JP2001052458A - 磁気ディスク装置及びヘッドアンロード動作時のキャリッジ移動制御方法 - Google Patents

磁気ディスク装置及びヘッドアンロード動作時のキャリッジ移動制御方法

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JP2001052458A
JP2001052458A JP11226498A JP22649899A JP2001052458A JP 2001052458 A JP2001052458 A JP 2001052458A JP 11226498 A JP11226498 A JP 11226498A JP 22649899 A JP22649899 A JP 22649899A JP 2001052458 A JP2001052458 A JP 2001052458A
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head
carriage
unloading
coil motor
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Hidetoshi Kawachi
秀俊 嘉和知
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Toshiba Corp
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B21/00Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
    • G11B21/02Driving or moving of heads
    • G11B21/12Raising and lowering; Back-spacing or forward-spacing along track; Returning to starting position otherwise than during transducing operation
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
    • G11B19/02Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing
    • G11B19/04Arrangements for preventing, inhibiting, or warning against double recording on the same blank or against other recording or reproducing malfunctions

Abstract

(57)【要約】 【課題】ランプ衝突時の大幅なキャリッジ移動速度低
下、キャリッジ移動動作の一時停止を回避し、安定した
ヘッドアンロードを実現する。 【解決手段】ヘッドをアンロードさせる際、制御対象4
2としてのVCMの駆動力を受けてヘッドを駆動するキ
ャリッジの速度ωを、当該VCMのコイルに発生する逆
起電圧から検出し、その速度ωと速度制御器41から制
御対象42(VCM)側にフィードバックされる制御操
作量の少なくとも一方をもとに、ヘッドがランプに当た
るランプ衝突をランプ衝突判定器44にて判定し、ラン
プ衝突を判定した場合には、ゲイン切り替え器43を制
御して速度制御器41による速度フィードバックのゲイ
ンを高ゲイン側に切り替えることで、追従性を上げる構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドのランプロ
ード/アンロード方式を適用する磁気ディスク装置に係
り、特にヘッドアンロード動作時のキャリッジ移動制御
に好適な磁気ディスク装置及びヘッドアンロード動作時
のキャリッジ移動制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヘッドにより情報の記録再生を行
う、例えば小型磁気ディスク装置では、コンタクト・ス
タート・ストップ方式(CSS方式)を適用するのが一
般的であった。このCSS方式の特徴は次の通りであ
る。
【0003】まず、装置の非動作状態、即ち記録メディ
アとしての磁気ディスク媒体(ディスク単板)が回転し
ていない状態では、ヘッドは当該ディスクと接触してい
る。そしてディスク媒体の回転が始まると、ヘッドは、
ディスク媒体との間に生じる空気流(によるエアベアリ
ング作用)によってディスク媒体から浮上する。したが
って、ディスク媒体の回転開始時と停止時には、ヘッド
はディスク媒体上を摺動して、ディスク媒体上のデータ
エリアに「傷」等の損傷を与える可能性がある。
【0004】そこでCSS方式では、ディスク媒体が回
転停止状態にある期間、ヘッドはディスク媒体上のデー
タゾーンとは異なる箇所、例えばデータゾーンの内周側
に確保された専用のリング状の退避ゾーン(CSSエリ
ア)に置かれる。そして装置への電源が供給された場
合、或いは(ディスク媒体を高速回転させる)スピンド
ルモータ(SPM)の回転がホストシステムより指示さ
れた場合には、ヘッドをCSSエリアに位置付けたまま
スピンドルモータを定常速度まで立ち上げ、その後、つ
まりヘッドがディスク媒体から浮上した後、ヘッドをデ
ータゾーンに移動させる。一方、ヘッドがデータゾーン
に位置している状態でホストシステムからスピンドルモ
ータの停止指示が与えられると、ヘッドをCSSエリア
にリトラクトし、しかる後にスピンドルモータの停止処
理を行う。ヘッドをCSSエリアにリトラクトした場
合、ボイスコイルモータ(VCM)の駆動力によりヘッ
ド移動機構としてのキャリッジ(アクチュエータ)がス
トッパ(内周ストッパ)に衝突し、これによりヘッドが
