JP4718104B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不揮発性半導体記憶装置の構造と製法に関し、特に、マイクロコンピュータに代表される論理演算機能を有する半導体装置と同一基板上に搭載する不揮発性半導体記憶装置の製造技術に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体不揮発性メモリセルを論理用半導体装置と同一のシリコン基板上に混載することで、高機能の半導体装置を実現することが可能になる。それらは、組み込み型マイクロコンピュータとして、産業用機械、家電品、自動車搭載装置などに広く用いられている。混載された不揮発性メモリには、そのマイクロコンピュータが必要とするプログラムを格納しておき、随時、読み出して使用するのが一般的である。 論理用半導体装置と混載する不揮発性メモリとして、選択用MOS型トランジスタと記憶用MOS型トランジスタからなるスプリットゲート型セルが挙げられる。この方式は、メモリを制御する周辺回路の面積が小さくて済むために、混載用途では主流となっている。関連する技術文献として、アイ・イー・イー・イー,ブイエルスアイ・テクノロジー・シンポジウム(IEEE, VLSI Technology Symposium)の1994年予稿集71ページ乃至72ページ(非特許文献1)、特開平5−48113号公報(特許文献1)、特開平5−121700号公報(特許文献2)などが挙げられる。本発明は、選択用MOS型トランジスタと記憶用MOS型トランジスタ、双方のゲート電極を独立に駆動することが出来るメモリセル構造に関わりが深く、その例として、特開平6−181319号公報(特許文献3)などが挙げられる。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−48113号公報
【特許文献2】
特開平5−121700号公報
【特許文献3】
特開平6−181319号公報
【非特許文献1】
アイ・イー・イー・イー,ブイエルスアイ・テクノロジー・シンポジウム(IEEE, VLSI Technology Symposium)、1994年予稿集、71ページ〜72ページ
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
半導体装置の微細化と低電圧化は益々進み、性能は向上を続けてきた。その一方で、加工の難度は高くなり、基板上に形成される段差、即ち、加工により生じた高低差のある領域の上に、微細なパターンを形成することも困難になってきた。例えば、フォトリソグラフィ技術では、ある平面上で理想的な焦点を結ばせて微細なパターンを精度良く形成する事は可能であるが、その焦点面から上下方向に離れるにつれて、パターンは十分解像しなくなる。この傾向は、パターンが微細になればなるほど顕著になることが知られている。従って、素子構造に起因する段差を如何に小さく抑えるかが重要である。特に、論理用MOS型トランジスタの他に、不揮発性メモリセル、その制御を行うための高耐圧MOS型トランジスタなどの種類の異なる素子を、同一基板上に形成せねばならない半導体装置の場合は、さらに深刻である。これらの段差は、ゲート酸化膜を複数水準にわたって形成するための洗浄や、ゲート電極の高さそのものによって生じる。複数の段差の生成をできるだけ抑える製造方法が必要になる。
【0005】
論理用半導体装置の製法では、配線の自由度の高さや動作の高速性を向上させるために、ゲート電極とソース・ドレイン等の拡散層の寄生抵抗を低減させる必要がある。一般には、シリコンと高融点金属の合金であるシリサイドを自己整合的に形成する、サリサイド化プロセス(Selfaligned Silicidation)を用いる。不揮発性メモリセルに格納された情報を高速で読み出す場合、メモリセル部分もサリサイド化工程を省略することはできない。しかし、メモリセル毎に選択MOS型トランジスタが存在するスプリットゲート型で、選択MOS型トランジスタもしくは記憶用MOS型トランジスタとの距離が非常に近い場合や、どちらかのゲート電極が自己整合構造をとる場合には、通常の方法でサリサイド化を行うことは難しい。双方のゲート電極間あるいはゲート電極と拡散層が、シリサイドによって短絡する不良が発生する可能性が高まるからである。短絡不良が発生しにくく、論理用MOS型トランジスタと整合性が良い製造方法が必要になる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
段差の発生を少なくするために、通常のMOS型トランジスタのゲート酸化膜を、全て形成し、後に素子分離構造を形成する。この工程順序により、不要なゲート酸化膜を除去する際の洗浄が素子分離構造に及ぶことを防ぎ、結果として、半導体基板上の段差発生を抑制する。
【0007】
不揮発性メモリセルの自己整合電極を形成する場合、それを形成したい側壁部を先に露出させ、自己整合電極を形成する。自己整合電極を形成しない側壁を後で形成することにより、不要な自己整合電極が形成されるのを防止する。この工程順序により、不要なゲート電極による短絡その他の不良を防止する。
【0008】
選択MOS型トランジスタと記憶用MOS型トランジスタからなる不揮発性メモリセルのゲート電極の内、記憶用MOS型トランジスタのゲート電極はシリサイド化しない。選択用MOS型トランジスタは、プログラムの呼び出しのために高速に動作する必要があるので、そちらはシリサイド化を行う。記憶用MOS型トランジスタのゲート電極は、配線層で裏打ちすることで抵抗を低減する。この手法により、シリサイドによる2種類のゲート電極間の短絡を抑止する。
【0009】
側壁にサイドウォール・スペーサを形成できない自己整合電極、及びその電極に隣接する拡散層は、シリサイド化しない。この手法により、シリサイドによるゲート・拡散層間の短絡を抑止する。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明の製造方法を適用する際の前提となる、半導体不揮発性メモリセルの1例である。これらは、情報記憶のためにトラップ膜を用いることを特徴としている。動作方式として、ソースサイド・インジェクションと呼ばれるホットエレクトロン注入、及びメモリゲートに電圧を印加することで生じる電界を利用したトンネル消去を用いることが出来る。尚、図中の文字表示のない斜線部は酸化物層を示す。それぞれ、動作時の電圧印加法も表1及び表2に記した。表1は図1の装置、表2は図2の装置に関するものである。以降、本発明の実施形態である製造工程を説明するに当たり、図1または図2の構造を用いる。
【0011】
【表1】
Figure 0004718104
【表2】
Figure 0004718104
具体的な実施の諸形態を説明するに先立って、図面で用いる主な符号を説明しておく。これらは、便宜的に用いた符号である。これらの符号は、以下に示す諸実施の形態において同様である。
(1)主な構成部材或いは部位に関する符号
PSUB:P型シリコン基板、PADOX:熱酸化膜、PADSINシリコン窒化膜
(2)半導体集積回路の各素子領域に関する符号
LVPMOS:論理用PチャネルMOS型トランジスタ形成領域
LVNMOS:論理用NチャネルMOS型トランジスタ形成領域
HVPMOS:不揮発性情報書換え用の高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ形成領域
HVNMOS:不揮発性情報書換え用の高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ形成領域
CAP:静電容量形成領域
CELL:不揮発性記憶素子形成領域
LNWL:LVPMOS用N型ウェル
LPWL:LVNMOS用P型ウェル
HNWL:HVPMOS用N型ウェル
HPWL:HVNMOS用P型ウェル
MPWL:CELL用P型ウェル
<実施の形態1>
図3から図22を用いて、本発明の実施形態を示す。標準的な浅溝素子分離構造を用い、メモリセル選択用MOS型トランジスタを、記憶用MOS型トランジスタより先に形成する工程順序である。尚、浅溝素子分離構造とは、基板ないしは基体に設けた浅い溝によって、この半導体装置に搭載される各素子部を分離する構造である。そして、この溝内には通例絶縁物が充填される。
【0012】
先ず、図3を説明する。P型シリコン基板(PSUB)上に、将来、所望の素子を形成する領域を決めておくこととする。図中では、論理用PチャネルMOS型トランジスタ形成領域をLVPMOS、論理用NチャネルMOS型トランジスタ形成領域をLVNMOS、不揮発性情報書換え用の高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ形成領域をHVPMOS、不揮発性情報書換え用の高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ形成領域をHVNMOS、静電容量形成領域をCAP、不揮発性記憶素子形成領域をCELLとする。
【0013】
その後、全面に熱酸化膜(PADOX)、シリコン窒化膜(PADSIN)を被着する。
【0014】
図4は、図3に続く工程である。フォトリソグラフィと異方性ドライエッチング技術を用い、P型シリコン基板(PSUB)上に浅溝素子分離領域(前述の素子を分離するための浅い溝の領域)となる溝1を開口する。その後、全面に酸化膜(SGIOX)を堆積し、開口した溝内を全て充填する。溝内充填に用いる酸化膜は、TEOSを原料に用いた堆積酸化膜などが用いられる。こうして浅溝素子分離領域2が形成される。尚、TEOSは当該分野で用いられているテトラエトキシシランあるいはテトラエトキシオルソシリケイトなどを指す。
【0015】
図5は、図4に続く工程である。化学的機械研磨法(CMP:Chemical Mechanical Polisingと称される)を用いて、シリコン窒化膜(PADSIN)が露出するまで研磨を進め、浅溝内に充填されたシリコン酸化膜(SGIOX)以外の、不要な堆積酸化膜を除去する。その後、それぞれの領域に対応して、PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)用N型ウェル(LNWL)、NチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)用P型ウェル(LPWL)、高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)用N型ウェル(HNWL)、高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)用P型ウェル(HPWL)、不揮発性記憶素子形成領域(CELL)用P型ウェル(MPWL)、及び領域CELLを他の素子領域から電気的に分離するN型不純物層(NISO)を設ける。これらの不純物層は、フォトリソグラフィ技術を用いて、選択的なイオン打込みを行うことで、設ける事が出来る。
