JP4017568B2 - 障子紙の貼着用ホルダー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は障子紙、壁紙、フィルムシート、襖紙など(以下、これらを総称して本明細書では単に「障子紙」という)を、それを貼付けるべき枠や基板、或は、壁面などの面(以下、これらを総称して単に「枠」という)に貼着ける際に用いて有用な貼着用ホルダー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
障子紙はロール状に巻取られているため、これを障子などの枠に貼付けるには、予め糊を塗布した枠に、前記ロールから繰出される障子紙の端部を、前記枠における一方の枠に片手で押えながら貼着し、この状態で前記ロールから障子紙を枠の他方の枠の側へ引張って繰出し、当該他方の枠の紙の末貼着部に手で押え付けながら貼り着けるといった具合に、はなはだ煩しい手間を要している。
【0003】
また、ロールから繰出されて障子枠の一方側の枠から他方側の枠まで貼り着けられた障子紙は、その枠の正面幅(左右幅)の長さに合せて他方の枠に沿ってカッターなどにより切断しているが、曲がらないように切断することは容易ではない。この点は、障子枠以外の板面や壁面に対する貼着においても同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は障子紙の上記のような貼り着け態様に鑑み、誰もが手軽にしかも均質な貼り着け状態を実現できるのみならず、障子紙の直線的切断も容易になすことができるようにした障子紙の貼着用ホルダー装置を提供することを、課題の一つとする。また、本発明は外枠の上面よりも低い位置に棧の上面が位置した異形タイプの障子枠に対してもスムーズかつ合理的に障子紙を貼着できるホルダー装置、或は、ロール状障子紙の繰出しを自動化したホルダー装置を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決することを目的としてなされた本発明貼着用ホルダーの構成は、ロール状に巻取られた障子紙をその幅方向の両側において回転可能に支持する左,右のブラケット部材と、該ブラケット部材に支持され前記障子紙の繰出し側の外周面に当てがわれる当接面を有する繰出ガイドとにより形成された紙繰出部と、この紙繰出部の紙繰出し側前方において前記ブラケット部材に設けた繰出される障子紙の幅方向と平行な紙押え部と、該紙押え部近傍において前記ブラケット部材に設けた切欠部であって障子枠に当てがう角度を変更できる位置決め部とを具備することを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明貼着用ホルダー装置の実施形態の一例について図により説明する。図1は本発明ホルダー装置の一例の側断面図、図2は図1のホルダー装置の平断面図、図3と図4はハンディタイプの本発明ホルダー装置の一例によって枠に障子紙を貼り着ける状態を模式的に示した側面図、図5と図6は本発明の貼着用ホルダーを固定式スタンドにマウントした本発明ホルダー装置の別例の使用状態を模式的に示した側面図、図7は本発明ホルダー装置の他の例の平面図、図8は図7のホルダー装置の正断面図、図9は図7のホルダーの使用状態を説明するための正断面図、図10は本発明ホルダー装置の紙繰出しを自動化した例の要素を示す正断面図、図11は図10の装置の使用状態を示す正断面図、図12は本発明ホルダー装置におけるブレーキ機構の作用を説明するための側面図、図13はブレーキ機構の一例の断面図、図14はブレーキ機構の別例の断面図である。
【0007】
図1,図2において、1はロール状に巻芯1aに巻取られている障子紙、2は芯1aに貫挿された支持軸で、この軸2には、左右(図2では上,下)のブラケット部材3,4が、少なくとも一方のブラケット3又は4を着脱可能にして、装着されている。ロール状の障子紙の中には、巻芯1aを有しない巻取りタイプのものもある。
【0008】
左右のブラケット3,4は、前記ロール状障子紙1の左右の側面に当てがわれる円形部3a,4aと、この円形部3a,4aから図1の例では右方にテーパ状に延びた延出部3b,4bとを一体に具備した板状部材により形成されており、延出部3b,4bの間には、この後に説明する紙繰出部5とカッターガイド部を兼ねた紙押え部6と位置決め部7とが設けられている。なお、ブラケット3,4の形状は、図示に例示した形状に限られるものではない。
【0009】
