JP2000021073A - 磁気ディスク装置及び同装置に適用される電源遮断時におけるヘッドリトラクト方法 - Google Patents

磁気ディスク装置及び同装置に適用される電源遮断時におけるヘッドリトラクト方法

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JP2000021073A
JP2000021073A JP10186461A JP18646198A JP2000021073A JP 2000021073 A JP2000021073 A JP 2000021073A JP 10186461 A JP10186461 A JP 10186461A JP 18646198 A JP18646198 A JP 18646198A JP 2000021073 A JP2000021073 A JP 2000021073A
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power
power supply
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cpu
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Tatsuharu Kusumoto
辰春 楠本
Koji Nagafune
貢治 長船
Hiroyuki Karita
浩行 苅田
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置の電源遮断時にヘッド位置に応じたヘッド
リトラクト制御が行えるようにすることで、ヘッドリト
ラクトの安定化を図る。 【解決手段】装置電源用の電源ライン61とCPU22
を含むアンロード制御回路系への電源供給用の電源ライ
ン62との間にスイッチ63を設け、電源遮断検出回路
21による電源遮断検出に応じて当該スイッチ63によ
り電源ライン61,62間が切り離されると共に、電源
ライン62に接続されたコンデンサ66からアンロード
制御回路系に電源電圧が印加される構成とする。CPU
22は、通常はヘッド制御と並行して、ヘッド位置に応
じたヘッドリトラクトの制御量を決定する処理を定期的
に実行し、上記電源遮断検出時には、その直前に決定し
た制御量をD/A変換器24経由でVCMドライバ18
に与えることでボイスコイルモータ16を駆動させ、ヘ
ッドを所定の退避箇所にリトラクトさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドにより情報
の記録再生を行う磁気ディスク装置に係り、特に電源遮
断時にヘッドを所定の退避箇所にリトラクトさせるのに
好適な磁気ディスク装置及び同装置に適用される電源遮
断時におけるヘッドリトラクト方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘッドにより情報の記録再生を行う、例
えば小型磁気ディスク装置では、コンタクト・スタート
・ストップ方式(CSS方式)を適用するのが主流とな
っている。このCSS方式の特徴は次の通りである。
【0003】まず、装置の非動作状態、即ち記録媒体
(記録メディア)としてのディスク(磁気ディスク)が
回転していない状態では、ヘッドは当該ディスクと接触
している。そしてディスクの回転が始まると、ヘッド
は、ディスクとの間に生じる空気流(によるエアベアリ
ング作用)によってディスクから浮上する。したがっ
て、ディスクの回転開始時と停止時には、ヘッドはディ
スク上を摺動して、ディスク上のデータエリアに「き
ず」等の損傷を与える可能性がある。
【0004】そこでCSS方式では、ディスクが回転停
止状態にある期間、ヘッドはディスク上のデータゾーン
とは異なる箇所、例えばデータゾーンの内周側に確保さ
れた専用のリング状の退避ゾーン(CSSエリア)に置
かれる。そして装置への電源が供給された場合、或いは
(ディスクを高速回転させる)スピンドルモータ(SP
M)の回転がホストシステムより指示された場合には、
ヘッドをCSSエリアに位置付けたままスピンドルモー
タを定常速度まで立ち上げ、その後、つまりヘッドがデ
ィスクから浮上した後、ヘッドをデータゾーンに移動さ
せる。一方、ヘッドがデータゾーンに位置している状態
でホストシステムからスピンドルモータの停止指示が与
えられると、ヘッドをCSSエリアにリトラクトし、し
かる後にスピンドルモータの停止処理を行う。ヘッドを
CSSエリアにリトラクトした場合、ボイスコイルモー
タの駆動力によりヘッド移動機構としてのキャリッジ
(アクチュエータ)がストッパに衝突し、これによりヘ
ッドがCSSエリアから飛び出すのが防止される。
【0005】ヘッドの移動はボイスコイルモータ(VC
M)によりキャリッジに駆動力を与えることで行われ
る。この駆動力は、VCM駆動回路(VCMドライバ)
からボイスコイルモータに駆動電流(VCM電流)を供
給することで発生される。
【0006】さて、装置の使用中に突然電源の供給が断
たれた場合、スピンドルモータが停止する前にヘッドを
CSSエリアにリトラクトする必要がある。しかし、装
置への電源の供給が断たれていることから、VCMドラ
イバは動作不能となり、ボイスコイルモータに駆動電流
を供給することができない。
【0007】そこで、CSS方式を適用する近年の磁気
ディスク装置では、装置の動作中に装置の電源からコン
デンサに電荷を蓄積し、電源遮断時には当該コンデンサ
からボイスコイルモータにVCM電流を供給することで
電源遮断時のヘッドのリトラクトを実現している。
【0008】一方最近は、ヘッドのロード・アンロード
方式を適用する小型磁気ディスク装置が開発されてい
る。ヘッドのロード・アンロード方式の特徴は、ディス
クの回転停止時にはヘッドを当該ディスク外に設けられ
た退避箇所にリトラクト(アンロード)し、回転開始時
には定常速度に達した後にヘッドをディスク上に移動
(ロード)する点にある。この方式は、ディスクの表面
性を良くしてヘッドの浮上量を下げ記録密度を向上させ
るのに有効である。つまり、ディスクの表面性を良くす
ると、スピンドルモータの停止時にヘッドとディスクと
が接触するCSS方式は、ヘッドとディスクとの吸着を
招くため適用できない。そこで、スピンドルモータの停
止時にはディスク外の退避箇所にヘッドをアンロードさ
せて、ヘッドとメディスクとが非接触状態になるように
するロード・アンロード方式の適用が不可欠となってく
る。
【0009】ヘッドのロード・アンロード方式における
ヘッドアンロード時には、図2に示すように、ディスク
11の外側に当該ディスク11に近接して配置された退
避部14の傾斜部141を、キャリッジ13のサスペン
ション(アーム)131の先端部(タブ)が摺動して上
り、これによりヘッド12はディスク11から持ち上げ
られ、ディスクから外れた(図示せぬストッパの位置で
規定される)位置で停止する。ここでは、ヘッド12は
退避部14に位置しないが、煩雑な表現を避けるため、
ヘッド12が退避部14にリトラクト(アンロード)さ
れると表現する。
【0010】もし、ヘッドのアンロード操作がなされな
いで装置の電源が断たれると、ヘッドとディスクとの吸
着が生じる可能性が極めて高い。そこでヘッドのロード
・アンロード方式を適用する磁気ディスク装置において
も、装置電源の遮断時に、CSS方式と同様にコンデン
サに蓄積された電荷を利用してボイスコイルモータにV
CM電流を供給することで、ヘッドのリトラクト(アン
ロード)を実現している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、CSS方式
を適用した従来の磁気ディスク装置における電源遮断時
のヘッドリトラクト技術には、次のような改善の余地が
ある。この問題について、ディスクのサイズ(直径)が
2.5インチの場合を例にとって説明する。
【0012】まず、電源遮断時にコンデンサからボイス
コイルモータにVCM電流が供給されることにより、ヘ
ッドがCSSエリアにリトラクトされるまでの時間は、
ヘッドがCSSエリアから最も遠い最外周トラック上に
あった場合でも、せいぜい数十msである。この間、コ
ンデンサの容量にもよるが、ボイスコイルモータにほぼ
一定のVCCM電流が流れる。この場合、ボイスコイル
モータがキャリッジ(ヘッド)を移動する速度は、時間
に比例し、移動距離の1/2乗に比例する。
【0013】したがって、CSSエリアの半径が15m
m、最内周トラックの半径が16mm、最外周トラック
の半径が31mmであるとすると、ヘッドを最外周トラ
ックからCSSエリアにリトラクトした場合にキャリッ
ジがストッパに衝突するときの速度は、最内周トラック
からリトラクトした場合のほぼ4倍になってしまう。但
し、CSS方式の場合は、小さい電流でキャリッジを移
動できるため、ストッパに衝突するときの速度を、衝突
による衝撃でヘッド、或いはディスクに損傷を与えない
で済む十分低い速度に設定することが可能となってい
る。この速度は、ヘッドと接続される端子群を持つFP
C(フレキシブルプリント配線基板)のオフセット力以
上の力が発生する速度であれば良い。速度の設定は、直
列抵抗でVCM電流を制限することで実現される。な
お、FPCには、ヘッドの再生出力の増幅等を行うヘッ
ドアンプ回路が実装される。
【0014】しかし、より安定した動作のためには、外
周側トラックからCSSエリアにヘッドをリトラクトす
るときは内周側トラックからリトラクトするときよりV
CM電流を減らすのが好ましい。
【0015】以上は、ヘッドのロード・アンロード方式
を適用した従来の磁気ディスク装置においても同様であ
る。即ち、ヘッドを最内周トラックからディスクの外側
に設けられた退避部にリトラクト(アンロード)する場
合に、キャリッジのサスペンション(アーム)の先端部
が当該退避部の傾斜部に接するときの移動速度は、最外
周トラックからリトラクトする場合のほぼ4倍になって
しまう。
【0016】ヘッドを支持するサスペンションの先端部
が傾斜部を上るときは摩擦力が大きいので、外周からリ
トラクトするときでも大きな電流をボイスコイルモータ
