JP2000251429A - 磁気ディスク装置及び電源遮断時におけるヘッドアンロード方法 - Google Patents

磁気ディスク装置及び電源遮断時におけるヘッドアンロード方法

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JP2000251429A
JP2000251429A JP11050274A JP5027499A JP2000251429A JP 2000251429 A JP2000251429 A JP 2000251429A JP 11050274 A JP11050274 A JP 11050274A JP 5027499 A JP5027499 A JP 5027499A JP 2000251429 A JP2000251429 A JP 2000251429A
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voltage
circuit
head
lamp
voice coil
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Hidetoshi Kawachi
秀俊 嘉和知
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置の電源遮断時におけるヘッドアンロード動
作の安定化を図る。 【解決手段】ヘッドロード・アンロード方式の磁気ディ
スク装置において、リトラクト指令回路22による電源
遮断検出に応じてスイッチ28,29がオフしてVCM
駆動回路24が切り離される。同時にスイッチ26がオ
ンし、SPM逆起整流回路23からの逆起整流電圧がス
イッチ30のa接点を介して定電圧制御回路32に出力
され、当該回路32からVCM16側に対し、逆起整流
電圧以下となるように制限を加えた一定電圧が印加され
る。ランプ衝突判定回路33はVCM16の逆起電圧を
観測しており、その時間変化からランプ衝突を検出す
る。スイッチ制御回路34は、ランプ衝突判定回路33
によるランプ衝突に応じてスイッチ30をb接点側に切
り替えて、SPM逆起整流回路23からの逆起整流電圧
がそのままステップ2電圧としてVCM16側に印加さ
れるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドのロード・
アンロード方式を適用する磁気ディスク装置に係り、特
に電源遮断時にヘッドをランプに自動的にアンロードさ
せるのに好適な磁気ディスク装置及び電源遮断時におけ
るヘッドアンロード方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ヘッドにより情報の記録再生を行
う、例えば小型磁気ディスク装置では、コンタクト・ス
タート・ストップ方式(CSS方式)を適用するのが主
流となっている。このCSS方式の特徴は次の通りであ
る。
【0003】まず、装置の非動作状態、即ち記録メディ
アとしての磁気ディスク媒体(ディスク単板)が回転し
ていない状態では、ヘッドは当該ディスクと接触してい
る。そしてディスク媒体の回転が始まると、ヘッドは、
ディスク媒体との間に生じる空気流(によるエアベアリ
ング作用)によってディスク媒体から浮上する。したが
って、ディスク媒体の回転開始時と停止時には、ヘッド
はディスク媒体上を摺動して、ディスク媒体上のデータ
エリアに「きず」等の損傷を与える可能性がある。
【0004】そこでCSS方式では、ディスク媒体が回
転停止状態にある期間、ヘッドはディスク媒体上のデー
タゾーンとは異なる箇所、例えばデータゾーンの内周側
に確保された専用のリング状の退避ゾーン(CSSエリ
ア)に置かれる。そして装置への電源が供給された場
合、或いは(ディスク媒体を高速回転させる)スピンド
ルモータ(SPM)の回転がホストシステムより指示さ
れた場合には、ヘッドをCSSエリアに位置付けたまま
スピンドルモータを定常速度まで立ち上げ、その後、つ
まりヘッドがディスク媒体から浮上した後、ヘッドをデ
ータゾーンに移動させる。一方、ヘッドがデータゾーン
に位置している状態でホストシステムからスピンドルモ
ータの停止指示が与えられると、ヘッドをCSSエリア
にリトラクトし、しかる後にスピンドルモータの停止処
理を行う。ヘッドをCSSエリアにリトラクトした場
合、ボイスコイルモータの駆動力によりヘッド移動機構
としてのキャリッジ(アクチュエータ)がストッパ(内
周ストッパ)に衝突し、これによりヘッドがCSSエリ
アから飛び出すのが防止される。
【0005】ヘッドの移動はボイスコイルモータ(VC
M)によりキャリッジに駆動力を与えることで行われ
る。この駆動力は、装置に内蔵されているマイクロプロ
セッサ(CPU)等の制御回路の制御によりVCM駆動
回路(VCMドライバ)からボイスコイルモータに駆動
電流(VCM電流)を供給することで発生される。
【0006】さて、装置の使用中に突然電源の供給が断
たれた場合、スピンドルモータが停止する前にヘッドを
CSSエリアにリトラクトする必要がある。しかし、装
置への電源の供給が断たれていることから、VCMドラ
イバ等は動作不能となり、ボイスコイルモータに駆動電
流を供給することができない。そこで緊急用の回路でヘ
ッドをCSSエリアに移動させることが必要である。こ
の回路系を電源遮断時リトラクト回路と呼ぶ。
【0007】以下、従来のリトラクト回路について、図
13のブロック構成図を参照して説明する。同図におい
て、SPM15はディスク媒体を回転させるモータ、ボ
イスコイルモータ(以下、VCMと称する)16はヘッ
ドの駆動機構であるキャリッジ(ロータリ型アクチュエ
ータ)をディスク媒体の半径方向に移動するためのモー
タである。
【0008】スピンドルモータ駆動回路(以下、SPM
駆動回路と称する)21は、SPM(スピンドルモー
タ)15の駆動相の制御、当該SPM15のコイルに流
す電流の制御を行い、当該SPM15を所定の速度で回
転させる。リトラクト指令回路22は、電源電圧の監視
を行い、電源遮断検出に応じて、FET等で構成される
スイッチ26,27の制御を行う。SPM逆起整流回路
23は、電源遮断時にSPM15のコイルに誘導される
交流の逆起電力を整流する。VCM駆動回路24はVC
M16を駆動する。
【0009】SPM15はSPM駆動回路21に、VC
M16はVCM駆動回路24に、それぞれ接続されてい
る。このため電源投入状態では、SPM駆動回路21か
らSPM15に、VCM駆動回路24からVCM16
に、それぞれ駆動電流を供給することが可能である。
【0010】装置の電源が遮断されると、上記の両駆動
回路21,24の出力はディスエーブルされ等価的に切
り離される。ところが、SPM15はイナーシャーによ
り、電源がオフされてもしばらくの間は回転を続ける。
このとき、SPM15のコイルには交流の逆起電力が発
生する。この逆起電力はSPM逆起整流回路23で整流
され直流電圧に変換される。
【0011】リトラクト指令回路22は電源電圧を監視
しており、電源が供給されている期間はリトラクト指令
信号を偽値に設定することで、スイッチ26,27をオ
フ状態(開状態)に設定している。そしてリトラクト指
令回路22は、電源が遮断されたことを検出すると、リ
トラクト指令信号を真値に切り替えて、スイッチ26,
27をオンする(閉じる)。ここで、スイッチ26,2
7はFET等で構成され、電源オフ状態でも動作可能で
ある。
