JPH09299846A - 壁紙糊付機 - Google Patents

壁紙糊付機

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JPH09299846A
JPH09299846A JP8141023A JP14102396A JPH09299846A JP H09299846 A JPH09299846 A JP H09299846A JP 8141023 A JP8141023 A JP 8141023A JP 14102396 A JP14102396 A JP 14102396A JP H09299846 A JPH09299846 A JP H09299846A
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roll
drive
upper frame
drive gear
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Kanji Miyaki
完志 宮木
Toshiki Shinkawa
俊樹 新川
Hideki Tsujii
英樹 辻井
Takashi Ikejima
貴志 池嶋
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Yayoi Chemical Industry Co Ltd
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Yayoi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上部フレームを閉めるときのギア同士の干渉
やギアに与える衝撃による歯先を破損させない壁紙糊付
機を得る。 【解決手段】 駆動軸26cは、駆動ギア26aと駆動
ローラ26を同軸に連結しており、両者の中間部にスラ
イドブラケット26bを貫通させている。軸受板26e
は、スライドブラケット26bを摺動可能にかつ上方に
移動可能にする長穴26dが形成されている。バネ26
gは、軸受板26eに取り付けられており、スライドブ
ラケット26bを下方に付勢して、上部フレームを閉め
たときに正常かみ合わせ位置になるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば屋内の壁面
にシート状壁装材を塗布するに際して長尺の壁装材の裏
面に糊を連続的に塗布する壁紙糊付機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図2は、後部にスリッタ1を取り付けた
従来の一般的な自動壁紙糊付機20の後面側の概略構成
図であり、図3は、図2の糊付機の側方からの概略(内
部)構成を示す説明図である。図2および図3に示すよ
うに、糊付機20は、本体部21とその内部に設けられ
た糊を保持する糊桶22、複数のロール23〜29、並
びにコントロールボックス30および脚部31から主に
構成されている。
【0003】本体部21は、開閉可能な上部フレーム2
1aと下部フレーム21bとを有しており、該本体部2
1の後面側でヒンジにより相互回動可能に接続されてい
る。この上部フレーム21a内あるいは下部フレーム2
1b内に、複数のロール23〜29が組み込まれてい
る。
【0004】脚部31は、本体部21を所定の高さで支
持するとともに、クロス芯棒33aを中心にロール状に
巻かれた壁装材(クロス)33のクロス芯棒33aを回
転可能に支持するクロス受けブラケット32を該脚部3
1の後面側に備えている。
【0005】コントロールボックス30は、内部に駆動
モータおよび制御装置(図示せず)を備え、外部前面に
操作パネル30aを備えて、本体部21の一方の側面に
着脱可能に取り付けられている。そして、駆動モータ
は、複数のロール23〜29のうちの下部フレームに設
けられた必要なロールの軸端に取り付けられたギヤと噛
合して各ロールが所定の周速比で連動するように駆動す