【0016】
図6は、図5に続く工程である。浅溝素子分離領域(SGI:ShallowGroove Isolation)を形成し終えたので、エッチングによりシリコン窒化膜(PADSIN)を完全に除去する。残った熱酸化膜(PADOX)を介して高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)のしきい電圧調整のための不純物層(HPE)、及び高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)のしきい電圧調整のための不純物層(HNE)を、イオン打込みで形成する。この不純物層HPEの形成にはリン、不純物層HNEの形成にはボロンを用いる。その後、熱酸化膜(PADOX)をフッ酸で完全に除去し、高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)用及び高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)用のゲート酸化膜(HVOX)を熱酸化で形成する。その膜厚は20ナノメートルとする。
【0017】
図7は、図6に続く工程である。フォトリソグラフィ技術を用いて、高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ領域(HVPMOS)及び高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ領域(HVNMOS)のみをレジスト(RESGOX)で覆い、露出したPチャネルMOS型トランジスタ領域(LVPMOS)、NチャネルMOS型トランジスタ領域(LVNMOS)、不揮発性記憶素子形成領域(CELL)のゲート酸化膜(HVOX)をフッ酸で除去する。
【0018】
図8は、図7に続く工程である。PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)のしきい電圧調整用不純物層(LPE)、NチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)のしきい電圧調整用不純物層(LNE)、メモリセル選択用MOS型トランジスタのしきい電圧調整用不純物層(SE)を、それぞれイオン打込みで選択的に形成した後、論理用PチャネルMOS型トランジスタ形成領域(LVPMOS)、論理用NチャネルMOS型トランジスタ形成領域(LVNMOS)及びメモリセル選択用MOS型トランジスタのゲート酸化膜(LVOX)を熱酸化で形成する。
【0019】
図9は、図8に続く工程である。全面に、ノンドープのポリシリコン(POLYSG)を堆積し、その直上にシリコン酸化膜(SGCAPOX)を堆積する。フォトリソグラフィ技術を用いて、キャパシタ領域(CAP)、及び不揮発性記憶素子形成領域(CELL)以外をフォトレジスト(RESSG)で覆い、露出しているノンドープのポリシリコン(POLYSG)部に、リンをイオン打込みで導入し、N型ポリシリコンとする。
【0020】
図10は、図9に続く工程である。不揮発性記憶素子形成領域(CELL)のノンドープのポリシリコン層(POLYSG)を、フォトリソグラフィ技術と異方性ドライエッチングを用いて、電極SG0とする。電極SG0は、さらに加工を進めることで、具体的なメモリセル選択MOS型トランジスタのゲート電極となるが、これは後の工程説明で明らかになるであろう。電極SG0を除去して露出したCELL用P型ウェル(MPWL)中に、メモリセルの記憶用MOS型トランジスタしきい値調整用不純物層MEを、イオン打込みで導入する。記憶用MOS型トランジスタの中性しきい値は負にしておくことが望ましいため、不純物層MEには、N型であるリンあるいはヒ素を打込む。尚、この打ち込みに際して、LVPMOSの領域からCAPの領域までの間をフォトレジストで覆って行なわれる。このフォトレジストは図示されていない。
【0021】
図11は、図10に続く工程である。前記イオン打ち込み用のフォトレジストを除去した上で、まず、熱酸化膜(BOTOX)を形成する。この膜は記憶用MOS型トランジスタのゲート絶縁膜の最下層に用いられる。同時に、露出したままの層SG0の側壁も酸化され、熱酸化膜(BOTOXSW)となる。
【0022】
続いて、全面に、記憶用トラップ膜(MSIN)を被着する。再び熱酸化を行い、シリコン窒化膜(MSIN)の上部を酸化し、酸化膜(TOPOX)とする。このようにして、記憶用MOS型トランジスタのゲート絶縁膜兼記憶用膜を形成する。図1に相当するメモリセルを製造する場合の膜厚構成例として、ここでは熱酸化膜(BOTOX)を5ナノメートル、シリコン窒化膜(MSIN)を10ナノメートル、酸化膜(TOX)を2ナノメートルとする。この膜厚構成は、メモリセルの動作方式によって変わるため、本発明の主眼ではないことを明記しておく。また、トラップ膜としては、シリコン窒化膜を例にするが、電荷の注入・放出が可能であれば、他の膜でも良い。その後、全面に、N型ポリシリコン(POLYMG)を堆積する。
【0023】
図12は、図11に続く工程である。フォトレジスト(RESCAPC)を形成し、これをマスクにして、異方性ドライエッチングを行うと、このフォトレジスト(RESCAPC)の直下にはN型ポリシリコン層(TCAPC)が形成される。このN型ポリシリコン層(TCAPC)はキャパシタの上部電極として用いるが、詳細は後述する。異方性ドライエッチングにより、電極(SG0)の側壁段差部分には、サイドウォール状のエッチ残りN型ポリシリコン層MG1、N型ポリシリコン層MG2が生じる。本発明では、これらを記憶用MOS型トランジスタのゲート電極として使用する。尚、N型ポリシリコン層MG0も形成されるが、これは不揮発性記憶素子形成領域(CELL)外に存在するので、記憶用MOS型トランジスタのゲート電極としては用いない。
【0024】
図13は、図12の状態を見た斜視図であり、不揮発性記憶素子形領域(CELL)部分だけを示し、更に、基板上の酸化物層より上部のみを示している。ポリシリコン層MG1及びポリシリコン層MG2は、記憶用MOS型トランジスタのゲート電極であるため、配線を接続する為の領域が必要になる。フォトレジスト(RESCAPC)がポリシリコン層MG1及びポリシリコン層MG2の一部を覆うことで、エッチングされない領域、即ち、サイドウォールではない平面的な領域(平坦領域)を残す事が出来る。その領域で、ポリシリコン層MG1及びポリシリコン層MG2を金属配線層と接続する。図13に平坦領域と付した領域は、ポリシリコン層MG1或いはポリシリコン層MG2から延在されるポリシリコン層である。この領域は、メモリセル16個毎あるいは8個毎などに設けるが、ポリシリコン層MG1或いはポリシリコン層MG2の寄生抵抗が大きいほど、設ける頻度を高くすることで、配線層の裏打ちによる抵抗低減を適切に行う事が出来る。
【0025】
図14は、図12に続く工程である。全面に被着しているシリコン窒化膜(MSIN)の内、不要な部分を除去するため、記憶用トラップ膜となるシリコン窒化膜(MSIN)を除去する領域と、残す領域とを、フォトレジスト(RESMRVMSIN)で分ける。露出した領域の記憶用トラップ膜(MSIN)を熱リン酸あるいは、ドライエッチングで除去する。N型ポリシリコン層(TCAPC)の直下にあるシリコン窒化膜(MSIN)は、静電容量を製造するために必要なので除去しない。
【0026】
図15は、図14に続く工程である。PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)、高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)の各領域にあるノンドープのポリシリコン(POLYSG)には、P型ゲート形成のためのニフッ化ボロンを導入し、他方、NチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)、高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)の各領域にあるノンドープのポリシリコン(POLYSG)には、N型ゲート形成のためのリンを導入する。これらは、フォトリソグラフィとイオン打込み技術を用いて行う。尚、図15では、上記リンイオン打ち込みのためのレジスト(RESNSG)を形成した状態を示している。
【0027】
図16は、図15に続く工程である。未加工のポリシリコン(POLYSG)を、ゲート電極に加工することを目的とする。フォトリソグラフィ技術によりフォトレジスト(RESGATE)を形成し、異方性ドライエッチングを施す事で、LVPMOS用ゲート電極(LVPG)、LVNMOS用ゲート電極(LVNG)、HVPMOS用ゲート電極(HVPG)、HVNMOS用ゲート電極(HVNG)を形成する。この工程で、不揮発性記憶素子形成領域(CELL)の領域に対応するポリシリコンSG0を分断し、電極となるポリシリコンMG1、MG2に対応する選択MOS型トランジスタのゲート電極であるSG1及びSG2を形成する。さらに、キャパシタの下部電極(BCAPC)をも形成する。キャパシタ(CAP)は、上部電極(TCAPC)、下部電極(BCAPC)、それら2つの電極間絶縁膜であるSGOX、MSIN、TOPOXの積層膜からなる。この加工時に、不要な層MG0を除去する。
【0028】