【0012】電源遮断検出に応じてスイッチ26,27
がオンされると、SPM15のコイルに誘起されて、S
PM逆起整流回路23により整流された逆起電力によ
り、電流制限用の抵抗25を介して、VCM16に直流
電流が流れる。これにより、電源が遮断しても、ヘッド
をディスク媒体上のCSSエリアに自動的に移動(リト
ラクト)させることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、CSS方式
を適用した磁気ディスク装置に適用される従来のリトラ
クト回路には、次のような改善の余地がある。この問題
について、ディスク媒体のサイズ(直径)が2.5イン
チの場合を例にとって説明する。
【0014】図13に示したような従来のリトラクト回
路では、SPM(スピンドルモータ)のコイルに誘導さ
れる逆起電力を整流し直列抵抗で電流を制限している。
このため、VCM(ボイスコイルモータ)に供給される
電流はSPMの逆起電力と直列抵抗で決定される。
【0015】SPMの逆起電力は当該SPMの回転が遅
くなるにつれて低下する。但し、SPMの停止までの時
間(数秒)とヘッドがCSSエリアに移動するまでの時
間(数十ミリセカンド)との間には1桁以上の差がある
ので、ヘッドがCSSエリアに到達するまでは直列抵抗
で決定される一定の電流がVCMに流れると考えてよ
い。
【0016】このようにVCMには、電源遮断時におい
てヘッドがCSSエリアに移動するまでの間、一定の電
流が流れるので、VCM(によるヘッド)の移動速度は
時間に比例し、移動距離の1/2乗に比例する。
【0017】したがって、CSSエリアの半径が15m
m、最内周トラックの半径が16mm、最外周トラック
の半径が31mmであるとすると、ヘッドを最外周トラ
ックからCSSエリアにリトラクトした場合にキャリッ
ジがストッパ(内周ストッパ)に衝突するときの速度
は、最内周トラックからリトラクトした場合のほぼ4倍
になってしまう。但し、CSS方式の場合は、小さい電
流でキャリッジを移動可能なため、ストッパに衝突する
ときの速度を、衝突による衝撃でヘッド、或いはディス
ク媒体に損傷を与えないで済む十分低い速度に設定する
ことが可能となっている。この速度は、ヘッドと接続さ
れる端子群を持つFPC(フレキシブルプリント配線基
板)のオフセット力以上の力が発生する速度であればよ
い。速度の設定は、直列抵抗でVCM電流を制限するこ
とで実現される。なお、FPCには、ヘッドの再生出力
の増幅等を行うヘッドアンプ回路が実装される。
【0018】しかし、より安定した動作のためには、外
周側トラックからCSSエリアにヘッドをリトラクトす
るときは内周側トラックからリトラクトするときよりV
CM電流を減らすのが好ましい。
【0019】一方最近の小型磁気ディスク装置の中に
は、ヘッドのロード・アンロード方式を適用するものが
現れ始めている。ヘッドのロード・アンロード方式の特
徴は、ディスク媒体の回転停止時にはヘッドを当該ディ
スク媒体外に設けられたランプと呼ばれる退避箇所にリ
トラクト(アンロード)し、回転開始時には定常速度に
達した後にヘッドをディスク媒体上に移動(ロード)す
る点にある。この方式は、ディスク媒体の表面性を良く
してヘッドの浮上量を下げ記録密度を向上させるのに有
効である。つまり、ディスク媒体の表面性を良くする
と、SPMの停止時にヘッドとディスク媒体とが接触す
るCSS方式は、ヘッドとディスク媒体との吸着を招く
ため適用できない。そこで、SPMの停止時にはディス
ク媒体外のランプにヘッドをアンロードさせて、ヘッド
とディスク媒体とが非接触状態になるようにするヘッド
のロード・アンロード方式の適用が不可欠となってく
る。
【0020】ヘッドのロード・アンロード方式における
ヘッドアンロード時には、図2に示すように、ディスク
媒体11の外側に当該ディスク媒体11に近接して配置
されたランプ14の傾斜部141を、キャリッジ13の
サスペンション(アーム)131の先端部(タブ)が摺
動して上り、これによりヘッド12はディスク媒体11
から持ち上げられ、ディスク媒体11から外れた、外周
ストッパ(図示ず)で規定される位置で停止する。ここ
では、ヘッド12はランプ14上に位置しないが、煩雑
な表現を避けるため、ヘッド12がランプ14にリトラ
クト(アンロード)されると表現する。
【0021】さて、ヘッドアンロード動作は、電源がオ
ンの通常状態においてはマイクロプロセッサ(CPU)
の制御のもとで実行され、アンロード時のキャリッジ1
3の移動速度が精密に制御される。その理由は、サスペ
ンション131が傾斜部141に接触するときの速度が
早すぎるとディスク媒体11及びヘッド12にダメージ
を与えたり、傾斜部141を上りきった後、ブレーキを
かけないと外周ストッパに強く当たってしまい、その衝
撃でヘッド12にダメージを与えてしまうからである。
【0022】もし、ヘッドのアンロード動作がなされな
いで装置の電源が断たれると、ヘッドとディスク媒体と
の吸着が生じる可能性が極めて高い。そこでヘッドのロ
ード・アンロード方式を適用する磁気ディスク装置にお
いても、装置電源の遮断時に、CSS方式と同様にSP
Mの逆起電力を利用してVCMに電流を供給すること
で、ヘッドのリトラクト(アンロード)を実現してい
る。
【0023】しかし、この状態では、つまり装置電源が
断たれている状態では、CPUでのリトラクト制御は不
可能である。したがって、前記したCSS方式を適用す
る磁気ディスク装置における電源遮断時のヘッドリトラ
クトで述べたのと同様に、ヘッドを最内周トラックから
ディスク媒体の外側に設けられたランプにリトラクト
(アンロード)する場合に、キャリッジのサスペンショ
ン(アーム)の先端部が当該ランプの傾斜部に接すると
きの移動速度は、最外周トラックからリトラクトする場
合のほぼ4倍になってしまう。
【0024】傾斜部を上る時は摩擦力が大きいので、外
周からリトラクト(アンロード)するときもかなりの電
流をVCMに流す必要がある。図14に、電源遮断前
(電源投入状態)でのヘッド位置決め動作時におけるV
CM電流と、電源遮断検出に伴うヘッドアンロード動作
時におけるVCM電流の時間変化を示す。
【0025】このように、電源遮断時における外周側か
らのヘッドアンロードを考慮して、電源遮断時のヘッド
アンロードに必要なVCM電流を設定すると、ヘッドが
ディスク媒体の内周側に位置しているときに電源が遮断
された場合には、キャリッジが過大な速度で傾斜部に当
たるとか、ストッパに衝突して、ヘッド或いはディスク
媒体に損傷を与える虞があった。
【0026】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、簡単な構成でありながら、装置の電源遮
断時におけるヘッドアンロード動作の安定化を図ること
ができる磁気ディスク装置及び電源遮断時におけるヘッ
ドアンロード方法を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヘッドのロー
ド・アンロード方式を適用する磁気ディスク装置におい
て、電源遮断時に、スピンドルモータ(SPM)の逆起
電力から得られる少なくとも2種類の電圧を切り替えて
ボイスコイルモータ(VCM)側に印加するための主ス
イッチ回路と、上記VCMのコイルに誘起される逆起電
圧を観測することで、ヘッドがランプに当たるランプ衝
突を検出するランプ衝突判定回路と、少なくとも、ラン
