JPH1115272A - トナー供給容器及びトナー供給容器に用いられる搬送部材 - Google Patents

トナー供給容器及びトナー供給容器に用いられる搬送部材

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JPH1115272A
JPH1115272A JP9163120A JP16312097A JPH1115272A JP H1115272 A JPH1115272 A JP H1115272A JP 9163120 A JP9163120 A JP 9163120A JP 16312097 A JP16312097 A JP 16312097A JP H1115272 A JPH1115272 A JP H1115272A
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toner
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powder
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一彦 小俣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立て性が良く、起動トルクが小さく、か
つ良好なトナーの供給が可能なトナー供給容器を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 搬送部材2を軸部2Aと、軸部2Aの回
転により粉体トナーを粉体トナー供給口1gに搬送する
翼部2Bとにより構成する一方、翼部2Bを軸部2A
に、軸部2Aの軸線方向に対して連続的に位相が変化す
るようにして設けると共に翼部2Bがトナー供給容器1
の内周下面に接触するようにすることにより、軸線方向
へのトナー搬送作用を生じさせると共にトナー供給容器
内に残存するトナー量を低減させるようにする。また、
搬送部材2を、粉体トナー供給部1aの中心と軸部2A
の軸線が略一致した状態で粉体トナー供給部1aに延在
するようにすることにより、軸受けシール機構が不要と
なり、組立を簡単にする。また、翼部2Bの少なくとも
一箇所以上に窓形状を設けることにより、回転トルクを
低減するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機や
プリンター等の電子写真画像形成装置にトナーを補給す
るためのトナー供給容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真複写機やプリンター等の
電子写真画像形成装置には現像剤として微粉末のトナー
が使用されている。そして、画像形成装置本体のトナー
が消費された場合には、トナー供給容器を用いて画像形
成装置ヘトナーを補給することが行われている。
【0003】ここで、トナーは極めて微細な粉末である
ため、トナー補給作業時には、トナーが飛散しないよう
トナー供給容器を画像形成装置本体の内部に据え置い
て、小さな開口部から少量ずつトナーを排出する方式が
提案、実用されている。このような方式にあってはトナ
ーは重力等の作用で自然に排出させるのは困難であり、
何らかのトナー搬送手段が必要となる。
【0004】そして、このようなトナー搬送手段を備え
たトナー供給容器としては、例えば特開昭61−991
76号公報に開示されているトナー供給容器がある。こ
こで、このトナー供給容器は、スクリュー状の搬送部材
を備えており、トナー供給容器内のトナーは、この搬送
部材により搬送されて、容器の下面に設けられたトナー
排出口より落下するように構成されている。
【0005】なお、この容器内には撹拌部材が回転自在
に収納されており、搬送部材の端部に取着されたスプロ
ケットと撹拌部材の対応する端部に設けられた複数個の
爪とが噛み合うことで、駆動部からの駆動により搬送部
材の回転に従動して撹拌部材が回転するようになってい
る。これにより、容器内のトナーの固まりや片寄りを防
止して、トナーを残留させることなく確実に排出するこ
とができるように構成されている。
【0006】また他の例としては、特公平7−5840
5号公報に開示されているトナー供給容器がある。ここ
で、このトナー供給容器は、スクリュー状の搬送部材を
有する補給容器に対して、一端が固着され、他端が揺動
自在な螺旋状撹拌部材を備えたトナー供給容器を取り付
け、螺旋状撹拌部材を揺動させるようにしている。これ
により、上記トナー供給容器と同様にトナーのブロッキ
ングを防止し、トナーを完全に排出するように構成され
ている。
【0007】また他の例としては、実公平3−5323
2号公報に開示されているトナー供給容器がある。ここ
で、このトナー供給容器は、トナー供給口から容器内部
のトナーを掻出す為の掻上げ板と、トナー供給口からト
ナーを移動させる為の掻出し板とを軸上に形成すると共
に、チャキング部から外部駆動を受けてこれら掻上げ板
及び掻出し板を回転駆動することにより、トナー補給を
行なうようにしている。なお、このトナー供給容器にお
いては、トナーはスクリュー状の掻き出し板によって容
器中央部へ搬送され、その後掻き上げ板により容器外へ
排出するよう構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来のトナー供給容器よりも優れたトナー供給容器を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電子
写真画像形成装置本体に装着された際に、前記電子写真
画像形成装置本体に取り付けられた被供給部に粉体トナ
ーを供給するためのトナー供給容器において、前記粉体
トナーを収納するための粉体トナー収納部と、前記粉体
トナー収納部内に収納されている粉体トナーを前記被供
給部に供給するための粉体トナー供給部とを備えた粉体
トナー供給容器本体と、前記電子写真画像形成装置本体
からの駆動力により回転させられる軸部と、前記軸部に
該軸部の軸線方向に対して連続的に位相が変化するよう
にして設けられ、前記軸部の回転により前記粉体トナー
を前記トナーを前記粉体トナー供給部の一端部に設けら
れた粉体トナー供給口の方向へ搬送するための翼部とを
備えた搬送部材と、前記粉体トナー供給口を開封可能に
封止するための封止部材と、を有することを特徴とする
トナー供給容器である。
【0010】請求項2の発明は、前記搬送部材は、剛体
の前記軸部の軸線方向に対して位相が変化するようにし
て該軸部に設けられた複数の突起に、可撓性を有するシ
ート状の前記翼部に設けられた複数の孔を挿入して構成
したものであることを特徴とする請求項1記載のトナー
供給容器である。
【0011】請求項3の発明は、前記搬送部材は、剛体
の前記軸部の軸線方向に対して連続的に位相が変化する
ようにして該軸部に設けられた取り付け面に、可撓性を
有するシート状の前記翼部を固着して構成したものであ
