JP2000354809A - 壁紙裁断装置及び手動壁紙糊付機 - Google Patents

壁紙裁断装置及び手動壁紙糊付機

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JP2000354809A
JP2000354809A JP11165012A JP16501299A JP2000354809A JP 2000354809 A JP2000354809 A JP 2000354809A JP 11165012 A JP11165012 A JP 11165012A JP 16501299 A JP16501299 A JP 16501299A JP 2000354809 A JP2000354809 A JP 2000354809A
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wall covering
wall
cutting
covering material
cloth
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JP11165012A
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English (en)
Inventor
Genzo Sano
源蔵 佐野
Kanji Miyaki
完志 宮木
Toshiki Shinkawa
俊樹 新川
Hideki Tsujii
英樹 辻井
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Yayoi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Yayoi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁装材の側縁部を直線的に切断できる壁紙裁
断装置の提供。 【解決手段】 手動糊付機20に着脱可能に取り付けら
れ、シート状の壁装材11を前記糊付機本体部へ搬送しな
がら搬送方向に沿って壁装11材の側縁部12を裁断する壁
紙裁断装置1において、壁装材11の搬送方向と直交する
方向に軸心を向けて壁装材11を上下から挟持しながら送
り出す2個一対のピンチロール3a,3bと、前記2個一対
のピンチロール3a,3bの壁装材11に対する押圧力を軸端
で個別に調整する圧力調整手段15を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば屋内の壁面
にシート状壁装材を貼り付ける際に長尺の壁装材の裏面
に糊を連続的に塗布する壁紙糊付機に対して、壁装材の
縁部を切断して所定幅に調整してから供給するための壁
紙裁断装置又はこのような裁断手段を備えた手動壁紙糊
付機に関するものであり、特に壁装材の側縁部を真直ぐ
に裁断するためのピンチロールを備えた壁紙裁断装置又
は手動壁紙糊付機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、手動壁紙糊付機においては、
後方から引き入れられて前方から引き出される間に長尺
のシート状壁装材の裏面へ糊の塗布を行なう糊付機に、
フック等で壁紙裁断装置を取付けて、壁装材の側縁部を
その搬送方向に沿って切断している。
【0003】具体的には、従来の壁紙裁断装置には、壁
装材の搬送方向に対して直交方向に沿って設けられたシ
ャフトに回転刃が軸支されている。そして、作業者は壁
装材を手動で糊付機本体内部へ引き入れ、糊付機本体部
前方から壁装材を引き出すようになっている。この際、
壁装材の裏面側から高速回転する回転刃を押し付けるこ
とによって壁装材の側縁部が裁断される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】壁装材の搬送を本体内
部の複数のローラで自動的に行う自動壁紙糊付機の場合
には、壁装材の引き出し力にばらつきが生じないので問
題はないが、手動壁紙糊付機では、作業者が手動で壁装
