータ記憶装置であって、前記メディアからのデータ読み取り及び/もしくは前記メディアへのデータ書き込みを行うヘッドと、前記ヘッドを保持し前記ヘッドが所定位置へ移動するように回動するアクチュエータと、前記アクチュエータが退避するランプと、前記アクチュエータの回動範囲を規制するクラッシュ・ストップと、温度を検出する温度検出部と、前記データ記憶装置の電源供給が停止している場合に、前記アクチュエータを回動し前記クラッシュ・ストップと衝突させることによって、前記アクチュエータを前記ランプへ退避させる処理において、前記アクチュエータが前記ランプ上で停止するように、前記温度検出部によって検出された温度に基づき前記アクチュエータの動作パワーを制御するアクチュエータ制御部と、を有する。これによって、温度変化に応じて効果的にアクチュエータの動作を制御することができる。
本発明によれば、アクチュエータの動作を効果的に制御することが可能である。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態が説明される。以下の説明は、本発明の実施形態を説明するものであり、本発明が以下の実施形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、当業者であれば、以下の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。
図1は、本発明が適用可能なハードディスク・ドライブ100の一例を示す構成図である。ハードディスク・ドライブ100は、ディスク・エンクロージャ内に各部品を収容している。ディスク・エンクロージャは、上部が開放した箱状のベース101と、ベース101の上部の開口を塞ぐカバー(不図示)とによって構成されている。ディスク・エンクロージャ内には、ベース101にスピンドル・モータ102が配置され、スピンドル・モータ102のスピンドル軸によって1もしくは複数枚の磁気ディスク103が支持されている。磁気ディスク103はスピンドル・モータ102によって所定の回転速度で回転駆動される。
ベース101には、アクチュエータ104が配置されている。アクチュエータ104は、ピボット105を介してベース101に回動可能に固定されている。アクチュエータ104の先端部には、メディアの一例である磁気ディスク103へのデータの書き込み及び磁気ディスク103からのデータ読み取りのための磁気ヘッド106が設けられている。磁気ヘッド106は、記録/再生薄膜素子と、スライダとを有している。アクチュエータ104の後端部には、ボイス・コイル107が設けられている。ベース101には、マグネットとヨークを備えるステータ108が、ボイス・コイル107に対向して配置され、ボイス・コイル107とステータ108とによってボイス・コイル・モータが構成される。ボイス・コイル・モータは、ボイス・コイル107に電流を供給することによってステータ108との間で生じる磁力を利用し、ピボット105を中心としてアクチュエータ104を回動させる。
アクチュエータ104の回動範囲(回動角度)を磁気ディスク103の内周側、外周側のそれぞれで規定するためのインナー・クラッシュ・ストップ109及びアウター・クラッシュ・ストップ110が、ベース101に取り付けられている。インナー・クラッシュ・ストップ109は、磁気ディスク103をスピンドル・モータ102に固定するトップクランプ111にアクチュエータ104を接触させない機能を有し、また、磁気ディスク103に対してサーボ情報を書き込む際にアクチュエータ104の位置決めに寄与する。一方、磁気ディスク103の外周側へのアクチュエータ104の回動を規制するアウター・クラッシュ・ストップ110は、アンロード時に磁気ヘッド106を退避させる退避領域に形成されているランプ112を、磁気ヘッド106が通り過ぎることを防止する。リトラクト処理において、アクチュエータ104はアウター・クラッシュ・ストップ110と衝突することによって停止する。そのため、アウター・クラッシュ・ストップ110の跳ね返り係数が小さくなるように、又、温度変化による跳ね返り係数の変化に対する制御が容易に行えるように、適切な弾性部材及び構造が選択される。
図2は、ハードディスク・ドライブ100を含む、本実施形態におけるデータ処理システム200の概略構成を示す構成図である。データ処理システム200は、コンピュータやデジタル・カメラなど、データ処理を行うホスト210と、ホスト210から伝送されたデータを記憶する磁気記録装置であるハードディスク・ドライブ100を有している。ハードディスク・ドライブ100は、1もしくは複数の磁気ディスク103と、各磁気ディスク103の記録面に対応する磁気ヘッド106、アクチュエータ104のほか、磁気ディスク103へのデータの書き込み及び磁気ディスク103からのデータ読み取りのために、これらの要素を制御するコントローラ220とを備えている。
ホスト210から伝送されたホスト・ユーザ・データは、コントローラ220によって必要な処理がなされ、ライト信号に変換されて後、磁気ヘッド106に送られる。磁気ヘッド106は、取得した書き込み信号に応じて、磁気ディスク103の記録面にデータを書き込む。一方、磁気ヘッド106によって磁気ディスク103から読み出されたリード信号は、コントローラ220によってデジタル信号に変換され、必要な処理がなされて後、ホスト210に伝送される。
