JP4693702B2 - 制御装置、記憶装置およびヘッド退避方法 - Google Patents

制御装置、記憶装置およびヘッド退避方法 Download PDF

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    • G11B19/04Arrangements for preventing, inhibiting, or warning against double recording on the same blank or against other recording or reproducing malfunctions

Description

この発明は、落下を検出して記憶媒体面上のヘッドを退避させる制御装置、記憶装置およびヘッド退避方法に関し、特に、落下の誤検出に起因する性能低下を防止することができる制御装置、記憶装置およびヘッド退避方法に関するものである。
磁気ディスク装置は、主に、汎用コンピュータの補助記憶装置として利用される他、大容量のランダムアクセス記録を必要とする業務用専用装置に用いられる。また、近年、家庭電化製品のデジタル化が進み、音声映像などのデータをデジタルデータとして記録する用途が生じてきたことから一般の家庭製品での利用も増えている(例えば、ハードディスクビデオレコーダー、携帯音楽再生装置等)。
しかし、磁気ディスク装置は落下等の強い衝撃を受けた場合、ヘッドがディスク面に衝突してディスクに傷が付き、データの読み書きが不可能となる場合がある。特に動作中の落下が故障しやすいため、携帯用途で使用される磁気ディスク装置を内蔵した製品を扱う場合は強い衝撃を与えないように注意を払う必要があった。
そこで、特許文献1では、磁気ディスク装置の落下によるディスク面の損傷を防止するために、落下センサーを利用し、磁気ディスク装置の自由落下を検出した場合にヘッドをディスク面上から退避させるという技術が公開されている。
特開2002−8336号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、単純に磁気ディスク装置の落下を検出して強制的にヘッドをディスク面上から退避させるだけであるため、磁気ディスク装置の性能が低下してしまうという問題があった。
なぜなら、従来の手法では、実際に磁気ディスク装置が落下をしていない通常使用時や磁気ディスク装置を持ち運んでいる最中に落下センサーが落下を誤検出してしまう場合があり、そのたびにヘッドをディスク上から退避させてしまうからである。
すなわち、落下の誤検出に起因する磁気ディスク装置の性能低下を防止することが極めて重要な課題となっている。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、落下の誤検出に起因する性能低下を防止することができる制御装置、記憶装置およびヘッド退避方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、落下を検出して記録媒体面上のヘッドを退避させる記憶装置の制御装置であって、落下時間が第1の閾値を超えた場合に、前記ヘッドを記憶媒体面上の所定の位置に移動させる第1の移動部と、落下時間が第2の閾値を超えた場合に、前記第1の移動部によって移動された記憶媒体面上の所定の位置から前記ヘッドを退避させる第2の移動部と、を備え、前記第1の移動部によってヘッドが移動される記憶媒体面上の所定の位置と前記第2の移動部によって前記ヘッドが退避される位置との距離は一定の距離に保たれていることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記第1の移動部は、落下を検出する落下センサーから自記憶装置が落下しているか否かを示す落下情報を取得し、当該落下情報に基づいて落下時間が第1の閾値を超えた場合に、前記ヘッドを記憶媒体面上の所定の位置に移動させ、前記第2の移動部は、落下を検出する落下センサーから自制御装置が落下しているか否かを示す落下情報を取得し、当該落下情報に基づいて落下時間が第2の閾値を超えた場合に、前記第1の移動部によって移動された記憶媒体面上の所定の位置から前記ヘッドを退避させること特徴とする。
また、本発明は、落下を検出して記憶媒体面上のヘッドを退避させる記憶装置であって、落下時間が第1の閾値を超えた場合に、前記ヘッドを記憶媒体面上の所定の位置に移動させる第1の移動部と、落下時間が第2の閾値を超えた場合に、前記第1の移動部によって移動された記憶媒体面上の所定の位置から前記ヘッドを退避させる第2の移動部と、を備え、前記第1の移動部によってヘッドが移動される記憶媒体面上の所定の位置と前記第2の移動部によって前記ヘッドが退避される位置との距離は一定の距離に保たれていることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記第1の移動部は、落下を検出する落下センサーから自記憶装置が落下しているか否かを示す落下情報を取得し、当該落下情報に基づいて落下時間が第1の閾値を超えた場合に、前記ヘッドを記憶媒体面上の所定の位置に移動させ、前記第2の移動部は、落下を検出する落下センサーから自記憶装置が落下しているか否かを示す落下情報を取得し、当該落下情報に基づいて落下時間が第2の閾値を超えた場合に、前記第1の移動部によって移動された記憶媒体面上の所定の位置から前記ヘッドを退避させること特徴とする。
