JP4724134B2 - 壁紙糊付機用スリッター - Google Patents

壁紙糊付機用スリッター Download PDF

Info

Publication number
JP4724134B2
JP4724134B2 JP2007037811A JP2007037811A JP4724134B2 JP 4724134 B2 JP4724134 B2 JP 4724134B2 JP 2007037811 A JP2007037811 A JP 2007037811A JP 2007037811 A JP2007037811 A JP 2007037811A JP 4724134 B2 JP4724134 B2 JP 4724134B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
wall covering
rotary blade
shaft
slitter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2007037811A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007175863A (ja
Inventor
源蔵 佐野
完志 宮木
俊樹 新川
賢一 前川
Original Assignee
ヤヨイ化学工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヤヨイ化学工業株式会社 filed Critical ヤヨイ化学工業株式会社
Priority to JP2007037811A priority Critical patent/JP4724134B2/ja
Publication of JP2007175863A publication Critical patent/JP2007175863A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4724134B2 publication Critical patent/JP4724134B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Nonmetal Cutting Devices (AREA)

Description

本発明は、壁紙糊付機で壁装材に糊を塗布する際に使用する壁紙糊付機用スリッター及び壁紙糊付機用スリッターユニットに関するものである。
壁紙糊付機は、帯状に搬送されるシート状壁装材を後方から引き入れられて前方から引き出される間にこのシート状壁装材の裏面へ糊の塗布を行なうものである。この壁紙糊付機の本体部には、フック等で着脱自在に取付けたり、一体化して取付けられた壁装材裁断装置(スリッター)によって、シート状壁装材の側縁部をその搬送方向に沿って裁断し、所望の壁装材幅に調整していた。
従来の一般的な壁紙糊付機用のスリッターは、シート状壁装材の搬送方向に対して直交方向に沿って平行に設けられた上下シャフトの対向位置に、上下一対の回転刃を構成するオーバーカッター(上刃)とアンダーカッター(下刃)とがそれぞれ軸止されており、この一対のカッターが搬送されるシート状壁装材を上下から挟んで裁断する構成であった(例えば、特許文献1参照)。
ところで、従来の壁装材施工法としては、重ね合わせ施工法、及び、突き合わせ施工法の2つの工法が代表的である。重ね合わせ施工法は、重ね切り施工法とも呼ばれ、隣り合う壁装材のジョイント部を数cm重ねた後に、両壁装材をカッター等の刃物で重ね裁断し、両壁装材の不要な部分を取り除いた後、ジョイントローラー等で納める施工法である。
一方、突き合わせ施工法は、突きつけ施工法とも呼ばれ、予め壁面に貼着した壁装材に別の壁装材を貼着する際に、隣接する壁装材同士の小口面を突き合わせて納める施工法である。
しかしながら、重ね合わせ施工法では、ジョイント部が比較的美しく仕上がるが、下地を直接切るために、下地表面が乾燥に伴う壁装材の縮みに追従できず、目透きや剥離クレームが発生することがあった。特に、下地材には石膏ボード等のように、糊付された壁装材を良好に貼着保持するため表面に紙材が貼着されている場合には、貼着後の壁装材の縮みによって下地材の紙材が両壁装材に引っ張られ、傷が入った部分が目透きとなって現れることがあった。