磁気ディスク103は、磁性層が磁化されることによってデータを記録する不揮発性のメディアである。磁気ディスク103の表面には、データを格納するための区画として同心円状に複数のトラックが形成され、さらに、各トラックは円周方向に区分された複数のセクタを備えている。磁気ディスク103の表面にはサーボ・データ記憶領域が形成されており、典型的には、磁気ディスク103は半径方向に沿形成された複数のサーボ・データ記憶領域を有している。また、各セクタにおいてサーボ・データ記憶領域とユーザ・データ記憶領域とが形成されている。サーボ・データを磁気ヘッド106が読み取ることによって、磁気ヘッド106の位置に関する情報を取得することができる。サーボ・データは、トラック番号情報を備えるトラック・データ、セクタ番号情報を備えるセクタ・データ、及びバースト・パターンを有している。アクチュエータ104が揺動することによって、磁気ヘッド106が磁気ディスク103の表面の半径方向に沿って移動する。これによって、磁気ヘッド106が所望のトラックにアクセスすることができる。
ハードディスク・ドライブ100は、一つの磁気ディスク103に対して2つの磁気ヘッド106を有しており、磁気ヘッドそれぞれが磁気ディスク103の各表裏面に対応する。磁気ヘッド106は、データ書き込み/読み取り処理を行わない場合、磁気ディスク103の外側に配置されたランプ112に退避する。特に、ハードディスク・ドライブ100の動作中に装置電源が停止した場合、リトラクト処理によって、磁気ヘッド106はランプ112にリトラクトされる。リトラクト処理については後に説明される。尚、ランプ112は、磁気ディスク103の内周側に形成することも可能である。さらに、磁気ヘッド106は、磁気ディスク103へのデータの書き込み、あるいは、磁気ディスク103からのサーボ・データ及びユーザ・データの読み取りを行う。
図2に示すように、コントローラ220は、リード/ライト・チャネル221、ハードディスク・コントローラ(HDC)222、マイクロプロセッサ・ユニット(MPU)223、メモリ224、温度を検出するサーミスタ225、サーミスタ225からの信号をAD変換するADコンバータ(ADC)226、サーボ・コントローラ227、ボイス・コイル・モータ・ドライバ(VCMドライバ)228、リトラクト・ドライバ229を有している。
リード/ライト・チャネル221は、ホスト210から取得したデータについて、リード/ライト処理を実行する。ライト処理において、リード/ライト・チャネルはハードディスク・コントローラ222から供給された書き込みデータをコード変調し、さらにコード変調された書き込みデータをライト信号(電流)に変換して磁気ヘッド106に供給する。磁気ヘッド106は、取得した信号に応じて磁気ディスク103にデータを書き込む。リード処理において、リード/ライト・チャネル221は磁気ヘッド106から供給されたリード信号からデータを抽出し、デコード処理を行う。デコード処理された読み取りデータは、ハードディスク・コントローラ222に供給される。
ハードディスク・コントローラ222は、ホスト210との間のインターフェース機能を備えており、ホスト210から伝送されたユーザ・データ及びリード・コマンドやライト・コマンドといったコマンドなどを受信する。受信したユーザ・データは、ECC処理などの必要な処理をされた後に、リード/ライト・チャネル221に転送される。また、リード/ライト・チャネル221から取得した磁気ディスク103からの読み取りデータを、必要な処理を行った後に、ホスト210に伝送する。
MPU223は、メモリ224にロードされたファームウェアに従って動作し、磁気ヘッド106のポジショニング制御、インターフェース制御、ディフェクト管理などのハードディスク・ドライブ120の全体の制御のほか、データ処理に関する必要な処理を実行する。特に、本形態において、MPU223はリトラクト処理を制御するための制御データを生成する。この点については後に説明される。ハードディスク・ドライブ100の起動に伴い、メモリ224には、MPU223上で動作するファームウェアの他、制御及びデータ処理に必要とされるデータが、磁気ディスク103あるいはROM(不図示)からロードされる。
リード/ライト・チャネル221によって読み出されるデジタル・データは、ホスト210からのユーザ・データの他に、サーボ・データを含んでいる。ヘッド位置検出部の一例であるサーボ・コントローラ227は、リード/ライト・チャネル221から取得した読み取りデータからサーボ・データを抽出する。サーボ・データは、トラック・データ、セクタ・データ、及びバースト・パターンを有している。抽出されたサーボ・データは、サーボ・コントローラ227からMPU223に転送される。MPU223は、ファームウェアに従って、サーボ・データを使用した磁気ヘッド106の位置決め制御処理を行う。MPU223からの制御データはVCMドライバ228に転送される。VCMドライバ228は制御データに応じて駆動電流をVCM215に供給する。
温度検出部の一例であるサーミスタ225は、検出した温度に応じて温度信号を生成する。温度信号はADコンバータ226によってアナログ信号からデジタル・データに変換され、MPU223のファームウェアによる処理に使用される。温度データは、磁気ヘッド106による磁気ディスク103への書き込み処理においてコイルに流される電流量の制御に使用される他、リトラクト処理においてアクチュエータの動作パワー、あるいは、するVCM215に流される電荷総量を決定するために使用される。トラクト処理における温度データの使用については、後に説明される。尚、温度検出のためにサーミスタ以外の熱電素子を使用することができる。