る構成となっており、駆動モータの駆動動作は、制御装
置によって制御されている。この制御装置には、コント
ロールボックス30に設置された操作パネル30aの所
定の操作により、制御装置に作動指令および作動条件を
含む制御情報信号が与えられるようになっている。
【0006】なお、複数のロール23〜29のうち上部
フレーム21a内には、クロス33を本体部21内に取
り込むための上側ピンチロール27aと、搬送されるク
ロスを上から押えて追従回転する押えロール28と、ク
ロス33に送り出し張力を付与する駆動ロール26等が
配設されている。これらのロールのうち必要なものに
は、軸端に取り付けられた所定の歯車が設けられてお
り、下部フレーム21bのモータと連動する歯車(ギ
ア)と噛合するように配列されている。また、ロールや
歯車の軸は、該上部フレーム21aのアルミ製等のフレ
ーム側板に穿たれた孔に直接又は固体潤滑リング(図示
せず)を介して軸受されている。
【0007】一方、下部フレーム21b内においては、
上側ピンチロール27aと対面してクロス33を挟み込
んで本体部21内に取り込むための下側ピンチロール2
7bと、搬送されるクロスの裏面に糊を塗布する比較的
重量の大きな糊付けロール23と、糊付けロール23へ
の糊付け量を調整するドクターロール24と、糊付けロ
ール23の下流側に位置してクロス21に塗布された糊
を均すための均しロール25と、糊桶22内の糊に部分
的に浸漬された状態で糊付けロール24と連動して回転
し、該糊付けロール24まで糊を持ち上げる糊上げロー
ル29とが、設けられている。それぞれのロールの内必
要なものには、所定の軸端に取り付けられた歯車が噛合
した状態で配列され、これらのロールや歯車は、下部フ
レーム21bのアルミ製などのフレーム側板に穿たれた
孔に直接又は固体潤滑リング(図示せず)を介して軸受
されている。
【0008】次に、糊付け作業について説明する。作業
者はまず、クロス33の幅(クロスの搬送方向と直交す
る方向の幅)を所望の幅寸法にするため余分な幅寸法の
耳を切断するために、スリッタ1の上面部に設けられた
スケールプレート16を目視しながら、オーバーカッタ
とアンダーカッタ(図示せず)を調整して所望のクロス
幅に設定する。
【0009】その後、作業者は、上部フレーム21aを
後部にヒンジ部を回動中心として、前側を上方へ持ち上
げて本体部21を開き、クロス33の先端部を上下フレ
ームの間から本体全部に引き出す。そして、上部フレー
ム21aを閉じて上下フレームの間にクロス33を挟み
込んだ状態とする。
【0010】次いで、糊付け初期設定をするために、コ
ントロールボックス30の操作パネル30aを操作し
て、モータを駆動させ、該モータの駆動に伴って複数の
ロール23〜29およびスリッタ1内に配設されている
オーバーカッタ2とアンダーカッタ3およびガイドロー
ル6を回転駆動させる。
【0011】そして、クロス33の先端を所定量引き出
して、スリッタ1で余分なクロスの耳を切断しながら、
糊付機本体部21の前面側に垂らし、モータの駆動を停
止させる。その後、作業者は、糊付けされていないクロ
ス33の先端部分を下部フレーム21bに配置されたカ
ッターガイド(図示せず)に沿って切り取り、糊付け初
期設定を完了する。
【0012】糊付け初期設定が完了した後、作業者は、
操作パネル30aから所望のクロス長を入力し、モータ
の駆動によってギヤで連結された本体部の複数のロール
23〜29およびスリッタ1のオーバーカッタ2、アン
ダーカッタ3、ガイドロール6等が所定の周速比で回転
し、所望のクロス幅にされつつ搬送される。さらに、本
体部内の糊上げロール29によって糊桶22内の糊が糊
付ロール23に塗布され、該糊付けロール23に塗布さ
れた糊がドクタロール24で調整され、押えロール28
による押え効果のもとに、搬送されるクロス33の裏面
に糊が塗布される。その後、糊付けされたクロス33
は、ドライブロール26と均しロール25とによって適
度な張力を与えられた状態で牽引されて本体部21前面