特開平8−309688号公報
そこで、現状では、突き合わせ施工法が、内装施工法の主流となりつつあるが、貼着される壁装材の小口部に高い直線性及び平滑性が要求されることとなり、裁断小口部に高い直線性及び平滑性を得ることができる壁装材糊付機用スリッターが待望されるに至った。
本発明は、裁断される壁装材の裁断小口部に高い直線性及び平滑性を得ることができ、構成が簡略化できる壁紙糊付機用スリッター及び壁紙糊付機用スリッターユニットを得ることを目的とする。
請求項1に記載された発明に係る壁紙糊付機用スリッターは、シート状の壁装材の搬送方向側縁部を搬送方向に沿って裁断する壁紙糊付機用スリッターにおいて、
前記壁装材の表面側又は裏面側の何れか一方のみで搬送方向に直交し、壁装材面に平行する位置に配されたシャフトと、
該シャフト上に軸止された前記壁装材を裁断する1枚の回転刃と、
前記壁装材を介した対向面側で前記シャフトと平行に配された取付軸と、
該取付軸に回動自在に軸支された円筒形の回転部材とを備え、
前記回転刃が、0.3〜1.0mm厚の片切刃であり、
前記回転部材が、
前記壁装材の裁断地点で前記回転刃の刃部に沿って前記壁装材面を一定高さ位置に保持する周壁部と、
前記裁断地点を端部とした前記回転刃の周縁部との部分的な重なり領域で前記回転刃に押圧される平坦面部とを有し、
前記回転部材の回転刃への当接部分が、前記回転刃への当接回動によって該回転刃を研ぐことが可能な砥材からなり、
前記壁装材が、前記1枚の回転刃によって裁断されることを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明に係る壁紙糊付機用スリッターは、請求項1に記載された壁紙糊付機用スリッターにおいて、
前記シャフトと、回転刃と、取付軸と、回転部材とが一つのハウジング内に配置され、
該ハウジングを前記壁装材の搬送方向に直交する軸線上の予め定められた位置に固定したことを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明に係る壁紙糊付機用スリッターユニットは、スリッター本体に対して着脱自在のユニットであって、
壁装材の表面側又は裏面側の何れか一方のみで搬送方向に直交し、壁装材面に平行する位置で回動可能に配置されるシャフトと、
該シャフト上に軸止された前記壁装材を裁断する1枚の回転刃と、
前記壁装材を介した対向面側で前記シャフトと平行に配置可能な取付軸と、
該取付軸に回動自在に軸支された円筒形の回転部材とを備え、
前記回転刃が、0.3〜1.0mm厚の片切刃であり、
前記回転部材が、前記壁装材の裁断地点で前記回転刃の刃部に沿って前記壁装材面を一定高さ位置に保持する周壁部と、前記裁断地点を端部とした前記回転刃の周縁部との部分的な重なり領域で前記回転刃に押圧される平坦面部とを有し、
前記回転部材の回転刃への当接部分が、前記回転刃への当接回動によって該回転刃を研ぐことが可能な砥材からなり、
前記壁装材が、前記1枚の回転刃によって裁断されることを特徴とするものである。
請求項に記載された発明に係る壁紙糊付機は、請求項1又は2に示した壁紙糊付機用スリッター又は請求項3に記載された壁紙糊付機用スリッターユニットを備えたものである。
本発明は、裁断される壁装材の裁断小口部に高い直線性及び平滑性を得ることができ、構成が簡略化できる壁紙糊付機用スリッターを得ることができるという効果がある。
本発明においては、壁装材の表面側又は裏面側で搬送方向に直交し、壁装材面に平行する位置に配されたシャフトと;該シャフト上に軸止された前記壁装材を裁断する回転刃と;前記壁装材を介した対向面側で前記シャフトと平行に配された取付軸と;該取付軸に回動自在に軸支された円筒形の回転部材と;前記回転刃が、肉薄の片切刃であり;前記回転部材が、前記壁装材の裁断地点で前記回転刃の刃部に沿って前記壁装材面を一定高さ位置に保持する周壁部と、前記裁断地点を端部とした前記回転刃の周縁部との部分的な重なり領域で前記回転刃に押圧される平坦面部とを有するものであるため、裁断される壁装材の裁断小口部に高い直線性及び平滑性を得ることができ、スリッターの構成が簡略化できる。