CSSエリアから飛び出すのが防止される。
【0005】さて近年は、耐衝撃性能向上、記録密度向
上の点から、従来から用いられている上述のCSS技術
に代わって、ディスク媒体の回転停止状態においてヘッ
ドと当該ディスク媒体とを接触させない、ヘッドのラン
プロード/アンロード方式が提案されている。この方式
の特徴は、ディスク媒体の回転停止時には、ディスク媒
体外に設けられた傾斜を持ったランプ(カム)に沿って
キャリッジのサスペンションの先端部(タブ)を摺動さ
せることで、ヘッドをディスク媒体から持ち上げ、媒体
外へ退避(アンロード)させ、ディスク媒体の回転開始
時には定常速度に達した後にヘッドをランプからディス
ク媒体上に移動(ロード)させる点にある。この方式
は、ディスク媒体の表面性を良くしてヘッドの浮上量を
下げ記録密度を向上させるのに有効である。つまり、デ
ィスク媒体の表面性を良くすると、スピンドルモータの
停止時にヘッドとディスク媒体とが接触するCSS方式
は、ヘッドとディスク媒体との吸着を招くため適用でき
ない。そこで、スピンドルモータの停止時にはディスク
媒体外のランプにヘッドをアンロードさせて、ヘッドと
ディスク媒体とが非接触状態になるようにするヘッドの
ランプロード/アンロード方式の適用が不可欠となって
くる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ヘッドのランプロード
/アンロード方式では、ヘッドをアンロードする際に、
ヘッドをディスク媒体に接触させないように、ヘッドを
低い速度で且つ一定速で動かす必要がある。通常、電源
がオン状態にある場合のヘッドのランプロード/アンロ
ード制御においては、ボイスコイルモータに発生する逆
起電圧を観測してマイクロプロセッサ(CPU)で処理
し、キャリッジの移動速度ωを低速な目標速度に制御す
るのが一般的である。この制御には、目標速度ωrを達
成できるように、従来から図10のアンロード速度制御
ブロック図に示すような速度フィードバック系による速
度フィードバック制御が用いられる。
【0007】ところが、よく知られているように、速度
フィードバック系においては、追従に遅れが生じる。こ
の点について、ヘッドのアンロードについて考える。ま
ず、ディスク媒体上をヘッドが外周方向(ランプの方
向)に移動中は、ヘッドを支持するサスペンションの先
端のタブに及ぼす摩擦が殆どないため、キャリッジに働
く外力は小さい。これに対し、ヘッド(タブ)がランプ
上を移動する状態では、タブとランプとの摩擦があり、
負荷変動が外乱として働く。特に、ヘッドに現在主流と
なっている負圧ヘッドを用いた構成では、ヘッドがディ
スク媒体上からランプに引き上げられる際、ヘッドとデ
ィスク媒体との間に生じる負圧を解除するために外力が
必要であり、これがアンロードを妨げる負荷となる。
【0008】このようにヘッドのランプロード/アンロ
ード方式を適用する磁気ディスク装置では、ヘッドのア
ンロード動作時においてヘッドがディスク媒体から離れ
る際にアンロードを妨げる方向に急に外力が働く。この
ため、ボイスコイルモータに発生する逆起電圧を計測し
てヘッド(キャリッジ)移動速度ωを求め、当該移動速
度ωを目標速度ωrに近付けるように速度フィードバッ
ク制御する、従来の磁気ディスク装置において適用され
る図10に示したような速度フィードバック系では、追
従遅れが生じて、ヘッド(キャリッジ)の移動速度が低
下するという問題があった。このような速度フィードバ
ック系では、最悪の場合、ランプへの登り際で、つまり
ランプとの衝突時に、ヘッド(キャリッジ)の動きが一
時停止する現象が発生する。
【0009】このアンロード動作時の現象をヘッド浮上
の観点から見ると、ヘッドは当該ヘッドにかけられた荷
重がとれた状態でディスク媒体上に存在するため、この
状態、つまりランプへの登り際で、動きが一時停止する
状態が長く(スピンドルモータの1回転以上の期間)発
生すると、ディスク媒体のRUN OUT(ディスク媒
体の上下変動)でヘッドとディスク媒体とが吸着したり
離れたりするといった、浮上が不安定な状態が発生す
る。このような不安定な状態では、ヘッドとディスク媒
体とが接触して、ディスク媒体に傷を付ける危険があ
り、問題であった。
【0010】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、ヘッドをアンロードさせる際には、ヘッ
ドがランプに当たるランプ衝突の判定を行い、ランプ衝
突検出時には、速度フィードバックゲインを大きい値に
切り替えて追従性を上げることにより、或いはフィード
フォワード駆動力をボイスコイルモータに印加すること
により、ランプ衝突時の大幅なキャリッジ移動速度低
下、キャリッジ移動動作の一時停止を回避し、安定した
ヘッドアンロードが実現できる磁気ディスク装置及びヘ
ッドアンロード動作時のキャリッジ移動制御方法を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボイスコイル
モータ(VCM)のコイルに誘起される逆起電圧を観測
することでキャリッジの移動速度(VCM速度)を検出
する速度検出手段と、ヘッドをディスク媒体外に配置さ
れたランプにアンロードするヘッドアンロード動作時
に、上記速度検出手段によって検出されるキャリッジ移
動速度に基づいてフィードバック制御することでアンロ
ード速度を制御する速度制御手段とを備えたヘッドのラ
ンプロード/アンロード方式の磁気ディスク装置におい
て、上記ヘッドアンロード動作時に、上記速度検出手段
の速度検出結果または上記速度制御手段からVCM側に
フィードバックされる制御操作量の少なくとも一方に基
づいてヘッドがランプに当たるランプ衝突の判定を行う
ランプ衝突判定手段と、このランプ衝突判定手段による
ランプ衝突判定に応じて上記速度制御手段による速度フ
