JP4723823B2 - 自動壁紙糊付機 - Google Patents

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Description

本発明は、室内壁面等に貼付されるシート状壁装材の裏面に連続的に糊を塗布する壁紙糊付機に関するものである。
現在、建築物の内装施工における壁装材の室内壁面への貼付は、現場で専用の壁紙糊付機を用いてシート状の壁装材に連続的に糊を塗布しながら行うのが一般的となっている。このような壁紙糊付機の一般的な構成は、内部に複数のロールが配置された上部構体及び下部構体から構成される糊付機本体を支持脚部上に載置し、上下構体の間に挟み込んだシート状壁装材(以下、クロスと記す)をロールで搬送しながら、下部構体の糊桶から糊をロールで糊上げ、壁装材裏面に転写塗布していくものである。
従来から壁紙糊付機には手動式と自動式とがある。即ち、下部構体上に原反ロールから繰り出したクロスを先端部が本体前方に垂れる状態で載置して上部構体を閉じて下部構体と上部構体の所定ロール間にクロスを挟み込んだ状態にしておく。
手動式装置ではクロス先端を持って前方へ引っ張ることにより、クロスを上下で挟んでいるロールの一部を追従回転させると共に他のロールをギアを介して連動回転させてクロスを糊付機本体の後方から前方へ搬送させながら、途中で糊桶内の糊をその回転によって引き上げている糊付ロールの頂点上で、この糊付ロールから糊が裏面に転写され、糊塗布済み状態で前方から送り出されてくる。また、自動式装置では、所定のロールの軸を電動モータ等の駆動源に連結して回転させることによって、他のロールもギアを介して連動回転するものである。
このような壁紙糊付機の具体的な挙動を、自動壁紙糊付機を例に説明する。図7は従来の自動壁紙糊付機の内部構成を示す説明図である。図に示す通り、糊付機本体101を構成する上部構体105及び下部構体104内には、複数のロールが配列されており、下部構体104内には、糊を収容している糊桶106が備えられている。
上部構体105内には、クロスを糊付機本体内に後部側から取り込むためのピンチロールを構成する上ピンチロール151と、クロスに糊付機本体の前部方向への送り出し張力を付与するためのドライブロール153と、これら上ピンチロール151とドライブロール153との間でクロスを上から押さえて追従回転する押さえロール152とが、互いに所定間隔で平行に配列されるように、それぞれ上部構体105の側板に軸支されている。
また、下部構体104内には、前記上ピンチロール151と対になってピンチロールを構成する下ピンチロール142と、糊上げロール161から転写された糊をクロス裏面に塗布する糊付けロール141と、糊付けロール141に接して糊量を調節するドクターロール143と、前記ドライブロール153と共にクロスに適度な張力を与えて前部方向へ送り出す均しロール144とが、互いに所定間隔を持って平行に配列されるように、下部構体104の側板に軸支されている。また糊上げロール161は、糊桶106の内部両側面に軸支されている。
通常、これら複数のロールの内、下部構体104内に配列されたものは全てギアを介して連動するものである。一方、上部構体105内に配列されたものは、ドライブロール153がギアを介して下部構体104のギア系と連動するものであり、上ピンチロール151および押さえロール152は、他のロールの回転駆動によって後方から前方へ搬送されていくクロスに当接して表面摩擦によって回転するものである。
このような構成の壁紙糊付機を用いた糊付け作業においては、まず、下部構体104に対して上部構体105を開いた状態とし、糊付機本体101の後方に軸支されているクロス原反RからクロスCの先端を引き出し、2つのテンションバーを経て糊付機本体後部に取付けられたスリッタ120を通してから、その先端が本体全面側に垂れるようにクロスを下ピンチロール142,糊付けロール141,均しロール144の上に載せ、上部構体105を閉じ、クロスの挟み込み状態を得る。
このようにクロスがセットされた状態において、自動壁紙糊付機の場合は駆動制御装置(図示せず)からの寸動指令によって、寸動量だけ駆動が開始される。この初期駆動によってギアでそれぞれ連結された各ロールが所定の周速比で回転を始めると、糊上げロール161が糊桶内の糊を載せ上げつつ、糊付けロール141へ糊を転写する。糊付けロール141の表面へ転写された糊は、ドクターロール143で所定量に調整されたのち、押さえロール152を経て糊付けロール141の頭頂部に送られてくるクロスの裏面に転写塗布される。
