JP4714370B2 - 外壁支持桟の取付構造及び取付方法 - Google Patents

外壁支持桟の取付構造及び取付方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、外壁材の内面に空気層を持たせた外壁構造を得るための外壁支持桟の取付構造及び取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、外壁材の屋内側(壁体内部)に流通可能な空気層を形成させた外壁構造として、例えば特公平6−89570号公報に記載されるようなものが知られている。このような外壁構造では、図4に示すような外壁パネルAが提案されている。
【0003】
この外壁パネルAでは略方形の枠材1内に断熱材を充填し、屋内側に防湿シート等を含む内装下地材2を取り付け、屋外側に防水シート3を配している。そして、この防水シート3の屋外側に上下方向に長い外装下地桟4を固定している。
【0004】
このような外壁パネルAを用い、この外壁パネルAの屋外側に、図5に示すように、防水シート5を介して外壁材6を張り付ければ、防水シート3と防水シート5との間に上下方向に空気が流通可能な空気層7が形成された外壁構造が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような外壁パネルAでは、複数の外壁パネルA…間で寸法精度にバラツキがあると、複数の外壁パネルA…に取り付けた外壁材6…間で凹凸が発生することになる。この外壁材6…間の凹凸は外装下地桟4の取り付け高さを調整すれば解消すると考えられるが、この外壁パネルAでは外装下地桟4が一体に固定されているので外装下地桟4の取り付け位置を調整することが困難である。そこで、外壁パネルAの製造に際しては寸法精度に関する品質管理には多大の労力を必要とする。
【0006】
また、隣接される居室間又は上下階で断熱規格の異なる外壁パネルを使用したい場合や外壁下地桟4の厚みの異なる外壁パネルAを用いたい場合など、互いに異なる規格の外壁パネルAを用いる場合には、外壁材6をそのまま取り付けたのでは、外壁に極端な凹凸が生じてしまうという問題点がある。それ故、このような外壁構造では、同一規格の外壁パネルAを使用しなければならず多様性に欠ける。
【0007】
さらに、工場で量産された複数の箱形建物ユニットを建築現場で接合させて組み立てるユニット建物では、各建物ユニット間の接合に誤差があると、それが直接外壁の凹凸に反映してしまうという問題点もある。
【0008】
そこで、この発明は、以上の従来技術の問題点に鑑み、外壁材を取り付ける場合の寸法精度の出しやすい外壁支持桟の取付構造および取付施工法を提供することを目的とする。また、断熱規格などの外壁の規格が異なった場合にも外壁の凹凸を調整可能な外壁支持桟の取付構造及び取付施工法を提供することを目的とする。また、本発明の更なる目的は複数の建物ユニットを組み立てて施工するユニット建物においても適応可能な外壁支持桟の取付構造及び取付施工法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、外壁材の屋内側に空気層を持たせた外壁構造を得るための外壁材を支持する外壁支持桟の取付構造において、
前記外壁支持桟は、建物の構造体から立設されたネジ部に所定高の受台を介して取り付けられていることを特徴とする外壁支持桟の取付構造である。
【0010】
このように構成すれば、外壁支持桟は、建物の構造体から立設されたネジ部に所定高の受台を介して取り付けられているので、外壁支持桟の固定位置は常に所定位置となり、外壁材を取り付ける場合の寸法精度の出しやすい外壁支持桟の取付構造を提供することができる。これにより、外壁支持桟の出入り位置決めが容易となり、かつ、出入り位置決めの信頼性が確保される。
【0011】
また、外壁材の屋内側に空気層を持たせる場合には、受台の高さを任意に変更することにより所望の厚みの空気層を持たせることができる。これにより、内装下地材や断熱材の厚みが異なった場合にも、所定厚みの空気層を備えた外壁構造を得ることができる。
