JP2004195075A - ノズルシュート - Google Patents

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Toshiyuki Horiguchi
利幸 堀口
Saburo Tatetsuki
三郎 立附
Hisashi Kuwako
久史 桑子
Kazuo Kameda
一夫 亀田
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Abstract

【課題】ノズルの先端位置を広範囲に調整できて多種多様な遊技台に対応でき、また、遊技台のドアを開ける際に邪魔にならないようにする。
【解決手段】一端がメダル貸機1に対して水平方向に回動自在に取り付けられたノズルシュート基端部材4の円筒状部の上面に、係止凹部5を縦横複数列に配列して形成する。そして、先端部が遊技媒体受皿に向くように中間部が湾曲されており、円筒状の基部の上端内側に係止凹部5と係合するボールラッチ8を設けたノズルシュート回動部材7をノズルシュート基端部材4に嵌め込んで取り付け、ボールラッチ8を係合させる係止凹部5を選択することにより、ノズルの先端位置を調整する。さらに、ノズルシュート基端部材4の外面横位置に、スライド溝と係止凹部を設け、遊技台のドアを開ける際には、ノズルシュート回動部材7の先端部を上方に回動させた位置で固定できるようにする。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシンやパチンコ台等の遊技機にメダルやパチンコ玉等の遊技媒体を案内するためのノズルシュートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコホールには、パチンコ台やスロットマシン等の遊技台を多数列設した島が設置されており、それらの島では、遊技台の台間に、パチンコ玉や遊技用メダル等の遊技媒体を貸し出すための遊技媒体貸機が設置されている。その遊技媒体貸機は、内部に遊技媒体払出部を具えており、前方には、払出部から払い出された遊技媒体を遊技台の受皿に導くノズルシュートが設けられている。ノズルシュートは、中間部がほぼ90度屈曲された固定形状をしており、回動軸を中心にして水平方向に回動自在に支持され、遊技台の寸法に合わせて位置決めすることにより、遊技媒体貸機の払出部から受皿内に遊技媒体を排出できるようにしている。
【0003】
ところで近年、遊技台のドア,受皿等の形状が多様化しており、また、設置場所の制約により遊技台の設置寸法も多様化している。それに対して、上記従来のノズルシュートでは、形状が固定化されているため、遊技台のドア,受皿等の形状が異なると別の形状のものを用意する必要があり、また、遊技台の入れ替えがあると、それに合わせてノズルシュートも取り替える必要があった。そこで、遊技台のドア,受皿等の形状に合わせて変形可能にしたノズルシュートも提案されている。
【0004】
図9(イ),(ロ)は、従来の変形可能なノズルシュートの一例を示す図である。図9(イ)のノズルシュートは、メダル受皿の高さ位置の変化に対応できるようにしたもので、30はスロットマシン、31はメダル受皿、32はメダル貸機、33はメダル払出部、34はノズル支持部材、35はノズル、36は係合溝、37は舌片、38は円形突起である。
【0005】
ノズル35は、パイプ状になっていて先端部がメダル受皿31に向くように湾曲されており、基部が、ノズル支持部材34に対して軸心回りに回転可能に取り付けられている。ノズル支持部材34の内部には、軸方向に係合溝36,36が形成されており、ノズル35の基部には、内外方向に弾性的に撓み変形する舌片37が形成され、その外表面に円形突起38が設けられている。
【0006】
このノズルシュートでは、ノズル支持部材34がスロットマシン32に対して上下方向及び水平方向に回転可能に支持されているとともに、ノズル35がノズル支持部材34に対して軸心回りに回転可能になっていることにより、スロットマシン30が取り替えられてメダル受皿31の高さが変化しても、ノズル35の先端の位置を調整できる。また、円形突起38を係合溝36に係合させることにより、ノズル35の回転位置を安定的に保持できる。