プ衝突判定回路によるランプ衝突検出に応じ、電源遮断
からランプ衝突検出までの期間に比べて、ランプ衝突検
出後の方が大きい電圧がVCM側に印加されるように、
上記主スイッチ回路を制御するスイッチ制御回路とを備
えたことを特徴とする。
【0028】このような構成において、電源遮断時に、
SPMの逆起電力から得られる電圧がVCM側に印加さ
れると、当該VCMに駆動力が発生してキャリッジがデ
ィスク媒体の外周方向に加速されるため、ヘッドのアン
ロード動作が開始される。ヘッドがランプに衝突する
と、キャリッジは機械的な抵抗を受け、減速する。この
過程では、VCMコイルに誘起される逆起電圧は減少す
る。したがって、ランプ衝突判定回路にてVCMコイル
の逆起電圧を観測することで、ランプ衝突を検出でき
る。
【0029】そして、VCM側に対する印加電圧を、上
記のランプ衝突検出に応じて、ランプ検出前よりも大き
な電圧に切り替えることにより、ランプに到達したヘッ
ドを確実にアンロードすることができる。しかも、ラン
プ衝突までは、ランプ衝突後よりも小さな電圧がVCM
側に印加されるため、ランプ衝突時の衝撃を減らすこと
ができる。
【0030】つまり上記の構成においては、電源遮断時
のヘッドアンロード速度を抑えながら、確実にヘッドを
アンロードでき、電源遮断時におけるヘッドアンロード
動作の安定化を図ることが可能となる。ここで、電源遮
断時からランプ衝突までの期間にVCM側に印加する電
圧を複数種類用意し、電源遮断時のヘッド位置、或いは
動作状態(例えば位置決め中か、シーク動作中か)に応
じて切り替え使用するようにするならば、ヘッド位置、
或いは動作状態によらずに、常に最適な速度で電源遮断
時のアンロード動作が可能となる。また、ランプ衝突検
出時以降にVCM側に印加する電圧を、電圧値が徐々に
増加するように段階的に切り替えるならば、電圧の変化
が滑らかとなるため、ヘッドにかかる衝撃をより低減す
ることができる。
【0031】また、ランプ衝突を検出するのに、VCM
コイルの逆起電圧を観測する代わりに、VCMコイル端
の電圧を観測する構成を適用することも可能である。こ
の構成では、目的の電圧がVCMコイルから直接観測で
きることから、ランプ衝突判定回路の構成の簡略化が図
れる。
【0032】また本発明は、電源遮断からランプ衝突検
出までの期間、VCMを所定のアンロード速度で駆動す
る際に当該VCMのコイルに誘起される逆起電圧とほぼ
同一電圧値の電圧がVCMに印加されるようにしたこと
をも特徴とする。このようにすると、VCMコイルに発
生する逆起電圧が印加電圧で飽和するため、一定速度以
上は加速しないようになり、ランプ衝突の速度を制限で
きる。
【0033】また本発明は、電源遮断時からの経過時間
を計測する時間計測回路を追加し、この時間計測回路に
より予め定められた時間が計測されてもランプ衝突判定
回路によりランプ衝突が検出されていない場合、上記ス
イッチ制御回路では、上記スイッチ回路に対して、ラン
プ衝突判定回路によるランプ衝突検出時と同一の制御を
行うようにしたことをも特徴とする。
【0034】このような構成においては、たとえランプ
衝突判定回路が誤動作等で衝突検出できなかった場合で
も、ヘッドをランプに確実にアンロードさせることがで
きる。ここで、時間計測回路としては、クロックによる
時間計測用のタイマ(タイマカウンタ)、或いはSPM
の回転から生成されるパルスをカウントするSPM回転
パルスカウンタが適用可能である。
【0035】また本発明は、装置電源により電荷が蓄積
されるコンデンサを追加し、ランプ衝突判定回路による
ランプ衝突検出に応じてボイスコイルモータ側に印加さ
れる電圧に、コンデンサに充電された電圧を重畳するよ
うにしたことをも特徴とする。
【0036】このような構成においては、SPMの逆起
電力から得られる電圧を単独で使用する場合の電圧不足
を補うと共に、コンデンサを単独使用する場合に比べ
て、必要なコンデンサの容量を最小限に抑えることもで
きる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。
【0038】図1は本発明の一実施形態に係るヘッドの
ロード・アンロード方式を適用する磁気ディスク装置の
筐体内の概略構造を示す平面図である。なお、図13と
同一部分には同一符号を付してある。
【0039】図1において、11はデータが記録される
ディスク媒体(磁気ディスク)である。ディスク媒体1
1の各面(記録面)には同心円状の多数のトラック(図
示せず)が形成され、各トラックには、ヘッドのシーク
・位置決め等に用いられるサーボデータが記録されたサ
ーボエリアが等間隔で配置されている。このサーボエリ
ア間はユーザエリアとなっており、当該ユーザエリアに
は記録単位としてのセクタ(データセクタ)が複数配置
されている。各サーボエリアは、ディスク媒体11上で
は中心から各トラックを渡って放射状に等間隔で配置さ
れている。なお本実施形態では、単一枚のディスク媒体
11が配置された磁気ディスク装置を想定しているが、
複数枚のディスク媒体が積層配置された構成であっても
構わない。
【0040】ディスク媒体11の各面(記録面)側に
は、当該ディスク媒体11からのデータ読み出し(デー
タ再生)及び当該ディスク媒体11へのデータ書き込み
(データ記録)に用いられるヘッド(磁気ヘッド)12
がそれぞれ設けられている。
【0041】ヘッド12はロータリ型アクチュエータと
してのキャリッジ(ヘッド移動機構)13に取り付けら
れており、当該キャリッジ13の角度回転に従ってディ
スク媒体11の半径方向に移動する。これにより、ヘッ
ド12は、目標トラック上にシーク・位置決めされるよ
うになっている。
【0042】ディスク媒体11の外周側には、(SPM
15の回転停止に伴う)当該ディスク媒体11の回転停
止状態においてヘッド12を退避させておくためにラン
プ(退避部)14が配置されている。ランプ14は、図
2に示すように、ディスク媒体11に近接して、且つキ
ャリッジ13に取り付けられたサスペンション(アー
ム)131の先端部(タブ)の移動経路上の所定位置に
設けられている。
【0043】ディスク媒体11はSPM(スピンドルモ
ータ)15により高速に回転する。キャリッジ13は、
VCM(ボイスコイルモータ)16により駆動される。
【0044】SPM15の回転を停止させる場合には、
CPU(図示せず)の制御によりVCM16のコイルに
電流を流して、キャリッジ13を矢印Aで示すようにデ
ィスク媒体11の半径方向に移動させることで、ヘッド
12をディスク媒体11上からランプ14に退避するア
ンロード制御を行う。このヘッドアンロード制御によ
り、ヘッド12とディスク媒体11とが接触するのが防
止される。
【0045】また、SPM15の回転によりヘッド12
がディスク媒体11上で浮上している状態で電源が遮断
された場合には、従来と同様に、SPM15で発生する
逆起電力を利用してVCM16に電圧を印加して、当該
VCM16のコイルにアンロード用電流(VCM電流)
を流すことにより、ヘッド12をランプ14にアンロー
ドする。但し本実施形態では、電源遮断時におけるVC
M16への印加電圧を2段階で切り替えると共に、当該
電圧切り替えのタイミングを、ヘッド12がランプ14
に到達(衝突)した時点(ランプ衝突時点)、正確には
ランプ衝突の検出時点としており、この点で、単にSP
M15の逆起電力を利用してVCM16に電圧を印加す
るだけの従来技術とは異なる。