に送り出される。なお、この際に均しロール25とクロ
ス33の搬送速度との周速差による糊面の均し作用が与
えられる。
【0013】そして、所望のクロス長が前面に出てきた
らモータの駆動が一旦停止され、該クロス33をカッタ
ーガイドに沿ってカッタで切断するとともに、本体部2
1の前面に備えられたトレイ35上に堆積し、糊付けさ
れたクロス33を折り畳む。作業者は、この作業を必要
な枚数だけ繰り返し行う。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように、壁紙糊付
機を使用する作業者は、新たな作業や壁紙を交換する作
業の度に、上部フレーム21aを開閉する必要がある
が、その際に、上部フレームと下部フレームとの連鎖構
造においては、接続と切り離しが行われる。
【0015】即ち、下部フレーム21bに取り付けられ
ている糊付けロール23および均しロール25には、そ
れぞれ同軸の糊付けギア(図示せず)および均しギア
(図示せず)が備わっており、モータからの駆動力が伝
達されている。それらの駆動力は、上部フレーム21a
に取り付けられている駆動ロール26と同軸の駆動ギア
(図示せず)にも伝達される。
【0016】このため、上部フレーム21bを閉める際
には、上部フレームの駆動ギアと、これと歯合する下部
フレームの糊付けギア等が、相互にうまくかみ合わせる
必要がある。しかし、ギア同士のかみ合わせであり、上
部フレームを解放すれば、そこに設けられたギアはフリ
ーになって回動するので、再び閉じた場合に必ずしもそ
の前の歯合した相互位置関係の状態が維持されるもので
はない。
【0017】このため、上部フレームを閉める際に、上
部フレームの歯車と下部フレームの歯車とのかみ合い
が、常に円滑になされるとは限らない。すなわち、相互
にかみ合うギア同士が互いに干渉し合って、山と山とが
ぶつかってしまうときには、そのままでは上部フレーム
21bを完全に閉めることができない。また、無理やり
上部フレームを閉めようとすると、時にギアが破損して
しまうことがあり、好ましくない結果を生じる。
【0018】一方、この事態を避けようとするとするに
は、上部フレーム21bを閉める度にギアのかみ合わせ
に気を配らなければならず、開閉作業が煩雑になるとと
もに作業性の低下を招く。
【0019】本発明は、かかる課題を解決すべくなされ
たものであり、上部フレームを閉めるときのギア同士の
干渉やギアに与える衝撃による歯先の破損を防止すると
ともに、作業性の低下を防ぐことを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明では、開閉可能な上部フレームと下部フレームとを有
する本体部の内部に搬送されるシート状壁装材の裏面に
糊を塗布する壁紙糊付機において、前記上部フレームの
内部に設けられ、前記下部フレームのほぼ中央部に設け
られた糊付けロールとその下流位置に設けられた均しロ
ールとの中間位置で、搬送される壁装材を上部から押え
る駆動ロールと、前記上部フレームに設けられ、前記駆
動ロールに対して駆動力を伝達する駆動ギアと、前記下
部フレームに設けられ、前記駆動ギアと連結されて駆動
力を伝達する他のギアと、前記上部フレームと下部フレ
ームとを閉じた状態で前記駆動ギアと他のギアとが正常
に噛み合う位置に前記駆動ギアを保持すると共に、この
正常噛み合い位置から上方(前記上部フレームの開閉移
動方向の上方)への移動を許容するように前記駆動ギア
を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された駆動
ギアが前記保持手段の可動範囲内で前記正常噛み合い位
置に位置するように付勢する付勢手段とを備えた壁紙糊
付機を提供する。
【0021】駆動ギアは、上部フレームに設けられたも
のであり、駆動ロールに対して駆動力を伝達することが
できれば、両者の連結方法は特に問わない。したがっ
て、両者を同軸で直結した構造でも、ギア等を介在させ
た構造でも良い。