図17は、図16に続く工程である。夫々のMOS型トランジスタのソース及びドレインの浅い接合領域を形成する。これらの各浅い接合領域は、PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)にはLVPM、NチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)にはLVNM、高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)にはHVPM、高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)にはHVNMとなる。メモリセルの選択MOSトランジスタに対しては、層SGNMとなる。メモリセルの選択MOSトランジスタ用の浅い接合領域(SGNM)はNチャネルMOS型トランジスタ用の浅い接合領域(LVNM)と同一としても良い。この工程での浅接合領域形成には、既存のフォトリソグラフィ技術とイオン打込み技術を用いる。また、記憶用MOS型トランジスタのN型拡散層(MN)も、フォトリソグラフィ技術とイオン打込み技術で形成する。
【0029】
図18は、図17に続く工程である。全面にシリコンの酸化膜を堆積し、それを異方性ドライエッチングで削る。各々のゲート電極の側壁には、シリコン酸化膜から成るサイドウォール・スペーサ(SWLDD)が形成される。この後、全てのPチャネルMOS型トランジスタの高濃度不純物領域(ソース或いはドレイン)(SDP)、全てのNチャネルMOS型トランジスタの高濃度不純物領域(ソース或いはドレイン)(SDN)を、フォトリソグラフィとイオン打込みで形成する。高濃度不純物領域(SDP)はP型ウェル引き上げ領域に、高濃度不純物領域SDNはN型ウェルの引き上げ領域にも打込まれる。
【0030】
図19は、図18に続く工程である。メモリセルの自己整合型電極(ここでは記憶用MOS型トランジスタのゲート電極)、及びそのゲート電極に隣接する拡散層を、フォトレジスト(RESRMVOX)で覆う。そして、露出したゲート電極上部、ソース・ドレインの上部に存在する絶縁膜を除去し、ポリシリコン及びシリコン基板を露出させる。露出した領域にだけ、シリサイドを形成するための準備工程である。詳細は図20で述べる。
【0031】
図20は、図19に続く工程である。一般に、プロセッサーに代表される論理LSIの製造工程では、サリサイデーション(自己整合でのシリサイド化)技術を用いて、ゲート電極上部、ソース及びドレイン上部に低抵抗のシリサイド(シリコンと高融点金属の合金)層を形成する手法が用いられる。これは、電極の寄生抵抗を低減し、高速で動作するLSIを実現するために欠かせない工程である。本発明の製造工程で形成される不揮発性メモリセルの選択MOS型トランジスタは、読出しの際に高速で駆動されるものである。従って、そのゲート電極であるSG1、SG2の表面にシリサイドを設け、寄生抵抗を低減せねばならない。しかし、電極SG1と自己整合型ゲート電極MG1、あるいは電極SG2と自己整合型ゲート電極MG2との距離は、シリコン酸化膜(BOTOXSW)、タラップ膜(MSIN)、シリコン酸化膜(TOPOX)の積層膜の厚さ分だけしかない。双方のゲート電極上部にシリサイドを形成した場合、ゲート間に短絡箇所を生じるおそれがある。シリサイド化は、どちらか一方の電極だけを対象とせざるを得ない。サイドウォール型の自己整合ゲート電極は、その側壁に絶縁用サイドウォールスペーサーを設け難いことから、拡散層との間にもシリサイド起因の短絡箇所を生じる可能性がある。これらのことから、自己整合サイドウォール構造ではない、電極SG1、SG2のみをシリサイド化することで、読出し時の高速動作に向き且つ製造不良が発生しない構造とすることができる。スパッタ法を用いて金属コバルトCOを被着した後、シリサイドを形成する領域をフォトレジスト(RESRMVCO)で覆う。ウェットエッチングを行って、自己整合型ゲート電極MG1、MG2及びそれらのゲート電極に隣接する拡散層上にある金属コバルトCOを除去する。
【0032】
図21は、図20に続く工程である。窒素雰囲気中で、750度、2分程度の熱処理を施し、金属コバルトとシリコンが接触した部分にコバルトシリサイドを形成する。その後、不要な未反応の金属コバルトを、ウェットエッチングで除去する。窒素雰囲気中で、780度、2分程度の熱処理を追加すると、所望のゲート電極上部、キャパシタ電極上部、拡散層上部に、低抵抗のコバルトシリサイド(COSI)が形成される。自己整合型ゲート電極MG1、MG2及びそれらのゲート電極に隣接する拡散層上には、コバルトシリサイド層(COSI)は形成されない。
【0033】
図22は、図21に続く工程である。全面に配線層間絶縁膜(INS1)を堆積する。フォトリソグラフィとドライエッチング技術を用いて、各々のゲート電極、ソース、ドレイン、ウェル上にコンタクトホールを開口し、第1の配線層となる金属層を堆積する。その後、フォトリソグラフィと異方性ドライエッチング技術を用いて、所望の回路を構成する配線層M1を形成する。絶縁膜(INS2)は、配線層M1と第2の配線層とを絶縁するための、第2の配線層間絶縁膜である。以降、必要な配線を順次形成してゆく。以降の工程は、基本的に通例の半導体装置の製法に従って十分である。従って、その詳細な説明は省略する。
【0034】
<実施の形態2>
図23から図34を用いて、本発明の第2の実施形態を示す。これは、トラップ膜を有する記憶用MOS型トランジスタ部を、周辺の通常MOS型トランジスタやメモリセル選択MOS型トランジスタよりも先に製造する手法である。第1の実施形態と重複する部分の説明は、適宜、省略する。
【0035】
図23を説明する。P型シリコン基板(PSUB)上に、将来、所望の素子を形成する領域を決めておくこととする。論理用PチャネルMOS型トランジスタ形成領域をLVPMOS、論理用NチャネルMOS型トランジスタ形成領域をLVNMOS、不揮発性情報書換え用の高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ形成領域をHVPMOS、不揮発性情報書換え用の高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ形成領域をHVNMOS、不揮発性記憶素子形成領域をCELLとする。
【0036】
先ず、シリコン基板(PSUB)の所定領域の全面に熱酸化膜(PADOX)、シリコン窒化膜(PADSIN)を被着する。
【0037】
図24は、図23に続く工程である。フォトリソグラフィと異方性ドライエッチング技術を用い、シリコン基板(PSUB)上に、浅溝素子分離領域となる溝を開口する。その後、全面に酸化膜(SGIOX)を堆積し、開口した溝内を全て充填する。
【0038】
図25は、図24に続く工程である。化学的機械研磨法を用いて、シリコン窒化膜(PADSIN)が露出するまで研磨を進め、浅溝1内に充填されたシリコン酸化膜(SGIOX)以外の、不要な堆積酸化膜を除去する。その後、それぞれの領域に対応して、LVPMOS用N型ウェル(LNWL)、LVNMOS用P型ウェル(LPWL)、HVPMOS用N型ウェル(HNWL)、HVNMOS用P型ウェル(HPWL)、CELL用P型ウェル(MPWL)、及びCELL領域を他の素子領域から電気的に分離するN型不純物層(NISO
)を設ける。
【0039】
図26は、図25に続く工程である。不揮発性記憶素子形成領域(CELL)の記憶用MOS型トランジスタのしきい値調整用不純物層(ME)を設ける。その後、記憶用MOS型トランジスタのゲート絶縁膜の最下層の熱酸化膜(BOTOX)、記憶用トラップ膜(MSIN)、記憶用トラップ膜(MSIN)の上部に酸化膜(TOPOX)を形成する。シリコン酸化膜(TOPOX)直上に、ノンドープのポリシリコン(POLYMG)を堆積し、このポリシリコン(POLYMG)の直上にシリコン酸化膜(MGCAPOX)を堆積する。CELL領域以外をフォトレジスト(RESNMG)で覆い、不揮発性記憶素子形成領域(CELL)のポリシリコン(POLYMG)にのみリンイオンを打ち込み、N型ポリシリコンとする。ここではノンドープのポリシリコン(POLYMG)をN型にする工程を示したが、当初よりN型ドープト・ポリシリコンを用いる事もできる。
【0040】
図27は、図26に続く工程である。フォトリソグラフィとドライエッチングを用いて、不揮発性メモリセルの選択MOS型トランジスタの領域を除いて、ポリシリコン(POLYMG)を選択的に除去し、記憶用トラップ膜(MSIN)が露出したところで止める。
【0041】
その後、記憶用トラップ膜(MSIN)が露出した前記領域の記憶用トラップ膜(MSIN)を熱リン酸で除去し、フッ酸でゲート絶縁膜の最下層熱酸化膜(BOTOX)を除去する。
【0042】
この段階で、層MG0の形状が出来る。層MG0の側壁に、シリコン酸化膜からなるサイドウォール・スペーサ(SWOX)を形成する。これは、シリコン酸化膜の堆積後に異方性ドライエッチングを施す事で形成する。フォトリソグラフィ技術とイオン打込み技術を用いて、高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)のしきい値調整用不純物層HPE、及び高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)のしきい値調整用不純物層(HNE)を形成する。その後、洗浄を経て、熱酸化を行い、シリコン酸化膜(HVOXA)を形成する。その膜厚は3ナノメートルより5ナノメートルとする。続いて、シリコン酸化膜(HVOXA)直上にシリコン酸化膜(HVOXB)を堆積する。シリコン酸化膜(HVOXA)とシリコン酸化膜(HVOXB)の積層膜は、高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)及び高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)のゲート絶縁膜になるので、十分な絶縁耐圧が出るような膜厚にする。ここでは、積層膜厚を20ナノメートルとする。
【0043】
図28は、図27に続く工程である。高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)領域及び高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)領域を、フォトレジスト(RESHVG)で覆う。フッ酸処理を施して、前記HVPMOS領域及び前記HVNMOS領域以外に存在する、シリコン酸化膜(HVOXA)及びシリコン酸化膜(HVOXB)からなる積層膜を除去する。
【0044】
