JP4713247B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、トナーを用いて電子写真現像法により現像を行う現像装置に係り、特に、凝集トナーの発生を防止するための現像装置、およびこれを備えた画像形成装置に関する。
一般に、電子写真現像法のプリンタやファクシミリ、複写機などの画像形成装置には、原稿の画像データに基づく静電潜像が形成された感光体の表面にトナー像を形成するために、現像剤を収容する現像装置が設けられている。
ここで、従来、この様な現像装置においては、現像装置内におけるトナーの流動性が低下した場合、トナー搬送性が低下し、トナーを収納する容器内にトナーが滞留しやすくなる。その結果、長期間の使用により、容器内に滞留したトナーが凝集するとともに、当該凝集トナーがスパイラル状の羽根を有するスパイラル部材に付着してしまい、撹拌されても、凝集状態が改善されず、トナーかぶり等の異常画像の発生原因になるという問題があった。このような問題は、例えば、像担持体である感光体上に残留したトナーをクリーニング装置により除去した後に、搬送スクリューを用いた搬送装置を介して現像装置に戻して再利用する形式のトナーリサイクル機構を有する画像形成装置においても同様に生じる問題である。
このような問題の発生を抑制するために、例えば、上記のスパイラル部材と併設して、現像装置内にアジテータを設ける画像形成装置も開示されている(例えば、特許文献1参照)。この場合、スパイラル部材単独では攪拌できない箇所のトナーも攪拌することができるため、より効果的にトナーの攪拌をすることができ、トナーの凝集状態を改善することができる。
特開平09−311547号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置においては、攪拌部材のスパイラル状の羽根や回転軸に付着したトナーを除去するためのトナー除去部材を設けた場合、トナー除去部材の配置によっては、回転するアジテータとトナー除去部材が接触してしまい、当該トナー除去部材に負荷を与えてしまう場合がある。従って、当該画像形成装置を長期間使用すると、トナー除去部材に変形が生じる場合があり、そうすると、トナーを十分に除去することができなくなり、結果として、スパイラル部材の攪拌力が低下する場合があった。
そこで、本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、長期に渡ってスパイラル部材に付着したトナーを除去することができるとともに、スパイラル部材の攪拌力及びトナーの搬送力の低下を抑制することができる現像装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達するために、請求項1に記載の発明は、トナーを収納する容器と、容器内に設けられた回転可能な軸及び、軸の周面に設けられたスパイラル状の羽根とからなり、回転することにより、トナーを軸の長手方向に搬送するスパイラル部材と、トナーを撹拌する回転式のアジテータと、を備え、アジテータには、スパイラル部材に付着したトナーを除去するトナー除去部材が設けられており、アジテータは、軸に設けられるとともに、回転時に容器に摺擦することによって撓み、トナー除去部材は、アジテータが撓みから復元する動作に連動してスパイラル部材に衝突することを特徴とする。
請求項1に記載の構成によれば、アジテータに、スパイラル部材に付着したトナーを除去するためのトナー除去部材を設けているため、回転するアジテータと、トナー除去部材の接触を回避することができる。従って、アジテータ36による、トナー除去部材37への負荷を回避することが可能になるため、画像形成装置を長期間使用する場合であっても、トナー除去部材の変形を防止することが可能になる。その結果、長期に渡ってスパイラル部材に付着したトナーを除去することができるとともに、スパイラル部材の攪拌力及びトナーの搬送力の低下を抑制することができる。また、トナー除去部材が、アジテータが撓みから復元する動作に連動してスパイラル部材に衝突する際に、スパイラル部材に付着したトナーが除去されることになる。