JPH08128125A - 断熱材ボ−ドの固定具と断熱材の取り付け構造 - Google Patents

断熱材ボ−ドの固定具と断熱材の取り付け構造

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JPH08128125A
JPH08128125A JP28915994A JP28915994A JPH08128125A JP H08128125 A JPH08128125 A JP H08128125A JP 28915994 A JP28915994 A JP 28915994A JP 28915994 A JP28915994 A JP 28915994A JP H08128125 A JPH08128125 A JP H08128125A
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heat insulating
fixture
insulating material
bottom plate
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Chihiro Otsuka
千尋 大塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 断熱材ボードを簡単に固定して、工期の短縮
を図る。 【構成】 床束(3)のほぞ(3A)を差し込む為の長
方形の穴(1A)を有する底板(1B)と、穴(1A)
の長辺方向に平行な該底板(1B)の2辺の各々の両端
付近に連結して設けられ、該底板(1B)に対して平行
もしくは同一平面内にある断熱材ボ−ド受け板(1D)
から成る。この固定具を床束(3)と大引き(2)では
さんで固定し、この固定具の受け板(1D)に断熱材ボ
−ド(5)を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の固定具は、家屋の断熱化
に使用される断熱材で特にはボ−ド状断熱材(断熱材ボ
ードと同義)を軸組に取り付けるのに効果的に利用でき
固定具と取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】快適な居住空間を確保するとともに、冷
暖房に消費されるエネルギーを節約するために家屋の断
熱化は不可避である。このような家屋の断熱化の一部と
して床下の断熱は非常に重要である。床部分を断熱する
ために断熱材を取り付ける必要があり、断熱材として
は、無機繊維系断熱材や発砲プラスチック系及び床用グ
ラスウールボードがあった。これらの断熱材は、その施
工性を向上させるためにボード状に加工されている場合
が多い。
【0003】このようなボード状の無機繊維系断熱材
(5)を施工する場合、図8に示すように、大引き
(2)の上に根太(7)を取り付けて、その根太(7)
間に受け材(10)を、大引き(2)上に根太(7)方
向に取り付けてからその上に無機繊維系断熱材(5)を
敷き並べる。特に図10に示すように無機繊維系断熱材
(5)の片側の面の少なくとも一組の平行な2辺に耳
(17)(断熱材より大きな幅を持つクラフト紙もしく
はポリエチレンシートを取り付けた場合に、幅方向の両
側よりはみ出た部分)が付いている場合両側の根太上端
にその耳を乗せて留め付ける方法が用いられてきた。
【0004】また、図9に示すように、発泡プラスチッ
ク系及び床用グラスウ−ルボ−ドなどの断熱材(5)の
場合は、大引き(2)の上に根太(7)を取り付けて、
先端が外側に折れ曲がっているU字型取り付け金具(1
1)を逆にして根太(7)上端上方よりかぶせて取り付
け、U字の先端が断熱材(5)を引っ掛け支える為にU
字外側に折れ曲がって腰掛け状に成っている為、2本の
根太(7)間にそのスパンに見合う寸法の断熱材(5)
を根太(7)上方よりはめ込んでいく方法が行なわれて
きた。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、無機