図29は、図28に続く工程である。フォトリソグラフィとイオン打込み技術を用いて、不揮発性記憶素子形成領域(CELL)のメモリセル選択用MOS型トランジスタのしきい値調整不純物層(SE)、PチャネルMOS型トランジスタLVPMOS用のしきい値調整不純物層(LPE)及びNチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)のしきい値調整用の不純物層(LNE)を形成する。その後、熱酸化膜(LVOX)を形成する。熱酸化膜(LVOX)は、PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)、NチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)及びメモリセル選択用MOS型トランジスタのゲート絶縁膜として用いる。
【0045】
全面にノンドープのポリシリコン(POLYSG)、及びシリコン酸化膜(SGCAPOX)を堆積する。PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)領域と高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)領域をフォトレジスト(RESNSG)で覆い、それ以外の領域にリンイオンを打込んで、ノンドープのポリシリコン(POLYSG)をN型ポリシリコンとする。フォトレジスト(RESNSG)で覆われた領域にあるノンドープのポリシリコン(POLYSG)には、ニフッ化ボロンを選択的に打込んでP型ポリシリコンにする。
【0046】
図30は図29に続く工程である。不揮発性記憶素子形成領域(CELL)以外をフォトレジスト(RESSG)で覆う。そして、異方性ドライエッチングを施して、シリコン酸化膜(SGCAPOX)及びポリシリコン(POLYSG)を除去する。この時、不揮発性記憶素子形成領域(CELL)のポリシリコン(POLYSG)をサイドウオール・スペーサ(SWOX)の外側にサイドウォール・スペーサ状になるように加工する。
【0047】
図31は、図30の工程を斜め上から見た斜視図である。尚、図は不揮発性記憶素子形成領域(CELL)だけを示し、更に、基板上の酸化物層より上部のみを示している。電極SG1及び電極SG2は、メモリセル選択用MOS型トランジスタのゲート電極であるため、配線を接続する為の領域が必要になる。フォトレジストRESSGを電極SG1及び電極SG2の一部を覆うことで、エッチングされない、即ち、サイドウォールではない平面的な領域を残す事が出来る。その領域でSG1及びSG2を金属配線層と接続する。
【0048】
図32は、図30に続く工程である。フォトリソグラフィ技術を用いて、フォトレジスト(RESGATE)を、所望のゲート部位に対応する形状にパターニングし、異方性ドライエッチを施してゲート電極を形成する。各ゲート電極は、PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)用ゲート電極(LVPG)、NチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)用ゲート電極(LVNG)、高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)用ゲート電極(HVPG)、高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)用ゲート電極(HVNG)である。このとき、層MG0を2分割して、各々を独立したゲート電極MG1及びMG2とする。
【0049】
図33は、図32に続く工程である。夫々のMOS型トランジスタのソース及びドレインの浅い接合領域を形成する。PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)にはLVPM、NチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)にはLVNM、高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)にはHVPM、高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)にはHVNMとなる。メモリセルの選択MOSトランジスタに対してはLVNMである。この工程での浅い接合領域形成には、既存のフォトリソグラフィ技術とイオン打込み技術を用いる。また、記憶用MOS型トランジスタのN型拡散層MNも、フォトリソグラフィ技術とイオン打込み技術で形成する。
【0050】
その後、ゲート電極側壁に、シリコン酸化膜からなるサイドウォール・スペーサ(SWLDD)を形成する。この後、全てのPチャネルMOS型トランジスタの高濃度ソース或いは高濃度ドレイン(SDP)、全てのNチャネルMOS型トランジスタの高濃度ソース或いは高濃度ドレイン(SDN)を、フォトリソグラフィとイオン打込みで形成する。高濃度不純物領域(SDP)はP型ウェル引き上げ領域に、高濃度不純物領域(SDN)はN型ウェルの引き上げ領域にも打込む。
【0051】
図34は、図33に続く工程である。電極SG1、電極SG2はMG1及びMG2に対して自己整合的に形成されたゲート電極であるが、その形状はサイドウォール・スペーサ状である。これをシリサイド化すると、隣接する拡散層と短絡する可能性が非常に高い。また、電極MG1、電極MG2をシリサイド化しても、読出し時の高速化には寄与しない。従って、不揮発性記憶素子形成領域(CELL)にはシリサイドを設けないこととする。全面に金属CO層を被着した後、不揮発性記憶素子形成領域(CELL)以外をフォトレジストRESCOで覆う。そして、この不揮発性記憶素子形成領域(CELL)にあるCO層を除去して、シリサイドが形成されないようにする。
【0052】
図35は、図34に続く工程である。窒素雰囲気中で、750度、2分程度の熱処理を施し、金属コバルトとシリコンが接触した部分にコバルトシリサイドを形成する。その後、不要な未反応の金属コバルトを、ウェットエッチングで除去する。窒素雰囲気中で、780度、2分程度の熱処理を追加すると、所望のゲート電極上部、キャパシタ電極上部、拡散層上部に、低抵抗のコバルトシリサイド(COSI)が形成される。
【0053】
図36は、図35に続く工程である。全面に配線層間絶縁膜INS1を堆積する。フォトリソグラフィとドライエッチング技術を用いて、各々のゲート電極、ソース、ドレイン、ウェル上にコンタクトホールを開口し、第1の配線層となる金属層を堆積する。その後、フォトリソグラフィと異方性ドライエッチング技術を用いて、所望の回路を構成する配線層M1を形成する。配線層間絶縁膜INS2は、M1と第2の配線層とを絶縁するための、第2の配線層間絶縁膜である。以降の配線工程は通例のものと同様であるので、その詳細説明を省略する。
【0054】
<実施の形態3>
図37から図51を用いて、本発明の第3の実施形態を示す。記憶用MOS型トランジスタ部を、周辺の通常MOS型トランジスタやメモリセル選択MOS型トランジスタよりも後に製造する手法であるが、前述の第1及び第2の実施形態と異なり、記憶用MOS型トランジスタ以外のゲート酸化膜を形成した後に、浅溝素子分離構造を形成する。説明文中で、適宜、数値を開示するが、これらは一例であり、本発明を特に限定するものではない。
【0055】
図37を説明する。シリコン基板(PSUB)表面に、熱酸化膜(PREOX)を形成する。ここでの厚さは20ナノメートルとする。熱酸化膜(PREOX)を通じて、論理用PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)、論理用NチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)、高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)、高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)、静電容量形成領域(CAP)、不揮発性記憶素子形成領域(CELL)に対応したウェルLNWL、LPWL、HNWL、HPWL、MPWLを、イオン打込みで形成する。これらの記号が示す意味は、第1乃至第2の実施形態で説明したものと同一である。
【0056】
図38は、図37に続く工程である。高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)のしきい値調整用不純物層HPE及び、高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)のしきい値調整用不純物層(HNE)を、フォトリソグラフィ技術とイオン打込み技術を用いて形成する。
【0057】
その後、熱酸化膜(PREOX)を除去した後に熱酸化を行い、全面に熱酸化膜HVOXを形成する。熱酸化膜(HVOX)の膜厚は20ナノメートルとする。その後、フォトレジスト(RESGOX)で高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)及び高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)領域を覆う。フッ酸ウェットエッチングを施せば、高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)と高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)領域のみに熱酸化膜(HVOX)が残る。他の領域にあった熱酸化膜(HVOX)は、フッ酸で全て除去される。
【0058】