材を壁紙裁断装置から糊付機本体へ引き出しながら側縁
部の裁断を行わなければならない。このため、作業者の
引き出しの力加減によっては壁装材を真直ぐに引き出す
ことができず、左右いずれかの端部側へ片寄ってしまっ
たり、左右に波打った曲線状に引き出してしまう場合が
多い。この場合には、壁装材の側縁部も直線的に切断さ
れず、一方に片寄ったり、波形状に曲線的に切断されて
しまうという問題がある。そして、このように切断され
た壁装材を複数用いて壁面に並べて貼付すると、壁紙間
に隙間が生じてしまう。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、壁装材の側縁部を直線的に切断するこ
とができる壁紙裁断装置及び手動壁紙糊付機を提供する
ことを主な目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、手動糊付機に着脱可能に取
り付けられ、シート状の壁装材を前記糊付機へ搬送しな
がら搬送方向に沿って壁装材の側縁部を裁断する壁紙裁
断装置において、壁装材の搬送方向と直交する方向に軸
心を向けて壁装材を上下から挟持しながら送り出す2個
一対のピンチロールを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0007】本発明では、2個一対のピンチロールが搬
送方向と直交する方向に軸心を向けて配置されており、
壁装材をその幅方向で上下から挟持する。このため、搬
送中の壁装材はその幅方向で上下から押圧されることに
なり、これにより作業者の引き出し方に拘わらず壁装材
が真直ぐに送り出される。従って、壁装材が左右にずれ
たり波打った曲線状に送られることもなく、壁装材の側
縁部は直線的に裁断される。
【0008】本発明の2個一対のピンチロールは、壁装
材を真直ぐに引き出すため壁装材を挟持して送り出すも
のであればその構成は特に限定されることはない。例え
ば、ピンチロールの幅方向の全面に亘り壁装材を挟持す
る他、ピンチロールの軸の撓みを考慮して中央部をやや
膨らませたいわゆるクラウン形状にすることができる。
この場合には、ピンチロールの軸が撓んだ場合でも、一
対のピンチロールで壁装材をしっかりと挟持して送り出
すことができるという利点がある。
【0009】また、搬送される壁装材を真直ぐに送り出
すことができる程度に挟持できる位置であれば、2個一
対のピンチロールの配置も特に限定されるものではな
い。例えば、壁装材が裁断される前、即ち裁断位置の上
流側に配置する他、裁断後の下流位置に配置しても良
い。
【0010】壁紙裁断装置が取り付けられる手動壁紙糊
付機は、壁装材の搬送を作業者が壁装材を完全に手動で
引き出すことによって行うものの他、作業者が壁装材を
主に手動で引き出すと共に、手動による壁装材の引き出
しを補助するために本体内部のローラを回転させる補助
的駆動源を有する手動壁紙糊付機も含まれる。壁装材の
引き出しが主に手動で行われていれば、壁装材の左右方
向へのずれが生じるので、これを阻止するためである。
【0011】尚、本発明の壁装材裁断装置は、手動糊付
機と着脱可能であればその取付位置も特に限定しない。
例えば、糊付機本体部と着脱可能とする他、糊付機の脚
部と着脱可能とすることは任意である。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
壁紙裁断装置において、前記2個一対のピンチロールの
壁装材に対する押圧力を軸端で個別に調整する圧力調整
手段を更に備えたことを特徴とするものである。
【0013】上述のように壁装材には2個一対のピンチ
ロールによる上下からの押圧力がかかるが、壁装材の左
右の側縁部にかかる押圧力に差があると、真直ぐに引き
出すことはできない。例えば、長期間の使用等によりピ
ンチロールが摩耗等して、右側縁部に対する押圧力が左
側縁部に対する押圧力より大きくなった場合には、手動
で壁装材を引き出すと左側の方が引き出し量が多くなっ
てしまい、側縁部を真直ぐに裁断することが不可能とな
る。