リトラクト・ドライバ229は、装置電源供給が停止している場合に、VCM215を駆動する。リトラクト・ドライバ135に駆動されているVCM215は、磁気ディスク103が所定回転数以下になる前に、アクチュエータ104を回動し、磁気ヘッド106をアンロードする。磁気ヘッド106がランプ112にリトラクトされることによって、磁気ヘッド106が磁気ディスク103と接触することで引き起こされるハードディスク・ドライブ100の故障を防止することができる。本例において、上記のようにリトラクト処理はサーミスタ225によって検出された温度に基づいて制御される。これによって、磁気ヘッド106がランプ112に確実に停止することができるように、アクチュエータ104の動作制御を行うことができる。例えば、リトラクト・ドライバ229とMPU223とが、アクチュエータ制御部として機能する一例として動作することができる。
図3は、本形態におけるランプ112の構成を示す構成図である。図3は、アクチュエータ104が退避位置にアンロードされている状態を示している。尚、図3(A)において、2つのアクチュエータ104のタブ301、302が示され、図3(B)においては1つのアクチュエータ104が示されている。ランプ112には、回転する磁気ディスク103の外周部が通過するスリット303が形成されている。また、斜面305、斜面306、パーキング面307、斜面308、斜面309のそれぞれが、ランプ112に形成されている。アクチュエータ104が退避位置にアンロードされているとき、タブ301はパーキング面307に接触している。また、アクチュエータ104の後端部は、アウター・クラッシュ・ストップ110に接触している、もしくは、その近傍に位置されている。尚、斜面308、斜面309は、実装時にタブ301をランプ112の後部(スリット303の反対側)から挿入するために形成されている。
アクチュエータ104がロードされる場合、ボイス・コイル107に電流が流されることによってVCM215が動作する。アクチュエータ104が磁気ディスク103の内側に向かって回動することによって、磁気ヘッド106が回転する磁気ディスク103上に移動される。磁気ディスク103に対向するスライダのABS(Air Bearing Surface)面と回転している磁気ディスク103との間の空気の粘性による圧力が、アクチュエータ104のサスペンション304によって磁気ディスク103方向に加えられる圧力とバランスすることによって、磁気ヘッド106は磁気ディスク103上を一定のギャップを置いて浮上している。
アクチュエータ104がアンロードされる場合、アクチュエータ104が磁気ディスク103の外側に向かって回動することによって、磁気ヘッド106がランプ112に移動される。タブ301はランプ112の斜面305に接触し、斜面305、斜面306及びパーキング面307上をアンロード方向に摺動する。通常のアンロード動作において、典型的には、ボイス・コイル107の逆起電力を検出することによってアクチュエータ104の速度制御がなされ、斜面305、306を通過したタブ301が、退避位置であるパーキング面307上に接触した状態で停止する。
磁気ヘッド106が回転している磁気ディスク103上空にあるときに、ハードディスク・ドライブ100の電源供給が停止されると、アクチュエータ104及び磁気ヘッド106はリトラクト処理によってランプ112に退避させられる。電源がON状態にあるときはVCMドライバ228によってアクチュエータ104が制御されるが、電源供給が停止状態にあるときは、リトラクト・ドライバ229によって、アクチュエータ104及び磁気ヘッド106がランプ112にアンロードされる。リトラクト処理において、ランプ112にアンロードされたアクチュエータ104のタブ301は、ランプ112の斜面305に接触し、斜面305、斜面306及びパーキング面307上をアンロード方向に摺動する。その後、アクチュエータ104がアウター・クラッシュ・ストップ110と衝突する。アウター・クラッシュ・ストップ110による跳ね返り力に対して、タブ301とランプ112の表面との間の摩擦力を含む抵抗力がバランスすることによって、アクチュエータ104はランプ112上に停止する。
図4は本形態におけるリトラクト・ドライバ229の論理構成を示すブロック図である。図4において、リトラクト・ドライバ229は、電源電圧検出部401、カウンタ402、レジスタ403、制御部404、スイッチ405、406、チャージ・ポンプ407、リトラクト・コンデンサ408を備えている。リトラクト・ドライバ229は、装置電源VccがON状態の間に、チャージ・ポンプ407により生成された昇圧電圧でリトラクト・コンデンサ408を充電する。装置電源Vccの電源供給が停止状態となり、VCMドライバ228が動作を停止すると、電源電圧検出部401は、装置電源Vccの電源供給が停止していることを検出する。制御部404は、スイッチ405、406をON状態にセットし、昇圧電圧で充電されているリトラクト・コンデンサ408を放電させ、放電電流をボイス・コイル107に供給する。制御部404は、レジスタ403に記憶されている放電期間を特定する制御データとカウンタ402からのカウント信号とに基づき決定された期間(以下、リトラクト期間と呼ぶ)、スイッチ405、406をON状態にする。これによって、放電電流がボイス・コイル107に供給される。電流を供給されたVCM218は、アクチュエータ104をアンロード方向に回動し、アクチュエータ104はランプ112にリトラクトされる。
チャージ・ポンプ407は、装置電源がON状態にあるときに、電源電圧Vccを昇圧し、昇圧電圧(例えば、3×Vcc)を生成する。リトラクト・コンデンサ407は、チャージ・ポンプ407とグランドの間に設けられており、装置電源がON状態にあるときに昇圧電圧によって充電される。装置電源が供給停止状態となり、スイッチ405、406がON状態にセットされると、放電電流をリトラクト電流としてボイス・コイル107に供給する。尚、昇圧のためチャージ・ポンプ407に代えて、DC−DCコンバータ等を使用することができる。
