JP4714382B2 - メンテナンスモニタ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械に設けられるメンテナンスモニタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧ショベルのメンテナンス項目としては、例えば作業フロントピンへの給脂やエンジンオイル交換、作動油フィルタの交換などがあり、各メンテナンス項目ごとに交換間隔(メンテナンス間隔時間)が予め決められている。前回メンテナンス時からの機械の稼働時間が交換間隔に達した時点でその項目のメンテナンス(部品交換あるいは補充)が行われる。
【0003】
特許第2557684号公報には、複数のメンテナンス項目の次回交換時期までの残り稼働時間を表示するようにしたメンテナンスモニタ装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のメンテナンスモニタ装置には次のような問題がある。
(1)部品交換までの残り稼働時間は把握できるが、残り稼働時間の表示のみではすぐに交換すべきか否かが分かりづらい。
(2)部品交換が行われた場合には残り稼働時間をリセットする必要があるが、部品交換が行われていないにも拘わらず、誤操作等により残り稼働時間が不所望にリセットされることがあり得る。メンテナンス間隔時間を変更する場合も同様である。
(3)建設機械をレンタルで使用する場合、長期レンタルではユーザー(借り主)がメンテナンスを行うこともあるが、短期レンタルではユーザーがメンテナンスを行う必要はない。メンテナンスを行う必要がない場合にメンテナンス関係の表示がなされるとオペレータが混乱するおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、メンテナンスの必要性およびメンテナンスすべき対象が即座に確認可能なメンテナンスモニタ装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、残り時間やメンテナンス時間間隔が誤って変更されるのを防止したメンテナンスモニタ装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、メンテナンスを行う必要のない場合に不要なメンテナンス関係の表示がなされることのないメンテナンスモニタ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、建設機械の複数のメンテナンス項目が表示可能な表示手段を備えたメンテナンスモニタ装置であって、予めメンテナンス項目ごとに設定されているメンテナンス間隔時間と建設機械の稼働時間とに基づいて、各メンテナンス項目のメンテナンス時期までの残り稼働時間を求める演算手段と、残り稼働時間が所定の範囲内となったメンテナンス項目がある場合に、そのメンテナンス項目のみを表示する警告画面を表示手段に表示する表示制御手段とを具備し、表示制御手段は、上記警告画面の表示を許容するモードと禁止するモードとを選択して設定する機能を有することを特徴とする。請求項2の発明は、前記警告画面で表示が許可されるメンテナンス項目は、全メンテナンス項目のうちの一部であることを特徴とする。請求項3の発明は、前記許容するモードは、全てのメンテナンス項目を対象とするモードと、特定のメンテナンス項目のみを対象とするモードとを含むことを特徴とする。請求項4の発明は、建設機械の複数のメンテナンス項目が予め機種ごとに格納されるメモリと、当該建設機械の機種を入力するための入力手段とを更に備え、前記演算手段は、前記入力手段から機種が入力されると、その機種に関するメンテナンス項目を前記メモリから読み出し、読み出したメンテナンス項目を当該建設機械のメンテナンス項目として設定する機能を有することを特徴とする。請求項5の発明は、前記表示制御手段は、前記演算された残り稼働時間をメンテナンス項目ごとに表示する残時間表示画面を前記表示手段に表示する機能を更に備え、前記残時間表示画面において前記残り稼働時間の変更を許容する許容モードと、前記残時間表示画面において前記残り稼働時間の変更を禁止する禁止モードとを選択可能に構成したことを特徴とする。