ィードバックのゲインを高ゲイン側に切り替えるゲイン
切り替え手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】即ち本発明においては、VCMに発生する
逆起電圧から検出されるキャリッジ移動速度または速度
制御手段からVCM側にフィードバックされる制御操作
量が、図5または図6に示すようにランプ衝突を反映す
ることに着目し、上記キャリッジ移動速度またはVCM
に対する制御操作量の少なくとも一方を監視することで
ランプ衝突の判定を行い、ランプ衝突を検出した場合
に、速度フィードバックゲインを高ゲイン側に切り替え
るようにしている。
【0013】このように本発明においては、ランプ衝突
を検出し、その際に速度フィードバックゲインを高ゲイ
ン側に切り替えて、速度フィードバックの追従性を上げ
ることにより、ランプ衝突時の大幅なキャリッジ移動速
度の低下とキャリッジ移動動作の一時停止の発生を回避
して、安定したヘッドアンロード動作の実現を図ること
が可能となる。
【0014】ここで、上記ランプ衝突の判定は、(VC
Mに発生する逆起電圧から検出される)上記キャリッジ
移動速度、または(速度制御手段からVCM側にフィー
ドバックされる)上記制御操作量のいずれか一方のみに
基づいて行うことも可能であるが、両方に基づいて行う
ならば、判定精度が向上する。この場合、上記ランプ衝
突判定手段を、上記キャリッジ移動速度に基づいて第1
のランプ衝突判定を行う第1の判定手段と、上記制御操
作量に基づいて第2のランプ衝突判定を行う第2の判定
手段と、これら2つのランプ衝突判定結果を総合して最
終的にランプ衝突を判定する第3の判定手段とから構成
するとよい。この第3の判定手段では、上記2つのラン
プ衝突判定結果が共にランプ衝突を示している場合にラ
ンプ衝突を判定する第1の判定論理、または少なくとも
一方の判定結果がランプ衝突を示している場合にランプ
衝突を判定する第2の判定論理のいずれか一方を適用す
るとよい。
【0015】上記第1の判定論理は、ランプ衝突が発生
していないのに、ノイズ等の影響で誤ってランプ衝突と
判定される不具合を防止して、ランプ衝突を高精度で判
定できる。また、上記第2の判定論理は、ランプ衝突が
発生しているのに誤ってランプ衝突と判定されない不具
合を防止して、ランプ衝突を高精度で判定できる。第1
または第2の判定論理の何れを適用するかは、誤ってラ
ンプ衝突と判定されることと、誤ってランプ衝突と判定
されないことの、いずれを重要視するかによって決めれ
ばよい。
【0016】また、アンロード動作開始時から一定時間
をタイマ等で計測し、その一定時間を経過する前にラン
プ衝突が判定された場合、その判定を無視(キャンセ
ル)することによっても、ランプ衝突が発生していない
のに誤ってランプ衝突と判定される不具合を防止でき
る。
【0017】この他に、上記ランプ衝突の判定を、キャ
リッジに働く外力の大きさまたは(当該外力の)変動量
に基づいて行うことも可能である。このキャリッジに働
く外力は、上記キャリッジ移動速度と上記制御操作量と
をもとに算出することができる。
【0018】また、上記ゲイン切り替え手段に代えてフ
ィードフォワード補償手段を設け、ランプ衝突判定手段
によるランプ衝突判定に応じて所定のフィードフォワー
ド操作量を上記VCM側にフィードバックされる制御操
作量に加える構成としてもよい。
【0019】このように、ランプ衝突の検出時に、速度
制御手段からの制御操作量に加えて所定のフィードフォ
ワード操作量をVCM側に与えることによっても、ラン
プ衝突時の大幅なキャリッジ移動速度の低下とキャリッ
ジ移動動作の一時停止の発生を回避して、安定したヘッ
ドアンロード動作を実現することが可能となる。
【0020】ここで、磁気ディスク装置の製造段階で当
該装置に固有のフィードフォワード操作量を算出して、
その駆動力を示す情報を記憶手段に記憶しておくなら
ば、上記ランプ衝突の検出時には、この記憶手段に記憶
されているフィードフォワード操作量を示す情報を読み
出すことにより、対応するフィードフォワード操作量を
発生してVCMに加えることができる。特に、フィード
フォワード操作量を再計算する動作を、磁気ディスク装
置の使用状態において適宜、例えば装置立ち上げ時毎に
行うならば、常に装置に適合した最適なフィードフォワ
ード操作量を取得することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。
【0022】[概略構成]図1は本発明の一実施形態に
係るヘッドのランプロード/アンロード方式を適用する
磁気ディスク装置の筐体内の概略構造を示す平面図であ
る。
【0023】図1において、11はデータが記録される
ディスク媒体(磁気ディスク)である。ディスク媒体1
1の各面(記録面)には同心円状の多数のトラック(図
示せず)が形成され、各トラックには、ヘッドのシーク
・位置決め等に用いられるサーボデータが記録されたサ
ーボエリアが等間隔で配置されている。このサーボエリ
ア間はユーザエリアとなっており、当該ユーザエリアに
は記録単位としてのセクタ(データセクタ)が複数配置
されている。各サーボエリアは、ディスク媒体11上で
は中心から各トラックを渡って放射状に等間隔で配置さ
れている。なお本実施形態では、単一枚のディスク媒体
11が配置された磁気ディスク装置を想定しているが、
複数枚のディスク媒体が積層配置された構成であっても
構わない。
【0024】ディスク媒体11の各面(記録面)側に
は、当該ディスク媒体11からのデータ読み出し(デー
タ再生)及び当該ディスク媒体11へのデータ書き込み
(データ記録)に用いられるヘッド(磁気ヘッド)12
がそれぞれ設けられている。
【0025】ヘッド12はロータリ型アクチュエータと
してのキャリッジ(ヘッド移動機構)13に取り付けら