紙繰出部5は、障子紙1の前面を半周ほど覆うように形成されたほぼ半円筒状をなすカバー部5aと、このカバー部5aを横断する形でスリット状に形成された開口部5bと、この開口部5bの上,下から図1の右方へ、断面形状がほぼ嘴状をなすよう突出させて形成した繰出ガイド部5cにより構成され、前記ブラケット3,4の間に配置されている。
【0010】
カッターガイド部を兼ねた紙押え部6は、左右のブラケット3,4における延出部3b,4bの間において、繰出ガイド部5cの先端との間に形成される前記開口部5bと平行な隙間6aと、この隙間6aに挿入されるカッターの刃(図示せず)のスライドを支持するガイドバー6bにより形成されている。
【0011】
位置決め部7は、上記繰出ガイド部5cの先端部の下方に位置して左右のブラケット3,4における延出部3b,4bの下辺を、一例として90度に切り欠いた切欠部により形成され、障子の枠F2に本発明ホルダー装置を当てがう際の位置決め手段として機能するものである(図3,図4参照)。なお、図3,図4の例では、位置決め部7はほぼ120度の角度で形成された切欠部により形成されている。従って、位置決め部7となる切欠部の切欠角度は、任意である。
【0012】
以上により本発明の障子紙貼着用ホルダー装置H1の一例が構成されるので、次にその使用例について図3,図4により説明する。
【0013】
まず、ロール状障子紙1を本発明ホルダー装置H1にセットする。このセッティングでは、ブラケット3又は4を軸2から外して障子紙1の巻芯1aを軸2に通し、その障子紙1の繰出し先端1Aを紙繰出部5の開口部5bから繰出ガイド部5cを通して当該ガイド部5cの先端から少し引出しておく、
【0014】
上記の状態において、障子紙1を貼り着けたい障子枠Fにおける左,右の枠F1,F2と棧fの表面に糊を塗り、前記紙1の先端1Aを上から押えて図3の右側の枠F1に貼り着ける。そして、貼り着けた先端1Aの部分より後方の障子紙1を引出すため、棧fから浮かせた状態で本発明ホルダー装置H1を図3の左方へ引くように移動させ、障子紙1をそのロールから繰出させる。
【0015】
本発明ホルダー装置H1から繰出される障子紙1の繰出手前端部1Bが図3の左側の枠F2の位置に達したら、図3に示すように位置決め部7をその枠F2に当てホルダー装置H1を後傾(図3の左側)するように傾けて貼り着ける紙1が枠の上でピンと張り加減になるように本発明ホルダー装置の姿勢を保つ。次に、図4に示すように、本発明ホルダー装置を、その位置決め部7が図3の場合に比べ少し持上げた姿勢に変えて紙押え部6のバー部材6bの下面でこの紙1の手前端部1Bを上から押え、当該障子紙1の全体を糊が塗られている棧fと左側の枠F2の上に貼り着ける。
【0016】
上記のようにして障子紙1の枠全体に対する貼り着けが済めば、本発明ホルダー装置H1を図4の姿勢に保持したまま、カッターガイド部(紙押え部6)の隙間6aにカッターの刃(図示せず)を入れ、その刃をガイドバー6bに沿って走行させることにより、障子紙1の繰出手前端部1Bをカットして、この回の障子紙貼着が終了する。なお、本発明において上記のカッターは、ガイドバー6bにスライド自在に装着したタイプとすることもできる。ここで、カッターガイド部を兼ねた紙押え部6は、紙の切断部として作用するが、この部6が枠 F2 から浮いているので、カッターにより紙1をカットしても刃先に糊が付かないため、何度紙を切っても切れ味が低下せず、かつ、枠 F2 を傷付けることもない。
【0017】
一枚の障子枠Fに対して貼り着けられる障子紙1は、例えば複数段の棧fを単位にして貼り着けられる場合、本発明ホルダーを用いた貼り着けでは、一枚の障子枠に対して上記使用態様で複数回使用することにより一枚の障子枠Fに対する紙の貼り着けを行う。一枚の障子枠Fに対して一枚の障子紙を一度で貼着する場合には、本発明ホルダー装置も、その紙幅に合う幅に形成したものを用い、障子枠Fに対して縦方向から貼着することになる。
【0018】
本発明では、ホルダー装置H1のブラケット3,4に位置決め部7を設けず、或は、位置決め部7を有していてもそれを利用せずに、図5,図6に例示するような形態の位置決め用のスタンド8を用いて使用することもできるので、次のこの点について説明する。
【0019】
スタンド8は、図5,図6の例に示したスタンド8を側面から見ると略凵状に形成され、その左右側壁8aに軸受8bを形成し、この軸受8bに本発明ホルダー装置H1の軸2を支持させると共に、側壁8aの前端面に、その面と前方へ突出させた底板8cの上面によって90度のコーナー部8dを形成し、このコーナー部8dに障子枠における左側の枠F2を載せて使用するように形成されている。
【0020】
