JP2023046038A - ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気ディスクのデータエリアが狭まることを抑制可能なディスク装置を提供する。【解決手段】一つの実施形態に係るディスク装置は、複数の磁気ディスクと、モータと、複数の磁気ヘッドと、ランプと、筐体と、複数のサスペンションと、複数の斜面とを備える。前記複数の斜面は、前記ランプに設けられ、記録面に対して斜めに延び、前記複数のサスペンションがロード位置からアンロード位置へ回転するときに摺動部を支持する。前記複数の斜面は、第1乃至第3の斜面を含む。前記複数の斜面において、内方向における前記第2の斜面の端は、前記内方向における前記第1の斜面の端よりも前記第1の回転軸に近く、且つ前記内方向における前記第3の斜面の端よりも前記第1の回転軸から遠い、又は、前記第2の斜面と前記記録面との間の角度は、前記第1の斜面と前記記録面との間の角度よりも小さく、且つ前記第3の斜面と前記記録面との間の角度よりも大きい。【選択図】図3
Description
本発明の実施形態は、ディスク装置に関する。
ハードディスクドライブ(HDD)のようなディスク装置において、磁気ヘッドを保持するサスペンションは、ロード位置とアンロード位置との間で移動する。ロード位置において、磁気ヘッドは、磁気ディスクの表面上に位置し、磁気ディスクに情報を読み書きする。アンロード位置において、サスペンションはランプに支持され、磁気ヘッドは磁気ディスクから離間している。
複数の磁気ディスクの位置は、例えば寸法公差により、設計上の位置と異なることがある。また、ロード位置における磁気ヘッド及びサスペンションの位置は、磁気ディスクの位置に影響される。このため、複数のサスペンションは、アンロード位置へ向かって移動するとき、ランプに当接する位置にバラつきを生じる虞がある。磁気ディスクのデータエリアは、例えば、複数のサスペンションが最初にランプに当接した位置を基準として設定される。このため、最初の当接が早期に生じると、データエリアが狭まってしまう虞がある。
本発明が解決する課題の一例は、磁気ディスクのデータエリアが狭まることを抑制可能なディスク装置を提供することである。
一つの実施形態に係るディスク装置は、複数の磁気ディスクと、モータと、複数の磁気ヘッドと、ランプと、筐体と、複数のサスペンションと、複数の斜面とを備える。前記複数のディスクは、それぞれが記録面を有し、前記記録面と交差する第1の回転軸の軸方向に並べられる。前記モータは、前記複数の磁気ディスクを前記第1の回転軸まわりに回転させる。前記複数の磁気ヘッドは、前記複数の磁気ディスクに対して情報を読み書きするよう構成される。前記ランプは、前記第1の回転軸から離間している。前記筐体は、前記モータが取り付けられた壁を有し、前記複数の磁気ディスクと、前記モータと、前記複数の磁気ヘッドと、前記ランプとを収容する。前記複数のサスペンションは、第2の回転軸から離間した摺動部と、前記摺動部と前記第2の回転軸との間に位置して前記磁気ヘッドを保持する保持部と、をそれぞれが有し、前記磁気ヘッドが前記記録面上に位置するロード位置と、前記第1の回転軸の軸方向において前記磁気ヘッドが前記ロード位置の前記磁気ヘッドよりも前記記録面から離間するように、前記摺動部が前記ランプに支持される、アンロード位置と、の間で前記第2の回転軸まわりに回転するよう構成される。前記複数の斜面は、前記ランプに設けられ、それぞれが前記第2の回転軸まわりの周方向において前記第1の回転軸から遠くなるほど前記第1の回転軸の軸方向において前記記録面から遠くなるように前記記録面に対して鈍角で斜めに延び、前記複数のサスペンションが前記ロード位置から前記アンロード位置へ回転するときに前記摺動部を支持する。前記複数の斜面は、前記複数のサスペンションのうち互いに異なる一つの前記摺動部を支持する、第1の斜面と、第2の斜面と、第3の斜面とを含む。前記第2の斜面は、前記第1の斜面よりも前記第1の回転軸の軸方向において前記壁から遠く、且つ前記第3の斜面よりも前記第1の回転軸の軸方向において前記壁に近い。前記複数の斜面において、前記第2の回転軸まわりに前記第1の回転軸に向かう内方向における前記第2の斜面の端は、前記内方向における前記第1の斜面の端よりも前記第1の回転軸に近く、且つ前記内方向における前記第3の斜面の端よりも前記第1の回転軸から遠い、又は、前記第2の斜面と前記記録面との間の角度は、前記第1の斜面と前記記録面との間の角度よりも小さく、且つ前記第3の斜面と前記記録面との間の角度よりも大きい。
(第1の実施形態)
以下に、第1の実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。なお、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明が、複数の表現で記載されることがある。構成要素及びその説明は、一例であり、本明細書の表現によって限定されない。構成要素は、本明細書におけるものとは異なる名称でも特定され得る。また、構成要素は、本明細書の表現とは異なる表現によっても説明され得る。
以下に、第1の実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。なお、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明が、複数の表現で記載されることがある。構成要素及びその説明は、一例であり、本明細書の表現によって限定されない。構成要素は、本明細書におけるものとは異なる名称でも特定され得る。また、構成要素は、本明細書の表現とは異なる表現によっても説明され得る。
図1は、第1の実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)10を示す例示的な斜視図である。HDD10は、ディスク装置の一例であり、電子機器、記憶装置、外部記憶装置、又は磁気ディスク装置とも称され得る。
各図面に示されるように、本明細書において、便宜上、X軸、Y軸及びZ軸が定義される。X軸とY軸とZ軸とは、互いに直交する。X軸は、HDD10の幅に沿って設けられる。Y軸は、HDD10の長さに沿って設けられる。Z軸は、HDD10の厚さに沿って設けられる。
さらに、本明細書において、X方向、Y方向及びZ方向が定義される。X方向は、X軸に沿う方向であって、X軸の矢印が示す+X方向と、X軸の矢印の反対方向である-X方向とを含む。Y方向は、Y軸に沿う方向であって、Y軸の矢印が示す+Y方向と、Y軸の矢印の反対方向である-Y方向とを含む。Z方向は、Z軸に沿う方向であって、Z軸の矢印が示す+Z方向と、Z軸の矢印の反対方向である-Z方向とを含む。
図1に示すように、HDD10は、筐体11と、複数の磁気ディスク12と、スピンドルモータ13と、複数の磁気ヘッド14と、アクチュエータアセンブリ15と、ボイスコイルモータ(VCM)16と、ランプロード機構17と、フレキシブルプリント配線板(FPC)18とを有する。スピンドルモータ13は、モータの一例である。磁気ヘッド14は、スライダとも称され得る。ランプロード機構17は、ランプの一例である。
筐体11は、Y方向に延びるとともに、+Z方向に開放された直方体の箱状に形成される。筐体11は、底壁21と周壁22とを有する。底壁21は、壁の一例である。筐体11は、カバーのような他の部品をさらに有しても良い。
底壁21は、X-Y平面に沿って広がる略矩形(四角形)の板状に形成される。周壁22は、底壁21の縁から略+Z方向に突出し、略矩形の枠状に形成される。底壁21と周壁22とは、例えば、アルミニウム合金のような金属材料によって作られ、一体に形成されている。
筐体11の内部に、+Z方向に開放された内室25が設けられる。内室25は、例えば、底壁21と周壁22とにより形成(規定、区画)される。このため、周壁22は内室25を囲んでいる。磁気ディスク12、スピンドルモータ13、磁気ヘッド14、アクチュエータアセンブリ15、VCM16、及びランプロード機構17は、筐体11の内室25に収容される。
内室25は、例えば、上記カバーによって略気密に塞がれる。内室25に、空気とは異なる気体が充填される。例えば、空気よりも密度が低い低密度ガスや、反応性の低い不活性ガス等が、内室25に充填される。本実施形態では、ヘリウムが内室25に充填される。なお、他の流体が内室25に充填されても良い。また、内室25は、真空、真空に近い低圧、又は大気圧よりも低い陰圧に保たれても良い。