【0012】
外壁支持桟の取り付け位置の微調整には、ネジ棒に対して任意の位置に座金などを含むスペーサを介在させればよい。この場合のスペーサは、例えば、「標準」、「厚」、「薄」などの複数枚を用意することにより、必要に応じて使い分けして外壁材又は外壁支持桟の出入り調整を行うことができる。
【0013】
また、規格の異なる内装材、外壁材を用いる場合や空気層の厚みを大きく変更させたい場合などは高さの異なる受台を用いたり、複数の受台を用いたり、また、厚みの厚いスペーサを用いればよい。また、ネジ棒の高さはネジ棒として長さの異なるボルトを構造体に取り付ければよい。これにより、任意の位置に正確に位置決めして外壁支持桟を取り付けることができる。
【0014】
請求項記載の発明は、前記ネジ部にはプレコーティング型シール剤が予め塗布されていること特徴とする外壁支持桟の取付構造である。
【0015】
このように構成すれば、受台が螺合されるネジ棒のネジ部にはプレコーティング型シール剤が予め塗布されていることにより、ネジ部に受台を螺合させることにより潰れたプレコーティング型シール剤によりネジ棒と受台と間の水密性を確保することができる。
【0016】
これにより、外壁材と受台との間に防水シートなどを介在させた場合のネジ棒と受台との間の水密性を確保することができる。
【0017】
請求項記載の発明は、前記受台の屋外側であって前記外壁支持桟の屋内側には防水シートが配置され、該防水シートと前記受台との間にはシール材が介在され、かつ該シール材は前記防水シート及び前記受台に面固定されていること特徴とする外壁支持桟の取付構造である。
【0018】
このように構成すれば、受台の屋外側であって外壁支持桟の屋内側には防水シートが配置され、その防水シートと受台との間にはシール材が介在され、かつこのシール材は防水シート及び受台に面固定されているので、防水シートとシール材との固定を確実とすることができ、かつ、防水シートと受台との間の水密性を確保できる。また、防水シートが施工現場で風などによりバタバタとはためいてもシール材が剥がれたりすることがない。
【0019】
請求項記載の発明は、前記防水シートの屋外側であって前記外壁支持桟の屋内側には、前記面固定を補助する面状補助部材が介在されていること特徴とする外壁支持桟の取付構造である。
【0020】
このように構成すれば、面状補助部材が防水シート側から防水シートとシール材と受台との面固定を補助するので、外壁支持桟が防水シートを圧接する面の平面状況に関わりなく、防水シートとシール材と受台との面固定を確実に行うことができる。
【0021】
請求項記載の発明は、建物の構造体から屋外側に向かって立設され、ネジ部の所定位置にプレコーティング型シール剤が塗布されているネジ棒に対して前記プレコーティング型シール剤が潰れるように所定高さの受台を螺合させ、ついで、防水シートとの密着性を維持するためのシール材を前記受台の屋外側の表面に介在させた状態で前記防水シート及び外壁支持桟を前記ネジ棒に貫通させ、ついで該ネジ棒に対してナットを螺合させることにより前記防水シートの屋内側の表面と前記受台との間で前記シール材を圧接させて密着させるとともに前記外壁支持桟をネジ棒に固定することを特徴とする外壁支持桟の取付方法である。
【0022】
このように構成すれば、インパクトレンチ等の高速回転治具を用いても受台を常に一定に取り付けることができ、施工性良く請求項記載の外壁支持桟の取付構造を得ることができる。
【0023】
ここで、シール材を予め受台の屋外側表面に貼着したものを用いれば、シール材の取付工数をさらに削減できる。
【0024】
また、このシール材として粘着型シール材を用いれば、施工性がさらに改善され、かつ、圧着により水密性を確保することが容易となる。
【0025】
以上により、外壁材を取り付ける場合の寸法精度の出しやすい外壁支持桟の取付構造および取付施工法を提供することができる。
【0026】
また、断熱規格などの外壁の規格が異なった場合にも外壁の凹凸を調整可能な外壁支持桟の取付構造及び取付施工法を提供することができる。