に流す必要がある。このためヘッドのロード・アンロー
ド方式では、上記コンデンサの容量も大きくして、電源
遮断時には、当該コンデンサからボイスコイルモータに
比較的大きな電流が流れるようにする必要がある。しか
し、そのようにすると、ヘッドがディスクの最内周側に
位置しているときに電源が遮断されると、キャリッジが
過大な速度で傾斜部に当たるとか、ストッパに衝突し
て、ヘッド或いはディスクに損傷を与える虞がある。
【0017】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、装置の電源遮断時にヘッド位置に応じた
ヘッドリトラクト制御が行えるようにすることで、ヘッ
ドリトラクトの安定化を図ることができる磁気ディスク
装置及び同装置に適用される電源遮断時におけるヘッド
リトラクト方法を提供することにある。
【0018】本発明の他の目的は、装置の電源遮断時に
おけるヘッドリトラクト制御が速やかに且つ低電力で行
える磁気ディスク装置及び同装置に適用される電源遮断
時におけるヘッドリトラクト方法を提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気記録媒体
を高速回転するスピンドルモータと、記録再生用のヘッ
ドを上記媒体の半径方向に移動させるための駆動力を発
生するボイスコイルモータとを備えた磁気ディスク装置
において、当該装置の電源の遮断を検出する電源遮断検
出手段と、通常状態においては、上記ボイスコイルモー
タを制御することで上記ヘッドを媒体上の目標位置にシ
ーク・位置決めするヘッド制御を行う制御手段であっ
て、上記電源遮断検出手段による電源遮断検出時には、
上記ヘッドを上記媒体上の、もしくは媒体外の所定の退
避箇所にリトラクトする際の当該ヘッドの媒体上の位置
(ヘッド位置)で決まるヘッド移動距離に応じた駆動力
が発生するように上記ボイスコイルモータを制御して、
上記ヘッドを上記退避箇所にリトラクトさせるアンロー
ド制御を行う制御手段と、上記電源遮断検出手段による
電源遮断検出時に上記制御手段の少なくともアンロード
制御を行うのに必要な部分に選択的に電源を供給するの
に用いられる補助電源手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0020】このような構成においては、電源遮断時に
はヘッド制御からアンロード制御に切り替えられ、補助
電源手段からの電源供給を受けて制御手段により、ヘッ
ドリトラクトにおけるヘッド位置で決まるヘッド移動距
離(リトラクト距離)に応じた駆動力が発生するように
ボイスコイルモータが制御され、これによりヘッドが退
避箇所にリトラクトされる。
【0021】このように、装置の電源遮断時にヘッド位
置に応じたヘッドリトラクト制御が行えるため、ヘッド
リトラクトの安定化を図ることができ、キャリッジがス
トッパ或いは退避部の傾斜部に高速度で衝突してヘッド
或いはディスクに損傷を与えるのを防止できる。
【0022】また本発明は、上記通常状態において、上
記制御手段が上記ヘッドを退避箇所にリトラクトさせる
ための駆動力の発生に必要な制御量をヘッド位置で決ま
るヘッド移動距離に応じて決定する処理を上記ヘッド制
御と並行して実行し、電源遮断時には補助電源手段から
の電源供給を受けて動作して、その直前に決定されてい
る制御量に対応する駆動力が発生するように上記ボイス
コイルモータを制御するようにしたことをも特徴とす
る。
【0023】このような構成においては、通常状態にお
いてヘッド制御と並行してヘッド位置に合わせたリトラ
クト時の制御量の情報を取得する処理を繰り返し実行す
ることで、電源遮断時には直ちにその直前に決定された
制御量の情報を用いて安定したヘッドリトラクト動作を
行うことができる。また、電源遮断時にヘッドリトラク
トのための制御量の情報を取得する処理を行う必要がな
いことから、ヘッドリトラクト制御に要する電力が少な
くて済む。
【0024】なお、種々のヘッド移動距離(或いはヘッ
ド位置)毎に、その距離(ヘッド位置)に応じたヘッド
のアンロード制御のための駆動力の発生に必要な制御量
の時系列パターンが登録された制御量パターンテーブル
を用意し、このテーブルを上記制御手段が参照すること
で、ヘッド位置で決まるヘッド移動距離に応じた制御量
の時系列パターンを取得する処理をヘッド制御と並行し
て実行するならば、電源遮断時には、その直前に取得さ
れている制御量の時系列パターンに対応する駆動力が発
生するようにボイスコイルモータを制御することで、一
層きめ細かなヘッドリトラクト(アンロード)制御を行
うことが可能となる。
【0025】また本発明は、外部から磁気ディスク装置
に対して一定時間コマンドが発行されなかった場合に、
上記ヘッドを媒体上の所定エリア(アンロード待機エリ
ア)に待機させ、この状態で電源遮断が検出された場合
には、補助電源手段からの電源供給を受けて、上記制御
手段による上記のアンロード制御が行われる構成とした
ことをも特徴とする。
【0026】このように、ヘッドによる記録再生が行わ
れないような状況では、当該ヘッドをこまめに媒体上の
アンロード待機エリアで待機させることで、電源遮断時
には、そのアンロード待機エリアの位置から予め決定さ
れるヘッド移動距離に応じたボイスコイルモータの制御
が直ちに行え、且つ安定したヘッドリトラクトが行え
る。ここでアンロード待機エリアとして、媒体上の最外
周トラックと最内周トラックの中間、例えば1/2の位
置にあるトラックを割り当てるとよい。こうすると、ヘ
ッドをアンロード待機エリアに移動する際、或いはヘッ
ドをアンロード待機エリアから目標トラックに移動する
際の、平均的なヘッド移動距離を最小にすることができ
る。
【0027】また本発明は、ヘッド制御と並行してヘッ
ド位置に合わせたリトラクト時の制御量の情報を取得す
る処理を行う代わりに、上記制御手段が、電源遮断検出
手段による電源遮断検出時に補助電源手段からの電源供
給を受けて、ヘッド移動速度が一定速度となるように、
ボイスコイルモータに発生する逆起電圧に基づいて当該
ボイスコイルモータをフィードバック制御することで、
ヘッドを退避箇所にリトラクトさせるアンロード制御を
行うようにしたことをも特徴とする。
【0028】このような構成においては、電源遮断時の
ヘッドリトラクトが、ヘッド移動速度を一定速度に維持
するためのフィードバック制御のもとで行われることか
ら、一層安定したヘッドリトラクトが行える。
【0029】また本発明は、装置の電源により電荷が蓄
積されるコンデンサを含む補助電源手段を用いることを
も特徴とする。ここで、装置の電源を供給するための第
1の電源ラインと、この第1の電源ラインからの電源を
上記制御手段に供給するための第2の電源ラインであっ
て、上記コンデンサの一端が接続される第2の電源ライ
ンとを設けると共に、これら第1及び第2の電源ライン
間の接続/切り離しを行うためのスイッチを設けて、上
記第1の電源ラインを介して装置電源が供給されている
装置電源投入状態では第1及び第2の電源ライン間が接
続され、上記電源遮断検出手段による電源遮断検出時に
は第1及び第2の電源ライン間が切り離される構成とす
るとよい。
【0030】このような構成においては、装置電源投入
状態の期間にコンデンサに蓄積された電荷を利用して、
上記制御手段の電源遮断時におけるアンロード制御に必
要な電力を供給することができる。
【0031】また本発明は、スピンドルモータの回転に
よって発生する逆起電圧を整流する整流回路と、この整
流回路の直流電圧を安定化するための電源安定化回路と
を含む補助電源手段を用いることをも特徴とする。ここ
で、装置の電源を供給するための第1の電源ラインと、
この第1の電源ラインからの電源を上記制御手段に供給
するための第2の電源ラインと、これら第1及び第2の
電源ライン間の接続/切り離しを行うための第1のスイ
ッチを設けて、装置電源投入状態では第1及び第2の電
源ライン間が接続され、上記電源遮断検出手段による電
源遮断検出時には第1及び第2の電源ライン間が切り離
される構成とすると共に、上記電源安定化回路の出力と
第2の電源ラインとの間の接続/切り離しを行うための
第2のスイッチ、及び上記整流回路の出力と上記電源安
定化回路の入力との間の接続/切り離しを行うための第
3のスイッチとを設けて、装置電源投入状態においては
上記電源安定化回路が装置から切り離され、電源遮断検
出時には装置に接続される構成とするとよい。
【0032】このような構成においては、電源が遮断し
てもスピンドルモータが慣性力により回転を続けること
で発生する当該モータの逆起電圧を利用して、上記制御
手段の電源遮断時におけるアンロード制御に必要な電力
を供給することができる。
【0033】また本発明は、上記制御手段に、通常状態
においては前記装置の電源の供給を受けて前記ヘッド制
御を含む装置全体の制御を行い、前記電源遮断検出手段
による電源遮断検出時においては前記補助電源の供給を
受けて前記アンロード制御を行うCPUを含めたことを
特徴とする。ここで、上記CPUに、当該CPU内のア
ンロード制御に必要な要素部分のみを動作させる低電圧
モードが設定可能なCPUを用い、当該CPUが上記電
源遮断検出手段による電源遮断検出に応じて低電圧モー
ドに設定される構成とするとよい。
【0034】このような構成においては、電源遮断時の
アンロード制御にCPUを用いても、アンロード制御に
必要な電力を低減できる。また、アンロード制御にCP
Uを用いることで、一層安定したヘッドリトラクトを実
現できる。
【0035】また本発明は、上記制御手段に、通常状態
においては前記装置の電源の供給を受けて前記ヘッド制
御を含む装置全体の制御を行う第1のCPUであって、
電源遮断検出時における上記補助電源の供給の対象外と
なる第1のCPUとは別に、当該第1のCPUと比較し
て機能が限定され、当該第1のCPUより低電圧で動作
可能な第2のCPUであって、電源遮断検出時において
上記補助電源の供給を受けてアンロード制御を行う第2
のCPUとを含めたことを特徴とする。
【0036】このような構成においては、電源遮断時の
アンロード制御にCPU(第2のCPU)を用いても、