また、本発明は、落下を検出して記憶媒体面上のヘッドを退避させるヘッド退避方法であって、落下時間が第1の閾値を超えた場合に、前記ヘッドを記憶媒体面上の所定の位置に移動させる第1の移動工程と、落下時間が第2の閾値を超えた場合に、前記第1の移動工程によって移動された記憶媒体面上の所定の位置から前記ヘッドを退避させる第2の移動工程と、を含み、前記第1の移動工程によってヘッドが移動される記憶媒体面上の所定の位置と前記第2の移動工程によって前記ヘッドが退避される位置との距離は一定の距離に保たれていることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記第1の移動工程は、落下を検出する落下センサーから自磁気ディスク装置が落下しているか否かを示す落下情報を取得し、当該落下情報に基づいて落下時間が第1の閾値を超えた場合に、前記ヘッドを記憶媒体面上の所定の位置に移動させ、前記第2の移動工程は、落下を検出する落下センサーから自磁気ディスク装置が落下しているか否かを示す落下情報を取得し、当該落下情報に基づいて落下時間が第2の閾値を超えた場合に、前記第1の移動工程によって移動された記憶媒体面上の所定の位置から前記ヘッドを退避させること特徴とする。
発明によれば、ヘッドが移動されるディスク面上の所定の位置とヘッドが退避される位置との距離が一定の距離に保たれているので、ヘッドの退避を容易に実行することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る制御装置、記憶装置およびヘッド退避方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、本実施例にかかる磁気ディスク装置の概要および特徴について説明する。図1は、本実施例にかかる磁気ディスク装置の概要および特徴を説明するための説明図である。同図に示すように、本実施例にかかる磁気ディスク装置は、落下を検出する落下センサーから磁気ディスク装置が落下しているか否かを示す落下情報を取得し、取得した落下情報に基づいて落下時間が第1の閾値を超えた場合に、ヘッドを磁気ディスク面上の所定の位置(例えば固定シリンダ)に移動させる。そして、磁気ディスク装置は、落下時間が第2の閾値(第1の閾値<第2の閾値)を超えた場合に、ヘッドをランプに退避させる。
このように、本実施例にかかる磁気ディスク装置は、複数の段階にわけてヘッドを磁気ディスク面上から退避させる。すなわち、(落下センサーの誤検出を鑑み)落下しているか否かが曖昧な段階においては、ヘッドを磁気ディスク面上の所定の位置に移動させておき、実際に落下していると判断できる段階においてヘッドをランプに退避させるので、磁気ディスク装置の性能を向上させることができる。
従来の技術では、落下センサーからの落下情報を取得し、その時点において磁気ディスク装置が落下しているか否かを判定し、ヘッドをランプに退避させていた。そのため、落下センサーが落下を誤検出していた場合(落下センサーは、突発的な外乱などによって、落下を誤検出する場合がある)には、ヘッドをランプから再度磁気ディスク面上に戻す必要があったので、磁気ディスク装置の記録・再生にかかる時間が大幅に遅れてしまい、磁気ディスク装置の性能低下につながっていた。
しかし、本実施例にかかる磁気ディスク装置は、落下センサーが落下を検出した場合に、一旦、ヘッドを磁気ディスク面上の所定の位置に移動させるので、落下センサーが誤検出していた場合には、即座にデータの記録・再生を続行することができ、性能を向上させることができる。
つぎに、本実施例にかかる磁気ディスク装置の構成について説明する。図2は、本実施例にかかる磁気ディスク装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、本実施例にかかる磁気ディスク装置100は、磁気ディスク110と、ランプ120と、ヘッド130と、アクチュエータ140と、リードチャネル150と、サーボコンボチップ160と、ショックセンサー170と、インターフェース180と、落下センサー190と、RAM(Random Access Memory)200と、制御部210と、ROM(Read Only Memory)220とを備えて構成される。なお、その他の構成は、ロード・アンロード方式にかかる一般的な磁気ディスク装置と同様であるため説明を省略する。