その結果、簡単な構成で、スパイラル部材に付着したトナーを効果的に除去することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の現像装置において、アジテータが弾性部材により形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の構成によれば、汎用性のある部材により、簡単な構成で、回転時に容器に摺擦することによって撓むことが可能なアジテータを形成することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の現像装置において、トナー除去部材は、弾性を有する金属線材により形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の構成によれば、攪拌部材に付着したトナーを除去する際に、付与される力に対する耐久性が向上するため、トナー除去部材の長寿命化を図ることが可能になる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像装置を備える画像形成装置である。
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像装置を備える構成をしているため、上述のいずれかに記載の現像装置と同じ効果を得ることが可能になる。
本発明によれば、スパイラル部材に付着したトナーを除去することができるとともに、長期に渡ってスパイラル部材の攪拌力及びトナーの搬送力の低下を抑制することができる現像装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することが可能になる。
以下に、本発明の具体的な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態における画像形成装置の全体構成を示す概略図である。図1に示す様に、この画像形成装置1は、画像形成装置本体1aの下部に配設された給紙部2と、この給紙部2の側方および上方に配設された用紙搬送部3と、この用紙搬送部3の上方に配設された画像形成部4と、この画像形成部4よりも排出側に配設された定着部5と、これらの画像形成部4、および定着部5の上方に配設された画像読取部6を備えている。
給紙部2は、用紙9が収容された複数(本実施形態においては4つ)の給紙カセット7を備えており、給紙ローラ8の回転動作により、当該複数の給紙カセット7のうち選択された給紙カセット7から用紙9が用紙搬送部3側に送り出され、用紙9が1枚ずつ確実に用紙搬送部3に給紙されるように構成されている。なお、これら4つの給紙カセット7は、画像形成装置本体1aに対し、着脱自在となるように構成されている。
用紙搬送部3に給紙された用紙9は、用紙供給経路10を経由して画像形成部4に向けて搬送される。この画像形成部4は、電子写真プロセスによって、用紙9に所定のトナー像を形成するものであり、所定の方向(図中の矢印Xの方向)に回転可能に軸支された像端持体である感光体11を備える。そして、この感光体11の周囲にその回転方向に沿って、帯電装置12、露光装置13、現像装置14、転写装置15、クリーニング装置16、および除電装置17を備えている。
帯電装置12は、高電圧が印加される帯電ワイヤを備えており、この帯電ワイヤからのコロナ放電によって感光体11の表面に所定電位を与えることにより、感光体11の表面が一様に帯電させられる。そして、露光装置13により、画像読取部6によって読み取られた原稿の画像データに基づく光が、感光体11に照射されることにより、感光体11の表面電位が選択的に減衰されて、この感光体11の表面に静電潜像が形成される。次いで、現像装置14により、上記静電潜像にトナーが付着し、感光体11の表面にトナー像が形成され、転写装置15により、感光体11の表面のトナー像が、感光体11と転写装置15との間に供給された用紙9に転写される。
トナー像が転写された用紙9は、画像形成部4から定着部5に向けて搬送される。この定着部5は、画像形成部4の用紙搬送方向の下流側に配置されており、画像形成部4においてトナー像が転写された用紙9は、定着部5に設けられた加熱ローラ18、および当該加熱ローラ18に押し付けられる加圧ローラ19によって挟まれるとともに加熱され、用紙9上にトナー像が定着される。次いで、画像形成部4から定着部5において画像形成がなされた用紙9は、排出ローラ対20によって排出トレイ21上に排出される。
