JP4717540B2 - リベットナット、胴縁受セット、及びナット機能付ワッシャー - Google Patents

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本発明は、リベットナット、胴縁受セット、及びナット機能付ワッシャーに関する。
近年、断熱性能の向上や結露の防止に有効な手段として、外断熱が注目を浴びている。この外断熱とは、具体的には、建物躯体のコンクリート外壁を断熱材で覆い、さらにその外側に空気層を介して外装材を取付けるものである。この外断熱に用いられる外装材取付具は、例えば、下記特許文献1に開示されている。
この特許文献1に記載のレベル調整器具において、表面材63が取付け可能なレベル調整部材20は、建物躯体60のコンクリート壁面に打ち込み固定されたアンカーボルト61と連結されているネジ部材12の遊端側に、ネジ部材12回りに回動自在な状態で取付けられている。レベル調整部材20を構成するレベル調整治具材22及び固定部材(胴縁受部材)23は、ポップナット等のナット部材21により一体化して固定されている。そして、コンクリート壁面に沿って延びる表面材取付部材50が、この固定部材23により支持されると共に、固定部材23にスクリュー28により留められている。表面材取付部材50を固定部材23にスクリュー留めした後、レベル調整治具材22を手で回転させて、固定部材23の不陸(レベル)調整を行っている。
特開2002−21292号公報
しかしながら、上記のレベル調整治具材を手で回転させて不陸調整を行う際には、大きな力が必要で、また、このようなレベル調整治具材は固定部材の裏側に隠れてしまうことや断熱材が存在することから、回転作業が困難であった。これにより、胴縁が固定される固定部材の不陸調整が困難で、作業性が低いという問題があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、胴縁受部材の不陸調整を容易にし、作業性を高めることが可能なリベットナット、胴縁受セット、及びナット機能付ワッシャーを提供することを目的とする。
本発明に係るリベットナットは、(1)一端にフランジを有し、内周面の少なくとも一部にネジが刻設されてかしめ可能なリベットと、(2)中央に貫通孔が設けられた板状体、板状体の一方の面側において貫通孔を取り囲むように立設された環突条、及び板状体の他方の面側において立設された三つの立設片を有し、板状体は、三つの立設片の外方まで延びてワッシャーとして機能する鍔部を有するナット機能付ワッシャーと、を備え、板状体の他方の面側にフランジが係止されるように、ナット機能付ワッシャーの貫通孔にリベットが挿通されていることを特徴とする。
このリベットナットでは、リベットをかしめることで、かしめにより生じた突起部とフランジとの間に、ナット機能付ワッシャー及び胴縁受部材を挟持することができる。そして、六角レンチ等の回転工具を三つの立設片に係合させてリベットと一体に回転させることで、胴縁受部材の不陸調整を小さな力で容易に行うことができる。また、回転工具に係合されて回転される立設片は、胴縁受部材の裏側に隠れてしまうことがないので、断熱材の存在を原因として作業性が悪化することがない。これにより、胴縁受部材の不陸調整を容易に行うことができ、作業性を高めることができる。また、ナット機能付ワッシャーの板状体は、三つの立設片の外側まで延びる鍔部を有するため、この鍔部が回転板として機能することで、リベットナットが挿通された胴縁受部材の貫通孔にリベットナットが落ち込むことを防止することができる。
ナット機能付ワッシャーの三つの立設片の各々は、環突条の軸を中心とする仮想上の正六角形内に設けられ、正六角形の隣り合わない三つの頂点各々に至る角部を有しており、板状体の鍔部は、正六角形の外側まで延びていると好ましい。このようにすれば、レンチ等の回転工具に三点を係合させて、ナット機能付ワッシャーを介してリベットナットを確実に回転させることができる。
ナット機能付ワッシャーの板状体は、中央から外方に向かって一方の面側に傾斜していると好ましい。このようにすれば、リベットをかしめて胴縁受部材を挟持するとき、板状体のばね作用により板状体とリベットとの接触部位における摩擦力が増大するため、リベットとナット機能付ワッシャーとを一体としてより回転させ易くなる。