磁気ディスク110は、金属またはガラス製の円盤(ディスク)状の基板に磁性膜を形成した記録媒体である。この磁気ディスク110にデータの記録を行う場合には、磁気ディスク110のデータを記録する記録領域に、ヘッド130からの磁界を照射して、磁気ディスク110の磁性体の磁化状態を変化させることによって、データを記録する。また、磁気ディスク110からデータの再生を行う場合には、再生対象となる磁気ディスク110上の記録領域にヘッド130を移動させ、磁気ディスク110の磁性体の磁化状態を読み取り、データを再生する。
なお、磁気ディスク110には固定シリンダ(あるいはアンロードシリンダ)が設定されている。磁気ディスク装置100がヘッド130をランプ120に退避させる場合には、一旦、磁気ディスク110に設定された固定シリンダにヘッド130を移動させた後に、ヘッド130をランプ120に退避させる。磁気ディスク110に設定された固定シリンダの位置とランプ120の位置との距離は一定に保たれている。ここで、ランプ120は、退避時のヘッド130を停止させる部品である。
ヘッド130は、磁気ディスク110に対するデータの記録および再生を行う装置である。また、このヘッド130は、磁気ディスク110からトラック位置などを制御するためのサーボ信号を読み出し、このサーボ信号を磁気ディスク110から再生された再生データと共にリードチャネル150に出力する。
アクチュエータ140は、ボイスコイルモータ(VCM)を備え、サーボコンボチップ160から出力される制御電流によってヘッド130を移動させる装置である。リードチャネル150は、ヘッド130から再生データおよびサーボ信号を取得し、取得した再生データおよびサーボ信号を制御部210に出力する装置である。
サーボコンボチップ160は、制御部210からの指示に従って、制御電流をアクチュエータ140に出力し、ヘッド130の移動を制御する装置である。また、サーボコンボチップ160は、図示しないスピンドルモータに制御電流を出力し、磁気ディスク110の回転制御も行う。
ショックセンサー170は、磁気ディスク装置100に与えられる衝撃を検出するセンサーである。また、このショックセンサー170は、検出した衝撃にかかる情報を、サーボコンボチップ160を介して制御部210に出力する。
インターフェース180は、図示しないホストコンピュータとの間における通信を制御する装置である。落下センサー190は、3軸(X−Y−Z)全方位で磁気ディスク装置100の自由落下を検出し、磁気ディスク装置100が落下しているか否かの情報を示す落下情報を制御部210に出力するセンサーである。
RAM200は、制御部210による各種処理に必要なデータを記憶する装置であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、記録・再生データ200aと、判定時間データ200bとを記憶している。
このうち、記録・再生データ200aは、ホストコンピュータから取得した磁気ディスク110に記録するデータあるいは磁気ディスク110から再生されたデータを示す。磁気ディスク装置100は、磁気ディスク110に記録するデータおよび磁気ディスク110から読み出すデータを一旦、RAM200に記憶させる。
判定時間データ200bは、ヘッド130を固定シリンダに移動させるかどうかを判断する第1の閾値(以下、第1スライス検出時間と表記する)と、固定シリンダからヘッド130をランプ120に移動させるか否かを判定する第2の閾値(以下、第2スライス検出時間と表記する)とを含む。図3は、判定時間データ200bの一例を示す図である。
磁気ディスク装置100の落下時間が図3に示す第1スライス検出時間を超えた場合に、ヘッド130は磁気ディスク面上の固定シリンダに移動され、磁気ディスク装置100の落下時間が図3に示す第2スライス検出時間を超えた場合に、固定シリンダ上のヘッド130はランプ120に退避される。
なお、保証すべき落下距離に応じて第1スライス検出時間および第2スライス検出時間は変更される。図4は、落下距離と落下時間との関係を示す図である。例えば、保証すべき落下距離を13cmとすると、落下時間は160msとなる。従って、160ms以内にヘッド130の退避が完了するように、磁気ディスク装置100は、第1スライス検出時間および第2スライス検出時間を調整する。
制御部210は、ROM220に記録された各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを用いて、種種の処理を実行する装置であり、特に、本発明に密接に関連するものとしては、データ処理部210aと、アクチュエータ制御部210bと、判定時間データ変更部210とを備える。
このうち、データ処理部210aは、ホストコンピュータから取得したデータを記録・再生データ200aに記録すると共に、ホストコンピュータからの要求に応じて、記録・再生データからデータ(磁気ディスク110から再生されたデータなど)を取得し、ホストコンピュータに出力する処理部である。