一方、上記転写後、感光体11の表面に残留しているトナーは、クリーニング装置16により除去される。このクリーニング装置16は、後述の図2に示すように、感光体11の表面に接触して当該感光体11の表面に残留したトナーを掻き取るためのブレード16aと、掻き取られたトナーを受ける容器16bと、当該容器16b内に設けられ、トナーを容器16bの一端方向に搬送するともに、容器16bの端部に形成されてなる開口部16cから外部に排出するトナー搬送用スパイラル部材16dとを備えている。そして、容器16bにおいて、掻き取られたトナーが、図中の矢印Eの方向に回転自在に設けられているトナー搬送用スパイラル部材16dにより、トナー搬送用スパイラル部材16dを支持する軸16eの長手方向に搬送されるとともに、容器16bの端部に形成される開口部(不図示)から廃トナータンク(不図示)へと排出される構成となっている。
なお、感光体11の表面の残留電荷は、除電装置17により除去され、感光体11は帯電装置12によって再び帯電され、以下同様にして画像形成が行われることになる。
次に、図面を参照して現像装置について説明する。図2は、本発明の実施形態における現像装置を示す断面図であり、図3は、図2に示す現像装置に設けられたスパイラル部材を上方から見た場合の断面図である。
図2、図3に示す様に、本実施形態における現像装置14は、トナーの補給を受けるとともに、トナーの攪拌を行う攪拌室40と、トナーを感光体11の表面上に導く後述の現像ローラ27が設置される現像室41とを有し、トナーを収納する容器22を備えている。また、現像装置14は、攪拌室40内に設けられた回転可能な第1軸である軸32と、軸32の周面に設けられたスパイラル状の羽根30とからなり、図中の矢印Aの方向に回転することにより、トナーを軸32の長手方向(図3の矢印Dの方向)に搬送する第1スパイラル部材23を備えている。また、現像装置14は、現像室41内に設けられ、軸32と略平行に配置された回転可能な第2軸である軸33と、軸33の周面に設けられたスパイラル状の羽根31とからなり、図中の矢印Bの方向に回転することにより、トナーを軸33の長手方向(図3の矢印Dの方向)に搬送する第2スパイラル部材24とを備えている。
また、軸32には、図中の矢印Aの方向に回転することにより、攪拌室40の底部に滞積されたトナーを攪拌するアジテータ36が設けられており、同様に、軸33には、図中の矢印Bの方向に回転するアジテータ38が設けられている。
なお、第1スパイラル部材23と第2スパイラル部材24は、略平行に配置されている。また、第1スパイラル部材23と第2スパイラル部材24の間には、攪拌室40と現像室41が連通可能となるように、攪拌室40と現像室41を仕切る仕切り部材34が設けられている。
また、容器22のドラム開口側に配設され、複数の磁極を有する固定マグネットローラ25と、当該固定マグネットローラ25を内包するとともに、収納されたトナーを感光体11の表面上に導くために回転自在に軸支された非磁性の現像スリーブ26からなる現像ローラ(または、トナー担持ローラ)27を備えている。更に、板状の磁性体により構成され、現像スリーブ26の近傍に配設されるとともに、当該現像スリーブ26上面に向け垂下する磁性ブレード28と、現像スリーブ26の長手方向端部に配設された磁性体シール部材29を備えている。また、磁性ブレード28の容器22側壁面に取付けられ、下端がS極である磁石体35、現像ローラ27に印加される現像バイアス(不図示)を備えている。
第1スパイラル部材23の上方の容器22の上面にはトナー補給孔(不図示)が開口されており、不図示のトナーカートリッジによりトナーが投入可能となるように構成されている。投入されたトナーは、第1スパイラル部材23によって攪拌室40内を図3の左端から右方向(即ち、軸32の長手方向Dのうち、図中の矢印D1の方向)に向かって攪拌されながら搬送された後、現像室41に搬送される。そして、現像室41に搬送されたトナーは、第2スパイラル部材24によって現像室41内を図3の右端から左方向(即ち、軸32の長手方向Dのうち、図中の矢印D2の方向)に向かって攪拌されながら搬送され、現像スリーブ26に導かれる。現像スリーブ26に導かれたトナーは、固定マグネットローラ25の磁力を利用して現像スリーブ26上に担持され、当該トナーは、現像スリーブ26の近傍に配設され、トナー層厚規制部材として作用する磁性ブレード28により厚みが規制される。その後、現像スリーブ26上に担持されたトナーは、現像ローラ27により、現像位置、即ち、感光体11の表面上に導かれる。