糊付けされたクロスは、その後ドライブロール153と均しロール144とによって張力を与えられた状態で牽引され、均しロール144による糊面の均しが行われつつ本体前面に送り出されてくる。寸動量分のクロス裏面への糊付けが行われたら、装置の駆動が一旦止まり、先端の糊付けされていない不要なクロス部分をカッタで切断して糊付準備を終了する。
この糊付準備終了後、実際に必要なクロス長等の条件設定を駆動制御装置へ入力し、駆動制御装置からの作動命令によってモータによる装置の回転駆動が開始されると、裏面全面に糊付けされたクロスが本体前面から送り出され、所望の長さとなるとモータ駆動が停止し、カッタで切断する。この所望長さの糊付け済みクロスが所望枚数得られたら、駆動制御装置からの停止命令によってモータ駆動を停止し、次のクロスの所望長さが入力され、作動命令が生じると再び装置駆動を始める。通常、作業現場ではこの操作が繰り返し行われる。
しかしながら、壁紙糊付機を用いた壁紙への糊の塗布作業においては、作業員の休憩等の時には糊付機の作動を途中で停止することがある。従来の糊付機では、糊付機本体にセットされたままのクロスの自重によるたるみが生じる場合があり、これを防止するために、ピンチロールと押さえロールとの間にクロスを下から押し上げて張力を付与するロールを更に備えたものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−25695
しかしながら、最新式の糊付機においては、糊付されるクロスに従来に比べて大きな張力を掛けている。これは、硬いクロス、軟らかいクロス、重いクロス、軽い(薄い)クロス等の種々のクロスの原反ロールの巻き数が減少しても、クロスにシワ、撓み、蛇行等が発生することを防止して、良好な糊付施工を行い、尚且つ、クロス側縁部を確実に裁断するためである。
このため、作業員の休憩等の時には糊付機の作動を途中で停止した場合、伸縮性が大きな壁紙では、糊の水分移行により壁紙が幅方向に伸びるため、糊付ロールのクロス搬送上流側で種々のクロスの波打ち現象が現れ、このために、糊付けロールの表面に当接することなく搬送されてしまい、部分的に糊の塗布が成されないクロス片が発生してしまう場合があった。
図8は波打ち現象等が生じたクロスの状態を模式的に示した説明図である。図に示す通り、糊付ロールの頂部に当接した位置181から押さえロールが当接した位置182にかけてクロスの波打ちが発生し糊付されない部分183が生じ、押さえロールが当接した位置182の両側部には、略三角形状の糊付されない部分184が生じている。また、更に下流側には、スリッターの切断刃が配される搬送路から糊付機ピンチロールへ至る角部に保持されたために凹部が形成されて糊付されない部分185と、搬送路へ至る角部に保持されたために凹部が形成されて糊付されない部分186とが生じている。
従って、このクロス片は、糊が均一に塗られておらず、結果的に壁紙ジョイント部の目透きや、あるいは経時による剥離を発生させるものであった。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、糊付機の駆動を暫く停止した際に、糊付ロールの上流側でクロスの波打ち現象が生じることのない壁紙糊付機を提供することにある。このうち、搬送路の角部によって糊付されない部分185、186は、搬送路の角部の曲率半径を大きくすることにより、改善されるため、特に、糊付ロールの頂部に当接した位置181から押さえロールが当接した位置182にかけて発生するクロスの波打ちを生じさせない壁紙糊付機を提供し、更に、押さえロールが当接した位置182の両側部に発生する略三角形状の凹部を生じさせない壁紙糊付機を提供する。
糊付機の駆動を暫く停止した際に、糊付ロールの上流側でクロスの波打ち現象が生じる。これは、クロスに大きな張力が掛かって上流側方向に引かれるためである。しかも、糊付ロールの頭頂部では、糊の転写に伴ってクロス自体が膨潤し、この膨潤によってクロスの幅方向に若干広がるために、クロスの中央部に波打ち現象が生じる。
このため、請求項1に記載された発明に係る自動壁紙糊付機は、糊付機本体の後部から引き入れたシート状壁装材を複数のロールによって前方へ搬送しながら前記壁装材の裏面に連続的に糊を塗布する壁紙糊付機であって、