ることを特徴とする請求項1記載のトナー供給容器であ
る。
【0012】請求項4の発明は、前記翼部は、トナー搬
送の際、前記粉体トナー収納部の内周下面に接触するよ
うに構成されていることを特徴とする請求項1記載のト
ナー供給容器である。
【0013】請求項5の発明は、前記翼部は、両側端の
前記軸部の軸線方向における位相角差が約30度以上約
90度以下となるように前記軸部に固着されていること
を特徴とする請求項1又は2記載のトナー供給容器であ
る。
【0014】請求項6の発明は、前記翼部は、前記軸線
方向にわたって一体であることを特徴とする請求項1乃
至5のいずれかに記載のトナー供給容器である。
【0015】請求項7の発明は、前記翼部の前記軸部か
ら先端までの長さが、前記軸線方向にわたって略同一で
あることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載
のトナー供給容器である。
【0016】請求項8の発明は、前記翼部の少なくとも
一箇所以上に窓形状を設けたことを特徴とする請求項1
乃至7のいずれかに記載のトナー供給容器である。
【0017】請求項9の発明は、前記搬送部材は、前記
トナー供給口の中心と前記軸部の軸線が略一致した状態
で前記トナー供給口に延在していることを特徴とする請
求項1記載のトナー供給容器である。
【0018】請求項10の発明は、前記搬送部材は、剛
体の前記軸部の軸線方向に対して位相が変化するように
して該軸部に設けられた複数の突起に、可撓性を有する
シート状の前記翼部に設けられた複数の孔を挿入して構
成したものであることを特徴とする請求項9記載のトナ
ー供給容器である。
【0019】請求項11の発明は、電子写真画像形成装
置本体に装着された際に、前記電子写真画像形成装置本
体に取り付けられた被供給部に粉体トナーを供給するた
めのトナー供給容器において、前記粉体トナーを収納す
るための粉体トナー収納部と、前記粉体トナー収納部内
に収納されている粉体トナーを前記被供給部に供給する
ための粉体トナー供給部とを備えた粉体トナー供給容器
本体と、前記電子写真画像形成装置本体からの駆動力に
より回転させられる軸部と、前記軸部に該軸部の軸線方
向に対して連続的に位相が変化するようにして設けら
れ、前記軸部の回転により前記トナーを攪拌する翼と、
前記軸部に設けられ前記軸部の回転により前記粉体トナ
ーを前記粉体トナー供給部の一端部に設けられた粉体ト
ナー供給口の方向へ搬送するための螺旋形状の搬送体と
を備えた搬送部材と、を有することを特徴とするトナー
供給容器である。
【0020】請求項12の発明は、前記翼部が樹脂等の
弾性体部材で構成されていることを特徴とする請求項1
1記載のトナー供給容器である。
【0021】請求項13の発明は、前記翼部は、トナー
搬送の際、前記粉体トナー収納部の内周下面に接触する
ように構成されていることを特徴とする請求項11又は
12記載のトナー供給容器である。
【0022】請求項14の発明は、前記翼部は、前記軸
部の軸線方向にわたって一体であることを特徴とする請
求項11乃至13のいずれかに記載のトナー供給容器。
【0023】請求項15の発明は、前記翼部の前記軸部
から先端までの長さが、前記軸線方向にわたって略同一
であることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか
に記載のトナー供給容器である。
【0024】請求項16の発明は、前記翼部の前記軸部
から先端までの長さが、前記軸線方向にわたって同一で
ないことを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに
記載のトナー供給容器である。
【0025】請求項17の発明は、前記翼部には、前記
螺旋状の搬送体との接触を防ぐための複数の切欠き部が
形成されていることを特徴とする請求項11乃至16の
いずれかに記載のトナー供給容器である。
【0026】請求項18の発明は、前記翼部の先端に、
ギザギザ部分を形成したことを特徴とする請求項11乃
至17のいずれかに記載のトナー供給容器である。
【0027】請求項19の発明は、前記搬送部材は、前
記トナー供給口の中心と前記軸部の軸線が略一致した状
態で前記トナー供給口に延在していることを特徴とする
請求項11記載のトナー供給容器である。
【0028】請求項20の発明は、前記搬送部材の螺旋
形状の搬送体の、前記軸部の軸線を中心とした1周以上
の螺旋形状部が、前記粉体トナー供給部内に延在してい
ることを特徴とする請求項11記載のトナー供給容器で
ある。
【0029】請求項21の発明は、電子写真画像形成装
置本体に取り付けられた被供給部に供給するための粉体
トナーを収納する粉体トナー収納部と、前記粉体トナー
収納部内に収納されている粉体トナーを前記被供給部に
供給するための粉体トナー供給部とを備えた粉体トナー
供給容器本体を有するトナー補給容器に用いられる搬送
部材であって、前記電子写真画像形成装置本体からの駆
動力により回転させられる軸部と、前記軸部に該軸部の
軸線方向に対して連続的に位相が変化するようにして設
けられ、前記軸部の回転により前記トナーを攪拌する翼
と、前記軸部に設けられ、前記軸部の回転により前記粉
体トナーを前記粉体トナー供給部の一端部に設けられた
粉体トナー供給口の方向へ搬送するための螺旋形状の搬
送体と、を有することを特徴とする搬送部材である。
【0030】請求項22の発明は、前記翼部が弾性部材
で構成されていることを特徴とする請求項21記載の搬
送部材である。
【0031】請求項23の発明は、前記トナー供給容器
に用いられて粉体トナーを搬送する際に、前記翼部が前
記粉体トナー収納部の内周下面に接触するように構成さ
れていることを特徴とする請求項21記載の搬送部材で
ある。
【0032】請求項24の発明は、前記翼部は、前記軸
部の軸線方向にわたって一体であることを特徴とする請
求項21乃至23のいずれかに記載の搬送部材である。
【0033】請求項25の発明は、前記翼部の前記軸部
から先端までの長さが、前記軸線方向にわたって略同一
であることを特徴とする請求項21乃至24のいずれか
に記載の搬送部材である。
【0034】請求項26の発明は、前記翼部の前記軸部
から先端までの長さが、前記軸線方向にわたって同一で
ないことを特徴とする請求項21乃至24のいずれかに
記載の搬送部材である。
【0035】請求項27の発明は、前記翼部には、前記
螺旋状の搬送体との接触を防ぐための複数の切欠き部が
形成されていることを特徴とする請求項21乃至26の
いずれかに記載の搬送部材である。
【0036】請求項28の発明は、前記翼部の先端に、
ギザギザ部分を形成したことを特徴とする請求項21乃
至27のいずれかに記載の搬送部材である。
【0037】請求項29の発明は、前記搬送部材は、前
記トナー供給口の中心と前記軸部の軸線が略一致した状
態で前記トナー供給口に延在していることを特徴とする
請求項21記載の搬送部材である。
【0038】請求項30の発明は、前記搬送部材の螺旋