即ち、本発明では、1枚の回転刃によって壁装材を裁断する。この際に、壁装材の裁断地点で回転刃の刃部に沿って壁装材面を一定高さ位置に保持する周壁部を有する回転部材によって壁装材の撓みやブレ等が解消されることとなり、裁断される壁装材の裁断小口部に高い直線性及び平滑性を得ることができる。
更に、本発明では、回転部材が、裁断地点を端部とした回転刃の周縁部との部分的な重なり領域で前記回転刃に押圧される平坦面部とを有するため、回転刃の回転によって回転部材が容易に回動する。このため、回転部材を駆動する独自の駆動系が必要でなく、スリッターの構成を簡略化でき、従って、スリッターの裁断系をユニット化することが可能となる。
本発明における回転刃は、壁装材の表面側又は裏面側で搬送方向に直交する位置に配されたシャフトに軸支される。裁断される壁装材の裁断小口部により高い直線性及び平滑性を得るため、この回転刃は肉薄の片切刃とする。即ち、片切刃とすることにより、より高い裁断小口部の直線性を得る。刃の厚さは、薄ければ薄いほどより高い裁断小口部の平滑性を得ることが可能であるが、逆に回転刃の寿命が短くなる。従って、好ましくは、0.3〜1.0mm厚が好ましい。
本発明における回転部材は、壁装材の裁断地点で回転刃の刃部に沿って前記壁装材面を一定高さ位置に保持する周壁部を有するものであればよい。従って円筒状の周壁部を有する回転部材であればよい。しかも、この回転部材は、裁断地点を端部とした回転刃の周縁部との部分的な重なり領域で回転刃に押圧される平坦面部とを有し、壁装材を介した対向面側でシャフトと平行に配された取付軸に回動自在に軸線が軸支されているため、回転部材と回転刃との間隙が実質的になく、高い裁断小口部の直線性及び平滑性を得ることができる。尚、取付軸は壁装材を介した対向面側でシャフトと実質的に平行に配されるが、好ましくは回転刃に対して回転部材の平坦面が角度を持って当接するように数度傾けて配することにより、確実な壁装材の裁断効果が得られる。
更に本発明では、この回転部材の回転刃への当接部分が砥材からなるものとすることにより、使用に伴う回転刃の劣化が極力抑えられ、回転刃の長期にわたる使用が可能となる。砥材としては、回転刃への当接回動によって回転刃を研ぐことが可能な材質であればよく、例えばセラミック製の部材が選択される。
本発明においては、回転部材の径は、回転刃の径と比較して半分以下とすることにより、押圧された回転刃の回転によって、独自の駆動源を有さない回転部材が容易に回動することが可能となる。しかしながら、あまりにも小さくすると、壁装材の裁断地点で回転刃の刃部に沿って壁装材面を一定高さ位置に保持することが不可能となるため、好ましくは回転部材の径が、回転刃の径に対して、1/2以下1/4以上とする。
本発明においては、回転部材が回転刃の回転によって回転するため、回転部材自身を駆動する駆動系は必要ない。このため、シャフトと、回転刃と、取付軸と、回転部材とを一つのハウジング内に配置し、これを壁装材の搬送方向に直交する軸線上の予め定められた位置に固定することで、スリッターの構成を簡略化できる。
より好ましくは、このハウジングには、例えば彎曲した曲面を有し、該彎曲面上を裁断された壁装材の側縁部を滑らせつつ排出される耳切ガイドを備えることで、側縁部の排出もスムーズに行うことができる。
本発明の壁紙糊付機用スリッターユニットは、駆動手段を備えたスリッター本体に対して着脱自在のユニットであって、壁装材の表面側又は裏面側で搬送方向に直交し、壁装材面に平行する位置で駆動系の駆動によって回動可能に配置されるシャフトと;該シャフト上に軸支された前記壁装材を裁断する回転刃と;前記壁装材を介した対向面側で前記シャフトと平行に配置可能な取付軸と;該取付軸に回動自在に軸支された円筒形の回転部材とを備え;前記回転刃が、肉薄の片切刃であり;前記回転部材が、前記壁装材の裁断地点で前記回転刃の刃部に沿って前記壁装材面を一定高さ位置に保持する周壁部と、前記裁断地点を端部とした前記回転刃の周縁部との部分的な重なり領域で前記回転刃に押圧される平坦面部とを有するものであるため、裁断される壁装材の裁断小口部に高い直線性及び平滑性を得ることができ、スリッターの構成が簡略化できる。
図1は本発明の壁紙糊付機用スリッターを備えた壁紙糊付機の簡略構成を示す説明図である。図1に示す通り、自動壁紙糊付機本体部(1) には、主なロールとして上部構体(2) 内に糊付機本体部(1) 内に後部側から取り込まれたクロス(壁装材)(4) に糊付機本体部(1) の前部方向への送り出し張力を付与するための押さえステー(11)と、クロス(4) を上から押さえて追従回転するドライブロール(12)とが互いに所定間隔で平行に配列されるように、それぞれ上部構体(2) の側板に軸支されている。
