JP4714865B2 - 遊技媒体貸出機における遊技媒体シュート装置 - Google Patents
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Description
特に、遊技者及び遊技機管理者の使い勝手が良い遊技媒体貸出機における遊技媒体シュート装置に関する。
なお、本発明における遊技媒体は、パチスロ機用のメダル、パチンコ用のパチンコ玉、ゲーム機用のトークン等を含んでいる。
以下、遊技機としてパチスロ機、遊技媒体貸出機としてメダル貸出機、遊技媒体としてメダルを使用した例を説明する。
すなわち、メダル貸出装置に内蔵されたメダル払出装置から払い出されたメダルは、先端が案内シュート内に挿入されている断面V形の滑落部材に案内された後、固定の案内シュートに供給される。
メダルは、案内シュートによって案内され、パチスロ機の所定位置の受皿に供給される。
また、メダルは、滑りを良くするため、パイプ内壁に長手に沿って形成された突起にもたれつつ滑り落ちる。
パチスロ機の受皿の位置は機種によって異なるため、前記制約により案内シュートの先端を所定の位置に配置することが出来ない懸念がある。
また、案内シュートの先端は、単にパイプを切断した形状であるので、受皿がメダルによって満杯状態にある場合、メダルを受皿から待避のため回動させると、案内シュート先端でメダルを掻き上げ、受皿から落下させるおそれがある。
さらに、メダルが長手に沿って形成された突起にもたれかからない場合があり、この場合、メダルが案内シュートの途中において詰まることがある。
本発明の第2の目的は、遊技媒体のシュート装置にメダルが詰まることがない遊技媒体貸出機における遊技媒体シュート装置を提供することである。
本発明の第3の目的は、遊技媒体が受皿に満杯になった状態でシュート装置を移動させても遊技媒体がこぼれ落ちない遊技媒体シュート装置を提供することである。
左右2台の遊技機の間に配置された遊技媒体貸出機に、前面パネルを介して取り付けられ、前記遊技媒体貸出機から払い出された遊技媒体を、前記遊技媒体貸出機が相対する遊技機の所定の位置に案内するようにした遊技媒体シュート装置において、前記前面パネルに取り付けられた取付ベースと、前記取付ベースに対して、入口部が、ほぼ鉛直な方向へ延びる縦軸の周りに回動可能に取り付けられ、かつ、受入口がほぼ水平に配置された、弧状の第1案内管と、前記第1案内管の出口部に対し、入口部が、前記縦軸に対し所定の角度を有すると共に下方かつ横方向に延びる横軸の周りに回動可能に取り付けられた、弧状の第2案内管と、を含んでいることを特徴とする遊技媒体シュート装置である。
すなわち、遊技媒体貸出装置から払い出された遊技媒体は、ほぼ水平に開口している受入口に受け入れられる。
換言すれば、遊技媒体貸出装置から払い出された遊技媒体は、自然落下により加速しつつ受入口に進入する。
したがって、遊技媒体を案内する滑落部材等を第1案内管内へ挿入せずともよいので、第1案内管の回動範囲が挿入した部材によって制限されることがない。
換言すれば、第1案内管は実質的に回動の制約を受けない。
第1案内管の出口部に取り付けられた第2案内管の出口部は、第1案内管の縦軸周りの回動により遊技機に対する接近、離隔方向に移動可能である。
そして、前述のように、第1案内管は回動範囲の制限を実質的に受けないので、第2案内管の出口部の遊技機に対する水平方向における接近、離隔方向の位置調整は実質的に自由である。
また、第2案内管の前記縦軸に対し横方向に延びる横軸周りの回動により、第2案内管の出口部の垂直方向の位置調整は実質的に自由である。
したがって、遊技媒体の出口である第2案内管の出口部の上下及び左右の位置調整範囲が実質的に制約を受けないので、遊技機が変更され、受皿の位置が大きく変更された場合であっても、その最適位置に配置できる利点がある。
また、遊技媒体は自然落下により加速した後、案内管の底面を滑り落ちるので、案内管の底面の傾斜角が小さくとも滑り落ちる利点がある。
この構成において、案内プレートは、第2案内管から落下する遊技媒体を案内し、遊技媒体を遊技機の受皿に誘導する。
この案内プレートは、第2案内管の出口部において、その出口部の軸線回りに回動可能である。
したがって、案内プレートを第2案内管の出口部の軸線回りの適宜位置に回すことにより、第2案内管の出口部の位置に応じて遊技媒体を受皿に誘導することができる利点がある。
また、案内プレートが案内面が上向き状態で遊技媒体の受皿に臨んだ状態において、遊技媒体が多数払い出された場合、案内プレートの裏面と受皿の外縁との間に遊技媒体が位置することがある。
この状況において、案内プレートを受皿の上方から退避させる場合、案内プレートが上向きのまま第2案内管を第1案内管の出口部の軸線回りに回動させた場合、案内プレート上の遊技媒体が跳ね上げられて受皿から落下する懸念がある。