形状の搬送体の、前記軸部の軸線を中心とした1周以上
の螺旋形状部が、前記粉体トナー供給部内に延在してい
ることを特徴とする請求項21記載の搬送部材である。
【0039】また本発明のように、搬送部材を、電子写
真画像形成装置本体からの駆動力により回転させられる
軸部と、軸部の回転により粉体トナーを粉体トナー供給
口の一端部に設けられた粉体トナー供給口に搬送する翼
部とにより構成する一方、翼部を軸部に、軸部の軸線方
向に対して連続的に位相が変化するようにして設けると
共に翼部がトナー供給容器の内周下面に接触するように
することにより、軸線方向へのトナー搬送作用を生じさ
せることができると共にトナー供給容器内に残存するト
ナー量を低減させることができる。
【0040】また本発明のように、軸部と、軸部に取り
付けられると共に軸部の回転により粉体トナーを搬送す
る螺旋状の搬送体とを備えた搬送部材に、軸部の回転に
よりトナーを攪拌する翼部を設けることにより、トナー
を翼部で撹拌した後、搬送体にてトナー供給口に搬送す
ることができる。
【0041】また本発明のように、搬送部材を、トナー
供給口の中心と軸部の軸線が略一致した状態でトナー供
給口に延在するようにすることにより、軸受けシール機
構が不要となり、簡単に組み立てることができる。
【0042】また本発明のように、翼部の少なくとも一
箇所以上に窓形状を設けることで回転トルクを低減する
ことができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0044】まず最初に本発明に係るトナー供給容器が
装着される電子写真画像形成装置の一例である電子写真
複写装置の構成について図1に基づいて説明する。
【0045】同図において、100は電子写真複写装置
本体(以下装置本体という)である。また、101は原
稿であり、原稿台ガラス102の上に置かれ、光学部1
03の複数のミラーMとレンズLnにより、ドラム10
4上に現像の情報が結像するように配置されている。1
05〜108はカセットであり、これらカセット105
〜108に積載された用紙Pのうち、操作部(不図示)
から使用者が入力した情報もしくは原稿101の紙サイ
ズから最適な用紙をカセット105〜108の用紙サイ
ズ情報から選択する。
【0046】そして、給紙、分離装置105A〜108
Aにより搬送された1枚の用紙Pを、搬送部109を経
由してレジストローラ110まで搬送し、ドラム104
の回転と、光学部103のスキャンのタイミングを同期
させて搬送する。なお、111,112は転写、分離帯
電器である。
【0047】この後、搬送部113により搬送された用
紙Pは、定着部114において熱と圧により用紙上のト
ナーを定着させた後、片面コピーの場合には、排紙反転
部115を通過し、排紙ローラ116により排紙トレイ
117へ排出される。また、両面コピーの場合には、排
紙反転部115のフラッパ118の制御により、再給紙
搬送路119,120を経由してレジストローラ110
まで搬送された後、片面コピーの場合と同様の経路をた
どって排紙トレイ117へ排出される。
【0048】また、多重コピーの場合には、用紙Pは排
紙反転部115を通り、一度排紙ローラ116により一
部が装置外へ排出される。そして、この後、用紙Pの終
端がフラッパ118を通過し、排紙ローラ116にまだ
挟持されているタイミングでフラッパ118を制御する
と共に排紙ローラ116を逆回転させることにより、再
度装置内へ搬送される。さらにこの後、再給紙搬送部1
19,120を経由してレジストローラ110まで搬送
された後、片面コピーの場合と同様の経路をたどって排
紙トレイ117へ排出される。
【0049】ところで、上記構成の装置本体100にお
いて、ドラム104の回りには現像器201、クリーナ
部202、一次帯電器203等が配置されている。ここ
で、現像器201は、原稿101の情報を光学部103
によりドラム104に静電潜像として結像した情報を顕
在化するためにトナーをドラム104上に吸着させるも
のであり、この現像器201へトナーを補給するための
トナー供給容器1が装置本体100に着脱可能に設けら
れている。
【0050】このトナー供給容器1は、図2に示す外装
カバーであるトナー供給容器交換用カバー15(以下交
換用カバーという)を図3に示すように開けることによ
り、駆動系(不図示)より駆動され、所定の位置まで引
き出されたトナー受け台50上にトナー供給容器1を設
置する。もしくは引き出されたトナー受け台50に載っ
ているトナー供給容器1を取り除くことが可能なように
構成されている。なお、トナー受け台50を介すること
なく、トナー供給容器1を直接装置本体100に設置
し、又、装置本体100から取りはずしてもよい。
【0051】次に、本発明の第1の実施の形態に係るト
ナー供給容器について図4及び図5を用いて説明する。
なお、図4の(A)は本実施の形態に係るトナー供給容
器の正面部分断面図、(B)はこのトナー供給容器の側
面図、(C)はトナー供給容器の側面断面図、図5はト
ナー供給容器が装置本体に設置され、開封(開口)され
た状態の正面断面図である。
【0052】図4、図5において、1Aは粉体トナー供
給容器本体(以下容器本体という)、2は容器本体1A
に収納されている粉体トナーを装置本体100に取り付
けられた被供給部である現像器201に供給する搬送部
材、3は封止部材、4はカップリング部材、9は装置本
体100側に形成されたトナー受け入れ口である。
【0053】ここで、この容器本体1Aは、下部が細い
筒状形状を有する一方、一側面1A1の下部には筒状の
粉体トナー供給部1aが突設され、またこの粉体トナー
供給部1aの一端部には粉体トナー供給口1gが設けら
れている。また、他側面1Bの、粉体トナー供給部1a
に対応する位置には搬送部材2を回転自在に保持するた
めの受け部1bが形成されている。更に、底面1Dには
装置本体100に設けられた後述するトナー供給口開閉
手段に係合されてトナー供給容器1を着脱方向に移動さ
せるための係合凸部1cが、また上面1Eには装置本体
100へのトナー供給容器1の脱着用の把手となる凹部
1eが、また正面及び背面の下方傾斜面1Fには装置本
体100に設けられた案内部(不図示)と係合してトナ
ー供給容器1の装着を容易にするリブ状突起1fが長手
方向に略平行に形成されている。
【0054】なお、容器本体1Aはプラスチック等の樹
脂を射出成形、ブロー成形、インジェクションブロー成
形等の方法で製造するのが好ましいが、他の材料及び製
造方法であっても良い。また容器本体1Aは、便宜2部
分あるいはそれ以上の部分に分割し、それらを溶着、接
着等の手段で一体化する方法で製造しても良い。
【0055】一方、搬送部材2は、容器本体1Aに収納
されている粉体トナーを粉体トナー供給口1gに搬送し
た後、現像器201に供給するためのものであり、図5
に示すように軸部2Aと、この軸部2Aに設けられると