本発明に係る胴縁受セットは、(1)上記したリベットナットと、(2)貫通孔を通してリベット及びナット機能付ワッシャーの環突条が挿通される胴縁受部材と、(3)貫通孔を通してリベットが挿通される回転板と、を備え、リベットをかしめて突起部を設け、環突条の先端を回転板に押し付けた状態で、リベットのフランジと突起部との間でナット機能付ワッシャー、胴縁受部材、及び回転板を挟持し、胴縁受部材とは独立してリベットナットを回転可能にしたことを特徴とする。
この胴縁受セットは、上記したリベットナットリベットを備えるため、胴縁受部材の不陸調整を容易に行うことができ、作業性を高めることができる。
本発明に係るナット機能付ワッシャーは、(1)中央に貫通孔が設けられた板状体と、(2)板状体の一方の面側において貫通孔を取り囲むように立設された環突条と、(3)板状体の他方の面側において立設された三つの立設片と、を備え、板状体は、三つの立設片の外側まで延びてワッシャーとして機能する鍔部を有することを特徴とする。このナット機能付ワッシャーを用いることで、上記したリベットナットを形成することができる。
三つの立設片の各々は、環突条の軸を中心とする仮想上の正六角形内に設けられ、正六角形の隣り合わない三つの頂点各々に至る角部を有しており、板状体の鍔部は、正六角形の外側まで延びていると好ましい。このようにすれば、レンチ等の回転工具に三点を係合させて、ナット機能付ワッシャーを確実に回転させることができる。
本発明によれば、胴縁受部材の不陸調整を容易にし、作業性を高めることが可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1(a)及び図1(b)はそれぞれ、本実施形態に係る胴縁受セットを示す斜視図、図1(a)に示す胴縁受セットのI−I線矢視断面図である。胴縁受セット10は、図1(a)及び図1(b)に示すように、リベットナット20と、胴縁受部材40と、回転板50と、を備える。
リベットナット20は、図2(a)及び図2(b)に示すように、リベット22とナット機能付ワッシャー24を備えている。リベット22は、外形が円筒状をなし、一端にフランジ22aを有している。リベット22の下端部における内周面には、ネジ22bが刻設されている。このリベット22は、鉄、アルミ、ステンレス、その他の合金、又はプラスチックなどの材料により形成されており、かしめ可能である。
ナット機能付ワッシャー24は、図3及び図4に示すように、板状体26、環突条28、及び三つの立設片30を備えている。板状体26は、外形が円板状をなし、中央には円形の貫通孔26aが設けられている。環突条28は、板状体26の下面(一方の面)側において貫通孔26aを取り囲むように円形状に立設されている。三つの立設片30は、板状体26の上面(他方の面)側に立設されている。
この三つの立設片30の各々は、図5に示すように、環突条28の軸Xを中心とする仮想上の正六角形H内に設けられ、正六角形Hの隣り合わない三つの頂点各々に至る角部30aを有している。特に、本実施形態では、三つの立設片30は正六角形Hの隣り合わない三つの辺に沿って設けられていることで、角部30aの他に、正六角形Hの隣り合わない三つの頂点各々に至る角部30bを有している。この配置が、後述するように六角レンチ等の回転工具によりリベットナット20を回転させるのに重要になる。板状体26は、正六角形Hの外方まで延びてワッシャーとして機能する鍔部26bを有する。
ここで、上記した構成のナット機能付ワッシャー20は、プレス成形により一体成形可能である。すなわち、円板状の板材の中央に貫通孔26aを形成しつつ環突条28を形成する一方、この貫通孔26aを取り囲むように板面の三箇所にコ字状の切込みを入れる。そして、切込み部分を立設することで、三つの立設片30を設ける。このようにして、ナット機能付ワッシャー24を形成することができる。
胴縁受部材40は、胴縁(図7(a)の70)を固定する部材であり、図1(a)及び図1(b)に示すように、断面が略コ字状をなす。胴縁受部材40の屈曲された側壁の縁部は、胴縁70の切り欠き72を嵌め込むことができるように内側に折り返されており、胴縁用の受部42が設けられている。また、リベットナット20の位置を、胴縁受部材40の長手方向に対して垂直な方向(図1(b)における左右方向)に微調整できるように、胴縁受部材40は、リベット22及びナット機能付ワッシャー24の環突条28が挿通される略楕円形状の楕円孔44を有する。