請求項6の発明は、前記演算手段が扱う前記メンテナンス間隔時間は、予めメンテナンス項目ごとに設定されて記憶されており、各メンテナンス項目に対する前記メンテナンス間隔時間の記憶値は、前記メンテナンスモニタ装置に外部接続される情報入力装置または遠隔通信によって変更可能であることを特徴とする。請求項7の発明は、前記表示制御手段は、前記残り稼働時間が所定の範囲内となったメンテナンス項目がある場合に、そのメンテナンス項目をメンテナンス必要項目と認定し、メンテナンスが必要である旨を示す画面を一定時間だけ前記表示手段に強制的に表示するとともに、当該メンテナンス必要項目を他のメンテナンス項目と異なる形態で表示する機能を更に備えることを特徴とする。請求項8の発明は、前記表示制御手段は、メンテナンスが必要である旨を示す前記画面を一定時間だけ前記表示手段に強制表示する場合は、前記残り稼働時間の長短に応じて前記メンテナンス必要項目の表示形態を変更することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1〜図11により本発明を油圧ショベルのメンテナンスモニタ装置に適用した場合の一実施形態を説明する。
図1はメンテナンスモニタ装置を中心とする油圧ショベルの制御系を示すブロック図、図2はメンテナンスモニタ装置の外観を示す概略図である。メンテナンスモニタ装置20は油圧ショベル10の運転室に設けられ、例えば液晶から成る表示部21と、複数の操作スイッチを備えた操作部22とを有する。操作スイッチとしては、例えば図3に示すように、前画面スイッチ22a,次画面スイッチ22b,作業モードスイッチ22c,セットスイッチ22d,キャンセルスイッチ22e,ローテートスイッチ22f等がある。なお、各スイッチは図2の如く表示部21とは別に設けらた押圧ボタン式のものでもよいし、あるいは表示部21に組み込まれるものでもよい。例えば、表示部21にスイッチの絵柄等を表示し、タッチパネル式に操作可能に構成してもよい。
【0008】
図1において、読み込み専用のメモリ23(ROM)には、予め油圧ショベル10の複数のメンテナンス項目や各メンテナンス項目に対する交換間隔(メンテナンス間隔時間)等が機種ごとに格納されている。一方、メモリ24は読み書き可能な例えばEEPROMから成り、後述するようにメモリ23から読み出した当該油圧ショベルに関するメンテナンス関連情報が格納される。外部インターフェース25は、パーソナルコンピュータや情報入力端末等の外部入力装置30が接続可能なポートを備えている。CPU26は、油圧ショベル10のエンジンキースイッチ11のオンに伴って表示部21をアクティブにし、上述した操作スイッチ22a〜22fの操作に応じて種々の表示を行ったり、外部入力装置30からの入力に従ってメモリ24内のデータを書き換えたりする。またCPU26は、内蔵のタイマを用いて油圧ショベル10の稼働時間等を計測する。
【0009】
さらに、CPU26には油圧ショベル10に設けられた通信ユニット12が接続され、基地局(例えば、建設機械メーカーやレンタル会社)41のセンタサーバ41aや、建設機械ユーザー44の端末機44aとの間でメンテナンス情報等の送受信が可能とされる。通信方法としては、例えば電気通信事業者等が実施する携帯電話向けオンラインサービスを利用する方法が考えられる。この場合はオンラインサービス会社42および通信回線網43を経由してインターネット接続やメールの送受信等が可能である。
【0010】
図4〜図11を参照して本実施形態におけるメンテナンス表示制御の具体例を説明する。
油圧ショベル10のメンテナンス項目としては、例えば次のようなものがある。
・フロントピン給脂(グリスアップ)
・エンジンオイル
・エンジンオイルフィルタ
・旋回ギア給脂
・燃料フィルタ
・作動油サクションフィルタ
・作動油フルフローフィルタ
・作動油パイロットフィルタ
・旋回ミッションオイル
・ポンプミッションオイル
・走行ミッションオイル
・作動油
・ラジエータ水
・エアクリーナエレメント
【0011】