また、下部構体(3) 内には、糊桶(5) 内に収容されている糊を下方で糊上げし、その上方で搬送されてくるクロス(4) の裏面に塗布する糊付ロール(6) と、糊付けロール(6) に接して糊量を調節するドクターロール(7) と、前記ドライブロール(12)と共にクロス(4) に適度な張力を与えて前部方向へ送り出す均しロール(8) とが、互いに所定間隔を持って平行に配列されるように、下部構体(3) の側板に軸支されている。
糊付機本体(1) の背面側には、図示しないフック状の固定部材で壁紙裁断装置(スリッター)(20)が取付けられている。本実施例の裁断装置(20)は、図示しない駆動源を裁断装置(20)に内蔵しているものを示しているが、糊付機本体から得てもよい。
クロスの糊付施工は、糊付機脚部(9) から後方へ伸びているクロス受けブラケット(10)に軸支されているクロス原反(14)からクロス(4) 先端を引き出し、壁紙裁断装置(スリッター)(20)の背面側から、寸動回動させて装置(20)内部へ引き込みつつ、回転刃によって両耳部(側縁部)を裁断しながら、装置(20)前方から引き出す。尚、両耳部(4a)は耳切ガイド(13)から排出される。
裁断装置(20)の前方から引出された裁断されたクロス(4) の先端を、上部構体(2) を開けた状態で糊付機本体部(1) の前方から垂らすように下部構体(3) 上に載置した後、上部構体(2) を閉めて所定ロール間に挟み込んだ初期設定状態を得る。
初期設定終了後、糊付機の駆動源モータ(図示せず)の駆動を開始すると共に、裁断装置(20)のモータ(図示せず)の駆動を開始する。これによって、クロス(4) の裁断装置(20)内の通過の際に回転刃の回転によって両耳部の裁断と、該裁断による幅調整後のクロス(4) の糊付機本体部(1) 内での糊付が連続的に行われる。尚、裁断装置の駆動源としては、糊付機の駆動源の駆動をギア等で伝達してもよい。
図2は裁断装置の要部の構成を示す正面図であり、図3は図2の側面図である。図2及び図3に示されるように、裁断装置(20)は、クロス(4) の裏面側で搬送方向に直交する位置に配されたシャフト(21)と、このシャフト(21)に軸止された回転刃(22)と、クロスの表面側でシャフト(21)と略平行に配された取付軸(23)と、この取付軸(23)に軸止された回転部材(24)とをクロス巾方向で対面する両端部に各々備える。尚、図1〜図3では、裁断装置の一方端のみの構成を示すが、他端の構成は一方端の対称となっているため、説明を省略する。
シャフト(21)は裁断装置(20)本体の側壁部までのびた駆動軸(28)に一端部を連結した丸棒である。他端にはベアリング(29)を介して裁断装置側壁部に取付けられる。回転刃(22)は、厚さが0.5mmの片切刃であり、回転刃取付ボス(25)にねじで取付けられる。回転刃(22)とこれを保持する回転刃取付ボス(25)とは、中心部分にシャフト(21)を貫通する貫通孔が形成され、シャフト(21)上を摺動自在に移動可能である。回転刃取付ボス(25)には、回転刃(22)に対向する端部に所謂コレットチャック機構(26)を備える。このチャック機構(26)は、シャフト(21)に対して、シャフトを中心として均等に配置された複数のつめ(図示せず)を備え、内側にねじ機構を備えた円筒(27)を回動して締めることにより、このつめを均等にシャフト軸心方向に移動させてシャフト(21)上の任意の位置で保持させる。
一方、取付軸(23)は、両端をベアリング(30)(31)で回動自在にした棒部材で、この取付軸(23)には、取付軸(23)に止めねじ(34)を押し当てて任意の位置に固定するストッパー(32)を備えている。このストッパー(32)には、スプリング(35)を介して回転部材取付ボス(33)が接続され、回転部材(24)を保持した回動部材取付ボス(33)を回転刃(22)方向に押圧している。
回転部材(24)は回転刃(22)の径と比較して、1/3となっているため、押圧された回転刃(22)の回転力によって、独自の駆動源を有さない回転部材(24)を保持した取付軸(23)が容易に回動することが可能となる。