駆動機構により回転駆動される糊付けロールと、この糊付けロールの壁装材搬送上流側で前記壁装材を糊付機本体内に後部側から取り込むための上下ピンチロールと、この上下ピンチロールと糊付けロールとの間に配され前記壁装材を前記糊付けロールの表面に押し付けるために上から押さえる押さえロールとを備えた壁紙糊付機において、
前記押さえロールを、壁装材の厚みに応じて、薄手の壁紙の糊付に必要な張力を与える第1高さ位置と、該第1高さ位置での張力に対して低い張力で厚手の壁紙の糊付に必要な張力を与える第2高さ位置とに選択的に保持する押さえロール保持手段を備えたことを特徴とするものである。
この押さえロール保持手段によって、押さえロールが壁装材の厚みに応じて押付けられ、薄手の壁紙の糊付に必要な張力を与える第1高さ位置と、第1高さ位置での張力に対して低い張力で厚手の壁紙の糊付に必要な張力を与える第2高さ位置とに選択的に切り替えることができるため、壁紙の厚みに応じて、適宜壁紙を糊付ロールに近接させることができるので、糊付状態を良好に保つことが可能である。
好ましくは、押さえロール保持手段として、前記壁紙糊付機本体の両側構体の対向位置に配された押さえロール保持部材を含み、
この押さえロール保持部材が、
本体の両側構体の対向位置に各々形成された回動軸に各々軸支される支点部と、
この支点部から離れた位置で前記押さえロールの端部を各々保持する押さえロール保持部と、
前記第1高さ位置と第2高さ位置とで前記押さえロールを保持する高さ保持機構とを備えたことを特徴とするものである。
即ち、押さえロールを押さえロール保持部材で保持しつつ、押さえロール保持部材を支点部で回動して第1高さ位置と第2高さ位置とに保持する高さ保持機構を備えることにより、種々の厚みの壁紙と糊付ロールとを近接することができ、糊付状態を良好に保つことが可能である。
高さ保持機構としては、第1高さ位置と第2高さ位置とを各々個別の保持機構で保持しても良いが、押さえロール保持部材にその機構を組み込む方がメンテナンス等の面で好ましい。好ましい態様としては、高さ保持機構として、前記本体の両側構体の対向位置に各々形成された支持軸を挿通する挿通孔を前記押さえロール保持部材に備え、
この挿通孔は、前記支持軸に対して上下方向に移動可能な前記支点部を中心とする円弧状の長孔であり、
この長孔の内側に前記支持軸に対して長孔の上端位置又は下端位置で係合する出入り自在のストッパーを備えたことを特徴とするものである。
以上のように、糊付ロールに至るクロスに掛かる張力を押さえロールの高さ位置を上げ下げすることにより、種々の厚みの壁紙と糊付ロールとを近接することができ、糊付状態を良好に保つことが可能である。
更に、休憩時等の糊付機の駆動を暫く停止する際には、クロスの両側部において、膨潤したクロスの幅方向へ広がる撓みが生じ、押さえロールが当接した位置の両側部には、略三角形状の糊付されない部分が生じる。この撓みを減少させる一つの好ましい態様としては、上下ピンチロールの両端部において、何れか一方のロールの端部を小径としてピンチ力を低減させたピンチロールを備えたことを特徴とするものである。
即ち、クロスの両側部に掛かる張力をなくすことにより、糊の転写に伴うクロス自体が膨潤し、この膨潤によるクロスの幅方向の広がりを逃すことが可能である。略三角形状の糊付されない部分としては、最大両側から25cm程度であるため、更に好ましい態様としては、ピンチロールの小径部分が、端部から18〜25cmであることを特徴とするものである。
また、押さえロールが当接した位置の両側部に形成される略三角形状の糊付されない部分を減少させる別の好ましい態様としては、押さえロールが、中央に小径部と、両端に大径部と、これら小径部と大径部と間にテーパー部とを備えたことを特徴とするものである。
尚、押さえロールが当接した位置の両側部に形成される略三角形状の糊付されない部分を減少させる2つの好ましい態様は、各々個別に配しても良いし、同時に配しても良い。
本発明は以上説明した通り、糊付機の駆動を暫く停止した際に、糊付ロールの上流側でクロスの波打ち現象が生じることのない壁紙糊付機を得ることができる。特に、糊付ロールの頂部に当接した位置から押さえロールが当接した位置にかけて発生するクロスの波打ちを生じさせない壁紙糊付機を得ることができる。更に、押さえロールが当接した位置の両側部に発生する略三角形状の凹部を生じさせない壁紙糊付機を得ることができるという効果がある。