【0027】
また、複数の建物ユニットを組み立てて施工するユニット建物においても適応可能な外壁支持桟の取付構造及び取付施工法を提供することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施の形態の外壁支持桟の取付構造につき図面に基づき説明する。
【0029】
図1は、この発明の実施の形態に係る外壁支持桟の取付構造の一例を説明する断面図であり、図2はこの発明の実施形態に係る外壁支持桟の取り付け構造の他の例を組み立て分解図により説明する図である。
【0030】
これらの図において、符号10は外壁支持桟の取付構造であり、この取付構造10は建物の床梁、天井梁などの構造体11を貫通して屋外へ向けて立設されたネジ棒としてのボルト12と、そのボルト12のネジ部13に螺合した受台としての高ナット14と、この高ナット14を介してボルト12に固定された外壁支持桟15とから大略構成されている。
【0031】
このボルト12のネジ部13にはプレコーティング型シール剤が予め塗布されており、シール剤の塗り忘れが防止されている。このようなプレコーティング型シール剤は、例えば、ロックタイト社製のLT513(商品名)等の未反応型のプレコーティング型シール剤が取り扱い性などの点で好ましく用いられる。
【0032】
アクリル系又はブチル系の粘着型シール材17が貼着された高ナット14がその粘着型シール材17の面を屋外側に向けてボルト12に螺合されている。これによりプレコーティング型シール剤の塗布面が潰れてネジ部13と高ナット14との間では確実なシール効果を発揮することができる。
【0033】
また、高ナット14と外壁支持桟15との間に防水シート18(図2では想像線により示されている。)が挟持される。これにより粘着型シール材17は防水シート18と高ナット14との間に介在される。また、防水シート18の屋外側には面状補助部材としての環状のスペーサ19が介在されている。
【0034】
このスペーサ19は、所定の厚みを備え、ネジ部13が貫通する孔と、その周囲に防水シート18側から粘着型シール材17を押圧することができる面を備えていれば、その外径は、図1に示すように高ナット14の外径に比べて大きくてもよく、また、図2に示すように高ナット14の外径と略同一であってもよい。
【0035】
一方外壁支持桟15は、例えば、図1に示すように、不図示の外壁材に予め固定された外壁スタッドであったり、また、図2に示すように、所定位置にボルト12が貫通する多数の貫通孔20と取付用の切欠21を備えた鋼製の断面コ字状の長尺体である。貫通孔20から突出したボルト12の尾部16に取付固定用の座金22、ナット23を装着して切欠21からインパクトレンチを挿嵌してナット23を螺合固定させる。これにより、スペーサ19は屋外面から防水シート18を圧接し粘着シール材17は防水シート18及び高ナット14に面固定されている。
【0036】
以上の構成によれば、建物の構造体11から立設されたネジ部13に外壁支持桟15が高ナット14を介して取り付けられているので、外壁支持桟15(又は外壁材)の固定位置は常に一定位置となり、外壁支持桟15(不図示の外壁材)の取り付け位置の寸法精度を出すことができる。これにより、外壁支持桟(又は外壁材)の出入り位置決めが容易となり、かつ、出入り位置決めの信頼性が確保される。
【0037】
また、この外壁材支持桟15に取り付けれた外壁材の屋内側には空気層が形成される。そして、その空気層の厚みは高ナット14の高さに応じて変化させることができる。これにより、所望の高さの高ナット14を用いることにより所望の厚みの空気層を持たせることができる。
【0038】
また、防水シート18の屋外側からスペーサ19が防水シート18を高ナット14に向けて押圧すれば、このスペーサ19は外壁支持桟15の表面形状に関わりなく、防水シート18と粘着型シール材17と高ナット14との面固定を確実に行う面固定補助材としても機能される。
【0039】
また、この押圧により粘着型シール材17が一部はみ出して、防水シート18とネジ部13との界面を確実にシールすることもできる。