回転部材(24)とこの回転部材(24)を保持する回転部材取り付けボス(33)との中央に形成される貫通孔(36)は、取付軸(23)に遊嵌する貫通丸孔構造である。これにより、回転部材(24)の回転刃(22)への充分な押圧力が確保されることは勿論のこと、回転部材(24)を取付軸線方向へ移動する場合もスムーズに行うことができる。
クロス(4) の裁断に当たっては、回転する1枚の回転刃(22)によって裁断される。この際に、クロス(4) の裁断地点(回転部材(24)と回転刃(22)との重なり領域の一端部)で回転刃(22)の刃に沿ってクロスを保持する回転部材(24)によってクロスの撓みやブレ等が解消されることとなり、裁断されるクロスの裁断小口部に高い直線性及び平滑性を得ることができる。尚、回転刃(22)によって裁断された端縁部(両耳部)(4a)は円弧状の耳切ガイド(13)から排出される。
尚、回転部材(24)と回転刃(22)とは、クロス(4) の裁断の際に、クロス(4) が回転部材(24)と回転刃(22)との間隙に侵入しないように、回転部材(24)を1度程度の角度を持たせて回転刃(22)と当接させるとよい。また、回転部材(24)は、セラミック製であり、回転刃(22)への当接回動によって回転刃(22)を研ぐことができ、使用に伴う回転刃(22)の劣化が極力抑えられ、回転刃(22)の長期にわたる使用が可能となる。
図4は別の回転刃取付ボス(45)の構成を示す説明図であり、a図は平面図、b図は正面図、c図は右側面図、d図は左側面図、e図は押圧片の平面図、f図は押圧片の正面図である。図1〜図3に示された回転刃取付ボス(25)は所謂コレットチャック機構(26)を備えたものであったが、図4はコレットチャック機構を用いない例を示す。
図4に示す通り、回転刃取付ボス(45)は口径が広くなった回転刃接触面(40)で回転刃を3本のねじで取付けられる。回転刃取付ボス(45)には、中心部分に破線で示した丸棒状のシャフト(21)を貫通する貫通孔(41)が形成され、シャフト(21)上を摺動自在に移動可能である。この貫通孔(41)は、断面が6角形で構成され、下面(46) に対して各々60度で立上る隣接する一組の立ち上がり面(47)(48)でシャフト(21)に当接される。この貫通孔(41)の一組の立ち上がり面(47)(48)と回転刃接触面(40)とは正確に直交するように構成される。
回転刃取付ボス(45)には、回転刃接触面(40)に対向する端部に保持機構を備える。この保持機構は、貫通孔(41)の一組の立ち上がり面(47)(48)に対して、シャフト(21)を押付ける機構を備える。具体的には、回転刃接触面(40)に対向する端部は、貫通孔(41)まで溝(42)が形成され、e図及びf図に示した押圧片(43)がこの溝(42)に嵌合される。押圧片(43)にはシャフト(21)を一組の立ち上がり面(47)(48)に押圧するためのU字の板バネ(44)を備える。
回転刃を装着した回転刃取付ボス(45)は、シャフト(21)上の任意の位置に移動させた後、押圧片(43)を回転刃取付ボス(45)の溝(42)に装着し、一対のねじで押圧片(43)をしっかりと取付ける。押圧片(43)には板バネ(44)を備えるため、板バネ(44)は、シャフト(21)を一組の立ち上がり面(47)(48)に押圧する。立ち上がり面(47)(48)は、回転刃接触面(40)に正確に直交するように構成されているため、シャフト(21)に対して、回転刃接触面(40)は正確に直交するように取付けられる。これにより、回転刃のブレがなくなり、壁装材の裁断小口部に高い直線性及び平滑性を得ることが出来る。
図5は別のスリッターの要部の正面構成を示す説明図である。図6は図5のスリッターの要部の側面構成を示す説明図である。図5及び図6に示す通り、スリッターの端部に装着されるスリッターユニット(50)を示す。このスリッターユニット(50)は、スリッター本体の一端部又は両端部に着脱自在に取付けることができる。ハウジング内部には、クロス(64)の裏面側で搬送方向に直交する位置に配されたシャフト(51)と、このシャフト(51)に軸止された回転刃(52)と、クロスを介した対向面側でシャフトと平行に配された取付軸(53)と、この取付軸(53)に軸止された回転部材(54)とを備える。
