JP2006007887A - スタビライザバーの弾性支持装置 - Google Patents

スタビライザバーの弾性支持装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スタビライザバーからこじり力が繰返し入力した場合に筒状のゴム弾性体が偏摩耗して耐久性が低下し、更にスタビライザブッシュとしての機能が低下する問題を解決することのできるスタビライザバーの弾性支持装置を提供する。
【解決手段】スタビライザブッシュ18の挿通孔27にスタビライザバー10を挿通するとともにスタビライザブッシュ18をブラケット20にて車体に固定してスタビライザバー10をスタビライザブッシュ18を介して車体に弾性支持させるようになした弾性支持装置12において、スタビライザブッシュ18を、筒状のゴム弾性体22と、高摺動性の摺動部材24とを含んで構成し、その摺動部材24の外周面の摺動面を球状凸面32となす一方、車体に固定されるブラケット20の外筒部26の内周面の摺接面を球状凹面34となして、それらを回転方向及びこじり方向に相対回転可能となす。
【選択図】 図6

Description

この発明は車両のスタビライザバーを、弾性を有するスタビライザブッシュの挿通孔に挿通するとともにスタビライザブッシュをブラケットにて車体に固定し、スタビライザバーをスタビライザブッシュを介して車体に弾性支持させるようになしたスタビライザバーの弾性支持装置に関する。
スタビライザバーは車体の傾きを減らすために取り付けられている捩り剛ばね(トーションバー)で、その両端を左右のサスペンションに取り付け、左右の車輪が上下に異なる動きをするときこれを抑制するように作用する。
例えばコーナを曲がるときサスペンションは遠心力によって外輪側が縮み、内輪側が伸びようとし、結果として車体が遠心力で外側に傾こうとする。
スタビライザバーはこのように左右の車輪が上下逆相で動くとき(ローリングするとき)捩れを発生させて、その捩れ剛性による抵抗によって左右の車輪の逆相の動きを抑制し、また捩れにより蓄えられた弾性復元力で逆相に動いた左右の車輪を速やかに元に戻すように働く。
このようにスタビライザバーはロール角を抑える働きを有しており、これにより車両の走行安定性が高められる。
このスタビライザバーを車体に取り付けるに当っては、振動絶縁部材としてのスタビライザブッシュを車体とスタビライザバーとの間に介在させ、スタビライザバーを弾性支持させるようにする。
図11はこのスタビライザバーの弾性支持装置の一例を示している(下記特許文献1に開示)。
同図において200は金属棒から成るスタビライザバーで、全体として平面形状が概略コ字形状をなしており、車幅方向(車両の左右方向)にほぼ直線状に延びる中央部200Aが、一対の弾性支持装置202にて車体204に固定され、また両端の腕部200Bの各端部が、車輪206を支持するサスペンションアーム208に固定されている。
弾性支持装置202は、スタビライザブッシュ210を有していて、そこにスタビライザバー200が軸方向に挿通され、その状態で外筒部212を有するブラケット214によりスタビライザバー200が、スタビライザブッシュ210を介して車体204に固定されている。
即ちスタビライザバー200がスタビライザブッシュ210を介して弾性支持されている。
このスタビライザバー200は、左右の車輪206が上下に異なる動きをしたとき、腕部200Bを介して中央部200Aが捩り変形する。
このとき一対の弾性支持装置202のスタビライザブッシュ210には、スタビライザバー200から捩り力と合せてこじり力が加わる。
図12はこれを詳しく表したものである(但し図12に示したものは図11のものとは異なった弾性支持装置である)。
同図の例では、スタビライザブッシュ216が筒状のゴム弾性体単体から成っており、その挿通孔218にスタビライザバー200を挿通させるとともに、外周面が取付ブラケット220の外筒部222にて包持されている。
スタビライザバー200は、左右の車輪206が上下動するとき、中央部200Aが固定状態にあることによって腕部200Bがこれを中心として回動運動し、これにより中央部200Aに捩り力が働くが、このときスタビライザブッシュ216に対しスタビライザバー200、詳しくは中央部200Aの軸心が傾斜する方向のこじり力(図中矢印Pで示す方向の力)が同時に働く。