ここで、油圧ショベル10には複数の機種があり、上記メンテナンス項目は全機種共通のものと、機種によってはメンテナンス対象から外れるものとがある。したがって、メモリ23には予め複数のメンテナンス項目を機種ごとに分別して格納しておく必要がある。そして、外部入力装置30を用いて油圧ショベル10の機種を入力すると、CPU26はその機種に対応するメンテナンス項目および各項目に対する交換間隔の情報をメモリ23から読み出し、これらの情報を当該油圧ショベルのメンテナンス情報としてメモリ24に格納する。以降はメモリ24に格納された情報に基づいてメンテナンス処理が行われる。
このように予めメモリ23に全機種に関するメンテナンス情報を格納しておき、その中から当該油圧ショベル10に関する情報のみを取り出すよう構成すれば、機種に応じて異なる情報を記憶させるといった面倒な管理が不要となる。
【0012】
機種入力後の制御を以下に示す。CPU26は、エンジンキースイッチ11のオンに伴って始業点検を行い、始業点検が終了すると図4の基本画面D1を表示部21に表示する。基本画面D1には、上部に総稼働時間が数値にて表示されるとともに、下部に作動油温およびエンジン実回転数が例えばバーグラフ表示される。ここで、総稼働時間はアワメータと呼ばれるもので、エンジンが稼働している時間の累計を指す。
【0013】
基本画面D1において次画面スイッチ22bを操作すると、メニュー画面D2が表示される。メニュー画面D2では複数の機能が選択可能であり、各機能に対応する領域には各機能を表す文字あるいは絵柄が表示される。選択候補となっている領域は強調表示され、ローテートスイッチ22fの操作ごとに選択候補領域がサイクリックに変化する。セットスイッチ22dを操作すると、そのときの選択候補領域の機能が選択され、その機能に応じた画面に切換わる。
【0014】
ここでは、上記複数の機能のうちメンテナンスに係る機能が選択された場合について説明する。メニュー画面D2にて「メンテナンス情報」が選択されると、メンテナンス情報画面D3に切換わる。この画面D3では、メンテナンス項目のうちいずれか(図の例ではグリスアップ)が表示されるとともに、その下に残時間と交換間隔が表示される。
【0015】
残時間と交換間隔との関係を図11に示す。残時間とは、次のメンテナンス時期までの残りのエンジン稼働時間を表し、図の例では、本油圧ショベル10をあと127時間稼働したらグリスアップする必要があることを示している。交換間隔はメンテナンス間隔時間に相当し、図の例では稼働時間が250時間に達するたびにグリスアップを行う必要があることを示している。残時間が127時間で交換間隔が250時間ということは、前回グリスアップしてからの稼働時間が123時間に達していることを表す。
【0016】
この状態で次画面スイッチ22bを操作すると、次のメンテナンス項目と、それに対する残時間および交換間隔が表示され、以下、次画面スイッチ22bの操作のたびに表示されるメンテナンス項目が変更される。これによりオペレータは、全てのメンテナンス項目についてその残時間を確認できる。
【0017】
上記の表示制御を実現するにあたり、CPU26は各メンテナンス項目ごとに前回メンテナンス後の稼働時間を計時し、必要に応じてその計時時間を予め記憶された当該項目の交換間隔から差し引いて残時間を求める処理を行う。
【0018】
またCPU26は、エンジンキースイッチ11のオンごとに各残時間を評価し、メンテナンス情報画面D3が表示されたときにその評価結果に応じた表示を行う。具体的には、残時間が0以下、つまりメンテナンス時期を過ぎている場合には残時間を強調表示する。強調表示としては、残時間を示す文字(数字)を通常時よりも太字で表示したり、文字の色あるいは背景の色を変えたり、あるいは文字や背景を点滅させるなど種々の方法が考えられる。図5の画面D3−1は残時間の背景色を白から他の色に変更する例を示している。この状態で次画面スイッチ22bを操作すると、次のメンテナンス項目(エンジンオイル交換)に関する画面D3−2が表示されるが、この例ではエンジンオイルに関してはメンテナンス時期に達していないので、残時間は通常表示(背景は白)となる。
【0019】