複数の磁気ディスク12は、X-Y平面に沿って広がるディスク状に形成される。磁気ディスク12の直径は、例えば、3.5インチであるが、この例に限られない。複数の磁気ディスク12はそれぞれ、例えば、少なくとも一つの記録面12aと、外縁12bと、を有する。
記録面12aは、磁気ディスク12の上面及び下面の少なくとも一方に設けられる。言い換えると、複数の記録面12aはそれぞれ、略+Z方向に向く磁気ディスク12の表面、又は略-Z方向に向く磁気ディスク12の表面である。記録面12aは、X-Y平面に沿って広がる略平坦な面である。記録面12aに、磁気ディスク12の磁気記録層が設けられる。なお、記録面12aの一部に、磁気記録層が設けられなくても良い。外縁12bは、磁気ディスク12の外周面である。
本実施形態のHDD10において、磁気ディスク12の数は、例えば10枚以上である。なお、HDD10における磁気ディスク12の数は、この例に限られず、10枚より少なくても良い。
スピンドルモータ13は、筐体11の底壁21に取り付けられる。なお、スピンドルモータ13は、他の位置に配置されても良い。複数の磁気ディスク12は、スピンドルモータ13に取り付けられる。
複数の磁気ディスク12は、Z方向に間隔を介して並べられる。例えば、複数の磁気ディスク12の間に、スペーサが配置される。スピンドルモータ13は、複数の磁気ディスク12を支持するハブを有する。複数の磁気ディスク12は、例えば、クランプバネによってスピンドルモータ13のハブに保持される。
スピンドルモータ13は、複数の磁気ディスク12を、第1の回転軸Ax1まわりに回転させる。第1の回転軸Ax1は、略Z方向に延びる仮想的な軸である。すなわち、第1の回転軸Ax1は、記録面12aと直交(交差)する方向に延びている。
第1の回転軸Ax1は、スピンドルモータ13による回転の中心であり、磁気ディスク12及びスピンドルモータ13のハブの中心軸でもある。なお、ディスク状の磁気ディスク12の中心軸及びスピンドルモータ13のハブの中心軸は、スピンドルモータ13による回転の中心と異なっても良い。
磁気ヘッド14は、磁気ディスク12の記録面12aに対して、情報の記録及び再生を行う。言い換えると、磁気ヘッド14は、磁気ディスク12に対して情報を読み書きする。磁気ヘッド14は、アクチュエータアセンブリ15に搭載される。
アクチュエータアセンブリ15は、磁気ディスク12から離間した位置に配置された支持軸31に、回転可能に支持される。支持軸31は、例えば、筐体11の底壁21から略+Z方向に延びている。
アクチュエータアセンブリ15は、第1の回転軸Ax1から離間した第2の回転軸Ax2まわりに回転することができる。第2の回転軸Ax2は、略Z方向に延びる仮想的な軸である。このため、第1の回転軸Ax1と第2の回転軸Ax2とは、略平行に配置される。第2の回転軸Ax2は、例えば、アクチュエータアセンブリ15の回転の中心であり、支持軸31の中心軸でもある。
本明細書において、軸方向、径方向及び周方向が定義される。軸方向は、第1の回転軸Ax1及び第2の回転軸Ax2のような仮想的な軸に沿う方向であり、当該軸に沿う一方向及び他方向を含む。径方向は、当該軸と直交する方向であり、当該軸と直交する複数の方向を含む。周方向は、当該軸まわりに回転する方向であり、当該軸まわりに時計回りに回転する方向と反時計回りに回転する方向とを含む。
上述のように、第1の回転軸Ax1と第2の回転軸Ax2とは、略平行に略Z方向に延び、互いに離間している。すなわち、第1の回転軸Ax1の軸方向及び第2の回転軸Ax2の軸方向は、Z方向である。Z方向は、シーク方向とも称され得る。第1の回転軸Ax1は、第2の回転軸Ax2から、当該第2の回転軸Ax2の径方向に離間している。
VCM16は、アクチュエータアセンブリ15を第2の回転軸Ax2まわりに回転させ、所望の位置に配置する。VCM16によるアクチュエータアセンブリ15の回転により磁気ヘッド14が磁気ディスク12の最外周に移動すると、ランプロード機構17は、磁気ディスク12から離間した位置に磁気ヘッド14を保持する。
アクチュエータアセンブリ15は、アクチュエータブロック35と、複数のアーム36と、複数のヘッドサスペンションアセンブリ(サスペンション)37とを有する。サスペンション37は、ヘッドジンバルアセンブリ(HGA)とも称され得る。
アクチュエータブロック35は、例えば、軸受を介して、支持軸31に回転可能に支持される。複数のアーム36は、アクチュエータブロック35から、第2の回転軸Ax2の径方向に突出している。なお、アクチュエータアセンブリ15が分割され、複数のアクチュエータブロック35のそれぞれからアーム36が突出しても良い。
複数のアーム36は、第2の回転軸Ax2の軸方向に、間隔を介して配置される。アーム36はそれぞれ、隣り合う磁気ディスク12の間の隙間に進入可能な板状に形成される。複数のアーム36は、略平行に延びている。
アクチュエータブロック35及び複数のアーム36は、例えばアルミニウムにより一体に形成される。なお、アクチュエータブロック35及びアーム36の材料は、この例に限られない。
アクチュエータブロック35からアーム36の反対側に突出した突起に、VCM16のボイスコイルが設けられる。VCM16は、一対のヨークと、当該ヨークの間に配置されたボイスコイルと、ヨークに設けられた磁石と、を有する。
上述のように、VCM16は、アクチュエータアセンブリ15を第2の回転軸Ax2まわりに回転させる。言い換えると、VCM16は、アクチュエータブロック35、アーム36、及びサスペンション37を、第2の回転軸Ax2まわりに一体的に回転(移動)させる。
サスペンション37は、対応するアーム36の先端部分に取り付けられ、当該アーム36から突出する。これにより、複数のサスペンション37は、第2の回転軸Ax2の軸方向に、間隔を介して配置される。複数のサスペンション37はそれぞれ、ベースプレート41と、ロードビーム42と、フレキシャ43とを有する。
ベースプレート41及びロードビーム42は、例えば、ステンレスにより作られる。なお、ベースプレート41及びロードビーム42の材料は、この例に限られない。ベースプレート41は、板状に形成され、アーム36の先端部に取り付けられる。ロードビーム42は、ベースプレート41の先端部に取り付けられ、ベースプレート41から第2の回転軸Ax2の径方向に突出する。
ロードビーム42は、ベースプレート41よりも薄く、X-Y平面に沿って広がる板状に形成される。すなわち、ロードビーム42は、ベースプレート41に片持ち梁状に支持されており、ベースプレート41に取り付けられた一方の端部を支点として撓むことができる。
図2は、第1の実施形態のHDD10の一部を示す例示的な平面図である。図2に示すように、ロードビーム42は、リフトタブ45を有する。リフトタブ45は、摺動部の一例である。リフトタブ45は、第2の回転軸Ax2の径方向におけるアクチュエータアセンブリ15の先端部に位置する。言い換えると、リフトタブ45は、第2の回転軸Ax2から、当該第2の回転軸Ax2の径方向に離間している。
リフトタブ45は、第2の回転軸Ax2の径方向に延びる略舟形に曲げられる。このため、リフトタブ45は、対応する磁気ディスク12の記録面12aに向かって略円弧状に突出する断面を有する。なお、リフトタブ45の形状はこの例に限られない。
フレキシャ43は、細長い帯状に形成される。なお、フレキシャ43の形状は、この例に限られない。フレキシャ43は、ステンレス等の金属板(裏打ち層)と、金属板上に形成された絶縁層と、絶縁層上に形成され複数の配線(配線パターン)を構成する導電層と、導電層を覆う保護層(絶縁層)と、を有する積層板である。
フレキシャ43は、ベースプレート41及びロードビーム42に取り付けられる。フレキシャ43の一方の端部は、ロードビーム42の上に位置するとともに変位可能なジンバル部(弾性支持部)46を有する。ジンバル部46は、保持部の一例である。
ジンバル部46は、Z方向において、ロードビーム42と磁気ディスク12の記録面12aとの間に位置する。ジンバル部46に、磁気ヘッド14が搭載される。言い換えると、ジンバル部46は、磁気ヘッド14を保持する。フレキシャ43は、磁気ヘッド14に電気的に接続される。