アクチュエータ制御部210bは、サーボコンボチップ160に制御命令を出力し、ヘッド130を所定の位置に移動させる処理部である。具体的に、このアクチュエータ制御部210bは、落下センサー190から落下情報を取得し、磁気ディスク装置100の落下している時間が第1スライス検出時間(図3参照)を超えた場合に、ヘッド130を固定シリンダに移動させる。また、磁気ディスク装置100の落下している時間が第2スライス検出時間(図3参照)を超えた場合に、ヘッド130をランプ120に移動させる。
なお、アクチュエータ制御部210bは、磁気ディスク100に対するデータの記録あるいは再生を行う場合にも、ヘッド130を磁気ディスク110の所定の領域に移動させる。
判定時間データ変更部210cは、保証すべき落下距離に応じて判定時間データ200bの第1スライス検出時間および第2スライス検出時間を変更する処理部である。例えば、判定時間データ変更部210cは、保証すべき落下距離が所定値以上となった場合に、第1スライス検出時間および第2スライス検出時間に所定値を加算し、保証すべき落下距離が所定値を下回った場合には、第1スライス検出時間および第2スライス検出時間から所定値減算する。なお、保証すべき落下距離のデータは、図示しない入力装置から管理者等によって磁気ディスク装置100に入力される。
つぎに、本実施例にかかる磁気ディスク装置100の処理について説明する。図5は、本実施例にかかる磁気ディスク装置100の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、磁気ディスク装置100は、アクチュエータ制御部210bが落下センサー190から落下情報を取得し(ステップS101)、判定時間データ200bに基づいて第1スライス検出時間以上落下しているか否かを判定する(ステップS102)。
そして、第1スライス検出時間以上落下していない場合には(ステップS103,No)、ステップS101に移行する。一方、第1スライス検出時間以上落下している場合には(ステップS103,Yes)、アクチュエータ制御部210bは、固定シリンダにヘッド130をシークさせる(ステップS104)。
続いて、アクチュエータ制御部210bは、第2スライス検出時間以上落下しているか否かを判定し(ステップS105)、第2スライス検出時間以上落下していない場合には(ステップS106,No)、ステップS101に移行する。一方、第2スライス検出時間以上落下している場合には(ステップS106,Yes)、アクチュエータ制御部210は、ヘッドを固定シリンダからランプ120に退避させる(ステップS107)。
このように、アクチュエータ制御部210bが2段階にわけてヘッド130をランプ120に退避させるので、落下センサー190の落下誤検出による磁気ディスク装置100の性能低下を防止することができる。
上述してきたように、本実施例にかかる磁気ディスク装置100は、アクチュエータ制御部210bが、落下センサー190から落下情報を取得し、磁気ディスク装置100の落下している時間が第1スライス時間以上となった場合に、ヘッド130を磁気ディスク110の固定シリンダに移動させ、磁気ディスク装置100の落下している時間が第2スライス時間以上となった場合に、ヘッド130をランプ120に移動させるので、落下センサー190の落下誤検出に効率よく対応することができ、磁気ディスク装置100の性能を向上させることができる。
また、本実施例にかかる磁気ディスク装置100は、アクチュエータ制御部210bが2値の情報である落下情報(落下しているか否かの情報)を基にして、ヘッド130を退避させるので、複雑な演算を行う必要がなく、演算回路を単純化させることができるので、製造コストを下げることができる。
また、本実施例にかかる磁気ディスク装置100は、固定シリンダとランプ120との距離を一定に保っているため、ヘッド130退避時の制御を容易に行うことができる。
ところで、上記実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムを磁気ディスク装置(コンピュータ)で実行することによって実現することができる。図2に示す例では、ROM220に上記した各種の処理を実現する各種のプログラムが記憶されており、制御部210がROM220に記録された各種のプログラムを読み出して実行することにより、上述した各種の処理部(データ処理部210a、アクチュエータ制御部210b、判定時間データ変更部210c)の機能を実現する各種プロセスが起動される。