以上は残時間が0以下になって初めて強調表示する例を示したが、メンテナンス時期が近づいた場合に強調表示するようにしてもよい。また、残時間の長短に応じて表示方法を変えてもよい。例えば上記グリスアップの例では、残時間が5時間以下になったら背景を黄色にし、0以下になったら赤にするようにしてもよい。また、例えば作動油のように交換間隔が長いもの(2000〜4000時間)については、残時間が50時間程度になったら強調表示するようにしてもよい。
【0020】
さらに上記の強調表示とは別に、CPU26はエンジンキースイッチ11がオンしたとき、残時間が0以下のものの有無を判断し、ある場合にその旨の警告を行う。図6はその一例を示し、残時間が0以下のものがある場合には、基本画面のエンジン回転数表示に代えてメンテナンスすべき部品がある旨の警告表示を出す(D1−1)。これにより、オペレータはエンジンキースイッチ11がオンした直後にメンテナンスすべき対象があることを認識し、次いで上述したメンテナンス情報画面D3を表示させることで、いずれのメンテナンス項目がメンテナンス対象であるかを確認することができる。
上記警告表示は所定時間(例えば、30秒)が経過すると自動的に解除され、通常の基本画面D1に戻る。
【0021】
なお、メンテナンス時期が近づいた時点(例えば、残時間が5時間)で警告表示を行うようにしてもよい。また警告と同時にメンテナンス対象部品名を表示するようにしてもよい。
【0022】
各メンテナンス項目に対してメンテナンスが行われた後は、メンテナンスの残時間をリセットする必要がある。しかし、油圧ショベル10のオペレータが自由にリセット可能な構成にすると、メンテナンスを行っていないにも拘わらず誤ってリセットしてしまい、必要なメンテナンスが行われずに後の動作に支障が生ずるおそれがある。そこで本実施形態では、建設機械メーカーやレンタル会社のサービスマンといった特定のメンテナンス管理者のみが残時間のリセットを行えるようになっている。この機能について図7を参照して説明する。
【0023】
残時間をリセットするには、まず図7の画面D4を表示させる必要があり、画面D3(D3−1,D3−2・・・)ではリセットすることはできない。そして、画面D4を表示するには特別の操作を必要とする。例えば、油圧ショベル10の稼働の際に何らかのスイッチを操作しながらエンジンキースイッチ11をオンした場合には、画面D3で所定操作を行うことで画面D4に移行し、一方、エンジンキースイッチ11を単独でオンした場合には、画面D3でいかなる操作を行っても画面D4に移行しないようにすることが考えられる。あるいは、画面D3が表示されている状態で、各スイッチ22a〜22fのうち特定の2以上のスイッチを同時操作することで画面D4に移行するようにしてもよい。いずれのケースでも画面D4の表示方法はメンテナンス管理者にしか知らされない。
【0024】
画面D4においては、残時間を表す数値の背景の色が変わり、リセット可能であることを表示する。この状態でセットスイッチ22dを操作すると画面D5に移行し、残時間をリセットする旨の表示がなされる。更にセットスイッチ22dを操作すると残時間がリセットされ、画面D6に移行する。残時間のリセットとは、残時間を交換間隔時間に戻すことを意味する。
【0025】
なお、残時間がリセットされると、CPU26は自動的に基地局41やユーザー44にその旨を通知する。これはオンラインサービス会社42および通信回線網43を介して電子メール等で行えばよい。
【0026】
このように本実施形態では、特定のメンテナンス管理者のみが残時間をリセット可能に構成したので、メンテナンスが行われないにも拘わらずオペレータが誤操作により残時間をリセットすることはない。
【0027】
次に、メンテナンス項目の交換間隔の変更について説明する。
上述したように各メンテナンス項目の交換間隔は各項目ごとに予め記憶されているが、部品の品質等によって交換時間が変わる場合がある。例えば作動油は通常のものは2000時間程度の使用で交換しなければならないが、高品質のものでは4000時間程度は交換せずに済む。このような場合に交換間隔を変更する必要性が生ずるわけであるが、これもむやみに変更可能とすると誤操作により不所望に書き変わってしまうおそがある。そこで本実施形態では、外部入力装置30(図1)あるいは遠隔通信によってのみ交換時間の変更ができるようにした。