繊維系断熱材(5)を取り付ける場合は、受板(10)
を根太(7)間に嵌まるように加工した後敷設するた
め、非常に作業性が悪く、コストがかかる。また、発泡
プラスチック系及び床用グラスウ−ルボ−ド(5)の場
合、多数のU字金具(11)を釘や接着材で留めなけれ
ばならず、作業性が悪い上、断熱材(5)を根太(7)
間に嵌まるように細かく切断加工して敷設することにな
り、工期が長くなり、コストもかかってしまう。
【0006】このように、従来の断熱材の敷設方法で
は、作業性の改善、工期の短縮、コストの低減は困難で
あった。
【0007】本願発明者らは、鋭意研究した結果、従来
の技術の問題は、根太を利用しようとする発想自体にあ
ると考え、従来の常識とは異なり、大引きを利用して金
具を固定して、断熱材を取り付ける構造とそのための金
具を提案してこれらの問題を解決した。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本願発明は、 発明1):床束(3)のほぞ(3A)を差し込む為の長
方形の穴(1A)を有する底板(1B)と、穴(1A)
の長辺方向に平行な該底板(1B)の2辺の各々の両端
付近に連結して設けられ、該底板(1B)に対して平行
である断熱材ボ−ド受け板(1D)から成る断熱材ボ−
ド固定具、 発明2):床束(3)のほぞ(3A)を差し込む為の長
方形の穴(1A)を有する 底板(1B)と、穴(1
A)の長辺方向に平行な該底板(1B)の2辺の各々の
両端付近に連結して設けられ、該底板(1B)と同一平
面内に設けられた断熱材ボ−ド受け板(1D)から成る
断熱材ボ−ド固定具、 発明3):家屋の床束(3)のほぞ(3A)が、前記発
明1)あるいは発明2)のいずれか少なくとも1つに示
す断熱材ボード固定金具の穴(1A)を貫通して差し込
まれ、さらにそのほぞ(3A)に、大引き(2)が嵌め
込まれた軸組みを有し、前記固定具の断熱材ボ−ド受け
板(1D)の上面に断熱材ボード(5)が固定されてな
る断熱材の取り付け構造、 発明4):家屋の床束(3)のほぞ(3A)が、前記発
明1)あるいは発明2)いずれか少なくとも1つに示す
断熱材ボード固定具の穴(1A)を貫通して差し込ま
れ、さらにそのほぞ(3A)に、大引き(2)が嵌め込
まれ、さらにその大引き(2)の上面に根太(7)が取
り付けられてなる軸組みを有し、前記固定具の断熱材ボ
−ド受け板(1D)の上面に、該断熱材ボ−ド受け板
(1D)から大引き(2)の上面までの高さよりその厚
みが小さい断熱材ボード(5)が固定されてなる断熱材
の取り付け構造、からなる。
【0009】
【作用】本願発明の作用について説明する。断熱材を軸
組に取り付ける為の受け材及び取り付け金具は、それ自
身も軸組に固着されねばならず、その為に釘打ちの手間
があるが、本発明の1)あるいは2)に示す固定具
(1)の場合、固定具の底板(1B)に穴(1A)を有
する為、図2の如く床束(3)のほぞ(3A)に差し込
み床束(3)の上端に設置し、更に大引き(2)を床束
(3)の上端に施工することにより取り付ける為作業が
簡略されている。このため非常に短時間で金具を取りつ
けることができ、工期の短縮が可能である。
【0010】特に発明2)の固定具は、固定具の底板
(1B)と受け板(1D)が同一平面に存在するため、
固定具を現場まで搬送する際、かさばらないという作用
を持つ。また、折り曲げ加工が不要であるため、コスト
が安くなり、有利である。これら本願発明に係る固定具
を図1の(a)、(b)に示す。
【0011】本願発明1)、2)の固定具の穴(1A)
は、長方形であることが必要である。この理由は、固定
具1の穴(1A)に嵌め込まれるほぞ3Aが、大引き2
の流れ方向に長辺を持つ長方形であり、このほぞと概ね
同じ形状とすることにより、固定具を床束3に強固に固
定するとともに、固定具の位置ずれを防ぐことができる
からである。
【0012】また、本願発明1)、2)の固定具では、