回転板50は、図6に示すように、中央に貫通孔54が形成された略八角形状の板面に4つの突部52を備える。四つの突部52は、略円環状に盛り上がった突起であり、突起52の高さは約1mm程度に統一されている。これにより、回転板50の全ての回転位置において、胴縁受部材40及び当該回転板50の距離を一定に保ちながら、回転板50及び胴縁受部材40が当接する。このような突部52を備えることにより、回転板50及び胴縁受部材40の間の摩擦を突部が小さくすることができるため、回転板50を回転させる際に必要となる力を小さくすることができる。その結果、胴縁受部材40の不陸調整をより容易に行うことができ、作業性をより高めることができる。また、突部52を備えることにより、回転板50の強度を向上させることができる。
なお、この複数の突部52は、回転板50の回転軸である軸Xに関して4次の回転対称性を有する位置に、4つ配置されている。ここで、複数の突部52は、回転板50の鉛直方向から見た軸Xの周りでの90度回転に関して、対称性を有するように配置されている。この対称性を「4次の回転対称性」という。これにより、回転板50の全ての回転位置において、胴縁受部材40及び当該回転板50の距離をより確実に一定に保つことができるので、回転板50及び胴縁受部材40の間の摩擦を突部がより確実に小さくすることができる。この結果、胴縁受部材40の不陸調整をより容易に行うことができ、作業性をより高めることができる。なお、複数の突部52は、2次以上の回転対称性を有すれば特に限定されない。ここで、「n次の回転対称性」とは、回転板50の鉛直方向から見た軸Xの周りでの(360/n)度回転に関して対称性を有することを示す。
この胴縁受セット10では、リベットナット20のリベット22がかしめられる前の状態で(図2(a)及び図2(b)参照)、リベット22に胴縁受部材40及び回転板50が挿通される。その後、リベット22がかしめられて突起部22cが形成され、リベット22のフランジ22aと突起部22cとの間に、ナット機能付ワッシャー24、胴縁受部材40、及び回転板50が挟持される。なお、ナット機能付ワッシャー24の環突条28は、その先端が回転板50に押し付けられるような高さに形成されており、その反力により板状体26がリベット22のフランジ22aに押し付けられている。これにより、リベット22とナット機能付ワッシャー24との間の摩擦力が大きくなるため、立設片30に回転工具を嵌め合わせてナット機能付ワッシャー24を回転させることで、リベット22が一体として回転するようになっている。
次に、胴縁受セット10及び胴縁70を用いた外装材の施工方法について説明する。
図7(a)及び図7(b)は、胴縁受セット10を用いた胴縁70の取付けを説明する斜視図である。建物躯体のコンクリート外壁80に、アンカーボルト82の一端が埋め込まれており、他端がコンクリート外壁80から露出してコンクリート外壁80の壁面80aの法線方向に延びている。ガラスウール製等の断熱材84は、コンクリート外壁80から露出したアンカーボルト82の遊端側から、コンクリート外壁80に向かって押し付けられて固定されている。このように断熱材84の表面84aから露出しているアンカーボルト82の一端にリベットナット20のリベット22を挿入し、ナット機能付ワッシャー24を回転工具(ラチェット等のボックスレンチ)90により回転させる。或いは、回転板50を素手により回転させる。このようにして、上記の胴縁受セット40をアンカーボルト82に取付ける。
次に、図7(a)に示すように、胴縁受部材40の受部42に、当該受部42に嵌まり込む切欠き72を有する胴縁70を、ナット機能付ワッシャー24が露出して外側から見えるような位置に嵌め込んで取付ける。このように、胴縁70をナット機能付ワッシャー24が存在する位置から外れる位置にずらして重ならないように取付けることにより、回転工具90によるリベットナット20の容易な回転が可能になる。