図39は、図38に続く工程である。PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)のしきい値調整用不純物層(LPE)、NチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)のしきい値調整用不純物層(LNE)、及びメモリセル選択用MOS型トランジスタしきい値調整用不純物層SEを、フォトリソグラフィとイオン打ち込みを用いて形成する。熱酸化を行い、図38の工程で露出したシリコン基板表面に、PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)、NチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)及びメモリセル選択用MOS型トランジスタのゲート酸化膜となる、シリコン酸化膜(LVOX)を形成する。ここまでの工程で、記憶用MOS型トランジスタ以外のゲート酸化膜は、全て形成された。次に、将来、ゲート電極の一部となるポリシリコンPOLY1を、全面に堆積する。ポリシリコン(POLY1)はノンドープであり、その膜厚は30ナノメートルとする。ポリシリコン(POLY1)の直上に、シリコン窒化膜(SGISIN)を堆積する。この厚さを30ナノメートルとする。シリコン窒化膜(SGISIN)は、浅溝素子分離構造を形成するための研磨時に、酸化膜よりも研磨レートが低い事を利用して、後述するシリコン酸化膜(SGIOX)の研磨量を調整するストッパーの役割を有する。なお、研磨を高精度に制御する事が可能な場合は、シリコン窒化膜(SGISIN)は無くても構わない。
【0059】
図40は、図39に続く工程である。フォトリソグラフィ技術と、異方性ドライエッチングを用いて、浅溝素子分離構造の溝1を、シリコン基板上に開口する。全面に、シリコン酸化膜(SGIOX)を堆積して、全ての開口部を充填する。
【0060】
図41は、図40に続く工程である。化学的機械研磨法を用いて、シリコン基板上に存在するシリコン窒化膜(SGISIN)が露出するまで、シリコン酸化膜(SGIOX)を除去する。ポリシリコン(POLY1)は、将来、ゲート電極の構成要素になるので、研磨の際に、熱酸化膜(HVOX)やシリコン酸化膜(LVOX)が見えるまでに除去してはならない。図39の述べた、シリコン窒化膜(SGISIN)が無い場合には、ポリシリコン(POLY1)が露出するまで酸化膜(SGIOX)を除去することとする。削り過ぎて、シリコン酸化膜(LVOX)や熱酸化膜(HVOX)が露出してはならないことは同一である。
【0061】
図42は、図41に続く工程である。残ったシリコン窒化膜(SGISIN)を熱リン酸で除去すると、その直下のポリシリコン(POLY1)が露出する。フッ酸洗浄を行った後、全面にノンドープのポリシリコン(POLY2)を堆積する。この2つのポリシリコン層を合わせてゲート電極に供するため、ポリシリコンPOLY1とPOLY2は電気的に接触している必要がある。ポリシリコン(POLY2)堆積前にフッ酸洗浄を行うのは、表面に形成された自然酸化膜を除去して、電気的接触を高めるためである。ポリシリコン(POLY2)堆積後、その直上に、シリコン酸化膜(MGCAPOX)を堆積する。シリコン酸化膜(MGCAPOX)の膜厚は30ナノメートルとする。
【0062】
図43は、図42に続く工程である。メモリセルを構成する、記憶用MOS型トランジスタを形成する領域及び不揮発性記憶素子形成領域(CELL)に対応するウェル引き上げ領域に存在するシリコン酸化膜(MGCAPOX)、ポリシリコン(POLY2)、ポリシリコン(POLY1)を、フォトリソグラフィ−技術と異方性ドライエッチングを用いて除去する。領域CELLにあるシリコン酸化膜(MGCAPOX)、ポリシリコン(POLY2)、ポリシリコン(POLY1)は、将来、メモリセルの選択用MOS型トランジスタのゲート電極として使用される。この段階ではそれらをSG0と呼び表す。SG0に隣接する基板表面で、将来、記憶用MOS型トランジスタを形成する領域に、記憶用MOS型トランジスタしきい値調整用不純物層MEを形成する。その中性しきい値は負になるいことが望ましい。
【0063】
図44は、図43に続く工程である。熱酸化を施し、図43で露出させたシリコン基板表面に、厚さ1.5ナノメートルのシリコン酸化膜(BOTOX)を形成する。このとき、SG0及び他のポリシリコン層POLY2、POLY1からなる積層ポリシリコン層の側壁も、同時に酸化される。全面に電荷トラップ用膜(MSIN)を堆積する。電荷トラップ用膜(MSIN)はシリコン窒化膜とし、その膜厚を10ナノメートルとする。その後、電荷トラップ用膜(MSIN)表面に、厚さ4ナノメートルの酸化膜(TOPOX)を形成する。酸化膜(TOPOX)は、電荷トラップ用膜(MSIN)表面を熱酸化した膜か、堆積酸化膜を用いる。その後、全面にN型ポリシリコン(POLYMG)を堆積する。堆積時の膜厚は、SG0の高さと同等とする。
【0064】
図45は、図44に続く工程である。CAP領域の所望位置に形成されたフォトレジスト(RESCAPC)をマスクにして、異方性ドライエッチングを行うと、フォトレジスト(RESCAPC)直下にはポリシリコン層(TCAPC)が形成される。このポリシリコン層(TCAPC)はキャパシタの上部電極として用いるが、これは第1の実施形態で述べたものと同じである。異方性ドライエッチングにより、SG0の側壁段差部分には、サイドウォール状のポリシリコン層のエッチ残りMG1、MG2が生じる。本発明では、これらを記憶用MOS型トランジスタのゲート電極として使用する。尚、MG0は不揮発性記憶素子形成領域(CELL)外に存在するので、記憶用MOS型トランジスタのゲート電極としては用いない。又、第1の実施形態と同様に、ポリシリコン層MG1及びMG2の一部に配線層と接続する領域を設けるため、サイドウォール・スペーサ状にならないようにフォトレジスト(RESCAPC)で覆っておく。
【0065】
図46は、図45に続く工程である。フォトリソグラフィ技術によりフォトレジスト(RESGATE)を形成し、異方性ドライエッチングを施す事で、PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)用ゲート電極(LVPG)、NチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)用ゲート電極(LVNG)、高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)用ゲート電極(HVPG)、高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)用ゲート電極(HVNG)を形成する。この工程でCG0を分断し、MG1、MG2に対応する選択MOS型トランジスタのゲート電極である電極CG1及び電極CG2を形成する。更に、キャパシタの下部電極であるポリシリコン層(BCAPC)をも形成する。キャパシタ(CAP)は、上部電極(TCAPC)、下部電極(BCAPC)、それら2つの電極間絶縁膜である、シリコン酸化膜(SGOX)、シリコン窒化膜(MSIN)、シリコン酸化膜(TOPOX)の積層膜からなる。この加工時に、MG0の不要な部分を除去する。
【0066】
図47は、図46に続く工程である。夫々のMOS型トランジスタのソース及びドレイン浅接合領域を形成する。PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)には不純物領域(LVPM)、NチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)には不純物領域(LVNM)、高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)には不純物領域(HVPM)、高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)には不純物領域(HVNM)となる。メモリセルの選択MOSトランジスタに対しては、不純物領域(LVNM)である。記憶用MOS型トランジスタのN型拡散層はMNである。これらの工程での浅接合領域形成には、既存のフォトリソグラフィ技術とイオン打込み技術を用いる。
【0067】
その後、全面にシリコンの酸化膜を堆積し、異方性ドライエッチングを施して、サイドウォール・スペーサ(SWLDD)を形成する。この後、全てのPチャネルMOS型トランジスタの高濃度ソース或いはドレイン(SDP)、全てのNチャネルMOS型トランジスタの高濃度ソース或いはドレイン(SDN)を、フォトリソグラフィとイオン打込みで形成する。高濃度の不純物領域(SDP)はP型ウェル引き上げ領域に、高濃度の不純物領域(SDN)はN型ウェルの引き上げ領域にも打込む。
【0068】
図48は、図47に続く工程である。メモリセルの自己整合型電極(ここでは記憶用MOS型トランジスタのゲート電極)、及びそのゲート電極に隣接する拡散層を、フォトレジスト(RESRMVOX)で覆う。そして、露出したゲート電極(CG1、CG2)の上部、ソース或いはドレインの上部に存在する絶縁膜(自然酸化膜)を除去し、ポリシリコン層(CG1、CG2)或いはソース、ドレイン、ウエル引き上げ部を露出させる。ここは、第1の実施形態と同じである。前記自然酸化膜は、特に符号を付さなかったが、該当個所を太い横線として示した。
【0069】
図49は、図48に続く工程である。スパッタ法を用いて金属コバルト層(CO)を被着した後、シリサイドを形成する領域をフォトレジスト(RESRMVCO)で覆う。ウェットエッチングを行って、MG1、MG2及びそれらのゲート電極に隣接する拡散層(SDN)上にある金属コバルト層(CO)を除去する。
【0070】
図50は、図49に続く工程である。窒素雰囲気中で、750度、2分程度の熱処理を施し、金属コバルトとシリコンが接触した部分にコバルトシリサイドを形成する。その後、不要な未反応の金属コバルトを、ウェットエッチングで除去する。窒素雰囲気中で、780度、2分程度の熱処理を追加すると、所望のゲート電極上部、キャパシタ電極上部、拡散層上部に、低抵抗のコバルトシリサイド(COSI)が形成される。
【0071】
図51は、図50に続く工程である。配線層間絶縁膜(INS1)、第1の配線層となる金属層M1、M1と第2の配線層とを絶縁するための、第2の配線層間絶縁膜(INS2)を形成する。これらは第1の実施形態と同一である。
【0072】
<実施の形態4>
図52から図67を用いて、第4の実施形態を説明する。この実施形態は、トラップ膜を被着した後に、浅溝素子分離構造を形成する方法であり、且つ記憶用MOS型トランジスタを、メモリセル選択用MOS型トランジスタより先に形成するものである。説明文中で、適宜、数値を開示するが、これらは一例であり、本発明を特に限定するものではない。
【0073】