れており、当該キャリッジ13の角度回転に従ってディ
スク媒体11の半径方向に移動する。これにより、ヘッ
ド12は、目標トラック上にシーク・位置決めされるよ
うになっている。
【0026】ディスク媒体11の外周側には、(SPM
15の回転停止に伴う当該ディスク媒体11の回転停止
状態において)ヘッド12を退避させておくためにラン
プ(退避部)14が配置されている。ランプ14は、図
2に示すように、ディスク媒体11に近接して、且つキ
ャリッジ13に取り付けられたサスペンション131の
先端部(タブ)131aの移動経路上の所定位置に設け
られている。
【0027】ディスク媒体11はSPM(スピンドルモ
ータ)15により高速に回転する。キャリッジ13は、
VCM(ボイスコイルモータ)16により駆動される。
【0028】SPM15の回転を停止させる場合には、
図3に示すCPU32の制御によりVCM16のコイル
に電流を流して、キャリッジ13を矢印Aで示すように
ディスク媒体11の半径方向に移動させることで、ヘッ
ド12をディスク媒体11上からランプ14に退避する
アンロード制御を行う。このヘッドアンロード制御で
は、ヘッド12がランプ14に当たったことを、VCM
16に発生する逆起電圧(から求められるキャリッジ1
3の移動速度ω)、或いは当該逆起電圧(から求められ
るキャリッジ13の移動速度ω)とVCM16側に与え
られる制御操作量により検出して、速度フィードバック
ゲインを大きい値に切り替えて追従性を上げることによ
り、或いはフィードフォワード駆動力をVCM16側に
印加することにより、ランプ衝突時のキャリッジ13の
大幅な移動速度低下、キャリッジ13の移動動作の一時
停止を回避するようにしている。
【0029】[逆起電圧検出回路の構成]さて本実施形
態では、単にキャリッジ13の移動速度ωを検出するだ
けでなく、ヘッド12(を支持するサスペンション13
1の先端部をなすタブ131a)がランプ14に当たっ
たこと、つまりヘッド12のランプ衝突を検出するため
に、VCM16に発生する逆起電圧を検出する図3に示
す構成の逆起電圧検出回路30が設けられている。
【0030】逆起電圧検出回路30は、VCM16のコ
イルの一端、当該VCM16のコイルの他端とセンス抵
抗17の一端との共通接続点、及びセンス抵抗17の他
端と接続されており、VCM16のコイルに誘起される
逆起電圧(BEMF)を検出する。逆起電圧検出回路3
0は、差動アンプ301,302、及び抵抗303〜3
08からなる。抵抗303,304の抵抗値はR1,R
2、抵抗305,306の抵抗値はいずれもR3、そして
抵抗307,308の抵抗値はいずれもR4である。
【0031】図3において、センス抵抗17と逆起電圧
検出回路30内の抵抗303との共通接続点の電圧をV
とすると、この電圧Vは、次式 V=i(Rr+Rvcm)+Lvcmdi/dT+BEMF …(1) Rr :センス抵抗 Rvcm :VCMコイル抵抗 i :VCMに流れる電流 Lvcm :VCMコイルインダクタンス BEMF:VCM逆起電圧 で表される。
【0032】ここで、iの時間変化が小さい場合(ラン
プ衝突までの間)、Lvcmの項の影響は少ないので無視
でき、 Lvcmdi/dT≒0 …(2) となる。したがって、上記(1)式は、 V=i(Rr+Rvcm)+BEMF …(3) のように表される。
【0033】この(3)式より、VCM16の逆起電圧
BEMFは、 BEMF=V−i(Rr+Rvcm) =V−iRr−iRvcm …(4) として求められる。
【0034】ここで、VCM16のコイル端の電圧をV
vcmとすると、 Vvcm=V−iRr …(5) であることから、上記(4)式は、 BEMF=Vvcm−iRvcm …(6) のように表される。
【0035】一方、図3中の逆起電圧検出回路30の出
力電圧VBは、次式 VB=(R4/R3){iRr(R2/R1)−Vvcm}+Vref …(7) Vref :リファレンス電圧(基準電圧)で表される。
【0036】ここで、Rr,R2,R1の値(定数)を、 Rr(R2/R1)=Rvcm …(8) となるように設定すると、上記(7)式は、 VB=(R4/R3)(iRvcm−Vvcm)+Vref …(9) のように表される。
【0037】更に、(6)式からBEMF=Vvcm−i
Rvcmであることから、上記(9)式は、 VB=(R4/R3)(−BEMF)+Vref …(10) のように表される。
【0038】この(10)式から明らかなように、逆起
電圧検出回路30の出力電圧VBは、リファレンス電圧
(基準電圧)Vrefを中心として、VCM16の逆起電
圧BEMFに比例した電圧となる。つまり、逆起電圧検
出回路30により、VCM16の逆起電圧BEMFを検
出できる。
【0039】逆起電圧検出回路30の出力電圧VBはA
/D(アナログ/デジタル)変換器31によりデジタル
値に変換されて、図1の磁気ディスク装置全体を制御す
るCPU(マイクロプロセッサ)32に送られる。な
お、A/D変換器31をCPU32に内蔵させることも
可能である。
【0040】CPU32は、A/D変換器31を介して
送られる逆起電圧検出回路30の出力電圧VBを定期的
に読み込み、その電圧VBからVCM16の逆起電圧B
EMFを算出する。VCM16の速度、つまりキャリッ
ジ13の移動速度(キャリッジ移動速度)ωは、この逆
起電圧BEMFに対応(比例)する。そこでCPU32
は、VCM16の逆起電圧BEMFに所定の比例係数を
乗じることで、キャリッジ移動速度ωを算出する。な
お、VBとBEMFとの間、BEMFとキャリッジ移動
速度ωとの間には、上記の如くそれぞれ一定の関係があ
ることから、これらの関係を考慮して逆起電圧検出回路
30の出力段を構成することで、逆起電圧検出回路30
の出力が(上記の例のような間接的にではなくて)直接
キャリッジ移動速度ωを表すようにすることもできる。