底板(1B)の2辺の各々の両端付近に連結して設けら
れていることが少なくとも必要である。底板(1B)の
2辺の両端以外の部分に取り付ける場合は、図3に示す
ようなかすがい留めが困難になるからである。
【0013】また、発明3)あるいは4)では、図2に
示すように、本発明の固定具1)あるいは2)、もしく
はこれら両方を利用して、大引き(2)間に断熱材ボ−
ド(5)を取り付けることにより、大きなサイズで僅か
な枚数の断熱ボ−ド(5)を揃えればよく、従来のよう
に断熱材ボード(5)を細かく切断加工する手間が省
け、作業性を改善して工期を短縮することが可能であ
る。また、施工箇所、加工に係るコストや受け板のコス
トを省くことができ安価にできる。
【0014】また、本願固定具(1)は、釘または接着
剤を使用せずに基本的に束と横架材の接合部にはさみ込
む構造となるため、大引き(2)により、強く押さえら
れることになり、従来のように釘や接着材で固定されて
いる場合と異なり、固定具が外れることがなく、非常に
強固に固定具が軸組みに取りつけられる。
【0015】さらに本発明の固定具の断熱材ボ−ド受け
板(1D)の高さ、大引き(2)の高さ、あるいは断熱
材ボード(5)の厚みの何れかを調整することにより、
断熱材ボ−ドと根太(7)との間に通気路(9)を設け
て、発明4)のような構成とする事が可能となり、根太
(7)方向の通気の他に、従来の構造では不可能であっ
た根太(7)の直交方向の通気も可能となり、結露から
構造材を保護することができるという効果を有する。
【0016】この通気路(9)の厚みは1〜10mm、
より望ましくは4〜6mmで5mm前後が好ましい。こ
の理由は、通気量の確保と流量の調整の兼ね合いであ
り、1mm未満の場合は、通気が悪くなり、結露の防止
効果がなく、10mmを越えると、熱還流が大きくな
り、断熱の役割が低下してしまうからである。
【0017】さらに、本願発明1)、2)の固定具にお
いて、図1の(a)、(b)で示されるように、そのボ
−ド受け(1D)により支え、ボ−ド受け(1D)より
上方へ立ち上がった突出物(1C)が設けられているこ
とが望ましい。この理由は、前記発明3)、4)におい
て、その突出物(1C)が、断熱材ボ−ド(5)に差し
込まれた状態で施工が可能であり、簡単で確実に断熱材
ボードを固定できるからである。
【0018】前記発明1)、2)の固定具において、そ
のボ−ド受け(1D)により支え、ボ−ド受け(1D)
より上方へ立ち上がった突出物(1C)にかえし(1
E)を設けることが望ましい。この理由は、前記発明
3)、4)において、そのかえし(1E)を持つ突出物
(1C)が、断熱材ボ−ド(5)に差し込まれた状態で
の施工が可能であり、この場合、温度変化及び湿度変化
による断熱材ボ−ド(5)の反りまたは縮みによって施
工後に断熱ボ−ド(5)が施工場所から外れたり、ずれ
落ちたりすることを防ぐことが可能となるからである。
【0019】前記固定具の材質としては、鉄、鋼、銅、
ステンレス、アルミニウムなどの金属、エンジニアリン
グプラスチックが望ましいが、金属の方が良い。金属
は、強度的にもプラスチックより優れているからであ
り、耐候性もよいからである。前記固定具の表面には、
錆や腐食を防ぐために、めっきや塗料を塗布することが
望ましい。
【0020】前記固定具のボ−ド受け(1D)に断熱ボ
ード(5)を固定する方法としては、前記突出物(1
C)を設ける方法以外に、両面テープや、接着剤で固着
させる方法がある。両面テープや接着剤で固着させる場
合は、ボ−ド受け(1D)に突出物(1C)を設ける必
要がないため、この突出物が施工者の手足に刺さるなど
の事故を防止することができ、また、突出物(1C)に
より固定具がかさばることがなく、固定具の現場への搬
送に有利である。
【0021】本願発明の固定具は、底板(1B)とボ−
ド受け(1D)が連結した構造を有しているが、連結は
ボルトやナットを介して結合させてもよく、また、金属
片など介して溶接、接着してもよいが、連続一体成形さ