現像スリーブ26は所定の周速に設定するが、当該現像スリーブ26は、感光体11の回転方向Xに対して、ドラム−スリーブ間において同方向(即ち、矢印Cの方向)に回転
するように設定されている。また、現像スリーブ26は感光体11と所定の距離を隔てて配置されている。
なお、固定マグネットローラ25の磁極配置は、図2に示す様に、現像位置付近にS極の現像極S1、この現像極S1に隣接した引き込み極N1、引き込み極N1に隣接してなる搬送極S2、更に、これに隣接してなる汲み上げ極N2、汲み上げ極N2に隣接してなるブレード極S3、およびブレード極S3に隣接した飛散防止極N3が夫々配置されている。
また、磁性体シール部材29は、現像スリーブ26の長手方向端部からトナーが漏れるのを防止するためのものであり、現像スリーブ26の長手方向の両端部に現像スリーブ26の外周面に対して一定の間隔を隔てて配設されている。
ここで、本実施形態においては、第1、第2スパイラル部材23、24に付着したトナーを除去するためのトナー除去部材をアジテータ36及び38上に設けた点に特徴がある。以下に図面を参照して詳細に説明する。図4は、本発明の実施形態における現像装置14のアジテータ36及びトナー除去部材37の動作の遷移を説明するための模式図である。また、また、図5は、本発明の実施形態における現像装置のアジテータ及びトナー除去部材の動作を説明するための部分斜視図であり、図4の(c)の状態を示す拡大図である。また、図6は本発明の実施形態における現像装置のアジテータ及びトナー除去部材の動作を説明するための部分斜視図であり、図4の(d)の状態を示す拡大図である。
上述の図2、図3に示す様に、本実施形態においては、第1スパイラル部材23に付着したトナーを除去するためのトナー除去部材37がアジテータ36に設けられている。また同様に、第2スパイラル部材24に付着したトナーを除去するためのトナー除去部材39がアジテータ38上に設けられている。
より具体的には、アジテータ36は、軸32に設けられ、汎用性のある部材、例えば、PETからなるシート状の弾性部材(例えば、マイラーシート)により形成されている。そして、当該アジテータ36は、回転時に容器22に摺擦することによって撓み、トナー除去部材37は、アジテータ36が撓みから復元する動作に連動して第1スパイラル部材23に衝突するよう構成されている。また同様に、アジテータ38は、軸33に設けられ、汎用性のある部材、例えば、PETからなるシート状の弾性部材(例えば、マイラーシート)により形成されている。そして、当該アジテータ38は、回転時に容器22に摺擦することによって撓み、トナー除去部材39は、アジテータ38が撓みから復元する動作に連動して第2スパイラル部材24に衝突するよう構成されている。なお、トナー除去部材37、39は、幅2mmのマイラーシートにより形成された線材である。
以上の構成の下、トナー除去部材37を例に挙げて、当該トナー除去部材37により付着したトナーTが除去される過程を図4、図5及び図6を用いて説明する。
まず、図4に示す(a)のアジテータの回転が開始された状態の時は、アジテータ36は、容器22に接触しておらず、撓んでいない。この場合、アジテータ36に設けられたトナー除去部材37は、第1スパイラル部材23の軸32又はスパイラル状の羽根30と接触している。
そして、アジテータ36の図中の矢印Aの方向への回転に伴い、図4中の(a)から(b)の状態へ移行する。この状態では、アジテータ36は、容器22を摺擦するように回転しており、その結果当該アジテータ36に撓みが生じる。そうすると、トナー除去部材37は、当該アジテータ36の撓みにより、第1スパイラル部材23から離反する。
さらに、アジテータ36の回転が進み、図中の(b)から(c)へ状態が移行すると、アジテータ36の撓みは更に大きくなり、アジテータ36の撓みからの復元力と、摩擦力とがつりあう状態になる。
さらにアジテータ36の回転が進み、図4中の(c)から(d)へ状態が移行すると、アジテータ36は、容器22から離反する。この際、アジテータ36には、軸32からの回転に加え、アジテータ36の撓みからの復元力が加勢されることになる。そして、トナー除去部材37はアジテータ36に設けられているため、アジテータ36の撓みから復元する動作に連動して第1スパイラル部材23に衝突する。