【0046】以下、電源遮断時におけるVCM16への
電圧印加方式とランプ衝突検出方式について、図6及び
図7を参照して説明する。なお、図6は電源遮断前後に
おいてVCM16のコイル端に印加される電圧の時間変
化を示し、図7はVCM16のコイルに誘起される逆起
電圧(VCM逆起電圧)の波形、当該逆起電圧を時間微
分した波形、及び当該微分波形から検出されるランプ衝
突のタイミングを示す。
【0047】今、図6に示すように、時刻t1で電源遮
断が検出されたものとする。この場合、ヘッド12をラ
ンプ14にアンロードするために、VCM16にはま
ず、SPM15のコイルに誘起される逆起電力を整流し
て得られる電圧(SPM逆起整流電圧)に制限を加え
た、当該整流電圧の最大値(図6中で破線で示したステ
ップ2電圧の最大値)より小さい電圧(図6中で実線で
示したステップ1電圧であり、例えば0.5V)を印加
する。
【0048】このように、電源遮断検出時点t1からス
テップ1電圧をVCM16に印加することにより、当該
VCM16のコイルに電流が流れてVCM16の駆動力
が発生し、キャリッジ13を、図1の矢印Aで示すよう
に、ランプ14が配置されているディスク媒体11の外
周方向に加速することができる。
【0049】すると、キャリッジ13の移動速度(つま
りVCM16の駆動速度)に比例した逆起電圧(VCM
逆起電圧)が、VCM16のコイルに発生する。これを
図7(a)に示す。
【0050】その後、印加する電圧がほぼ一定で、且つ
小さい場合、速度によってVCM16に発生する逆起電
圧(図7(a)参照)とVCM16への印加電圧、つま
りステップ1電圧(図6参照)が釣り合うため、VCM
16のコイルに電流が殆ど流れない状態となり、キャリ
ッジ13(によりサスペンション131を介して支持さ
れるヘッド12)は定速運動を行う。
【0051】やがて、時刻t2にヘッド12がランプ1
4に到達すると、キャリッジ13のサスペンション13
1の先端部がランプ14の傾斜部141に衝突して、当
該傾斜部141を摺動して上るようになるため、キャリ
ッジ13は機械的な抵抗を受け、減速する。この過程で
は、図7(a)に示すようにVCM逆起電圧は減少し、
VCM16に電流が流れる。
【0052】このVCM逆起電圧を微分(時間微分)す
ると、その微分波形は図7(b)のようになり、ランプ
到達(衝突)時t2に大きな変化が現れる。したがっ
て、この変化を検出することで、ランプ衝突したか否か
の判定(ランプ衝突判定)が可能となる。即ち、逆起電
圧の微分信号に規定値(基準電圧)以上の変化が発生し
た場合、これを比較器にかけることで、その判定信号を
生成することが可能である(図7(b),(c)の時刻
t3参照)。
【0053】さて、ヘッド12がランプ14に衝突した
後は、当該ランプ14の傾斜部141を上るために、キ
ャリッジ13に対する駆動力が必要となる。そこで、上
記のランプ衝突判定信号によって、ランプ衝突判定時刻
t3において、VCM印加電圧を(実線で示す)ステッ
プ1電圧(実線)より大きい値の(破線で示す)ステッ
プ2電圧(SPM逆起整流電圧の最大値にほぼ一致する
電圧であり、例えば2〜3V)に切り替える。
【0054】以上により、電源遮断の際、ディスク媒体
11上で不必要なヘッド12の加速を抑制でき、且つラ
ンプ衝突後は、ヘッド12を確実に上りきれるアンロー
ド動作を実現できる。
【0055】次に、図1の磁気ディスク装置に適用され
る、上記した電源遮断時のアンロード動作を実現するア
ンロード回路を中心とする構成について、図3のブロッ
ク図を参照して説明する。なお、図13と同一部分には
同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0056】図3において、リトラクト指令回路22
は、装置の電源電圧の監視を行い、電源遮断を検出する
と、出力(リトラクト指令信号)を偽値から真値に切り
替える。すると、スイッチ26,27はオフ状態からオ
ン状態に、スイッチ28,29はオン状態からオフ状態
に切り替わる。
【0057】これにより、VCM駆動回路24は、VC
M16側から電気的に切り離される。同時に、SPM逆
起整流回路23の出力はスイッチ26を介してスイッチ
30側に電気的に接続される。このスイッチ30は、通
常状態では、a及びbの2つの接点のうちのa接点側に
接続されている。このa接点は定電圧制御回路32の入
力に接続されている。したがって、電源遮断検出直後
は、SPM逆起整流回路23の出力であるSPM逆起整
流電圧は定電圧制御回路32に供給される。
【0058】定電圧制御回路32は、SPM逆起整流回
路23からのSPM逆起整流電圧を一定の電圧値以下に
制限し、VCM16側(具体的には、VCM16のコイ
ルと当該コイルに流れる電流を検出するためのセンス抵
抗17との直列回路)に印加する。これにより、電源遮
断検出直後には、VCM16のコイルの両端には、SP
M逆起整流回路23からのSPM逆起整流電圧それ自体
ではなく、当該SPM電圧に制限を加えた、当該整流電
圧の最大値(図6中で破線で示したステップ2電圧の最
大値)より小さい一定電圧が、図6中で実線で示すよう
に、第1のステップでの印加電圧(ステップ1電圧)と
して印加される。
【0059】さて、VCM16のコイルの一端、当該V
CM16のコイルの他端とセンス抵抗17の一端との共
通接続点、及びセンス抵抗17の他端は、ランプ衝突判
定回路33と接続されている。このランプ衝突判定回路
33は、前記したVCM16のコイルに誘起される逆起
電圧の変化を検出することでランプ衝突を判定し、有効
なランプ衝突判定信号を出力する。
【0060】スイッチ制御回路34は、ランプ衝突判定
回路33から有効なランプ衝突判定信号が出力される
と、スイッチ30をa接点側からb接点側に切り替え接
続する。この状態は、ランプ衝突判定回路33から有効
なランプ衝突判定信号が出力されている期間保持され
る。
【0061】スイッチ30のb接点は、VCM16のコ
イルとセンス抵抗17との直列回路と接続されている。
VCM16側(VCM16のコイルとセンス抵抗17と
の直列回路)に印加される電圧は、ランプ衝突判定回路
33によりランプ衝突が判定された時点(図6及び図7
の時刻t3)で、定電圧制御回路32からの出力電圧で
あるステップS1電圧(小電圧)から、SPM逆起整流
回路23からのSPM逆起整流電圧それ自体である第2
のステップでの印加電圧、即ち図6中で破線で示すステ
ップ2電圧(その時点で印加可能な最大電圧)に切り替
えられる。
【0062】このように、図3の構成では、電源遮断検
出時には、ランプ衝突判定回路33によるランプ衝突判
定に応じて、VCM16のコイルに印加される電圧値が
小電圧(ステップ1電圧)から大電圧(ステップ2電
圧)に切り替えられる。なお、図3中の各スイッチ26
〜30は、FET等により構成されており、電源オフ状
態でも動作可能である。
【0063】次に、ランプ衝突判定回路33の構成例に
ついて図面を参照して説明する。図4はランプ衝突判定
回路33のブロック構成を示す。ランプ衝突判定回路3
3は、逆起電圧検出回路331及びランプ衝突検出回路
332から構成される。
【0064】逆起電圧検出回路331は、VCM16の
コイルの一端、当該VCM16のコイルの他端とセンス
抵抗17の一端との共通接続点、及びセンス抵抗17の
他端と接続されており、VCM16のコイルに誘起され
る逆起電圧(BEMF)を検出する。逆起電圧検出回路