【0041】[速度フィードバック系を構成するアンロ
ード速度制御ブロックの一例]図4に、図1の磁気ディ
スク装置で適用される速度フィードバック系を構成す
る、ゲイン切り替えタイプのアンロード速度制御ブロッ
クを示す。
【0042】図4のゲイン切り替えタイプのアンロード
速度制御ブロックの特徴は、速度制御器41と制御対象
42(としての図1、図3に示すVCM16)との間
に、速度フィードバックゲインを切り替えるゲイン切り
替え器43を備えると共に、制御対象42の実際の速度
ω、つまりキャリッジ移動速度(VCM速度)ωを監視
することでヘッド12がランプ14に衝突したことを検
出するランプ衝突判定器44を備えていることにある。
なお本実施形態において、速度制御器41、ゲイン切り
替え器43及びランプ衝突判定器44は、CPU32の
制御プログラム処理により実現される機能ブロックであ
るが、ハードウェア構成により実現することも可能であ
る。
【0043】次に、図1の構成の磁気ディスク装置にお
いて、ヘッド12をランプ14にアンロードする場合の
速度フィードバックによるアンロード制御について、図
5乃至図7を参照して説明する。なお、図5はVCM制
御操作量の時間変化を示す図、図6はキャリッジ移動速
度(VCM速度)の時間変化を示す図、図7はアンロー
ド動作時のタブ131aの移動経路を示す図である。
【0044】今、ディスク媒体11上に位置しているヘ
ッド12を当該ヘッド12の外周方向に移動させ、更に
ランプ14上にアンロードさせるアンロード制御を行う
ものとする。この場合、VCM16のコイルに発生する
逆起電圧を図3の逆起電圧検出回路30により検出し、
その逆起電圧をA/D変換器31を介してCPU32が
定期的に取り込んでVCM16の駆動速度(VCM速
度)、つまりキャリッジ13の(ディスク媒体11の半
径方向への)移動速度ωを算出する。CPU32は、こ
の算出したキャリッジ移動速度ωが目標速度ωrとなる
ように、速度フィードバック制御を行う。
【0045】さて、図10に示した従来の速度フィード
バック系(をなすアンロード速度制御ブロック)による
アンロード動作時の速度フィードバック制御(アンロー
ド制御)では、(図4中の速度制御器41に相当する)
制御器101がPI(比例積分)制御器であるものとす
ると、当該制御器101から(図4中の制御対象42に
相当する)制御対象102、つまり(図1、図3中のV
CM16に相当する)VCM側に与えられるVCM制御
操作量の時間変化は、図5のようになる。また、その際
の、制御対象102の移動速度、つまりキャリッジ移動
速度(VCM速度)ωの時間変化は、図6のようにな
る。
【0046】図から明らかなように、ヘッド12がディ
スク媒体11上を移動している期間T1では、VCM制
御操作量はほぼ一定で、キャリッジ移動速度(VCM速
度)ωも、ほぼ一定である。
【0047】これに対し、ヘッド12(を支持するサス
ペンション131の先端をなすタブ131a)が図7に
おいて符号71で示すようにランプ14に当たると、外
力が働くため、図6のA2部のようにキャリッジ移動速
度(VCM速度)ωが低下し、これによりVCM制御操
作量が図5のA1部のように増加する。このような状態
では、外力(負荷)が大きい場合には、キャリッジ移動
速度(VCM速度)ωが0となり、ヘッド12(キャリ
ッジ13)の動きが一時停止することもあり得る。
【0048】そこで本実施形態で適用する、図4の速度
フィードバック系(をなすゲイン切り替えタイプアンロ
ード速度制御ブロック)では、ランプ衝突判定器44に
より制御対象42の実際の速度、つまりキャリッジ13
の移動速度(VCM速度)ωを監視し、図6のA2部の
ように、当該速度ωがランプ衝突判定基準速度THωを
下回った場合に、ヘッド12(を支持するサスペンショ
ン131の先端をなすタブ131a)がランプ14に衝
突したと判定するようにしている。
【0049】そして、ランプ衝突判定器44によりラン
プ衝突が判定された場合には、そのランプ衝突判定に応
じてゲイン切り替え器43を制御し、速度フィードバッ
クゲインを低(Low)ゲインから高(High)ゲイ
ンに切り替える。すると、速度フィードバック系の応答
速度が速くなり、キャリッジ移動速度ωの低下を回避で
きる。
【0050】なお、ランプ衝突判定器44によるランプ
衝突判定方法として、キャリッジ13の移動速度(VC
M速度)ωではなくて、制御対象42に与えられるVC
M制御操作量を監視し、図5のA1部のように、当該V
CM制御操作量がランプ衝突判定基準操作量THoを超
えた場合にランプ衝突を判定する方法を適用することも
可能である。
【0051】また、ランプ衝突判定器44を、図8
(a)に示すように、キャリッジ13の移動速度(VC
M速度)ωを監視してランプ衝突を判定する第1の判定
部441と、VCM制御操作量を監視してランプ衝突を
判定する第2の判定部442と、両判定部441,44
2のランプ衝突判定結果を総合して最終的にランプ衝突
を判定する第3の判定部443から構成することも可能
である。
【0052】ここで、第3の判定部443は論理回路
(例えば論理積回路または論理和回路)により構成さ
れ、判定部441,442の両判定結果が共にランプ衝
突を示している場合にランプ衝突を判定する第1の判定
論理、または判定部441,442の少なくとも一方の
判定結果がランプ衝突を示している場合にランプ衝突を
判定する第2の判定論理のいずれかが適用可能である。
【0053】上記第1の判定論理は、ランプ衝突が発生
していないのに誤ってランプ衝突と判定されるのを防止
して、ランプ衝突を高精度で判定するのに適している。
これに対して上記第2の判定論理は、ランプ衝突が発生
しているのに誤ってランプ衝突していないと判定される
のを防止して、ランプ衝突を高精度で判定するのに適し