また、前記と同一状態で第1案内管、第2案内管及び案内プレートを第1案内管の入口部の縦軸回りに回動させた場合、案内プレートの裏面側に積み上がっている遊技媒体を受皿から押し出し、遊技媒体を受皿から落下させる懸念がある。
しかし、案内プレートを第2案内管の出口部の軸線回りに回動し、ほぼ垂直状態にすることにより、第2案内管を第1案内管の出口部の横方向に伸びる軸線回りに回動させた場合、ほぼ垂直上方に移動できる。
案内プレートは平板状であるので、上方に移動した場合、周囲の遊技媒体を殆ど移動させないので、遊技媒体が受皿から落下されない利点を有する。
この構成において、第2案内管の出口部が上方に向かうように付勢されている。
したがって、第1案内管及び第2案内管を第1案内管の入口部における縦軸を中心に回動させて第2案内管の出口部を対応する遊技機側に回動させた場合、遊技機の筐体に当接して押し下げ力を受けることがある。
この場合において、第2案内管は弾性的に付勢されているから、下向きに動くことができ、第1案内管若しくは第2案内管を破損することがない利点がある。
この構成において、第1案内管は対応する遊技機に隣接する遊技機の前方には回動することができない。
したがって、第2案内管を含めて隣接する遊技機の前方には回動することができない。
よって、隣接する遊技機の遊技者の邪魔になることがない利点がある。
この構成において、遊技媒体がスライドする第1案内管及び第2案内管の底面はV形状である。
換言すれば、第1案内管及び第2案内管内を滑り落ちる遊技媒体であるメダルは、その両端部のみが底面と接触しながら滑り落ちる。
よって、メダルと底面の接触面積が少ないので、第1案内管及び第2案内管の傾斜角度が小さい場合であってもメダルはスムーズ滑り落ちることができる。
また、V形の角度は鈍角であるため、楔効果はなく、遊技媒体はスムーズに滑り落ちることができる。
図2は、本発明の実施例の遊技媒体貸出機における遊技媒体シュート装置の正面図である。
図3は、本発明の実施例の遊技媒体貸出機における遊技媒体シュート装置の右上方からの斜視図である。
図4は、本発明の実施例の遊技媒体貸出機における遊技媒体シュート装置の一部分解斜視図である。
図5は、図2におけるA―A線断面図である。
図6は、図5におけるB部拡大図である。
図7は、図5におけるC部拡大図である。
図8は、本発明の実施例の遊技媒体貸出機における遊技媒体シュート装置の左側面図である。
図9は、図3におけるD面断面図である。
図10は、図3におけるE面断面図である。
図11は、本発明の実施例の遊技媒体貸出機における遊技媒体シュート装置であって、(A)は待機位置における正面図、(B)は待機位置における側面図である。
メダル貸出機104は、左右のパチスロ機100の間にサンドイッチ状態に配置される。
メダル貸出機104は、メダル貸出機104の左側のパチスロ機100に対し専用である。
具体的には、全体として下向きに傾斜し、メダル貸出機104の前方に突出した後、緩やかに左方へカーブし、その出口が受皿108の直ぐ上方に位置するようにセットされる。
シュートパネル114の後方のメダル貸出機104内にはメダル払出装置118が配置され、払出指令に基づいてメダルシュート装置106に投出口120から所定数のメダル102を投出する。
しかし、案内プレート144は必要に応じ取り外すことができる。
取付装置130は、メダルシュート装置106をメダル貸出機104に縦軸周りに回動自在に取付けるための機能を有する。
取付装置130は、矩形リング状の取付ベース150、取付ベース150を上下方向に回動自在にピボット軸支する支軸152及び取付ベース150に対し上方に付勢する付勢装置154を含んでいる。
しかし、支軸152及び付勢装置154は必要に応じ設けることができる。
取付ベース150は筒状に上下方向に伸び、かつ、上部155が下すぼまりに漏斗形に形成されている。
取付ベース150の上部開口156は矩形であり、下部157は円形であり、例えば樹脂により一体成形される。
支軸152は、取付ベース150を上下方向にピボット運動可能に支持する機能を有する。
支軸152は、シュートパネル114の前面にほぼ水平に取り付けられ、取付ベース150の軸受158を回動自在に支持する。
付勢装置154は、取付ベース150を支軸152回りに先端が上方に向かうよう付勢する機能を有する。
具体的には、付勢装置154は支軸152に巻き付けられ、一端が取付ベース150に掛止され、かつ、他端がシュートパネル114に直接又は間接に掛止されたスプリング160であり、取付ベース150は図5において時計方向に回動力を受ける。
メダル案内装置162は、メダル貸出機104内に配置したメダル払出装置118から送り出されたメダル102を取付ベース150の上部開口156に案内する機能を有する。
取付ベース150は、シュートパネル114に固定することが出来る。
換言すれば、支軸152及び付勢装置154は装着しないことが出来る。
第1案内管134は、メダル払出装置118から払い出され、かつ、メダル案内装置162によって案内されたメダル102を第2案内管140に案内する機能を有する。