【0014】本発明では、2個一対のピンチロールの壁
装材に対する押圧力を軸端で個別に調整する圧力調整手
段が設けられているので、圧力調整手段によって軸端の
押圧力が等しくなるように各端部を個別に調整すること
ができる。これによって壁装材の左右側縁部には同一の
押圧力が作用するので、壁装材を真直ぐに引き出して側
縁部を直線的に裁断することが容易となる。
【0015】本発明の圧力調整手段は、2個一対のピン
チロールの壁装材に対する押圧力を軸端で個別に調整す
るものであればその構成は特に限定されるものではな
い。例えば、圧力調整手段として、2個一対のピンチロ
ールを夫々移動させることにより両ロールの壁装材に対
する押圧力を調整したり、構造の簡易化のため一方のロ
ールを固定し他方のロールを移動させることにより押圧
力を調整するように構成することができる。また、壁装
材の真直ぐな引き出しをより確実に行うために軸端のみ
ならずピンチロールの全幅に亘り押圧力を調整するよう
に構成しても良い。
【0016】請求項3に係る発明は、シート状の壁装材
を手動で本体部の後方から引き入れて前方から引き出す
間に、該壁装材の裏面に糊を塗布する手動壁紙糊付機に
おいて、糊付機本体部へ搬送される前記壁装材の側縁部
を裁断する裁断手段を備え、前記裁断手段は、搬送方向
と直交する方向に軸心を向けて壁装材を上下から挟持し
ながら送り出す2個一対のピンチロールを備えているこ
とを特徴とするものである。
【0017】本発明は、請求項1に係る壁紙裁断装置を
裁断手段として手動壁紙糊付機に備えたものであり、請
求項1に係る発明と同様の作用効果を奏する。
【0018】本発明においても手動壁紙糊付機は、請求
項1に係る発明と同様に、壁装材の搬送を作業者が壁装
材を完全に手動で引き出すことによって行うものの他、
手動による壁装材の引き出しを補助する補助的駆動源を
有する手動壁紙糊付機も含まれる。
【0019】また、裁断手段は、手動糊付機に一体に設
けられる構成としても、糊付機に対して着脱可能に取付
ける構成としても良い。また、裁断手段は、壁装材の幅
を所望の長さに変更できるようにすべく、壁装材の幅方
向(搬送方向に対する直交方向)において位置調整可能
とし、任意の位置で側縁部を切断できるようにすること
が好ましい。
【0020】更に、裁断手段には、切断された壁装材側
縁部は糊付機本体に入り込み内部のロール等の回転を阻
害することを防止すべく、糊付機本体部内へ引き入れら
れる壁装材本体とは別経路へ導出するための誘導板を設
けることが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態につい
て、以下に図示例とともに説明する。図1は、本実施形
態の裁断装置の概略構成を示す側面透視図である。図3
は、本裁断装置を取り付けた状態の手動壁紙糊付機の概
略構成を示す側面透視図である。
【0022】本実施形態の裁断装置1は、手動糊付機本
体に取り付けられた状態で壁装材(以下、「クロス」と
いう。)を搬送しながら、クロス11の側縁部12を切
断するものである。
【0023】図1に示す通り、本実施形態の裁断装置1
は、クロス11の両側の側縁部12を搬送方向に沿って
切断する2個の薄板状の回転刃7と、上下一対のピンチ
ロール3a,3bと、ピンチロールのピンチ圧を調整す
るピンチ圧調節部15と、切断された側縁部12を装置
外部へ導出する誘導板8とから概略構成される。
【0024】本実施形態の裁断装置1は、糊付機と着脱
可能であり、裁断装置1の係止部9を糊付機背面のフッ
ク32に掛止させることにより糊付機に取り付けられる
ようになっている。
【0025】本実施形態の裁断装置1には、クロス11
の幅方向に対面するように2個の側板が設けられてお
り、対面する各側板は夫々上部側板13aと下部側板1
3bから構成される。図1に示すように両側板は軸支部
14で軸支され、この軸支部14を中心に上部側板13
aが下部側板13bに対し回動可能となっている。即
ち、軸支部14を中心として上部側板13aを上方に回
動させることにより、上部側板13aと下部側板13b