而してこのようなこじり力の入力がスタビライザブッシュ216、詳しくは筒状のゴム弾性体に対して繰返し加わると、ゴム弾性体が偏摩耗して耐久性が低下するとともに、スタビライザブッシュとしての機能が損われる問題を生ずる。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものである。
尚、本発明に対する先行技術として下記特許文献2,特許文献3及び特許文献4に開示されたものがあるが、これらのものは本発明の課題とするスタビライザバーからのこじり力の入力による問題を解決課題としたものではなく、本発明のものとは異なったものである。
特開2001−271860号公報 特開平8−277869号公報 実公平5−29561号公報 実開平6−65633号公報
本発明はこのような事情を背景とし、スタビライザバーからこじり力が繰返し入力した場合であってもスタビライザブッシュの筒状のゴム弾性体が偏摩耗するといった問題を生じず、従ってその偏摩耗に基づく耐久性低下、更にはスタビライザブッシュとしての機能低下の問題を来さないスタビライザバーの弾性支持装置を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、弾性を有するスタビライザブッシュの挿通孔にスタビライザバーを挿通するとともに該スタビライザブッシュをブラケットにて車体に固定し、該スタビライザバーを該スタビライザブッシュを介して車体に弾性支持させるようになしたスタビライザバーの弾性支持装置において、前記スタビライザブッシュを、(イ)前記挿通孔を備えて前記スタビライザバーを挿通させる筒状のゴム弾性体と、(ロ)該ゴム弾性体に外装された高摺動性の摺動部材とを含んで構成するとともに、前記ブラケットには前記摺動部材の外周面に嵌合する外筒部を備え、該摺動部材の外周面の摺動面及び該外筒部の内周面の摺接面の少なくとも一方を球状の回転面となして、他方を該回転面に沿って接触する、該球状の回転面に対応した形状の面となし、該スタビライザブッシュを該外筒部に対して前記スタビライザバーの軸心周りの回転方向及び傾斜方向であるこじり方向に回転可能となしてあることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記摺動部材が樹脂製であることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記摺動部材の外周面の摺動面及び前記外筒部の内周面の摺接面の何れもが前記球状の回転面となしてあり、且つ該摺接面が球状凹面、該摺動面が球状凸面となしてあることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記ゴム弾性体には周方向の所定箇所にスタビライザバーを軸直角方向に嵌め入れるための切目を形成するとともに前記摺動部材は周方向に分割した形態となし、該ゴム弾性体には該摺動部材の幅方向の側面を弾性的に挟持する側方壁と、該摺動部材の各分割体の周方向の端面を当接させる周方向壁とを保持部として起立状態に設けてあって、該保持部にて各分割体を保持するようになしてあり、それらゴム弾性体と摺動部材とを予め組んだ状態で前記スタビライザブッシュを前記スタビライザバー及びブラケットに対して組付可能となしてあることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項4において、前記ゴム弾性体には前記切目とは周方向の反対側に該ゴム弾性体を該切目で開き又は閉じる際に屈曲する屈曲部が設けられていて、該屈曲部の外周面に外周側から内周側に向かう凹部が、また該凹部に対応する周方向位置において内周面に前記スタビライザバーの軸心側に突出する突出部が設けてあり、該凹部及び前記切目に隣接した周方向の各両側位置に前記保持部の各一対の周方向壁が設けてあることを特徴とする。