図52を説明する。P型シリコン基板(PSUB)表面に、熱酸化膜(PREOX)を形成する。ここでの厚さは20ナノメートルとするが、本発明の実施に当たっては、この数値に限定するものではない。熱酸化膜(PREOX)を通じて、PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)、NチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)、高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)、高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)、静電容量形成領域(CAP)、不揮発性記憶素子形成領域(CELL)に対応したウェルLNWL、LPWL、HNWL、HPWL、NISO、MPWLを、イオン打込みで形成する。これらの記号が示す意味は、第1の実施形態で説明したものと同一である。
【0074】
図53は、図52に続く工程である。ここでMEを形成する(ウエル形成時の熱処理後、PREOX除去前にMEは形成される)、熱酸化膜(PREOX)をフッ酸で全て除去した後、熱酸化膜(BOTOX)を形成する。その膜厚は1.5ナノメートルとする。その直上に、トラップ膜(MSIN)を堆積する。その膜厚は10ナノメートルとする。更に、トラップ膜(MSIN)の直上に、酸化膜(TOPOX)を堆積する。その膜厚は5ナノメートルとする。
【0075】
図54は、図53に続く工程である。フォトリソグラフィ技術とウェットエッチングを用いて、不揮発性記憶素子形成領域(CELL)以外の酸化膜(TOPOX)、トラップ膜(MSIN)、熱酸化膜(BOTOX)を選択的に除去する。高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)のしきい値調整用の不純物層HPE及び高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)のしきい値調整用の不純物層(HNE)をイオン打込みで形成する。その後、露出したシリコン基板表面に、膜厚20ナノメートルの熱酸化膜(HVOX)を形成する。領域(CELL)には、熱酸化を防ぐシリコン窒化膜(MSIN)があるため、熱酸化膜(BOTOX)の膜厚が増加する事は無い。
【0076】
図55は、図54に続く工程である。既知の手法を用いて、PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)及びNチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)を形成する領域から、熱酸化膜(HVOX)を選択的に除去する。PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)のしきい値調整用の不純物層(LPE)、及びNチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)のしきい値調整用の不純物層(LNE)を、イオン打込みで形成する。熱処理を施した後に熱酸化を行い、PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)及びNチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)を形成する領域に、熱酸化膜(LVOX)を形成する。その後、全面にノンドープのポリシリコン(POLY1)を堆積する。その膜厚は30ナノメートルとする。その直上に、研磨量調整用のシリコン窒化膜(SGISIN)を堆積する。その膜厚は30ナノメートルとする。研磨を高精度に制御する事が可能な場合、研磨量調整用のシリコン窒化膜(SGISIN)は無くても構わない。
【0077】
図56は、図55に続く工程である。フォトリソグラフィー技術とドライエッチングを用いて、素子分離用の浅溝1を開口する。その後、全面にシリコン酸化膜(SGIOX)を堆積して、開口した浅溝1を全て充填する。
【0078】
図57は、図56に続く工程である。化学的機械研磨法を用いて、シリコン基板上に存在するシリコン窒化膜(SGISIN)が露出するまで、シリコン酸化膜(SGIOX)を除去する。図60の説明で示した、シリコン窒化膜(SGISIN)が無い場合には、ノンドープのポリシリコン(POLY1)が露出するまでシリコン酸化膜(SGIOX)を除去することとする。削り過ぎて、熱酸化膜LVOXやHVOXが露出してはならない。
【0079】
図58は、図57に続く工程である。残ったシリコン窒化膜(SGISIN)を熱リン酸で除去すると、その直下のポリシリコン(POLY1)が露出する。このポリシリコン(POLY1)は、将来、ゲート電極の構成要素になるので、研磨の際に、熱酸化膜HVOXやLVOXが見えるまでに除去してはならない。シリコン窒化膜(SGISIN)を熱リン酸で除去し、フッ酸洗浄を行った後、全面にノンドープのポリシリコン層(POLY2)を堆積する。この2つのポリシリコン層を合わせてゲート電極に供するため、ポリシリコン層POLY1とPOLY2は電気的に接触している必要がある。ポリシリコン層(POLY2)の堆積前にフッ酸洗浄を行うのは、表面に形成された自然酸化膜を除去して、電気的接触を高めるためである。ポリシリコン層(POLY2)の堆積後、その直上に、シリコン酸化膜(MGCAPOX)を堆積する。シリコン酸化膜(MGCAPOX)の膜厚は30ナノメートルとする。フォトリソグラフィ技術により、領域CELL以外に、フォトレジスト(RESNMG)を残す。これをマスクにして、不揮発性記憶素子形成領域(CELL)にあるPOLY1及びPOLY2のポリシリコン積層膜中に、リンイオンを打込んで、それらをN型ポリシリコンにする。
【0080】
図59は、図58に続く工程である。全面にシリコン酸化膜を堆積し、それをフォトリソグラフィと技術とフッ酸処理を用いて、不揮発性記憶素子形成領域(CELL)だけに残し、シリコン酸化膜(MCAPOX)とする。その後、全面にシリコン酸化膜(GCAPOX)を堆積する。不揮発性記憶素子形成領域(CELL)のみ、ポリシリコン層(POLY2)上の酸化膜を厚くすることを目的とした工程である。ゲート電極の低抵抗化工程にて、詳述する。
【0081】
図60は、図59に続く工程である。フォトリソグラフィ技術とドライエッチングを用いて、メモリセルの選択用MOS型トランジスタ及びウェル引き上げ領域にあるポリシリコン層POLY1、POLY2、及びそれらの直上に存在する酸化膜GCAPOX、MCAPOXなどを全て除去する。ドライエッチングは、シリコン窒化膜(MSIN)が露出した時点で停止する。領域CELLに残ったポリシリコン層POLY1、ポリシリコン層POLY2、酸化膜MCAPOX、酸化膜GCAPOXからなる積層部を、層MG0とする。
【0082】
図61は、図60に続く工程である。図60で露出したシリコン窒化膜(MSIN)を熱リン酸で除去する。その直下にある熱酸化膜(LVOX)もフッ酸で除去し、シリコン基板を露出させる。全面に、シリコン酸化膜50ナノメートルを堆積し、異方性ドライエッチングを施して、サイドウォール・スペーサ(SWOX)を形成する。先にシリコン窒化膜(MSIN)と熱酸化膜(LVOX)を除去した領域に、新たな熱酸化膜(SGOX)を形成する。この熱酸化膜(SGOX)の膜厚は、熱酸化膜LVOXと同じで良い。続いて、ノンドープのポリシリコン(POLYSG)を全面に堆積する。続いて、フォトリソグラフィ技術を用いて、不揮発性記憶素子形成領域(CELL)以外をフォトレジスト(RESNMG)で覆い、イオン打込みを用いて領域CELLにあるノンドープのポリシリコン(POLYSG)にリンイオンを導入し、N型ポリシリコンとする。
【0083】
図62は、図61に続く工程である。ポリシリコン(POLYSG)を異方性ドライエッチング技術によりエッチバックして、サイドウォール・スペーサ(SWOX)の外壁に、ポリシリコンのサイドウォール・スペーサCG0、CG1、CG2を形成する。サイドウォール・スペーサ(CG0)は、この加工の際に生じる不要なサイドウォール・スペーサであるので、後で取り去ることとする。その後、領域CELL以外に存在するPOLY1及びPOLY2の積層からなるポリシリコンで、将来のP型ゲート電極になる部分にはボロンイオンを、N型ゲート電極になる部分にはリンイオンを打ち込んで、夫々をP型ポリシリコン、N型ポリシリコンとする。尚、ここでも、サイドウォール・スペーサCG1及びCG2の一部の領域をフォトレジストで覆い、サイドウォール・スペーサを形成しない平坦領域を残す。図31と同じであるので、図を用いての説明は略す。
【0084】
図63は図62に続く工程である。フォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術を用いて、層MG0を電極MG1とMG2に分離する。同時に、PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)のP型ゲート電極(LVPG)、NチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)のN型ゲート電極(LVNG)、高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)のP型ゲート電極(HVPG)、高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)のN型ゲート電極(HVNG)を形成する。イオン打ち込みにより、PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)のLDD構造(LVPM)、NチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)のLDD構造(LVNM)、高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)のLDD構造(HVPM)、高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)のLDD構造(HVPM)を形成する。この工程は、通常のMOS型トランジスタと同じである。同様のイオン打ち込みによって、記憶用MOS型トランジスタのN型ソース領域(MSN)、選択用MOS型トランジスタのドレイン領域(LVNM)を形成する。選択用MOS型トランジスタのドレインは、NチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)のLDD構造(LVNM)と同じものを用いるので、同時に形成して良い。