とは開いた状態となる。尚、図1は、上部側板13aと
下部側板13bとが閉じた状態を示している。
【0026】本実施形態の裁断装置1にはクロス11の
幅方向(搬送方向に対して直交する方向)と平行に延在
するステー4aにセットボルト(図示せず)で固定され
る取り付けボス4bを介して小型モータMが備え付けら
れている。
【0027】回転刃7は、本発明の裁断手段の一部を構
成するものであり、回転刃7の支軸が小型モータMの前
記幅方向と平行な回転出力軸5に同軸で固定されてお
り、このため、小型モータMの駆動によりその回転運動
が出力軸5を介して回転刃7へ伝達され、所定回転速度
で回転刃7が回転駆動される。
【0028】この回転刃7の位置決めは、裁断装置内を
搬送されるクロス11の搬送経路であるステー4a上の
接点から糊付機本体への引き入れ部を結ぶ直線より上方
位置に回転刃の頭頂部(刃先)が来るように設定されて
いる。これは、裁断装置内を搬送されるクロス11に対
して回転刃7が下側(裏面側)から押し上げる力が作用
する位置とするためである。この位置に回転刃7を設け
ることで、この押し付け力と回転刃7の高速回転によっ
て回転刃7上を摺動するクロス11が切断されながら糊
付機20へ搬送される。
【0029】また、小型モータMをステー4aに固定す
る取り付けボス4bは、セットボルトを弛めた状態にお
いて、ステー4aに沿って前記幅方向へスライド可能で
あるため、前記幅方向の任意の位置で小型モータMを固
定することができる。これによってクロス11の所望の
裁断幅に応じた裁断位置に回転刃7がくるように小型モ
ータMを位置決めすることができる。
【0030】尚、図1及び図3にはクロス幅方向の一方
の側のみ示されているが、他方の側についても同様の構
成である。
【0031】本実施形態では、クロス幅方向において対
面する2個の回転刃7を備えた構成となっているが、一
方の側縁部12を切断するための回転刃7を図示されて
いる1個のみで構成しても本発明の効果は達成される。
また、本実施形態では回転刃7をクロス11の裏面側か
ら押しつけて側縁部12を切断しているが、上下一対の
回転刃を設け、両回転刃でクロスを挟みながら回転させ
て側縁部を切断するようにしてもよい。
【0032】上下一対のピンチロール3a,3bは、裁
断装置1に引き入れられたクロス11を挟持しながら糊
付機本体部へ送り出すものであり、クロスのない状態で
互いに当接するゴム製上側ロール3aとアルミ製下側ロ
ール3bとから構成される。尚、下側ロール3bはゴム
製としても良い。
【0033】各ロールはクロス11の搬送方向の上流
側、即ち図1における回転刃7の右側位置に配置されて
いる。そして、上側ロール3aは、両側の上部側板13
aに軸端で固定されたシャフト6aに軸支され、下側ロ
ール3bは両側の下部側板13bに軸端で固定されたシ
ャフト6bに軸支されている。このため、上部側板13
aを上方に回動させて開けると上側ロール3aと下側ロ
ール3bとが離れ、クロス11を各ロール間に導入可能
となる。一方、図1のように上部側板13aと下部側板
13bとを閉じると、導入されたクロス11が上側ロー
ル3aと下側ロール3bとにより挟持されるようになっ
ている。
【0034】作業者がクロス11を糊付機本体側から引
き出すと、クロス11は矢印B方向へ搬送され、それに
伴いクロス11を挟持した状態で上側ロール3aは図1
における時計回りに、下側ロール3bは反時計回りに回
転する。
【0035】図2は上下一対のピンチロールの断面図で
あり、図2(a)が上側ロール3a、図2(b)が下側
ロール3bの各断面図である。図2(a)に示すように
上側ロール3aのクロス11に当接する面を示す稜線は
直線となっているが、図2(b)に示すように下側ロー
ル3bの当該当接面を示す稜線は中央部で両端部よりや
や膨らみを有している。これは、両ロールの互いの押圧
力によってロール軸に撓みが生じた場合でも上下一対の
ロール3a,3bでクロス11を確実に挟持できるよう
にするためである。
【0036】このように搬送されるクロス11は上側ロ