スイッチ405はチャージ・ポンプ407とボイス・コイル107の一端に設けられており、スイッチ406はボイス・コイル107の他端とグランドの間に設けられている。スイッチ405、406は制御部404により制御され、装置電源がON状態にあるときはOFF状態にセットされており、装置電源が供給停止状態になってからON状態にセットされる。ON状態にセットされたスイッチ405、406は、リトラクト・コンデンサ407を放電させ、リトラクト電流をボイス・コイル107に供給する。尚、リトラクト・コンデンサ407は、電源供給が停止された後に、リトラクト・ドライバ229の動作に必要な電力を供給する。リトラクト処理においてMPUの動作を要さず、リトラクト・ドライバによってリトラクト処理が制御されるので、少ない電力消費でリトラクト処理を実行することができる。
電源電圧検出部401は、装置電源供給が停止したことを検出し、検出信号を制御部404に供給する。カウンタ402は、電源供給停止に応答してカウントを開始する。制御部404は、電源電圧検出部401からの検出信号、レジスタ403にセットされている放電期間制御データ及びカウンタからのカウンタ信号に基づいてスイッチ405、406を制御する。放電期間制御データの好ましい一例は、カウント数である。レジスタ403には、MPU223から取得されたカウント数が記憶されている。制御部404は、レジスタ403から取得したカウント数とカウンタ402からのカウンタ信号を参照することによって、スイッチ405、406をON状態にセットする放電期間を決定する。例えば、レジスタ403に記憶されているカウント数が2である場合、カウンタ402から2サイクル分のカウンタ信号を取得する間、スイッチ405、406をON状態にセットし、その期間終了後にスイッチ405、406をOFF状態にセットする。これによって、スイッチ405、406をON状態にある間、リトラクト電流がボイス・コイル107に供給される。
図5は、リトラクト電流(Ir)、リトラクト電流の放電期間(リトラクト期間Tr)及びリトラクト・コンデンサ407の電圧(Vc)の関係を示している。実線で示されるように、タイミングTにおいて、スイッチ405、406がON状態にセットされ、リトラクト電流Irがボイス・コイル107に流れ始める。リトラクト電流Irは徐々に低下し、タイミングT1においてスイッチ405、406がOFF状態にセットされ、リトラクト電流Irが止められる。リトラクト・コンデンサ407の電圧は、リトラクト・ドライバ229に電力を供給することによってリトラクト期間開始の直前から徐々に低下し、ボイス・コイル107へ電流を供給し始める(T)とともに大きく減少し始める。放電期間が終了した(T1)以降は、リトラクト・コンデンサ407の電圧は、一定に維持されている。
アクチュエータ104の動作パワーは、電流の時間積分によって決定される。従って、より大きいパワーでリトラクトする場合、図5の点線で示されるように、リトラクト電流の放電期間であるリトラクト期間(Tr)がより長く設定される。制御部404がリトラクト電流の放電期間を変化させることによって、リトラクト処理においてアクチュエータ104がランプ112にリトラクトされる際の動作パワーを効果的に制御することができる。これにより、磁気ヘッド106が磁気ディスク103上に落下することを防止し、磁気ヘッド106をランプ112その他の退避領域により確実にリトラクトすることが可能となる。尚、制御部404は、レジスタ403に記憶されている制御データに所定の演算処理を施し、カウント数を決定する等も可能である。例えば、規定カウント数に、セットされているカウント数を加えた期間をリトラクト期間と決定することができる。
図6は、レジスタ403にセットされる放電期間制御データの生成処理を説明するためのブロック図である。放電期間制御データは、ファームウェアに従って動作するMPU223によって生成され、レジスタ403にセットされる。放電期間制御データの生成処理において、MPU223はリトラクト処理制御部601として機能する。本例において、リトラクト処理制御部601は、サーミスタ225によって検出された温度に基づいて放電期間制御データの一例であるカウント数を生成する。サーミスタ225は検出した温度に応じた温度信号を出力し、温度信号はADC226によってAD変換され、温度データとしてリトラクト処理制御部601に渡される。また、メモリ224は、リトラクト処理制御部601によって参照される温度−カウント数テーブル602を記憶している。温度−カウント数テーブル602は、サーミスタ225からの温度データと、レジスタ403にセットするカウント数とを関連付けて記憶している。
リトラクト処理制御部601による放電期間制御データの生成処理について、図7を参照して説明する。リトラクト処理制御部601は、磁気ヘッド106のロード開始前のタイミングにおいて、サーミスタ225によって検出された温度の温度データを取得する(S701)。リトラクト処理制御部601はメモリ224に記憶されている温度−カウント数テーブル602を参照し、取得した温度データに対応するカウント数を決定する(S702)。リトラクト処理制御部601は、放電期間制御データとしてのカウント数を生成し(S703)、リトラクト・ドライバ229に対して出力する(S704)。リトラクト処理制御部601によって生成されたカウント数は、リトラクト・ドライバ229のレジスタ403にセットされる。