ジンバル部46は、例えば、ロードビーム42に設けられた略半球状の突起47に、揺動可能に支持される。このため、磁気ヘッド14は、ジンバル部46とともに揺動することができる。
ジンバル部46は、第2の回転軸Ax2の径方向において、リフトタブ45と第2の回転軸Ax2との間に位置する。このため、磁気ヘッド14も、第2の回転軸Ax2の径方向において、リフトタブ45と第2の回転軸Ax2との間に位置する。
リフトタブ45がZ方向に変位するようにロードビーム42が撓むと、ジンバル部46及び磁気ヘッド14もZ方向に変位する。なお、ジンバル部46及び磁気ヘッド14の変位は、リフトタブ45の変位に完全に追従しなくても良い。例えば、ジンバル部46及び磁気ヘッド14の変位は、リフトタブ45の変位から遅れて生じても良い。また、例えば、リフトタブ45が所定の範囲内で変位する場合、ジンバル部46及び磁気ヘッド14の変位が生じなくても良い。
図1のFPC18の一方の端部は、フレキシャ43に接続される。FPC18の他方の端部は、例えば、筐体11に設けられたコネクタを介して、筐体11の外部に配置された基板に接続される。当該基板に、例えば、HDD10の全体を制御するコントローラと、ホストコンピュータに接続されるインターフェースコネクタとが搭載される。当該基板は、FPC18及びフレキシャ43を介して、磁気ヘッド14に電気的に接続される。
ランプロード機構17は、第1の回転軸Ax1から、当該第1の回転軸Ax1の径方向に離間した位置に配置される。さらに、ランプロード機構17は、第2の回転軸Ax2から、当該第2の回転軸Ax2の径方向に離間している。
図3は、第1の実施形態のランプロード機構17の一部を模式的に示す例示的な側面図である。なお、図3乃至図6は、当該図面における左右方向が第2の回転軸Ax2まわりの周方向となるように、ランプロード機構17を模式的に示す。
図3に示すように、ランプロード機構17は、複数のランプ部50を有する。複数のランプ部50はそれぞれ、磁気ディスク12の記録面12aに情報を読み書きする磁気ヘッド14と、当該磁気ヘッド14を移動させるアクチュエータアセンブリ15と、に対応して設けられる。このため、複数のランプ部50は、Z方向に間隔を介して並べられる。複数のランプ部50の間の隙間に、対応する磁気ディスク12が配置される。
以下の記載は、便宜上、+Z方向に向く記録面12aと、当該記録面12aに対応する磁気ヘッド14、アクチュエータアセンブリ15、及びランプ部50と、について、主に説明する。なお、-Z方向に向く記録面12aと、当該記録面12aに対応する磁気ヘッド14、アクチュエータアセンブリ15、及びランプ部50と、についての説明は、以下の記載における+Z方向と-Z方向とを入れ替えることで得ることができる。
図2に示すように、ランプ部50は、磁気ディスク12の外縁12bの近傍に位置する。ランプ部50は、記録面12aの一部を覆う。ランプ部50は、保持部51と、ガイド部52とを有する。
保持部51は、外縁12bから第1の回転軸Ax1の径方向に離間した位置に、リフトタブ45を保持することができる。なお、保持部51は、第1の回転軸Ax1の径方向における外縁12bの内側で、リフトタブ45を保持しても良い。
例えば、保持部51に、-Z方向に窪んだ凹部51aが設けられる。リフトタブ45が凹部51aに嵌ることで、ランプ部50は、リフトタブ45を保持し、アクチュエータアセンブリ15の回転を制限する。なお、保持部51は、他の手段によりリフトタブ45を保持しても良い。
リフトタブ45は、磁気ヘッド14が磁気ディスク12に対して情報を読み書きしないとき(アンロード時)には、上述のように、ランプ部50の保持部51に保持される。言い換えると、アンロード時において、リフトタブ45は、磁気ディスク12の外縁12bから第1の回転軸Ax1の径方向に離間した位置に配置される。なお、アンロード時におけるリフトタブ45は、第1の回転軸Ax1の径方向における外縁12bの内側に位置しても良い。言い換えると、アンロード時におけるリフトタブ45は、第1の回転軸Ax1の軸方向(Z方向)に記録面12aと重なっていても良い。
一方、リフトタブ45は、磁気ヘッド14が磁気ディスク12に対して情報を読み書きするとき(ロード時)には、基本的に、磁気ヘッド14とともに磁気ディスク12の記録面12aの上に位置する。言い換えると、ロード時において、記録面12aは、間隔を介してリフトタブ45に面する。なお、ロード時において、リフトタブ45の少なくとも一部が、記録面12aから第1の回転軸Ax1の径方向に離間した位置に配置されても良い。
リフトタブ45は、アクチュエータアセンブリ15の回転に応じて、記録面12aの上の領域と、保持部51に保持される位置(ホームポジション)と、の間で移動する。リフトタブ45が保持部51に保持されるとき、磁気ヘッド14は、Z方向及び第1の回転軸Ax1の径方向において、磁気ディスク12の記録面12aから離間している。なお、リフトタブ45が保持部51に保持されるとき、磁気ヘッド14は、Z方向に記録面12aと重なっていても良い。
リフトタブ45は、アクチュエータアセンブリ15の回転に応じて、第2の回転軸Ax2まわりに移動(回転)する。本実施形態では、リフトタブ45の移動方向は、おおよそ第1の回転軸Ax1の径方向に沿っている。このため、リフトタブ45は、アクチュエータアセンブリ15の回動に応じて、おおよそ第1の回転軸Ax1の径方向に移動することができる。
具体的には、リフトタブ45は、第1の回転軸Ax1の近傍と、保持部51と、の間で第2の回転軸Ax2まわりの周方向(第1の回転軸Ax1の径方向)に移動することができる。すなわち、リフトタブ45は、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、第1の回転軸Ax1に近づいて保持部51から遠ざかる方向と、第1の回転軸Ax1から遠ざかり保持部51に近づく方向と、に移動可能である。
図3に示すように、アクチュエータアセンブリ15と、当該アクチュエータアセンブリ15に含まれるサスペンション37とは、ロード位置Plと、アンロード位置Puと、の間で第2の回転軸Ax2まわりに回転する。ロード位置Pl及びアンロード位置Puは、アクチュエータアセンブリ15が延びる第2の回転軸Ax2まわりの角度(位置)である。
ロード時において、アクチュエータアセンブリ15はロード位置Plに位置する。すなわち、アクチュエータアセンブリ15がロード位置Plに位置するとき、磁気ヘッド14は、磁気ディスク12の記録面12a上に位置する。
以下の説明において、アクチュエータアセンブリ15がロード位置Plに位置するときの、磁気ヘッド14の第2の回転軸Ax2まわりの位置も、ロード位置Plと称され得る。また、ロード位置Plは、一つの位置に限られず、磁気ヘッド14が記録面12a上に位置する複数の位置を含む。
一方、アンロード時において、アクチュエータアセンブリ15は、アンロード位置Puに位置する。すなわち、アクチュエータアセンブリ15がアンロード位置Puに位置するとき、磁気ヘッド14が記録面12aから離間するように、リフトタブ45がランプロード機構17の保持部51に支持される。なお、以下の説明において、アクチュエータアセンブリ15がアンロード位置Puに位置する場合の、磁気ヘッド14の第2の回転軸Ax2まわりの位置も、アンロード位置Puと称され得る。
アンロード位置Puにおける磁気ヘッド14は、Z方向において、記録面12aから離間している。ロード位置Plにおける磁気ヘッド14と記録面12aとの間にも、隙間が生じ得る。しかし、Z方向において、アンロード位置Puの磁気ヘッド14は、ロード位置Plの磁気ヘッド14よりも、記録面12aから離間している。
ガイド部52は、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、ロード位置Plとアンロード位置Puとの間に位置する。言い換えると、ガイド部52は、第1の回転軸Ax1の径方向において、第1の回転軸Ax1と保持部51との間に位置する。
ガイド部52は、保持部51に接続されている。ガイド部52は、平面55と、斜面56とを有する。すなわち、ランプロード機構17に、複数の平面55と、複数の斜面56とが設けられている。