この(c)及び(d)の状態を拡大したのが図5、及び図6である。図5では、トナー除去部材37は、第1スパイラル部材23と接触しておらず、第1スパイラル部材23には、トナーTが付着している。そして、アジテータ36の回転が進むと、図6のように、トナー除去部材37は、図中の矢印Fの方向に動いて、第1スパイラル部材23が有する羽根30及び軸32に衝突し衝撃を与える。この時、第1スパイラル部材23に付着していたトナーTは、トナー除去部材37が与えた衝撃によって除去される。
以上に説明したように、本実施形態においては、トナーTを収納する容器と、容器22内に設けられた回転可能な軸32及び、軸32の周面に設けられたスパイラル状の羽根30とからなり、回転することにより、トナーTを軸32の長手方向に搬送する第1スパイラル部材23を備える。また、トナーTを撹拌する回転式のアジテータ36を備え、アジテータ36には、第1スパイラル部材23に付着したトナーTを除去するトナー除去部材37が設けられた構成をしている。
従って、アジテータ36に、第1スパイラル部材23に付着したトナーTを除去するためのトナー除去部材37を設けているため、回転するアジテータ36と、トナー除去部材37の接触を回避することが可能になる。従って、アジテータ36による、トナー除去部材37への負荷を回避することが可能になるため、画像形成装置1を長期間使用する場合であっても、トナー除去部材37の変形を防止することが可能になる。その結果、長期に渡って第1スパイラル部材23に付着したトナーTを除去することができるとともに、第1スパイラル部材23の攪拌力及びトナーTの搬送力の低下を抑制することができる。
また、上述の従来技術においては、アジテータをトナー除去部材に接触しない設ける場合、各部材の配置の自由度が低下し、省スペース化という観点から問題があった。
一方、本実施形態においては、上述のごとく、アジテータ36にトナー除去部材37を設ける構成としているため、他の部材の配置の自由度が向上し、省スペース化を実現できる。
また、本実施形態においては、アジテータ36は軸32に設けられるとともに、回転時に容器22に摺擦することによって撓み、トナー除去部材37は、アジテータ36が撓みから復元する動作に連動して第1スパイラル部材23に衝突する構成をしている。
従って、トナー除去部材37が、アジテータ36が撓みから復元する動作に連動して第1スパイラル部材23に衝突する際に、第1スパイラル部材23に付着したトナーTが除去されることになる。その結果、簡単な構成で、第1スパイラル部材23に付着したトナーTを効果的に除去することができる。
また、本実施形態においては、アジテータ36が弾性部材により形成されている。従って、汎用性のある部材により、簡単な構成で、回転時に容器に摺擦することによって撓むことが可能なアジテータ36を形成することができる。
なお、トナー除去部材37を例に挙げて、当該トナー除去部材37により付着したトナーTが除去される過程を説明したが、トナー除去部材39に関する作用効果についても、トナー除去部材37の場合と全く同様であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
以下に、本発明を実施例、比較例に基づいて説明する。
(実施例1)
攪拌室40内に設けられた軸32として、直径φ6mm、長さ217mmであって、スパイラル状の羽根30(ABS製)が、10mm間隔で、18個設けられたものを使用した。また、当該軸32は45rpmの速度で回転した。なお、この軸32の回転には、駆動モータ(DCブラシレスモータ 三洋精密製)を用いた。
また、アジテータ36として、マイラーシートで形成されたものを使用し、当該アジテータ36に設けたトナー除去部材37として、幅2mm、長さ20mmのマイラーシートを線形状に形成したものを使用した。なお、アジテータ36として、当該トナー除去部材37が、10mm間隔で、17個設けられたものを使用した。
また、現像室41内に設けられた軸33は、直径φ6mm、長さ217mmであって、スパイラル状の羽根31(ABS製)が、10mm間隔で、18個設けられているものを使用した。また、当該軸33は45rpmの速度で回転した。なお、この軸33の回転には、駆動モータ(DCブラシレスモータ 三洋精密製)を用いた。
