JP4714845B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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本発明は、レンズをレンズの光軸方向に駆動するレンズ駆動装置に関する。
特許文献1には、略円筒状のヨークと、ヨークが装着される外筒部と、レンズを備えるキャリアと、キャリアを外筒部の内周側に支持するスプリングと、コイルと、マグネットとを備え、コイルに通電して生じる電磁力により外筒部に対してキャリアをレンズの光軸方向に移動するレンズ駆動装置が開示されている。
特許文献1のスプリングは、平面視略円環状の板ばねであり、内環をキャリアに取り付け、外環を外筒部に取り付けている。
特開2004−280031号公報
しかし、上述の特許文献1に記載の従来技術では、キャリアに横方向(光軸に交差する方向)の力が作用して、スプリングの外環に対してキャリアに取り付けた内環が外環の半径方向に所定以上移動すると、スプリングが変形し、モータの特性が変化するおそれが生じるという問題がある。
また、スプリングが変形してキャリアの位置がずれると、キャリアと外筒部との間のクリアランスを一定に保てず、キャリアの外周面と外筒部の内周面との間で摺動摩擦が発生し、キャリアがレンズの光軸方向にスムーズに移動し難いという問題がある。
特に、従来技術では、キャリアに取り付けた内環と、外筒部取り付けた外環とが光軸方向においてずれた位置にある場合(スプリングの内環と外環とが面一の位置にないとき)には、キャリアに横方向の力が作用すると外環に対する内環の移動を規制し難い。
本発明は、スプリングの内環と外環とが面一の位置にないときでも、キャリアの横方向のずれやがたつきによるスプリングの変形を防止してモータ特性の変化を防止すると共にキャリアがレンズの光軸方向にスムーズに移動できるレンズ駆動装置を得ることを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、略円筒状のヨークと、ヨークが装着される外筒部と、レンズを取り付けた略円筒状のキャリアと、キャリアを外筒部の内周側に支持するスプリングと、コイルと、マグネットとを備え、コイルに通電して生じる電磁力により外筒部に対してキャリアをレンズの光軸方向に駆動するレンズ駆動装置であって、スプリングは平面視円環状の板ばねであり、キャリアに取り付ける内環と、外筒部に取り付ける外環とを有し、外環の内周縁部及び内環の外周縁部の少なくとも一方には、内環が外環に対して半径方向に相対的に移動したときに当接して半径方向の移動を規制する位置規制部を設けてあり、位置規制部はレンズの光軸方向に向けて突設していることを特徴とする。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の発明において、位置規制部は、外環の内周縁部に一体成形した片部を折り曲げて形成していることを特徴とする。
請求項3に記載された発明は、請求項2に記載の発明において、位置規制部は、片部の周方向の端部を半径方向に折り目を付けて折り曲げ形成していることを特徴とする。
請求項4に記載された発明は、請求項1に記載の発明において、外環と別体であり且つ外環と略同一径の補助環を有し、補助環の内周縁に光軸方向に突設した位置規制部が設けてあり、外環の表面に補助環を取り付けることにより、スプリングの位置規制部を形成していることを特徴とする。
請求項5に記載された発明は、略円筒状のヨークと、ヨークが装着される外筒部と、レンズを取り付けた略円筒状のキャリアと、キャリアを外筒部に対して支持するスプリングと、コイルと、マグネットとを備え、コイルに通電して生じる電磁力により外筒部に対してキャリアをレンズの光軸方向に駆動するレンズ駆動装置であって、スプリングは平面視円環状の板ばねであり、キャリアに取り付ける内環と、外筒部に取り付ける外環とを有し、外環の内周縁部には、キャリアが半径方位に移動したときにキャリアの外周縁に当接して移動を規制する位置規制部を設けてあり、位置規制部は光軸方向に向けて突設していることを特徴とする。
請求項6に記載された発明は、請求項5に記載の発明において、位置規制部は、外環の内周縁部に一体成形してあり且つ外環から半径方向に突設した片部を光軸方向に折り曲げて形成していることを特徴とする。
請求項7に記載された発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発明において、スプリングは内環と外環とを繋ぐ複数の腕部を備え、腕部は周方向の円弧部を有し且つスプリングの円環方向に間隔をあけて設けてあり、腕部間に位置規制部を設けたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、レンズ駆動装置が揺れや落下等の衝撃により横方向の力を受けたときに、外筒部に対してキャリアが相対的に径方向に移動すると、キャリアに取り付けた内環と外筒部に取り付けた外環との少なくとも一方に設けた位置規制部に他方の環が当接することにより、キャリアの径方向への動きが規制されるので、スプリングの変形を防止でき、モータ特性の変化を防止できる。