共に軸部2Aの回転により粉体トナーを搬送する搬送部
である翼部2Bとを備えている。
【0056】ここで、この翼部2Bは、図6に示すよう
に軸部2Aの軸線方向に対して位相を連続的に変化させ
て取り付けられている。なお、このような翼部2Bを備
えた搬送部材2は、例えば射出成形等の方法で一体的に
形成するのが好ましいが、2部品あるいはそれ以上の部
分に分割し、それらを溶着、接着等の手段で一体化する
方法を採用してもよい。
【0057】ここで、搬送部材2を2部品以上に分割し
た場合の軸部2Aの材質として、剛性を有するプラスチ
ック、金属等が挙げられる。また、翼部2Bはシート状
で、可撓性を有する部材が好ましい。具体的には、ポリ
エステル、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレン、
フッ素樹脂の単層又はこれらの複合層が挙げられる。な
お、翼部2Bの厚さは50μm〜1mm程度が望まし
い。
【0058】なお、翼部2Bの厚さが薄すぎると、容器
本体1A内のトナーが固まってしまった場合にトナーを
崩すことができなくなる、あるいは効果的にトナーを粉
体トナー供給部1aに向けて搬送することができなくな
り、結果的に容器本体1A内にトナーが残存してしまう
可能性がある。逆に、翼部2Bの厚さが厚すぎると、搬
送部材2の回転トルクが増大し、装置本体100の駆動
源に過大な負荷を与える。このため、本実施の形態では
厚さ188〜250μmのマイラーを用いた。
【0059】また、翼部2Bの形状は、台形等の特殊な
形状である必要はなく、軸部2Aの回転中心から翼部2
Bの先端までの長さが翼部2Bの全長に渡って略同一で
ある、例えば長方形形状であれば良い。なお、搬送部材
2の組立性の観点から、翼部2Bはその全長に渡って一
体であることが望ましい。
【0060】以上のことから、翼部2Bを一体的に形成
することで、翼部2Bの原反からの切りだしが効率的に
行なえ、材料の無駄を防止できる。さらに、装置本体1
00が長時間放置され、容器本体1Aのトナーが固まっ
てしまった場合も翼部2Bを一体にすることで連続的に
トナーを掻き出すことが可能となり、効率的なトナー排
出性が得られる。
【0061】次に、翼部2Bの軸部2Aへの取り付け方
法について説明する。
【0062】搬送部材2を軸部2Aと翼部2Bに分割作
成した場合、軸部2Aの軸線方向に対して位相を連続的
に変化させるよう翼部2Bを軸部2Aの軸線方向に対し
て捻って軸部2に取り付ける必要がある。
【0063】そして、取り付け方法としては、図6に示
したように、軸部2Aの胴部の数ヵ所に翼部2Bを取り
付けるためのカシメボス22を設ける一方、翼部2Bに
は軸部2のカシメボス22が嵌入するカシメ孔部23を
複数設け、カシメボス22をカシメ孔部23に挿入し、
さらに熱カシメあるいは超音波カシメによって両者を結
合して一体化する。
【0064】一方、軸部2Aの翼取り付け面を軸線方向
に対して捻る方法を採用した場合、図7に示したよう
に、軸部2の翼部2Bの取り付け面2d(斜線部)を軸
部2Aの軸線方向に対して連続的に変化させる。そし
て、この取り付け面2dに翼部2Bを、接着剤あるいは
両面テープ等を用いて取り付け、両者を一体化する。
【0065】ここで、上記2つのいずれの方法を採用し
た場合も、翼部2Bの軸線方向に対する位相角差は90
°程度であることが望ましい。位相角差が90°より大
幅に小さい場合、効果的にトナーを粉体トナー供給部1
aに向けて搬送することができなくなり、充分なトナー
搬送性が得られない。逆に90°より大幅に大きい場
合、特に両面テープ等を用いて翼部2Bを取り付ける方
法を採用した場合、軸部2Aへの翼部2Bの取り付けが
極めて困難になり、組立性が悪化する。
【0066】ところで、この搬送部材2は、軸部2Aの
軸線が粉体トナー供給口1gの中心と略一致した状態で
容器本体1Aに設けられている。また、この搬送部材2
は、図5に示すように粉体トナー供給部1aの内部に延
在する延在部分2Cを有しており、本実施の形態におい
て、この延在部分2Cは、さらに粉体トナー供給部1a
の外方に突出している。そして、この延在部分2Cに装
置本体100側から回転駆動を受けることができるよう
封止部材3が軸方向に移動可能に取り付けられるように
なっている。
【0067】ここで、この延在部分2Cの一端部2a
は、装置本体100側から封止部材3を介して回転駆動
を受けることができるような形状、本実施の形態におい
てはHカット形状となっている。また、軸部2Aの他端
部2bは容器本体1Aの受け部1bに係合されており、
これにより搬送部材2は回転自在に保持されるようにな
っている。
【0068】一方、この搬送部材2は、翼部2Bが粉体
トナー供給部1aの内壁面に非接触の状態で、かつ粉体
トナー供給部1aに対し略水平となる状態で封止部材3
に保持されるようになっている。そして、このように搬
送部材2を保持することにより、搬送部材2の回転によ
りトナーを粉体トナー供給口1gに向けて略水平に搬送
することができると共に、粉体トナー供給部1aの内壁
面と翼部2Bとの間に微細なトナーが巻き込まれ、強く
摺擦されて、内壁面にトナーが溶融固着するのを防ぎ、
粗大粒子が発生するという現象を防ぐようにしている。
【0069】なお、この搬送部材2もプラスチック等の
樹脂を射出成形等の方法で製造するのが簡便で好ましい
が、他の材料及び製造方法であっても、任意に分割、接
合して製造しても構わない。
【0070】次に、封止部材3について図8を用いて説
明する。なお、同図において、(A)は封止部材の正面
図、(B)は(A)のA矢示図、(C)は(A)のB矢
示図、(D)は正面断面図である。
【0071】図8の(A)〜(D)において、3bは、
封止部材3のトナー供給容器1に対向する側に設けら
れ、トナー供給容器1の粉体トナー供給口1gを開封可
能に封止する封止部であり、この封止部3bの外径は粉
体トナー供給口1gの内径よりも適当量大きく設定され
ている。そして、この封止部3bの嵌合部3b1を粉体
トナー供給口1gから粉体トナー供給部1aに圧入嵌合
することにより、封止部材3は粉体トナー供給口1gを
密封するようになっている。
【0072】また、3cは、トナー供給容器1が装置本
体100に装着された際に、装置本体100から搬送部
材2を回転させるための駆動力を受けるための駆動力被
伝達部となるカップリング係合部であり、このカップリ
ング係合部3cは封止部3bからトナー供給容器1と反
対方向に搬送部材2の軸部2Aの軸線と略同軸線上に延
在形成された突出部3c1と、突出部3c1の周面に設
けられ、カップリング部材4と係合する細長形状(スプ
ライン状)の突起3dとを備えたものである。なお、本
実施の形態において、このスプライン突起3dは略等間
隔で4箇所設けている。
【0073】ところで、この封止部材3には、搬送部材
2の一端部2aと係合して装置本体100から受けた駆
動力を搬送部材2に伝達するための駆動力伝達部とし