【0028】
油圧ショベル10のサービスマンが交換間隔の変更を行う場合には、パーソナルコンピュータ等の外部入力装置30接続し、その操作部(キーボード)により各メンテナンス項目の交換操作を行う。CPU26はその操作に応じてメモリ24内の該当する交換間隔を書き換える。なお、メモリ23内の交換間隔は書き変わらない。
【0029】
また、油圧ショベル10のユーザー44が交換間隔を変更したい場合には、通信にて行う。例えば、ユーザー44が自社の端末機44aから通信回線網63を介して油圧ショベル10に指示を出すと、その指示が通信部12を介してCPU26に入力される。CPU26は、入力された指示に応じてメモリ24内の該当する交換間隔を書き換える。
【0030】
このように、本実施形態では各メンテナンス項目の交換間隔を変更可能としたので、例えば交換部品の品質(耐久性や強度)が向上したような場合にも対応できる。また、交換間隔の変更は外部入力装置30あるいは通信によってのみ行えるようにしたので、オペレータが誤操作により不所望に書き換えるといった不都合はない。
【0031】
ところで、油圧ショベル10などの建設機械はレンタルで使用されることが多い。レンタルには、作業内容に応じて2,3日の短期レンタルから1ヶ月以上の長期レンタルがある。短期レンタルの場合には、ユーザー(借り主)44がメンテナンスに気を配る必要はないが、長期レンタルの場合にはユーザー44がメンテナンスを行わなければならない場合がある。ただし、ユーザー44が行うメンテナンス項目は、比較的交換間隔の短いもののみでよい。そこで本実施形態では、モニタ装置20の表示モードとして、これまで説明してきたようにその機種の全メンテナンス項目を対象とする通常モードと、特定のメンテナンス項目のみのを対象とする長期レンタルモードと、メンテナンス表示に関する機能を省いた短期レンタルモードとが選択的に設定可能となっている。これらのモードの切換えは、所定のメンテナンス管理者のみが行えるよう構成することが望ましい。
【0032】
例えば、メンテナンス管理者が特殊操作(メンテナンス管理者のみが知る操作)を行うとモード切換画面が表示され、この画面にて上記3モードの切換えを行う。
【0033】
図8は長期レンタルモードの表示例を示し、キースイッチ11がオンすると上述したと同様の基本画面D1が表示される。CPU26は、長期レンタルモード時には、メンテナンス項目のうち比較的交換間隔の短いグリスアップ,エンジンオイルおよびエンジンオイルフィルタについて残時間を評価する。そして、残時間が0以下のものが存在する場合には、メンテナンス警報画面D5に移行させる。この画面D5には、上記3項目を文字あるいは絵柄で示す領域Er1が設けられ、残時間が0以下の項目の領域のみを表示する。これによりオペレータは、キースイッチ11をオンした直後に上記3項目に対するメンテナンスの必要性を確認できる。
【0034】
なお3領域Er1は、本来は基本画面D1の作動油温およびエンジン回転数が表示される領域に強制的に表示される。本来の表示と領域Er1の表示とを所定時間間隔(例えば、3秒)で切換えるようにしてもよい。また画面D5が表示されているときにセットスイッチ22dがオンすると、通常の基本画面D1に戻る。
【0035】
基本画面D1が表示されているときに次画面スイッチ22bが操作されるとメニュー画面D2−1が表示されるが、この画面D2−1には、先のメニュー画面D2(図4)と異なりメンテナンス情報に関する選択肢はない。つまり長期レンタルの場合は上記3項目以外のメンテナンス項目に気を配る必要はないから、不要な表示は行われない。
【0036】
図9は長期レンタルモードの他の例を示している。この例では、上記グリスアップ,エンジンオイルおよびエンジンオイルフィルタの3項目について残時間を評価し、残時間が5時間以下のものが存在する場合に警告画面D5−1を表示する。この画面には、上述したと同様の領域Er1が設けられ、残時間が5時間以下の項目の領域のみを表示する。そして、この警告画面D5−1と基本画面D1とが所定時間(例えば、3秒)おきに交互に切換わる。また画面D5−1が表示されているときにセットスイッチ22dが操作されると、メンテナンスリセット画面D6が表示される。この画面D6はメンテナンスを実際に行った後に残時間をリセットするための画面で、セットスイッチ22dが操作されると残時間がリセットされて基本画面D1に戻り、キャンセルスイッチ22eが操作されるとリセットを行わずに基本画面D1に戻る。