位置規制部は、光軸方向に突設しているから、内環と外環とが光軸方向でずれた位置にある場合(例えば、キャリアが外筒部に対して移動した位置にあるとき)でも、キャリアの径方向の移動を規制することができる。
位置規制部によってキャリアの横方向への動きが規制されているのでスプリングが変形し難く、キャリアと外筒部との間のクリアランスを一定に保つことができ、キャリアと外筒部の内周面との間で摺動摩擦が発生し難く、キャリアがレンズの光軸方向にスムーズに移動できる。
位置規制部は、スプリングの内環又は外環に設けて、内環に対する外環の相対的な位置を規制しているから、外筒部とキャリアとの間のクリアランスの設定をスプリングのみで行うことができ、組み立て時における外筒部とキャリアとの間の調整が不要であるから、組み立てが容易にできる。
請求項2に記載された発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏すると共に、位置規制部は、外環に一体成形した片部を折り曲げて形成しているから、打ち抜き等により成形したスプリングの片部を折り曲げるだけで位置規制部を設けることができ、製造が容易である。
板ばねの内環又は外環に位置規制部が一体に形成してあり、同じ材質である内環と外環とが当接して位置規制するので、キャリアや外筒部が樹脂製であっても樹脂材の削れによるゴミや塵の発生を防止できる。
外筒部に対してキャリアが相対的に横方向に移動しようとすると、共にスプリング材である内環と外環とが当接して位置規制するので、スプリングの弾性により当接時の衝撃を緩和できる。
請求項3に記載された発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果を奏すると共に、位置規制部は、半径方向の折り目により周方向に折り曲げているから、外環に形成した片部の内周側端の位置が、折り曲げ前と折り曲げて位置規制部とした後とで変わらない。したがって、外環に設けた位置規制部と内環との間のクリアランスは、片部の折り曲げ前と後で変わらないから、スプリングの設計及び製造が容易である。
請求項4に記載された発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏すると共に、補助環を取り付けて位置規制部を設けているから、位置規制部のない既存のスプリングに後付けできると共に設計の自由度が高い。
請求項5に記載された発明によれば、レンズ駆動装置が揺れや落下等の衝撃により横方向の力を受けたときに、外筒部に対してキャリアが相対的に径方向に移動すると、キャリアと外筒部に取り付けた外環と位置規制部とが当接して、キャリアの径方向への動きが規制されるので、スプリングの変形を防止でき、モータ特性の変化を防止できる。
位置規制部は、光軸方向に突設しているから、キャリアと外環とが光軸方向でずれた位置にある場合(例えば、キャリアが外筒部に対して移動した位置にあるとき)でも、キャリアの径方向の移動を規制することができる。
位置規制部によってスプリングの変形を防止できるから、キャリアとフレームとの間のクリアランスを一定に保つことができ、キャリアと外筒部の内周面との間で摺動摩擦が発生し難く、キャリアがレンズの光軸方向にスムーズに移動できる。
請求項6に記載された発明によれば、請求項5に記載の発明と同様の効果を奏すると共に、位置規制部は、外環に一体成形した片部を折り曲げて形成しているから、打ち抜き等により成形したスプリングの片部を折り曲げるだけで位置規制部を設けることができ、製造が容易である。
位置規制部は内周縁部から半径方向に突設した片部を光軸方向に折り曲げているので、キャリアの外周縁に対面する位置規制部は面状を成している。したがって、位置規制部がキャリアに当接した場合でもキャリに位置規制部の面が当接するので樹脂製のキャリアが削れることを防止でき、削れによるゴミや塵の発生を防止できる。
請求項7に記載された発明によれば、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発明と同様の効果を奏すると共に、スプリングは、腕部によりレンズの周方向の位置規制しているので、スプリングだけでレンズの光軸方向と周方向との三次元の位置規制ができる。
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1はキャリアに前側スプリングと後側スプリングとを取り付けた状態を前側から見た斜視図であり、図2は前側スプリングを前側から見た斜視図であり、図3は後側スプリングを前側から見た斜視図であり、図4はキャリアに後側スプリングのみを取り付けた状態を後側から見た斜視図であり、図5は本実施の形態に係るレンズ駆動装置の分解斜視図であり、図6はレンズ駆動装置の縦断面図であり、図7がレンズ駆動装置全体の斜視図である。