請求項6のものは、請求項4,5の何れかにおいて、前記摺動部材が周方向に2分割されていることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、筒状のゴム弾性体に対して高摺動性の摺動部材を外装して、その摺動部材を、更に径方向外側のブラケットの外筒部(車体に固定)に摺動可能に嵌合し、そして摺動部材の外周面の摺動面,外筒部の内周面の摺接面の少なくとも一方を球状の回転面となし、また他方をその回転面に沿って接触する、回転面に対応した形状の面となして、スタビライザブッシュを外筒部に対し回転方向及びこじり方向に回転可能となしたものである。
かかる本発明によれば、弾性支持装置に対しスタビライザバーからこじり力が入力したとき、スタビライザブッシュが摺動部材を外筒部に対してその入力方向、即ちこじり方向に回転させることでこれを良好に吸収することができる。
従ってそのこじり力によりスタビライザブッシュのゴム弾性体に対し部分的に強い力が働いて同部分が偏摩耗してしまう問題を解決でき、これによりスタビライザブッシュの耐久性を高耐久とすることができるとともに、その偏摩耗によってスタビライザブッシュの本来の機能が損われる問題を解決することができる。
本発明の弾性支持装置において、スタビライザブッシュは外筒部に対して軸心周りの回転方向にも摺動部材が回転することができ、スタビライザブッシュのゴム弾性体とスタビライザバーとの間の軸心周りの相対回転運動によってゴム弾性体が摩擦により損耗する問題も解決できる利点が得られる。
本発明において上記摺動部材は樹脂製となしておくことが好適である(請求項2)。
かかる摺動部材を樹脂製とすることで、摺動部材に対し高い摺動性能を付与することが可能となる。
本発明では摺動部材の外周面の摺動面,外筒部の内周面の摺接面の一方を球状の回転面となす一方で、他方をその回転面に沿って接触する凹凸形状の面となし、各凸部の頂面を球状の回転面に沿って接触させるようになすこともできるが、特に本発明では、摺動部材の外周面の摺動面及び外筒部の内周面の摺接面の何れもを球状の回転面となし、そして外筒部側の摺接面を球状凹面、摺動部材側の摺動面を球状凸面となしておくことができる(請求項3)。
次に請求項4は、ゴム弾性体にスタビライザバーを軸直角方向に嵌め入れるための切目を形成し、また摺動部材を周方向に分割した形態となすとともに、ゴム弾性体にはその摺動部材の幅方向の側面を弾性的に挟持する側方壁と、周方向の端面を当接させる周方向壁とをその保持部として起立状態に設け、その保持部により摺動部材の各分割体を保持するようになしたものである。
この請求項4では、ゴム弾性体の外周側の摺動部材が周方向の分割構成とされているため、ゴム弾性体の周方向の切目をそれら分割体の間に位置させることによって、ゴム弾性体を支障なくその切目の部分で開くことができ、そこからスタビライザバーを軸直角方向に嵌め入れて、ゴム弾性体に対し挿通状態とすることができる。
即ちゴム弾性体と摺動部材とを予め組んだ状態の下で、その全体を切目で開いて、スタビライザバーに簡単に組み付けることができる。
またゴム弾性体には側方壁と周方向壁とが保持部として設けてあって、その保持部により摺動部材の各分割体を弾性的に保持するようになしてあるため、スタビライザブッシュの組付けに際してそれらゴム弾性体と摺動部材とを予め組んでおくことができ、しかもその組んだ状態において、それらを恰も一体物であるかのようにしてスタビライザバー及びブラケットに組み付けることができ、その組付性を良好となすことができる。
請求項5は、ゴム弾性体の上記切目とは周方向の反対側に屈曲部を設けて、その屈曲部の外周面に外周側から内周側に向う凹部を、またその凹部に対応する周方向位置において内周面にスタビライザバーの軸心側に突出する突出部を設け、更にそれら凹部及び切目に隣接した周方向の各両側位置に、上記保持部の各一対の周方向壁を設けたものである。
この請求項5のものにあっては、屈曲部に凹部を設けたことによって、その外周側に摺動部材の各分割体を保持した状態で筒状のゴム弾性体及び摺動部材を容易に開いてスタビライザバーを内部の挿通孔に嵌め入れることができる。
而してその後開いたゴム弾性体、即ちスタビライザブッシュを再び切目で閉じてブラケットの外筒部に内嵌状態に組み付ける際、屈曲部の内周面に設けた突出部が、スタビライザバーにより径方向外側に押されて、これにより外周側の凹部が変形したゴムにより埋められ、従ってその凹部に対し周方向に隣接した周方向壁が以後その凹部の側に変形することが規制される。