れていることが望ましい。この理由は、一枚の材料板か
ら打抜きあるいは切削加工した後、プレスして折り曲げ
ればよく、工程的に簡単なこと、また、接着、溶接して
部品を組み合わせる場合に比べ強度が高いためである。
【0022】本願発明3、4)の断熱材の取り付け構造
における床束(3)、根太(7)、大引き(2)は、全
て木材であることが望ましい。これは、本願発明の固定
具は、在来木材軸組の仕口を利用して工事の簡略化を行
っているからでる。また、大引きには、床束(3)のほ
ぞ(3A)と勘合するほぞ穴(3B)が設けられている
ことが必要である。さらに大引き(2)と床束(3)と
をかすがい(4)で固定することが望ましい。この理由
は、外力による大引き(2)、床束(3)の軸組の変形
を防止でき、大引き(2)、床束(3)を緊結するため
である。
【0023】前記断熱ボード(5)は、ウレタン、グラ
スウ−ル、ロックウ−ル、ポリスチレン、インシュレ−
ションボ−ド、及びセルロ−スファイバ−から選ばれる
少なくとも1種であることが望ましい。この理由は、断
熱効果に優れるとともに、ボード状に加工可能であり、
建築現場においても、容易に所望の寸法に切断可能だか
らである。
【0024】ついで、実施例にて具体的に説明する。
【実施例】
(実施例1)図7に基づき製造工程を説明する。図7の
(a)に示すように、金属板(12)を用意する。つい
で、この金属板(12)に、長方形の穴(1A)に相当
する部分と、断熱材ボードの受け板(1D)間に相当す
る部分(18)を打ち抜き加工して、(b)に示すよう
に固定具のワーキングサイズ(13)を得る。
【0025】ついで、ワーキングサイズ(13)から、
(c)に示すようにより小さな二次ワーキングサイズ
(14)を切断して、さらに(d)に示すようにその二
次ワーキングサイズ(14)から固定具(1)を切断加
工する。この固定具は、図1の(b)において、突出物
(1C)が存在しない状態のもの(以後1−b−Nと呼
ぶ。これは図示していない)である。
【0026】さらにこの固定具の受け板(1D)に溶接
により先端に返し(1E)が設けられた突出物(1C)
を接続して、図1の(b)のような固定具(1)(以後
1−bと呼ぶ)を得る。この突出物(1C)の接続は溶
接に限らず、突出物(1C)にねじ山を設け、さらに受
け板(1D)にねじ穴を設けて、ねじを利用して固定し
てもよい。
【0027】さらに、(d)で得られた固定具(1)を
(e)に示すように雄型プレス治具(15)と雌型プレ
ス治具(16)でプレスしても固定具(1)が得られ
る。この固定治具は、図1の(a)において、突出物
(1C)が存在しない状態のもの(以後1−a−Nと呼
ぶ。これは図示していない)である。
【0028】さらに、この固定治具に、溶接やねじによ
り先端に返し(1E)が設けられた突出物(1C)を接
続して、図1の(a)のような固定具(1)(以後1−
aと呼ぶ)を得る。このようにして得られた固定具
(1)は、必要に応じて防錆用の塗料が塗布される。
【0029】図2は本発明の固定具のうち、1−aに相
当するもの(底板 厚さ1.2mm×110mm×15
0mm、ボ−ド受け 厚さ1.2mm×30mm×30
mm、穴 厚さ1.2mm×80mm×30mm、底板
からボード受けまでの高さ35mm、突出物の長さ 3
0mm、直径 1.5mm)を木製床束(3)(105
mm×105mm×280mm)のほぞ(3A)に差し
込んでから大引き(2)のほぞ穴にほぞ(3A)を差し
込み組み立てたものであり、木製大引き(2)の流れ方
向から見た図である。大引きの流れ方向に直交する方向
から見た図が図3であり、固定具のボ−ド受け(1D)
を図3の左右方向に隙間を設けて2つ付けてある為、そ
の隙間にかすがい(4)(長さ120mm)を床束
(3)と大引き(2)に打ち付ける事ができる。
【0030】図4では、突出物1Cを厚さ40mmのウ
レタン断熱材ボ−ド(5)に差し込みボ−ド受け(1
D)上に設置したものである。図6では、約3尺×約3