【0007】
また、図9(ロ)のノズルシュートは、スロットマシンの奥行きの変化に対応できるようにしたもので、ノズル40がノズル支持部材39に対して奥行き方向に移動可能になっており、スロットマシン30が取り替えられてメダル貸機32からメダル受皿31までの奥行き方向の距離が変化しても、ノズル40の先端位置を調整できる。
【0008】
なお、このようなノズルシュートに関連する従来の文献としては次のものがある。
【特許文献1】
特開2002−210215号公報(A63F 7/02)
【特許文献2】
特開2001−161899号公報(A63F 5/04)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9(イ)に示されたノズルシュートは、ノズル先端の高さ位置は調整できるが奥行き方向の調整はできず、また、図9(ロ)に示されたノズルシュートは、ノズル先端の奥行き方向の調整はできるが、高さ位置の調整はできないというように調整範囲が狭く、近年ますます多種多様になっている遊技台の入れ替え等に十分に対応できないという問題点があった。また、設置状況によっては、メンテナンス等のため遊技台のドアを開ける際にノズルシュートが邪魔になるという問題点もあった。
【0010】
本発明は、そのような問題点に鑑み、ノズルの先端位置を上下,前後,左右方向に自由に調整できて多種多様な遊技台に対応でき、また、遊技台のドアを開ける際に邪魔にならないノズルシュートを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1に記載のノズルシュートは、遊技媒体貸機から払い出された遊技媒体を遊技機の遊技媒体受皿に導くノズルシュートであって、前方に円筒状部を有し、一端が前記遊技媒体貸機に対して水平方向に回動自在に取り付けられ、前記円筒状部の上面に縦横複数列に配列された係止凹部が形成されたノズルシュート基端部材と、先端部が前記遊技媒体受皿に向くように中間部が湾曲されており、基部が前記ノズルシュート基端部材の円筒状部に外挿可能な円筒状に形成され、基部の上端内側に前記係止凹部と係合する弾性係合突起を設けたノズルシュート回動部材とを具えたことを特徴とする。このようにすると、ノズルの先端位置を上下,前後,左右方向に自由に調整できて多種多様な遊技台に対応できる。
【0012】
また、請求項2に記載のノズルシュートは、前記ノズルシュート基端部材の円筒状部の外面横位置に、前記ノズルシュート回動部材の先端部を上方に回動させたときに前記弾性係合突起と係合する係止凹部を設けたことを特徴とする。このようにすると、ノズルシュート回動部材の先端部を上方に回動させた位置で固定できて、遊技台のドアを開ける際に邪魔にならなくなる。
【0013】
また、請求項3に記載のノズルシュートは、前記ノズルシュート回動部材をノズルシュート基端部材に対して着脱自在にしたことを特徴とする。このようにすると、ノズルシュート回動部材が損傷したときノズルシュート回動部材だけを交換するだけで修理でき、また、ノズルシュートの掃除も容易になる。
【0014】
また、請求項4に記載のノズルシュートは、前記ノズルシュート回動部材の先端部下側に前記遊技媒体受皿の側縁に係止可能な受皿係止片を設けたことを特徴とする。このようにすると、ノズルシュートの先端部が位置決めできて安定する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す図である。図1において、1はメダル貸機、2はノズルシュート取付部材、3は取付部材回動軸、4はノズルシュート基端部材、5は係止凹部、6は基端部材回動軸、7はノズルシュート回動部材、8はボールラッチ、9は受皿係止片である。
【0016】