ハウジング(55)には、シャフト(51)と回転刃(52)とを保持する第1の部屋(60)が形成され、シャフト(51)は、両端をベアリング(59)を介して取付けられ、本ユニット(50)のシャフト(51)をスリッター本体の駆動軸に連結して設置する。シャフト(51)のほぼ中央部には、回転刃取付ボス(57)と固定ナット(65)とによって回転刃(52)が保持される。回転刃取付ボス(57)の一端側には、スプリング(58)がシャフト(51)を捲回して装着されており、このスプリング(58)によってシャフト(51)ごと回転刃(52)を回転部材(54)方向へ押圧する。回転刃(52)は、厚さが0.5mmの片切刃であり、回転刃取付ボス(57)と固定ナット(65)とで挟まれた状態で固定される。
ハウジング(55)の上部には、回転部材(54)及び取付軸(53)を保持する第2の部屋(61)と、この部屋(61)に隣接して、裁断されたクロスの側縁部が排出される耳切ガイド(62)が備わる。第2の部屋(61)の回転部材(54)は、取付軸(53)上の回転刃(52)と当接する位置に固定される。取付軸は両端に配されたベアリングを介してハウジングに回転自在に保持される。従って、回転刃(52)の回転に伴って回転部材(54)も回転する。回転部材(54)は回転刃に当接する部分がセラミック製の砥材からなるため、使用に伴って回転刃を研ぐことになり、回転刃の長期にわたる使用が可能となる。
第1の部屋(60)と第2の部屋(61)との間には、クロス(64)先端が導入される間隙(63)が形成され、回転刃(52)で裁断されたクロスの側縁部(耳部)は耳切ガイド(62)に導かれ、クロス(64)平面から次第に上部方向へ排出され、巾を裁断されたクロス(64)本流は間隙(63)を通過して、図示しない糊付機本体部へと導入される。
尚、本実施例のスリッターユニット(50)は、スリッター本体の一端部又は両端部にユニット(50)ごと着脱自在に取付けて用いるが、少なくともスリッター本体の一端部には、ユニット(50)をクロスの巾方向の位置にスライド可能に固定する機構を備えることにより、任意の巾寸に側縁部を裁断することが可能となる。また、本ユニットでは、回転刃(52)は第1の部屋及び第2の部屋を備えたハウジング内に納められ、極力露出しない構成となっているので、回転刃の裁断能力が劣化した場合には、ユニット(50)ごと交換することにより、交換に伴う作業者の回転刃による怪我を防止することも可能となる。
本発明の壁紙糊付機用スリッターを備えた壁紙糊付機の簡略構成を示す説明図である。 裁断装置の要部の構成を示す正面図である。 図2の側面図である。 別の回転刃取付ボスの構成を示す説明図である。 別のスリッターの要部の正面構成を示す説明図である。 図5のスリッターの要部の側面構成を示す説明図である。
符号の説明
(1) …糊付機本体部、
(2) …上部構体、
(3) …下部構体、
(4) …クロス(壁装材)、
(5) …糊桶、
(6) …糊付ロール、
(7) …ドクターロール、
(8) …均しロール、
(9) …糊付機脚部、
(10)…クロス受けブラケット、
(11)…押さえステー、
(12)…ドライブロール、
(13)…耳切ガイド、
(14)…クロス原反、
(20)…壁紙裁断装置(スリッター)、
(21)…シャフト、
(22)…回転刃、
(23)…取付軸、
(24)…回転部材、
(25)…回転刃取付ボス、
(26)…チャック機構、
(27)…円筒、
(28)…駆動軸、
(29)…ベアリング、
(30)…ベアリング、
(31)…ベアリング、
(32)…ストッパー、
(33)…回転部材取付ボス、
(34)…止めねじ、
(35)…スプリング、
(36)…貫通孔、
(40)…回転刃接触面、
(41)…貫通孔、
(42)…溝、
(43)…押圧片、
(44)…板バネ、
(45)…回転刃取付ボス、
(46)…下面、
(47)…立ち上がり面、
(48)…立ち上がり面、
(50)…スリッターユニット、
(51)…シャフト、
(52)…回転刃、
(53)…取付軸、
(54)…回転部材、
(55)…ハウジング、
(56)…駆動軸、
(57)…回転刃取付ボス、
(58)…スプリング、
(59)…ベアリング、
(60)…第1の部屋、
(61)…第2の部屋、
(62)…耳切ガイド、
(63)…間隙、
(64)…クロス、
(65)…固定ナット、

