JP4717558B2 - 画像形成装置および方法 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置および方法に関し、より詳細には、特に複数の像担持体を複数の駆動源により駆動する構成による画像形成装置および方法に関する。
従来、カラー画像形成装置などの複数の像坦持体を複数の駆動源により駆動する構成による多色画像形成装置では、用紙に対する各色の画像形成位置の不一致が、色ずれとなって画像に現れ、画質の劣化を招いてしまう。この色ずれは、各色の現像装置の組み付け時の位置ずれなどにより発生する定常的な色ずれ(以下、DC色ずれ)と、感光ドラムの軸のフレなどにより発生する周期的な色ずれ(以下、AC色ずれ)とに大別することができる。
DC色ずれは副走査の書き込みタイミングによる副走査色ずれ誤差、主走査方向に画像データが傾斜するスキュー誤差、および主走査方向の印字幅のバラツキによる主走査倍率誤差などがある。これらの色ずれの検出、補正動作の詳細については割愛するが、一般にこれらの色ずれは所定のレジスト検出パターンを描画させることにより検出することができる。また、主走査色ずれ誤差および副走査色ずれ誤差は、通常それぞれ主走査書き出し開始位置および副走査書き込みタイミングを補正することにより補正することができる。
一方、AC色ずれは各色の感光体表面の速度変動に起因し発生する。この速度変動は駆動を行う駆動モータの回転変動、駆動モータの駆動力を伝達する伝達ギア列で発生するピッチムラ若しくはギアの偏心回転による速度変動、または感光体自体の偏心回転による速度変動などに起因する。これらの周期のうち、感光体の周長を変動周期とすると、AC色ずれはこの変動周期の位相が各色間で異なる(ばらつく)ことから発生する。
このようにして発生するAC色ずれの対策として、各色の感光ドラムの回転位相ずれを検出し、位相を合わせるためにモータを個別に制御する手法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−14504号公報
しかしながら、上述の従来の方法では、常に位相を補正しているため、常に発生するズレに対して感光ドラムの速度などを制御し位相合わせを行って、位相補正が完了した時点で画像形成を開始する。この場合、画像の色ずれにあまり影響を与えない程度の感光ドラムの位相ズレに対しても位相補正制御が実行される。そのため画像形成を行う毎に各ドラムの位相を合わせるための時間が必要となり、画像形成終了までの時間が長くなるという問題がある。
また、このような従来の方法では結果的に感光ドラムの回転時間が長くなることに加え、位相合わせを行う際の感光ドラムと搬送ベルトとの速度差により、感光ドラム表面にストレスが生じる。このため、感光ドラムの寿命に大きな影響を与え、感光ドラムの寿命が短くなるという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みて為されたものであり、モータ起動時に、不必要な位相補正シーケンスを行わずに、ファーストプリントタイムを短縮することができる画像形成装置および方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、複数の静電担持体と、複数の像担持体と、複数の像担持体上に形成されたトナー像を順次重ねて画像を形成する転写手段を備えた画像形成装置であって、複数の像担持体間の回転位相差を検出する回転位相差検出手段と、検出された回転位相差と閾値とを比較し、回転位相差が閾値を超えると、回転位相差をなくすように像担持体間の回転位相を制御する制御手段と、記録材の種別を検知する種別検知手段と、制御手段により検出された回転位相差と比較される閾値を、種別検知手段により検知された記録材の種別がグロス紙の場合に、検知された記録材の種別が普通紙の場合よりも小さい値に変更する変更手段とことを特徴とする。