平面55は、磁気ディスク12の記録面12aと略平行な平面である。すなわち、平面55は、X-Y平面に沿って広がるとともに、+Z方向に向く。保持部51の凹部51aは、平面55から-Z方向に窪んでいる。
記録面12aに沿う方向において、平面55は、記録面12aから第2の回転軸Ax2まわりの周方向(第1の回転軸Ax1の径方向)に離間した位置に配置される。なお、平面55の位置は、この例に限られない。また、平面55は、Z方向において、記録面12aから+Z方向に離間している。
斜面56は、第2の回転軸Ax2まわりの周方向(第1の回転軸Ax1の径方向)において、第1の回転軸Ax1と平面55との間に位置する。斜面56は、平面55に接続されている。
斜面56は、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において第1の回転軸Ax1から遠くなるほどZ方向において対応する記録面12aから遠くなるように、対応する記録面12aに対して鈍角で斜めに延びている。すなわち、斜面56と、対応する記録面12aと、の間の角度θは、90°より大きく、且つ180°よりも小さい。
斜面56は、例えば、略直線状に延びた平面である。なお、斜面56は、この例に限られず、例えば、曲面であっても良い。また、斜面56と、対応する記録面12aと、の間の角度θは、変化しても良い。
本実施形態において、複数の斜面56と記録面12aとの間の角度θは、互いに等しい。なお、例えば変形、寸法公差、又は他の要因により複数の斜面56と記録面12aとの間の角度θに誤差が生じたとしても、複数の角度θは互いに等しいものとして扱われる。複数の斜面56と記録面12aとの間の角度θは、互いに異なっても良い。
各図面に示されるように、第2の回転軸Ax2まわり周方向は、内方向Diと、外方向Doとを含む。内方向Diは、第2の回転軸Ax2まわりに第1の回転軸Ax1に向かう方向である。外方向Doは、内方向Diの反対方向である。
図2に示すように、記録面12aに沿う方向において、斜面56は、第2の回転軸Ax2まわりの周方向に延びている。内方向Diにおける斜面56の端61は、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、第1の回転軸Ax1に向く。外方向Doにおける斜面56の端62は、平面55に接続されている。
アクチュエータアセンブリ15がロード位置Plからアンロード位置Puへ移動するとき、リフトタブ45は、斜面56に当接する。アクチュエータアセンブリ15がアンロード位置Puへ向かってさらに移動すると、リフトタブ45は、斜面56に支持されながら移動することで、Z方向において記録面12aから徐々に離間する。すなわち、斜面56は、対応するサスペンション37がロード位置Plからアンロード位置Puへ移動するときに、当該サスペンション37のリフトタブ45を支持する。
以下の記載において、アクチュエータアセンブリ15がロード位置Plからアンロード位置Puへ移動する間の磁気ヘッド14及びリフトタブ45について、詳細に説明される。図2に示すように、アクチュエータアセンブリ15がロード位置Plに位置するとき、磁気ヘッド14は、記録面12a上に位置する。
記録面12aは、データエリア12cと、無効エリア12dとを有する。データエリア12cは、記録面12aのうち、磁気ヘッド14により情報を読み書きされることが可能な領域である。アクチュエータアセンブリ15がロード位置Plに位置するとき、磁気ヘッド14は、データエリア12c上に位置する。無効エリア12dは、記録面12aのうち、データエリア12cと外縁12bとの間に設けられる。無効エリア12dは、例えば、磁気ヘッド14により情報を読み書きされない領域である。
図3に示すように、アクチュエータアセンブリ15がロード位置Plに位置するとき、磁気ヘッド14は、回転する磁気ディスク12と磁気ヘッド14との間で発生する気流により、記録面12a上で浮上している。すなわち、ロード位置Plの磁気ヘッド14は、Z方向において記録面12aから僅かに離間している。
上記気流は、磁気ヘッド14を記録面12aから離間させる力(正圧)と、磁気ヘッド14を記録面12aに近づける力(負圧)と、を発生させる。当該気流は、磁気ヘッド14を、記録面12aから離間するとともに正圧と負圧とが釣り合う位置(付着位置)に保つ。すなわち、当該気流は、磁気ヘッド14が記録面12aに近づくこと、及び磁気ヘッド14が記録面12aから離間すること、を抑制する。
磁気ヘッド14が付着位置に保たれることで、磁気ヘッド14がサスペンション37を引っ張る。このため、リフトタブ45を含むサスペンション37と記録面12aとの間の距離も、略一定に保たれる。なお、ロード位置Plの磁気ヘッド14及びサスペンション37は、この例に限られない。
ロード位置Plにおいて、リフトタブ45は、基本的に、ランプ部50から離間している。Z方向において、リフトタブ45は、磁気ヘッド14から所定の間隔で離間している。なお、リフトタブ45と磁気ヘッド14との間の距離は、例えば、ロードビーム42の振動により変化し得る。アクチュエータアセンブリ15がロード位置Plからアンロード位置Puへ向かって回転すると、リフトタブ45が斜面56に当接する。
アクチュエータアセンブリ15がアンロード位置Puへ向かってさらに回転すると、リフトタブ45が斜面56に支持されながら移動する。アクチュエータアセンブリ15が回転する間、リフトタブ45が徐々に磁気ディスク12の記録面12aから離間する。リフトタブ45の変位に応じて、ロードビーム42及びジンバル部46が、磁気ヘッド14を+Z方向に引っ張る。しかし、磁気ヘッド14は、磁気ヘッド14と記録面12aとの間の気流により、Z方向において付着位置に保たれる。
アクチュエータアセンブリ15がさらに回転すると、リフトタブ45は、記録面12aからさらに離間する。これにより、ロードビーム42及びジンバル部46が磁気ヘッド14を引っ張る力は、磁気ヘッド14と記録面12aとの間の気流が磁気ヘッド14を付着位置に保つ力を上回る。このとき、磁気ヘッド14は、磁気ディスク12の記録面12aからZ方向において離間可能となる。
リフトタブ45は、斜面56に支持されながらアンロード位置Puへ向かって移動する間、記録面12aから徐々に離間する。リフトタブ45の変位に応じて、ロードビーム42及びジンバル部46が、磁気ヘッド14を記録面12aから離間させる(引き剥がす)。言い換えると、Z方向において、磁気ヘッド14が、ロード位置Plの磁気ヘッド14よりも、記録面12aから離間する。アクチュエータアセンブリ15がアンロード位置Puに近づくことで、磁気ヘッド14と記録面12aとの間の距離が長くなる。
アクチュエータアセンブリ15がさらに回転すると、リフトタブ45は、斜面56を越えて、平面55に支持される。アクチュエータアセンブリ15がアンロード位置Puに到達すると、リフトタブ45が保持部51の凹部51aに嵌り、保持部51に保持される。すなわち、サスペンション37がアンロード位置Puに位置するとき、凹部51aが設けられた平面55は、リフトタブ45を保持する。
Z方向における斜面56の長さ、及び第2の回転軸Ax2の周方向における斜面56の長さは、例えば、Z方向におけるロード位置Plとアンロード位置Puとの間の距離(マージン)、及び衝撃による磁気ディスク12の振幅を考慮し設定される。なお、斜面56の長さは、この例に限られない。
本実施形態において、複数の斜面56は、Z方向において底壁21から遠いものほど、斜面56の端61が第1の回転軸Ax1に近い。このため、複数の斜面56のそれぞれの端61は、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、複数の斜面56のうち当該斜面56に隣接するとともに当該斜面56よりも底壁21に近い一つの端61と同じ、又はより第1の回転軸Ax1に近い位置に設けられる。
複数の斜面56のうち隣り合う二つの端61が、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、同じ位置に設けられても良い。しかし、本実施形態において、複数の斜面56のうち最も底壁21から遠い一つの端61は、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、複数の斜面56のうち最も底壁21に近い一つの端61よりも、第1の回転軸Ax1に近い。