次に、ナット機能付ワッシャー24の立設片30に回転工具90を嵌め合わせ、これを回転させて胴縁受部材40の不陸調整(コンクリート外壁の壁面80aの法線方向に沿った位置調整)を行う。ここで、図5に示すように、三つの立設片30は正六角形Hの隣り合わない三つの辺に沿って設けられていることで、各立設片30は正六角形Hの隣り合わない三つの頂点各々に至る角部30a乃至30bを有している。従って、これら立設片30の三つの角部30a、或いは三つの角部30bがボックスレンチ等の回転工具90に係合し、回転される。このとき、リベット22はナット機能付ワッシャー24と一体的に回転し、このリベットナット20が胴縁受部材40とは独立して回転する。このようにして、胴縁受部材40の不陸調整(アンカーボルト82の軸方向に沿った位置調整)を小さな力で容易に行うことができ、作業性を高めることができる。或いは、周辺の部材が邪魔にならない場合は回転板50を回転させることで、胴縁受部材40の不陸調整を小さな力で容易に行うことができ、作業性をより高めることができる。なお、不陸調整だけでなく、例えば胴縁40及び胴縁受セット10が固定された状態でのアンカーボルト82からの取り外しも、回転工具90或いは回転板50を逆に回転させることにより可能となる。
このようにして不陸の調整がなされた後、胴縁70に対して図示しない外装材を取り付けることで、外装材の施工が完了する。なお、図7(b)に示すように、図7(a)に示される胴縁70の切欠き72と胴縁受部材40の受部42との関係を逆にして、胴縁受部材40に切欠き49を設けると共に、胴縁70に側壁の縁部を折り返してなる受部79を設けてもよい。
このように本実施形態では、リベット22をかしめることで、かしめにより生じた突起部22cとフランジ22aとの間に、ナット機能付ワッシャー24及び胴縁受部材40を挟持することができる。そして、三つの立設片30の各々は仮想上の正六角形H内に設けられ、正六角形Hの隣り合わない三つの頂点各々に至る角部30a,30bを有しているため、六角レンチ等の回転工具90を立設片30に係合させてナット機能付ワッシャー24とリベット22とを一体に回転させることで、胴縁受部材40の不陸調整を小さな力で容易に行うことができる。また、回転工具90に係合されて回転される立設片30は、胴縁受部材40の裏側に隠れてしまうことがないので、断熱材84の存在を原因として作業性が悪化することがない。これにより、胴縁受部材40の不陸調整を容易に行うことができ、作業性を高めることができる。
また、ナット機能付ワッシャー24の板状体26は、上記正六角形Hの外側まで延びる鍔部26bを有するため、この鍔部26bがワッシャーとして機能することで、リベットナット20が挿通された胴縁受部材40の楕円孔44にリベットナット20が落ち込むことを防止することができる。
また、リベット22とナット機能付ワッシャー24とを別体で設けてリベットナット20を構成しているため、その成形が容易になる。特に、ナット機能付ワッシャー24はプレス成形により容易に形成することができるため、コスト低減を図ることもできる。
ここで、ナット機能付ワッシャー24の板状体26は、図8に示すように、中央から外方に向かって下面側に傾斜していると好ましい。このようにすれば、リベット22をかしめて胴縁受部材40を挟持するとき、板状体26のばね作用により板状体26とリベット22との接触部位における摩擦力が増大するため、リベット22とナット機能付ワッシャー24とを一体としてより回転させ易くなる。
次に、ナット機能付ワッシャー24の変形例について説明する。上記実施形態では、ナット機能付ワッシャー24として図3乃至図5に示すものを用いたが、ナット機能付ワッシャー24は図9乃至図11に示すものであってもよい。
すなわち、図3乃至図5に示すナット機能付ワッシャー24では、三つの立設片30は正六角形Hの隣り合わない三つの辺に沿って設けられていることで、各立設片30は正六角形Hの隣り合わない三つの頂点各々に至る角部30a,30bを有していた。しかしながら、三つの立設片30は、図11に示すように、環突条28の軸Xを中心とする仮想上の正六角形H内で、正六角形Hの隣り合わない三つの頂点各々に至る角部30aのみを有してもよい。この場合は、三つの立設片30の三つの角部30aがボックスレンチ等の回転工具90に係合し、回転される。なお、板状体26の下面には、図3乃至図5に示すナット機能付ワッシャー24と同様に環突条28が設けられている。
また、ナット機能付ワッシャー24は図12乃至図13に示すものであってもよい。このナット機能付ワッシャー24は、板状体26、環突条28、及び三つの立設片30を備えている。板状体26は、外形がY字状をなし、中央には円形の貫通孔26aが設けられている。環突条28は、板状体26の下面側において貫通孔26aを取り囲むように円形状に立設されている。三つの立設片30は、板状体26の上面側に立設されている。