第1案内管134は、左右方向に半割された断面半円形の第1半割体172及び第2半割体174を組み合わせることにより管状に構成されている。
第1案内管134の入口部132は、第1回転支持装置180によって取付ベース150に対し、取付ベース150の下部157の縦向きの軸線182回りに回転自在に取り付けられている。
換言すれば、軸線182は縦軸である。
したがって、保持フック184は樹脂により成形されているので弾性を有し、軸線182に対し接離方向に弾性変形することができる。
これら保持フック184は、入口部132に複数形成され、鋸歯状を呈している。
これにより、保持フック184は内側へ変形され、掛止突起188部を通過した後、弾性力により元の状態に戻り、外向き掛止部190が掛止突起188の掛止上面194に相対する。
したがって、第1案内筒134の入口部132の軸線は、軸線182と同軸になり、受入口191はほぼ水平を呈する。
また、第1案内筒134は、保持フック184とストッパ186によって取付ベース150の掛止突起188と下面189とを密に挟み込むので、軸線182回りに回転自在に保持される。
すなわち、第1案内筒134の出口部136がメダル貸出機104の幅を超えない範囲で取付ベース150のストッパによって回動を停止される。
また、他端面198が取付ベース150に形成されたストッパ(図示せず)に掛止されることにより、対応する遊技機100側に所定量以上回動しないようにしている。
遊技機100に先端を勢いよくぶつけて破損することを防止するためである。
すなわち、底面200は、メダル102の直径以上の幅を有し、鈍角のV形状をしている。
メダル102がこの底面200上を滑り落ちる際、メダル102の両端部のみ底面200と接触し、摩擦抵抗を減らすためである。
換言すれば、第2軸線204は、縦軸182に対し横方向に伸びている。
第1案内管134の出口部136の端部外周に外向きに突出する取付鍔206が形成されている。
取付装置130、案内プレート166及び第1案内管134の入口部132は、シュートパネル114に固定されたカバー208によって囲われている。
第2案内管140は、第1案内管134によりメダル貸出機104に対し前方かつ下方に案内されたメダル102を相対するパチスロ機100の前方であって、横方向かつ下方に案内する機能を有する。
第2案内管140は、第2回転支持装置210を介して第1案内管134の出口部136に対しその第2第2軸線204回りに回動自在に取り付けられている。
第2案内管140は、上下方向に半割された断面半円形の第3半割体212及び第4半割体214を組み合わせることにより管状に構成されている。
第2案内管140の入口部138は、第2回転支持装置210によって第1案内管134に対し、第2軸線204回りに回転自在に取り付けられている。
すなわち、第1案内管134の出口部136の第2軸線204と第2案内管140の入口部138の軸線は同軸である。
すなわち、取付鍔206がリング溝232に密に嵌り、かつ、第2案内管140が第1案内管134に対し第2軸線204回りを回転自在である。
第1案内管134の出口部136の上部周面に第2ストッパ234が突設されている。
換言すれば、案内プレート144の下端がパチスロ機100の受皿108に干渉しない位置で停止されるように規制されている。
また、図8に示すように、第1案内管134の第1半割体172の側面に第3ストッパ238が突設され、第2案内管140の入口部138端部から突出する掛止突起240を掛止する。
具体的には、第2案内管140が図11(A)に示すようにほぼ垂立した状態で回動を阻止される。
メダル102がこの底面242上を滑り落ちる際、メダル102の両端部のみが底面242と接触し、滑り落ちる際の摩擦抵抗を減らすためである。
また、底面242は底面200に対し下方に位置し、段差243を有している。
出口部142は、入口部138に対し、約90度の角度を有している。
換言すれば、第2案内管140は、メダル102の進行方向を約90度変更する。
第4半割体214の上面の複数の小孔244は、底面242を滑り落ちるメダル102を確認するための覗き孔である。
案内プレート144は、第2案内管140の出口部142から滑り落ちるメダル102を案内し、受皿108へ落下させる機能を有する。
案内プレート144は、平板部250、平板部250の両端に位置する低い案内側壁252、254、及び、第2案内管140の出口部142の第3軸線262回りに回動自在に取り付ける第3回転支持装置256を構成する断面矩形の軸受リング258を含んでいる。
すなわち、軸受リング258がリング形の内向き軸受溝260に回動自在に嵌め込まれている。
したがって、軸受リング258は、出口部142の第3軸線262回りに回動自在である。
まず、メダル102を借りる場合を説明する。