磁気ヘッド106が磁気ディスク103上にあるときにリトラクト・ドライバ229の設定処理を実行する場合、設定処理実行中に電源供給が停止する可能性があるため、リトラクト制御部603は、好ましくは、磁気ヘッド106が退避領域にある状態においてカウント数を生成し、レジスタ403にセットする。好ましくは、アクチュエータ104のロード開始前のタイミングで、設定処理が行われる。また、リトラクト制御部603は、アクチュエータ104のロード・タイミングごとに、カウント数をレジスタ403にセットすることが好ましい。これによって、装置電源供給が停止した時の温度とレジスタ403にセットされたカウント数に対応する温度との間の乖離を抑制することができる。尚、カウント数の設定処理は、ロード・タイミングにおいて実行されることが好ましいが、クロックによって規定される所定タイミングごとにカウント数の設定処理を実行することも可能である。また、設計によって、磁気ヘッド106が磁気ディスク103上にあるときに行うことも可能である。
図8は、温度−カウント数テーブル602の好ましい一例を示している。サーミスタ225によって検出された温度は、所定の温度幅を有する複数の区分に分けられて記憶されており、各温度区分にはカウント数が対応付けられている。本例において、温度は、5℃未満、5℃以上15℃未満、15℃以上60℃未満、及び60℃以上の4つの温度区分に分けられている。また、5℃未満の区分にはカウント数2が対応付けられ、5℃以上15℃未満の区分にはカウント数1が対応付けられ、15℃以上60℃未満の区分にはカウント数2が対応付けられ、60℃以上の区分にはカウント数1が対応付けられている。
図9は、アクチュエータ104がアウター・クラッシュ・ストップ110によって所定量跳ね返されるために必要な電流と、温度との関係を示している。電流が小さいことはアクチュエータ104が跳ね返りやすく、電流が大きいことはアクチュエータ104が跳ね返りにくいことを意味する。図9は、異なるハードディスク・ドライブにおいて測定された電流AとBを例示している。図9から理解されるように、低温において多くの電流が必要とされ、温度上昇に伴い必要な電流が低下する。10℃付近から電流が上昇し、約30℃から約60℃において、電流はほぼ一定である。さらに温度が上昇すると、必要な電流は低下していく。このように、アクチュエータ104がアウター・クラッシュ・ストップ110によって所定量跳ね返されるために必要な電流は、マイナス温度などの低温における電流値から温度上昇共に低下し、所定温度から上昇を開始する。さらに、高温側の所定温度から電流は低下する。
上記電流変化は、アウター・クラッシュ・ストップ110の弾性率とアクチュエータ104の機構的摩擦力の関係から説明することが可能である。低温において、アウター・クラッシュ・ストップ110の弾性率は低下する。一方、アクチュエータの機構的摩擦力が大きくなる。0℃以下の低温において、アウター・クラッシュ・ストップ110の弾性率よりもアクチュエータの機構的摩擦力が大きく影響するため、多くの電流が必要とされる。温度上昇に伴いアクチュエータの機構的摩擦力小さくなるため、電流値が徐々に低下する。温度上昇に伴いアウター・クラッシュ・ストップ110の弾性率の影響が大きくなる。10℃付近からの電流上昇は、温度上昇に伴いアウター・クラッシュ・ストップ110の弾性率が低下することによるものであると考えることができる。さらに高温側において、アクチュエータの機構的摩擦力の影響が大きくなり、温度上昇によって機構的摩擦力が低下することによって、電流値が低下する。
温度−カウント数テーブル602は、アウター・クラッシュ・ストップ110の弾性率とアクチュエータの機構的摩擦力の関係に基づき決定される。図9から理解されるように、約5℃−約15℃において、また、約60℃以上において、跳ね返り量は小さくなっている。そのため、図8に示したように、5℃−10℃の温度区分、及び、60℃以上の温度区分において、対応付けられるカウント数は、他の区分よりも小さく設定されている。尚、本例においては4つの区分の温度が分けられているが、設計に応じて区分数を決定することができる。上記のように、本形態のハードディスク・ドライブは、温度に応じてアクチュエータ104の動作パワーを制御するので、特にリトラクト処理において、温度よって変化するアクチュエータの跳ね返り量に対応し、磁気ヘッド106のランプ112から磁気ディスク113への落下を防止することができる。
放電期間制御データの生成処理の他の好ましい例について説明する。図10は、レジスタ403にセットされる放電期間制御データの生成処理を説明するためのブロック図である。本例において、リトラクト処理制御部601は、サーミスタ225によって検出された温度、及び、磁気ヘッド106のヘッド位置に基づいて放電期間制御データを生成する。ヘッド位置に関するデータは、サーボ・コントローラ227から取得することができる。サーボ・コントローラ227はリード/ライト・チャネル221から取得した読み取りデータからサーボ・データを抽出する。本例において、サーボ・データのうちのトラック・データが利用される。
トラック・データはトラック番号を特定するので、磁気ヘッド106の現在位置、あるいは、磁気ヘッド106の現在位置から磁気ヘッド106とランプ112との距離を特定することができる。磁気ヘッド106とランプ112との距離が大きくなるにつれ、アクチュエータ104をリトラクトするために多くのパワーが必要とされる。従って、リトラクト電流の放電期間をトラック・データに基づいて制御することによって、より確実なリトラクト処理を実行することができる。アクチュエータ104をランプ112の退避位置にセットするためのパワーは、磁気ヘッド106とランプ112との距離に加え、上記のように温度によって大きな影響を受ける。そのため、本例においては、温度とヘッド位置の双方に基づいてリトラクト期間が決定される。