Claims (4)

  1. シート状の壁装材の搬送方向側縁部を搬送方向に沿って裁断する壁紙糊付機用スリッターにおいて、
    前記壁装材の表面側又は裏面側の何れか一方のみで搬送方向に直交し、壁装材面に平行する位置に配されたシャフトと、
    該シャフト上に軸止された前記壁装材を裁断する1枚の回転刃と、
    前記壁装材を介した対向面側で前記シャフトと平行に配された取付軸と、
    該取付軸に回動自在に軸支された円筒形の回転部材とを備え、
    前記回転刃が、0.3〜1.0mm厚の片切刃であり、
    前記回転部材が、
    前記壁装材の裁断地点で前記回転刃の刃部に沿って前記壁装材面を一定高さ位置に保持する周壁部と、
    前記裁断地点を端部とした前記回転刃の周縁部との部分的な重なり領域で前記回転刃に押圧される平坦面部とを有し、
    前記回転部材の回転刃への当接部分が、前記回転刃への当接回動によって該回転刃を研ぐことが可能な砥材からなり、
    前記壁装材が、前記1枚の回転刃によって裁断されることを特徴とする壁紙糊付機用スリッター。
  2. 請求項1に記載された壁紙糊付機用スリッターにおいて、
    前記シャフトと、回転刃と、取付軸と、回転部材とが一つのハウジング内に配置され、
    該ハウジングを前記壁装材の搬送方向に直交する軸線上の予め定められた位置に固定したことを特徴とする壁紙糊付機用スリッター。
  3. スリッター本体に対して着脱自在のユニットであって、
    壁装材の表面側又は裏面側の何れか一方のみで搬送方向に直交し、壁装材面に平行する位置で回動可能に配置されるシャフトと、
    該シャフト上に軸止された前記壁装材を裁断する1枚の回転刃と、
    前記壁装材を介した対向面側で前記シャフトと平行に配置可能な取付軸と、
    該取付軸に回動自在に軸支された円筒形の回転部材とを備え、
    前記回転刃が、0.3〜1.0mm厚の片切刃であり、
    前記回転部材が、前記壁装材の裁断地点で前記回転刃の刃部に沿って前記壁装材面を一定高さ位置に保持する周壁部と、前記裁断地点を端部とした前記回転刃の周縁部との部分的な重なり領域で前記回転刃に押圧される平坦面部とを有し、
    前記回転部材の回転刃への当接部分が、前記回転刃への当接回動によって該回転刃を研ぐことが可能な砥材からなり、
    前記壁装材が、前記1枚の回転刃によって裁断されることを特徴とする壁紙糊付機用スリッターユニット。
  4. 請求項1又は2に示した壁紙糊付機用スリッター又は請求項3に記載された壁紙糊付機用スリッターユニットを備えた壁紙糊付機。
JP2007037811A 2007-02-19 2007-02-19 壁紙糊付機用スリッター Expired - Lifetime JP4724134B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007037811A JP4724134B2 (ja) 2007-02-19 2007-02-19 壁紙糊付機用スリッター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007037811A JP4724134B2 (ja) 2007-02-19 2007-02-19 壁紙糊付機用スリッター

