JP2008122705A - レンズ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ボイスコイル型のレンズ駆動装置において、レンズホルダ12の外周側に装着された駆動用コイル13に放射状に分布する磁界を印加する磁界発生手段14を、円弧状の第1の永久磁石14とその周長が上記第1の永久磁石14mの周長よりも短い平板状の第2の永久磁石14mとをそれぞれ4個ずつ光軸に対して対称に配置した構成とするとともに、ヨーク15の形状を第1の永久磁石14mを組み付ける箇所が円弧状で、第2の永久磁石14nを組み付ける箇所が平板状とした。
【選択図】図2
Description
このレンズ駆動装置50は、軟鉄等の磁性体から成るヨーク51と、上記ヨーク51の内壁側に取付けられる永久磁石52と、中央位置にレンズ53を保持するレンズホルダ54と、このレンズホルダ54に装着される駆動用コイル55と、上記ヨーク51が装着されるベース56と、上記ベース56を支持する下部ケース57Aと、上部ケース57Bと、上記レンズホルダ54を上記上下のケース57A,57Bに対して弾性支持する上下のバネ部材58A,58Bとを備えている。
上記永久磁石52としては、円筒状の磁石、あるいは、図7(a),(b)に示すように、複数の円弧状の永久磁石片52mを、円筒状のヨーク51の内壁側に環状に配列したものが用いられていおり、上記駆動用コイル55は、上記ヨーク51と上記永久磁石52とにより印加される、コイル周りに放射状に分布する磁界中に設置されているので、上記駆動用コイル55に通電すると、上記駆動用コイル55には、被写体の方向(上方)へ向けたローレンツ力が発生して、上記レンズホルダ54を上記バネ部材58A,58Bの復元力と釣り合って位置に移動させることができる。したがって、上記駆動用コイル55に通電する電流値を制御することにより、上記レンズホルダ54の移動量を制御して、上記レンズ53の位置を制御することができる。
しかしながら、ヨーク51及び永久磁石52の外径を小さくして小型化を図ろうとすると、各永久磁石片52mの厚みを薄くせざるを得ず、このため、永久磁石52の印加する磁界の大きさが減少して、十分な駆動力が得られないといった問題点がある。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレンズ駆動装置において、上記ヨークとして、第1の永久磁石を組み付ける箇所が円弧状で、第2の永久磁石を組み付ける箇所が平板状になっているヨークを用いたものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のレンズ駆動装置において、上記第1の永久磁石と第2の永久磁石とをそれぞれ光軸に対して軸対称に配置したものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のレンズ駆動装置において、上記第2の永久磁石を2個もしくは4個配設するとともに、上記第2の永久磁石の間に上記第1の永久磁石を配置したことを特徴とするものである。
また、上記第1の永久磁石と第2の永久磁石とをそれぞれ光軸に対して軸対称に配置するようにすれば、駆動用コイルに略均一な磁界を印加することができる。
また、固定部材の外形が矩形の場合には、上記第2の永久磁石を2個もしくは4個配設するとともに、上記第2の永久磁石の間に上記第1の永久磁石を配置すれば、十分な駆動力を維持しつつ、装置を小型化することができる。
図1は、本発明の最良の形態に係るレンズ駆動装置10の構成を示す模式図である。同図において、11はレンズ、12はこのレンズ11を保持するレンズホルダ、13は上記レンズホルダに装着される環状の駆動用コイル、14は上記駆動用コイル13に放射状に分布する磁界を印加するための磁界発生手段、15はヨーク、16A,16Bは上記レンズホルダ12を固定部材である上部ケース17Aと下部ケース17Bとに弾性支持する上,下の板バネで、上側の板バネ16Aは上記上部ケース17Aとスペーサ18との間に挟持され、下側の板バネ16Bは、上記磁界発生手段14及びヨーク15を支持するベース19と上記下側ケース17Bとの間に挟持されている。
磁界発生手段14は、図2(a),(b)に示すように、ヨーク15と接する側(外周側)と駆動用コイル13に対向する側(内周側)がともに円弧状である第1の永久磁石14mと、その周長が上記第1の永久磁石14mの周長よりも短い平板状の第2の永久磁石14nとをそれぞれ4個ずつ備えており、これらの永久磁石14m,14nを上記ヨーク15の内壁側に環状に配列したもので、詳細には、第2の永久磁石14nを光軸に対して4回対称に配置し、これら第2の永久磁石14nの間に上記第1の永久磁石14mが光軸に対して軸対称に配置される。また、本例のヨーク15は、第1の永久磁石14mを組み付ける箇所が円弧状で、第2の永久磁石14nを組み付ける箇所が平板状となっている。
また、本発明による磁界発生手段14の第1の永久磁石14mの外周側及び内周側の円弧の大きさは、図7(a),(b)に示した従来の円弧状の永久磁石片52mと同じであり、これら第1の永久磁石14mの間に配置された第2の永久磁石14nは平板状かつその周長が上記第1の永久磁石14mの周長よりも短いので、これら環状に配置された第1及び第2の永久磁石14m,14nの作る磁界は、従来の円弧状の永久磁石片52mを環状に配置した場合に比べて、第2の永久磁石14nの内周面が駆動用コイル13に近い分いくらか大きくなっている。
このように、本例のレンズ駆動装置10では外形寸法が従来よりも小さくなっているにも関わらず、駆動用コイル13に印加する磁界の大きさは従来以上であるので、十分な駆動力を維持しつつ、装置を小型化することができることが分かる。
また、上記例では、上記第1及び第2の永久磁石14m,14nをそれぞれ4個配設したが、これに限るものではなく、図5(a),(b)に示すように、第1の永久磁石14mを4個配設し、第2の永久磁石14nを2個配設した構成とするなど、上記第1及び第2の永久磁石14m,14nの個数を増減させてもよい。このように、第2の永久磁石14n増減させることにより、駆動力を制御することができる。
なお、発生磁界を均一にするためには、いずれの場合にも、第1及び第2の永久磁石14nを光軸に対して軸対称に配置することが好ましい。
なお、第2の永久磁石14nの数が多いほど永久磁石14m,14nの配列形状は円に近くなるので、装置を小型化するためには、本例のように第2の永久磁石14nを4個配設するか、図4に示すように、2個配置した構成が望ましい。
14 磁界発生手段、14m 第1の永久磁石、14n,14k 第2の永久磁石、
15 ヨーク、16A,16B 板バネ、17A,17B ケース、18 スペーサ、
19 ベース。
Claims (4)
- レンズを保持するホルダと、このホルダの外周側に装着された駆動用コイルと、上記ホルダの外側に配置された固定部材と、上記ホルダと上記固定部材とを連結するバネ部材と、上記固定部材側に設けられたヨークの内壁側に組みつけられる、複数の永久磁石から成る磁界発生手段とを備えたレンズ駆動装置であって、上記磁界発生手段は円弧状の第1の永久磁石と、少なくとも外周側が平板状で、その周長が上記第1の永久磁石の周長よりも短い第2の永久磁石とを備えていることを特徴とするレンズ駆動装置。
- 上記ヨークは、第1の永久磁石を組み付ける箇所が円弧状で、第2の永久磁石を組み付ける箇所が平板状になっていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
- 上記第1の永久磁石と第2の永久磁石とをそれぞれ光軸に対して軸対称に配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレンズ駆動装置。
- 上記第2の永久磁石を2個もしくは4個配設するとともに、上記第2の永久磁石の間に上記第1の永久磁石を配置したことを特徴とする請求項3に記載のレンズ駆動装置。
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