【0040】
また、外壁支持桟15の屋内側に配置された防水シート18は、高ナット14との間には粘着型シール材17が押圧されて介在され、かつ、ネジ部13にはプレコーティング型シール剤が塗布されているので、防水シート18とネジ部13とが確実にシールされて水密性が保てる。
【0041】
また、防水シートが施工現場で風などによりバタバタとはためいても粘着型シール材17が剥がれたりすることがない。
【0042】
これにより、外壁材と受台との間に防水シートなどを介在させた場合のネジ棒と受台との間の水密性を確保することができる。
【0043】
つぎにこのような外壁支持桟の取付構造10の取付方法及び取付構造をユニット建物を一例として説明する。
【0044】
ここで、ユニット建物とは工場で量産された複数の箱形建物ユニットを建築現場で接合させてユニット建物を構築する手法であり、建築現場での施工工数を少なくすることができるので、施工期間の短縮を図る上で有利であり広く普及している。また、このようなユニット建物では、一棟の建物が予め幾つかの建物ユニットに分けて工場生産され、これを建築現場に輸送し、建築現場において組み立てられて形成されている。
【0045】
まず、図3において、符号Uは建物ユニットの構造体を示し、製造ライン上を搬送されながら組み立てられている。この建物ユニットUは略直方体形状の高強度構造体を備えている。この高強度構造体は、例えば両端にジョイントピース101を溶接した中空の鉄骨柱材(角形鋼管)102を四隅に配置し、上端に形鋼製の天井梁103(図1,2における構造体11)を挿入し、下端に形鋼製の床梁104(図1,2における構造体11)を挿入し、それぞれスポット溶接などにより溶接固定して一体化されて形成されている。また、これらの構造体11の所定位置にはビス止めやボルト止めのための貫通孔(不図示)が多数穿設されている。
【0046】
この建物ユニットUが所定の位置に搬送されると、座金22を介してプレコーティングシール剤が塗布されたボルト12が構造体11の貫通孔に挿嵌され、インパクトレンチ等の高速レンチにより粘着型シール材17が貼付された高ナット14が螺合されてボルト12が構造体11に固定される。
【0047】
このようにして得られた建物ユニットUは、断熱材を含む必要な下地材が例えば、天井梁103と床梁104との間に適宜の間柱を介して固定され、さらに、間仕切り、建具等の必要な内装材が設備された状態で施工現場に搬送されて、施工現場にて、上下左右に組み立てられる。
【0048】
ついで、所定の位置に貫通孔の形成された防水シート18を用意し、施工現場において適宜の牽引装置を用い、高ナット14から突出した尾部16に防水シート18,スペーサ19,外壁支持桟の貫通孔20、座金を挿嵌させナット23を螺合固定する。
【0049】
ここで、スペーサ19は「標準」、「厚」、「薄」などの厚みの異なる複数の規格のものが用意されている。これにより、上下左右に接合された各建物ユニット間に組み付け誤差が生じた場合には、このスペーサ19の厚みを調整することができる。特に上下階に跨った外壁支持桟15を用いる場合にも、外壁支持桟15の位置調整が容易に行えるので、上下階での規格の相違などがあっても、スペーサの厚みを変更したりする事などにより対応することができる。
【0050】
ナット23を締め込むことにより防水シート18の屋内側の表面と高ナット14との間で粘着型シール材17が圧接されて面密着されるとともに外壁支持桟15がボルト12に固定される。
【0051】
これにより、例えば、上下階で断熱材の厚みを異ならす等の断熱仕様が異なるか否かに関わりなく、上下階の建物ユニット間に外壁下地桟を通して通し精度よく取り付けることができる。
【0052】
ここで、シール材17が予め高ナット14の屋外側表面に貼着したものを用いているので、シール材17の取付工数が削減されている。また、このシール材17として粘着型シール材を用いているので施工性よく圧着により水密性を確保することが容易である。