アンロード制御に必要が電力を低減できる。また、アン
ロード制御にCPUを用いることで、一層安定したヘッ
ドリトラクトを実現できる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、ヘッドのロード・アンロード方式を適用する磁気デ
ィスク装置に適用した場合を例に図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置
の全体構成を示すブロック図である。
【0038】図1において、11はデータが記録される
媒体であるディスク(磁気ディスク)、12はディスク
11へのデータ書き込み(データ記録)及びディスク1
1からのデータ読み出し(データ再生)に用いられるヘ
ッド(磁気ヘッド)である。図1の構成では、単一枚の
ディスク11が配置された磁気ディスク装置を想定して
いるが、複数毎のディスクが積層配置された構成であっ
ても構わない。また図1の構成では、作図の都合上、ヘ
ッド12はディスク11の一方の面側にのみ設けられる
ものとする。但し、ヘッド12は、ディスク11の各面
に対応してそれぞれ設けられるのが一般的である。
【0039】ディスク11の各面には同心円状の多数の
トラックが形成され、各トラックには、位置決め制御等
に用いられるサーボデータが記録された複数のサーボエ
リアが等間隔で配置されている。これらのサーボエリア
は、ディスク11上では中心から各トラックを渡って放
射状に配置されている。サーボエリア間はデータエリア
(ユーザエリア)となっており、当該データエリアには
複数のデータセクタが設定される。サーボデータは対応
するサーボエリアが存在するシリンダのシリンダ番号を
示すシリンダコード、当該シリンダコードの示すシリン
ダ内の位置誤差を波形の振幅で示すためのバーストデー
タを含む。
【0040】ディスク11の記録面(データゾーン)上
の所定のトラック、例えば最外周トラックと最内周トラ
ックの中間、例えば1/2の位置にあるトラックは、ホ
ストシステムから一定時間コマンドが与えられなかった
場合にヘッド12を待機させておくためのアンロード待
機エリア110として割り当てられている。
【0041】ヘッド12はロータリ型アクチュエータと
してのキャリッジ(ヘッド移動機構)13に取り付けら
れており、当該キャリッジ13の角度回転に従ってディ
スク11の半径方向に移動する。これにより、ヘッド1
2は、目標トラック上にシーク・位置決めされるように
なっている。ディスク11の外側には、ディスク11の
回転停止状態においてヘッド12をリトラクト(退避)
させておくための退避部14が配置されている。この退
避部14は、図2に示すように、ディスク11に近接し
て、且つキャリッジ13に取り付けられたサスペンショ
ン131の先端部の移動経路上の所定位置に設けられて
いる。
【0042】ディスク11はスピンドルモータ(SP
M)15により高速に回転する。キャリッジ13は、ボ
イスコイルモータ(VCM)16により駆動される。ス
ピンドルモータ15は、SPMドライバ(SPM駆動回
路)17から供給される制御電流により駆動される。ボ
イスコイルモータ16は、VCMドライバ(VCM駆動
回路)18から供給される制御電流により駆動される。
本実施形態においてSPMドライバ17及びVCMドラ
イバ18は1チップに集積回路化されている。ドライバ
17,18からモータ15,16に供給される制御電流
を決定するための値(制御量)は、後述するCPU22
により決定される。
【0043】ヘッド12は、ディスク11の目標トラッ
ク上にシーク・位置決めされた後、当該ディスク11の
回転動作により、そのトラック上を走査する。またヘッ
ド12は走査により、そのトラック上に等間隔を保って
配置されたサーボエリアのサーボデータを順に読み込
む。またヘッド12は走査により、目標データセクタに
対するデータの読み書きを行う。
【0044】ヘッド12はフレキシブルプリント配線板
(FPC)に実装されたヘッドアンプ回路(ヘッドI
C)19と接続されている。ヘッドアンプ回路19はヘ
ッド12との間のリード/ライト信号の入出力等を司
る。ヘッドアンプ回路19は、ヘッド12で読み取られ
たアナログ出力(ヘッド12のリード信号)を増幅する
と共に、リード/ライト回路(リード/ライトIC)2
0から送られるライトデータに所定の信号処理を施して
これをヘッド12に送る。
【0045】リード/ライト回路20は、ヘッド12に
よりディスク11から読み出されてヘッドアンプ回路1
9で増幅されたアナログ出力(ヘッド12のリード信
号)を一定の電圧に増幅するAGC(自動利得制御)機
能と、このAGC機能により増幅されたリード信号から
例えばNRZコードのデータに再生するのに必要な信号
処理を行うデコード機能(リードチャネル)と、ディス
ク11へのデータ記録に必要な信号処理を行うエンコー
ド機能(ライトチャネル)と、上記リード信号からのサ
ーボデータ抽出を行うサーボ抽出機能とを有している。
【0046】電源遮断検出回路21は、図1の装置の電
源が断たれたことを、電源電圧(Vcc)のレベルを監
視することで検出する。CPU(Central Processing U
nit )22は、制御プログラムが格納されている図示せ
ぬROM(Read Only Memory)を内蔵し、当該制御プロ
グラムに従って磁気ディスク装置の各部の制御を行う。
この制御の代表的なものに、リード/ライト回路20に
より抽出されたサーボデータ中のシリンダコード、バー
ストデータに基づいてヘッド12を目標トラックの目標
位置に移動(シーク・位置決め)するヘッド制御があ
る。つまりCPU22は、等価的にヘッド制御回路22
1を有している。この(CPU22のヘッド制御により
実現される)ヘッド制御回路221では、ヘッド12を
目標位置に移動させるためにVCMドライバ18に与え
る制御量が、目標位置と現在位置との差(距離)をもと
に算出される。通常状態では、ヘッド制御回路221に
より各サーボエリア単位で算出される制御量がCPU2
2に内蔵されたシリアルインタフェース(SI)224
からD/A(ディジタル/アナログ)変換器24を介し
てVCMドライバ18に与えられる。
【0047】またCPU22は、ホストシステムからス
ピンドルモータ15の停止指示が与えられた場合に、ヘ
ッド12を退避部14にリトラクト(アンロード)させ
る通常アンロード制御を行う機能を有する。この通常ア
ンロード制御では、ヘッド12を現在位置から退避部1
4に一定の速度で移動させるためにVCMドライバ18
に与える制御量が、ボイスコイルモータ16の角度回転
により発生される起電圧をもとに算出される。またCP
U22は、装置への電源が供給された場合、或いはホス
トシステムからスピンドルモータ15の回転指示が与え
られた場合に、退避部14にリトラクトされていたヘッ
ド12をディスク11上にロードさせるロード制御を行
う機能も有する。
【0048】更にCPU22は、装置の電源が断たれた
場合に、ヘッド12を退避部14にリトラクト(アンロ
ード)させる電源遮断時アンロード制御を行う機能も有
する。この電源遮断時アンロード制御においては、ヘッ
ド12を現在位置から退避部14に移動させるのに必要
な制御量が、例えば移動先(リトラクト先)と現在位置
との差(距離)をもとに算出される、したがってCPU
22は等価的に、電源遮断時用アンロード制御回路22
2と、電源遮断検出回路21の検出結果に応じてヘッド
制御回路221または電源遮断時用アンロード制御回路
222の出力を切り替える切り替え回路223とを有し
ている。
【0049】D/A変換器24は、ヘッド制御時、或い
はアンロード制御時等において、CPU22からシリア
ルインタフェース224を介して与えられるディジタル
の制御量をアナログの制御量に変換する。このD/A変
換器24の出力は、VCMドライバ18に与えられる。
【0050】SPMドライバ17、VCMドライバ1
8、ヘッドアンプ回路19、リード/ライト回路20、
電源遮断検出回路21、CPU22、D/A変換器2
4、HDC(図示せず)等には、装置の電源(電源電圧
Vcc)が供給される。また電源遮断時には、ヘッド1
2(キャリッジ13)の移動とその制御に必要なVCM
ドライバ18、CPU22及びD/A変換器24を含む
回路系(以下、アンロード制御回路系と称する)に、補
助電源(図6中のコンデンサ66から構成される補助電
源、または図7中の電源安定化回路72を含む補助電
源)から電源電圧が印加される。この補助電源の仕組み
については、後述する。
【0051】次に、図1の構成における電源遮断時のア
ンロード制御を中心とする動作を図3のフローチャート
を参照して説明する。まず、装置の電源が正常で、つま
り電源電圧Vccが正常で、且つスピンドルモータ15
が高速回転している通常状態においては、ディスク11
上の各トラックに等間隔で配置されているサーボエリア
のうち、ヘッド12が走査した位置のサーボエリアに記
録されているサーボデータ信号が当該ヘッド12により
順次読み取られる。ヘッド12により読み取られたサー
ボデータ信号はヘッドアンプ回路19により増幅され、
リード/ライト回路20に供給される。リード/ライト
回路20では、このサーボデータ信号から、シリンダコ
ード、バーストデータ等を抽出し、CPU22に送る。
【0052】CPU22は、リード/ライト回路20に
よって抽出されたシリンダコードを等をもとに、自身が
有するヘッド制御機能(ヘッド制御回路221)を用い
て、次のようなヘッド制御を行う。
【0053】まずCPU22は、リード/ライト回路2
0によりシリンダコードが抽出される毎に、そのシリン
ダコードからヘッド12の現在位置(シリンダ位置)を
検出する。次にCPU22は、検出したヘッド12の現
在位置(ヘッド位置)と目標位置(目標シリンダ位置)
との差分から、ヘッド12を目標位置に移動させるのに
必要なVCMドライバ18に対する符号付きのディジタ
ルの制御量を求める制御演算を行う。
【0054】次にCPU22は、求めたディジタルの制
御量をシリアルインタフェース224を介してD/A変