また、本発明の画像形成方法は、複数の像担持体と、複数の像担持体上に形成されたトナー像を順次重ねて画像を形成する転写手段を備えた画像形成装置により画像形成を行う方法であって、複数の像担持体間の回転位相差を検出する回転位相差検出ステップと、検出された回転位相差と閾値とを比較し、回転位相差が閾値超えると、回転位相差をなくすように像担持体間の回転位相を制御する制御ステップと、記録材の種別を検知する種別検知ステップと、制御ステップにおいて検出された回転位相差と比較される閾値を、種別検知ステップにおいて検知された記録材の種別がグロス紙の場合に、検知された記録材の種別が普通紙の場合よりも小さい値に変更する変更ステップとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、複数の静電担持体間の回転位相差を検出する回転位相差検出手段と、検出された回転位相差が所定の値を超えると、転写手段が画像を重ねて転写する際に複数の静電担持体の各々の記録材における転写開始位置を所定の範囲内にあるようにする位相補正処理を実行するよう担持体駆動手段を制御する担持体制御手段とを備えているので、モータ起動時に、不必要な位相補正シーケンスを行わずに、ファーストプリントタイムを短縮することができる画像形成装置および方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明による画像形成装置およびその方法を説明する。
(第1実施形態)
図13は、本実施形態の画像形成装置の構成を示す図である。図13に示すカラー画像形成装置は、4色すなわち、イエロー(以下Yと記述する)、マゼンタ(以下Mと記述する)、シアン(以下Cと記述する)、ブラック(以下Kと記述する)の各画像形成部を備えている。図13において、駆動するモータ6により、感光ドラム1(a、b、c、dはそれぞれY、M、C、K用を示す)に静電潜像が形成される。レーザスキャナ2は、画像信号に応じて露光を行い、像担持体である感光ドラム1上に静電潜像を形成する。無端状の搬送ベルト3は、用紙を各色の画像形成部に順次搬送する。駆動ローラ4は、モータとギア等により構成される駆動部と接続されて搬送ベルト3を駆動し、モータ6eは駆動ローラ4を駆動し、および定着器5は用紙に転写されたトナーを溶融、固着する。
ホストコンピュータから画像データがプリンタに送られ、画像形成に必要な処理がなされると、用紙カセットから用紙が供給される。搬送ベルト3に到達した用紙は、各色の画像形成部に順次搬送される。搬送ベルト3による用紙搬送とタイミングを合せて、各色の画像信号が各レーザスキャナ2に送られ、感光ドラム1上に静電潜像が形成され、不図示の現像器により、静電潜像がトナーで現像され、不図示の転写部で用紙上に転写される。同図においては、Y、M、C、Kの順に順次画像形成される。その後、用紙は搬送ベルトから分離され、定着器5で加熱され、およびトナー像が用紙上に定着されて外部へ排出される。
本実施形態においては、感光ドラム1a〜1dについて位相制御を行い、色ずれの抑制を行う。
図2は、本実施形態の装置の制御システムの概略構成を示す図である。プリンタ制御部11は、画像形成装置としてのプリンタ10内の各部を制御する。電源12は、プリンタ10内の各装置へ電力を供給する。センサ類13は、プリンタ内の各部の状況を検知する。モータ制御部14は、プリンタ制御部11の指示によりモータ類を制御する。モータ類15は、プリンタ内の各装置の動力源である。表示部16は、プリンタの動作状況をユーザに報知する。通信コントローラ17は、プリンタとホストコンピュータとの通信を行う。ホストコンピュータ18は、プリンタ10に印刷するデータを転送する。
図1、3および4は本発明に係る主要部の構成を示す図である。本構成には、DSP(Degital Signal Prosessor)20、DCブラシレスモータ40およびモータへの電力を制御するドライバ30を含み、感光ドラム46はモータにより駆動される。感光ドラムの軸には、フラグ48が設けられ、軸の回転に伴って、フォトセンサ49の光路を遮る。これにより軸の1回転につき1回の信号が出力される。フラグ48は、感光ドラム46の位相を検知するためのものであるので、検知箇所は複数あっても良い。あるいは、感光ドラム46を駆動するギヤにフラグ48を設け、このフラグ48がフォトセンサを遮光するような構成としても良い。
DSP20は、DCブラシレスモータ40からのロータ位置信号により相切り替え制御、プリンタ制御部からの制御信号によるモータの始動、停止制御、およびプリンタ制御部からの速度信号と速度検知部の出力とを比較し、ドライバを介して速度制御を行う。DSP20のブロック図を図5に示す。本システムは、プログラムコントローラ21、加減算や論理演算を行うALU(Arithmetic Logic Unit)22a、積和演算をおこなうMAC(Multiply and Accumulation)22bを備える。また、データ用メモリ23、プログラム用メモリ24、データメモリバス25、プログラムメモリバス26、シリアルポート27、タイマ28、およびI/Oポート29を備えている。このように、メモリをデータ用とプログラム用に独立させ、バスもデータバスとプログラムバスに分離し、乗算と加算を1マシンサイクルで実行するMACを持つことで高速な演算を可能としている。