本実施形態に係るレンズ駆動装置1は、携帯電話のオートフォーカスカメラに組み込むものであり、図5に示すように、略円筒状のヨーク3と、ヨーク3が装着される外筒部(ベース5、フレーム6)と、ヨーク3の内周側に配置されるキャリア7と、キャリア7の外周側に配置されるコイル10と、キャリア7の前側に配置される前側スプリング9及び後側に配置される後側スプリング11とを備えている。ベース(外筒部)5、フレーム(外筒部)6及びキャリア7は各々樹脂製である。尚、ベース5にはフレーム6が装着されて外筒部を構成しており、フレーム6にはカバー15が貼着されており、カバー15にはカバーテープ17(図6では省略する)が貼着されている。
ヨーク3は、断面が略コ字状であり、コ字内にリング状のマグネット13が配置されている。マグネット13は、周方向に沿って4つの円弧状のブロックに分かれている。
前側スプリング9とヨーク3との間には前側スペーサ19が配置され、後側スプリング11とキャリア7との間に後側スペーサ21が配置されている。キャリア7にはその内周側に複数のレンズからなるレンズ体23が取り付けられている。
図1及び図2に示すように、前側スプリング9は平面視略円環状の板ばねであり、キャリア7の先端部(前側端部)に取り付ける内環9aとフレーム(外筒部)6に取り付ける外環9bとが設けられている。内環9aは円環状であり、外環9bは内環9aよりも半径の大きな円環状を成し、内環9aと外環9bとの間には両者を繋ぐ腕部9cを備えており、外環9bに対して内環9aがレンズの光軸に沿う移動方向S(図1参照)へ移動自在になっている。腕部9cは前側スプリング9の円周方向に等間隔をあけて3つ設けており、外環9bにおける各腕部9c、9c間に位置規制部25が設けられている。
位置規制部25は、外環9bの内周側縁に設けてあり、内環9a側に突設すると共に光軸に沿う移動方向Sに向けて突設しており、内環9aが外環9bに対して半径方向に相対的に移動したときに、内環9aの外周縁に設けた当接部27が位置規制部25の内周側端に当接して内環9aの移動を規制するようになっている。
位置規制部25は、外環9bと一体成形してあり、図2に一点鎖線で抜き出して示すように、外環9bから内周側に突設して形成した片部30の周方向の両端部25a、25bを、半径方向に折り目29をつけて折り曲げ形成している。
内環9aには、位置規制部25に対向して当接部27が設けてあり、当接部27は内環9aの外周側縁に外環9bに向けて突設してあり、本実施の形態では、2つの位置規制部25の両端部25a、25bに対応させて2つ設けている。
後側スプリング11は、図3及び図4に詳しく示すように、平面視略円環状の板ばねであり、内環11aは円環状であり、外環11bは内環11aよりも半径の大きな円環状を成し、内環11aと外環11bとの間には両者を繋ぐ腕部11cを備えている。腕部11cは後側スプリング11の円環方向に等間隔をあけて3つ設けてある。
内環11aはキャリア7の後端部7bに固定されており、外環11bはベース5の基底部5aと後方スペーサ19との間に挟まれて固定されている。
外環11bの内周縁部には、キャリア7が半径方向に移動したときにキャリア7の後端部7bに当接して移動を規制する位置規制部26が設けてあり、位置規制部26は光軸に沿う移動方向Sに向けて突設している。位置規制部26は、外環11bの内周縁部に一体成形してあり且つ図3に一点鎖線で抜き出して示すように、外環11bから半径方向に突設した片部を光軸に沿う移動方向Sに折り曲げて形成している。位置規制部26は、折り曲げた面26aをキャリア7の後端部7bの外周縁に対向して位置している。
キャリア7の後端部7bの底面(後側面)には、当接部28が突設している。当接部28はキャリアの移動寸法分に対応してあり、当接部28により位置規制部26とキャリア7の後端部7bとの当接領域を長くしている。
尚、前側スプリング9と後側スプリング11とは、組み立て前の状態(スプリングに負荷がかかっていない状態)においては、内環9a、11aと外環9b、11bとが略同一平面上に位置しており、組付け時後には、スプリングに光軸方向の予圧がかかるように、内環9a、11aと外環9b、11bとの間に光軸方向の段差が生じるように組み付けている。
次に、本実施の形態に係るレンズ駆動装置の組み立て及び作用効果を説明する。レンズ駆動装置1の組み立ては、キャリア7の後側端部7bに後側スプリング11の内環11aを取り付け、マグネット13と、キャリア7に固定したコイル10とをヨーク3の内部に配置して、ベース5の基底部に後側スペーサ21を介して後側スプリング11の外環11bを固定する。