1.全体構成
図1は本発明の支持構造を備えた壁紙糊付機の側方構成を示す説明図である。図2は図1の壁紙糊付機本体の側方構成を示す説明図である。図3は本発明の押さえロール保持部材の一例の構成を示す説明図である。図4は本発明の押さえロール保持部材の別の例の構成を示す説明図である。図5は本発明の上ピンチロールの一例の構成を示す説明図である。図6は本発明の押さえロールの一例の構成を示す説明図である。図1に示す通り、壁紙糊付機は、糊付機本体1と、この糊付機本体1を載置する台座部2と、糊付機本体1を所定高さで支持するために台座部2の左右両端下部にそれぞれ前後に二本一対で配される前脚31と後脚32とで構成される脚部3とからなる。
一対の後脚32には、クロス受けブラケット33が回動自在に配されており、クロス受けブラケット33の先端部には、原反ロールRの中心に通されたクロス芯棒34が軸支されている。原反ロールRから繰り出される壁装材(クロス)Cは、後脚32の折り畳み部に横架された第1テンションバー36に当接して引き込み口での引き込み荷重が与えられる。
糊付機本体1は、糊桶6を主とする下部構体4とその上に開閉可能に載置される上部構体5とによって構成される。各ロールの回転に伴って糊付機本体1の後面側から前方へ搬送されてくるクロス裏面に回転しながら当接して連続的に糊を塗布する糊付けロール41は、下部構体4の左右両側壁面の軸支板に、できるだけ糊桶6内に沈む下方位置の配置となるように軸支されている。また、糊桶6内の糊を回転によって掻き上げて糊付けロール41に転写する糊上げロール61は、糊桶6の両側側面に、中心より後面側寄りの位置で軸支されている。
糊付けロール41は、糊付機本体1に着脱自在に取付けられる駆動源である電動モータを備えたコントローラ(図示せず)の回転軸に連結されている。糊桶6の側板に軸止された糊付けロール41の回転軸は、下部構体4に配置される下ピンチロール42、ドクターロール43、均しロール44及び上部構体5に配置される検尺ロールとして用いられる上ピンチロール51、押さえロール52、ドライブロール53のうちの所定ロールの回転軸とギアを介して連動される。
糊付けロール41の回転に伴って、ギアを介して回転運動が伝達された他のロールも回転し、上下部構体間に挟み込まれているクロスCを後方から前方へ搬送し、その途中で糊付けロール41上を搬送される際に糊桶6から引き上げられた糊がクロス裏面に転写塗布される。
また、糊付機本体1の後面側には、スリッター7を備える。スリッター7は、クロスCを沿わせて搬送する搬送通路となるガイド面部71と、このガイド面部71への上流側とガイド面部71の下流側にクロス全幅に亘ってガイド面部71方向へ押圧された状態でガイド面部71上にテンションをかけるように配置される2つのテンションバー72,73と、ガイド面部71の側端部領域に各々回転刃70とを備えている。尚、スリッター7の後背面部に設置されているのは、収納時にクロス芯棒34、テンションバー36等を保持するホルダー74である。
ガイド面部71は、スリッターの上下に亘って形成され、その下端縁部(即ち、壁装材搬送上流側縁部)と、上端縁部(即ち、壁装材搬送下流側縁部)とは、壁装材Cの搬送方向を曲折するための曲面部77,78を各々有している。各々の曲面部の曲率半径は15mmである。これは休憩時間等で壁装材Cを装着したまま暫く放置した場合にも、壁装材Cに山形の曲面部の跡が付いて糊付機によって糊付けムラが発生することを防止するためである。
スリッター7の下方(即ち、クロス搬送上流側)の第2テンションバー72は、第1テンションバー36と同様にクロスCの全幅を超える長さの丸棒部材であり、第2テンションバー72の両端部を支持する第2テンションバー回動部材75により、開いた状態でクロスCを装着することができ、クロスCの両耳部を切断する際には、テンションをかけるようにスリッター下方に移動可能である。また、ガイド面部71への上流側の第3テンションバー73は、挟み込まれたクロスCをガイド面部71へ押付ける機構を備え、回転刃70による切断の際にガイド面部71からクロスCが浮き上がることを防止すると共に、ガイド面部71の下流側曲面78と併せて糊付機本体へ引き込まれるクロスCに良好なテンションをかけることができる。
2.押さえロールの構成