DCブラシレスモータ40はU、V、Wの3相スター結線されたコイル43とロータ44を有する。さらにロータの位置検出部としてロータの磁極を検知する3個のホール素子42を備え、その出力はDSP20に接続されている。また、ロータ44の外周上に設けられた磁気的パターン45と磁気センサ41とからなる回転速度検知部を有し、その出力はDSP20に接続されている。
ドライバ30はDCブラシレスモータ40を駆動し、ハイ側トランジスタ31とロー側トランジスタ32とを各3個備え、各々コイル43のU、V、Wに接続されている。 34は電流検出抵抗であり、モータ駆動電流を電圧に変換する。発生した電圧はDSP20のD/Aポートに取り込まれる。DSP20は、ホール素子から発生するロータ位置信号HU〜Wによってロータ44の位置を特定し、相切り替え信号を生成する。相切り替え信号UU〜W、LU〜Wは、ドライバの各トランジスタをオンオフ制御して励磁する相を順次切り替えロータ44を回転させる。
さらにDSP20は、速度制御を行うために、回転速度目標値と回転速度情報とを比較し、速度誤差情報を得る。また、位置制御を行うために、回転速度情報を積分したロータ44の位置情報と、位置目標値とを比較して位置誤差情報を得る。上記の速度誤差情報と位置誤差情報とから補正値を演算し、その結果によりPWM信号を生成、出力する。PWM信号は0でduty0、255でduty100となる。
PWM信号は相切り替え信号UU〜UWとナンドゲート33により論理積否定され駆動電流のチョッピングを行いモータの回転速度を制御する。なお、ナンドゲートを使わずにDSP20ですべて処理してもよい。また、ロー側トランジスタを全相オンにすることにより、モータにブレーキをかけることができる。なお、駆動ローラ4、およびモータ6eの構成も上記構成と同様なので説明を省略する。
次に、基準となる感光ドラムを感光ドラム1aとし、感光ドラム1bに対して駆動制御を行う場合について図6を参照して説明する。図6は、本実施形態の処理のフローチャートである。プリンタ制御部11からモータ起動を指示されると(S601)、モータ制御部は、各モータに対して速度制御および位置制御を行って各モータの相対速度差を最小にするように、各モータを所定の加速カーブに従い位置指令を更新して、加速していく(S602)。全モータが定常回転速度に達したら加速を終了する(S603〜605)。
次に、プリンタ制御部から各ドラムの位相検知の実行を指示されると(S606)、基準となる感光ドラム1aと、感光ドラム1bとの回転位相差の検出を開始する。すなわち、基準となる感光ドラム1aのフォトセンサからの信号が出力された時点で時間計測用カウンタ値cntをクリアし(S607)、その後一定周期でカウント値cntを増加させて計時を行う(S608、9)。感光ドラム1bのフォトセンサからの信号が出力された時点でカウント値cntの増加を停止、すなわち計時を終了し(S610)、計測された時間を各ドラムの位相差に換算するとともに、モータの位置誤差情報に換算する(S611)。そして各ドラムの位相差と、現在の画像形成モードに応じた位相補正実行閾値とを比較し、各ドラムの位相補正実行が必要か否かを判定する(S612)。位相補正実行閾値は例えば、通常使用する印字モードより低速モードである高画質モードであればあるほど閾値は小さい値とする。
プリンタ制御部11は、報知された各ドラムの位相補正実行判定結果を受け、位相補正実行が不要な場合は像担持体への露光を開始し(S613)、電子写真プロセスを進める。また、位相補正実行が必要な場合はモータ制御部14に位相補正実行を指示し、位相補正実行完了の後に像担持体への露光を開始する。
モータ制御部14は、プリンタ制御部11から位相補正実行を指示されると(S614)、位相補正実行判定動作により求めた、モータ位置誤差情報をモータの位置制御ループにフィードバックし、位置誤差を解消するように制御を行う(S615)。このとき、位置誤差情報の絶対値により位置制御ループの補正値演算に用いる各パラメータの値を変えても良い。ここでいうパラメータとは制御ループのゲインや制御周期であり、たとえば、位置誤差情報の絶対値が大きい場合、位置制御ループのゲインを下げ、制御の安定性を確保することができる。