そして、キャリア7の先端部に前側スプリング9の内環9aを取付け、前側スペーサ19とフレーム6との間に前側スプリング9の外環9bを配置してキャップ15で固定すると共にフレーム6をベース5に取り付けて、前側スプリング9の外環9bをフレーム6で固定する。その後、キャリア7にレンズ体23を取り付けてレンズ駆動装置1の組み立てが完了する。
携帯電話の携帯時における揺れや落下等の物理的外力が作用した場合に、外筒部(ベース5、フレーム6)に対してキャリア7が横方向の力を受けると、前側スプリング9では、内環9aが外環9bの内周側で半径方向に移動し、クリアランスK分を移動したところで、内環9aの当接部27が外環9bの位置規制部25に当接して移動を規制する。したがって、前側スプリング9において、外環9bに対する内環9aの相対的な横移動方向が規制されているので、過剰な横移動による前側スプリング9の変形を防止でき、レンズ駆動装置1におけるモータ特性の変化を防止できる。尚、後側スプリング11においても同様に作用する。
外筒部(ベース5、フレーム6)に対してキャリア7が相対的に横方向に移動しようとすると、前側スプリング9では、共にスプリング材である内環9aと外環9bとが当接して位置規制するので、スプリング材の弾性により当接時の衝撃を緩和できる。
特に、レンズ駆動装置1では、位置規制部25は光軸方向に突設して設けているから、例えば、キャリア7が外筒部(ベース5、フレーム6)に対して光軸方向に移動して内環9aと外環9bとが光軸方向でずれた位置にある場合(図6参照)でも、キャリア7の径方向の移動を規制することができる。
後側スプリング11においても、キャリア後端部7bの光軸方向の移動範囲において、外環11bには光軸方向に突設した位置規制部26が所定のクリアランスKをあけてキャリア7の当接部28に対向してあるから、キャリア7の光軸方向におけるいずれの位置にあるときでも、キャリア7の横方向の動きが規制される。
前側スプリング9と後側スプリング11とは、各位置規制部25、26によって、キャリアの横方向への動きが規制されているので、変形が防止できるから、キャリア7と外筒(ベース5、フレーム6)との間のクリアランスKを一定に保つことができ、キャリア7と外筒部(ベース5、フレーム6)の内周面との間で摺動摩擦が発生し難く、キャリアがレンズの光軸方向にスムーズに移動できる
また、前側スプリング9及び後側スプリング11の変形を防止できるから、モータ特性の変化を防止できる。
前側スプリング9の外環9bに設けた位置規制部25及び後側スプリング11の外環11bに設けた位置規制部26の各々によって、内環9aに対する外環9bの相対的な位置を規制しているから、外筒部(ベース5、フレーム6)とキャリア7との間のクリアランスKの設定を各スプリング9のみで行うことができ、組み立て時における外筒部(ベース5、フレーム6)とキャリア7との間の調整が不要であるから、組み立てが容易にできる。
尚、後側スプリング11では、クリアランスKは、外環11bの位置規制部26とキャリア7の当接部28との間で行われる。
前側スプリング9と後側スプリング11とにおいて、位置規制部25(26)は、外環9b(11b)に一体成形した片部を折り曲げて形成しているから、打ち抜き等により成形したスプリング9(11)の片部を折り曲げるだけで容易に製造できる。
前側スプリング9には、内環9a又は外環9bに位置規制部25が一体に形成してあり、同じ材質である金属性のばね材どうしが当接して位置規制するので、樹脂製のキャリ7や外筒部(ベース5、フレーム6)の削れによるゴミや塵の発生を防止できる。
また、後側スプリング11においても、位置規制部26は折り曲げた面が樹脂製のキャリア7に当接するから、樹脂材の削れを防止できる。
前側スプリング9の位置規制部25は、半径方向の折り目29、29により周方向に折り曲げているから、外環9bに形成した片部の内周側端25a、25bの内環9aに対する位置(クリアランスK)が、折り曲げ前と折り曲げた後とで変わらない。したがって、外環9bに設けた位置規制部と内環9aとの間のクリアランスKの設定が容易であり且つレンズ駆動装置1の組み立て時にクリアランスKの調整が必要ないので、レンズ駆動装置1の製造が容易である。
本実施の形態では、前側スプリング9と後側スプリング11とで、キャリア7の前後における横方向の動きが規制されるので、キャリア7とフレーム6との間のクリアランス、キャリア7とヨーク3との間のクリアランス、ヨーク3とコイル10との間のクリアランス、及びマグネット13とコイル10との間のクリアランスを一定に保つことができ、キャリア7がレンズの光軸方向にスムーズに移動できる。
前側スプリング9(後側スプリング11も同様)において、位置規制部25(26)はスプリングの腕部9c(11c)間に設けてあるので、構成がコンパクトで簡易である。
次に、図8を参照して、本発明の他の実施の形態について説明する。図8は他の実施の形態に係る前側スプリング9の分解斜視図である。この実施の形態では、外環9bと別体に補助環33を設けており、補助環33は外環9bと略同一径を有し且つ内周縁に光軸方向に突設した位置規制部25が設けてある。そして、外環9bの表面に補助環33を貼着することにより、スプリングの位置規制部25を形成するものである。