換器24に出力する。これによりD/A変換器24は、
CPU22からのディジタル制御量を正または負のアナ
ログの制御量(ここでは制御電圧)に変換してVCMド
ライバ18に与える。するとVCMドライバ18は、与
えられた制御量(制御電圧)を、例えば当該制御量に比
例した値の正または負の電流(VCM電流)に変換して
ボイスコイルモータ16に供給する。ボイスコイルモー
タ16は、VCMドライバ18から供給されるVCM電
流に応じた駆動力をキャリッジ13に与える。これによ
りキャリッジ13が角度回転(回動)し、キャリッジ1
3のサスペンション131の先端側に固定されているヘ
ッド12が、目標位置に向かってディスク11の半径方
向に移動される。CPU22は以上の動作をヘッド12
が目標位置に移動されるまで繰り返す。
【0055】さてヘッド12が目標トラックに移動され
ると、CPU22はリード/ライト回路20により抽出
されるバーストデータをもとに、ヘッド12の目標トラ
ックの目標位置からのずれを算出し、そのずれをなくす
のに必要な、つまりヘッド12を目標位置に位置決めす
るのに必要な制御量を求める。次にCPU22は、求め
た制御量をシリアルインタフェース224から出力して
D/A変換器24によりアナログの制御量(ここでは制
御電圧)に変換させる。このアナログの制御量はVCM
ドライバ18に与えられ、当該制御量に対応したVCM
電流がVCMドライバ18からボイスコイルモータ16
に供給される。これによりボイスコイルモータ16から
キャリッジ13に駆動力が与えられ、キャリッジ13に
取り付けられているヘッド12が目標位置に近づけられ
る。
【0056】以上が通常状態におけるCPU22(内の
ヘッド制御回路221)による周知のヘッド制御であ
る。さてCPU22は、上記通常状態においては、ヘッ
ド制御回路221によるヘッド制御と並行して、以下に
述べる図3のフローチャート中のステップS1〜S4
を、自身の有する電源遮断時用のアンロード制御機能
(アンロード制御回路222)により繰り返し実行す
る。
【0057】まずCPU22は、ヘッド制御回路221
により繰り返し求められるヘッド12の位置(シリンダ
位置)のうち、最も最近に求められたシリンダ位置、つ
まりヘッド12の現在位置を確認する(ステップS
1)。
【0058】次にCPU22は、ヘッド12を現在位置
からディスク11の半径方向にその外周に向けて退避部
14までリトラクトすると仮定した場合のリトラクト距
離を、退避部14の位置(つまりリトラクト位置)から
ヘッド12の現在位置を減じることで算出する(ステッ
プS2)。そしてCPU22は、算出したリトラクト距
離からリトラクトに必要な(正または負のうちの予め定
められた符号が付加された)リトラクト制御量(リトラ
クト制御電圧)と時間を算出する(ステップS3)。な
お、リトラクト距離はヘッド12の位置に固有の値であ
ることから、リトラクト距離を実際に算出しなくても、
ヘッド12の位置からリトラクト制御量を求めることも
可能である。つまり、リトラクト制御量を求めるという
観点からは、リトラクト距離とヘッド位置とは同義語で
あるといえる。
【0059】次にCPU22は、電源遮断検出回路21
により電源遮断が検出されているか否かをチェックする
(ステップS4)。もし、電源遮断が検出されていない
ならば、つまり電源電圧Vccが正常であるならば、C
PU22は、その段階で1回分のアンロード制御を途中
終了する。CPU22は、電源遮断が検出されない状態
では、上記ステップS1からの処理を定期的に繰り返し
実行する。
【0060】これに対して電源遮断が検出されている場
合には、CPU22はアンロード制御回路222の出力
が有効となるように切り替え回路223により切り替え
て、以下のステップS5を行う。この電源遮断検出時に
は、VCMドライバ18、CPU22及びD/A変換器
24を含むアンロード制御回路系には、後述するよう
に、図6中のコンデンサ66から構成される補助電源、
または図7中の電源安定化回路72を含む補助電源から
電源電圧がほぼ一定期間印加される。
【0061】さてCPU22は、この期間内で、ヘッド
12を現在位置から退避部14にリトラクトさせるため
に、ステップS3で算出したリトラクト制御量を同じく
当該ステップS3で算出した時間だけシリアルインタフ
ェース224からD/A変換器24に出力する。D/A
変換器24は、CPU22からディジタルの制御量が出
力されている期間だけ、対応するアナログの制御量(制
御電圧)をVCMドライバ18に与える。するとVCM
ドライバ18は、与えられた制御量(制御電圧)を、例
えば当該制御量に比例した電流(VCM電流)に変換
し、当該制御量が与えられている期間だけボイスコイル
モータ16に供給する(ステップS5)。ボイスコイル
モータ16は、VCMドライバ18から供給されるVC
M電流に応じた駆動力(ここではディスク11の外周側
へ向かう駆動力)をキャリッジ13に与える。これによ
りキャリッジ13が角度回転して、キャリッジ13のサ
スペンション131の先端部が、ディスク11の外側に
当該ディスク11に近接して配置された退避部14の傾
斜部141まで移動し、更に当該傾斜部141を摺動し
て上り、当該退避部14の(図示せぬストッパの位置で
規定される)位置で停止される。つまりヘッド12が退
避部14にリトラクトされる。
【0062】このように本実施形態においては、電源遮
断時には、リトラクト(アンロード)制御に必要なCP
U22を含む回路系(アンロード制御回路系)に補助電
源からほぼ一定期間電源電圧が印加されるようにしてい
る。そしてCPU22にて、電源遮断直前のヘッド12
の位置に合わせてリトラクト時の制御量と時間を決定
し、電源遮断時にVCMドライバ18に与えることによ
り、当該VCMドライバ18からボイスコイルモータ1
6にヘッド12の位置に対応したリトラクト用のVCM
電流が与えられ、ヘッド12の位置に応じたアンロード
制御が行われるようにしている。
【0063】つまり本実施形態においては、ヘッド12
の位置に応じてアンロード制御することで、電源遮断時
にも最適なアンロード用のVCM電流を流して、最適な
アンロード動作を行うことができる。これにより、当該
ヘッド12を支持するサスペンション131の先端が退
避部14の傾斜部141に乗り上げる速度を、ヘッド1
2の位置に無関係に均一にして、ヘッド12が退避部1
4に確実にアンロードされるようにすると共に、ヘッド
12或いはディスク11に損傷が与えられるのを防止で
きる。
【0064】これに対し、従来技術を適用した場合に
は、ヘッド12がデータゾーンの最内周或いは最外周に
位置している状態でアンロードを行うと、退避部14に
乗り上げる速度が均一ではなくなる。このため、最内周
からのアンロード時に最適な設計をすると、最外周から
のアンロードのための力が不十分となって、アンロード
できなくなる。また最外周からのアンロード時に最適な
設計をすると、最内周からでは速度がつきすぎて、ヘッ
ド12、或いはディスク11にダメージを与えてしま
う。
【0065】しかも本実施形態においては、ヘッド12
の位置に合わせたリトラクト時の制御量と時間を決定す
る処理を定常的に繰り返し実行しているため、電源遮断
が確認された際には、直ちにその直前に決定された制御
量と時間を用いたアンロード動作を実行できる。したが
って、電源遮断時にアンロード制御回路系に電源を供給
する補助電源にコンデンサ等を使っても、時間的に十分
に対処可能である。
【0066】なお、補助電源の電源供給能力に余裕があ
るならば、電源遮断検出回路21により電源が遮断され
たことが検出されてから、図3のフローチャート中のス
テップS1〜S3,S5を実行するようにしても構わな
い。
【0067】以上に述べた電源遮断時のアンロード制御
では、リトラクト距離(ヘッド位置)で決まる一定の制
御量がCPU22からD/A変換器24を介してVCM
ドライバ18に与えられるものとして説明したが、これ
に限るものではない。例えば、リトラクト距離(ヘッド
位置)に応じたリトラクト制御量の時系列パターン(制
御量パターン)を用いて、一層きめ細かな電源遮断時の
アンロード制御を行うことも可能である。
【0068】そこで、図1の構成における電源遮断時の
アンロード制御を中心とする動作の変形例として、リト
ラクト距離に応じた制御量の時系列パターンを利用した
アンロード制御について図4のフローチャートを参照し
て説明する。
【0069】ここでは、CPU22内に、(ヘッド12
の位置で決まる)種々のリトラクト距離とリトラクト制
御量(ここでは制御電圧を表すデータ)の時系列パター
ンとの対応関係を登録した、図4に示すテーブル(制御
電圧パターンテーブル)225を設け、リトラクト距離
により制御電圧パターンテーブル225を参照すること
で、演算処理を行うことなく、リトラクト距離に応じた
リトラクト制御量(制御電圧)の時系列パターンが求め
られるようにしたことを特徴とする。
【0070】まずCPU22(内のアンロード制御回路
222)は、ステップS11,S12によりヘッド12
を現在位置から退避部14にリトラクトするのに必要な
距離(リトラクト距離)を算出する。次にCPU22
は、算出したリトラクト距離により制御電圧パターンテ
ーブル225を参照し、そのリトラクト距離だけヘッド
12をリトラクトするのに最適なリトラクト制御量(制
御電圧)の時系列パターンを取得する(ステップS1
3)。このリトラクト制御量の時系列パターンは、リト
ラクト制御量と時間の対が時系列順に配列されたもので
ある。
【0071】次にCPU22は、電源遮断検出回路21
により電源遮断が検出されているか否かをチェックする
(ステップS14)。もし、電源遮断が検出されていな
いならば、CPU22は1回分のアンロード制御を途中
終了する。CPU22は、電源遮断が検出されない状態
では、上記ステップS11からの処理を定期的に繰り返
し実行する。
【0072】これに対して電源遮断が検出されている場
合には、CPU22はアンロード制御回路222の出力
が有効となるように切り替え回路223により切り替え
て、ステップS13で取得したリトラクト制御量の時系