て、封止部3b及びカップリング係合部3cの形成部分
にわたって形成された開口によって係合孔3aが構成さ
れている。ここで、この係合孔3aは、粉体トナー供給
部1aから突出している搬送部材2の軸端部2aのHカ
ット形状に対応したH字状を有すると共に、軸端部2a
よりも僅かに大きく形成されており、これにより軸端部
2aは係合孔3aに遊嵌されるようになる。
【0074】そして、このように軸端部2aが係合孔3
aに遊嵌されることにより、搬送部材2と封止部材3と
は、搬送部材2の回転方向にはお互いに係止される一
方、軸線方向へはお互いに移動自在に構成されるように
なっている。これにより、トナー供給容器装着時、後述
するように封止部材3と容器本体1Aとの離間が可能と
なり、粉体トナー供給口1gの開封(開口)が可能とな
る。
【0075】ところで、この係合孔3aと軸端部2aと
の係合長さは、封止部材3と容器本体1Aとが離間する
際、外れることのない長さを有しており、これにより封
止部材3が容器本体1Aと離間しても、搬送部材2は封
止部材3(カップリング係合部3c)を介して駆動力を
受けることができるようになっている。
【0076】また、このカップリング係合部3cと封止
部3bとの間には、封止部3bが粉体トナー供給部1a
に圧入された際、粉体トナー供給部1aの端部に突き当
たる、外径が粉体トナー供給部1aの外径と略等しい鍔
部3fが設けられており、この鍔部3fにより封止部3
bは粉体トナー供給部1aに、嵌合部3b1の長さ分だ
け圧入されるようになっている。
【0077】一方、3eはカップリング係合部3cの先
端に形成され、図5に示す装置本体100に設けられた
係止部材6に係止される係止部である係止突起3eであ
り、この係止突起3eに係止部材6を係止することによ
り、粉体トナー供給口1gを開封する際、封止部材3を
固定することができるようになっている。
【0078】ところで、このような構成の封止部材3も
プラスチック等の樹脂を射出成形して製造するのが好ま
しいが、他の材料及び製造方法であっても、任意に分
割、接合して製造しても構わない。また、封止部材3は
粉体トナー供給部1aに圧入嵌合してこれを密閉するた
め適度な弾性が必要とされ、その材料としては低密度ポ
リエチレンが最も好ましく、次いでポリプロピレン・ナ
イロン・高密度ポリエチレン等が好ましく利用できる。
【0079】次に、トナー供給容器1の組立方法につい
て説明する。
【0080】トナー供給容器1の組立方法は、搬送部材
2を容器本体1Aの下部に挿入する(図5参照)。次い
で、容器本体1Aの内部に所定量のトナー(不図示)を
充填し、最後に粉体トナー供給口1gを封止部材3で封
止してトナー供給容器1は完成する。このようにトナー
供給容器1の組立ては極めて簡便であり、組立工数も非
常に少なくて済む。
【0081】なお、トナーの充填は粉体トナー供給口1
gより行なっても良いし、これとは別に容器本体1Aの
任意の箇所にトナー充填口(不図示)を設け、このトナ
ー充填口から充填し、充填後にキャップ等によりこれを
密閉するようにしても良い。あるいは、容器本体1A
を、二つ又はそれ以上に分割し、トナー充填後に接合す
るようにしても良い。また、一体的に形成した容器本体
1Aの粉体トナー供給口1gが充填口をも兼ねるように
すれば、別にキャップ部材もいらず、充填後の接合工程
もいらないので最も好ましい形態である。
【0082】ところで、粉体トナー供給部1aは、その
内部に搬送部材2が延在しているため、トナーをスムー
ズに排出させるのに必要な大きさを確保する必要があ
る。この大きさは粉体トナー供給部1aの断面積と搬送
部材2の開口部通過部分(軸部2A)の断面積との比率
で決めるのが合理的で、搬送部材2の軸部2Aの断面積
の2倍以上、好ましくは3倍以上、最も好ましくは5倍
以上に設定するのが良い。
【0083】しかしあまりにも粉体トナー供給口1gが
大き過ぎると、粉体トナー供給口1gまわりのトナー汚
れの程度が大きくなり、また物流条件や環境変化におけ
る密閉性の維持も困難になる傾向がある。このため粉体
トナー供給部1aの断面積は、直径40mm以下に設定す
るのが良い。
【0084】次に、トナー供給容器の交換方法について
説明する。
【0085】画像形成のプロセスに伴い、トナー供給容
器1内のトナーが略全量消費されると、トナー供給容器
空検知手段(不図示)による検知を経て、液晶等(不図
示)の表示手段によりユーザーはトナー供給容器1の空
を知らされる。
【0086】本実施の形態に於てはトナー供給容器1の
交換はユーザー自身が行ない、その手順は以下の通りで
ある。
【0087】まず、図2、図9の(A)及び(B)に示
すように、閉じられた状態の交換用カバー15を、図3
及び(C)に示すようにヒンジ18を中心に回動させて
破線で示す位置まで開く。この交換用カバー15を開く
動作に連動してトナー供給容器1は後述するトナー供給
口開閉手段により、それまで容器本体1Aと離間して粉
体トナー供給口1gを開放する状態にあった封止部材3
が粉体トナー供給部1aに圧入嵌合され、粉体トナー供
給口1gが閉口される。
【0088】次に、ユーザーは、装置本体100に装着
されている空のトナー供給容器1を(C)に示す矢印方
向と逆方向に引き出し、装置本体100より取り外す。
この後、ユーザーは新しいトナー供給容器1を矢印の向
きに装置本体100へと挿入した後、交換用カバー15
を閉じる((A)及び(B)参照)。そして、この交換
用カバー15を閉める動作に連動してトナー供給口開閉
手段により封止部材3が容器本体1Aから離間され、粉
体トナー供給口1gが開封される。以上が、トナー供給
容器交換ステップである。
【0089】次に、交換用カバー15の開閉動作に連動
する粉体トナー供給口1gの開閉動作について、図1
0、図11を用いて説明する。なお、図10、図11に
おいて、6はカップリング係合部3cの係止突起3eに
係止して封止部材3を係止する係止手段である係止部
材、57は係止部材6が取り付けられた支持台であり、
この支持台57は回転軸57aを中心に回転可能となる
と共に、付勢部材58により時計方向に付勢されてい
る。なお、59は支持台57を位置決めするストッパー
である。
【0090】60は、回転可能に設けられたコロ63に
よりスライド可能なスライド台、51はスライド台60
の上に設けられた容器チャッキング部材であり、この容
器チャッキング部材51は回動中心51aを中心に回動
可能となると共に、ばね52により反時計回り方向に付
勢されている。なお、53は容器チャッキング部材51
を位置決めするストッパーである。
【0091】ここで、容器本体1Aの底面1Dに設けら
れた移動用凸部である係合凸部1c(図4参照)、容器
チャッキング部材51及びスライド台60によりトナー
供給容器移動部材が構成され、さらに容器チャッキング
部材51、スライド台60及び係止部材6とによりトナ
ー供給口開閉手段が構成される。
【0092】一方、容器チャッキング部材51は、容器