位置調整終了後は制御ループのパラメータを元に戻し像担持体への露光を開始する(S616、S617)
以上の構成により、回転位相がずれている場合でもそれぞれの画像形成モードに応じて最適な位相範囲へ位相補正を行うため、不要な位相補正を行うことがなくなり、画像形成時間の短縮を図ることが可能となる。また、画像形成時間の短縮により感光ドラムの寿命を長くすることも可能となる。
(第2実施形態)
図7、8は本実施形態の特徴を良く示す図であり、上述の第1実施形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態では、第1実施形態のシステムに加え、印字を行う記録材の種類に応じて位相補正実行閾値を変更するようにするものである。図7において、給紙ユニット53は記録材である印字媒体が装填される。また、印字媒体検知センサ54は印字媒体の種類を判別し、搬送ローラ55は給紙ユニットの印字媒体を搬送ベルト3まで搬送する。
図8は、画像形成装置内の構成を示す制御ブロック図である。図8において印字結果56には印字媒体検知センサにて検知した印字媒体の種別が含まれており、印字媒体の種別に応じて位相補正実行閾値52の内容を変更する。印字媒体検知センサ54は例えば図9に示すような光学系センサにより、印字媒体60の表面にLEDなどの光源57から光を照射し、受光素子58により検出される乱反射成分と、受光素子59により検出される正反射成分との比により判別する方式とすることができる。また、印字媒体60の裏面にLEDなどの光源57から光を照射し、紙を通したあとの透過成分を受光素子58により検出し、その値により判別する方式などとすることもでき、その方式は問わない。
以上の構成における位相補正の実施形態を図10を用いて説明する。プリンタ制御部11からモータ起動を指示されると(S1001)、モータ制御部14は、各モータに対して速度制御および位置制御を行い、各モータの相対速度差を最小にするように、各モータを所定の加速カーブに従い位置指令を更新して、加速していく(S1002)。全モータが定常回転速度に達したら加速を終了する(S1003〜1005)。
次に、プリンタ制御部11から各ドラムの位相検知の実行を指示されると(S1006)、基準となる感光ドラム1aと、感光ドラム1bとの回転位相差の検出を開始する。すなわち、基準となる感光ドラム1aのフォトセンサからの信号が出力された時点で時間計測用カウンタ値cntを0とし(S1007)、その後一定周期でカウント値cntを増加させ計時を行う(S1008、S1009)。感光ドラム1bのフォトセンサからの信号が出力された時点でカウント値cntの増加、すなわち計時を停止し(S1010)、計測された時間を、各ドラムの位相差に換算するとともに、モータの位置誤差情報に換算する(S1011)。そして各ドラムの位相差を現在の印字媒体に応じた位相補正実行閾値と比較し、各ドラムの位相補正実行が必要か否かを判定する(S1012)。
本実施形態の画像形成装置には種々の記録材が使用されるが、通常普通紙に比べグロス紙などの上質な記録材が使用される場合は、より印字品質が高いこと、すなわち色ズレなどが小さいことが要求される。したがって、本実施形態では、より上質な記録材が使用される場合は、それに合わせて位相補正実行閾値をより小さな値とする。また、OHTといった拡大される可能性のある記録材に画像形成する場合も同様に、より小さい値の位相補正実行閾値が用いられるようにする。
具体的には、位相補正実行閾値は例えば、通常使用する普通紙(60g/cm2〜90g/cm2)より厚紙(90g/cm2〜)になるほど小さい値とする。紙の厚みだけでなく普通紙、グロス紙、OHTなどの種別に応じても閾値を切り替える構成とし、普通紙よりグロス紙の閾値を小さい値とする。プリンタ制御部11は、報知された各ドラムの位相補正実行判定結果を受け、位相補正の実行が不要な場合は像担持体への露光を開始する(S1013)。また、位相補正実行が必要な場合はモータ制御部14に位相補正実行を指示し、位相補正実行完了の後に像担持体への露光を実行する。
モータ制御部14は、プリンタ制御部11から位相補正実行を指示されると(S1014)、位相補正実行判定動作により求めたモータ位置誤差情報をモータの位置制御ループにフィードバックし、位置誤差を解消するように制御を行う(S1015)。