331は、差動アンプ41,42、及び抵抗43〜48
からなる。抵抗43,44の抵抗値はR1,R2、抵抗4
5,46の抵抗値はいずれもR3、そして抵抗47,4
8の抵抗値はいずれもR4である。
【0065】図4において、定電圧制御回路32の出力
電圧、つまりセンス抵抗17と逆起電圧検出回路331
内の抵抗43との共通接続点の電圧をVとすると、この
電圧Vは、次式 V=I(Rr+Rvcm)+LvcmdI/dT+BEMF …(1) Rr :センス抵抗 Rvcm :VCMコイル抵抗 I :VCMに流れる電流 Lvcm :VCMコイルインダクタンス BEMF:VCM逆起電圧 で表される。
【0066】ここで、Iの時間変化が小さい場合(ラン
プ衝突までの間)、Lvcmの項の影響は少ないので無視
でき、 LvcmdI/dT≒0 …(2) となる。したがって、上記(1)式は、 V=I(Rr+Rvcm)+BEMF …(3) のように表される。
【0067】この(3)式より、VCM16の逆起電圧
BEMFは、 BEMF=V−I(Rr+Rvcm) =V−IRr−IRvcm …(4) として求められる。
【0068】ここで、VCM16のコイル端の電圧をV
vcmとすると、 Vvcm=V−IRr …(5) であることから、上記(4)式は、 BEMF=Vvcm−IRvcm …(6) のように表される。
【0069】一方、図4中の逆起電圧検出回路331の
出力電圧VBは、次式 VB=(R4/R3){IRr(R2/R1)−Vvcm}+Vref …(7) Vref :リファレンス電圧(基準電圧) で表される。
【0070】ここで、Rr,R2,R1の値(定数)を、 Rr(R2/R1)=Rvcm …(8) となるように設定すると、上記(7)式は、 VB=(R4/R3)(IRvcm−Vvcm)+Vref …(9) のように表される。
【0071】更に、(6)式からBEMF=Vvcm−I
Rvcmであることから、上記(9)式は、 VB=(R4/R3)(−BEMF)+Vref …(10) のように表される。
【0072】この(10)式から明らかなように、逆起
電圧検出回路331の出力電圧VBは、リファレンス電
圧(基準電圧)Vrefを中心として、VCM16の逆起
電圧BEMFに比例した電圧となる。つまり、逆起電圧
検出回路331により、VCM16の逆起電圧BEMF
を検出できる。なお、逆起電圧検出回路331の回路構
成は、通常の電源オン状態において、キャリッジ13
(ヘッド12)の速度制御のためにVCM16の逆起電
圧を検出する逆起電圧検出回路と同一構成である。
【0073】さて、逆起電圧検出回路331の出力であ
る、VCM16の逆起電圧を表す電圧VBの信号波形は
ランプ衝突検出回路332に供給される。ランプ衝突検
出回路332は、微分回路51、比較器52及び出力ラ
ッチ53から構成されている。
【0074】微分回路51は、逆起電圧検出回路331
の出力電圧VBを時間微分。この微分回路51の出力を
図7(b)に示す。この出力は、VCM16の逆起電圧
に対する微分信号に相当する。したがって、微分回路5
1の出力を比較器52で基準値と比較することで、VC
M16の逆起電圧の時間変化、即ちランプ衝突を検出す
ることができる。
【0075】比較器52は、微分回路51の出力が基準
値以上となっている期間だけ有効となる図7(c)に示
すような比較結果を出力する。出力ラッチ53は、この
比較器52の有効な出力をラッチして、そのラッチ出力
をランプ衝突判定信号としてスイッチ制御回路34に送
る。スイッチ制御回路34は、この有効なランプ衝突判
定信号の入力タイミングに応じて、スイッチ30をa接
点側からb接点側に切り替え、VCM16への印加電圧
を、定電圧制御回路32により制限された一定電圧(ス
テップ1電圧)から、SPM逆起整流電圧(ステップ2
電圧)に切り替える。なお、ランプ衝突検出回路332
の安定化、及びランプ衝突判定特性の感度を上げるた
め、フィルタ(低域フィルタ、帯域フィルタ等)、積分
回路等を追加してもよい。
【0076】次に、定電圧制御回路32の構成例につい
て図面を参照して説明する。図5は定電圧制御回路32
のブロック構成を示す。定電圧制御回路32は、VCM
16に対する印加電圧を分圧するための抵抗321と3
22との直列回路、比較器323、及びFET等で構成
されるスイッチ324から構成される。
【0077】比較器323は、抵抗321,322の共
通接続点の電圧を基準電圧と比較する。即ち比較器32
3は、VCM16に対する印加電圧を分圧した電圧、つ
まりVCM16のコイル端の電圧を反映した電圧を比較
較対象電圧として監視する。そして比較器323は、比
較対象電圧が基準電圧以下となったときはスイッチ32
4をオンし、SPM逆起整流電圧をそのままVCM16
側に印加する。これに対し、比較対象電圧が基準電圧を
超えたときは、スイッチ324をオフしてSPM逆起整
流電圧がVCM16側に印加されるのを抑止する。この
スイッチ324のオン/オフの繰り返しにより、VCM
16のコイル端に印加される電圧を、上記基準電圧と抵
抗321,322の抵抗比で決まる、SPM逆起整流電
圧より小さい一定電圧に制御することができる。
【0078】[ランプ衝突判定回路33の変形例]さ
て、図4に示したランプ衝突判定回路33の構成は、電
源遮断時に動作させるには、多少複雑である。そこで、
ランプ衝突判定回路33の構成を簡略化した例につい
て、図8を参照して説明する。
【0079】定電圧制御回路32からVCM16を駆動
した場合、当該VCM16のコイルに誘起される逆起電
圧BEMFの時間微分は、前記(6)式から明らかなよ
うに、VCM16に流れる電流Iに反比例する。したが
って、逆起電圧BEMFの時間変化の検出は、VCM1
6のコイル端の電圧の時間変化を検出することで代用で
きる。
【0080】図8のランプ衝突判定回路33′は、VC
M16のコイル端の電圧の時間変化を検出することで、
ランプ衝突を判定するものであり、図4に示したランプ
衝突判定回路33中のランプ衝突検出回路332と同様
の構成を有している。即ちランプ衝突判定回路33′
は、図4中の微分回路51、比較器52、出力ラッチ5
3に相当する、微分回路333、比較器334、出力ラ
ッチ335から構成され、図4のランプ衝突判定回路3
3とは異なって逆起電圧検出回路(331)を不要とす
る。但し、微分回路333は、VCM16のコイル端の
電圧(V−IRr)を時間微分する点で、先に述べたラ
ンプ衝突検出回路332中の微分回路51と異なる。
【0081】[図3の構成の第1の変形例]次に、図3
に示した構成の第1の変形例について、図9のブロック
構成図を参照して説明する。なお、図3と同一部分には
同一符号を付してある。
【0082】図9の構成は、SPM逆起整流回路23の
出力、即ちSPM15のコイルに誘起される逆起電圧
(SPM逆起電圧)を整流した電圧(SPM逆起整流電
圧)は、電源遮断からアンロード完了までの短時間で
は、ほぼ定電圧電源とみなせることに着目してなされた
ものである。
【0083】このため図9の構成は、定電圧制御回路3
2に代えて、(電源遮断検出よりランプ衝突検出までの
期間)VCM16のコイル端に印加される電圧を小さく
制限する目的で、(センス抵抗17に比べて)抵抗値の
大きい電流制限用の抵抗35を、スイッチ30のa接点
とセンス抵抗17との間に挿入すると共に、ランプ衝突
判定回路として、センス抵抗17とVCM16のコイル