【0053】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0054】
例えば、以上の実施の形態の組み付け施工例では、建物ユニットの組立工場で高ナット14までの組付けを行い、以降の工程を組立施工現場で行っているが、ネジ棒(ボルト12)の組付けから始まる本発明の全ての取付を施工現場で行ってもよい。
【0055】
また、これに対して、外壁材の組付けまでの本発明の取付方法の全てを工場内で行ってもよくこれにより取付精度よく外壁を取り付けることができる。
【0056】
また、外壁を取り付けた建物ユニットを施工現場で接合した場合に、たとえ接合誤差が生じても、各建物ユニット間に化粧胴差等を用いることにより外観に損傷が現れることはない。
【0057】
また、ネジ棒として組み付け可能なボルト12が用いられていたが、このネジ棒としてはボルト12以外に構造体3にカシメ、溶接等によりネジ部13を立設固定してもよい。
【0058】
また、外壁支持桟の取付構造10は構造体としての天井梁又は床梁に固定されていたが、この外壁支持桟の取付位置は梁に限らず、柱などの他の構造体でもよい。
【0059】
また、外壁支持桟15の取り付け位置の微調整、調整はスペーサ19に限らず、ボルト12に対して任意の位置に座金などを含むスペーサを介在させれば、外壁材又は外壁支持桟の出入り調整を行うことができる。
【0060】
また、規格の異なる内装材、外壁材を用いる場合や空気層の厚みを大きく変更させたい場合などは高さの異なる受台を用いたり、複数の受台を用いたり、また、厚みの厚いスペーサを用いればよい。また、ネジ棒の高さは長さの異なるボルトを構造体に取り付ければよい。これにより、任意の位置に正確に位置決めして外壁支持桟を取り付けることができる。
【0061】
また、以上の実施の形態では、工場で製造されるユニット建物での施工例につき説明したが、この建物は、ユニット建物に限らず、一般的な建物であってもよく、一般的な建物の外壁材施工に本発明の外壁支持桟の取付構造を直接用いても同様な効果が期待される。
【0062】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1記載の発明によれば、外壁支持桟は建物の構造体から立設されたネジ部に所定高の受台を介して取り付けられているので、外壁支持桟の固定位置は常に所定位置となり、外壁材を取り付ける場合の寸法精度の出しやすい外壁支持桟の取付構造を提供することができる。これにより、外壁支持桟の出入り位置決めが容易となり、かつ、出入り位置決めの信頼性が確保される。
【0063】
また、外壁材の屋内側に空気層を持たせる場合には、受台の高さを任意に変更することにより所望の厚みの空気層を持たせることができる。これにより、内装下地材や断熱材の厚みが異なった場合にも、所定厚みの空気層を備えた外壁構造を得ることができる。
【0064】
さらに、請求項記載の発明によれば、受台が螺合されるネジ棒のネジ部にはプレコーティング型シール剤が予め塗布されていることにより、ネジ部に受台を螺合させることにより潰れたプレコーティング型シール剤によりネジ棒と受台と間の水密性を確保することができる。
【0065】
これにより、外壁材と受台との間に防水シートなどを介在させた場合のネジ棒と受台との間の水密性を確保することができる。
【0066】
また、請求項記載の発明によれば、受台の屋外側であって外壁支持桟の屋内側には防水シートが配置され、その防水シートと受台との間にはシール材が介在され、かつこのシール材は防水シート及び受台に面固定されているので、防水シートとシール材との固定を確実とすることができ、かつ、防水シートと受台との間の水密性を確保できる。また、防水シートが施工現場で風などによりバタバタとはためいてもシール材が剥がれたりすることがない。
【0067】
さらに、請求項記載の発明によれば、面状補助部材が防水シート側から防水シートとシール材と受台との面固定を補助するので、外壁支持桟が防水シートを圧接する面の平面状況に関わりなく、防水シートとシール材と受台との面固定を確実に行うことができる。
【0068】