【0022】また、駆動ギアが駆動力を伝達する他のギ
アは、下部フレームに設けられたものであり、使用時に
は前記駆動ギアと噛み合って壁紙糊付機の内部に配置さ
れた駆動伝達系に連結されるものであれば足りる。例え
ば、壁装材を搬送するロールに連結されたギア、壁装材
の裏面に糊付けするロールに連結されたギア、壁装材の
裏面に付けた糊を均すローラに連結されたギアなどが対
象になる。
【0023】保持手段は、駆動ギアを保持する一方で、
上部フレームの開閉移動方向の上方(閉動作時の移動方
向の逆方向)への移動を許容するものであり、例えば、
駆動ギアの駆動軸の軸受部で構成しても良い。この場合
には、保持手段は移動を許容するものゆえ、この移動方
向に長さを有する長穴を軸受部の構成要素としても良
い。さらに、長穴内を摺動するとともに駆動軸を回動可
能に保持する支持部材をも構成部材とすることで、支持
部材で回動可能に保持するとともに、支持部材自体を移
動可能としてギアを移動させる構成としても良い。な
お、保持手段の可動範囲は、ギアの歯を保護するため
に、少なくとも駆動ギアのはの長さ分の移動量と同等か
それよりも大きいことが好ましい。
【0024】また、この保持手段の可動範囲は、下端の
端部分において駆動ギアを保持した場合に、駆動ギアと
これにかみ合う他のギアとが正常にかみ合う状態を維持
するものでなければならない。これは、かみ合い状態を
維持して的確に駆動力の伝達を行うと共に、ギア同士の
不要な摩耗等を防止するためである。
【0025】ここにいう駆動ギアと他のギアとが正常に
かみ合う位置というのは、壁紙糊付機が正常に作動する
のに支障にならない範囲において両ギアが互いにかみ合
う位置という意味である。一般的には、夫々の歯車の基
準ピッチ円同士が接している状態が最良であるが、少な
くとも両ギアが噛み合った状態で円滑に回転可能な場合
も含まれる。ただし、ギア同士がかじり合ったり、バッ
クラッシが大きすぎたりして、装置やギアの正常作動に
影響が及ぶようなものは除かれる。
【0026】付勢手段は、上記の正常かみ合い位置を保
持するとともに、閉動作時に衝撃を吸収するためのもの
であり、保持手段による移動方向に対して可動範囲の下
端部の正常かみ合い位置に駆動ギアが位置するように付
勢するものであれば、その種類は問わず、ばねやその他
の弾性部材であっても良い。
【0027】なお、駆動ギアは他の部材に駆動力を伝達
するので、その位置は基本的には固定されるべきもので
ある。即ち、あまり小さい力では、駆動ギアが移動して
空転してしまうからであり、正常かみ合い位置を維持す
るためには、かなり大きな力で駆動ギアを付勢しておく
必要がある。
【0028】このため、この付勢手段による付勢力は、
使用時を含む通常時には、外的影響により駆動ギアが移
動しない程度に強力なものであり、閉動作時の衝撃を干
渉できる程度の力を有する弾性部材により付勢するもの
であることが好ましい。
【0029】そして、駆動ギアは、これらの保持手段に
より正常かみ合い位置に保持されるとともに、付勢手段
によりそこに位置するように付勢されているので、駆動
ギアが下部フレームの他のギアと正確に連結され、上部
フレームの構成物に駆動力を確実かつ正確に伝達するこ
とができる。
【0030】さらに、保持手段は、駆動ギアと他のギア
との正常かみ合い位置よりも上方への移動を許容するの
で、上部フレームを閉じても駆動ギアは、他のギアと干
渉することはない。すなわち、上部フレームを閉じる際
に、駆動ギアと他のギアとが(例えば山同士が)ぶつか
った状態でも、付勢手段によりその衝撃を吸収して、更
に駆動ギアを上方にいったん移動させ、ギアの回転等の
作用によりギア同士のぶつかりが回避されて、正常かみ
合い位置に落ち着くこととなる。
【0031】なお、この保持手段における稼働範囲は、
正常かみ合い位置から上方であり、下端部が正常かみ合
い位置となるものであり、そこから上部への移動方向
は、必ずしも垂直上方でなくても良い。すなわち、上部
フレームの閉動作時における移動の衝撃を受ける構造で