ている。第1または第2の判定論理の何れを適用するか
は、誤ってランプ衝突と判定されることと、誤ってラン
プ衝突していないと判定されることの、いずれを重要視
するかによって決めればよい。
【0054】また、基準時間を計測するタイマ等により
アンロード制御開始時から時間カウントを開始し、基準
時間を計測し終える前のランプ衝突判定は無視するよう
にしても、ランプ衝突の判定精度を上げることができ
る。
【0055】この他に、ランプ衝突判定器44を、図8
(b)に示すように、制御系(制御対象42)に加わっ
た外力(外乱)を、キャリッジ移動速度ω(速度情報)
と制御操作量とから算出する外力算出部444と、算出
した外力が基準値を超えた場合にランプ衝突を判定する
判定部445とから構成することも可能である。ここで
外力算出部444での外力の算出は次のように行えばよ
い。
【0056】まず、外力をd、キャリッジ13の位置
(回転角)をθとする。この場合、キャリッジ移動速度
ωはdθ/dtで表される。但し、tは時間である。次
に、目標速度をωrとすると共に、速度制御器41とし
て簡単のためにP制御器(比例制御器)を想定して、そ
のフィードバックゲインをKとすると、制御操作量はK
(ωr−ω)で表される。
【0057】すると、外力dは、キャリッジ13のイナ
ーシャをIとすると、次式 d=Idω/dt−K(ωr−ω) …(11) により算出される。
【0058】このようにして外力算出部444にて外力
dを定期的に算出し、その都度判定部445にて上記の
如く基準値と比較することで、ランプ衝突を判定するこ
とができる。この他に、(外力dの大きさではなくて)
外力dの変化(変動)を監視し、基準値以上の変化があ
った場合にランプ衝突を判定することも可能である。
【0059】[速度フィードバック系を構成するアンロ
ード速度制御ブロックの他の例]以上に述べた実施形態
では、速度フィードバック系にゲイン切り替えタイプの
アンロード速度制御ブロックを適用した場合について説
明したが、これに限るものではない。例えば、図9に示
すような、フィードフォワードタイプのアンロード速度
制御ブロックを用いることも可能である。なお、図9の
構成において図4と同一部分には同一符号を付してあ
る。
【0060】図9のフィードフォワードタイプのアンロ
ード速度制御ブロックの特徴は、ランプ衝突判定器44
によるランプ衝突判定に応じて、予め定められたフィー
ドフォワード駆動力を補償操作量として、速度制御器4
1からの通常のフィードバック制御出力であるVCM制
御操作量に加えるフィードフォワード補償器91を備え
ていることにある。
【0061】このように、図9のフィードフォワードタ
イプのアンロード速度制御ブロックからなる速度フィー
ドバック系を用い、ランプ衝突判定器44によりランプ
衝突が判定された場合に、予め定められたフィードフォ
ワード補償操作量を、速度制御器41からのVCM制御
操作量にフィードフォワード補償器91により加えて制
御対象42としてのVCM16を駆動することで、ラン
プ衝突時の速度低下を回避できる。
【0062】なお本実施形態では、フィードフォワード
補償器91により加えられるフィードフォワード操作量
の値は、図1の磁気ディスク装置の製造時等において予
めアンロード動作時の負荷(アンロード負荷)を測定し
て、その負荷から当該アンロード動作時の負荷に見合っ
た補償操作量として算出されたものであり、フラッシュ
メモリ等の不揮発性メモリ92に予め記憶されている。
これによりフィードフォワード補償器91は、ランプ衝
突判定器44によるランプ衝突判定時には、不揮発性メ
モリ92から補償操作量を読み出すことでフィードフォ
ワード駆動力を印加することができる。
【0063】なお、フィードフォワード補償操作量の算
出方法としては、ランプ衝突後の理想速度曲線(ランプ
ロードモデル)を設計値として予め与えておく一方、フ
ィードバック補償のみでの速度曲線と操作量により、ア
ンロード動作時の外力を算出し、上記ランプロードモデ
ルと上記算出されたアンロード動作時の外力とにより、
必要なフィードフォワード補償操作量を算出する方法が
適用可能である。
【0064】また、フィードフォワード操作量(補償操
作量)の精度を更に上げるために、算出したフィードフ
ォワード操作量を適用してアンロード動作を実施し、ラ
ンプロードモデルとの誤差から当該モデルを修正してフ
ィードフォワード操作量を再計算する動作(つまりフィ
ードフォワード操作量の学習動作)を繰り返すことによ
り、最適なフィードフォワード操作量を求めることも可
能である。この動作は、例えば磁気ディスク装置の立ち
上げ時毎に行うとよい。また、フィードフォワード操作
量の値をディスク媒体11の(ユーザからは使用できな
いシステム専用の)特定領域に記憶するようにしても構
わない。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ヘ
ッドをアンロードさせる際、VCMに発生する逆起電圧
から検出されるキャリッジ移動速度またはVCM側にフ
ィードバックされる制御操作量の少なくとも一方に基づ
いて、或いはキャリッジに働く外力の大きさまたは変動
量に基づいて、ランプ衝突の判定を行い、ランプ衝突検
出時には、速度フィードバックゲインを大きい値に切り
替えて追従性を上げる、或いはフィードフォワード駆動
力をボイスコイルモータに印加するようにしたので、ラ
ンプ衝突時の大幅なキャリッジ移動速度低下、キャリッ
ジ移動動作の一時停止を回避し、安定したヘッドアンロ
ードが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るヘッドのランプロー
ド/アンロード方式を適用する磁気ディスク装置の筐体
内の概略構造を示す平面図。
【図2】ヘッドのランプロード/アンロード方式を説明
するための図。