請求項記載の発明によれば、建物の構造体から屋外側に向かって立設され、ネジ部の所定位置にプレコーティング型シール剤が塗布されているネジ棒に対して前記プレコーティング型シール剤が潰れるように所定高さの受台を螺合させ、ついで、防水シートとの密着性を維持するためのシール材を前記受台の屋外側の表面に介在させた状態で前記防水シート及び外壁支持桟を前記ネジ棒に貫通させ、ついで該ネジ棒に対してナットを螺合させることにより前記防水シートの屋内側の表面と前記受台との間で前記シール材を圧接させて密着させるとともに前記外壁支持桟をネジ棒に固定する外壁支持桟の取り付け方法を採用することにより、インパクトレンチ等の高速回転治具を用いても受台を常に一定に取り付けることができ、施工性良く外壁支持桟の取付構造を得ることができる。
【0069】
これにより、外壁材を取り付ける場合の寸法精度の出しやすい外壁支持桟の取付構造および取付施工法を提供することができる。
【0070】
また、断熱規格などの外壁の規格が異なった場合にも外壁の凹凸を調整可能な外壁支持桟の取付構造及び取付施工法を提供することができる。
【0071】
また、複数の建物ユニットを組み立てて施工するユニット建物においても適応可能な外壁支持桟の取付構造及び取付施工法を提供することができる、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る外壁支持桟の取付構造の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る外壁支持桟の取付構造を組み立て分解図により説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る外壁材の取付構造の好ましい態様に使用される一般的な建物ユニットの一例を説明する部分斜視図である。
【図4】従来の外壁パネルAの外観を説明する斜視図である。
【図5】図4の外壁パネルAを用いた外壁構造の一部切欠分解斜視図である。
【符号の説明】
A:外壁パネル
1:枠材
2:内装下地材
3:防水シート
4:外装下地桟
5:防水シート
6:外壁材
7:空気層
10:外壁支持桟の取付構造
11:構造体(天井梁)
12:ボルト(ネジ棒)
13:ネジ部
14:高ナット(受台)
15:外壁支持桟
16:尾部
17:粘着型シール材
18:防水シート
19:スペーサ(面状補助部材)
20:貫通孔
21:切欠
22:座金
23:ナット
U:建物ユニット
101:ジョイントピース
102:柱
103:天井梁(構造体11)
104:床梁(構造体11)

Claims (2)

  1. 外壁材の屋内側に空気層を持たせた外壁構造を得るための外壁材を支持する外壁支持桟の取付構造において、前記外壁支持桟は、建物の構造体から立設されたネジ部に所定高の受台を介して取り付けられており、
    前記ネジ部にはプレコーティング型シール剤が予め塗布されており、
    前記受台の屋外側であって前記外壁支持桟の屋内側には防水シートが配置され、該防水シートと前記受台との間にはシール材が介在され、かつ該シール材は前記防水シート及び前記受台に面固定されており、
    前記防水シートの屋外側であって前記外壁支持桟の屋内側には、前記面固定を補助する面状補助部材が介在されていることを特徴とする外壁支持桟の取付構造。
  2. 建物の構造体から屋外側に向かって立設され、ネジ部の所定位置にプレコーティング型シール剤が塗布されているネジ棒に対して前記プレコーティング型シール剤が潰れるように所定高さの受台を螺合させ、ついで、防水シートとの密着性を維持するためのシール材を前記受台の屋外側の表面に介在させた状態で前記防水シート及び外壁支持桟を前記ネジ棒に貫通させ、ついで該ネジ棒に対してナットを螺合させることにより前記防水シートの屋内側の表面と前記受台との間で前記シール材を圧接させて密着させるとともに前記外壁支持桟をネジ棒に固定することを特徴とする外壁支持桟の取付方法。
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