また、アジテータ38として、マイラーシートで形成されたものを使用し、当該アジテータ38に設けたトナー除去部材39には、幅2mm、長さ長さ20mmのマイラーシートを線形状に形成したものを使用した。なお、アジテータ38として、当該トナー除去部材39が、10mm間隔で、17個設けられたものを使用した。また、トナーTとして、磁性一成分トナー(京セラミタ製)を使用した。
以上の条件の下、トナーTの搬送性を測定するための実験を行った。実験では、現像装置14内の、第1スパイラル部材23の長手方向に、任意の距離離れた点G、Hに透磁率センサー(京セラミタ製)をそれぞれ取り付け、当該透磁率センサーを、測定装置(KEYENCE GR−3500)と接続した。そして、A4用紙を連続して給紙し、印刷を行うと共に、当該透磁率センサーの感度を上げるために、磁性一成分トナーの入った現像室41内に非磁性トナー(京セラミタ製)を補給し、トナーTがG点を通過する時のセンサー出力時から、点Hを通過する時のセンサー出力時の時間を測定した。なお、点G、Hの間隔は、150mmであり、GH間の距離を上述の測定時間で除することにより、トナー搬送速度を求めた。なお、本実施例においては、実験開始時のトナー搬送速度(以下、「初期トナー搬送速度」という。)、及び印刷枚数が15000枚に達した時のトナー搬送速度を求めた。その結果を表1に示す。
(比較例1)
上述のトナー除去部材37をアジテータ36に設けなかったこと以外は、上述の実施例1と同様にして、トナー搬送速度を求めた。なお、比較例1においては、後述のごとく、印刷枚数が10000枚に達した時点で、トナーかぶり等の異常画像が発生したため、印刷枚数が15000枚に達した時のトナー搬送速度を求める代わりに、印刷枚数が10000枚に達した時のトナー搬送速度を求めた。以上の結果を表1に示す。
Figure 0004713247
表1に示すように、実施例1、および比較例1のいずれの場合においても、初期トナー搬送速度に殆ど差がなかった。しかし、比較例1においては、印刷枚数が10000枚に達した時点で、トナーかぶり等の異常画像が発生したため、印刷枚数が10000枚に達した時のトナー搬送速度を求めたところ、4.2mm/minであり、初期トナー速度(16.3mm/min)に比し、大幅に低下していた。一方、実施例1においては、印刷枚数が15000枚に達した時点でのトナー搬送速度を求めたところ、12.3mm/minであり、初期トナー速度(16.0mm/min)に比し、若干低下したものの、比較例1と異なり、上述のトナーかぶり等の異常画像は認められなかった。
以上の結果から、実施例1では、比較例1に比べ、長期に渡って第1スパイラル部材23のトナー搬送速度の低下を効果的に抑制することができ、また異常画像の発生を好適に抑制することができることが判明した。これは、実施例1においては、アジテータ36に、第1スパイラル部材23に付着したトナーTを除去するためのトナー除去部材37を設けているため、アジテータ36による、トナー除去部材37への負荷を回避し、当該トナー除去部材37の変形を防止できた。そのため、画像形成装置1を長期間使用する場合であっても、第1スパイラル部材23に付着したトナーTを除去することができるとともに、第1スパイラル部材23の攪拌力及びトナーの搬送力の低下を抑制することができたためであると考えられる。
なお、上記実施形態は、単なる説明例であり、本発明の範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて、各構成物品の形状、寸法、材料等を変更することは可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
例えば、上記実施形態においては、トナー除去部材37、39がPETからなるシート状の弾性部材(例えば、マイラーシート)により形成された線材である構成を示したが、弾性を有する金属線材(例えばSUS304)で形成されていてもよい。本構成によれば、トナー除去部材37、39が弾性を有する金属線材により形成されているため、トナー除去部材37、39の長寿命化を図ることが可能になる。