本体1Aの係合凸部1cを係止する係止部51cを有し
ており、トナー供給容器1の装置本体100への挿入に
際して係合凸部1cが図10に示す矢印C方向に進入す
ると、容器チャッキング部材51は、矢印D方向にばね
52に抗しながら回転し、この後、係合凸部1cが係止
部51cに進入すると、ばね52により戻って係合凸部
1cを係止するようになっている。そして、このように
係合凸部1cを係止することにより、スライド台60の
スライドに伴いトナー供給容器1を着脱方向に移動させ
ることができるようになっている。
【0093】54は支持手段(不図示)により、軸線方
向にスライド可能に保持されるスライド軸であり、この
スライド軸54は、付勢部材(不図示)により矢印Aに
示すように支持台57から離れる方向(図10の下方
向)に付勢されると共に、軸ストッパー55によりその
位置が決められている。
【0094】56は、スライド軸54に取り付けられて
いるロック部材であり、このロック部材56はスライド
軸54が矢印Bに示すように支持台57の方向にスライ
ドする際、容器チャッキング部材51のリブ状突起部5
1eと係合し、容器チャッキング部材51をロックする
ためのものである。
【0095】ところで、スライド台60には凸部60a
が形成されており、この凸部60aは揺動軸61aを中
心に揺動する揺動アーム61の一端部に形成された長穴
61bと係合している。ここで、この揺動アーム61
は、付勢部材62により時計方向に付勢されると共にス
トッパー64によりその位置が決められている。また、
この揺動アーム61の他端部には、一端が開口された溝
部61dが形成されている。
【0096】一方、交換用カバー15には閉じられる
際、この溝部61dに進入する凸部15bが設けられて
おり、このように凸部15bが溝部61dに進入するこ
とにより、交換用カバー15の閉鎖動作に連動して揺動
アーム61を付勢部材62に抗して反時計回りに揺動さ
せることができるようになっている。
【0097】また、交換用カバー15には閉じられる
際、スライド軸54の一端部54aに当接する壁部15
aが設けられており、この壁部15aにより交換用カバ
ー15の閉鎖動作に連動してスライド軸54を矢印B方
向にスライドさせることができるようになっている。そ
して、このようにスライド軸54をスライドさせること
により、スライド軸54の他端54bが支持台57の凸
部57bに当接し、これにより支持台57及び係止部材
6が付勢部材58に抗して回転し、これに伴い係止部材
6が封止部材3の係止突起3eを係止するようになって
いる。
【0098】そして、このような構成により、トナー供
給容器1を図9の(C)に示すように装置本体100に
挿入すると、容器本体1に設けられた係合凸部1cは、
図10に示す矢印C方向に進入した後、容器チャッキン
グ部材51の係止部51cに係止され、この状態で新し
いトナー供給容器1は装置本体100に装着される。
【0099】次に、このように新しいトナー供給容器1
を装着した後、交換用カバー15を閉じると、まず交換
用カバー15の壁部15aがスライド軸54の一端部5
4aに当接し、スライド軸54が矢印B方向にスライド
する。そして、この後スライド軸54の他端54bが支
持台57の凸部57bに当接して支持台57及び係止部
材6が付勢部材58に抗して回転し、これに伴い係止部
材6は封止部材3の係止突起3eを係止する。
【0100】また、スライド軸54のロック部材56
は、スライド軸54のスライドに伴って容器チャッキン
グ部材51に向い、容器チャッキング部材51のリブ状
突起部51eと係合する。これにより、容器チャッキン
グ部材51はロックされる。
【0101】さらに、交換用カバー15を所定の位置ま
で閉じると、交換用カバー15の凸部15bが揺動アー
ム61の溝部61dへと進入し、揺動アーム61を付勢
部材62に抗して反時計回りに揺動させる。そして、こ
の揺動アーム61の揺動によりスライド台60は矢印A
方向にスライドし、それに伴い容器チャッキング部材5
1により係合凸部1cを係止されているトナー供給容器
1も同方向にスライドする。
【0102】ここで、この時、封止部材3は係止部材6
により係止されているため、容器本体1Aは封止部材3
から離間し、図11に示すように粉体トナー供給口1g
は開口される。なお、このとき粉体トナー供給部1a
は、図5に示すように装置本体100のホルダー5に、
円環状をなすシール部材7により外周囲を密閉した状態
で保持される。なお、本実施の形態においては、封止部
材3が粉体トナー供給口1gを出たところに保持されて
いるが、これはトナーの凝集性に応じ、トナーの排出を
妨げないために必要なだけ離しておくことができる。こ
れにより、排出口付近での閉塞及びこれに起因する種々
の問題が発生しないようにすることができる。
【0103】一方、トナー供給容器1のトナーが略全量
消費された後、ユーザーが図11の状態から交換用カバ
ー15を開くと、交換用カバー15の凸部15bが揺動
アーム61の壁部61cに当接し、揺動アーム61を時
計回りに揺動させる。これにより、スライド台60は矢
印B方向へとスライドし、トナー供給容器1も同方向へ
スライドする。
【0104】この時、容器チャッキング部材51は、ト
ナー供給容器1の係合凸部1cから時計回り方向に力を
受けるが、ロック部材56が容器チャッキング部材51
を回転方向にロックしているため係合凸部1cが容器チ
ャッキング部材51から脱することはない。これによ
り、粉体トナー供給口1gが封止部材3の鍔部3fに当
接するまでトナー供給容器1はスライドし、粉体トナー
供給口1gは閉口される。
【0105】さらに、交換用カバー15を開くと、スラ
イド軸54は既述したように付勢手段により矢印A方向
に付勢されているため、軸ストッパー55の定める所定
の位置まで移動し、それに伴い係止部材6が時計回りに
回動して封止部材3は係止部材6からの係止を脱し、ま
た、容器チャッキング部材51はロック部材56からの
ロックを脱する。
【0106】この状態に於いて、トナー供給容器1は装
置本体100に対して取り外し可能な状態となり、トナ
ー供給容器1を矢印A方向に引き出せば取り外すことが
できる。なお、矢印A方向に引き出し力を加えるように
すると、容器チャッキング部材51による係合凸部1c
の係止は解除されるようになっている。
【0107】ところで、トナー供給容器1を装置本体1
00へ装着した場合、上述したように封止部材3の係止
突起3eは係止部材6にて係止され、トナー供給容器1
の粉体トナー供給口1gから離脱して保持される。この
とき搬送部材2と封止部材3との回転方向の係合関係は
そのまま保たれている。
【0108】一方、トナー供給容器1の装着時、封止部
材3のカップリング係合部3cは、図5に示すように装
置本体100側のカップリング部材4と係合するように
なっている。ここで、このカップリング部材4は、装置
本体100側に設けられた駆動装置(不図示)の駆動力