メモリ224には、温度及びヘッド位置に対応付けられたカウント数が登録されている温度・ヘッド位置−カウント数テーブル603が記憶されている。典型的には、温度及びヘッド位置は、それぞれが所定の幅を備える複数の区分に分けて登録される。温度・ヘッド位置−カウント数テーブル603は、温度及びヘッド位置が特定されることによって一意にカウント数を決定することができるように、ヘッド位置及び温度のそれぞれをX項目、Y項目とする、マトリックス・テーブルとして編成することができる。図12は、温度・ヘッド位置−カウント数テーブルの好ましい一例を示している。4つの温度区分と3つのヘッド位置区分によって、カウント数が特定されている。同一温度区分において、ヘッド位置とランプとの距離が大きいヘッド位置区分は、小さい区分のカウント数以上のカウント数が割り当てられている。
具体的には、5℃未満の温度区分において、10000未満のヘッド位置区分にはカウント数2、10000以上20000未満のヘッド位置区分にはカウント数2、20000以上のヘッド位置区分にはカウント数3が割り当てられている。5℃以上15℃未満の温度区分において、10000未満のヘッド位置区分にはカウント数1、10000以上20000未満のヘッド位置区分にはカウント数1、20000以上のヘッド位置区分にはカウント数2が割り当てられている。15℃以上60℃未満の温度区分において、10000未満のヘッド位置区分にはカウント数1、10000以上20000未満のヘッド位置区分にはカウント数2、20000以上のヘッド位置区分にはカウント数2が割り当てられている。60℃以上の温度区分において、10000未満のヘッド位置区分にはカウント数1、10000以上20000未満のヘッド位置区分にはカウント数1、20000以上のヘッド位置区分にはカウント数1が割り当てられている。
リトラクト処理制御部601による放電期間制御データの生成処理について、図11を参照して説明する。リトラクト処理制御部601は、磁気ヘッド106が磁気ディスク103に記録されているサーボ・データを読み取るためディスク上にあるタイミングにおいて、磁気ヘッド106のトラック・データを取得する。トラック・データは、磁気ヘッド106が位置するトラックが変更され、新たなサーボ・データが取得される毎に取得されることが好ましい。さらに、リトラクト処理制御部601は、サーミスタ225によって検出された温度の温度データを取得する(S111)。
リトラクト処理制御部601はメモリ224に記憶されている温度・ヘッド位置−カウント数テーブル603を参照し、取得したトラック・データ及び温度データに対応するカウント数を決定する(S112)。リトラクト処理制御部601は、放電期間制御データとしてのカウント数を生成し(S113)、リトラクト・ドライバ229に対して出力する(S114)。リトラクト処理制御部601によって生成されたカウント数は、リトラクト・ドライバ229のレジスタ403にセットされる。本例によれば、リトラクト処理においてアクチュエータ104に供給される動作パワーがヘッド位置及び温度に基づいて決定されるので、より確実に磁気ヘッド106をランプ112の退避位置にセットし、磁気ヘッド106の磁気ディスク103への落下を防止することが可能となる。
アクチュエータ104の動作パワーは、電流の時間積分によって決定される。従って、より大きいパワーでリトラクトする場合、図5の点線で示されるように、リトラクト電流の放電期間であるリトラクト期間(Tr)がより長く設定される。制御部404がリトラクト電流の放電期間を変化させることによって、リトラクト処理においてアクチュエータ104がランプ112にリトラクトされる際の動作パワーを効果的に制御することができる。これにより、磁気ヘッド106が磁気ディスク103上に落下することを防止し、磁気ヘッド106をランプ112その他の退避領域により確実にリトラクトすることが可能となる。尚、制御部404は、レジスタ403に記憶されている制御データに所定の演算処理を施し、カウント数を決定する等も可能である。例えば、規定カウント数に、セットされているカウント数を加えた期間をリトラクト期間と決定することができる。
尚、上記例においてアクチュエータ104をリトラクトするための動作パワーを電流が流される時間によって制御したが、設計によって、電流値を変化させることによってアクチュエータ104の動作パワー制御を行うことも可能である。また、アクチュエータ104の温度、あるいはヘッド位置に応じた制御は、リトラクト処理に限らず、アクチュエータ104の通常動作において適用することも可能である。本発明の範囲において、アクチュエータ104の温度、あるいはヘッド位置に応じた制御は、ランプ・ロード方式のハードディスク・ドライブに限らず、他の方式のハードディスク・ドライブに適用することが可能である。本発明は、ハードディスク・ドライブに限らず、他のデータ記憶装置に適用することが可能である。
本発明は、アクチュエータ104をリトラクトするためにリトラクト・コンデンサ408から動作パワーを供給する例の他、スピンドル・モータ102の逆起電力を利用するハードディスク・ドライブ、あるいは、スピンドル・モータ102の逆起電力とリトラクト・コンデンサ408の双方から供給される電力を併用するハードディスク・ドライブに適用することができる。例えば、図13は、スピンドル・モータ102の逆起電力を利用する場合における、リトラクト電流(Ir)、リトラクト電流をボイス・コイル107に与えるリトラクト期間Tr、スピンドル・モータ102の逆起電力(Vc)の関係を示している。スピンドル・モータ102の逆起電圧(Vb)は振動する電圧として与えられ、それに応じてリトラクト電流(Ir)も振動する。本発明は、スピンドル・モータ102の逆起電力が、アウター・ストップ110による跳ね返りに対してアクチュエータ104をランプ112上に維持するために十分な大きさを有していない場合に特に有用である。