なお、各種プログラムは、必ずしも最初からROMに記憶させておく必要はない。たとえば、コンピュータに挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」、または、コンピュータの内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)などの「固定用の物理媒体」、さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータに接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各種プログラムを記憶しておき、コンピュータがこれらから各種プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施例にて実施されてもよいものである。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。
この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(付記1)落下を検出して記録媒体面上のヘッドを退避させる記憶装置の制御装置であって、
落下時間が第1の閾値を超えた場合に、前記ヘッドを記憶媒体面上の所定の位置に移動させる第1の移動部と、
落下時間が第2の閾値を超えた場合に、前記第1の移動部によって移動された記憶媒体面上の所定の位置から前記ヘッドを退避させる第2の移動部と、
を備えたことを特徴とする制御装置。
(付記2)前記第1の移動部は、落下を検出する落下センサーから自記憶装置が落下しているか否かを示す落下情報を取得し、当該落下情報に基づいて落下時間が第1の閾値を超えた場合に、前記ヘッドを記憶媒体面上の所定の位置に移動させること特徴とする付記1に記載の制御装置。
(付記3)前記第2の移動部は、落下を検出する落下センサーから自制御装置が落下しているか否かを示す落下情報を取得し、当該落下情報に基づいて落下時間が第2の閾値を超えた場合に、前記第1の移動部によって移動された記憶媒体面上の所定の位置から前記ヘッドを退避させることを特徴とする付記1または2に記載の制御装置。
(付記4)前記第1の移動部によってヘッドが移動される記憶媒体面上の所定の位置と前記第2の移動部によって前記ヘッドが退避される位置との距離は一定の距離に保たれていることを特徴とする付記1、2または3に記載の制御装置。
(付記5)落下を検出して記憶媒体面上のヘッドを退避させる記憶装置であって、
落下時間が第1の閾値を超えた場合に、前記ヘッドを記憶媒体面上の所定の位置に移動させる第1の移動部と、
落下時間が第2の閾値を超えた場合に、前記第1の移動部によって移動された記憶媒体面上の所定の位置から前記ヘッドを退避させる第2の移動部と、
を備えたことを特徴とする記憶装置。
(付記6)前記第1の移動部は、落下を検出する落下センサーから自記憶装置が落下しているか否かを示す落下情報を取得し、当該落下情報に基づいて落下時間が第1の閾値を超えた場合に、前記ヘッドを記憶媒体面上の所定の位置に移動させること特徴とする付記5に記載の記憶装置。
(付記7)前記第2の移動部は、落下を検出する落下センサーから自記憶装置が落下しているか否かを示す落下情報を取得し、当該落下情報に基づいて落下時間が第2の閾値を超えた場合に、前記第1の移動部によって移動された記憶媒体面上の所定の位置から前記ヘッドを退避させることを特徴とする付記5または6に記載の記憶装置。
(付記8)前記第1の移動部によってヘッドが移動される記憶媒体面上の所定の位置と前記第2の移動部によって前記ヘッドが退避される位置との距離は一定の距離に保たれていることを特徴とする付記5、6または7に記載の記憶装置。
(付記9)落下を検出して記憶媒体面上のヘッドを退避させるヘッド退避方法であって、
落下時間が第1の閾値を超えた場合に、前記ヘッドを記憶媒体面上の所定の位置に移動させる第1の移動工程と、
落下時間が第2の閾値を超えた場合に、前記第1の移動工程によって移動された記憶媒体面上の所定の位置から前記ヘッドを退避させる第2の移動工程と、
を含んだことを特徴とするヘッド退避方法。
(付記10)前記第1の移動工程は、落下を検出する落下センサーから自磁気ディスク装置が落下しているか否かを示す落下情報を取得し、当該落下情報に基づいて落下時間が第1の閾値を超えた場合に、前記ヘッドを記憶媒体面上の所定の位置に移動させること特徴とする付記9に記載のヘッド退避方法。
(付記11)前記第2の移動工程は、落下を検出する落下センサーから自磁気ディスク装置が落下しているか否かを示す落下情報を取得し、当該落下情報に基づいて落下時間が第2の閾値を超えた場合に、前記第1の移動工程によって移動された記憶媒体面上の所定の位置から前記ヘッドを退避させることを特徴とする付記9または10に記載のヘッド退避方法。
(付記12)前記第1の移動工程によってヘッドが移動される記憶媒体面上の所定の位置と前記第2の移動工程によって前記ヘッドが退避される位置との距離は一定の距離に保たれていることを特徴とする付記9、10または11に記載のヘッド退避方法。
以上のように、本発明にかかる制御装置、記憶装置およびヘッド退避方法は、落下を検出してヘッドをディスク面上から退避させる磁気ディスク装置等に有用であり、特に、落下の誤検出に起因する磁気ディスク装置の性能低下を防止する場合に対して有用である。