【図3】図1の磁気ディスク装置に適用される逆起電圧
検出回路30の回路構成例を示す図。
【図4】図1の磁気ディスク装置で適用される速度フィ
ードバック系の一例としてのゲイン切り替えタイプのア
ンロード速度制御ブロックを示す図。
【図5】VCM制御操作量の時間変化を示す図。
【図6】キャリッジ移動速度(VCM速度)の時間変化
を示す図。
【図7】アンロード動作時のタブ131aの移動経路を
示す図。
【図8】ランプ衝突判定器44の変形例を示すブロック
構成図。
【図9】図1の磁気ディスク装置で適用される速度フィ
ードバック系の他の例としてのフィードフォワードタイ
プのアンロード速度制御ブロックを示す図。
【図10】従来のアンロード速度制御ブロックを示す
図。
【符号の説明】
11…ディスク媒体 12…ヘッド 13…キャリッジ 14…ランプ 15…SPM(スピンドルモータ) 16…VCM(ボイスコイルモータ) 30…逆起電圧検出回路(速度検出手段) 32…CPU(速度検出手段) 41…速度制御器 42…制御対象 43…ゲイン切り替え器 44…ランプ衝突判定器 91…フィードフォワード補償器 92…不揮発性メモリ(記憶手段) 131…サスペンション 131a…タブ 441…第1の判定部 442…第2の判定部 443…第3の判定部 444…外力算出部 445…判定部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドをディスク媒体の半径方向に移動
    させるための駆動力を発生するボイスコイルモータと、
    前記ボイスコイルモータの駆動力を受けて前記ヘッドを
    前記媒体の半径方向に移動させるキャリッジと、前記ボ
    イスコイルモータのコイルに誘起される逆起電圧を観測
    することで前記キャリッジの移動速度を検出する速度検
    出手段と、前記ヘッドを前記媒体外に配置されたランプ
    にアンロードするヘッドアンロード動作時に、前記速度
    検出手段によって検出されるキャリッジ移動速度に基づ
    いてフィードバック制御することでアンロード速度を制
    御する速度制御手段とを備えたヘッドのランプロード/
    アンロード方式の磁気ディスク装置において、 前記ヘッドアンロード動作時に、前記速度検出手段の速
    度検出結果または前記速度制御手段から前記ボイスコイ
    ルモータ側にフィードバックされる制御操作量の少なく
    とも一方に基づいて前記ヘッドが前記ランプに当たるラ
    ンプ衝突の判定を行うランプ衝突判定手段と、 前記ランプ衝突判定手段によるランプ衝突判定に応じて
    前記速度制御手段による速度フィードバックのゲインを
    高ゲイン側に切り替えるゲイン切り替え手段とを具備す
    ることを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 ヘッドをディスク媒体の半径方向に移動
    させるための駆動力を発生するボイスコイルモータと、
    前記ボイスコイルモータの駆動力を受けて前記ヘッドを
    前記媒体の半径方向に移動させるキャリッジと、前記ボ
    イスコイルモータのコイルに誘起される逆起電圧を観測
    することで前記キャリッジの移動速度を検出する速度検
    出手段と、前記ヘッドを前記媒体外に配置されたランプ
    にアンロードするヘッドアンロード動作時に、前記速度
    検出手段によって検出されるキャリッジ移動速度に基づ
    いてフィードバック制御することでアンロード速度を制
    御する速度制御手段とを備えたヘッドのランプロード/
    アンロード方式の磁気ディスク装置において、 前記ヘッドアンロード動作時に、前記キャリッジに働く
    外力の大きさまたは変動量に基づいて前記ヘッドが前記
    ランプに当たるランプ衝突の判定を行うランプ衝突判定
    手段と、 前記ランプ衝突判定手段によるランプ衝突判定に応じて
    前記速度制御手段による速度フィードバックのゲインを
    高ゲイン側に切り替えるゲイン切り替え手段とを具備す
    ることを特徴とする磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 ヘッドをディスク媒体の半径方向に移動
    させるための駆動力を発生するボイスコイルモータと、
    前記ボイスコイルモータの駆動力を受けて前記ヘッドを
    前記媒体の半径方向に移動させるキャリッジと、前記ボ
    イスコイルモータのコイルに誘起される逆起電圧を観測
    することで前記キャリッジの移動速度を検出する速度検
    出手段と、前記ヘッドを前記媒体外に配置されたランプ
    にアンロードするヘッドアンロード動作時に、前記速度
    検出手段によって検出されるキャリッジ移動速度に基づ
    いてフィードバック制御することでアンロード速度を制
    御する速度制御手段とを備えたヘッドのランプロード/
    アンロード方式の磁気ディスク装置において、 前記ヘッドアンロード動作時に、前記速度検出手段の速
    度検出結果または前記速度制御手段から前記ボイスコイ
    ルモータ側にフィードバックされる制御操作量の少なく
    とも一方に基づいて前記ヘッドが前記ランプに当たるラ
    ンプ衝突の判定を行うランプ衝突判定手段と、 前記ランプ衝突判定手段によるランプ衝突判定に応じて
    所定のフィードフォワード操作量を前記速度制御手段に
    より前記ボイスコイルモータ側にフィードバックされる
    制御操作量に加えるフィードフォワード補償手段とを具
    備することを特徴とする磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 ヘッドをディスク媒体の半径方向に移動
    させるための駆動力を発生するボイスコイルモータと、