【0085】
図64は図63に続く工程である。前面にシリコン酸化膜を堆積した後、異方性ドライエッチングを施して、夫々のゲート電極側壁に、シリコン酸化膜からなるサイドウォール・スペーサ(SWLDD)を形成する。続いて、PチャネルMOS型トランジスタ(LVPMOS)及び高耐圧用PチャネルMOS型トランジスタ(HVPMOS)のP型ソース・ドレイン領域SDP、NチャネルMOS型トランジスタ(LVNMOS)、高耐圧用NチャネルMOS型トランジスタ(HVNMOS)及びメモリセル選択用MOS型トランジスタのドレインとなるN型拡散層SDNを、フォトリソグラフィ技術とイオン打ち込み技術を用いて選択的に形成する。メモリセルの記憶用MOS型トランジスタのソースには、N型拡散層MNを設ける。また、領域CELLのウェル引き上げを行う領域にも、不純物領域SDN用不純物を打ち込んでおくが、他のウェル引き上げ領域も同様、すなわち、P型ウェル引き上げ部には不純物領域SDP用不純物を、N型ウェル引き上げ部には不純物領域SDN用不純物を打ち込んでおく。
【0086】
図65は図64に続く工程である。全面をフッ酸洗浄して、夫々のゲート電極及び拡散層上に存在するシリコン酸化膜を除去する。但し、層MG1及びMG2の上部は、図64で説明したとおり、酸化膜を厚く形成してあるために、酸化膜は除去されずに残る。全面に金属コバルトを被着した後に、シリサイドを形成しない領域CELL以外をフォトレジスト(RESRMVCO)で覆い、露出した金属コバルトCOをウエット除去する。
【0087】
図66は、図65に続く工程である。窒素雰囲気中で750度程度の熱処理を行うと、シリコンとコバルトが接触した部分にシリサイド(COSI)が形成される。未反応の金属コバルトを、アンモニアと過酸化水素水の混合液で除去すれば、夫々のゲート電極及び拡散層上に、低抵抗のシリサイド(COSI)のみが残る。層MG1及びMG2上部にはシリサイド(COSI)が出来ないが、これにより、層MG1とCG1、層MG2とCG2との間に、シリサイド(COSI)の架橋現象による短絡が生じるのを防ぐことができる。
【0088】
図67は図66に続く工程である。全面に配線層間絶縁膜(INS1)を堆積する。フォトリソグラフィとドライエッチング技術を用いて、各々のゲート電極、ソース、ドレイン、ウェル上にコンタクトホールを開口し、第1の配線層となる金属層を堆積する。その後、フォトリソグラフィと異方性ドライエッチング技術を用いて、所望の回路を構成する配線層M1を形成する。層INS2は、配線層M1と第2の配線層とを絶縁するための、第2の配線層間絶縁膜である。以降、必要な配線を順次形成していくが、通例の半導体装置における工程を採用して十分であるので、その詳細説明は省略する。
【0089】
本発明により、読出し動作周波数が高く且つ総面積の小さな半導体不揮発性メモリを混載した、半導体論理演算装置を提供することが出来る。本発明の技術を用いた半導体集積回路装置を用いれば、高性能情報機器を、低コストで実現することが可能になる。組み込み型マイクロコンピュータ等で有用である。
【0090】
本発明の主な観点をまとめて列挙すれば、下記の通りである。
(1)同一のシリコン基板上に、論理回路用のMOS型トランジスタと、不揮発性記憶用MOS型トランジスタと、その不揮発性メモリセルを選択するMOS型トランジスタと、不揮発性記憶用MOS型トランジスタに書込みと消去を行うための高耐圧MOS型トランジスタとを有し、前記論理回路用MOS型トランジスタのゲート電極とソース・ドレイン、前記高耐圧MOS型トランジスタのゲート電極とソース・ドレイン、及び前記不揮発性記憶用MOS型トランジスタを選択するMOS型トランジスタのゲート電極に、低抵抗の層が形成されたことを特徴とする半導体装置。
(2)前記不揮発性記憶用MOS型トランジスタのゲート電極が、その不揮発性記憶用MOS型トランジスタを選択するMOS型トランジスタのゲート電極の側壁に自己整合的に形成されたサイドウォール・スペーサ状であることを特徴とする前項(1)に記載の半導体装置。
(3)同一のシリコン基板上に、論理回路用のMOS型トランジスタと、不揮発性記憶用MOS型トランジスタと、その不揮発性メモリセルを選択するMOS型トランジスタと、不揮発性記憶用MOS型トランジスタに書込みと消去を行うための高耐圧MOS型トランジスタを有し、論理回路用MOS型トランジスタのゲート電極とソース・ドレイン、高耐圧MOS型トランジスタのゲート電極とソース・ドレインに低抵抗の層が被着され、不揮発性記憶用MOS型トランジスタのゲート電極・ソース・ドレイン、その不揮発性メモリセルを選択するMOS型トランジスタのゲート電極・ソース・ドレインには、低抵抗層が被着されていないことを特徴とする半導体装置。
(4)前記不揮発性記憶用MOS型トランジスタを選択するMOS型トランジスタのゲート電極が、前記不揮発性記憶用MOS型トランジスタのゲート電極の側壁に自己整合的に形成されたサイドウォール・スペーサ状であることを特徴とする前項(3)に記載の半導体装置。
(5)サイドウォール・スペーサ状のゲート電極の一部に、ドライエッチングを施さない領域を設け、その領域で金属配線層に接続することを特徴とする半導体素子。
(6)前項(5)に記載のドライエッチングを施さない領域を1本のゲート電極に複数箇所設け、そのゲート電極と金属配線層を、その領域を介して並列に接続することを特徴とする半導体装置。
(7)前項(5)乃至前項(6)に記載の半導体素子を同一基板上の構成要素に含む半導体装置。
(8)前項(5)乃至前項(6)に記載の半導体素子が、不揮発性メモリセルを選択するMOS型トランジスタである半導体装置。
(9)不揮発性記憶用MOS型トランジスタのゲート電極を形成する工程が、フォトリソグラフィ工程とドライエッチング工程の組み合わせ2回から成り、一方の工程が論理用MOS型トランジスタ及び不揮発メモリセル書込・消去用高耐圧トランジスタのゲート電極形成を兼ねる、前項(1)乃至前項(4)に記載の半導体装置。
(10)不揮発性記憶用MOS型トランジスタのゲート電極を形成する1回目の工程では、論理用MOS型トランジスタ及び不揮発メモリセル書込・消去用高耐圧トランジスタのゲート電極形成を行わない、前項(9)に記載の半導体装置。
(11)前項(9)及び(10)に記載の半導体装置の製造方法。
(12)ゲート絶縁膜厚が相異なるMOS型トランジスタを同一基板上の構成要素に含み、浅溝素子分離構造の形成後に1種類のゲート絶縁膜を形成することを特徴とする、半導体装置。
(13)前項(12)に記載の半導体装置の製造方法。
(14)前項(12)に記載の浅溝素子分離構造の形成後に形成する1種類のゲート絶縁膜が、堆積絶縁膜を構成要素に含む事を特徴とする半導体装置。
(15)前項(14)に記載の半導体装置の製造方法。
(16)前項(12)に記載の浅溝素子分離構造の形成後に形成する1種類のゲート絶縁膜が、熱酸化膜のみであることを特徴とする半導体装置。
(17)前項(16)に記載の半導体装置の製造方法。
(18)ゲート絶縁膜厚が相異なるMOS型トランジスタを同一基板上の構成要素に含み、浅溝素子分離構造の形成後に1種類のゲート絶縁膜を形成し、そのゲート絶縁膜を用いるMOS型トランジスタが、不揮発性メモリセルの構成要素であることを特徴とする半導体装置。
(19)前項(18)に記載の半導体装置の製造方法。
(20)前項(19)に記載の不揮発性メモリセルの構成要素であるMOS型トランジスタが、メモリセル選択用MOS型トランジスタであることを特徴とする、半導体装置。
(21)前項(20)に記載の半導体装置の製造方法。
(22)前項(18)に記載の、不揮発性メモリセルの構成要素であるMOS型トランジスタが、記憶用MOS型トランジスタであることを特徴とする半導体装置。
(23)前項(22)に記載の半導体装置の製造方法。
【0091】
【発明の効果】
微細なMOS型トランジスタを用いた半導体装置に不揮発性メモリセルを混載するため、製造中に発生する構造段差を低減することが出来る。
【0092】
又、論理用半導体装置に必須なシリサイド形成の際に、不揮発性メモリセル内で短絡不良を防ぐことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明を適用する不揮発性メモリセルの例を示す断面図である。
【図2】図2は本発明を適用する不揮発性メモリセルの例を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図4】図4は、本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図5】図5は、本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図6】図6は、本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図7】図7は、本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図8】図8は、本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図9】図9は、本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図10】図10は本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図11】図11は本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図12】図12は本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図13】図13は図12の状態における装置の部分的な斜視図である。