図4は、第1の実施形態のランプロード機構17の斜面56A,56B,56Cを模式的に示す例示的な側面図である。以下の記載は、図4を例に、複数の斜面56について詳しく説明する。
図4に示すように、複数の斜面56は、斜面56A,56B,56Cを含む。斜面56Aは、第1の斜面の一例である。斜面56Bは、第2の斜面の一例である。斜面56Cは、第3の斜面の一例である。
斜面56A,56B,56Cは、複数の斜面56のうち互いに異なる一つである。斜面56A,56B,56Cは、複数のサスペンション37のうち互いに異なる一つのリフトタブ45を支持する。すなわち、斜面56Aが支持するサスペンション37は、斜面56Bが支持するサスペンション37と異なり、且つ斜面56Cが支持するサスペンション37と異なる。
斜面56Bは、Z方向において、斜面56Aと斜面56Cとの間に位置する。斜面56Bは、斜面56AよりもZ方向において底壁21から遠い。さらに、斜面56Bは、斜面56CよりもZ方向において底壁21に近い。
斜面56Bは、斜面56A,56Cと、Z方向において隣接している。なお、斜面56A,56B,56Cは、この例に限られない。例えば、斜面56Aと斜面56Bとの間に複数の斜面56のうち少なくとも一つが位置しても良い。また、斜面56Bと斜面56Cとの間に複数の斜面56のうち少なくとも一つが位置しても良い。
本実施形態において、斜面56Bの端61は、斜面56Aの端61よりも、第1の回転軸Ax1に近い。言い換えると、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、斜面56Bの端61は、斜面56Aの端61から、内方向Diに離間している。
斜面56Bの端61は、斜面56Cの端61よりも、第1の回転軸Ax1から遠い。言い換えると、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、斜面56Bの端61は、斜面56Cの端61から、外方向Doに離間している。
第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、隣り合う二つの斜面56の端61の間の距離Lは、略一定である。なお、複数の斜面56の端61は、距離Lが変化するように配置されても良い。
第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、複数の斜面56の長さは、略一定である。このため、斜面56Bの端62は、斜面56Aの端62よりも第1の回転軸Ax1に近い。また、斜面56Bの端62は、斜面56Cの端62よりも第1の回転軸Ax1から遠い。なお、複数の斜面56の長さは、互いに異なっても良い。
複数の平面55は、平面55A,55B,55Cを含む。平面55Aは、斜面56Aに接続される。平面55Bは、斜面56Bに接続される。平面55Cは、斜面56Cに接続される。このため、平面55A,55B,55Cは、複数のサスペンション37のうち互いに異なる一つのリフトタブ45を支持する。平面55Bは、平面55Aよりも第1の回転軸Ax1の軸方向において底壁21から遠く、且つ平面55Cよりも第1の回転軸Ax1の軸方向において底壁21に近い。
内方向Diにおける平面55の端71は、外方向Doにおける斜面56の端62に接続されている。このため、平面55Bの端71は、平面55Aの端71よりも第1の回転軸Ax1に近い。また、平面55Bの端71は、平面55Cの端71よりも第1の回転軸Ax1から遠い。
図3に示すように、複数のサスペンション37のリフトタブ54は、Z方向に重なる。言い換えると、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、複数のサスペンション37のリフトタブ54は、略同一位置に配置される。このため、設計上、複数のサスペンション37がロード位置Plからアンロード位置Puへ回転するとき、斜面56Bは、斜面56Aがリフトタブ45に当接するよりも前、且つ斜面56Cがリフトタブ45に当接するよりも後に、リフトタブ45に当接する。
サスペンション37は、気流により付着位置に保たれる磁気ヘッド14に引っ張られる。すなわち、サスペンション37がロード位置Plに位置するとき、Z方向におけるリフトタブ45の位置は、磁気ディスク12の記録面12aの位置に影響される。
複数の磁気ディスク12と、当該複数の磁気ディスク12の間に配置されるスペーサと、のZ方向における厚さは、例えば寸法公差によりバラつきを生じることがある。当該厚さのバラつきにより、ロード位置Plのリフトタブ45のZ方向における位置にもバラつきが生じる。このため、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、複数のサスペンション37のリフトタブ45が斜面56に当接する位置にも、バラつきが生じることがある。
複数の磁気ディスク12は、スピンドルモータ13が取り付けられた底壁21上で積み上げられる。このため、複数の磁気ディスク12は、底壁21から遠いものほど、寸法の誤差が累積し、設計上の位置から乖離しやすい。
例えば以上の要因により、ロード位置Plの複数のサスペンション37のリフトタブ45は、Z方向において底壁21から遠いものほど、Z方向における位置のバラつきが大きい。このため、複数のサスペンション37のリフトタブ45は、Z方向において底壁21から遠いものほど、第2の回転軸Ax2まわりの周方向における斜面56に当接する位置のバラつきが大きい。
図4に示すように、リフトタブ45が斜面56Bに当接し得る位置の範囲RBは、リフトタブ45が斜面56Aに当接し得る位置の範囲RAよりも長い。また、範囲RBは、リフトタブ45が斜面56Cに当接し得る位置の範囲RCよりも短い。
例えば、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、斜面56A,56B,56Cの端61が同一位置にある場合、範囲RA,RB,RCの中央は同一位置に配置される。しかし、本実施形態のHDD10において、範囲RAの中央は、範囲RBの中央よりも第1の回転軸Ax1から遠い。また、範囲RBの中央は、範囲RCの中央よりも第1の回転軸Ax1から遠い。範囲RA,RB,RCの中央は、設計上(名目上)、リフトタブ45が斜面56に当接する位置である。
範囲RA,RB,RCの外方向Doにおける端は、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、略同一位置に配置される。範囲RA,RB,RCの外方向Doにおける端は、リフトタブ45が斜面56に当接し得る位置のうち最も第1の回転軸Ax1から遠い位置である。
第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、範囲RBの内方向Diにおける端は、範囲RAの内方向Diにおける端から内方向Diに離間している。また、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、範囲RBの内方向Diにおける端は、範囲RCの内方向Diにおける端から外方向Doに離間している。
範囲RAは、範囲RB,RCと重複する。一方、範囲RBは、内方向Diにおける当該範囲RBの端の近傍において、範囲RCと重複するが、範囲RAと重複しない。また、範囲RCは、内方向Diにおける当該範囲RCの端の近傍において、範囲RA,RBと重複しない。
HDD10において、データエリア12cは、例えば、以下のように設定される。まず、複数のサスペンション37のリフトタブ45のうち、最初に斜面56に当接するリフトタブ45が特定される。当該リフトタブ45が斜面56に当接した位置から、内方向Diに所定の距離(角度)離間した位置に、データエリア12cと無効エリア12dとの間の境界が設定される。上記所定の距離は、ODマージンと称される。
上記境界より内側の領域が、データエリア12cとして設定される。データエリア12cは、サーボエリアを含む。また、上記境界より外側の領域が、無効エリア12dとして設定される。無効エリア12dは、ODマージンと、いわゆるエリアロスとを含む。