メダル貸出機104の紙幣投入口110への紙幣投入に先立って案内プレート144をパチスロ機100の受皿108上に移動させる。
換言すれば、第2案内管140は第2軸線182回りを掛止突起236が第2ストッパ234に回動を阻止されるまで回動する。
この状態で案内プレート144が受皿108の上方に無い場合、第2案内管140の湾曲部をパチスロ機100側に軽く押す。
これにより、第1案内管134の掛止フック184及びストッパ186が取付ベース150の突起188及び下面189を保持しつつ縦軸182回りを端面198が図示しないストッパに回動を阻止されるまで回動する。
これにより、メダル投出装置118から所定数のメダル102、例えば50枚のメダル102が一枚ずつメダル投出口120から投出される。
落下したメダル102は第1案内管134の底面200に両端部が接触し、かつ、一面が相対した状態で滑り落ちる。
第2案内管140の入口部138の底面242は、第1案内管134の出口部136の底面200よりも下方に位置するので、滑り落ちるメダル102が段差243においてジャムすることはない。
メダル102は、案内プレート144上を滑って受皿108内に落下する。
この場合、第2案内管140を上方へ軽く押し上げる。
メダルシュート装置106を前記のように図11(B)の位置へ回動させる際、案内プレート144が受皿108上のメダル102に埋まっていることがある。
案内プレート144が水平状態を呈している場合、平板部250によってメダル102を跳ね上げ、飛散させることがある。
これにより、狭幅の側壁254上にメダル102の一部が引っかかるが、平板250上にメダル102が載らないのでメダル102を飛散させることがない利点がある。
この場合、メダル102が払い出された後、前述のように、案内プレート144を受皿108上に移動させることにより、払い出されたメダル102を全て受皿108に落下させることができる。
これにより、パチスロ機100をメダル貸出機104の間に出し入れる際、メダルシュート装置106が邪魔になることがない利点がある。
この場合も、前述同様に第2案内管140の出口部142の位置を実質自由に移動することができる。
102 遊技媒体
104 遊技媒体貸出機
106 遊技媒体シュート装置
114 前面パネル
130 取付装置
132 入口部
134 第1案内管
136 出口部
138 入口部
140 第2案内管
142 出口部
144 案内プレート
154 付勢装置
182 縦軸
191 受入口
200、242 底面
204 横軸
262 軸線
Claims (5)
- 左右2台の遊技機(100)の間に配置された遊技媒体貸出機(104)に、前面パネル(114)を介して取り付けられ、前記遊技媒体貸出機(104)から払い出された遊技媒体(102)を、前記遊技媒体貸出機(104)が相対する遊技機の所定の位置に案内するようにした遊技媒体シュート装置(106)において、
前記前面パネル(114)に取り付けられた取付ベース(150)と、
前記取付ベース(150)に対して、入口部(132)が、ほぼ鉛直な方向へ延びる縦軸(182)の周りに回動可能に取り付けられ、かつ、受入口(191)がほぼ水平に配置された、弧状の第1案内管(134)と、
前記第1案内管(134)の出口部(136)に対し、入口部(138)が、前記縦軸(182)に対し所定の角度を有すると共に下方かつ横方向に延びる横軸(204)の周りに回動可能に取り付けられた、弧状の第2案内管(140)と、を含んでいることを特徴とする遊技媒体シュート装置。 - 平板状の案内プレート(144)が、前記第2案内管(140)の出口部(142)に、前記第2案内管(140)の前記出口部(142)の軸線(262)周りに回動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体シュート装置。
- 前記取付ベース(150)が前記前面パネル(114)に設けられたほぼ水平な支軸(152)により回動自在に支持され、かつ、前記第2案内管(140)の前記出口部(142)が前記支軸(152)の回りを上方に向かって回動するよう前記取付ベース(150)が付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体シュート装置。
- 前記第1案内管(134)の前記出口部(136)が、当該出口部(136)に対応する遊技機に隣接する遊技機の前方には回動不能であるように、回動範囲を制限されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体シュート装置。
- 前記第1案内管(134)及び前記第2案内管(140)の底面(200、242)が断面V形であることを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体シュート装置。
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