列パターンに従い、その時系列順に対応する制御量を対
応する時間だけシリアルインタフェース224からD/
A変換器24を介してVCMドライバ18に順次与える
(ステップS15)。するとVCMドライバ18からボ
イスコイルモータ16には、上記制御量の時系列パター
ンに対応したリトラクト電流(VCM電流の)が対応す
る時間毎に切り替えて順次供給される。これにより、先
の例より一層きめ細かな電源遮断時のアンロード制御が
可能となる。
【0073】さて、本実施形態では、ホストシステムか
ら一定時間コマンドが発行されなかった場合には、ヘッ
ド12をディスク11上のアンロード待機エリア110
に移動して、ホストシステムからのコマンドを待つよう
にしている。そこで、このような状態で電源が遮断され
た場合のアンロード制御を中心とする動作を図5のフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0074】まずCPU22は、ホストシステムから発
行されるコマンドの時間間隔をタイマにより監視する
(ステップS21)。もし、予め定められた一定時間を
経過してもホストシステムからコマンドが発行されない
場合には、CPU22はヘッド12の現在位置を調べ、
当該ヘッド12がアンロード待機エリア110に既に位
置しているか否かを判定する(ステップS22)。
【0075】もし、ヘッド12がアンロード待機エリア
110に位置していないならば、CPU22は、シリア
ルインタフェース224からD/A変換器24を介して
VCMドライバ18を制御することで、通常のシーク制
御と同様にしてヘッド12をディスク11上の現在位置
からアンロード待機エリア110に移動させた後(ステ
ップS23)、ステップS24に進む。これに対し、ヘ
ッド12が既にアンロード待機エリア110に位置して
いるならば、CPU22はステップS23をスキップし
てステップS24に進む。
【0076】ステップS24では、CPU22は電源遮
断検出回路21により電源遮断が検出されているか否か
をチェックする。もし、電源遮断が検出されていないな
らば、CPU22は、その段階で1回分のアンロード制
御を途中終了する。CPU22は、電源遮断が検出され
ない状態では、上記ステップS21からの処理を定期的
に繰り返し実行する。
【0077】これに対して電源遮断が検出されている場
合には、CPU22は、アンロード待機エリア110か
ら退避部14へのリトラクトに必要な制御量、つまりア
ンロード待機エリア110に固有の制御量を、当該アン
ロード待機エリア110に固有の時間だけ、シリアルイ
ンタフェース224からD/A変換器24を介してVC
Mドライバ18に与えることで、ヘッド12を最適な状
態で退避部14にアンロードさせる。このアンロード制
御に、アンロード待機エリア110(から退避部14へ
のリトラクト距離)に対応したリトラクト制御量の時系
列パターンを用いるようにしても構わない。
【0078】以上に述べた、電源遮断時における3通り
のアンロード制御は、いずれもオープンループ制御方式
を適用しているが、補助電源の電源供給能力に余裕があ
るならば、ヘッド12の移動速度をヘッド12の位置に
無関係に予め定められた一定速度となるように、ボイス
コイルモータ16の駆動速度に応じて発生する逆起電圧
に基づいて当該ボイスコイルモータ16を一定時間間隔
でフィードバック制御する方式を適用することも可能で
ある。なお、上記の一定時間間隔は、CPU22に内蔵
のタイマー回路(図示せず)により計測される。また、
ボイスコイルモータ16の逆起電圧は、CPU22に内
蔵のA/D(アナログ/ディジタル)変換器(図示せ
ず)を通して当該CPU22内に読み込むことができ
る。
【0079】次に、以上に述べた、CPU22を含むア
ンロード制御回路系による電源遮断時のアンロード制御
動作を可能とする磁気ディスク装置内の補助電源を中心
とする第1乃至第4の構成例について、図6乃至図9を
参照して順次説明する。
【0080】[第1の構成例]図6は、図1の磁気ディ
スク装置において適用される補助電源を中心とする第1
の構成例を示すブロック図であり、図1と同一部分には
同一符号を付してある。
【0081】図6において、電源ライン(第1の電源ラ
イン)61と、電源ライン(第2の電源ライン)62と
の間には、スイッチ63が設けられている。電源ライン
61は、装置の主電源からの電源電圧Vccを伝達する
のに用いられる。電源ライン62は、上記電源ライン6
1からの電源電圧Vccをアンロード制御回路系をなす
CPU22、D/A変換器24及びVCMドライバ18
に伝達するのに用いられる。スイッチ63はFET等の
半導体で構成され、通常状態(主電源の投入状態)にお
いてはON状態(閉状態)に設定され、電源遮断時にO
FF状態(開状態)に切り替え設定される。電源ライン
61には、アンロード制御回路系以外の回路、例えば図
1中のSPMドライバ17、ヘッドアンプ回路19、及
びリード/ライト回路20などの他、電源遮断検出回路
21、更には当該電源遮断検出回路21の電源検出に応
じて電源の切り替えを行う電源切替回路64が接続され
ている。
【0082】電源切替回路64は、通常状態においては
スイッチ制御信号640を高レベルに設定し、電源遮断
時には当該スイッチ制御信号640を低レベルに切り替
える。このスイッチ制御信号640は、スイッチ63の
ON/OFF制御に用いられる。スイッチ63は、高レ
ベルのスイッチ制御信号640が供給されている期間だ
け、閉状態(ON状態)となる。
【0083】電源ライン62と接地(GND)間には、
通常状態において電源電圧Vccにより電荷が蓄積され
るコンデンサ66が設けられている。このコンデンサ6
6は、アンロード制御回路系に対してのみの補助電源を
なす。
【0084】次に、図6の構成における電源切り替え動
作について説明する。まず、装置の主電源が投入されて
いる通常状態では、電源ライン61を介して装置内の各
回路に電源電圧Vccが印加される。このような状態で
主電源が遮断されると、その旨が電源遮断検出回路21
により検出される。すると電源遮断検出回路21は、電
源遮断検出状態にある旨の状態出力(電源遮断状態出
力)を行う。この状態出力は、CPU22及び電源切替
回路64で検出可能である。
【0085】電源切替回路64は、電源遮断検出回路2
1からの電源遮断状態出力に応じてスイッチ制御信号6
40を高レベルから低レベルに切り替える。するとスイ
ッチ63がON状態(閉状態)からOFF状態(開状
態)に切り替えられ、電源ライン62は電源ライン61
から切り離される。このスイッチ63はFET等の半導
体で構成されるため、電源がオフでも動作可能である。
【0086】電源ライン62と接地(GND)間に接続
されたコンデンサ66には、装置の動作中に装置の主電
源から電荷が蓄積される。これによりコンデンサ66は
電源電圧Vccに充電される。
【0087】したがって、上記のように装置の主電源が
遮断された場合には、コンデンサ66の充電電圧Vcc
が、電源ライン62に接続されているCPU22を含む
アンロード制御回路系(ここでは、CPU22、D/A
変換器24、及びVCMドライバ18からなるアンロー
ド制御回路系)に印加される。このとき電源ライン61
と電源ライン62とはスイッチ63により切り離されて
いるため、電源ライン61側に接続されている回路、即
ち図1中のヘッドアンプ回路19、リード/ライト回路
20など、アンロード制御回路系以外の回路にはコンデ
ンサ66からの電源電圧Vccは印加されない。
【0088】このように本実施形態においては、電源が
遮断されると、装置全体ではなくて、アンロード制御に
必要な最小限の回路(CPU22を含むアンロード制御
回路系)のみに、コンデンサ66からの電源電圧Vcc
が印加される。したがって、小容量のコンデンサ66を
用いても、電源遮断時のアンロード制御に必要な電力供
給を実現でき、従来のようにボイスコイルモータ16に
直接コンデンサから電流を供給するのと異なって、既に
図3乃至図5のフローチャートを参照して説明したよう
に、CPU22によるヘッド12の位置に応じた最適な
アンロード制御を行うことができる。
【0089】なお、VCMドライバ18に、図10に示
すように、ボイスコイルモータ16の駆動速度に応じて
発生する逆起電圧を検出する逆起検出回路181を持た
せ、CPU22によるアンロード制御として、当該逆起
検出回路181の出力に基づくフィードバック制御方式
を適用することも可能である。図10の構成では、CP
U22は、上記逆起検出回路181の出力を内蔵のA/
D変換器227を通して読み込んで、ヘッド12の移動
速度が一定速度となるように、当該逆起検出回路181
の出力(つまりボイスコイルモータ16の駆動速度に応
じて発生する逆起電圧)に基づき、VCMドライバ18
を通してボイスコイルモータ16を一定時間間隔でフィ
ードバック制御する。
【0090】[第2の構成例]図7は、図1の磁気ディ
スク装置において適用される補助電源を中心とする第2
の構成例を示すブロック図であり、図1または図6と同
一部分には同一符号を付してある。
【0091】図7において、スピンドルモータ15は3
相(U,V,Wの3相)のコイル(SPMコイル)を有
している。SPMドライバ17は、スピンドルモータ1
5の各相(励磁相、駆動相)の切り替え制御、各コイル
に流す電流の制御を行うことでスピンドルモータ15を
所定の回転数で回転させる。
【0092】スピンドルモータ15の3相の各コイルに
は、当該スピンドルモータ15の回転に伴って誘導され
る交流の逆起電圧(逆起電力)が発生する。そこで図7
の構成では、この逆起電圧を利用して電源を得るため
に、当該逆起電圧を整流する整流回路71と、この整流
回路71の出力の安定化を図るための電源安定化回路7
2とが設けられる。電源安定化回路72はDC−DCコ
ンバータにより構成される。
【0093】整流回路71の出力と電源安定化回路72
の入力との間には、スイッチ73が設けられ、電源安定
化回路72の出力と電源ライン62との間にはスイッチ
74が設けられている。スイッチ73,74は、例えば
FET等の半導体で構成されている。スイッチ73,7