尺で厚さ40mmのウレタン断熱材ボ−ド(5)が、大
引き(2)間に、その上端が大引き(2)の上端よりや
や下がった状態となる様に施工されており、断熱ボ−ド
(5)はその4隅を4つの固定具の各々1つのボ−ド受
け(1D)により支持されている。ここでは約3尺×約
3尺の断熱ボ−ド(5)を例としたが、大引きの流れ方
向に充分長く例えば約1間、約2間、としてもよい。
【0031】(実施例2)実施例1と使用する固定具お
よび取り付け構造は同じであるが、図5に示すように断
熱ボ−ド(5)の上端を大引き(2)の上端よりやや下
げてあり、大引き(2)の上端に根太(7)を打ち付け
さらに合板(8)を根太(7)に取り付けて、断熱ボ−
ド(5)の上端と根太(7)の下端に、厚さ5mmの通
気路(9)を設けたものである。このような通気路
(9)によって、湿気の滞留による構造材の腐朽防止の
効果が期待できる。
【0032】(実施例3)この実施例では、固定具とし
て1−b−Nあるいは1−a−Nを使用する。基本的な
取り付け構造は、図2〜図6に示すものと同じである
が、固定具(1)として1−aではなく、1−b−Nあ
るいは1−a−Nを使用する点において実施例1、2と
は異なる。
【0033】この固定具1−b−Nあるいは1−a−N
の断熱材ボード受け(1D)の表面には、天然ゴム系、
SBR系、イソブチレン系、イソプレン系、アクリル
系、シリコン系、アクリルエマルジョン系、天然ゴムラ
テックス系、SBラテック系、スチレン−イソプレンブ
ロック共重合系、エチレン−酢酸ビニル熱可塑性エラス
トマー系、ブチルゴム系、水溶性型粘着剤系から選ばれ
る少なくとも1種以上の接着剤あるいは、これらの接着
剤等が塗布された両面テープが塗布もしくは貼付されて
なる。
【0034】従って、この断熱剤ボード受け(1D)に
断熱材ボード(5)を載せるだけで、固定が可能であ
る。無論、これらの接着剤あるいは両面テープは、断熱
材ボード(5)に塗布、貼付されていてもよい。固定具
1−b−Nあるいは1−a−Nは、突出物(1C)がな
いため、かさばらず、この突出物(1C)により施工者
が怪我をすることもない。
【0035】(実施例4)固定具として1−bを使用す
る。基本的な取り付け構造は、図2〜図6に示すものと
同じであるが、固定具(1)として1−aではなく、1
−bを使用する点において実施例1、2とは異なる。図
7から理解できるように固定具1−bを使用すると、曲
げ加工工程を省略することができ、固定具自体のコスト
ダウンに役立つ。
【0036】
【発明の効果】本発明の固定具はそれ自体の取り付けに
釘または接着剤を使用せずに基本的に束と横架材の接合
部にはさみ込む簡単な方法で行なうことが可能であり、
且つ断熱ボ−ドの取り付けがはめ込み方式で工期の短縮
につなげることができる。従来は根太(7)間に断熱ボ
−ド(5)を施工する場合は、根太(7)のピッチに合
わせて細かく切断された数多くの断熱ボ−ド(5)が必
要であり、且つ施工箇所が、多大であったが、本発明の
固定具を利用して大引き(2)間に断熱ボ−ド(5)を
取り付けることにより、大きなサイズで僅かな枚数の断
熱ボ−ド(5)を揃えればよい。さらに本発明の固定具
により断熱ボ−ド(5)のレベルを調整して通気路
(9)を設ける事が可能である。つまり根太(7)方向
の通気の他に根太(7)直交方向の通気も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の固定具の全体図である。
【図2】図2は本発明の固定具の軸組への取り付け方を
示す図である。
【図3】図3は本発明の固定具の軸組への取り付け状態
を示す図である。
【図4】図4は本発明の固定具への断熱ボ−ドの取り付
け方を示す図である。
【図5】図5は本発明の固定具を利用した施工例の図で
ある。
【図6】図6は本発明の固定具を利用した施工例の図で
ある。
【図7】図7(a)〜(e)は、固定具の製造過程を示
したものである。
【図8】図8は従来技術の施工例の図である。