即ち周方向の端面をその周方向壁に当接させた状態の摺動部材の分割体が、凹部の存在によってその凹部側に位置ずれするのが良好に防止される。
他方ゴム弾性体の切目側においては、ゴム弾性体を閉じた状態としたときに、切目に隣接した周方向両側位置の一対の周方向壁を互いに当接状態とすることによって、この切目側においても周方向壁が切目側に変形するのが規制される。
即ちその切目側の周方向壁に端面を当接させた摺動部材の各分割体が、その切目側に位置ずれするのが良好に防止される。
その結果として、ゴム弾性体の外周面上に保持された摺動部材の各分割体が、ゴム弾性体の外周面上においてかかるゴム弾性体に対し位置ずれするのが防止され、従ってその摺動部材の各分割体のゴム弾性体に対する位置ずれによって、「ギュッギュッ」といった異音の発生が良好に防止される。
本発明においては、上記摺動部材を周方向の2分割構成となしておくことができる(請求項6)。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において10はスタビライザバーで、平面形状が概略コ字形状をなしており、車幅方向(車両の左右方向)にほぼ直線状に延びる中央部10Aと、両端の腕部10Bとを有しており、その中央部10Aが、一対の弾性支持装置12にて車体14に吊持状態に固定され、また一対の腕部10Bの各端部が、車輪を支持するサスペンションアーム16に固定されている。
弾性支持装置12は、図2に示しているようにスタビライザブッシュ18と、かかるスタビライザブッシュ18を介してスタビライザバー10を車体14に固定するための金属製のブラケット20とを有している。
ここでスタビライザブッシュ18は筒状のゴム弾性体22と、ゴム弾性体22に外装された、ゴム弾性体22とは別体且つゴム弾性体22よりも硬質の高摺動性の樹脂製の摺動部材24とから成っている。
ゴム弾性体22は挿通孔27を有しており、スタビライザバー10詳しくはその中央部10Aをその挿通孔27に挿通させる状態に、かかるスタビライザバー10に嵌装されている。
一方ブラケット20は、摺動部材24の径方向外側に、その内周面に対してスタビライザブッシュ18の摺動部材24の外周面を嵌合させる外筒部26と、これから上方に延び出したロッド28とを有しており、そのロッド28の端部が車体14に固定されている(図1(B)参照)。
尚円筒形状をなす外筒部26は、図4及び図10に示しているように上下の2分割構造とされている。図中26-1,26-2はそれぞれ上下の分割体を表している。
各分割体26-1,26-2には、それぞれ一対の固定部50が設けられていて、それら固定部50において一対の分割体26-1,26-2がボルト等締結具にて互いに締結されるようになっている。
図3,図5に示しているようにゴム弾性体22の外周側には樹脂製の摺動部材24が保持されている。
本実施形態において、この摺動部材24の外周面の摺動面及び外筒部26の内周面の摺接面の何れもが球状の回転面とされている。
詳しくは図3及び図4に示しているように摺動部材24の外周面の摺動面が半径Rの球状凸面32とされ、また外筒部26の内周面の摺接面が半径Rの球状凹面34とされていて、それらが紙面に沿った方向及び紙面と直角方向にそれぞれ相対回転可能に嵌合されている。
以上のように構成されたことによって本実施形態のスタビライザバー10の弾性支持装置12は、スタビライザバー10の捩り変形に基づいて左右の車輪の逆相の動きを抑制する際、スタビライザブッシュ18が摺動部材24においてブラケット20の外筒部26に対し円滑に回転運動(スタビライザバー10の軸心周りの回転運動)することができる。
このとき筒状のゴム弾性体22は、スタビライザバー10の中央部10Aの外周面に密着状態に弾性接触し、そこでの相対滑りを生ぜしめない。
またスタビライザバー10の上記捩れ変形による左右の車輪の逆相の動きを抑制作用する際において、スタビライザバー10からこじり力が入力したとき、スタビライザブッシュ18が摺動部材24において外筒部26に対し図3の紙面に沿って円滑に回転運動することで(図6参照)、そのこじり力の入力を良好に吸収し得、従ってスタビライザブッシュ18に対して、詳しくはそのゴム弾性体22に対してこじり力の入力により部分的に強い力が加わって、同部分が偏摩耗を生ずるといったことを防止できる。