以上のように、データエリア12cの大きさは、複数のサスペンション37のリフトタブ45が最初に斜面56に当接した位置(ファーストタッチ位置)を基準に設定される。このため、ファーストタッチ位置が第1の回転軸Ax1に近いほど、データエリア12cが狭くなる。
一方、本実施形態では、斜面56A,56B,56Cの端61の位置と、範囲RA,RB,RCとが、上述のように設定される。範囲RA,RB,RCが重複するほど、リフトタブ45と斜面56との最初の当接が発生しやすい。すなわち、範囲RAのうち範囲RB,RCと重複していない部分では、リフトタブ45と斜面56との最初の当接は、比較的発生しにくい。従って、本実施形態では、ファーストタッチ位置が第1の回転軸Ax1からより遠くなりやすく、データエリア12cが広くなりやすい。
データエリア12cの設定は、上述の例に限られない。例えば、データエリア12cは、複数のサスペンション37が最初に磁気ヘッド14の引き剥がしを生じた位置を基準に設定されても良い。
サスペンション37が磁気ヘッド14の引き剥がしを生じる位置は、リフトタブ45が斜面56に当接する位置と同じく、バラつきを生じる。サスペンション37が磁気ヘッド14の引き剥がしを生じ得る位置の範囲は、リフトタブ45が斜面56に当接し得る位置の範囲を外方向Doに所定の距離移動したものに、おおよそ一致する。このため、本実施形態では、サスペンション37が磁気ヘッド14の引き剥がしを生じる位置が第1の回転軸Ax1からより遠くなりやすく、データエリア12cが広くなりやすい。
以上説明された第1の実施形態に係るHDD10において、ランプロード機構17に複数の斜面56が設けられる。当該斜面56は、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において第1の回転軸Ax1から遠くなるほど、Z方向において記録面12aから遠くなるように、記録面12aに対して鈍角で斜めに延びている。斜面56は、サスペンション37がロード位置Plからアンロード位置Puへ回転するときにリフトタブ45を支持する。複数の磁気ディスク12は、Z方向に並べられ、スピンドルモータ13により第1の回転軸Ax1まわりに回転させられる。すなわち、スピンドルモータ13は、複数の磁気ディスク12に接続されている。複数の磁気ディスク12の位置は、スピンドルモータ13が取り付けられた筐体11の底壁21から、Z方向において遠いものほど、設計上の位置と異なりやすい。また、サスペンション37は、圧力の釣り合いにより磁気ディスク12の記録面12aに付着する磁気ヘッド14によって引っ張られる。すなわち、Z方向において、サスペンション37のリフトタブ45の位置は、磁気ディスク12の位置に影響される。以上より、複数のサスペンション37のリフトタブ45は、Z方向において底壁21から遠いものほど、Z方向における位置のバラつきが大きく、ひいては第2の回転軸Ax2まわりの周方向における斜面56に当接する位置のバラつきが大きい。一方、本実施形態のHDD10において、複数の斜面56は、複数のサスペンション37のうち互いに異なる一つのリフトタブ45を支持する斜面56A,56B,56Cを含む。斜面56Bは、斜面56AよりもZ方向において底壁21から遠く、且つ斜面56CよりもZ方向において底壁21に近い。複数の斜面56において、内方向Diにおける斜面56Bの端61は、内方向Diにおける斜面56Aの端61よりも第1の回転軸Ax1に近く、且つ内方向Diにおける斜面56Cの端61よりも第1の回転軸Ax1から遠い。この場合、複数のサスペンション37のうち斜面56Bに対応する一つと斜面56Aに対応する一つとのリフトタブ45は、斜面56Cに対応する一つのリフトタブ45よりも後に、斜面56に当接しやすい。リフトタブ45が斜面56Cに当接する位置のバラつきは、リフトタブ45が斜面56Aに当接する位置及びリフトタブ45が斜面56Bに当接する位置のバラつきよりも大きい。上述の斜面56A,56B,56Cでは、リフトタブ45が斜面56A,56Bに当接する位置のバラつきの範囲RA,RBが、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、第1の回転軸Ax1から遠ざかる。第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、バラつきの範囲RA,RB,RCが重複するほど、複数のサスペンション37のリフトタブ45と複数の斜面56との最初の当接が発生しやすい。従って、複数のサスペンション37のリフトタブ45が最初に斜面56に当接する位置(ファーストタッチ位置)が、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、第1の回転軸Ax1から遠ざかりやすくなる。また、一般的に、磁気ディスク12のデータエリア12cは、ファーストタッチ位置を基準に設定される。以上より、本実施形態のHDD10は、ファーストタッチ位置を第1の回転軸Ax1からより遠くすることで、磁気ディスク12のデータエリア12cが狭まることを抑制できる。
複数の斜面56と記録面12aとの間の角度θは互いに等しい。これにより、複数のサスペンション37のうち斜面56Bに対応する一つと斜面56Aに対応する一つとのリフトタブ45は、斜面56Cに対応する一つのリフトタブ45よりも後に、斜面56に当接しやすくなる。従って、ファーストタッチ位置が、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、第1の回転軸Ax1から遠ざかりやすくなる。本実施形態のHDD10は、ファーストタッチ位置を第1の回転軸Ax1からより遠くすることで、磁気ディスク12のデータエリア12cが狭まることを抑制できる。
複数の斜面56のそれぞれの端61は、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、複数の斜面56のうち当該斜面56に隣接するとともに当該斜面56よりも底壁21に近い一つの端61と同じ、又はより第1の回転軸Ax1に近い位置に設けられる。すなわち、斜面56の端61は、より底壁21に近い斜面56の端61よりも第1の回転軸Ax1から遠くなることはない。これにより、複数のサスペンション37のうち底壁21に近いもののリフトタブ45ほど、他のリフトタブ45よりも後に斜面56に当接しやすい。すなわち、より底壁21に近いサスペンション37のリフトタブ45が斜面56に当接する位置のバラつきの範囲が、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、第1の回転軸Ax1から遠ざかる。従って、ファーストタッチ位置が、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、第1の回転軸Ax1から遠ざかりやすくなる。本実施形態のHDD10は、ファーストタッチ位置を第1の回転軸Ax1からより遠くすることで、磁気ディスク12のデータエリア12cが狭まることを抑制できる。
外方向Doにおける斜面56Bの端62は、外方向Doにおける斜面56Aの端62よりも第1の回転軸Ax1に近く、且つ外方向Doにおける斜面56Cの端62よりも第1の回転軸Ax1から遠い。このため、第2の回転軸Ax2まわりの周方向における斜面56A,56B,56Cの長さは、略同一に設定され得る。従って、本実施形態のランプロード機構17は、Z方向において複数の斜面56がリフトタブ45を移動させる長さ(高さ)を略同一にすることができ、アンロード位置Puの磁気ヘッド14を安定して記録面12aから離間させることができる。
複数の斜面56は、Z方向において底壁21から遠いものほど、端61が第1の回転軸Ax1に近い。これにより、複数のサスペンション37のうち底壁21に近いもののリフトタブ45ほど、他のリフトタブ45よりも後に斜面56に当接しやすい。すなわち、より底壁21に近いサスペンション37のリフトタブ45が斜面56に当接する位置のバラつきの範囲が、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、第1の回転軸Ax1から遠ざかる。従って、ファーストタッチ位置が、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、第1の回転軸Ax1から遠ざかりやすくなる。本実施形態のHDD10は、ファーストタッチ位置を第1の回転軸Ax1からより遠くすることで、磁気ディスク12のデータエリア12cが狭まることを抑制できる。