との共通接続点の電圧、つまりVCM16のコイル端の
電圧の時間変化を監視してランプ衝突を判定するため
に、図8の構成のランプ衝突判定回路33′を用いたこ
とを特徴とする。
【0084】[図3の構成の第2の変形例]次に、図3
に示した構成の第2の変形例について、図10のブロッ
ク構成図を参照して説明する。なお、図3と同一部分に
は同一符号を付してある。
【0085】図10の構成は、(ヘッド12を目標シリ
ンダに移動する)シーク動作中に電源遮断が発生した場
合、電源遮断直後のVCM16の逆起電圧は安定しにく
いことを考慮してなされたものである。
【0086】そのため、図10の構成では、電源遮断直
後にVCM16のコイルの両端を短絡させるステップを
設け、VCM16のコイルとセンス抵抗17との直列回
路を短絡するためのスイッチ36を追加している。
【0087】また、図10の構成では、リトラクト指令
回路22からの電源遮断検出に伴うリトラクト指令信号
を遅延する遅延回路37と、電源遮断検出時から遅延回
路37による遅延時間分だけスイッチ36をオンする
(インバータ381とアンドゲート382からなる)ス
イッチ制御回路38とを追加している。
【0088】図10の構成ではまた、スイッチ30に代
えて、電源投入状態においてはa接点及びb接点のいず
れにも接続されない中立の状態に設定されるスイッチ3
0′を用いると共に、スイッチ制御回路34に代えて、
遅延回路37の出力及びランプ衝突判定回路33の出力
に応じてスイッチ30′を切り替えるスイッチ制御回路
34′を用いている。
【0089】図10の構成においては、リトラクト指令
回路22により電源遮断が検出されてリトラクト指令信
号が出力されてから、遅延回路37による遅延時間を経
過するまでの期間、つまり電源遮断検出直後の一定期間
は、スイッチ制御回路38によりスイッチ36がオンさ
れて、VCM16のコイルとセンス抵抗17との直列回
路が短絡される(ステップ0)。このとき、スイッチ3
0′は中立の状態にあり、VCM16には電流は供給さ
れない。
【0090】次に、上記遅延時間の後、つまりシーク動
作中の電源遮断であったとしてもVCM16の逆起電圧
が安定するのに必要な遅延時間の後に、遅延回路37か
らリトラクト指令信号が出力されると、スイッチ制御回
路38はスイッチ36をオフ状態に戻す。同時にスイッ
チ制御回路34′はスイッチ30を中立状態からa接点
側に切り替える。これにより、VCM16には定電圧制
御回路32から定電圧が印加される。以降の動作は、図
3の構成と同様であり、シーク動作中に電源遮断が発生
した場合でも、VCM16の逆起電圧の時間変化の判定
精度を向上できる。
【0091】[図3の構成の第3の変形例]次に、図3
に示した構成の第3の変形例について、図11のブロッ
ク構成図を参照して説明する。なお、図3と同一部分に
は同一符号を付してある。
【0092】図11の構成の特徴は、電源遮断が発生し
てから、予め設定された規定時間を超えた場合には、ラ
ンプ衝突が検出されなくても、ステップ1電圧からステ
ップ2電圧(つまりランプ14を登るのに十分な電圧)
の印加に切り替えるようにした点にある。
【0093】そのため、図11の構成では、電源遮断時
からの経過時間を例えばクロックをカウントすることで
計測するタイマ(タイマカウンタ)61と、このタイマ
61の時間計測値を基準時間値(タイムリミット値)と
比較することで、タイムリミットを超えたか否かを判定
する比較器62を追加すると共に、スイッチ制御回路3
4に代わるスイッチ制御回路63を用いている。ここ
で、上記基準時間は、ヘッド12がディスク媒体11の
最内周に位置している状態で電源が遮断された場合に、
定電圧制御回路32からのVCM16側へのステップ1
電圧の印加で、当該ヘッド12をランプ14まで到達さ
せるのに十分な時間に設定される。
【0094】スイッチ制御回路63は、ランプ衝突判定
回路33によるランプ衝突検出前に、比較器62により
タイムリミットを超えたことが検出された場合、スイッ
チ30を強制的にa接点からb接点に切り替えて、SP
M逆起整流回路23からのSPM逆起整流電圧、即ちヘ
ッド12がランプ14を上るのに十分なステップ2電圧
をVCM16側に印加させる。これにより、たとえラン
プ衝突判定回路33が誤動作等で衝突検出できなかった
場合でも、ヘッド12をランプ14にアンロードさせる
ことができる。
【0095】なお、図11の例のように、クロックによ
る時間計測用のタイマ(タイマカウンタ)61を用いた
場合には、クロックの生成が必要となるため、余分に電
力が消費される。そこで、SPM15の回転から生成さ
れる、1回転につき数回のパルスをカウントするSPM
回転パルスカウンタを、タイマ(タイマカウンタ)61
に代えて用いるようにしても構わない。
【0096】[図3の構成の第4の変形例]次に、図3
に示した構成の第4の変形例について、図12のブロッ
ク構成図を参照して説明する。なお、図3と同一部分に
は同一符号を付してある。
【0097】図12の構成の特徴は、SPM逆起整流回
路23からのSPM逆起整流電圧では、電源遮断時のア
ンロード動作でヘッド12がランプ14を上る際にトル
ク不足が生じる場合があり得ることを考慮して、その対
策を図った点にある。
【0098】そのため、図12の構成では、電源投入状
態において、電源(例えば5V電源)により電荷が蓄積
されるコンデンサ(アンロード用コンデンサ)71と、
コンデンサ71に蓄積された電荷(コンデンサ71の充
電電圧)を、スイッチ30のb接点側に供給するための
スイッチ72とを追加すると共に、スイッチ制御回路3
4に代わるスイッチ制御回路73を用いている。
【0099】図12の構成では、電源遮断検出時からラ
ンプ衝突判定回路33によりランプ衝突が検出されるま
での期間は、図3の構成と同様に、SPM逆起整流電圧
に基づいて定電圧制御回路32から出力される一定電圧
(ステップ1電圧)をVCM16に印加することで、ヘ
ッド12をランプ14に移動するための動作が行われ
る。
【0100】ヘッド12がランプ14に到達し、ランプ
衝突判定回路33によりランプ衝突が検出されると、ス
イッチ制御回路73によりスイッチ30がb接点側に切
り替えられると同時に、スイッチ72がオンされる。
【0101】すると、SPM逆起整流回路23からのS
PM逆起整流電圧(2〜3V程度)にコンデンサ71の
充電電圧(5V程度)が重畳され、その重畳された電圧
がVCM16側に印加される。これにより、図3の構成
のように、SPM逆起整流電圧単独で使用する場合の電
圧不足を補うと共に、コンデンサを単独使用する場合に
比べて、必要なコンデンサの容量を最小限に抑えること
もできる。
【0102】なお、以上の実施形態で述べた、電源遮断
時のヘッドアンロード動作で用いられる、定電圧制御回
路32、ランプ衝突判定回路33(33′)、スイッチ
制御回路34(34′,63,73)の電源遮断時の電
源(補助電源)には、電源投入状態において装置電源か
ら電荷が蓄積されるコンデンサ(図示せず)が用いられ
る。また、リトラクト指令回路22からのリトラクト指
令信号を、定電圧制御回路32、ランプ衝突判定回路3
3(33′)の動作タイミング信号として用い、これら
の回路が電源投入状態では動作しないようにしてもよ
い。
【0103】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、電
源遮断時のヘッドのアンロード動作でVCMコイルの逆