4は、スイッチ63とは逆に、電源切替回路64からの
スイッチ制御信号640が高レベルの通常状態において
はOFF状態(開状態)に設定され、電源遮断時には低
レベルのスイッチ制御信号640に応じてON状態(閉
状態)に切り替え設定される。
【0094】次に、図6の構成における電源切り替え動
作について説明する。まず、装置の主電源が投入されて
いる通常状態では、電源ライン61を介して装置内の各
回路に電源電圧Vccが印加される。このような状態で
主電源が遮断されると、その旨が電源遮断検出回路21
により検出される。すると電源遮断検出回路21は電源
遮断状態出力を行う。この状態出力は、CPU22及び
電源切替回路64で検出可能である。
【0095】電源切替回路64は、電源遮断検出回路2
1からの電源遮断状態出力に応じてスイッチ制御信号6
40を高レベルから低レベルに切り替える。するとスイ
ッチ63がON状態からOFF状態に切り替えられ、電
源ライン62は電源ライン61から切り離される。同時
にスイッチ73及び74がOFF状態からON状態に切
り替えられる。
【0096】さて、装置の主電源が遮断されると、電源
ライン61からSPMドライバ17への電源供給が断た
れるため、SPMドライバ17の出力はディセーブルさ
れる。これによりスピンドルモータ15は、等価的にS
PMドライバ17から切り離される。ところがスピンド
ルモータ15は、イナーシャー(慣性力)によりSPM
ドライバ17の出力がディセーブルされても、しばらく
の間は回転を続ける。このためスピンドルモータ15の
各コイルには、電源遮断後もしばらくの間は逆起電圧が
発生する。
【0097】スピンドルモータ15の各コイルに発生す
る逆起電圧は整流回路71により整流されて、DC電圧
に変換される。スイッチ73,74は、通常状態におい
てはOFFされているが、電源が遮断されると、上記し
たように電源切替回路64からの低レベルのスイッチ制
御信号640によりONする。すると、整流回路71の
出力電圧(DC電圧)は、電源安定化回路72により安
定なDC電圧に変換され、電源ライン62を介して、C
PU22を含むアンロード制御回路系(ここでは、CP
U22、D/A変換器24、及びVCMドライバ18か
らなるアンロード制御回路系)のみに印加される。この
結果、装置の電源が遮断されても、CPU22を含むア
ンロード制御回路系の動作が保証され、当該回路系によ
る既に説明したようなヘッド12の位置に応じた最適な
アンロード制御を行うことができる。
【0098】なお前記第1の構成例の変形例(図10)
と同様に、VCMドライバ18に、図11に示すように
逆起検出回路181を持たせ、CPU22によるアンロ
ード制御として、当該逆起検出回路181の出力に基づ
くフィードバック制御方式を適用することも可能であ
る。図11の構成では、CPU22は、上記逆起検出回
路181の出力を内蔵のA/D変換器227を通して読
み込んで、ヘッド12の移動速度が一定速度となるよう
に、当該逆起検出回路181の出力に基づき、VCMド
ライバ18を通してボイスコイルモータ16を一定時間
間隔でフィードバック制御する。
【0099】[第3の構成例]図8は、図1の磁気ディ
スク装置において適用される補助電源を中心とする第3
の構成例を示すブロック図であり、図7と同一部分には
同一符号を付してある。
【0100】図8の特徴は、CPU22として、当該C
PU22内のアンロード制御に必要な要素部分226の
みを動作させる低電圧モードが設定可能なCPUを適用
していることにある。ここで、CPU22内のアンロー
ド制御に必要な要素部分226は、シリアルインタフェ
ース224の他、図示せぬ演算回路、タイマ回路、A/
D変換器等である。
【0101】図8の構成において、電源遮断検出回路2
1による電源遮断検出に応じて電源切替回路64により
スイッチ制御信号640が低レベルに切り替えられる
と、当該低レベルのスイッチ制御信号640に応じてC
PU22が低電圧モードに切り替えられる。このモード
では、CPU22内のアンロード制御に必要な要素部分
226のみが動作可能となる。
【0102】即ちCPU22においては、電源遮断検出
回路21からの電源遮断検出を示す状態出力に応じて、
例えば前記ステップS4、ステップS14またはステッ
プS24にて電源遮断を確認した場合には、上記低電圧
モード切り替えられることになる。この場合、CPU2
2内の要素部分226のみが動作可能となって、前記ス
テップS5、ステップS15、またはステップS25の
制御量出力が行われ、ヘッド12が退避部14にリトラ
クトされる。ここでは、要素部分226にA/D変換器
を含める必要はない。
【0103】図8の構成においては、電源遮断検出時に
はCPU22内のアンロード制御に必要な要素部分22
6のみが動作するため、CPU22全体が動作する場合
に比べて電源遮断時のアンロード制御で消費される電力
を低減することができる。
【0104】なお、VCMドライバ18に、図12に示
すように逆起検出回路181を持たせると共に、CPU
22内の要素部分226にA/D変換器227を含める
ことで、当該要素部分226によるアンロード制御とし
て、上記逆起検出回路181の出力に基づくフィードバ
ック制御方式を適用することも可能である。図12の構
成では、CPU22内の要素部分226は、上記逆起検
出回路181の出力を内蔵のA/D変換器227を通し
て読み込んで、ヘッド12の移動速度が一定速度となる
ように、当該逆起検出回路181の出力に基づき、VC
Mドライバ18を通してボイスコイルモータ16を一定
時間間隔でフィードバック制御する。ヘッド12の移動
速度が一定速度となるように、逆起検出回路181の出
力(つまりボイスコイルモータ16の駆動速度に応じて
発生する逆起電圧)に基づいて当該ボイスコイルモータ
16を一定時間間隔でフィードバック制御する方式を適
用することも可能である。
【0105】[第4の構成例]図9は、図1の磁気ディ
スク装置において適用される補助電源を中心とする第3
の構成例を示すブロック図であり、図7と同一部分には
同一符号を付してある。但し、この例は、図1の構成
に、電源遮断時のアンロード制御を受け持つ専用のCP
Uが追加されることを前提としている。
【0106】図9の特徴は、CPU22とは別に、当該
CPU22に比較して機能が制限された低電圧CPU9
1であって、当該CPU22より低電圧で動作可能な低
電圧CPU91が設けられていることにある。ここでは
CPU91はA/D変換器911を内蔵し、ヘッド12
を退避部14にリトラクトするのに必要な機能(アンロ
ード制御機能)のみを有している。また、VCMドライ
バ18には、逆起検出回路181が設けられている。
【0107】図9において、電源ライン62とCPU2
2並びに低電圧CPU91の間には、例えばFET等の
半導体で構成されるスイッチ92が設けられている。こ
のスイッチ92は、電源ライン62と、CPU22の電
源電圧端子22aまたは低電圧CPU91の電源電圧端
子91aとを、電源切替回路64からのスイッチ制御信
号640に応じて切り替え接続するのに用いられる。こ
こでは、スイッチ制御信号640が高レベルの通常状態
においては、電源ライン62とCPU22の電源電圧端
子22aとが接続され、スイッチ制御信号640が低レ
ベルとなる電源遮断時には、電源ライン62と低電圧C
PU91の電源電圧端子91aとの接続に切り替えられ
る。
【0108】また、CPU22,91のシリアルインタ
フェース出力22b,91bとD/A変換器24の入力
との間には、例えばFET等の半導体で構成されるスイ
ッチ93が設けられている。このスイッチ93は、D/
A変換器24の入力と、CPU22のシリアルインタフ
ェース出力22bまたは低電圧CPU91のシリアルイ
ンタフェース出力91bとを、電源切替回路64からの
スイッチ制御信号640に応じて切り替え接続するのに
用いられる。ここでは、スイッチ制御信号640が高レ
ベルの通常状態においては、D/A変換器24の入力と
CPU22のシリアルインタフェース出力22bとが接
続され、スイッチ制御信号640が低レベルとなる電源
遮断時には、D/A変換器24の入力と低電圧CPU9
1のシリアルインタフェース出力91bとの接続に切り
替えられる。
【0109】また、VCMドライバ18内の逆起検出回
路181の出力とCPU22に内蔵のA/D変換器22
7の入力並びに低電圧CPU91に内蔵のA/D変換器
911の入力との間には、例えばFET等の半導体で構
成されるスイッチ94が設けられている。このスイッチ
94は、逆起検出回路181の出力と、CPU22内の
A/D変換器227の入力または低電圧CPU91内の
A/D変換器911の入力とを、電源切替回路64から
のスイッチ制御信号640に応じて切り替え接続するの
に用いられる。ここでは、スイッチ制御信号640が高
レベルの通常状態においては、逆起検出回路181の出
力とA/D変換器227の入力とが接続され、スイッチ
制御信号640が低レベルとなる電源遮断時には、逆起
検出回路181の出力とA/D変換器911の入力との
接続に切り替えられる。
【0110】図9の構成では、通常状態においては、電
源ライン62から供給される電源は、スイッチ92を介
してCPU22及び低電圧CPU91のうちのCPU2
2に与えられる。これによりCPU22が動作可能とな
り、ヘッド制御時であれば、シリアルインタフェース出
力22bからの制御量出力を行う。シリアルインタフェ
ース出力22bから出力された制御量は、スイッチ93
を介してD/A変換器24に与えられる。すると、当該
制御量に対応したVCM電流がVCMドライバ18から
ボイスコイルモータ16に供給される。これにより、上
記VCM電流に対応した駆動力が発生してキャリッジ1
3に伝達され、ヘッド12が移動される。
【0111】このような状態において、電源遮断検出回
路21による電源遮断検出に応じて電源切替回路64に
よりスイッチ制御信号640が低レベルに切り替えられ
ると、当該低レベルのスイッチ制御信号640に応じて
スイッチ92〜94が切り替えられる。これにより、電