複数のサスペンション37がロード位置Plからアンロード位置Puへ回転するとき、斜面56Bは、斜面56Aがリフトタブ45に当接するよりも前、且つ斜面56Cがリフトタブ45に当接するよりも後に、リフトタブ45に当接する。すなわち、複数のサスペンション37のうち底壁21に近いもののリフトタブ45ほど、他のリフトタブ45よりも後に斜面56に当接する。本実施形態のHDD10は、複数のサスペンション37のうち特定の一つのリフトタブ45を最初に斜面56に当接させることで、磁気ディスク12のデータエリア12cの大きさが不安定になることを抑制できる。
複数のサスペンション37のリフトタブ45は、Z方向に重なる。言い換えると、複数のサスペンション37のリフトタブ45は、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、略同一位置に配置される。これにより、本実施形態のHDD10において、複数のサスペンション37のうち斜面56Bに対応する一つと斜面56Aに対応する一つとのリフトタブ45は、斜面56Cに対応する一つのリフトタブ45よりも後に、斜面56に当接しやすい。また、斜面56A,56Bに対応するサスペンション37のリフトタブ45が斜面56に当接する位置のバラつきの範囲RA,RBが、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、第1の回転軸Ax1から遠ざかる。従って、ファーストタッチ位置が、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、第1の回転軸Ax1から遠ざかりやすくなる。本実施形態のHDD10は、ファーストタッチ位置を第1の回転軸Ax1からより遠くすることで、磁気ディスク12のデータエリア12cが狭まることを抑制できる。
(第2の実施形態)
以下に、第2の実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。なお、以下の実施形態の説明において、既に説明された構成要素と同様の機能を持つ構成要素は、当該既述の構成要素と同じ符号が付され、さらに説明が省略される場合がある。また、同じ符号が付された複数の構成要素は、全ての機能及び性質が共通するとは限らず、各実施形態に応じた異なる機能及び性質を有していても良い。
以下に、第2の実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。なお、以下の実施形態の説明において、既に説明された構成要素と同様の機能を持つ構成要素は、当該既述の構成要素と同じ符号が付され、さらに説明が省略される場合がある。また、同じ符号が付された複数の構成要素は、全ての機能及び性質が共通するとは限らず、各実施形態に応じた異なる機能及び性質を有していても良い。
図5は、第2の実施形態に係るランプロード機構17の一部を模式的に示す例示的な側面図である。第2の実施形態のランプロード機構17に、複数の斜面56の代わりに、複数の斜面156が設けられる。斜面156は、以下に説明される点を除き、第1の実施形態の斜面56に等しい。
第2の実施形態において、内方向Diにおける複数の斜面156の端61は、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において同じ位置に配置される。なお、例えば変形、寸法公差、又は他の要因により複数の斜面156の端61の位置に誤差が生じたとしても、複数の斜面156の端61は同じ位置に配置されたものとして扱われる。複数の斜面156の端61の位置は、互いに異なっても良い。
第2の実施形態の複数の斜面156は、Z方向において底壁21から遠いものほど、対応する記録面12aとの間の角度が小さい。このため、複数の斜面156のそれぞれと記録面12aとの間の角度は、複数の斜面156のうち当該斜面156に隣接するとともに当該斜面156よりも底壁21に近い一つと記録面12aとの間の角度と同じ、又はより小さい。
複数の斜面156のうち一つと記録面12aとの間の角度が、複数の斜面156のうち隣接する他の一つと記録面12aとの間の角度と同じであっても良い。しかし、本実施形態において、複数の斜面156のうち最も底壁21から遠い一つと記録面12aとの間の角度は、複数の斜面156のうち最も底壁21に近い一つと記録面12aとの間の角度よりも、小さい。
図6は、第2の実施形態のランプロード機構17の斜面156A,156B,156Cを模式的に示す例示的な側面図である。以下の記載は、図6を例に、複数の斜面156について詳しく説明する。
図6に示すように、複数の斜面156は、斜面156A,156B,156Cを含む。斜面156Aは、第1の斜面の一例である。斜面156Bは、第2の斜面の一例である。斜面156Cは、第3の斜面の一例である。斜面156A,156B,156Cは、以下に説明する点を除き、第1の実施形態の斜面56A,56B,56Cに等しい。
本実施形態において、斜面156Bと記録面12aとの間の角度θBは、斜面156Aと記録面12aとの間の角度θAより小さく、且つ斜面156Cと記録面12aとの間の角度θCよりも大きい。このため、設計上、複数のサスペンション37がロード位置Plからアンロード位置Puへ回転するとき、斜面156Bは、斜面156Aがリフトタブ45に当接するよりも前、且つ斜面156Cがリフトタブ45に当接するよりも後に、リフトタブ45に当接する。
第1の実施形態と同じく、リフトタブ45が斜面156Bに当接し得る位置の範囲RBは、リフトタブ45が斜面156Aに当接し得る位置の範囲RAよりも長い。また、範囲RBは、リフトタブ45が斜面156Cに当接し得る位置の範囲RCよりも短い。
範囲RAの中央は範囲RBの中央よりも第1の回転軸Ax1から遠く、範囲RBの中央は範囲RCの中央よりも第1の回転軸Ax1から遠い。範囲RA,RB,RCの外方向Doにおける端は、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、略同一位置に配置される。
以上より、第1の実施形態と同じく、第2の実施形態のランプロード機構17では、ファーストタッチ位置が第1の回転軸Ax1からより遠くなりやすい。このため、データエリア12cが広くなりやすい。
以上説明された第2の実施形態のHDD10の複数の斜面156において、端61が第1の実施形態の位置に設けられる代わりに、斜面156Bと記録面12aとの間の角度θBは、斜面156Aと記録面12aとの間の角度θAよりも小さい。さらに、角度θBは、斜面156Cと記録面12aとの間の角度θCよりも大きい。この場合、複数のサスペンション37のうち斜面156Bに対応する一つと斜面156Aに対応する一つとのリフトタブ45は、斜面156Cに対応する一つのリフトタブ45よりも後に、斜面156に当接しやすい。リフトタブ45が斜面156Cに当接する位置のバラつきは、リフトタブ45が斜面156Aに当接する位置及びリフトタブ45が斜面156Bに当接する位置のバラつきよりも大きい。上述の斜面156A,156B,156Cでは、リフトタブ45が斜面156A,156Bに当接する位置のバラつきの範囲RA,RBが、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、第1の回転軸Ax1から遠ざかる。第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、バラつきの範囲RA,RB,RCが重複するほど、複数のサスペンション37のリフトタブ45と複数の斜面156との最初の当接が発生しやすい。従って、ファーストタッチ位置が、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、第1の回転軸Ax1から遠ざかりやすくなる。以上より、本実施形態のHDD10は、ファーストタッチ位置を第1の回転軸Ax1からより遠くすることで、磁気ディスク12のデータエリア12cが狭まることを抑制できる。