このとき、位置誤差情報の絶対値により位置制御ループの補正値演算に用いる各パラメータの値を変えても良い。ここで、パラメータとは制御ループのゲインや制御周期であり、たとえば位置誤差情報の絶対値が大きい場合、位置制御ループのゲインを下げ、制御の安定性を確保する。位置調整終了後は制御ループのパラメータを元に戻し像担持体への露光を開始する(S1016、1017)。
以上の構成により、回転位相がずれていた場合でもそれぞれの印字媒体に応じた最適な位相範囲へ位相補正を行うことができるため、不要な位相補正を行うことがなくなり、画像形成時間の短縮を図ることが可能となる。また、画像形成時間の短縮により感光ドラムの寿命を長くすることも可能となる。
(第3実施形態)
図11は、本実施形態の特徴を良く示す図であり、上述の第1実施形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。図11において、実行時間監視部61は、位相補正を実行する時間を規定し、タイマなどから構成され、印字媒体の検知結果56に応じてタイマにセットされる時間を変更する。例えば、印字媒体が普通紙(60g/cm2〜90g/cm2)などの場合は補正時間を短くし、厚紙(90g/cm2〜)などの場合は補正時間を長くし補正が十分完了した後に画像形成を行うものとする。紙の厚みだけでなく普通紙、グロス紙、OHTなどの種別に応じても時間を切り替える構成とし、普通紙よりグロス紙の時間を長くとる構成とする。また、本実施形態においてはユーザ設定部62を設け、画像形成装置に設けられた操作パネルや、ホストコンピュータの印刷設定画面より設定可能な形態とした。
以上の構成における位相補正の実施形態を図12を用いて説明する。プリンタ制御部14からモータ起動を指示されると(S1201)、モータ制御部は、各モータに対して速度制御および位置制御を行い、各モータの相対速度差を最小にするように、各モータを所定の加速カーブに従い位置指令を更新して、加速していく(S1202)。全モータが定常回転速度に達したら加速を終了する(S1203〜1205)。
次に、プリンタ制御部から各ドラムの位相検知を実行するよう指示されると(S1206)、基準となる感光ドラム1aと、感光ドラム1bとの回転位相差の検出を開始する。すなわち、基準となる感光ドラム1aのフォトセンサからの信号が出力された時点で時間計測用カウンタ値cntを0クリアし(S1207)、その後一定周期でカウント値cntを増加させ計時を行う(S1208、9)。感光ドラム1bのフォトセンサからの信号が出力された時点カウント値cntの増加、すなわち計時を停止し(S1210)、計測された時間を、各ドラムの位相差に換算するとともに、モータの位置誤差情報に換算する(S1211)。そして、各ドラムの位相差を現在の印字媒体に応じた位相補正実行閾値と比較し、各ドラムについて位相補正を実行することが必要か否かを判定する(S1212)。
位相補正実行閾値は例えば、通常使用する普通紙(60g/cm2〜90g/cm2)より厚紙(90g/cm2〜)であればあるほど閾値は小さい値とする。紙の厚みだけでなく普通紙、グロス紙、OHTなどの種別に応じても閾値を切り替える構成とし、普通紙よりグロス紙の閾値を小さい値とする。
プリンタ制御部11は、報知された各ドラムの位相補正実行判定結果を受け、位相補正の実行が不要な場合は像担持体への露光を開始する(S1213)。また、位相補正実行が必要な場合はモータ制御部14に位相補正実行を指示し、位相補正実行完了の後に像担持体への露光を実行する。
モータ制御部14は、プリンタ制御部11から位相補正実行を指示されると(S1214)、位相補正実行判定動作により求めたモータ位置誤差情報をモータの位置制御ループにフィードバックし、位置誤差を解消するように制御を行う(S1215)。このとき、位置誤差情報の絶対値により位置制御ループの補正値演算に用いる各パラメータの値を変えても良い。ここで、パラメータとは制御ループのゲインや制御周期であり、たとえば、位置誤差情報の絶対値が大きい場合、位置制御ループのゲインをさげ、制御の安定性を確保することができる。また、位相補正が完了していない場合であっても位相補正時間が経過した場合(S1217)、位相補正動作を終了させて制御ループの操作量を元に戻し、像担持体への露光を開始する(S1218)。