【0037】
図10は短期レンタルモードの表示例を示している。基本画面D1から次画面スイッチ22bを操作するとメニュー画面D2が表示される点は他のモードと同様である。しかし、短期レンタルではオペレータがメンテナンスに一切気を配る必要はないから、長期レンタルモードと同様にメニュー画面D2にはメンテナンス情報に関する選択肢はなく、さらに残時間が所定時間以下となったメンテナンス項目が存在する場合でも上記のような警告画面は表示されない。
【0038】
以上の実施形態において、表示部21が表示手段を、CPU26が演算手段および表示制御手段を、外部インターフェース25が入力手段をそれぞれ構成する。また、画面D3,D4が残時間表示画面を、画面D1−1およびD5が警告画面に相当する。
【0039】
なお、油圧ショベルについて説明したが、その他の建設機械(例えば、クレーン)のメンテナンスモニタ装置にも本発明を適用できる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1〜3の発明によれば、残り稼働時間が所定の範囲内となったメンテナンス項目がある場合に、そのメンテナンス項目のみを表示する警告画面を表示するようにしたので、管理する必要のないメンテナンス項目を表示することによるオペレータの混乱を防止できる。加えて、警告画面の表示を許容するモードと禁止するモードとを選択可能に構成したので、オペレータがメンテナンス管理を全く行う必要のない場合(例えば、短期レンタル)に不要な表示がなされず、混乱を防止できる。請求項4の発明によれば、複数のメンテナンス項目を予め機種ごとにメモリに格納しておき、入力手段から機種が入力されると、その機種に関するメンテナンス項目をメモリから読み出して当該建設機械のメンテナンス項目として設定するよう構成すれば、機種に応じてメモリに記憶する情報を変える必要がなく、管理が楽になる。
請求項5の発明によれば、残時間表示画面において残り稼働時間の変更を許容する許容モードと、残時間表示画面において残り稼働時間の変更を禁止する禁止モードとを選択可能に構成したので、建設機械の使用時は禁止モードに設定しておくことでオペレータの誤操作による稼働時間の不所望な変更(例えばリセット)を防止できる。請求項6発明によれば、メンテナンスモニタ装置に外部接続される情報入力装置または遠隔通信によって各メンテナンス項目に対するメンテナンス間隔時間の記憶値を変更可能に構成したので、部品の耐久性向上等に応じてメンテナンス間隔時間を設定し直すことができる。また、メンテナンス間隔時間の変更は情報入力装置または遠隔通信によってのみ許容されるので、オペレータの誤操作によるメンテナンス間隔時間の不所望な変更を防止できる。請求項7、8の発明によれば、メンテナンス間隔時間と建設機械の稼働時間とに基づいて、各メンテナンス項目のメンテナンス時期までの残り稼働時間を求め、残り稼働時間が所定の範囲内となったメンテナンス項目がある場合に、メンテナンスが必要である旨を示す警告画面を表示するようにしたので、オペレータは警告画面にてメンテナンス必要項目の有無を判断できる。またメンテナンス必要項目を他のメンテナンス項目と異なる形態で表示するようにしたので、いずれの項目がメンテナンス必要項目であるかが即座に分かる。残り稼働時間の長短に応じてメンテナンス必要項目の表示形態を変更するようにすれば、その表示形態によってメンテナンスの緊急度が即座に分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるメンテナンスモニタ装置の構成を示すブロック図。
【図2】メンテナンスモニタ装置の外観を示す概略図。
【図3】メンテナンスモニタ装置の操作スイッチを説明する図。
【図4】メンテナンス情報画面の表示手順を示す図。
【図5】残時間が所定時間以下になった場合の表示形態の変更を説明する図。
【図6】メンテナンスに関する警告画面の表示例を示す図。