【図14】図14は本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図15】図15は本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図16】図16は本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図17】図17は本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図18】図18は本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図19】図19は本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図20】図20は本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図21】図21は本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図22】図22は本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図23】図23は本発明の第2の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図24】図24は本発明の第2の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図25】図25は本発明の第2の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図26】図26は本発明の第2の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図27】図27は本発明の第2の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図28】図28は本発明の第2の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図29】図29は本発明の第2の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図30】図30は本発明の第2の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図31】図31は図30の状態における装置の部分的な斜視図である。
【図32】図32は本発明の第2の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図33】図33は本発明の第2の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図34】図34は本発明の第2の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図35】図35は本発明の第2の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図36】図36は本発明の第2の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図37】図37は本発明の第3の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図38】図38は本発明の第3の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図39】図39は本発明の第3の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図40】図40は本発明の第3の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図41】図41は本発明の第3の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図42】図42は本発明の第3の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図43】図43は本発明の第3の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図44】図44は本発明の第3の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図45】図45は本発明の第3の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図46】図46は本発明の第2の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図47】図47は本発明の第2の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図48】図48は本発明の第3の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図49】図49は本発明の第3の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図50】図50は本発明の第3の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図51】図51は本発明の第3の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図52】図52は本発明の第4の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図53】図53は本発明の第4の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図54】図54は本発明の第4の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図55】図55は本発明の第4の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図56】図56は本発明の第4の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図57】図57は本発明の第4の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図58】図58は本発明の第4の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図59】図59は本発明の第4の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図60】図60は本発明の第4の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図61】図61は本発明の第4の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図62】図62は本発明の第4の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図63】図63は本発明の第4の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図64】図64は本発明の第4の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図65】図65は本発明の第4の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図66】図66は本発明の第4の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【図67】図67は本発明の第4の実施形態を製造工程順に示す装置の断面図である。
【符号の説明】
LVPMOS…論理演算用の低圧PMOS型トランジスタ、LVNMOS…論理演算用の低圧NMOS型トランジスタ、HVPMOS…不揮発性メモリセル書込み・消去用の高耐圧PMOS型トランジスタ、HVNMOS…不揮発性メモリセル書込み・消去用の高耐圧NMOS型トランジスタ、MG1…不揮発性メモリセルを構成する記憶用MOS型トランジスタのゲート電極、SG1…不揮発性メモリセルを構成する記憶用MOS型トランジスタを選択するためのMOS型トランジスタのゲート電極。

Claims (3)

  1. 同一のシリコン基板上に、
    論理回路用のMOS型トランジスタと、
    不揮発性記憶用MOS型トランジスタと、
    その不揮発性メモリセルを選択するMOS型トランジスタと、
    不揮発性記憶用MOS型トランジスタに書込みと消去を行うための高耐圧MOS型トランジスタとを有し、
    前記論理回路用MOS型トランジスタのゲート電極とソース・ドレイン、及び前記高耐圧MOS型トランジスタのゲート電極とソース・ドレインにシリサイド低抵抗層が形成され、
    前記不揮発性記憶用MOS型トランジスタのゲート電極は、その不揮発性記憶用MOS型トランジスタを選択するMOS型トランジスタのゲート電極の側壁上部に、ゲート絶縁膜兼記憶用膜を介在させて、自己整合的に形成されたサイドウオール・スペーサ状の構成であり、且つポリシリコン層よりなり、シリサイド低抵抗層は有せず、且つ
    前記不揮発性記憶用MOS型トランジスタを選択するMOS型トランジスタのゲート電極は、シリサイド低抵抗層を設けられたことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記不揮発性記憶用MOS型トランジスタを選択するMOS型トランジスタのゲート電極は、その上面に部分的に前記シリサイド低抵抗層が設けられていることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記不揮発性記憶用MOS型トランジスタを選択するMOS型トランジスタのゲート電極に設けられた前記シリサイド低抵抗層は、前記ゲート絶縁膜兼記憶用膜から当該ゲート電極上面に延びた絶縁物層端面によって、前記ゲート絶縁膜兼記憶用膜側の端部が設定されていることを特徴とする半導体装置。
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