以上の構成により、回転位相がずれていた場合でもそれぞれの印字媒体に応じた最適な位相範囲へ位相補正を行うため、不要な位相補正を行うことがなくなり、画像形成時間の短縮を図ることが可能となる。また、画像形成時間の短縮により感光ドラムの寿命を長くすることも可能となる。
さらに、ユーザが画像形成完了までの時間と画質とを調整することができるので、ユーザビリティの向上も図ることが可能である。
本発明の一実施形態の主要部の構成を説明する図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の制御システムの概略構成を説明する図である。 本発明の一実施形態の駆動系の構成を説明する図である。 本発明の一実施形態のモータの構成を説明する図である。 本発明の一実施形態のモータ制御部の構成を説明する図である。 本発明の一実施形態の動作を説明する図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の構成を説明する図である。 本発明の一実施形態の主要部の構成を説明する図である。 本発明の一実施形態の印字媒体判別機構を説明する図である。 本発明の一実施形態の動作を説明する図である。 本発明の一実施形態の主要部の構成を説明する図である。 本発明の一実施形態の動作を説明する図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の全体を説明する図である。
符号の説明
1 感光ドラム
2 レーザスキャナ
3 搬送ベルト
4 駆動ローラ
5 定着器
6 モータ
10 プリンタ
11 プリンタ制御部
12 電源
13 センサ類
14 モータ制御部
15 モータ類
16 表示部
17 通信コントローラ
18 ホストコンピュータ
20 DSP
21 プラグラムコントローラ
22a ALU
22b MAC
23 データメモリ
24 プログラムメモリ
25 データメモリバス
26 プログラムメモリバス
27 シリアルポート
28 タイマ
29 I/Oポート
30 ドライバ
31 ハイ側トランジスタ
32 ロー側トランジスタ
33 ナンドゲート
34 電流検出抵抗
40 DCブラシレスモータ
41 磁気センサ
42 ホール素子
43 コイル
44 ロータ
45 磁気的パターン
46 回転体
47 回転軸
48 フラグ
49 フォトセンサ
50 位相差検出
51 位相補正実行判定部
52 位相補正実行閾値
53 給紙ユニット
54 印字媒体検知センサ
55 搬送ローラ
56 印字媒体検知結果格納部
57 発光素子
58 受光素子(乱反射)
59 受光素子(正反射)
60 印字媒体
61 実行時間監視タイマ
62 ユーザ設定格納部

Claims (2)

  1. 複数の担持体と前記複数の担持体上に形成されたトナー像を順次重ねて画像を形成する転写手段を備えた画像形成装置であって、
    前記複数の担持体間の回転位相差を検出する回転位相差検出手段と、
    前記検出された回転位相差と閾とを比較し、前記回転位相差が前記閾値を超えると、前記回転位相差をなくすように前記像担持体間の回転位相を制御する制御手段と
    前記記録材の種別を検知する種別検知手段と、
    前記制御手段により前記検出された前記回転位相差と比較される閾値を、前記種別検知手段により検知された記録材の種別がグロス紙の場合に、前記検知された記録材の種別が普通紙の場合よりも小さい値に変更する変更手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 複数の担持体と前記複数の担持体上に形成されたトナー像を順次重ねて画像を形成する転写手段を備えた画像形成装置により画像形成を行う方法であって、
    前記複数の担持体間の回転位相差を検出する回転位相差検出ステップと、
    前記検出された回転位相差と閾とを比較し、前記回転位相差が前記閾値超えると、前記回転位相差をなくすように前記像担持体間の回転位相を制御する制御ステップと
    前記記録材の種別を検知する種別検知ステップと、
    前記制御ステップにおいて前記検出された前記回転位相差と比較される閾値を、前記種別検知ステップにおいて検知された記録材の種別がグロス紙の場合に、前記検知された記録材の種別が普通紙の場合よりも小さい値に変更する変更ステップと
    を備えたことを特徴とする画像形成方法。
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