を封止部材3に伝達するためのものである。
【0109】図12は、このカップリング部材の詳細形
状を示す図であり、同図の(A)はカップリング部材の
正面図、(B)は背面図、(C)は側面断面図である。
図12において、4aはカップリング部材4の外周面に
形成されたギア部であり、このギア部4aにより装置本
体100側からの駆動を受けるようになっている。
【0110】また、4bはカップリング部材4の中心に
形成された、封止部材3を受け入れるための受入れ孔で
ある。そして、この受入れ孔4bの内周面には、既述し
た封止部材3のスプライン突起3dと係合するための係
合溝4cが形成されると共に、受入れ孔4bのトナー供
給容器1と対向する側の端部には、テーパー状の案内部
4dを設けてある。
【0111】ここで、本実施の形態においては、封止部
材3のスプライン突起3dを4本形成すると共に、カッ
プリング部材4の係合溝4cを12本形成するようにし
ている。そして、このように係合溝4cの数を突起3d
よりも多く形成すると共に案内部4dを設けることによ
り、トナー供給容器装着時、仮にスプライン突起3dと
係合溝4cの位相がずれていても、両者を確実に係合さ
せることができるようになっている。
【0112】なお、この封止部材3の突起3dの数は、
4本に限る訳ではなく、適宜選択できる。また、係合溝
4cの数も、12本に限る訳ではなく、適宜選択でき
る。
【0113】次に、トナーの排出動作を図13を用いて
説明する。
【0114】カップリング部材4は、装置本体100側
のモーター等の駆動源(不図示)からギア等の駆動伝達
手段(不図示)を介して回転駆動を受け、これが係合溝
4cとスプライン突起3dとの係合にて封止部材3へ伝
達され、さらにH字状の係合孔3aとHカット先端2a
との係合にて搬送部材2へと伝達される。なお、本実施
の形態においては、搬送部材2の回転速度は25回転/
分となるように設定した。
【0115】そして、このような搬送部材2の回転によ
り軸部2Aが同図のに示す矢印A方向へ0°〜360
°回転し、これに伴い搬送部材2全体が→→→
→の順に順次回転する。ここで、→にかけて、翼
部2Bが撓みながら、軸部2Aと容器本体1Aの内周下
面の間で形成される空間にもぐり込む形で湾曲する。さ
らに、この翼部2Bは、容器本体1Aの内周下面を擦り
ながら→→と回転する。
【0116】この際、翼部2Bの位相が軸部2Aの軸線
方向に連続的に変化しているため、図14に示すように
翼部2Bの撓みかたが軸部2Aの軸線方向の翼部2B両
端で異なる形で回転する。このことにより、軸部2Aの
軸線方向へのトナー搬送作用が生じ、容器本体1Aの長
手方向(横方向)へのトナー搬送が可能となり、トナー
供給容器1に収納されたトナーは粉体トナー供給口1g
へ向かって搬送された後、粉体トナー供給口1gから排
出落下して装置本体100のトナー受入れ口9から現像
器201へと供給される。なお、粉体トナー供給口1g
を出てトナー受入れ口9へ入るまでの間の部分は、前記
のようにシール部材7にて密閉が保持されているので、
外部へのトナーの漏れや飛散は防止される。
【0117】また、翼部2Bは容器本体1Aの内周下面
に接触するように構成しているため、容器本体1Aのト
ナー量が減少した際もトナーを効果的に搬送することが
でき、結果として排出終了後の容器内の残トナー量を低
減することができる。
【0118】さらに、図13のからに移行する際の
翼部2Bの跳ね上げによっても排出口に向かってトナー
が送られる効果がある。つまり、翼部2Bが容器本体1
Aの内周下面に接触する際の翼部2Bの撓みによるトナ
ー搬送効果に加えて、翼部2Bの跳ね上げによるトナー
搬送効果があるため、より効率的なトナー搬送が可能と
なる。
【0119】また、図13のに示したとおり、軸部2
Aから翼部2Bの先端まで充分な長さを確保すれば、固
まったトナーT1を翼部2Bの弾性によって崩しながら
排出できる。つまり、容器本体1Aの高さが高く、粉体
トナー供給口1gが容器本体1Aの下側に位置するタイ
プの容器にも対応可能となり、形状が限定されないトナ
ー補給容器が作成でき、装置本体100内のスペースを
有効に利用できる。
【0120】なお、封止部材3と装置本体100とが接
触する部分に回転摺動部は存在するが、粉体トナー供給
口1gから離れた位置にあり、直接トナーが接触する部
分でないので、粗大粒子の発生等の種々の問題が発生す
ることはない。また、この回転摺動部の位置は、トナー
の流動性や搬送部材2の搬送能力、トナーの排出速度等
に応じて必要なだけ粉体トナー供給口1aから離すこと
ができる。
【0121】ところで、上記構成のトナー供給容器1を
用いてトナーの排出実験を行なったところ、安定したト
ナー排出性(単位時間当たりのトナー排出量)が得ら
れ、排出終了後の容器内の残トナー量は10gであっ
た。また、搬送部材2の回転初期トルク2kgf・cm
であった。なお、この実験において、搬送部材2は、翼
部2Bに厚さ188μmのマイラーを用い、両面テープ
を用いてABS製の軸部2Aに貼着することで作成し
た。また、容器本体1Aにはトナー1,500gを充填
し、搬送部材2を回転数30回転/分に設定してトナー
排出を行なった。
【0122】また、搬送部材2の回転数を20〜50回
転/分で変動させて排出性の変化を確認した結果、回転
数の上昇と共に単位時間当たりのトナー排出量が増加し
た。このことから、搬送部材2の回転数を制御すること
で、単位時間当たりのトナー排出量をコントロールする
ことが可能であることが判った。
【0123】さらに、トナーが容器本体1A内で固まっ
た場合を想定し、トナーを充填した容器本体1Aをタッ
ピングした後、排出実験を行なった。タッピングは、ト
ナーを充填した容器を、排出を行なう姿勢でタッピング
台に固定し、タッピング台を高さ10mm、振動数2H
zで連続して1000回自由落下させて行なった。
【0124】その結果、トナー排出性、容器内残トナー
量ともタッピングを行なわなかった場合と同様の結果が
得られ、前記構成の搬送部材2及びトナー供給容器1を
用いて、固まったトナーを崩しながら効果的にトナーを
排出できた。ただし、搬送部材2の回転初期トルクは若
干上昇し、5kgf・cm程度となったが、駆動源への
過大な負荷となるレベルではなかった。
【0125】同時に、翼部2Bの軸線方向の位相を変え
ない構成の比較用搬送部材を用いて、1000回タッピ
ングした後の排出実験を行なった。その結果、容器内残
トナー量は500gに増加した。さらに、比較用搬送部
材の回転初期トルクは、翼部2Bの軸線方向の位相を変
えた構成の搬送部材2と比較して上昇し、10kgf・
cm程度となった。
【0126】このことから、翼部2Bの軸線方向の位相
を変えた構成の搬送部材2によるトナー搬送効果及び回
転初期トルク低減効果が確認された。なお、この回転初
期トルク低減効果は、回転トルクは翼部2Bが固まった
トナーに侵入する際(図13のからの間)に極大と
なるが、翼部2Bの軸線方向の位相を変えた構成の搬送