源ライン62はCPU22の電源電圧端子22aとの接
続状態から、低電圧CPU91の電源電圧端子91aと
の接続状態に切り替えられる。また、D/A変換器24
の入力はCPU22のシリアルインタフェース出力22
bとの接続状態から、低電圧CPU91のシリアルイン
タフェース出力91bとの接続状態に切り替えられる。
また、逆起検出回路181の出力はCPU22内のA/
D変換器227の入力との接続状態から、低電圧CPU
91内のA/D変換器911の入力との接続状態に切り
替えられる。同時に、スイッチ63,73,74も切り
替えられ、電源ライン62には、スピンドルモータ15
の逆起電圧に基づいて生成される電源安定化回路72か
らの電源電圧が供給される。
【0112】すると、電源安定化回路72からの電源電
圧が電源ライン62、更にはスイッチ92を介して低電
圧CPU91の電源電圧端子91aに供給される。これ
により低電圧CPU91が動作し、ヘッド12を退避部
14にリトラクトさせるための予め定められたアンロー
ド制御を行う。ここでは低電圧CPU91は、スイッチ
94を介して導かれる逆起検出回路181の出力を内蔵
のA/D変換器227を通して読み込んで、ヘッド12
の移動速度が一定速度となるように、当該逆起検出回路
181の出力(つまりボイスコイルモータ16の駆動速
度に応じて発生する逆起電圧)に基づき、VCMドライ
バ18を通してボイスコイルモータ16を一定時間間隔
でフィードバック制御する。
【0113】なお、低電圧CPU91において前記ステ
ップS5、ステップS15またはステップS25による
アンロード制御を行うことも可能である。但し、そのた
めには、CPU22が前記ステップS3またはステップ
S13で求めた制御量の情報、或いは前記ステップS3
またはステップS13で求めたヘッド位置の情報、或い
は前記ステップS23の動作でヘッド12がアンロード
待機エリア110に待機させられている旨の情報を、低
電圧CPU91が受け取るための機構が必要となる。こ
の機構としては、少なくともCPU22からの書き込み
と、低電圧CPU91からの読み出しが可能で、電源ラ
イン62から電源が供給されるRAM、或いはレジスタ
等の記憶手段が適用可能である。
【0114】以上は、ヘッドのロード・アンロード方式
を適用する磁気ディスク装置に適用した場合について説
明したが、本発明は、ヘッド12のリトラクト先がディ
スク11上のCSSエリアとなるCSS方式の磁気ディ
スク装置にも同様に適用できる。
【0115】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、装
置の電源遮断時にヘッド位置に応じたヘッドリトラクト
制御が行えるため、ヘッドリトラクトの安定化を図るこ
とができ、キャリッジがストッパ或いは退避部の傾斜部
に高速度で衝突してヘッド或いはディスクに損傷を与え
るのを防止できる。
【0116】また本発明によれば、通常状態においてヘ
ッド制御と並行してヘッド位置に合わせたリトラクト時
の制御量の情報を取得する処理を定常的に繰り返し実行
しているため、電源遮断時には直ちにその直前に決定さ
れた制御量の情報を用いたヘッドリトラクト動作が実行
できる。
【0117】また本発明によれば、上記の如く電源遮断
時のヘッドリトラクト動作が直ちに行えることから、つ
まり電源遮断時にヘッドリトラクトのための制御量の情
報を取得する処理を行う必要がないことから、ヘッドリ
トラクト制御に要する電力が少なくて済む。
【0118】また本発明によれば、上記の如くヘッドリ
トラクト制御に要する電力が少なくて済むことから、ヘ
ッドリトラクト制御にCPUを用いることができ、これ
により電源遮断時におけるきめ細かなヘッドリトラクト
制御が実現できる。
【0119】また本発明によれば、電源遮断時における
CPU内の動作部分をヘッドリトラクト制御に必要な部
分に制限することで、或いはヘッドリトラクト制御に機
能が限定されたCPUに切り替えることで、当該CPU
でのヘッドリトラクト制御に必要な電力を一層低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の
全体構成を示すブロック図。
【図2】ヘッドのロード・アンロード方式を説明するた
めの図。
【図3】図1の構成における電源遮断時のアンロード制
御を中心とする動作を説明するためのフローチャート。
【図4】図1の構成における電源遮断時のアンロード制
御を中心とする動作の変形例を説明するためのフローチ
ャート。
【図5】図1の構成における電源遮断時のアンロード制
御を中心とする動作の他の変形例を説明するためのフロ
ーチャート。
【図6】同実施形態において、CPUを含むアンロード
制御回路系による電源遮断時のアンロード制御動作を可
能とする磁気ディスク装置内の補助電源を中心とする第
1の構成例を示すブロック図。
【図7】同実施形態において、CPUを含むアンロード
制御回路系による電源遮断時のアンロード制御動作を可
能とする磁気ディスク装置内の補助電源を中心とする第
2の構成例を示すブロック図。
【図8】同実施形態において、CPUを含むアンロード
制御回路系による電源遮断時のアンロード制御動作を可
能とする磁気ディスク装置内の補助電源を中心とする第
3の構成例を示すブロック図。
【図9】同実施形態において、CPUを含むアンロード
制御回路系による電源遮断時のアンロード制御動作を可
能とする磁気ディスク装置内の補助電源を中心とする第
4の構成例を示すブロック図。
【図10】図6の構成の変形例を示すブロック図。
【図11】図7の構成の変形例を示すブロック図。
【図12】図8の構成の変形例を示すブロック図。
【符号の説明】
11…ディスク 12…ヘッド 13…キャリッジ 14…退避部(退避箇所) 15…スピンドルモータ(SPM) 16…ボイスコイルモータ(VCM) 18…VCMドライバ 21…電源遮断検出回路 22…CPU(第1のCPU) 24…D/A変換器 61…電源ライン(第1の電源ライン) 62…電源ライン(第2の電源ライン) 63…スイッチ(第1のスイッチ) 64…電源切替回路 66…コンデンサ(補助電源手段) 71…整流回路(補助電源手段) 72…電源安定化回路(補助電源手段) 73…スイッチ(第3のスイッチ) 74…スイッチ(第2のスイッチ) 91…低電圧CPU(第2のCPU) 92…スイッチ(第2のスイッチ) 110…アンロード待機エリア 181…逆起検出回路 224…シリアルインタフェース 226…要素部分 227,911…A/D変換器 640…スイッチ制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 苅田 浩行 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内 Fターム(参考) 5D068 AA01 BB01 EE11 GG25

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドにより情報の記録再生が行われる
    磁気記録媒体を高速回転するスピンドルモータと、前記
    ヘッドを前記媒体の半径方向に移動させるための駆動力
    を発生するボイスコイルモータとを備え、前記媒体の回
    転停止状態では前記ヘッドが前記媒体上の、もしくは媒
    体外の所定の退避箇所にリトラクトされる磁気ディスク
    装置において、 前記磁気ディスク装置の電源の遮断を検出する電源遮断
    検出手段と、 通常状態においては、前記ボイスコイルモータを制御す
    ることで前記ヘッドを前記媒体上の目標位置にシーク・
    位置決めするヘッド制御を行う制御手段であって、前記
    電源遮断検出手段による電源遮断検出時には、前記ヘッ
    ドを前記退避箇所にリトラクトする際の当該ヘッドの前
    記媒体上の位置で決まるヘッド移動距離に応じた駆動力
    が発生するように前記ボイスコイルモータを制御して、
    前記ヘッドを前記退避箇所にリトラクトさせるアンロー
    ド制御を行う制御手段と、 前記電源遮断検出手段による電源遮断検出時に前記制御
    手段の少なくとも前記アンロード制御を行うのに必要な
    部分に選択的に電源を供給するのに用いられる補助電源
    手段とを具備することを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記ヘッドを前記退避
    箇所にリトラクトさせるための駆動力の発生に必要な制
    御量を前記ヘッドの前記媒体上の位置で決まる前記ヘッ
    ド移動距離に応じて決定する処理を前記ヘッド制御と並
    行して実行し、前記電源遮断検出手段による電源遮断検
    出時には、その直前に決定されている前記制御量に対応
    する駆動力が発生するように前記ボイスコイルモータを
    制御することを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク
    装置。
  3. 【請求項3】 種々のヘッド移動距離毎に、その距離に
    応じた前記ヘッドのアンロード制御のための駆動力の発
    生に必要な制御量の時系列パターンが登録された制御量
    パターンテーブルを更に具備し、 前記制御手段は、前記テーブルを参照することで、前記
    ヘッドの位置で決まる前記ヘッド移動距離に応じた前記
    制御量の時系列パターンを取得する処理を前記ヘッド制
    御と並行して実行し、前記電源遮断検出手段による電源
    遮断検出時には、その直前に取得されている前記制御量
    の時系列パターンに対応する駆動力が発生するように前
    記ボイスコイルモータを制御することを特徴とする請求
    項1記載の磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、外部から前記磁気ディ
    スク装置に対して予め定められた一定時間コマンドが発
    行されなかった場合に、前記ヘッドを前記媒体上の予め
    定められたアンロード待機エリアに待機させ、この状態
    で前記電源遮断検出手段により電源遮断が検出された場