そしてこれらによってスタビライザブッシュ18の耐久性を高耐久とすることができる。
またその偏摩耗によってスタビライザブッシュ18の本来の機能が損われる問題も解決することができる。
また本実施形態の弾性支持装置12において、スタビライザブッシュ18は外筒部26に対して回転方向にも摺動部材24が円滑に回転できるため、ゴム弾性体22の内周面とスタビライザバー10との間の相対回転運動によってゴム弾性体22が摩擦により損耗する問題も解決できる。
更に本実施形態では摺動部材24を樹脂製となしてあることから、摺動部材24に高い摺動性能を付与することができる。
スタビライザブッシュ18における上記摺動部材24は、図4,図7,図8に示しているように略半円形状をなす上下の一対の分割体24-1,24-2に2分割されている。尚これら分割体24-1,24-2は、ここでは同形状とされている。
一方筒状のゴム弾性体22は、周方向の所定個所に切目36を有しており、その切目36において周方向に開閉可能とされている。
このゴム弾性体22にはまた、切目36とは周方向の反対側、即ち周方向に180°隔たった位置に屈曲部38を有しており、ゴム弾性体22を切目36で開閉する際に、この屈曲部38が弾性的に屈曲するようになしてある。
図8はスタビライザブッシュ18を組付前の状態で表したもので、図示のように屈曲部38の外周面には、外周側から内周側に向う凹部40が、また内周面には挿通孔27の中心に向って、即ちそこに嵌め入れられたスタビライザバー10の軸心に向って突出する突出部42が設けられている。
一方ゴム弾性体22の幅方向の端部には、摺動部材24を幅方向の各側面で弾性的に挟持する一対の側方壁(保持部)44が一体に且つ周方向に沿って環状に設けられている。
また切目36及び屈曲部38の凹部40に隣接した周方向の各両側位置には、摺動部材の各分割体24-1,24-2の周方向の端面に当接する周方向壁46-1,46-2及び48-1,48-2がそれぞれ起立状態で設けられており、それら側方壁44,周方向壁46-1,46-2及び48-1,48-2にて囲まれた保持凹部30が、ゴム弾性体22の図中上半分と下半分とにそれぞれ形成されていて、そこに分割体24-1,24-2が弾性的に嵌め入れられ、かかるゴム弾性体22により弾性的に保持されている。
尚、摺動部材24における各分割体24-1,24-2のそれぞれの幅方向の側面はテーパ形状をなしており、またこれに対応して、それらを弾性的に挟持するゴム弾性体22の側方壁44もまた同じ方向に傾斜したテーパ形状をなしている。
尚図8に示しているように、スタビライザブッシュ18のゴム弾性体22は組付前の状態、即ち成形後の状態で、切目36で全体が若干開いた形状をなしている。ゴム弾性体22が予めそのような形状に加硫成形されている。
このスタビライザブッシュ18は、次のようにしてスタビライザバー10及びブラケット20に組み付けることができる。
先ず図7に示しているように、ゴム弾性体22に対して摺動部材24の一対の分割体24-1,24-2を予め組んだ状態とする。
このとき分割体24-1,24-2を、それぞれゴム弾性体22の図中上半分と下半分とに形成された保持凹所30に弾性的に嵌め入れ、かかる分割体24-1,24-2をゴム弾性体22の幅方向の一対の側方壁44と周方向の各一対の周方向壁46-1及び48-1と46-2及び48-2とで弾性的に保持した状態となす。
このようにしてゴム弾性体22と摺動部材24、具体的には各一対の分割体24-1,24-2とを予め組んだ状態としておいて、次に図9(A)に示すようにゴム弾性体22、即ちスタビライザブッシュ18を、ゴム弾性体22の切目36で周方向に開いてスタビライザバー10を軸直角方向に嵌め入れ、ゴム弾性体22の内側の挿通孔27にこれを軸方向に挿通した状態とする。
このスタビライザバー10を嵌め入れるためにスタビライザブッシュ18を切目36で周方向に開く際、ゴム弾性体22には切目36に対して周方向の反対側に屈曲部38が設けてあって、その外周面に凹部40が設けてあるため、スタビライザブッシュ18は、ゴム弾性体22と摺動部材の一対の分割体24-1,24-2とを予め組んだ状態の下で、容易にこれを切目36で大きく開いて、その切目36からスタビライザバー10を軸直角方向に嵌め入れることができる。