図5,図6に例示したスタンド8にホルダー装置H1が一体化されたものでは、左側の枠F2に本発明ホルダー装置H1をセットし、この位置から障子紙1を手で右方へ引出し、その先端1Aを右側の枠F1に貼り着ける。この後、ホルダー装置H1の向きを図6のように変えて繰出端部1Bと中間部の障子紙1を棧fと左側の枠F2に貼り着け、このあとカッターで貼った紙1をカットする作業に進む。図5,図6に例示した装置は、例えば襖に襖紙を1回の操作で貼り着けるような場合に好適である。
【0021】
図5,図6のようにホルダー装置H1をスタンド8に軸2において装着した型式のものでは、ホルダー装置H1が図5の水平姿勢と、図6の下向き姿勢を自己保持できるように、軸2とその軸受の間にバネやゴムなどを利用したフリクション機構をかませたり、軸受8bの軸保持力をきつめに形成することにより、ホルダー装置H1がスタンド8の上で勝手に向きを変えないようにすることが望ましい。
【0022】
一方、本発明ではスタンド8の軸受8bをU字状などのオープン軸受に形成し、このオープン軸受8bにホルダー装置を着脱式でマウントする形式に構成することもできる。この形式のものでは、図3,図4で説明した要領と同じ要領で、ホルダー装置H1をスタンド8の軸受8bから外して手に持ち、障子紙1の先端1Aを右側の枠F1に貼り着け、そのまま当該ホルダー装置H1を図5の左側に引いて紙1を棧fから浮かせた状態で繰出し、繰出端1Bが左側の枠F2の上に来たら、このホルダー装置H1の軸2を、セットされているスタンド8の軸受8bに支持させてホルダー装置の姿勢を図6のように変えてこの紙1を障子枠に貼り着け、この後、先の例と同様にカッターによって紙1を枠F2の上でカットすることにより貼り着付けを終える。
【0023】
ところで、最近の日本人の高身長化や生活の多様化などを反映して、最近の障子枠Fはサイズも多様化し、また枠Fと棧fが同じ面ではなく棧fが外枠F1などより少し低く形成された障子枠Fが多く見られるようになった。
【0024】
そこで本発明では、障子紙の幅を整えるために、その紙を縦方向に(繰出し方向)に沿って切るためのカッターを本発明ホルダー装置に設ける。この場合において、障子枠Fのサイズに合せて障子紙を縦方向切断するために、前記カッターを障子紙の幅方向にスライド可能に設けることがある。また、紙押さえ部の長さを障子枠の内側に合うように調節するか、或は、紙押え部を紙幅に合ったものと取換えできるように形成する必要がある。
【0025】
障子枠のサイズに合せて障子紙を縦方向にまっすぐに切るため、カッターを、刃を縦方向(紙の繰出し方向)に向けて配置し、このカッターを障子枠のサイズに合せて横方向(紙の幅方向)にスライドさせる機能を持たせる。このとき、障子紙は枠に対して平行に引張り出せるように支持されているものとする。
【0026】
上記のような要請に応えることができる本発明ホルダー装置の例として、本発明では図7〜図9に例示したホルダー装置H2を構成したので、以下に説明する。なお、図7〜図9において、図1〜図6の符号と同一符号は同一部材,同一部位を示すものとする。
【0027】
図7〜図9において、11は障子枠Fを水平な姿勢で平らに載せることができる矩形板状の作業台で、本発明ホルダー装置H2が作業台11の左側の上面に架装されていると共に、作業台11の右側上面には障子紙1の先端部1Aを支持する掴み機構12が、作業台11の左右方向に移動可能にマウントされている。
【0028】
前記の作業台11は、その上面の下方寄りに障子枠Fの位置決めバー11aを有すると共に、裏面に脚11bを具備している。
【0029】
掴み機構12は、作業台11の縁(図7の上下辺)をスライド自在にホールドしたスライダ12a,12aにブラケット12b,12bを立て、このブラケット12b,12bに軸12cで支持されるアーム12d,12dを回転可能に設け、両アーム12d,12dに第2紙押え部材13を兼用する紙端掴み部材13を設けて構成されている。
【0030】
ここで、上記紙押え部材13(紙端掴み部材13)は、掴む紙幅に対応するため、部材本体13aに対してスライドできるスライド材13bと、スライド部材13bと本体13aの空隙を埋めるキャップ材13cを具備して形成されている。この紙押え部材13の構成は、作業台11の左側のホルダー装置H2における紙押え部6の押え部材61についても同様の構成が採られている。ここで61aは部材本体61bはスライド部材、61cはキャップ部材である。
【0031】