図2に示す通り、上部構体5に配置される押さえロール52は、押さえロール保持手段としての一組の押さえロール保持部材80に両端を各々保持されて配される。押さえロール保持部材80の一例としては、図3に示す通り、上ピンチロール51の両端部分に各々軸止される孔の支点部81を一端部に備え、本体の両側構体の対向位置に各々形成された支持軸86の一方に挿通される挿通孔としての長孔82を他端部に備え、これら支点部81と長孔82との間に押さえロール52の端部を保持する取付け孔の押さえロール保持部83を備えている。
高さ保持機構としての長孔82の外形は、支点部81を中心とする円弧状の長孔であり、支持軸86に対して上下方向に移動可能である。支持軸86に対して上下方向に移動することにより、長孔82の下端位置が押さえロール52の押さえ位置を低くしてクロスCに対して糊付けに必要な張力を与える第1高さ位置となり、長孔82の上端位置が押さえロール52の押さえ位置を高くして第1高さ位置での張力に対して低い張力をクロスCに与える第2高さ位置となる。
長孔82には、内側に支持軸86に対して長孔82の上端位置及び下端位置で係合するストッパーとしての突起84を備えている。これは、長孔82の側壁の一部にコ字状の切れ込み85と、この切れ込み85に囲まれた長孔内壁部分に突起84とを形成し、切れ込み85に囲まれた長孔内壁をバネ部材として使用している。即ち、支持軸86に対して押さえロール保持部材80の長孔82を上端又は下端へ移動させると、切れ込み85に囲まれた長孔内壁及び突起84は支持軸86に押されて外方へ移動し、長孔82の他方へ移動すると元に戻ることとなる。
押さえロール保持部材80は、切れ込み85に囲まれた長孔内壁がバネ部材として変形と復元とが行われる材質であれば、金属製或いは樹脂製でもよい。
図3の押さえロール保持部材80は、上ピンチロール51の両端部分に各々軸止される支点部81が、孔であったが、押さえロール保持部材及び押さえロールを着脱自在にすることも可能である。図4に示す押さえロール保持部材80’は、図3の押さえロール保持部材80と同じく上ピンチロール51の両端部分に各々軸止されるが、支点部81’が、孔の一部を切欠いた取付け構造を有している。
尚、他の長孔82’ロール保持部83’、突起84’、コ字状の切れ込み85’は図3の押さえロール保持部材80と同じであるため、説明を省略する。
この押さえロール保持部材80により、押さえロールを第1高さ位置と第2高さ位置とに保持することが容易に行うことができるため、種々の厚みの壁紙と糊付ロールとを近接することができ、糊付状態を良好に保つことが可能である。
3.ピンチロールの構成
図5に示す通り、本発明の壁紙糊付機の上ピンチロール51は、搬送されるクロスと対面するロール部93の両端部分に小径部91が形成されている。小径部91は中央部の大径部92に比べて0.43cm小さくなっている。即ち、上ピンチロール51のピンチ力は、中央部の大径部92が主に発揮し、両側の小径部91のピンチ力は低減して殆どない状態となっている。
即ち、クロスの両端部に張力をなくすことにより、糊の転写に伴うクロス自体が膨潤し、この膨潤によるクロスの幅方向の広がりを逃すことが可能である。略三角形状の糊付されない部分としては、最大両側から25cm程度であるため、上ピンチロールの小径部91の長さは、ロール部93の端部から21cmである。
このピンチロールの両側のピンチ力の低減は、上ピンチロールの両側部を小径にするだけでなく、下ピンチロール42と組み合わせても達成可能である。例えば、下ピンチロールの両端部を小径とする場合、一方の端部は上ピンチロールを小径とし、他方の端部は下ピンチロールを小径としてもよい。また、図5の上ピンチロールでは小径部91と大径部92とを明確に区別したが、小径部91と大径部92とを緩やかに変化させてもよく、また、間にテーパー部を配してもよい。
このピンチロールの両側のピンチ力の低減によって、休憩時等の糊付機の駆動を暫く停止する際に発生するクロスの両側部の略三角形状の糊付されない部分が低減される。
4.押さえロールの構成
図6に示す通り、本発明の壁紙糊付機の押さえロール52は、中央に小径部95と、両端に大径部97と、これら小径部95と大径部97と間にテーパー部96とを備えている。これにより、押さえロール52が当接した位置の両側部に形成される略三角形状の糊付されない部分を減少させることができる。
尚、押さえロールが当接した位置の両側部に形成される略三角形状の糊付されない部分を減少させるピンチロールの構成及び押さえロールの構成は、各々個別に配しても良いし、同時に配しても良い。