【図9】図9は従来技術の施工例の図である。
【図10】図10は従来技術の耳を持つ断熱材ボードを
説明する図である。
【符号の説明】
1 固定具 1A 穴 1B 底板 1C 突出物 1D ボ−ド受け 1E かえし 2 大引き 3 床束 3A ほぞ 4 かすがい 5 断熱ボ−ド 6 束石 7 根太 8 合板 9 通気路 10 受け材 11 U字型金具 12 金属板 13 ワーキングサイズ 14 二次ワーキングサイズ 15 雄型プレス治具 16 雌型プレス治具 17 耳 18 ボ−ド受け間に相当する隙間

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床束(3)のほぞ(3A)を差し込む為
    の長方形の穴(1A)を有する底板(1B)と、穴(1
    A)の長辺方向に平行な該底板(1B)の2辺の各々の
    両端付近に連結して設けられ、該底板(1B)に対して
    平行である断熱材ボ−ド受け板(1D)から成ることを
    特徴とする断熱材ボ−ド固定具。
  2. 【請求項2】 前記断熱材ボ−ド受け板(1D)は、前
    記底板(1B)に連続一体的に連結されている請求項1
    に記載のボ−ド固定具。
  3. 【請求項3】 床束(3)のほぞ(3A)を差し込む為
    の長方形の穴(1A)を有する底板(1B)と、穴(1
    A)の長辺方向に平行な該底板(1B)の2辺の各々の
    両端付近に連結して設けられ、該底板(1B)と同一平
    面内に設けられた断熱材ボ−ド受け板(1D)から成る
    ことを特徴とする断熱材ボ−ド固定具。
  4. 【請求項4】 前記断熱材ボ−ド受け板(1D)は、前
    記底板(1B)に連続一体的に連結されている請求項3
    に記載のボ−ド固定具。
  5. 【請求項5】 前記断熱材ボ−ド受け板(1D)の断熱
    材ボードと接する面に少なくとも1本の突出物(1C)
    を有する請求項1〜4の何れか一つに記載の断熱材ボ−
    ド固定具。
  6. 【請求項6】 前記断熱材ボ−ド固定具は、突出物(1
    C)の先端または途中に1個または複数本のかえし(1
    E)が設けられてなる請求項5に記載の断熱材ボ−ド固
    定具。
  7. 【請求項7】 家屋の床束(3)のほぞ(3A)が、前
    記請求項1〜6に記載のいずれか1つに記載のボード固
    定具の穴(1A)を貫通して差し込まれ、さらにそのほ
    ぞ(3A)に、大引き(2)が嵌め込まれた軸組みを有
    し、前記固定具の断熱材ボ−ド受け板(1D)の上面に
    断熱材ボード(5)が固定されてなることを特徴とする
    断熱材の取り付け構造。
  8. 【請求項8】 家屋の床束(3)のほぞ(3A)が、前
    記請求項1〜6に記載のいずれか1つに記載の断熱材ボ
    ード固定具の穴(1A)を貫通して差し込まれ、さらに
    そのほぞ(3A)に、大引き(2)が嵌め込まれ、さら
    にその大引き(2)の上面に根太(7)が取り付けられ
    てなる軸組みを有し、前記固定具の断熱材ボ−ド受け板
    (1D)の上面に、該断熱材ボ−ド受け板(1D)から
    大引き(2)の上面までの高さよりその厚みが小さい断
    熱材ボード(5)が固定されてなることを特徴とする断
    熱材の取り付け構造。
  9. 【請求項9】 前記断熱材ボード(5)は、ウレタン、
    グラスウ−ル、ロックウ−ル、ポリスチレン、インシュ
    レ−ションボ−ド、及びセルロ−スファイバ−から選ば
    れる少なくとも1種である請求項7あるいは8に記載の
    断熱材の取り付け構造。
JP28915994A 1994-10-28 1994-10-28 断熱材ボ−ドの固定具と断熱材の取り付け構造 Pending JPH08128125A (ja)

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