また、例えば、回転中のアジテータ36が、容器22の内壁から離反する箇所に、離反を遅滞させるための突出部を設ける構成としてもよい。図7は図2に示す現像装置の容器の内壁に突出部を設けた状態を示す図である。図7に示すように、攪拌室40内の容器22の内壁には突出部42が、現像室41の容器22の内壁には突出部43が各々設けられている。
従って、回転するアジテータ36(または、アジテータ38)は、図4の(c)の状態の時に、突出部42(または、突出部43)と接触し、(d)の状態に移行するのが、突出部42、43がないときに比べ遅延する。そして、アジテータ36、38は撓みからより大きな力で復元し、アジテータ36(または、アジテータ38)に設けられたトナー除去部材37(または、トナー除去部材39)は、第1スパイラル部材23(または、第2スパイラル部材24)により強い衝撃を与えて付着したトナーTを除去する。その結果、簡単な構成で、更に効果的に第1スパイラル部材23、第2スパイラル部材24に付着したトナーTを除去することができる。
また、例えば、上述のアジテータ及びトナー除去部材を、クリーニング装置16に設ける構成としても良い。従って、トナー搬送用スパイラル部材16dに付着したトナーTを十分に除去することが可能になるため、クリーニング装置16においても、長期に渡ってトナー搬送用スパイラル部材16dの攪拌力及びトナーTの搬送力の低下を抑制することができる。
また、上記実施形態においては、上記実施形態においては、画像形成装置の一例として、デジタル複写機を示したが、ファクシミリやプリンタ等の他の画像形成装置であっても良いことは言うまでもない。
本発明の実施形態における画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 本発明の実施形態における現像装置を示す断面図である。 本発明の実施形態における現像装置に設けられたスパイラル部材を上方から見た場合の断面図である。 本発明の実施形態における現像装置のアジテータ及びトナー除去部材の動作の遷移を説明するための模式図である。 本発明の実施形態における現像装置のアジテータ及びトナー除去部材の動作を説明するための部分斜視図であり、図4の(c)の状態を示す拡大図である。 本発明の実施形態における現像装置のアジテータ及びトナー除去部材の動作を説明するための部分斜視図であり、図4の(d)の状態を示す拡大図である。 図2に示す現像装置の容器の内壁に突出部を設けた状態を示す概略図である。
符号の説明
1…画像形成装置、2…給紙部、3…用紙搬送部、4…画像形成部、5…定着部、6…画像読取部、11…感光体、14…現像装置、16…クリーニング装置、16a…ブレード、16b…容器、16c…開口部、16d…トナー搬送用スパイラル部材、16e…軸、16f…羽根、22…容器、23…第1スパイラル部材、24…第2スパイラル部材、27…現像ローラ、30…羽根、31…羽根、32…軸、33…軸、34…仕切り部材、36…アジテータ、37…トナー除去部材、38…アジテータ、39…トナー除去部材、40…攪拌室、41…現像室、42、43…突出部、D…第1、第2スパイラル部材の軸の長手方向、T…トナー

Claims (4)

  1. トナーを収納する容器と、
    前記容器内に設けられた回転可能な軸と、前記軸の周面に設けられたスパイラル状の羽根とからなり、回転することにより、前記トナーを前記軸の長手方向に搬送するスパイラル部材と、
    前記トナーを撹拌する回転式のアジテータと、を備える現像装置において、
    前記アジテータには、前記スパイラル部材に付着したトナーを除去するトナー除去部材が設けられており、
    前記アジテータは、前記軸に設けられるとともに、回転時に前記容器に摺擦することによって撓み、前記トナー除去部材は、前記アジテータが撓みから復元する動作に連動して前記スパイラル部材に衝突することを特徴とする現像装置。
  2. 前記アジテータは、弾性部材によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記トナー除去部材は、弾性を有する金属線材により形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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