あるため、その移動方向に可動できることが考えられ
る。その移動による衝撃力が吸収できる方向であれば、
特に限定されるものではない。
【0032】このため、一端移動した後に正常かみ合い
状態で下端部に落ち着くことを考慮すれば、垂直方向も
しくは移動方向(移動の接戦方向)からやや傾けた方
が、ギアの回転等も衝撃吸収に利用できるので好まし
い。
【0033】次に、請求項2に記載された発明では、請
求項1に記載の発明に係る壁紙糊付機おいて、前記駆動
ロールと前記駆動ギアとが同じ駆動軸に軸支され、前記
保持手段は、前記上部フレームの側面部に設けられた前
記駆動軸の軸受部から構成されており、該軸受部は、上
方(又は、前記上部フレームの開閉移動方向の上方)に
長さを有する長穴と、その長穴内を摺動すると共に前記
駆動軸を回動可能に保持する支持部材とから構成され、
前記付勢手段は、この軸受部において前記支持部材に直
接当接して付勢するバネ部材を備えていることを特徴と
する。
【0034】本発明における保持手段は、駆動軸の軸受
部から構成されており、また、この軸受部は、上部フレ
ームの側面板等に設けられた長穴と、個々に嵌り込んで
摺動する支持部材とから構成されている。この支持部材
は、長穴内を摺動するとともに駆動軸を回動可能に保持
するものであるので、駆動ギアの上方への移動がスムー
ズに行われると同時に、その回動を妨げるものではな
い。
【0035】なお、この発明においては長穴の長さ(支
持部材の移動可能な長さ)が、保持手段の可動範囲にな
るので、少なくとも駆動ギアの歯の長さ程度の移動量は
必要になる。
【0036】このように、この発明では、駆動ロールと
駆動ギアが同じ駆動軸に軸支されており、しかも、付勢
手段としてバネ部材を採用しているので、装置自体を簡
略化することができる。また、装置の使用時には、駆動
ギアと共に駆動ロールも移動しないので、クロスの送り
等も円滑に行われる。
【0037】請求項3に記載された発明では、前記駆動
ギアは、前記糊付けロールと同軸に軸支される糊付けギ
アと、前記均しロールと同軸に軸支される均しギアとの
双方に連結されるものであることを特徴とする。
【0038】この発明では、駆動ギアは下部フレームの
糊付けギアと均しギアとに連結されるものであり、二つ
のギアに同時に連結されることから、上部フレームの閉
動作時におけるかみ合い不良が発生し易いが、本発明の
保持手段と付勢手段により、この衝撃によるかみ合い不
良を回避して、確実かつ正確にギア同士の連結が行われ
る。
【0039】
【発明の実施の形態】図1に本発明に係る一つの実施形
態を示す。図1は、自動壁紙糊付機における駆動ローラ
26付近を部分的に表したものであり、同図(a)は側
方から見た図面であり、同図(b)は後方から見た図面
であり、図2及び図3の従来例と同じ構成部分には同じ
番号を使用している。なお、糊付けされる壁装材(クロ
ス)33は、図1(a)において、左(装置後)から右
(装置前)へ搬送される。
【0040】上部フレーム21aは、下部フレーム21
bと支点(ヒンジ)21cを介して接続されており、上
部にもちあげることで開閉可能となっている。上部フレ
ーム21aには、駆動ローラ26が設けられており、下
部フレーム21bには、駆動ローラ26の上流側に糊付
けローラ23、下流側に均しローラ25が設けられてい
る。
【0041】それぞれのローラには、ローラを回転させ
る駆動力を伝達するためのギアが同軸の端部に夫々設け
られている。すなわち、駆動ローラ26には駆動ギア2
6a、糊付けローラ23には糊付けギア(図示を省
略)、均しローラ25には均しギア(図示を省略)が夫
々のロールと同じ軸に連結されている。なお、このギア
とロールとの連結手段は、この実施形態では同軸のもの
を示しているが、それ以外でも良く、例えばギア等を介
在させても良い。
【0042】駆動ローラ26と駆動ギア26aとの間に
は、支持部材としてのスライドブラケット26bが配置
されており、両者を連結する駆動軸26cが回動可能に