この三つの立設片30は、環突条28の軸Xを中心とする仮想上の正六角形内に設けられ、正六角形の隣り合わない三つの頂点各々に至る角部30aを有している。特に、本実施形態では、三つの立設片30は正六角形の隣り合わない三つの辺に沿って設けられていることで、角部30aの他に、正六角形の隣り合わない三つの頂点各々に至る角部30bを有している。板状体26は、正六角形の外方まで延びてワッシャーとして機能する鍔部26bを有する。この構成のナット機能付ワッシャー24は、プレス成形により一体成形可能である。すなわち、Y字状の板材の中央に貫通孔26aを形成しつつ環突条28を形成する一方、Y字状の板材の股間に設けられた屈曲前の立設片30を立設することで、三つの立設片30を設ける。このようにして、ナット機能付ワッシャー24を形成することができる。
また、ナット機能付ワッシャー24は図14乃至図15に示すものであってもよい。このナット機能付ワッシャー24は、板状体26、環突条28、及び三つの立設片30を備えている。板状体26は、外形が円板状をなし、中央には円形の貫通孔26aが設けられている。環突条28は、板状体の下面側において貫通孔26aを取り囲むように円形状に立設されている。三つの立設片30は、板状体26の上面側に立設されている。
この三つの立設片30は、環突条28の軸Xを中心とする仮想上の正六角形内に設けられ、正六角形の隣り合わない三つの頂点各々に至る角部30aを有している。特に、本実施形態では、三つの立設片30は正六角形の隣り合わない三つの辺に沿って設けられていることで、角部30aの他に、正六角形の隣り合わない三つの頂点各々に至る角部30bを有している。板状体26は、正六角形の外方まで延びてワッシャーとして機能する鍔部26bを有する。この構成のナット機能付ワッシャー24は、プレス成形により一体成形可能である。すなわち、円板状の板材の中央に貫通孔26aを形成しつつ環突条28を形成する一方、この貫通孔26aを取り囲むように板面の縁部の三箇所にコ字状の切込みを入れる。そして、切込み部分を立設することで、三つの立設片30を設ける。このようにして、ナット機能付ワッシャー24を形成することができる。
また、ナット機能付ワッシャー24は図16乃至図17に示すものであってもよい。このナット機能付ワッシャー24は、図3乃至図5に示したものと基本形状が共通している。すなわち、図3乃至図5に示すナット機能付ワッシャー24では、三つの立設片30は正六角形Hの隣り合わない三つの辺に沿って設けられていることで、各立設片30は正六角形Hの隣り合わない三つの頂点各々に至る角部30a,30bを有していた。これに対し、図16乃至図17に示すナット機能付ワッシャー24では、これら三つの立設片30の間に更に他の三つの立設片94が設けられている。しかしながら、回転工具90に係合して回転に十分に寄与するのは、これら他の三つの立設片94ではなく、あくまでも三つの立設片30の角部30a,30bである。
さらに、ナット機能付ワッシャー24は図18乃至図19に示すものであってもよい。このナット機能付ワッシャー24は、図9乃至図11に示したものと、図12乃至図13に示したものとの双方の特徴を併せ持つ。このナット機能付ワッシャー24は、板状体26、環突条28、及び三つの立設片30を備えている。板状体26は、外形がY字状をなし、中央には円形の貫通孔26aが設けられている。環突条28は、板状体26の下面側において貫通孔26aを取り囲むように円形状に立設されている。三つの立設片30は、板状体26の上面側に立設されている。
この三つの立設片30は、環突条28の軸Xを中心とする仮想上の正六角形H内で、正六角形Hの隣り合わない三つの頂点各々に至る角部30aのみを有している。この場合は、三つの立設片30の三つの角部30aがボックスレンチ等の回転工具90に係合し、回転される。なお、板状体26の下面には、図3乃至図5に示すナット機能付ワッシャー24と同様に環突条28が設けられている。板状体26は、正六角形の外方まで延びてワッシャーとして機能する鍔部26bを有する。この構成のナット機能付ワッシャー24は、プレス成形により一体成形可能である。すなわち、Y字状の板材の中央に貫通孔26aを形成しつつ環突条28を形成する一方、Y字状の板材の股間に設けられた屈曲前の立設片30を立設することで、三つの立設片30を設ける。このようにして、ナット機能付ワッシャー24を形成することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