本発明の支持構造を備えた壁紙糊付機の側方内部構成を示す説明図である。 図1の壁紙糊付機本体の側方内部構成を示す説明図である。 本発明の押さえロール保持部材の一例の構成を示す説明図である。 本発明の押さえロール保持部材の別の例の構成を示す説明図である。 本発明の上ピンチロールの一例の構成を示す説明図である。 本発明の押さえロールの一例の構成を示す説明図である。 従来の自動壁紙糊付機の側方内部構成を示す説明図である。 波打ち現象等が生じたクロスの状態を模式的に示した説明図である。
符号の説明
1 …糊付機本体、
2 …台座部、
3 …脚部、
31…前脚、
32…後脚、
33…クロス受けブラケット、
34…クロス芯棒、
35…折り畳み部、
36…第1テンションバー、
4 …下部構体、
41…糊付けロール、
42…下ピンチロール、
43…ドクターロール、
44…均しロール、
5 …上部構体、
51…上ピンチロール、
52…押さえロール、
53…ドライブロール、
6 …糊桶、
61…糊上げロール、
7 …スリッター、
70…回転刃、
71…ガイド面部、
72…第2テンションバー、
73…第3テンションバー、
74…ホルダー、
75…第2テンションバー回動部材、
77…曲面部、
78…曲面部、
80…押さえロール保持部材、
81…支点部、
82…長孔、
83…押さえロール保持部、
84…突起、
85…コ字状の切れ込み、
86…支持軸、
80’…押さえロール保持部材、
81’…支点部、
82’…長孔、
83’…押さえロール保持部、
84’…突起、
85’…コ字状の切れ込み、
86’…支持軸、
91…小径部、
92…大径部、
93…ロール部、
95…小径部、
96…テーパー部、
97…大径部、
R …原反ロール、
C …クロス、

Claims (3)

  1. 糊付機本体の後部から引き入れたシート状壁装材を複数のロールによって前方へ搬送しながら前記壁装材の裏面に連続的に糊を塗布する壁紙糊付機であって、駆動機構により回転駆動される糊付けロールと、この糊付けロールの壁装材搬送上流側で前記壁装材を糊付機本体内に後部側から取り込むための上下ピンチロールと、この上下ピンチロールと糊付けロールとの間に配され前記壁装材を前記糊付けロールの表面に押し付けるために上から押さえる押さえロールとを備えた壁紙糊付機において、
    前記上下ピンチロールの両端部において、何れか一方のロールの端部を小径としてピンチ力を低減させたピンチロールを備え、
    前記押さえロールを、壁装材の厚みに応じて、薄手の壁紙の糊付に必要な張力を与える第1高さ位置と、該第1高さ位置での張力に対して低い張力で厚手の壁紙の糊付に必要な張力を与える第2高さ位置とに選択的に保持する押さえロール保持手段を備え、
    前記押さえロール保持手段として、前記壁紙糊付機本体の両側構体の対向位置に配された押さえロール保持部材を含み、
    この押さえロール保持部材が、本体の両側構体の対向位置に各々形成された回動軸に各々軸支される支点部と、この支点部から離れた位置で前記押さえロールの端部を各々保持する押さえロール保持部と、前記第1高さ位置と第2高さ位置とで前記押さえロールを保持する高さ保持機構とを備え、
    前記高さ保持機構として、前記本体の両側構体の対向位置に各々形成された支持軸を挿通する挿通孔を前記押さえロール保持部材に備え、
    この挿通孔は、前記支持軸に対して上下方向に移動可能な前記支点部を中心とする円弧状の長孔であり、
    この長孔の内側に前記支持軸に対して長孔の上端位置又は下端位置で係合する出入り自在のストッパーを備えたことを特徴とする自動壁紙糊付機。
  2. 前記ピンチロールの小径部分が、端部から18〜25cmであることを特徴とする請求項1に記載の自動壁紙糊付機。
  3. 前記押さえロールが、中央に小径部と、両端に大径部と、これら小径部と大径部との間にテーパー部とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動壁紙糊付機。
JP2004176682A 2004-06-15 2004-06-15 自動壁紙糊付機 Expired - Fee Related JP4723823B2 (ja)

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