この実施の形態によれば、上述した実施の形態と同様の作用効果を奏することができると共に、既存の前側スプリングに後付けにより位置規制部25を設けることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
レンズ駆動装置1は携帯電話に係るカメラに限らず、デジタルカメラに用いるものであっても良い。
前側スプリング9において、位置規制部25は、外環9bに設けないで内環9aの外周縁に設けて、内環9aの内周縁から光軸方向に突設させるものでもよい。
上述した実施の形態に係るキャリア7の前側と後側との両方に前側スプリング9を取り付けてもよいし、両方に後側スプリング11を取り付けてもよいし、前側に後側スプリング11を取り付け、後側に前側スプリング9を取り付けてもよい。
位置規制部25は、一端部25aを前側に他端部25bを後側に向けて各々光軸方向に突設するものであってもよい。
キャリアに前側スプリングと後側スプリングとを取り付けた状態を前側から見た斜視図である。 前側スプリングを前側から見た斜視図である。 後側スプリングを前側から見た斜視図である。 キャリアに後側スプリングのみを取り付けた状態を後側から見た斜視図である。 本実施の形態に係るレンズ駆動装置の分解斜視図である。 レンズ駆動装置の縦断面図である。 レンズ駆動装置全体の外観を示す斜視図である。 第2実施の形態に係る前側スプリングの分解斜視図である。
符号の説明
1 レンズ駆動装置
3 ヨーク
5 ベース(外筒部)
6 フレーム(外筒部)
7 キャリア
9 前側スプリング(スプリング)
9a 内環
9b 外環
9c 腕部
10 コイル
11 後側スプリング(スプリング)
11a 内環
11b 外環
11c 腕部
13 マグネット
23 レンズ体
25、26 位置規制部


Claims (7)

  1. 略円筒状のヨークと、ヨークが装着される外筒部と、レンズを取り付けた略円筒状のキャリアと、キャリアを外筒部の内周側に支持するスプリングと、コイルと、マグネットとを備え、コイルに通電して生じる電磁力により外筒部に対してキャリアをレンズの光軸方向に駆動するレンズ駆動装置であって、スプリングは平面視円環状の板ばねであり、キャリアに取り付ける内環と、外筒部に取り付ける外環とを有し、外環の内周縁部及び内環の外周縁部の少なくとも一方には、内環が外環に対して半径方向に相対的に移動したときに当接して半径方向の移動を規制する位置規制部を設けてあり、位置規制部はレンズの光軸方向に向けて突設していることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 位置規制部は、外環の内周縁部に一体成形した片部を折り曲げて形成していることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 位置規制部は、片部の周方向の端部を半径方向に折り目を付けて折り曲げ形成していることを特徴とする請求項2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 外環と別体であり且つ外環と略同一径の補助環を有し、補助環の内周縁に光軸方向に突設した位置規制部が設けてあり、外環の表面に補助環を取り付けることにより、スプリングの位置規制部を形成していることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  5. 略円筒状のヨークと、ヨークが装着される外筒部と、レンズを取り付けた略円筒状のキャリアと、キャリアを外筒部に対して支持するスプリングと、コイルと、マグネットとを備え、コイルに通電して生じる電磁力により外筒部に対してキャリアをレンズの光軸方向に駆動するレンズ駆動装置であって、スプリングは平面視円環状の板ばねであり、キャリアに取り付ける内環と、外筒部に取り付ける外環とを有し、外環の内周縁部には、キャリアが半径方位に移動したときにキャリアの外周縁に当接して移動を規制する位置規制部を設けてあり、位置規制部は光軸方向に向けて突設していることを特徴とするレンズ駆動装置。
  6. 位置規制部は、外環の内周縁部に一体成形してあり且つ外環から半径方向に突設した片部を光軸方向に折り曲げて形成していることを特徴とする請求項5に記載のレンズ駆動装置。
  7. スプリングは内環と外環とを繋ぐ複数の腕部を備え、腕部は周方向の円弧部を有し且つスプリングの円環方向に間隔をあけて設けてあり、腕部間に位置規制部を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置。
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