本実施形態に係る胴縁受部材を示す、斜視図及び矢視断面図である。 リベットナットを示す、斜視図及び矢視断面図である。 ナット機能付ワッシャーを示す斜視図である。 図3のナット機能付ワッシャーを示す側面図である。 図3のナット機能付ワッシャーについて立設片の配置を説明するための図である。 回転板を示す斜視図である。 胴縁受部材により胴縁を固定した状態で不陸を調整する様子を示す斜視図である。 ナット機能付ワッシャーの板状体が傾斜したリベットナットの変形例を示す断面図である。 ナット機能付ワッシャーの変形例を示す斜視図である。 図9のナット機能付ワッシャーを示す側面図である。 図9のナット機能付ワッシャーについて立設片の配置を説明するための図である。 ナット機能付ワッシャーの変形例を示す斜視図である。 図12のナット機能付ワッシャーを示す側面図である。 ナット機能付ワッシャーの変形例を示す斜視図である。 図14のナット機能付ワッシャーを示す側面図である。 ナット機能付ワッシャーの変形例を示す斜視図である。 図16のナット機能付ワッシャーを示す側面図である。 ナット機能付ワッシャーの変形例を示す斜視図である。 図18のナット機能付ワッシャーを示す側面図である。
符号の説明
10…胴縁受セット、20…リベットナット、22…リベット、22a…フランジ、22b…ネジ、22c…突起部、24…ナット機能付ワッシャー、26…板状体、26a…貫通孔、26b…鍔部、28…環突条、30…立設片、30a,30b…角部、40…胴縁受部材、50…回転板。

Claims (6)

  1. 一端にフランジを有し、内周面の少なくとも一部にネジが刻設されてかしめ可能なリベットと、
    中央に貫通孔が設けられた板状体、前記板状体の一方の面側において前記貫通孔を取り囲むように立設された環突条、及び前記板状体の他方の面側において立設され回転工具に係合されるべき三つの立設片を有し、前記板状体は、前記三つの立設片の外側まで延びてワッシャーとして機能する鍔部を含むナット機能付ワッシャーと、を備え、
    前記板状体の前記他方の面側に前記フランジが係止されるように、前記ナット機能付ワッシャーの前記貫通孔に前記リベットが挿通されていることを特徴とするリベットナット。
  2. 前記ナット機能付ワッシャーの前記三つの立設片の各々は、前記環突条の軸を中心とする仮想上の正六角形内に設けられ、該正六角形の隣り合わない三つの頂点各々に至る角部を有しており、
    前記板状体の前記鍔部は、前記正六角形の外側まで延びていることを特徴とする請求項1に記載のリベットナット。
  3. 前記ナット機能付ワッシャーの前記板状体は、中央から外方に向かって前記一方の面側に傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載のリベットナット。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のリベットナットと、
    貫通孔を通して前記リベット及び前記ナット機能付ワッシャーの前記環突条が挿通される胴縁受部材と、
    貫通孔を通して前記リベットが挿通される回転板と、を備え、
    前記リベットをかしめて突起部を設け、前記環突条の先端を前記回転板に押し付けた状態で、前記リベットの前記フランジと前記突起部との間で前記ナット機能付ワッシャー、前記胴縁受部材、及び前記回転板を挟持し、前記胴縁受部材とは独立して前記リベットナットを回転可能にしたことを特徴とする胴縁受セット。
  5. 中央に貫通孔が設けられた板状体と、前記板状体の一方の面側において前記貫通孔を取り囲むように立設された環突条と、前記板状体の他方の面側において立設され回転工具に係合されるべき三つの立設片と、を備え、
    前記板状体は、前記三つの立設片の外側まで延びてワッシャーとして機能する鍔部を有することを特徴とするナット機能付ワッシャー。
  6. 前記三つの立設片の各々は、前記環突条の軸を中心とする仮想上の正六角形内に設けられ、該正六角形の隣り合わない三つの頂点各々に至る角部を有しており、
    前記板状体の前記鍔部は、前記正六角形の外側まで延びていることを特徴とする請求項5に記載のナット機能付ワッシャー。
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