一方、図14は、スピンドル・モータ102の逆起電力とリトラクト・コンデンサ408の双方から供給される電力を併用する場合の一例における、リトラクト電流(Ir)、リトラクト電流をボイス・コイル107に与えるリトラクト期間Tr、スピンドル・モータ102の逆起電圧(Vb)の関係を示している。図14に示される例において、リトラクト期間Trの前期において主にリトラクト・コンデンサ408から供給される電圧によるリトラクト電流が流れ、後期において主にスピンドル・モータ102の逆起電力よるリトラクト電流が流れる。スピンドル・モータ102の逆起電力とリトラクト・コンデンサ408の双方を利用することによって、リトラクト処理を安定化することが可能となる。あるいは、スピンドル・モータ102の逆起電力とリトラクト・コンデンサ408の双方を利用することによって、リトラクト・コンデンサ408の大きさを小さくすることが可能となる。
本実施形態におけるハードディスク・ドライブの概略構成を示す構成図である。 本実施形態におけるハードディスク・ドライブの論理構成を示す図である。 本実施形態におけるランプの概略構成を示す構成図である。 本実施形態におけるリトラクト・ドライバの論理構成を示すブロック図である。 本実施形態におけるリトラクト処理における、リトラクト電流及びリトラクト・コンデンサ電圧の時間変化を示す図である。 本実施形態におけるカウント数を生成する論理構成を示すブロック図である。 本実施形態におけるカウント数を生成する処理を示すフローチャートである。 本実施形態における温度−カウント数テーブルの好ましい一例を示す図である。 アクチュエータがアウター・クラッシュ・ストップによって所定量跳ね返されるために必要な電流と温度との関係を示す図である。 他の好ましい実施形態におけるカウント数を生成する論理構成を示すブロック図である。 他の好ましい実施形態におけるカウント数を生成する処理を示すフローチャートである。 他の好ましい実施形態における温度・ヘッド位置−カウント数テーブルの好ましい一例を示す図である。 スピンドル・モータを使用するリトラクト処理における、リトラクト電流及びスピンドル・モータの逆起電圧の時間変化を示す図である。 スピンドル・モータ及びリトラクト・コンデンサ使用するリトラクト処理における、リトラクト電流、スピンドル・モータの逆起電圧及びリトラクト・コンデンサ電圧の時間変化を示す図である。
符号の説明
101 ベース、102 スピンドル・モータ、103 磁気ディスク、
104 アクチュエータ、105 ピボット、106 磁気ヘッド、
107 ボイス・コイル、108 ステータ、インナー・クラッシュ・ストップ109、
110 アウター・クラッシュ・ストップ、111 トップクランプ、112 ランプ、
200 データ処理システム、210 ホスト、220 コントローラ、
221 リード/ライト・チャネル、222 ハードディスク・コントローラ、
223 マイクロプロセッサ・ユニット、224 メモリ、225 サーミスタ、
226 ADコンバータ、227 サーボ・コントローラ、
228 ボイス・コイル・モータ・ドライバ、229 リトラクト・ドライバ、
301、302 タブ、303 スリット、304 サスペンション、
305、306 斜面、307 パーキング面、308、309 斜面、
401 電源電圧検出部、402 カウンタ、403 レジスタ、404 制御部、
405、406 スイッチ、407 チャージ・ポンプ、
408 リトラクト・コンデンサ、601 リトラクト処理制御部、
602 温度−カウント数テーブル、603 温度・ヘッド位置−カウント数テーブル

Claims (19)

  1. データを記憶するメディアを有するデータ記憶装置であって、
    前記メディアからのデータ読み取り及び/もしくは前記メディアへのデータ書き込みを行うヘッドと、
    前記ヘッドを保持し、前記ヘッドが所定位置へ移動するように動作するアクチュエータと、
    温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部によって検出された検出温度に基づき、前記アクチュエータの動作パワーを制御するアクチュエータ制御部と、
    を有するデータ記憶装置。
  2. 前記アクチュエータ制御部は、前記アクチュエータが退避領域へ移動する処理において、前記温度検出部によって検出された検出温度に基づき、前記アクチュエータの動作パワーを制御する、請求項1に記載のデータ記憶装置。
  3. 前記データ記憶装置は、前記退避領域に形成され、前記アクチュエータが停止するランプをさらに備え、
    前記アクチュエータ制御部は、前記アクチュエータが前記退避領域へ移動する処理において、前記アクチュエータが前記ランプ上で停止するように前記アクチュエータの動作パワーを前記検出温度に基づき制御する、
    請求項2に記載のデータ記憶装置。
  4. 前記データ記憶装置は、前記アクチュエータが前記退避領域へ移動する処理において、前記アクチュエータが衝突するクラッシュ・ストップをさらに備え、
    前記アクチュエータ制御部は、前記クラッシュ・ストップによって跳ね返された前記アクチュエータが前記ランプ上で停止するように、前記アクチュエータの動作パワーを前記検出温度に基づき制御する、
    請求項3に記載のデータ記憶装置。
  5. 前記アクチュエータはボイス・コイルを備え、前記ボイス・コイルに電流が流れることによって回動軸を中心に回動し、
    前記アクチュエータ制御部は、前記ボイス・コイルへの電流の供給時間を前記検出温度に基づき変化させることによって前記アクチュエータの動作パワーを制御する、