起電圧またはVCMコイル端の電圧を観測してランプ衝
突を検出し、このランプ衝突検出の前後でVCM側に印
加する電圧を切り替え、ランプ衝突検出後の方が大きい
電圧が印加されるようにしたので、電源遮断時における
ヘッドアンロード動作の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るヘッドのロード・ア
ンロード方式を適用する磁気ディスク装置の筐体内の概
略構造を示す平面図。
【図2】ヘッドのロード・アンロード方式を説明するた
めの図。
【図3】図1の磁気ディスク装置に適用される、電源遮
断時のアンロード動作を実現するアンロード回路を中心
とする構成を示すブロック図。
【図4】図3中のランプ衝突判定回路33のブロック構
成図。
【図5】図3中の定電圧制御回路32のブロック構成
図。
【図6】電源遮断前後においてVCM16のコイル端に
印加される電圧の時間変化を示す図。
【図7】VCM16のコイルに誘起される逆起電圧(V
CM逆起電圧)の波形、当該逆起電圧を時間微分した波
形、及び当該微分波形から検出されるランプ衝突のタイ
ミングを示す図。
【図8】ランプ衝突判定回路の変形例を示すブロック
図。
【図9】図3に示した構成の第1の変形例を示すブロッ
ク図。
【図10】図3に示した構成の第2の変形例を示すブロ
ック図。
【図11】図3に示した構成の第3の変形例を示すブロ
ック図。
【図12】図3に示した構成の第4の変形例を示すブロ
ック図。
【図13】従来の電源遮断時リトラクト回路を中心とす
る構成を示すブロック図。
【図14】図13の回路による電源遮断前後のVCM電
流の時間変化を示す図。
【符号の説明】
11…ディスク媒体 12…ヘッド 13…キャリッジ 14…ランプ 15…SPM(スピンドルモータ) 16…VCM(ボイスコイルモータ) 21…SPM駆動回路 22…リトラクト指令回路 23…SPM逆起整流回路 24…VCM駆動回路 26〜29,36…スイッチ 30,30′…スイッチ(主スイッチ回路) 32…定電圧制御回路 33,33′…ランプ衝突判定回路 34,34′,38,63,73…スイッチ制御回路 35…電流制限用抵抗 51,333…微分回路 52,62,323,334…比較器 61…タイマ 71…コンデンサ 72…スイッチ(コンデンサ用スイッチ回路) 324…スイッチ(定電圧制御用スイッチ回路) 331…逆起電圧検出回路 332…ランプ衝突検出回路

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドにより情報の記録再生が行われる
    ディスク媒体を回転させるスピンドルモータと、前記ヘ
    ッドを前記媒体の半径方向に移動させるための駆動力を
    発生するボイスコイルモータとを備え、前記媒体の回転
    停止状態では前記ヘッドが前記媒体外に配置されたラン
    プにアンロードされるヘッドロード・アンロード方式の
    磁気ディスク装置において、 電源遮断時以降に、前記スピンドルモータの逆起電力か
    ら得られる少なくとも2種類の電圧を切り替えて前記ボ
    イスコイルモータ側に印加するための主スイッチ回路
    と、 前記ボイスコイルモータのコイルに誘起される逆起電圧
    を観測することで、前記ヘッドが前記ランプに当たるラ
    ンプ衝突を検出するランプ衝突判定回路と、 少なくとも、前記ランプ衝突判定回路によるランプ衝突
    検出に応じ、電源遮断からランプ衝突検出までの期間に
    比べて、ランプ衝突検出後の方が大きい電圧が前記ボイ
    スコイルモータ側に印加されるように、前記主スイッチ
    回路を制御するスイッチ制御回路とを具備することを特
    徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記ランプ衝突判定回路は、 前記ボイスコイルモータのコイルに誘起される逆起電圧
    を検出する逆起電圧検出回路と、 前記逆起電圧検出回路によって検出された逆起電圧の時
    間変化から前記ランプ衝突を検出するランプ衝突検出回
    路とを備えていることを特徴とする請求項1記載の磁気
    ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記ランプ衝突判定回路は、 前記ボイスコイルモータのコイルに誘起される逆起電圧
    を検出する逆起電圧検出回路と、 前記逆起電圧検出回路によって検出された逆起電圧を時
    間微分する微分回路、及び前記微分回路の出力を基準値
    と比較することで前記ランプ衝突を判定する比較器を有
    するランプ衝突検出回路とを備えていることを特徴とす
    る請求項1記載の磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 ヘッドにより情報の記録再生が行われる
    ディスク媒体を回転させるスピンドルモータと、前記ヘ
    ッドを前記媒体の半径方向に移動させるための駆動力を
    発生するボイスコイルモータとを備え、前記媒体の回転
    停止状態では前記ヘッドが前記媒体外に配置されたラン
    プにアンロードされるロード・アンロード方式の磁気デ
    ィスク装置において、 電源遮断時以降に、前記スピンドルモータの逆起電力か
    ら得られる少なくとも2種類の電圧を切り替えて前記ボ
    イスコイルモータ側に印加するための主スイッチ回路
    と、 前記ボイスコイルモータのコイル端の電圧を観測するこ
    とで、前記ヘッドが前記ランプに当たるランプ衝突を検
    出するランプ衝突判定回路と、 少なくとも、前記ランプ衝突判定回路によるランプ衝突
    検出に応じ、電源遮断からランプ衝突検出までの期間に
    比べて、ランプ衝突検出後の方が大きい電圧が前記ボイ
    スコイルモータ側に印加されるように、前記主スイッチ
    回路を制御するスイッチ制御回路とを具備することを特
    徴とする磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記ランプ衝突判定回路は、 前記ボイスコイルモータのコイル端の電圧を時間微分す
    る微分回路と、 前記微分回路の出力を基準値と比較することで前記ラン
    プ衝突を判定する比較器とを備えていることを特徴とす
    る請求項4記載の磁気ディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記スピンドルモータの逆起電力を整流
    する整流回路と、 前記整流回路の出力電圧から、当該電圧より低い電圧値
    の定電圧を生成する定電圧制御回路とを更に具備し、 前記スイッチ制御回路は、少なくとも前記整流回路の出
    力電圧及び前記定電圧制御回路の出力電圧を前記主スイ
    ッチ回路による切り替えの対象として、当該主スイッチ
    回路を制御することを特徴とする請求項1または請求項
    4記載の磁気ディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記定電圧制御回路は、 前記ボイスコイルモータ側の電圧を観測して基準値と比
    較する比較器と、 前記主スイッチ回路により前記整流回路の出力電圧側に
    切り替えられている状態で、当該出力電圧の前記ボイス
    コイルモータ側への供給/供給停止を前記比較器の比較