ール3aと下側ロール3bとでしっかりと挟持されて送
り出されることになり、作業者のクロス11の引き出し
方に拘わらず、クロス11を真直ぐに引き出すことがで
き、これにより回転刃7によってクロス側縁部12を直
線的に裁断することが可能となる。
【0037】尚、本実施形態のピンチロールは、上側ロ
ール3aと下側ロール3bとでその断面形状が異なって
いるが、両ロールともその断面形状を平坦としても本発
明の効果は達成される。
【0038】ピンチ圧調節部15は、上側ロール3aと
下側ロール3bのピンチ圧を調整するものであり本発明
の圧力調整手段を構成する。本実施形態の裁断装置1で
は、ピンチ圧は上側ロール3aの下側ロール3bに対す
る押圧力を増減することによって調整される。
【0039】ピンチ圧調節部15は上側ロール3aの両
側の軸端に夫々設けられており、図1に示すように、シ
ャフト6aの軸受ブッシュ18と、軸受ブッシュ18を
嵌合する支持部材19bと、軸受ブッシュ18をその上
方から付勢するスプリング16と、スプリング16によ
る付勢力を調整する六角穴付きボルト17aと、当該ボ
ルト17aに螺合するナット17bと、ナット17bを
支持する板状部材19aとから構成される。尚、図1に
は一方の側のピンチ圧調節部15の構成を示している
が、他端についても同様である。
【0040】支持部材19bは、上部が略正方形で下部
が略半円形状の孔部19cを有している。シャフト6a
の軸受ブッシュ18はこの孔部19cに嵌めこまれて支
持部材19bと一体となっている。板状部材19aは上
部側板13aに固定されており、ボルト17aと螺合し
て貫通させる貫通孔(図示せず)を有している。
【0041】ボルト19aは、その上面にスパナ等の工
具と嵌合させてボルト17aを軸心周りに回転させるた
めの六角穴(図示せず)を有している。ボルト17a下
端と軸受ブッシュ18上部との間にはスプリング16が
介在配置されており、スプリング16の弾性力によって
軸受ブッシュ18を下方に付勢する。
【0042】即ち、ボルト17aを時計回りに回転させ
て締めると、ボルト17aは回転しながら下方に軸方向
移動してスプリング16を押圧する。この時、スプリン
グ16の弾性力によって軸受ブッシュ18に対する付勢
力が強くなり、軸受ブッシュ18と支持部材19bとは
上側ロール3aを下側ロール3bに対して押圧する。こ
のため上側ロール3aと下側ロール3bのピンチ圧が増
加する。
【0043】一方、ボルト17aを反時計回りに回転さ
せると、ボルト17aは上方に軸方向移動するのでスプ
リング16の軸受ブッシュ18に対する付勢力が弱ま
る。これにより軸受ブッシュ18と支持部材19bの上
側ロール3aに対する押圧力は緩和し、上側ロール3a
と下側ロール3bのピンチ圧が減少する。
【0044】ここで、ボルト17aはピンチ圧調整後緩
まないようにナット17bによって板状部材19aに固
定される。
【0045】このように、長期間の使用によってピンチ
ロール3a,3bに摩耗等が生じて一方の端部における
ピンチ圧が変化した場合でも、ボルト17a、スプリン
グ16、ナット17b、軸受ブッシュ18及び支持部材
19bによって両軸端におけるピンチ圧を等しくなるよ
うに個別に調整すれば良いので、クロス11を真直ぐに
引き出して、側縁部12を直線的に切断することが容易
になる。
【0046】誘導板8は小型モータMのフレームに回転
刃7の上方を覆うように取り付けられており、回転刃7
の形状に沿って断面が略円弧状となるように上方に膨ら
んで湾曲している。このため、この誘導板8によって、
クロス11の側縁部12は、糊付機本体部に引き入れら
れるクロス11本体とは別経路へ導出される。
【0047】次に、本実施形態の裁断装置1を取り付け
る手動壁紙糊付機について説明する。この手動糊付機2
0は、作業者がクロス11を手動で引き出しながらクロ
ス裏面に糊付けするものであり、上部構体21と内部に
糊桶23を備えた下部構体22とで構成され、この上下
部構体(21,22)内に複数のロールが互いにギアを
介して配列されている。