    請求項1に記載のデータ記憶装置。
  6. 前記データ記憶装置は、電荷を蓄積するコンデンサを備え、
    前記アクチュエータ制御部は、前記コンデンサから前記ボイス・コイルへ供給される電流を制御する、請求項5に記載のデータ記憶装置。
  7. 前記アクチュエータ制御部は、前記データ記憶装置の電源供給が停止した場合に前記アクチュエータが退避領域へ移動するリトラクト処理において、前記温度検出部によって検出された検出温度に基づき、前記アクチュエータの動作パワーを制御する、請求項1に記載のデータ記憶装置。
  8. 前記データ記憶装置は、前記温度検出部によって検出された検出温度に基づき前記ボイス・コイルへの電流の供給期間を制御する制御データを生成する制御データ生成部をさらに、備え
    前記アクチュエータ制御部は、カウンタと前記制御データ記憶する記憶部とを備え、前記制御データによって決定されるカウント数と前記カウンタからのカウント信号とに基づき、前記ボイス・コイルへの電流の供給期間を制御する、
    請求項5に記載のデータ記憶装置。
  9. 前記制御データは、前記アクチュエータが前記退避領域から前記メディアのデータ記憶領域へ移動する前に生成され、前記アクチュエータ制御部の前記記憶部に記憶される、請求項8に記載のデータ記憶装置。
  10. 前記アクチュエータは、
    第1の温度領域において第1の動作パワーで駆動され、
    前記第1の温度区分よりも高い第2の温度区分において、前記第1の動作パワーよりも小さい第2の動作パワーで駆動され、
    前記第2の温度区分よりも高い第3の温度区分において、前記第2の動作パワーよりも大きい第3の動作パワーで駆動される、
    請求項1に記載のデータ記憶装置。
  11. 前記アクチュエータは、
    前記第3の温度区分よりも高い第4の温度区分において、前記第3の動作パワーよりも小さい第4の動作パワーで駆動される、請求項10に記載のデータ記憶装置。
  12. 前記アクチュエータは、
    第1の温度区分において第1の動作パワーで駆動され、
    前記第1の温度区分よりも高い第2の温度区分において、前記第2の動作パワーよりも大きい第2の動作パワーで駆動され、
    前記第2の温度区分よりも高い第3の温度区分において、前記第2の動作パワーよりも小さい第3の動作パワーで駆動される、
    請求項1に記載のデータ記憶装置。
  13. 前記データ記憶装置は前記ヘッドの位置を検出するヘッド位置検出部をさらに備え、
    前記アクチュエータ制御部は、前記温度検出部によって検出された検出温度と前記ヘッド位置検出部によって検出されたヘッド位置とに基づき、前記アクチュエータの動作パワーを制御する、
    請求項1に記載のデータ記憶装置。
  14. データ記憶装置において、ヘッドを保持し前記ヘッドが所定位置へ移動するように動作するアクチュエータを退避位置に移動する、アクチュエータの制御方法であって、
    温度を検出するステップと、
    検出された温度に基づき、前記アクチュエータの動作パワーを決定するステップと、
    決定された動作パワーによって前記アクチュエータが前記退避位置に移動するように、前記アクチュエータを駆動するステップと、
    を有するアクチュエータ制御方法。
  15. 前記動作パワーを決定するステップは、前記アクチュエータを駆動するための電流供給期間を決定する、請求項14に記載のアクチュエータ制御方法。
  16. 前記データ記憶装置の電源供給が停止していることを検出するステップをさらに備え、
    前記データ記憶装置の電源供給が停止していることが検出されたことに応答して、前記アクチュエータが前記退避位置に移動される、
    請求項14に記載のアクチュエータ制御方法。
  17. 前記ヘッドのヘッド位置を検出するステップをさらに備え、
    前記アクチュエータの動作パワーを決定するステップは、検出された温度とヘッド位置とに基づき前記アクチュエータの動作パワーを決定する、
    請求項14に記載のアクチュエータ制御方法。
  18. 前記アクチュエータの動作パワーを決定するステップは、メモリに記憶されたテーブルを参照することによって、検出された温度に対応する制御データを決定するステップを含み、
    前記アクチュエータを駆動するステップは、
    カウンタからカウンタ信号を取得するステップと、
    前記制御データを取得するステップと、を備え、
    前記カウンタ信号と前記制御データに基づき決定された期間、前記アクチュエータを駆動する、
    請求項14に記載のアクチュエータ制御方法。
  19. データを記憶するメディアを有するデータ記憶装置であって、
    前記メディアからのデータ読み取り及び/もしくは前記メディアへのデータ書き込みを行うヘッドと、
    前記ヘッドを保持し前記ヘッドが所定位置へ移動するように回動するアクチュエータと、
    前記アクチュエータが退避するランプと、
    前記アクチュエータの回動範囲を規制するクラッシュ・ストップと、
    温度を検出する温度検出部と、
    前記データ記憶装置の電源供給が停止している場合に、前記アクチュエータを回動し前記クラッシュ・ストップと衝突させることによって、前記アクチュエータを前記ランプへ退避させる処理において、前記アクチュエータが前記ランプ上で停止するように、前記温度検出部によって検出された温度に基づき前記アクチュエータの動作パワーを制御するアクチュエータ制御部と、
    を有するデータ記憶装置。
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