    結果に応じて切り替える定電圧制御用スイッチ回路とを
    備えていることを特徴とする請求項6記載の磁気ディス
    ク装置。、
  8. 【請求項8】 前記スピンドルモータの逆起電力を整流
    する整流回路と、 前記整流回路の出力電圧から、前記ボイスコイルモータ
    側に印加される、当該出力電圧より低い電圧値の電圧に
    変換するための電流制限用抵抗とを更に具備し、 前記スイッチ制御回路は、少なくとも前記整流回路の出
    力電圧及び前記電流制限用抵抗で低電圧値に変換された
    電圧を前記主スイッチ回路による切り替えの対象とし
    て、当該主スイッチ回路を制御することを特徴とする請
    求項1または請求項4記載の磁気ディスク装置。
  9. 【請求項9】 前記電源遮断時からの経過時間を計測す
    る時間計測回路を更に具備し、 前記スイッチ制御回路は、前記時間計測回路により予め
    定められた時間が計測されても前記ランプ衝突判定回路
    によりランプ衝突が検出されていない場合、前記スイッ
    チ回路に対して、前記ランプ衝突判定回路によるランプ
    衝突検出時と同一の制御を行うことを特徴とする請求項
    1または請求項4記載の磁気ディスク装置。
  10. 【請求項10】 装置電源により電荷が蓄積されるコン
    デンサと、 前記ランプ衝突判定回路によるランプ衝突検出に応じて
    前記ボイスコイルモータ側に印加される電圧に、前記コ
    ンデンサに充電された電圧を重畳するためのコンデンサ
    用スイッチ回路とを更に具備し、 前記スイッチ制御回路は、前記コンデンサに充電された
    電圧も前記ランプ衝突判定回路によるランプ衝突検出に
    応じて前記ボイスコイルモータ側に印加されるように、
    前記コンデンサ用スイッチ回路を制御することを特徴と
    する請求項1または請求項4記載の磁気ディスク装置。
  11. 【請求項11】 前記スイッチ制御回路は、電源遮断か
    らランプ衝突検出までの期間、前記ボイスコイルモータ
    を所定のアンロード速度で駆動する際に当該モータのコ
    イルに誘起される逆起電圧とほぼ同一電圧値の電圧が前
    記ボイスコイルモータ側に印加されるように、前記スイ
    ッチ回路を制御することを特徴とする請求項1または請
    求項4記載の磁気ディスク装置。
  12. 【請求項12】 ヘッドにより情報の記録再生が行われ
    るディスク媒体を回転させるスピンドルモータと、前記
    ヘッドを前記媒体の半径方向に移動させるための駆動力
    を発生するボイスコイルモータとを備え、前記媒体の回
    転停止状態では前記ヘッドが前記媒体外に配置されたラ
    ンプにアンロードされるヘッドロード・アンロード方式
    の磁気ディスク装置に適用される電源遮断時におけるヘ
    ッドアンロード方法であって、 電源遮断時に、前記スピンドルモータの逆起電力から得
    られる第1の電圧を前記ボイスコイルモータ側に印加す
    ることで、前記ヘッドを前記ランプにアンロードするた
    めのアンロード動作を開始する第1のステップと、 前記第1のステップにより前記ヘッドが前記ランプに到
    達して当該ランプに当たるランプ衝突を、前記ボイスコ
    イルモータのコイルに誘起される逆起電圧を観測するこ
    とで検出する第2のステップと、 前記第2のステップでのランプ衝突に応じ、前記ボイス
    コイルモータ側に印加する電圧を、少なくとも前記スピ
    ンドルモータの逆起電力から得られる、前記第1の電圧
    より大きな電圧値の第2の電圧に切り替える第3のステ
    ップとを具備することを特徴とする電源遮断時における
    ヘッドアンロード方法。
  13. 【請求項13】 ヘッドにより情報の記録再生が行われ
    るディスク媒体を回転させるスピンドルモータと、前記
    ヘッドを前記媒体の半径方向に移動させるための駆動力
    を発生するボイスコイルモータとを備え、前記媒体の回
    転停止状態では前記ヘッドが前記媒体外に配置されたラ
    ンプにアンロードされるヘッドロード・アンロード方式
    の磁気ディスク装置に適用される電源遮断時におけるヘ
    ッドアンロード方法であって、 電源遮断時に、前記スピンドルモータの逆起電力から得
    られる第1の電圧を前記ボイスコイルモータ側に印加す
    ることで、前記ヘッドを前記ランプにアンロードするた
    めのアンロード動作を開始する第1のステップと、 前記第1のステップにより前記ヘッドが前記ランプに到
    達して当該ランプに当たるランプ衝突を、前記ボイスコ
    イルモータのコイル端の電圧を観測することで検出する
    第2のステップと、 前記第2のステップでのランプ衝突に応じ、前記ボイス
    コイルモータ側に印加する電圧を、少なくとも前記スピ
    ンドルモータの逆起電力から得られる、前記第1の電圧
    より大きな電圧値の第2の電圧に切り替える第3のステ
    ップとを具備することを特徴とする電源遮断時における
    ヘッドアンロード方法。
  14. 【請求項14】 前記電源遮断時からの経過時間を計測
    する第4のステップを更に具備し、 前記第3のステップでは、前記第2のステップでランプ
    衝突が検出されなくても、前記第4のステップにより予
    め定められた時間が計測された場合には、前記ボイスコ
    イルモータ側に印加する電圧を、前記第2の電圧に切り
    替えることを特徴とする請求項13記載の電源遮断時に
    おけるヘッドアンロード方法。
  15. 【請求項15】 装置電源によりコンデンサに電荷を蓄
    積しておき、 前記第3のステップでは、前記ボイスコイルモータ側に
    印加する電圧を、前記スピンドルモータの逆起電力から
    得られる、前記第1の電圧より大きな電圧と、前記コン
    デンサに充電された電圧とが重畳された前記第2の電圧
    に切り替えることを特徴とする請求項13記載の電源遮
    断時におけるヘッドアンロード方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100396483B1 (ko) * 2000-12-27 2003-09-02 페어차일드코리아반도체 주식회사 하드 디스크 드라이브의 헤드 복귀 회로
SG112832A1 (en) * 2001-05-08 2005-07-28 Toshiba Kk Head loading/unloading control system for use in a disk drive apparatus
KR100675002B1 (ko) 2006-01-11 2007-01-29 삼성전자주식회사 하드 디스크 드라이브의 액츄에이터 장치
JP2007164975A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Samsung Electronics Co Ltd ハードディスクドライブのボイスコイルモータ駆動方法、これに適したヘッドアンロード装置および記録媒体
JPWO2009150794A1 (ja) * 2008-06-13 2011-11-10 ローム株式会社 モータ駆動回路

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