本実施例にかかる磁気ディスク装置の概要および特徴を説明するための説明図である。 本実施例にかかる磁気ディスク装置の構成を示す機能ブロック図である。 判定時間データの一例を示す図である。 落下距離と落下時間との関係を示す図である。 本実施例にかかる磁気ディスク装置の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
100 磁気ディスク装置
110 磁気ディスク
120 ランプ
130 ヘッド
140 アクチュエータ
150 リードチャネル
160 サーボコンボチップ
170 ショックセンサー
180 インターフェース
190 落下センサー
200 RAM
200a 記録・再生データ
200b 判定時間データ
210 制御部
210a データ処理部
210b アクチュエータ制御部
210c 判定時間データ変更部
220 ROM

Claims (6)

  1. 落下を検出して記録媒体面上のヘッドを退避させる記憶装置の制御装置であって、
    落下時間が第1の閾値を超えた場合に、前記ヘッドを記憶媒体面上の所定の位置に移動させる第1の移動部と、
    落下時間が第2の閾値を超えた場合に、前記第1の移動部によって移動された記憶媒体面上の所定の位置から前記ヘッドを退避させる第2の移動部と、
    を備え
    前記第1の移動部によってヘッドが移動される記憶媒体面上の所定の位置と前記第2の移動部によって前記ヘッドが退避される位置との距離は一定の距離に保たれていることを特徴とする制御装置。
  2. 前記第1の移動部は、落下を検出する落下センサーから自記憶装置が落下しているか否かを示す落下情報を取得し、当該落下情報に基づいて落下時間が第1の閾値を超えた場合に、前記ヘッドを記憶媒体面上の所定の位置に移動させ
    前記第2の移動部は、落下を検出する落下センサーから自制御装置が落下しているか否かを示す落下情報を取得し、当該落下情報に基づいて落下時間が第2の閾値を超えた場合に、前記第1の移動部によって移動された記憶媒体面上の所定の位置から前記ヘッドを退避させること特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 落下を検出して記憶媒体面上のヘッドを退避させる記憶装置であって、
    落下時間が第1の閾値を超えた場合に、前記ヘッドを記憶媒体面上の所定の位置に移動させる第1の移動部と、
    落下時間が第2の閾値を超えた場合に、前記第1の移動部によって移動された記憶媒体面上の所定の位置から前記ヘッドを退避させる第2の移動部と、
    を備え
    前記第1の移動部によってヘッドが移動される記憶媒体面上の所定の位置と前記第2の移動部によって前記ヘッドが退避される位置との距離は一定の距離に保たれていることを特徴とする記憶装置。
  4. 前記第1の移動部は、落下を検出する落下センサーから自記憶装置が落下しているか否かを示す落下情報を取得し、当該落下情報に基づいて落下時間が第1の閾値を超えた場合に、前記ヘッドを記憶媒体面上の所定の位置に移動させ
    前記第2の移動部は、落下を検出する落下センサーから自記憶装置が落下しているか否かを示す落下情報を取得し、当該落下情報に基づいて落下時間が第2の閾値を超えた場合に、前記第1の移動部によって移動された記憶媒体面上の所定の位置から前記ヘッドを退避させること特徴とする請求項に記載の記憶装置。
  5. 落下を検出して記憶媒体面上のヘッドを退避させるヘッド退避方法であって、
    落下時間が第1の閾値を超えた場合に、前記ヘッドを記憶媒体面上の所定の位置に移動させる第1の移動工程と、
    落下時間が第2の閾値を超えた場合に、前記第1の移動工程によって移動された記憶媒体面上の所定の位置から前記ヘッドを退避させる第2の移動工程と、
    を含み、
    前記第1の移動工程によってヘッドが移動される記憶媒体面上の所定の位置と前記第2の移動工程によって前記ヘッドが退避される位置との距離は一定の距離に保たれていることを特徴とするヘッド退避方法。
  6. 前記第1の移動工程は、落下を検出する落下センサーから自磁気ディスク装置が落下しているか否かを示す落下情報を取得し、当該落下情報に基づいて落下時間が第1の閾値を超えた場合に、前記ヘッドを記憶媒体面上の所定の位置に移動させ、
    前記第2の移動工程は、落下を検出する落下センサーから自磁気ディスク装置が落下しているか否かを示す落下情報を取得し、当該落下情報に基づいて落下時間が第2の閾値を超えた場合に、前記第1の移動工程によって移動された記憶媒体面上の所定の位置から前記ヘッドを退避させること特徴とする請求項に記載のヘッド退避方法。
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