以上のようにしてスタビライザブッシュ18をスタビライザバー10に組み付けた後、次にスタビライザブッシュ18の外側から、ブラケット20の外筒部26の一対の分割体26-1と26-2とを嵌め合わせてそれらを締結具にて締結する。
このとき、図9(B)に示しているようにスタビライザブッシュ18におけるゴム弾性体22の突出部42が、スタビライザバー10により外側に押され、これにより屈曲部38のゴムが変形して凹部40が全体的に若しくは一部を残して埋められた状態となる。
またゴム弾性体22の切目36は閉じられた状態となり、この切目36に隣接した周方向両側の周方向壁46-1,46-2が互いに周方向に強く当接した状態となる。
一方凹部40については、変形したゴムが凹部40を埋めた状態となり、凹部40に対して周方向両側に隣接した位置の周方向壁48-1,48-2が、凹部40側に変形できない状態となる。
ここにおいてゴム弾性体22にて保持された摺動部材24の各分割体24-1,24-2が、組付状態においてゴム弾性体22に対し位置ずれ規制された状態となる。
従って組付後の使用状態の下で、摺動部材の各分割体24-1,24-2がゴム弾性体22に対し位置ずれを起こして、その際に不快な異音を発生するのが防止される。
このように本実施形態にあっては、ゴム弾性体22に側方壁44と周方向壁46-1,46-2,48-1,48-2とが保持部として設けてあって、摺動部材24の各分割体24-1,24-2を弾性的に保持するようになしてあるため、スタビライザブッシュ18の組付けに際してそれらゴム弾性体22と摺動部材24とを予め組んでおくことができ、しかもその組んだ状態においてそれらを恰も一体物であるかのようにしてスタビライザバー10及びブラケット20に組み付けることができ、その組付性を良好となすことができる。
また本実施形態におけるスタビライザブッシュ18は、屈曲部38に凹部40を設けたことによって、その外周側に摺動部材24の各分割体24-1,24-2を保持した状態で、筒状のゴム弾性体22及び摺動部材24を容易に開いて、スタビライザバー10を内部の挿通孔27に嵌め入れることができる。
その後開いたゴム弾性体22、即ちスタビライザブッシュ18を再び切目36で閉じて弾性支持装置12の外筒部26に内嵌状態に組み付ける際、屈曲部38の内周面に設けた突出部42がスタビライザバー10により径方向外側に押されて、これにより外周側の凹部40が変形したゴムにより埋められ、従ってその凹部40に対し周方向に隣接した周方向壁48-1,48-2が以後その凹部40の側に変形することが規制されるため、周方向の端面をその周方向壁48-1,48-2に当接させた状態の摺動部材24の分割体24-1,24-2が、凹部40の存在によって凹部40側に位置ずれするのが良好に防止される。
他方ゴム弾性体22の切目36側においては、ゴム弾性体22を閉じた状態としたときに、切目36に隣接した周方向両側位置の一対の周方向壁46-1,46-2が互いに当接状態となることによって、この切目36側においても周方向壁46-1,46-2が切目36側に変形するのが規制される。
即ちその切目36側の周方向壁46-1,46-2に端面を当接させた摺動部材24の各分割体24-1,24-2が、その切目36側に位置ずれするのが良好に防止される。
その結果として、ゴム弾性体22の外周面上に保持された摺動部材24の各分割体24-1,24-2は、ゴム弾性体22の外周面上においてかかるゴム弾性体22に対し位置ずれするのが防止され、従ってその摺動部材24の各分割体24-1,24-2の、ゴム弾性体22に対する位置ずれによって上記した「ギュッギュッ」といった異音の発生が良好に防止される。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば上記実施形態では弾性支持装置12が、スタビライザバー10を吊持する状態でこれを車体に固定するものとなしてあるが、その固定形態については様々の形態が可能である。