【図7】残時間をリセットする際の手順を示す図。
【図8】長期レンタルモードにおける警告画面の表示例を示す図。
【図9】長期レンタルモードにおける警告画面表示の他の例を示す図。
【図10】短期レンタルモードにおける表示例を示す図。
【図11】交換間隔と残時間の関係を説明する図。
【符号の説明】
10 油圧ショベル
11 エンジンキースイッチ
12 通信部
20 メンテナンスモニタ装置
21 表示部
22 操作部
22a〜22f 操作スイッチ
23,24 メモリ
25 外部インターフェース
26 CPU
30 外部入力装置
41 基地局
41a センタサーバ
42 オンラインサービス会社
43 通信回線網
44 ユーザー
44a 端末機
D1〜D5 表示画面

Claims (8)

  1. 建設機械の複数のメンテナンス項目が表示可能な表示手段を備えたメンテナンスモニタ装置であって、
    予めメンテナンス項目ごとに設定されているメンテナンス間隔時間と建設機械の稼働時間とに基づいて、各メンテナンス項目のメンテナンス時期までの残り稼働時間を求める演算手段と、
    前記残り稼働時間が所定の範囲内となったメンテナンス項目がある場合に、そのメンテナンス項目のみを表示する警告画面を前記表示手段に表示する表示制御手段とを具備し、
    前記表示制御手段は、前記警告画面の表示を許容するモードと禁止するモードとを選択して設定する機能を有することを特徴とするメンテナンスモニタ装置。
  2. 前記警告画面で表示が許可されるメンテナンス項目は、全メンテナンス項目のうちの一部であることを特徴とする請求項1に記載のメンテナンスモニタ装置。
  3. 前記許容するモードは、全てのメンテナンス項目を対象とするモードと、特定のメンテナンス項目のみを対象とするモードとを含むことを特徴とする請求項1に記載のメンテナンスモニタ装置。
  4. 建設機械の複数のメンテナンス項目が予め機種ごとに格納されるメモリと、
    当該建設機械の機種を入力するための入力手段とを更に備え、
    前記演算手段は、前記入力手段から機種が入力されると、その機種に関するメンテナンス項目を前記メモリから読み出し、読み出したメンテナンス項目を当該建設機械のメンテナンス項目として設定する機能を有することを特徴とする請求項1に記載のメンテナンスモニタ装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記演算された残り稼働時間をメンテナンス項目ごとに表示する残時間表示画面を前記表示手段に表示する機能を更に備え、
    前記残時間表示画面において前記残り稼働時間の変更を許容する許容モードと、前記残時間表示画面において前記残り稼働時間の変更を禁止する禁止モードとを選択可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載のメンテナンスモニタ装置。
  6. 前記演算手段が扱う前記メンテナンス間隔時間は、予めメンテナンス項目ごとに設定されて記憶されており、
    各メンテナンス項目に対する前記メンテナンス間隔時間の記憶値は、前記メンテナンスモニタ装置に外部接続される情報入力装置または遠隔通信によって変更可能であることを特徴とする請求項1に記載のメンテナンスモニタ装置。
  7. 前記表示制御手段は、前記残り稼働時間が所定の範囲内となったメンテナンス項目がある場合に、そのメンテナンス項目をメンテナンス必要項目と認定し、メンテナンスが必要である旨を示す画面を一定時間だけ前記表示手段に強制的に表示するとともに、当該メンテナンス必要項目を他のメンテナンス項目と異なる形態で表示する機能を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のメンテナンスモニタ装置。
  8. 前記表示制御手段は、メンテナンスが必要である旨を示す前記画面を一定時間だけ前記表示手段に強制表示する場合は、前記残り稼働時間の長短に応じて前記メンテナンス必要項目の表示形態を変更することを特徴とする請求項7に記載のメンテナンスモニタ装置。
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