内方向Diにおける複数の斜面156の端61は、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において同じ位置に配置される。これにより、複数のサスペンション37のうち斜面156Bに対応する一つと斜面156Aに対応する一つとのリフトタブ45は、斜面156Cに対応する一つのリフトタブ45よりも後に、斜面156に当接しやすくなる。従って、ファーストタッチ位置が、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、第1の回転軸Ax1から遠ざかりやすくなる。本実施形態のHDD10は、ファーストタッチ位置を第1の回転軸Ax1からより遠くすることで、磁気ディスク12のデータエリア12cが狭まることを抑制できる。
複数の斜面156のそれぞれと記録面12aとの間の角度は、複数の斜面156のうち当該斜面156に隣接するとともに当該斜面156よりも底壁21に近い一つと記録面12aとの間の角度と同じ、又はより小さい。すなわち、斜面156と記録面12aとの間の角度は、より底壁21に近い斜面156と記録面12aとの間の角度よりも大きくなることはない。これにより、複数のサスペンション37のうち底壁21に近いもののリフトタブ45ほど、他のリフトタブ45よりも後に斜面156に当接しやすい。すなわち、より底壁21に近いサスペンション37のリフトタブ45が斜面156に当接する位置のバラつきの範囲が、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、第1の回転軸Ax1から遠ざかる。従って、ファーストタッチ位置が、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、第1の回転軸Ax1から遠ざかりやすくなる。本実施形態のHDD10は、ファーストタッチ位置を第1の回転軸Ax1からより遠くすることで、磁気ディスク12のデータエリア12cが狭まることを抑制できる。
複数の斜面156は、Z方向において底壁21から遠いものほど、記録面12aとの間の角度が小さい。これにより、複数のサスペンション37のうち底壁21に近いもののリフトタブ45ほど、他のリフトタブ45よりも後に斜面156に当接しやすい。すなわち、より底壁21に近いサスペンション37のリフトタブ45が斜面156に当接する位置のバラつきの範囲が、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、第1の回転軸Ax1から遠ざかる。従って、ファーストタッチ位置が、第2の回転軸Ax2まわりの周方向において、第1の回転軸Ax1から遠ざかりやすくなる。本実施形態のHDD10は、ファーストタッチ位置を第1の回転軸Ax1からより遠くすることで、磁気ディスク12のデータエリア12cが狭まることを抑制できる。
以上の説明において、抑制は、例えば、事象、作用、若しくは影響の発生を防ぐこと、又は事象、作用、若しくは影響の度合いを低減させること、として定義される。また、以上の説明において、制限は、例えば、移動若しくは回転を防ぐこと、又は移動若しくは回転を所定の範囲内で許容するとともに当該所定の範囲を超えた移動若しくは回転を防ぐこと、として定義される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…ハードディスクドライブ(HDD)、11…筐体、12…磁気ディスク、12a…記録面、13…スピンドルモータ、14…磁気ヘッド、17…ランプロード機構、21…底壁、37…サスペンション、45…リフトタブ、46…ジンバル部、56,56A,56B,56C,156,156A,156B,156C…斜面、61,62…端、Ax1…第1の回転軸、Ax2…第2の回転軸、Pl…ロード位置、Pu…アンロード位置、θ,θA,θB,θC…角度、Di…内方向、Do…外方向。
Claims (10)
- それぞれが記録面を有し、前記記録面と交差する第1の回転軸の軸方向に並べられた、複数の磁気ディスクと、
前記複数の磁気ディスクを前記第1の回転軸まわりに回転させるモータと、
前記複数の磁気ディスクに対して情報を読み書きするよう構成された複数の磁気ヘッドと、
前記第1の回転軸から離間したランプと、
前記モータが取り付けられた壁を有し、前記複数の磁気ディスクと、前記モータと、前記複数の磁気ヘッドと、前記ランプとを収容する、筐体と、
第2の回転軸から離間した摺動部と、前記摺動部と前記第2の回転軸との間に位置して前記磁気ヘッドを保持する保持部と、をそれぞれが有し、前記磁気ヘッドが前記記録面上に位置するロード位置と、前記第1の回転軸の軸方向において前記磁気ヘッドが前記ロード位置の前記磁気ヘッドよりも前記記録面から離間するように、前記摺動部が前記ランプに支持される、アンロード位置と、の間で前記第2の回転軸まわりに回転するよう構成された、複数のサスペンションと、
前記ランプに設けられ、それぞれが前記第2の回転軸まわりの周方向において前記第1の回転軸から遠くなるほど前記第1の回転軸の軸方向において前記記録面から遠くなるように前記記録面に対して鈍角で斜めに延び、前記複数のサスペンションが前記ロード位置から前記アンロード位置へ回転するときに前記摺動部を支持する、複数の斜面と、
を具備し、
前記複数の斜面は、前記複数のサスペンションのうち互いに異なる一つの前記摺動部を支持する、第1の斜面と、第2の斜面と、第3の斜面とを含み、
前記第2の斜面は、前記第1の斜面よりも前記第1の回転軸の軸方向において前記壁から遠く、且つ前記第3の斜面よりも前記第1の回転軸の軸方向において前記壁に近く、
前記複数の斜面において、
前記第2の回転軸まわりに前記第1の回転軸に向かう内方向における前記第2の斜面の端は、前記内方向における前記第1の斜面の端よりも前記第1の回転軸に近く、且つ前記内方向における前記第3の斜面の端よりも前記第1の回転軸から遠い、又は、
前記第2の斜面と前記記録面との間の角度は、前記第1の斜面と前記記録面との間の角度よりも小さく、且つ前記第3の斜面と前記記録面との間の角度よりも大きい、
ディスク装置。 - 前記複数の斜面において、前記内方向における前記第2の斜面の端は、前記内方向における前記第1の斜面の端よりも前記第1の回転軸に近く、且つ前記内方向における前記第3の斜面の端よりも前記第1の回転軸から遠く、
前記複数の斜面と前記記録面との間の角度は互いに等しい、
請求項1のディスク装置。 - 前記複数の斜面のそれぞれの前記内方向における端は、前記第2の回転軸まわりの周方向において、前記複数の斜面のうち当該斜面に隣接するとともに当該斜面よりも前記壁に近い一つの前記内方向における端と同じ又はより前記第1の回転軸に近い位置に設けられる、請求項2のディスク装置。
- 前記内方向の反対の外方向における前記第2の斜面の端は、前記外方向における前記第1の斜面の端よりも前記第1の回転軸に近く、且つ前記外方向における前記第3の斜面の端よりも前記第1の回転軸から遠い、請求項2又は請求項3のディスク装置。
- 前記複数の斜面は、前記第1の回転軸の軸方向において前記壁から遠いものほど、前記内方向における前記複数の斜面の端が前記第1の回転軸に近い、請求項2乃至請求項4のいずれか一つのディスク装置。
- 前記複数の斜面において、前記第2の斜面と前記記録面との間の角度は、前記第1の斜面と前記記録面との間の角度よりも小さく、且つ前記第3の斜面と前記記録面との間の角度よりも大きく、
前記内方向における前記複数の斜面の端は、前記第2の回転軸まわりの周方向において同じ位置に配置された、
請求項1のディスク装置。 - 前記複数の斜面のそれぞれと前記記録面との間の角度は、前記複数の斜面のうち当該斜面に隣接するとともに当該斜面よりも前記壁に近い一つと前記記録面との間の角度と同じ又はより小さい、請求項6のディスク装置。
- 前記複数の斜面は、前記第1の回転軸の軸方向において前記壁から遠いものほど、前記記録面との間の角度が小さい、請求項6又は請求項7のディスク装置。
- 前記複数のサスペンションが前記ロード位置から前記アンロード位置へ回転するとき、前記第2の斜面は、前記第1の斜面が前記摺動部に当接するよりも前、且つ前記第3の斜面が前記摺動部に当接するよりも後に、前記摺動部に当接する、請求項1乃至請求項8のいずれか一つのディスク装置。
- 前記複数のサスペンションの前記摺動部は、前記第1の回転軸の軸方向に重なる、請求項1乃至請求項9のいずれか一つのディスク装置。
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