【0048】図3に示すように、糊付機20の本体部に
は、主なロールとして上部構体21内に糊付機本体部内
に後部側から取り込まれたクロス11に糊付機本体の前
部方向への送り出し張力を付与するための押さえステー
24と、クロス11を上から押さえて追従回転するドラ
イブロール25とが互いに所定間隔で平行に配列される
ように、それぞれ上部構体21の側板に軸支されてい
る。
【0049】また、下部構体22内には、糊桶23内に
収容されている糊を下方で糊上げし、その上方で搬送さ
れてくるクロス11の裏面に塗布する糊付ロール26
と、糊付けロール26に接して糊量を調節するドクター
ロール27と、前記ドライブロール25と共にクロス1
1に適度な張力を与えて前部方向へ送り出す均しロール
28とが、互いに所定間隔を持って平行に配列されるよ
うに、下部構体23の側板に軸支されている。
【0050】上記裁断装置1によって側縁部12を裁断
して所定幅に調整されたクロス11の糊付を行う際に
は、まず、前記の如く係止部9を糊付機20のフック3
2に掛止した状態で、裁断装置1の上部側板13aを開
ける。そして、セットボルトを緩め、取り付けボス4b
をステー4aに沿ってクロスの幅方向にスライドさせ
る。クロスが所望の裁断幅となる位置でセットボルトを
締めることにより、回転刃7及び小型モータMが位置決
めされる。
【0051】次いで、糊付機脚部30から後方へ伸びて
いるクロス受けブラケット31に軸支されているクロス
原反10からクロス先端を引き出し、壁紙裁断装置1の
背面側から装置内部へ引き込み、下側ロール3bと回転
刃7上方を通過させて装置前方から引き出す。その後、
上部側板13aを閉じ、クロス11を上側ロール3aと
下側ロール3bとにより挟持させる。
【0052】必要があれば、上側ロール3aの各軸端に
おいて、上述のようにスパナ等の工具により六角穴付き
ボルト19aを回転させて上側ロール3aと下側ロール
3bの両軸端のピンチ圧が等しくなるように個別に調節
する。
【0053】次いで、裁断装置1の前方から引出された
クロス11の先端を、上部構体21を開けた状態で糊付
機20の本体部の前方から垂らすように下部構体23上
に載置した後、上部構体21を閉めて所定ロール間に挟
み込んだ初期設定状態を得る。
【0054】初期設定終了後、糊付機の駆動源モータ
(不図示)の駆動を開始すると共に、裁断装置1のモー
タMの駆動を開始する。そして作業者は糊付機本体の前
方からクロス11を手動で引き出す。これによって、ク
ロス11の裁断装置内の通過に伴う回転刃7の回転によ
る側縁部12の切断と、該切断による幅調整後のクロス
11の糊付機20の本体部内での糊付が連続的に行われ
る。
【0055】本実施形態では、上下一対のピンチロール
3a,3bを側縁部の裁断位置の上流側、即ち裁断前の
位置に配置しているが、裁断後である裁断位置の下流側
に配置しても良い。裁断位置の上流側、下流側に拘わら
ずクロス11を上下一対のピンチロール3a,3bによ
って挟持していれば、真直ぐに引き出されるからであ
る。
【0056】本実施形態では、手動壁紙糊付機に別体の
裁断装置を取付ける場合を示したが、回転刃7、上下一
対のピンチロール3a,3bを糊付機に一体的に備え付
ける構成としても良い。
【0057】また、本実施形態では、裁断装置を手動糊
付機に取付けた場合を示したが、クロスの搬送を主に手
動で行いモータ等の駆動源により手動によるクロスの引
き出しを補助する壁紙糊付機に裁断装置を取り付けるよ
うにしても本発明の効果は達成される。
【0058】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1及び請求項
3に係る発明は、壁装材の搬送方向と直交する方向に軸
心を向けて壁装材を上下から挟持しながら送り出す2個
一対のピンチロールを備えているので、作業者の壁装材
の引き出し方に拘わらず壁装材の側縁部を直線的に切断
でき、複数の壁装材を壁に並べて貼付する際壁装材間に
隙間ができることもなく内装仕上がりを良好にすること