    前記ボイスコイルモータの駆動力を受けて前記ヘッドを
    前記媒体の半径方向に移動させるキャリッジと、前記ボ
    イスコイルモータのコイルに誘起される逆起電圧を観測
    することで前記キャリッジの移動速度を検出する速度検
    出手段と、前記ヘッドを前記媒体外に配置されたランプ
    にアンロードするヘッドアンロード動作時に、前記速度
    検出手段によって検出されるキャリッジ移動速度に基づ
    いてフィードバック制御することでアンロード速度を制
    御する速度制御手段とを備えたヘッドのランプロード/
    アンロード方式の磁気ディスク装置において、 前記ヘッドアンロード動作時に、前記キャリッジに働く
    外力の大きさまたは変動量に基づいて前記ヘッドが前記
    ランプに当たるランプ衝突の判定を行うランプ衝突判定
    手段と、 前記ランプ衝突判定手段によるランプ衝突判定に応じて
    所定のフィードフォワード操作量を前記速度制御手段に
    より前記ボイスコイルモータ側にフィードバックされる
    制御操作量に加えるフィードフォワード補償手段とを具
    備することを特徴とする磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記ランプ衝突判定手段は、前記速度検
    出手段の速度検出結果に基づいて第1のランプ衝突判定
    を行う第1の判定手段と、前記速度制御手段からの前記
    制御操作量に基づいて第2のランプ衝突判定を行う第2
    の判定手段と、前記第1及び第2のランプ衝突判定結果
    に基づいて最終的にランプ衝突を判定する第3の判定手
    段とから構成されることを特徴とする請求項1または請
    求項3記載の磁気ディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記ランプ衝突判定手段は、前記速度検
    出手段の速度検出結果及び前記速度制御手段からの前記
    制御操作量に基づいて前記キャリッジに働く外力を算出
    する外力算出手段を備えていることを特徴とする請求項
    2または請求項4記載の磁気ディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記磁気ディスク装置の製造段階で当該
    装置に固有の前記フィードフォワード操作量を示す情報
    が記憶された記憶手段を更に具備し、 前記フィードフォワード補償手段は前記記憶手段に記憶
    されている前記フィードフォワード操作量を示す情報に
    基づいて対応するフィードフォワード操作量を前記制御
    操作量に加えることを特徴とする請求項3または請求項
    4に記載の磁気ディスク装置。
  8. 【請求項8】 ヘッドをディスク媒体の半径方向に移動
    させるための駆動力を発生するボイスコイルモータと、
    前記ボイスコイルモータの駆動力を受けて前記ヘッドを
    前記媒体の半径方向に移動させるキャリッジと、前記ボ
    イスコイルモータのコイルに誘起される逆起電圧を観測
    することで前記キャリッジの移動速度を検出する速度検
    出手段と、前記ヘッドを前記媒体外に配置されたランプ
    にアンロードするヘッドアンロード動作時に、前記速度
    検出手段によって検出されるキャリッジ移動速度に基づ
    いてフィードバック制御することでアンロード速度を制
    御する速度制御手段とを備えたヘッドのランプロード/
    アンロード方式の磁気ディスク装置に適用されるヘッド
    アンロード動作時のキャリッジ移動制御方法であって、 前記ヘッドアンロード動作時に、前記速度検出手段の速
    度検出結果または前記速度制御手段から前記ボイスコイ
    ルモータ側にフィードバックされる制御操作量の少なく
    とも一方に基づいて前記ヘッドが前記ランプに当たるラ
    ンプ衝突の判定を行い、 前記ランプ衝突を判定した際には前記速度制御手段によ
    る速度フィードバックのゲインを高ゲイン側に切り替え
    るようにしたことを特徴とするヘッドアンロード動作時
    のキャリッジ移動制御方法。
  9. 【請求項9】 ヘッドをディスク媒体の半径方向に移動
    させるための駆動力を発生するボイスコイルモータと、
    前記ボイスコイルモータの駆動力を受けて前記ヘッドを
    前記媒体の半径方向に移動させるキャリッジと、前記ボ
    イスコイルモータのコイルに誘起される逆起電圧を観測
    することで前記キャリッジの移動速度を検出する速度検
    出手段と、前記ヘッドを前記媒体外に配置されたランプ
    にアンロードするヘッドアンロード動作時に、前記速度
    検出手段によって検出されるキャリッジ移動速度に基づ
    いてフィードバック制御することでアンロード速度を制
    御する速度制御手段とを備えたヘッドのランプロード/
    アンロード方式の磁気ディスク装置に適用されるヘッド
    アンロード動作時のキャリッジ移動制御方法であって、 前記ヘッドアンロード動作時に、前記速度検出手段の速
    度検出結果または前記速度制御手段から前記ボイスコイ
    ルモータ側にフィードバックされる制御操作量の少なく
    とも一方に基づいて前記ヘッドが前記ランプに当たるラ
    ンプ衝突の判定を行い、 前記ランプ衝突を判定した際には所定のフィードフォワ
    ード操作量を前記速度制御手段により前記ボイスコイル
    モータ側にフィードバックされる制御操作量に加えるよ
    うにしたことを特徴とするヘッドアンロード動作時のキ
    ャリッジ移動制御方法。
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