図7〜図9のホルダー装置H2は、紙1の幅を所要の幅に形成する、具体的には枠Fの幅に合せて、紙1をその繰出し方向に沿ってカットするためのカッター14が設けられている。このカッター14は、ホルダー装置H2の幅方向(図の上下方向)に沿って移動可能に設け、カットしたい紙幅に対応できるように設けられている。
【0032】
また、このホルダー装置H2は、上記カッター14の手前に、繰出される紙1に制動をかける繰出しブレーキ機構15が設けられている。このブレーキ機構15は、2本のバー部材15a,15bの間に紙1を通すことにより、バー部材15a,15bと紙1とのすべり摩擦によって繰出される紙1が繰出され過ぎないように作用すると共に、繰出した紙1を枠Fに対しピンと張るためのものである。
【0033】
作業台右側の掴み機構12をその作業台11に沿って図の左方に移動させ、作業台左側のホルダー装置H2から紙1の先端1Aをつまみ出し右側所定の位置に移動させ、紙押え部材13を下へ押し下げる。次に、左側のホルダー装置H2のブラケットアーム31,41を押し下げ、カッター溝6aにそって図示しないカッターを入れ紙1を切り離す。ここで、掴み機構12のスライド構造は、その簡易タイプとして枠Fをスライドガイドとして利用するようにしてもよい。
また、紙の繰出し送りを自動化する場合、送り機構を別に設け両端のホルダー装置H2と掴み機構12を固定するタイプとしてもよい。送りの自動化の例については、次に図10,図11を参照して説明する。
更に、上述した本発明貼着ホルダー装置は、作業性などから見た利便性や操作性に鑑み、作業台11を水平なむきから垂直な向きまでの間の姿勢を選択し、その選択した姿勢で使用するようにしてもよい。
【0034】
紙1の自動繰出し送り機構としては、図7〜図9で説明した本発明装置を例に取れば、ブレーキ機構15と紙押え部材61の間に、送出しローラ16a,16bを上下に配置して形成し、紙1を両ローラ16a,16bに挟持させて両ローラの間から送り出すようにする。また、送り出された紙1と枠Fの隙間を埋めるため押えローラ17を図10のように使用する。押えローラ17は2個以上設けることもある。このローラ17は、フィルムシートなどのシート地を面に貼着する場合の空気抜きとしても作用する。なお押えローラ17を設けた場合には、押え部材61を設けない構成とすることがある。押えローラ17が装置の左側に位置したとき、このローラ17が押え部材61と同じ働きをするからである。
【0035】
送り機構(図は送出しローラ16a,16b)により所定の位置まで紙1を送出し、作業台右側の紙押え部13d,13eで紙1の先端1Aを固定し、押えローラ17等で図の右側から左方へ押えて行く。この場合、右側の紙押え部13d,13eの付近では枠Fと紙1は接しているが、左側の押え部61,62の付近では枠Fと紙1は離れているため、引出した紙1の右側から押えローラ17により左方へ向って順次押えて行くと枠Fと紙1の間の空気は抜けて行く。そして、左側まで押えローラ17が行き着いた時、左側の紙押え部61を下げるかローラ17の進行に従って除々に押え部61を下げて行き最後に所定の位置で紙1の手前側1Bをカットする。
【0036】
次に本発明ホルダー装置におけるブレーキ機構について図12〜図14を参照して説明する。
【0037】
図12において、送出される紙1の通路の上端をA、枠Fの左側端をB、右側端をC、紙押え部をPに設定する。各点A,B,Cの位置は固定されているものとする。いま、点Pを点Bに近ずけようとすると、線分A,Cには張力が働くので、最後には破断してしまう。そこで、本発明では点Pが点Bに近付いても線分A,Cに張力を持たせつつ破断させないように、点Aにブレーキ機構を取付けた。
【0038】
ブレーキ機構の具体例を図13と図14に例示する。紙1の送出し通路を上側と下側とに分離し、分離した下側を、ホルダー装置本体と一体の通路部分として形成すると共に、分離した上側を、紙ロール1の取付軸2を中心として回転可能なアーム31,41に形成し、下側通路に接するようにブレーキ機構15をアームに架設する。このブレーキ機構15は図13と図14に示すように、アーム31,41の上,下運動を直接に下側通路に伝えず、スプリング15cを介して伝えるようにする。この結果、アーム31,41を押し下げると、スプリング15cを介して接触圧力が強くなり摩擦力が大きくなって紙の張りを増す。従って、スプリング15cの反発力を調節することにより目的とする紙の張りを得ることができる。
【0039】
ここで、ブレーキ機構15を下側通路に取付け、一定の圧力で送り出される紙をブレーキングするか、又は、アーム31,41を押下げるとき、ブレーキ機構15の上部を下げて送り出される紙をブレーキングするように形成すると、アーム31,41には紙押え部材のみを装着すれば足りる。また、ブレーキ力を得るため、図の例ではコイルスプリング15cを使用しているが、板スプリングや空気圧或は油圧を使うことも可能である。