メダル貸機1は、横方向に列設されたスロットマシンの台間に設けられており、それに紙幣等を投入すると所定量のメダルが払出部から排出される。メダル貸機1の前面には、ノズルシュート取付部材2が取付部材回動軸3により、上下方向に回動自在に設けられている。ノズルシュート取付部材2は、図2に示すように、支持面10の中央に基端部材回動軸6を有し、支持面10の後部には、周壁11が円弧状に設けられている。その周壁11には、ノズルシュート基端部材4の後端部に設けられている突起をガイドするためのガイド孔12が水平方向に設けられている。そして、ノズルシュート取付部材2の最後端部には、取付部材回動軸3を通す軸受材13が設けられている。
【0017】
図3は、ノズルシュート基端部材を示す図であり、図4は、ノズルシュート基端部材の側面図及びA−A断面図である。ノズルシュート基端部材4の基部上面には、メダル受面17が設けられており、その中央部には、ノズルシュート取付部材2の基端部材回動軸6を受ける軸孔16が設けられている。メダル受面17の下側には、ノズルシュート基端部材4を先端が低くなるように斜めに支持するための基台19が一体的に設けられている。そして、基台19の後縁部は、軸孔16を中心として円弧状に形成されており、その下端中央部には、前記ガイド孔12によりガイドされる突起18が設けられている。
【0018】
ノズルシュート基端部材4の前方は円筒状に形成されている。円筒状部の上面には、係止凹部5が縦横複数列に配列して形成されており、さらに、上部から横部にかけてスライド溝14が形成されその先端には係止凹部15が形成されている。係止凹部5,15は、ノズルシュート回動部材7のボールラッチ8が係合することにより、ノズルシュート回動部材7を位置決めするためのものである。
【0019】
ノズルシュート基端部材4の下面部分に設けられた凹陥部20は、ノズルシュート基端部材4にノズルシュート回動部材7が取り付けられたとき、ノズルシュート回動部材7の基部内面下端に突設されたストッパがその中に入って自由に移動できるようにしている。また、ストッパ脱着溝21は、ノズルシュート基端部材4に対してノズルシュート回動部材7を着脱する際に、前記ストッパ22を通すために設けられている。
【0020】
図5は、ノズルシュート回動部材を示す図であり、図6は、ノズルシュート回動部材を基端側から観た図である。ノズルシュート回動部材7は、先端部がスロットマシンのメダル受皿に向くように中間部が湾曲されており、基部がノズルシュート基端部材4に外挿可能な円筒状に形成されている。そして、基部の上端内側にノズルシュート基端部材4の係止凹部5,15と係合する弾性係合突起として、金属ボールをバネ力で突出させたボールラッチ8を設けている。また、基部内面下端には、前記ストッパ22が突設されている。さらに、先端下側には、メダル受皿の側縁に係止可能な受皿係止片9を設けている。
【0021】
このようなノズルシュート回動部材7をノズルシュート基端部材4に取り付けると、係止凹部5や係止凹部15以外の箇所では、ボールラッチ8の金属ボールがノズルシュート回動部材7の内部に押し込まれながらスライドする。しかし、金属ボールが係止凹部5や係止凹部15のところに来ると、係止凹部5,15の中に入り込んで安定する。
【0022】
一方、係止凹部5は、ノズルシュート基端部材4の上面に縦横複数列に配列して形成されている。したがって、ボールラッチ8を係合される係止凹部5を、横方向(ノズルシュート基端部材4の周方向)に移動させることにより、ノズルシュート回動部材7の先頭の上下位置を選択でき、縦方向(奥行き方向)に移動させることにより、ノズルシュート回動部材7の先頭の前後位置を選択できる。そのようにボールラッチ8を係合させる係止凹部5を選択することにより、ノズルシュート回動部材7の先端位置を上下,前後,左右方向に自由に調整できて多種多様なスロットマシンに対応できる。
【0023】
また、メンテナンス等のためにスロットマシンのドアを開ける際には、先頭部を持ち上げるようにノズルシュート回動部材7を回動させて、それまでボールラッチ8が固定されていた係止凹部5から、その係止凹部5に隣接するスライド溝14を通して係止凹部15に移動させる。その結果、ノズルシュート回動部材7は、図7に示すように、先端部が上方に上げた状態で固定され、図8に示すように、スロットマシン23のドア24を開ける際に、ノズルシュート回動部材7が邪魔にならなくなる。