    合には、前記ヘッドを前記アンロード待機エリアから前
    記退避箇所にリトラクトする際の当該アンロード待機エ
    リアの位置で予め決定されるヘッド移動距離に応じた駆
    動力が発生するように前記ボイスコイルモータを制御し
    て、前記ヘッドを前記退避箇所にリトラクトさせること
    を特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 ヘッドにより情報の記録再生が行われる
    磁気記録媒体を高速回転するスピンドルモータと、前記
    ヘッドを前記媒体の半径方向に移動させるための駆動力
    を発生するボイスコイルモータとを備え、前記媒体の回
    転停止状態では前記ヘッドが前記媒体上の、もしくは媒
    体外の所定の退避箇所にリトラクトされる磁気ディスク
    装置において、 前記磁気ディスク装置の電源の遮断を検出する電源遮断
    検出手段と、 通常状態においては、前記ボイスコイルモータを制御す
    ることで前記ヘッドを前記媒体上の目標位置にシーク・
    位置決めするヘッド制御を行う制御手段であって、前記
    電源遮断検出手段による電源遮断検出時には、前記ヘッ
    ドの移動速度が予め定められた一定速度となるように、
    前記ボイスコイルモータに発生する逆起電圧に基づいて
    当該ボイスコイルモータをフィードバック制御すること
    で、前記ヘッドを前記退避箇所にリトラクトさせるアン
    ロード制御を行う制御手段と、 前記電源遮断検出手段による電源遮断検出時に前記制御
    手段の少なくとも前記アンロード制御を行うのに必要な
    部分に選択的に電源を供給するのに用いられる補助電源
    手段とを具備することを特徴とする磁気ディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記補助電源手段が、前記装置の電源に
    より電荷が蓄積されるコンデンサを含むことを特徴とす
    る請求項1または請求項5記載の磁気ディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記装置の電源を供給するための第1の
    電源ラインと、 前記第1の電源ラインからの電源を前記制御手段に供給
    するための第2の電源ラインと、 前記第1及び第2の電源ライン間の接続/切り離しを行
    うためのスイッチであって、前記第1の電源ラインを介
    して前記装置の電源が供給されている装置電源投入状態
    において閉状態に設定され、前記電源遮断検出手段によ
    る電源遮断検出時に開状態に切り替え設定されるスイッ
    チとを更に具備し、 前記コンデンサの一端が前記第2の電源ラインに接続さ
    れていることを特徴とする請求項6記載の磁気ディスク
    装置。
  8. 【請求項8】 前記補助電源手段が、前記スピンドルモ
    ータの回転によって発生する逆起電圧を整流する整流回
    路と、前記整流回路の直流電圧を安定化するための電源
    安定化回路とを含むことを特徴とする請求項1または請
    求項5記載の磁気ディスク装置。
  9. 【請求項9】 前記装置の電源を供給するための第1の
    電源ラインと、 前記第1の電源ラインからの電源を前記制御手段に供給
    するための第2の電源ラインと、 前記第1及び第2の電源ライン間の接続/切り離しを行
    うための第1のスイッチであって、前記第1の電源ライ
    ンを介して前記装置の電源が供給されている装置電源投
    入状態において閉状態に設定され、前記電源遮断検出手
    段による電源遮断検出時に開状態に切り替え設定される
    第1のスイッチと、 前記電源安定化回路の出力と前記第2の電源ラインとの
    間の接続/切り離しを行うための第2のスイッチであっ
    て、前記装置電源投入状態において開状態に設定され、
    前記電源遮断検出手段による電源遮断検出時に閉状態に
    切り替え設定される第2のスイッチと、 前記整流回路の出力と前記電源安定化回路の入力との間
    の接続/切り離しを行うための第3のスイッチであっ
    て、前記装置電源投入状態において開状態に設定され、
    前記電源遮断検出手段による電源遮断検出時に閉状態に
    切り替え設定される第3のスイッチとを更に具備するこ
    とを特徴とする請求項8記載の磁気ディスク装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段が、通常状態においては
    前記装置の電源の供給を受けて前記ヘッド制御を含む装
    置全体の制御を行い、前記電源遮断検出手段による電源
    遮断検出時においては前記補助電源の供給を受けて前記
    アンロード制御を行うCPUを含んでいることを特徴と
    する請求項1または請求項5記載の磁気ディスク装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段が、通常状態においては
    前記装置の電源の供給を受けて前記ヘッド制御を含む装
    置全体の制御を行い、前記電源遮断検出手段による電源
    遮断検出時においては前記補助電源の供給を受けて前記
    アンロード制御を行うCPUであって、当該CPU内の
    前記アンロード制御に必要な要素部分のみを動作させる
    低電圧モードが設定可能なCPUを含み、 前記CPUは前記電源遮断検出手段による電源遮断検出
    に応じて前記低電圧モードに設定されることを特徴とす
    る請求項1または請求項5記載の磁気ディスク装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段が、通常状態においては
    前記装置の電源の供給を受けて前記ヘッド制御を含む装
    置全体の制御を行う第1のCPUと、前記第1のCPU
    と比較して機能が限定され、当該第1のCPUより低電
    圧で動作可能な第2のCPUであって、前記電源遮断検
    出手段による電源遮断検出時において前記補助電源の供
    給を受けて前記アンロード制御を行う第2のCPUとを
    含むことを特徴とする請求項1または請求項5記載の磁
    気ディスク装置。
  13. 【請求項13】 前記装置の電源を供給するための第1
    の電源ラインと、 前記第1の電源ラインを介して前記装置の電源が供給さ
    れている装置電源投入状態においては前記第1の電源ラ
    インからの電源を、前記装置の電源が遮断されている状
    態においては前記補助電源を、前記制御手段に供給する
    のに用いられる第2の電源ラインと、 前記第1及び第2の電源ライン間の接続/切り離しを行
    うための第1のスイッチであって、前記装置電源投入状
    態において閉状態に設定され、前記電源遮断検出手段に
    よる電源遮断検出時に開状態に切り替え設定される第1
    のスイッチと、 前記装置電源投入状態においては前記第2の電源ライン
    を前記制御手段中の前記第1及び第2のCPUのうちの
    第1のCPU側に接続し、前記電源遮断検出手段による
    電源遮断検出時には前記第2の電源ラインの接続先を前
    記第1のCPU側から前記第2のCPU側に切り替える
    第2のスイッチとを更に具備することを特徴とする請求
    項12記載の磁気ディスク装置。
  14. 【請求項14】 ヘッドにより情報の記録再生が行われ
    る磁気記録媒体を高速回転するスピンドルモータと、前
    記ヘッドを前記媒体の半径方向に移動させるための駆動
    力を発生するボイスコイルモータとを備え、前記媒体の
    回転停止状態では前記ヘッドが前記媒体上の、もしくは
    媒体外の所定の退避箇所にリトラクトされる磁気ディス
    ク装置に適用される電源遮断時におけるヘッドリトラク
    ト方法であって、 前記磁気ディスク装置の電源の状態を監視して電源遮断
    を検出し、 前記電源遮断検出時には、前記ボイスコイルモータを制
    御することで前記ヘッドを前記媒体上の目標位置にシー
    ク・位置決めするヘッド制御モードから、前記ヘッドを
    前記退避箇所にリトラクトする際の当該ヘッドの前記媒
    体上の位置で決まるヘッド移動距離に応じた駆動力が発
    生するように前記ボイスコイルモータを制御して、前記
    ヘッドを前記退避箇所にリトラクトさせるアンロード制
    御モードに移行すると共に、前記アンロード制御に必要
    な回路系に選択的に補助電源を供給することを特徴とす
    る電源遮断時におけるヘッドリトラクト方法。
  15. 【請求項15】 ヘッドにより情報の記録再生が行われ
    る磁気記録媒体を高速回転するスピンドルモータと、前
    記ヘッドを前記媒体の半径方向に移動させるための駆動
    力を発生するボイスコイルモータとを備え、前記媒体の
    回転停止状態では前記ヘッドが前記媒体上の、もしくは
    媒体外の所定の退避箇所にリトラクトされる磁気ディス
    ク装置に適用される電源遮断時におけるヘッドリトラク
    ト方法であって、 前記磁気ディスク装置の電源の状態を監視して電源遮断
    を検出し、 前記電源遮断検出時には、前記ボイスコイルモータを制
    御することで前記ヘッドを前記媒体上の目標位置にシー
    ク・位置決めするヘッド制御モードから、前記ヘッドの
    移動速度が予め定められた一定速度となるように、前記
    ボイスコイルモータに発生する逆起電圧に基づいて当該
    ボイスコイルモータをフィードバック制御することで、
    前記ヘッドを前記退避箇所にリトラクトさせるアンロー
    ド制御モードに移行すると共に、前記アンロード制御に
    必要な回路系に補助電源を選択的に供給することを特徴
    とする電源遮断時におけるヘッドリトラクト方法。
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