保持されるようにスライドブラケット26bを貫通して
いる。
【0043】スライドブラケット26bは、下方にアー
ル部を持った部材であり、斜め後上方にスライドブラケ
ット26bが摺動するような長穴26dに嵌合されて配
設されている。また、スライドブラケット26bの側面
部は、長穴26dの幅に合わせた直線部で構成されてお
り、スライドブラケット26b自体は長穴26dに対し
て回動せず、その長手方向に摺動のみすることができる
構成となっている。
【0044】また、スライドブラケット26bは、駆動
軸方向外側に移動しないように、軸受板26eと互い違
いの突起26mが設けられており、さらに、駆動軸方向
内側に移動しないように、駆動軸26cのスライドブラ
ケット側に段付け26nが設けられている。このため、
スライドブラケット26bが軸方向に移動することはな
い。
【0045】長穴26dは、上部フレーム21aの側面
板である軸受板26eに設けられており、ギア等が外部
に直接表れないようにするために、その外部には外部カ
バー部材(図示せず)が装着される。なお、駆動軸の支
持部材としてのスライドブラケット26bおよび長穴2
6dは、本発明の駆動軸の軸受部並びに保持手段を構成
する。
【0046】長穴26dの下端部は、スライドブラケッ
ト26bの下端部と対向するように同様なアールをもっ
た形状で構成されており、スライドブラケット26bが
長穴26dの下端部に位置するときに、これらを安定か
つ確実に保持する構成となっている。
【0047】この長穴26dの下端位置にスライドブラ
ケット26bが位置する状態が、駆動ギア26aと他の
ギアとの正常かみ合い位置となるように、夫々の位置関
係が定められている。すなわち、上部フレーム21aと
下部フレーム21bとを閉じた状態で、上部フレームの
駆動ギア26aと下部フレームの糊付けギアおよび均し
ギアとが正常にかみ合う位置に駆動ギア26aを保持す
るように、駆動ギアの軸の位置が定められている。
【0048】したがって、この状態で装置を作動させれ
ば、駆動ギア26aは、糊付けギア等から駆動力の伝達
が正確かつ確実になされる。なお、正常かみ合い位置
は、かみ合うギア同士がかじったりバックラッシが大き
くなったりしない位置関係、すなわち装置の作動に影響
を与えない範囲での位置関係を意味するものである。
【0049】長穴の向き(駆動ギアの移動許容方向)
は、具体的には、正常かみ合い位置を加減として、そこ
から上方(又は、上部フレームの開閉移動方向に向かう
上方)であり、長手方向の長さは、正常かみ合い位置か
ら、少なくとも相互のギアの歯のかみ合い深さ程度の移
動を許容するものであれば良い。
【0050】次に、この実施形態では、付勢手段として
バネ26k等が設けられている。この付勢手段は、軸受
板26eの長穴26dの上側に、外側に突出したフラン
ジ26fを設け、このフランジ26fとには、スライド
ブラケット26bとの間に圧縮バネ26kを設けること
で、スライドブラケット26bを長穴26dの下端(正
常かみ合い位置)に常に付勢する構成としている。
【0051】より具体的には、フランジ26fにはナッ
ト26gが固定され、中間に突起部26hを持ったおね
じ26jと螺合しており、おねじ26jを回動させるこ
とにより、突起部26hの位置が相対的に上下する構成
となっている。圧縮バネ26kは、おねじ26jの下方
から挿入されており、その先端が突起部26hに係合し
てスライドブラケット26bを下方に付勢している。
【0052】したがって、おねじ26jを回動させるこ
とにより、バネ26kの付勢力を変更することができる
ため、例えば、ばね力が強過ぎて上部フレーム21aを
閉めたときに反動が大きいようであれば、それを弱く調
整すれば良い。しかし、駆動ギア26aは糊付けギア等
に駆動力を伝達するものであることから、付勢力をかな
り大きなものにする必要があるので、その調整範囲は、
最も弱くしても通常の使用時には、駆動ギア(駆動軸及
び駆動ロールも)が移動しない程度のものに構成されて
いる。