【0024】
なお、上記実施形態では、遊技機としてスロットマシンの場合で説明したが、本発明は、パチンコ等、遊技媒体を用いるその他の遊技機にも適用可能である。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、次に記載するような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載のノズルシュートは、ノズルシュート基端部材円筒状部の上面に係止凹部を縦横複数列に配列して形成し、先端部が遊技媒体受皿に向くように中間部が湾曲されており、基部がノズルシュート基端部材に外挿可能な円筒状に形成されたノズルシュート回動部材の基部の上端内側に前記係止凹部と係合する弾性係合突起を設けた。その結果、弾性係合突起を係合させる係止凹部を選択することにより、ノズルの先端位置を上下,前後,左右方向に自由に調整できて多種多様な遊技台に対応できる。
【0026】
また、請求項2に記載のノズルシュートは、ノズルシュート基端部材の外面横位置にも、ノズルシュート回動部材の先端部を上方に回動させたときに弾性係合突起と係合する係止凹部を設けたので、ノズルシュート回動部材の先端部を上方に回動させた位置で固定できて、遊技台のドアを開ける際に邪魔にならなくなる。
【0027】
また、請求項3に記載のノズルシュートは、ノズルシュート回動部材をノズルシュート基端部材に対して着脱自在にしたので、ノズルシュート回動部材が損傷したときノズルシュート回動部材だけを交換するだけで修理でき、また、ノズルシュートの掃除も容易になる。
【0028】
また、請求項4に記載のノズルシュートは、ノズルシュート回動部材の先端部下側に前記遊技媒体受皿の側縁に係止可能な受皿係止片を設けたので、ノズルシュートの先端部が位置決めできて安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す図である。
【図2】ノズルシュート取付部材を示す図である。
【図3】ノズルシュート基端部材を示す図である。
【図4】ノズルシュート基端部材の側面図及びA−A断面図である。
【図5】ノズルシュート回動部材を示す図である。
【図6】ノズルシュート回動部材を基端側から観た図である。
【図7】ノズルシュート回動部材の先端部を上方に上げた状態を示す図である。
【図8】スロットマシンのドアを開けた状態を示す図である。
【図9】従来の変形可能なノズルシュートの一例を示す図である。
【符号の説明】
1…メダル貸機
2…ノズルシュート取付部材
3…取付部材回動軸
4…ノズルシュート基端部材
5,15…係止凹部
6…基端部材回動軸
7…ノズルシュート回動部材
8…ボールラッチ
9…受皿係止片

Claims (4)

  1. 遊技媒体貸機から払い出された遊技媒体を遊技機の遊技媒体受皿に導くノズルシュートであって、
    前方に円筒状部を有し、一端が前記遊技媒体貸機に対して水平方向に回動自在に取り付けられ、前記円筒状部の上面に縦横複数列に配列された係止凹部が形成されたノズルシュート基端部材と、
    先端部が前記遊技媒体受皿に向くように中間部が湾曲されており、基部が前記ノズルシュート基端部材の円筒状部に外挿可能な円筒状に形成され、基部の上端内側に前記係止凹部と係合する弾性係合突起を設けたノズルシュート回動部材とを具えたことを特徴とするノズルシュート。
  2. 前記ノズルシュート基端部材の円筒状部の外面横位置に、前記ノズルシュート回動部材の先端部を上方に回動させたときに前記弾性係合突起と係合する係止凹部を設けたことを特徴とする請求項1記載のノズルシュート。
  3. 前記ノズルシュート回動部材をノズルシュート基端部材に対して着脱自在にしたことを特徴とする請求項1又は2記載のノズルシュート。
  4. 前記ノズルシュート回動部材の先端部下側に前記遊技媒体受皿の側縁に係止可能な受皿係止片を設けたことを特徴とする請求項1,2又は3記載のノズルシュート。
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