また本発明は摺動部材を樹脂以外の材料で構成することも可能であるし、またかかる摺動部材を2分割以外の3分割若しくはそれ以上の分割構成となして、それに対応してゴム弾性体に周方向壁を設けるといったことも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態のスタビライザバーの弾性支持装置を車体への取付状態で示す図である。 図1の弾性支持装置を拡大して示す断面図である。 図2の弾性支持装置の要部を示す断面図である。 図3に示した部分をこれとは異なる方向で示した断面図である。 同実施形態におけるスタビライザブッシュを示す切欠き斜視図である。 同実施形態の弾性支持装置の作用説明図である。 同実施形態におけるスタビライザブッシュの分解斜視図である。 同実施形態におけるスタビライザブッシュの車両への組付前の状態を示す断面図である。 同実施形態におけるスタビライザブッシュの車両への組付手順を示す図である。 図9に続く組付手順を示す図である。 従来の弾性支持装置の一例を示す図である。 図11とは異なる弾性支持装置のスタビライザブッシュを周辺部とともに示す図である。
符号の説明
10 スタビライザバー
12 弾性支持装置
14 車体
18 スタビライザブッシュ
20 ブラケット
22 ゴム弾性体
24 摺動部材
24-1,24-2 分割体
26 外筒部
27 挿通孔
32 球状凸面
34 球状凹面
36 切目
38 屈曲部
40 凹部
42 突出部
44 側方壁(保持部)
46-1,46-2,48-1,48-2 周方向壁(保持部)

Claims (6)

  1. 弾性を有するスタビライザブッシュの挿通孔にスタビライザバーを挿通するとともに該スタビライザブッシュをブラケットにて車体に固定し、該スタビライザバーを該スタビライザブッシュを介して車体に弾性支持させるようになしたスタビライザバーの弾性支持装置において、
    前記スタビライザブッシュを、(イ)前記挿通孔を備えて前記スタビライザバーを挿通させる筒状のゴム弾性体と、(ロ)該ゴム弾性体に外装された高摺動性の摺動部材とを含んで構成するとともに、
    前記ブラケットには前記摺動部材の外周面に嵌合する外筒部を備え、該摺動部材の外周面の摺動面及び該外筒部の内周面の摺接面の少なくとも一方を球状の回転面となして、他方を該回転面に沿って接触する、該球状の回転面に対応した形状の面となし、該スタビライザブッシュを該外筒部に対して前記スタビライザバーの軸心周りの回転方向及び傾斜方向であるこじり方向に回転可能となしてあることを特徴とするスタビライザバーの弾性支持装置。
  2. 請求項1において、前記摺動部材が樹脂製であることを特徴とするスタビライザバーの弾性支持装置。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記摺動部材の外周面の摺動面及び前記外筒部の内周面の摺接面の何れもが前記球状の回転面となしてあり、且つ該摺接面が球状凹面、該摺動面が球状凸面となしてあることを特徴とするスタビライザバーの弾性支持装置。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記ゴム弾性体には周方向の所定箇所にスタビライザバーを軸直角方向に嵌め入れるための切目を形成するとともに前記摺動部材は周方向に分割した形態となし、該ゴム弾性体には該摺動部材の幅方向の側面を弾性的に挟持する側方壁と、該摺動部材の各分割体の周方向の端面を当接させる周方向壁とを保持部として起立状態に設けてあって、該保持部にて各分割体を保持するようになしてあり、それらゴム弾性体と摺動部材とを予め組んだ状態で前記スタビライザブッシュを前記スタビライザバー及びブラケットに対して組付可能となしてあることを特徴とするスタビライザバーの弾性支持装置。
  5. 請求項4において、前記ゴム弾性体には前記切目とは周方向の反対側に該ゴム弾性体を該切目で開き又は閉じる際に屈曲する屈曲部が設けられていて、該屈曲部の外周面に外周側から内周側に向かう凹部が、また該凹部に対応する周方向位置において内周面に前記スタビライザバーの軸心側に突出する突出部が設けてあり、該凹部及び前記切目に隣接した周方向の各両側位置に前記保持部の各一対の周方向壁が設けてあることを特徴とするスタビライザバーの弾性支持装置。
  6. 請求項4,5の何れかにおいて、前記摺動部材が周方向に2分割されていることを特徴とするスタビライザバーの弾性支持装置。
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