【0053】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、上
部フレームを閉めたときに、上部フレームに設けられた
駆動ギアと下部フレームに設けられた他のギアとが干渉
して歯先がぶつかっても、駆動ギアは上方へいったん移
動するので、各ギアに与える衝撃を緩和することがで
き、歯先の破損を防止することができる。また、作業者
は、ギアの干渉に気を配る必要がなくなるので、作業性
が向上する。
【0054】請求項2に記載された発明によれば、簡易
な構造で、上述の効果を得ることができる。
【0055】請求項3に記載された発明によれば、糊付
けギアと均しギアの歯先の破損をも防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る壁紙糊付機の駆動ギ
アの近傍を拡大して表した説明図であり、(a)は側方
から見た図面であり、(b)は後方から見た図面であ
る。
【図2】従来の壁紙糊付機全体を後面側から表した説明
図である。
【図3】従来の壁紙糊付機全体を側方から表した説明図
である。
【符号の説明】
21a・・・・・・上部フレーム 21b・・・・・・下部フレーム 21c・・・・・・支点 23・・・・・・・糊付けローラ 25・・・・・・・均しローラ 26・・・・・・・駆動ローラ 26a・・・・・・駆動ギア 26b・・・・・・スライドブラケット 26c・・・・・・駆動軸 26d・・・・・・長穴 26e・・・・・・軸受板 26f・・・・・・フランジ 26g・・・・・・ナット 26h・・・・・・突起部 26j・・・・・・おねじ 26k・・・・・・バネ 26m・・・・・・突起 26n・・・・・・段付け
フロントページの続き (72)発明者 池嶋 貴志 富山県西砺波郡福岡町本領70番地 ヤヨイ 化学工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉可能な上部フレームと下部フレーム
    とを有する本体部の内部に搬送されるシート状壁装材の
    裏面に糊を塗布する壁紙糊付機において、 前記上部フレームの内部に設けられ、前記下部フレーム
    のほぼ中央部に設けられた糊付けロールとその下流位置
    に設けられた均しロールとの中間位置で、搬送される壁
    装材を上部から押える駆動ロールと、 前記上部フレームに設けられ、前記駆動ロールに対して
    駆動力を伝達する駆動ギアと、 前記下部フレームに設けられ、前記駆動ギアと連結され
    て駆動力を伝達する他のギアと、 前記上部フレームと下部フレームとを閉じた状態で前記
    駆動ギアと他のギアとが正常に噛み合う位置に前記駆動
    ギアを保持すると共に、この正常噛み合い位置から上方
    の移動を許容するように前記駆動ギアを保持する保持手
    段と、 前記保持手段に保持された駆動ギアが前記保持手段の可
    動範囲内で前記正常噛み合い位置に位置するように付勢
    する付勢手段とを備えたことを特徴とする壁紙糊付機。
  2. 【請求項2】 前記駆動ロールと前記駆動ギアとが同じ
    駆動軸に軸支され、 前記保持手段は、前記上部フレームの側面部に設けられ
    た前記駆動軸の軸受部から構成されており、 該軸受部は、上方(前記上部フレームの開閉移動方向)
    に長さを有する長穴と、その長穴内を摺動すると共に前
    記駆動軸を回動可能に保持する支持部材とから構成さ
    れ、 前記付勢手段は、この軸受部において前記支持部材に直
    接当接して付勢するバネ部材を備えていることを特徴と
    する請求項1記載の壁紙糊付機。
  3. 【請求項3】 前記駆動ギアは、前記糊付けロールと同
    軸に軸支される糊付けギアと、前記均しロールと同軸に
    軸支される均しギアとの双方に連結されるものであるこ
    とを特徴とする請求項2記載の壁紙糊付機。
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