【0040】
【発明の効果】
本発明は以上の通りであって、障子紙を貼るとき、貼られる障子紙にたるみやしわが寄ることなく均質に枠に張り付けることができるようにするため、ロール状に巻取られた障子紙をその両側において回転可能に支持する左,右のブラケット部材と、該ブラケット部材に支持された前記障子紙の前面側外周面にその外周面に沿って当てがわれる保持面を有し、かつ、該保持面と連続して前記障子紙が繰出される側に延出形成された繰出ガイドを具備して前記左右のブラケット部材の間に設られた紙繰出部と、この紙繰出部の先端部に形成した前記障子紙と平行な紙押え部を兼用するカッターガイド部と、該カッター部近傍に設けた位置決め部とによって障子紙張り付け用のホルダー装置を形成したので、不慣れな人であってもきれいな障子紙貼りを容易に実現することができる。
【0041】
また、本発明では、紙の送りを自動化したり、紙に所定の張力を与えるブレーキ機構を設けることにより、ホルダー装置を大型化することもでき、従って、壁面やガラス面などの広い面に対するシート材などの貼着作業を省力的かつ効率よく行う装置としてきわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ホルダー装置の一例の側断面図
【図2】図1のホルダー装置の平断面図
【図3】ハンディタイプの本発明ホルダー装置の一例によって枠に障子紙を貼り着ける状態を説明するために模式的に示した側面図
【図4】ハンディタイプの本発明ホルダー装置の一例によって枠に障子紙を貼り着ける状態を説明するために模式的に示した側面図
【図5】本発明の貼付用ホルダーを固定式スタンドにマウントした本発明ホルダー装置の別例の使用状態を説明するために模式的に示した側面図
【図6】本発明の貼付用ホルダーを固定式スタンドにマウントした本発明ホルダー装置の別例の使用状態を説明するために模式的に示した側面図
【図7】本発明ホルダー装置の他の例の平面図
【図8】図7のホルダー装置の正断面図
【図9】図7のホルダーの使用状態を説明するための正断面図
【図10】本発明ホルダー装置の紙繰出しを自動化した例の要素を示す正断面図
【図11】図10の装置の使用状態を示す正断面図
【図12】本発明ホルダー装置におけるブレーキ機構の作用を説明するための側面図
【図13】ブレーキ機構の一例の断面図
【図14】ブレーキ機構の別例の断面図
【符号の説明】
1 ロール状障子紙
2 軸
3,4 ブラケット
5 紙繰出部
6 カッターガイド部を兼ねた紙押え部
7 位置決め部
8 スタンド
Claims (5)
- ロール状に巻取られた障子紙をその幅方向の両側において回転可能に支持する左,右のブラケット部材と、該ブラケット部材に支持され前記障子紙の繰出し側の外周面に当てがわれる当接面を有する繰出ガイドとにより形成された紙繰出部と、この紙繰出部の紙繰出し側前方において前記ブラケット部材に設けた繰出される障子紙の幅方向と平行な紙押え部と、該紙押え部近傍において前記ブラケット部材に設けた切欠部であって障子枠に当てがう角度を変更できる位置決め部とを具備することを特徴とする障子紙の貼着用ホルダー装置。
- ロール状に巻取られた障子紙をその幅方向の両側において回転可能に支持する左,右のブラケット部材と、該ブラケット部材に支持され前記障子紙の繰出し側の外周面に当てがわれる当接面を有する繰出ガイドとにより形成された紙繰出部と、この紙繰出部の紙繰出し側前方において前記ブラケット部材に設けた繰出される障子紙の幅方向と平行な紙押え部とを具備した障子紙貼着用ホルダーを、前面下部に障子枠の位置決め部を形成したスタンドにマウントしたことを特徴とする障子紙の貼着用ホルダー装置。
- スタンドにマウントした貼着用ホルダーを平板状の作業台の一端に配置すると共に、この作業台の他端に、当該作業台に沿って移動可能な障子紙掴み機構、又は、位置固定の障子紙の掴み機構を設けた請求項2の障子紙の貼着用ホルダー装置。
- 位置固定の掴み機構を具備した貼着用ホルダー装置は、障子紙貼着用ホルダーの近くにロールによる紙の繰出し送り機構を設けた請求項3の障子紙の貼着用ホルダー装置。
- 紙繰出部の近傍に設けるブレーキ機構は、送出される紙に作用する抵抗力を調整できるように形成した請求項3の障子紙の貼着用ホルダー装置。
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