が容易になるという効果がある。
【0059】請求項2に係る発明は、2個一対のピンチ
ロールの壁装材に対する押圧力を軸端で個別に調整する
圧力調整手段を備えているので、ピンチロールが長時間
の使用により摩耗等によってピンチ圧が変化した場合で
も、自在にピンチ圧を調整して常に壁装材側縁部を直線
的に裁断できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態としての壁紙裁断装置の
概略構成を示す側面透視図である。
【図2】上下一対のピンチロールの断面図であり、図2
(a)が上側ロールの断面図、図2(b)が下側ロール
の断面図である。
【図3】図1の裁断装置を手動壁紙糊付機に取付けた状
態を示す側面透視図である。
【符号の説明】
1:壁紙裁断装置 3a:上側ロール 3b:下側ロール 4a:ステー 4b:取り付けボス 5:回転出力軸 6a,6b:シャフト 7:回転刃 8:誘導板 9:係止部 10:クロス原反 11:クロス 12:クロス側縁部 13a:上部側板 13b:下部側板 14:軸支部 15:ピンチ圧調節部 16:スプリング 17a:六角穴付きボルト 17b:ナット 18::軸受ブッシュ 19a:板状部材 19b:支持部材 19c:孔部 20:手動壁紙糊付機 21:上部構体 22:下部構体 23:糊桶 24:押さえステー 25:ドライブロール 26:糊付ロール 27:ドクターロール 28:均しロール 30:糊付機脚部 31:クロス受けブラケット 32:フック M:小型モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B26D 7/06 B26D 7/06 F (72)発明者 新川 俊樹 富山県高岡市下麻生4649番地 ヤヨイ化学 工業株式会社内 (72)発明者 辻井 英樹 富山県高岡市下麻生4649番地 ヤヨイ化学 工業株式会社内 Fターム(参考) 3C021 AA04 DA02 DA07 DA13 DC00 4D075 AC21 AC35 AC86 CA48 DA04 DB18 DC02 EA35 4F040 AA22 AB01 AC01 BA23 CB15 DA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動糊付機に着脱可能に取り付けられ、
    シート状の壁装材を前記糊付機へ搬送しながら搬送方向
    に沿って壁装材の側縁部を裁断する壁紙裁断装置におい
    て、 壁装材の搬送方向と直交する方向に軸心を向けて壁装材
    を上下から挟持しながら送り出す2個一対のピンチロー
    ルを備えたことを特徴とする壁紙裁断装置。
  2. 【請求項2】 前記2個一対のピンチロールの壁装材に
    対する押圧力を軸端で個別に調整する圧力調整手段を更
    に備えたことを特徴とする請求項1に記載の壁紙裁断装
    置。
  3. 【請求項3】 シート状の壁装材を手動で本体部の後方
    から引き入れて前方から引き出す間に、該壁装材の裏面
    に糊を塗布する手動壁紙糊付機において、 糊付機本体部へ搬送される前記壁装材の側縁部を裁断す
    る裁断手段を備え、 前記裁断手段は、搬送方向と直交する方向に軸心を向け
    て壁装材を上下から挟持しながら送り出す2個一対のピ
    ンチロールを備えていることを特徴とする手動壁紙糊付
    機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016132078A (ja) * 2015-01-21 2016-07-25 デュプロ精工株式会社 連続用紙処理装置及び連続用紙処理方法
CN108147049A (zh) * 2017-12-21 2018-06-12 重庆洛昂机械有限公司 皮带输送机滚筒包胶安装装置
CN112847457A (zh) * 2021-02-19 2021-05-28 江西赣电电气有限公司 一种绝缘纸板裁切工具

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