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000300410A Division JP2002103277A (ja) 2000-09-29 2000-09-29 壁紙糊付機用スリッター及び壁紙糊付機用スリッターユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007175863A JP2007175863A (ja) 2007-07-12
JP4724134B2 true JP4724134B2 (ja) 2011-07-13

Family

ID=38301547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007037811A Expired - Lifetime JP4724134B2 (ja) 2007-02-19 2007-02-19 壁紙糊付機用スリッター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4724134B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010253653A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Yayoi Chemical Industry Co Ltd 壁紙糊付機用スリッター及び該スリッターを備えた壁紙糊付機
JP5558965B2 (ja) * 2010-08-05 2014-07-23 ヤヨイ化学工業株式会社 壁紙糊付機

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000254893A (ja) * 1999-03-05 2000-09-19 Yayoi Kagaku Kogyo Kk 壁紙裁断装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04152095A (ja) * 1990-10-09 1992-05-26 Diafoil Co Ltd フィルムの切断方法
JPH07246590A (ja) * 1994-03-14 1995-09-26 Toray Ind Inc プラスチックフイルムの切断装置
JPH11107197A (ja) * 1997-09-29 1999-04-20 Kyokuto Sanki Co Ltd 壁紙とその裁断方法並びに壁紙糊付機用スリッター

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000254893A (ja) * 1999-03-05 2000-09-19 Yayoi Kagaku Kogyo Kk 壁紙裁断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007175863A (ja) 2007-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4724134B2 (ja) 壁紙糊付機用スリッター
JP2021075046A (ja) 壁紙糊付機
JP4854261B2 (ja) 壁紙糊付機用スリッター及び壁紙糊付機用スリッターユニット
JP5773779B2 (ja) 壁紙糊付機
JP2009292551A (ja) 両面テープ貼付装置
JP4590619B2 (ja) 壁紙自動糊付機
JP2009292554A (ja) 両面テープ貼付装置
JP2002103277A (ja) 壁紙糊付機用スリッター及び壁紙糊付機用スリッターユニット
JP2860620B2 (ja) スリッタ刃の油塗布装置
JP5512172B2 (ja) 壁紙糊付機用スリッター及び該スリッターを備えた壁紙糊付機
JP3143495U (ja) 壁紙糊付機用スリッターユニット
JP3655122B2 (ja) シート切断装置
KR100366310B1 (ko) 수정테이프제조장치
JP6029812B2 (ja) 壁紙糊付機用スリッター及び該スリッターを備えた壁紙糊付機
JP2008279569A (ja) スリッターの刃位置決め装置
JP4326052B2 (ja) 壁紙糊付機および壁紙裁断装置
JP4595130B2 (ja) 壁紙糊付機用スリッター
JP4988149B2 (ja) フィルムロールのトリミング装置
JP4723823B2 (ja) 自動壁紙糊付機
JP2010253653A (ja) 壁紙糊付機用スリッター及び該スリッターを備えた壁紙糊付機
JP4143813B2 (ja) 自動壁紙糊付機
JP4697906B2 (ja) 壁紙糊付機及び回転刃内蔵カートリッジ
JP4721484B2 (ja) 壁紙裁断装置
JP2000254893A (ja) 壁紙裁断装置
JP2000354809A (ja) 壁紙裁断装置及び手動壁紙糊付機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090618

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090810

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100624

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100707

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20100910

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110309

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110408

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250