部材2を用いた場合、トナーヘの翼部2Bの侵入のタイ
ミングが軸線方向で異なるために発生する。
【0127】また比較例においては、タッピングによっ
て固まったトナーのために搬送部材2の翼部21が軸部
2Aに巻き付いてしまって、トナーを崩せなくなるよう
な現象も発生する場合があった。これは、例えばタッピ
ング後に図13のの位置から搬送部材2をスタートさ
せた時や、翼部21に薄いものを使用した時に発生頻度
が高かった。しかし、本実施例の場合には軸線方向に対
して翼部21の位相を変化させているため、翼部21の
一部が図13ののような状況になったとしても、別の
部分では図13ののような状況にあるため、上記のよ
うな巻き付き現象が発生することはない。
【0128】さらに装置本体100の使用状況によって
は、比較例において翼部21のクリープ変形の問題も発
生する。すなわち、翼部21が図13のの位置にある
ような状況下で、装置本体100を長期間使用せずその
ままの状態で放置されると、翼部21の材質・厚さと放
置期間にもよるが、翼部21が図13のの形状から図
13のの形状まで復元せずに変形が残ってしまい、ト
ナーの排出に支障をきたす場合があった。
【0129】例えば、翼部21に厚さ188μmのPE
Tを用い、図13のの状態にして40℃/90%の環
境下に1週間放置したところ、翼部21は図13のと
図13のの中間程度までクリープ変形し、その結果タ
ッピングしたトナーを崩すことができなくなってしまっ
た。
【0130】これに対して本実施例の場合には軸線方向
に対して翼部21の位相を変化させているため、翼部2
1の一部が図13ののような状況になったとしても、
別の部分では図13ののような状況にあるため、前記
クリープ変形は翼部21の一部に限られる。
【0131】同じ条件で放置した場合でも、変形部の前
後に変形していない部分があるため、この変形していな
い部分に引っ張られて変形した部分もかなりの程度復元
することができ、結果としてタッピングしたトナーであ
ってもこれを崩して略全量排出することができた。
【0132】以上のように本発明により、翼部の軸部へ
の巻き付きを防止する効果と、長期放置時の翼部の変形
を防止する効果もある。
【0133】一方、図15は、図6に示した搬送部材2
のトナー供給口1aの近傍にスクリュー体2eを追加し
た構成の本実施の形態の第2実施例に係る搬送部材2を
示しており、このようにスクリュー体2eを追加した他
は、第1実施例と同様の構成のトナー供給容器1を用
い、同様の条件でトナー排出実験を行なった。
【0134】その結果、第1実施例のものと比較してさ
らに安定したトナー排出性が得られ、排出終了後の容器
内の残トナー量も10gであった。また、スクリュー体
2eを追加した結果、トナー排出量のバラつきは5〜1
0g/分になり、スクリュー体2eを備えていない第1
実施例のもののトナー排出量のバラつき(10〜20g
/分)に比べてトナー排出量の安定性が向上した。な
お、搬送部材2の回転初期トルク4kgf・cmであっ
た。
【0135】さらに、搬送部材2の回転数を20〜50
回転/分で変動させて排出性の変化を確認した結果、回
転数の上昇と共に単位時間当たりのトナー排出量が増加
した。このことから、搬送部材2の回転数を制御するこ
とで、単位時間当たりのトナー排出量をコントロールす
ることが可能であることがわかる。
【0136】なお、単位時間当たりのトナー排出量は、
事前に容器をタッピングしてトナーを固めた場合でも、
事前に容器を振ってトナーを良くほぐした場合であって
も、排出初期から終了間際まで極めて安定して推移し
た。例えば、搬送部材2を36rpmで回転した場合、
事前のトナーの状態に関わらず、トナー排出量は毎分7
0〜100gの範囲で推移した。特にトナーが良くほぐ
れている際には、流動性の高いトナーが一気に排出口に
殺到して、必要以上の速度でトナーが流出するような所
謂フラッシング現象が起こりがちだが、図16に示した
実施例においてはこのような現象はみられなかった。こ
れは、円筒状のトナー供給部1aの内部にスクリュー体
2eの螺旋形状を少なくとも1周以上配置したことによ
り、たとえ流動性の高いトナーが殺到してもこれを食い
止めることができたものである。
【0137】さらに、トナーを充填したトナー供給容器
1を1000回タッピングした後、排出実験を行なっ
た。その結果、トナー排出性、容器内残トナー量ともタ
ッピングを行なわなかった場合と同様の結果が得られ
た。ただし、この場合も搬送部材2の回転初期トルクは
若干上昇し、8kgf・cm程度となったが、駆動源へ
の過大な負荷となるレベルではなかった。
【0138】図16は、図7に示した搬送部材2の翼部
2Bの一部を切り抜き、窓2Baを設けた構成の本実施
の形態の第3実施例に係る搬送部材2を示しており、こ
のように窓2Baを設けた他は、前記第1実施例と同様
の構成のトナー供給容器1を用い、同様の条件でトナー
排出実験を行なった。
【0139】その結果、トナー排出性、排出終了後の容
器本体1A内の残トナー量とも第1実施例のものと同様
の結果が得られた。タッピングをしなかった場合の搬送
部材2の回転初期トルクは第1実施例のものと同様2k
gf・cmであった。また、1000回タッピングした
後の初期トルクは窓形状無しの場合の5kgf・cmか
ら4kgf・cmとなり、トナーが固まった場合の回転
初期トルクが低減した。
【0140】図17は、図16に示した搬送部材2に図
15に示すようなスクリュー体2eを追加した構成の本
実施の形態の第4実施例に係る搬送部材2を示してお
り、このようにスクリュー体2e及び窓2Baを設けた
他は、第1実施例と同様の構成のトナー供給容器1を用
い、同様の条件でトナー排出実験を行なった。
【0141】その結果、第3実施例のものと比較してさ
らに安定したトナー排出性が得られ、排出終了後の容器
内の残トナー量も第3実施例のものと同等であった。ま
た、タッピングをしなかった場合の回転初期トルクは、
第2実施例のものと同様、4kgf・cmであった。ま
た、1000回タッピングした後の初期トルクは窓形状
無しの場合の8kgf・cmから6kgf・cmに低下
した。
【0142】このように、搬送部材2の軸部2Aに、軸
部2Aの軸線方向に対して位相を連続的に変化させた翼
部2Bを設けることにより、トナー搬送作用がより効果
的となると共に、容器本体内に残存するトナー量を低減
させることができる。さらに、翼部2Bの少なくとも一
箇所以上に窓形状を設けることで回転トルクを低減する
ことができる。
【0143】ところで、第1の実施の形態において、ト
ナーを搬送するよう翼部2Bを軸部2Aに連続的に位相
が変化するようにして設けたが、トナーの流動性を利用
するようにすれば強い搬送能力は必ずしも必須ではな
く、例えば図18(A)に示す、本発明の第2の実施の
形態に係るトナー供給容器2の搬送部材のように軸部2
Aにフィルム状の翼部2B’を、軸部2Aに対し同一位
相で取り付けるようにすれば、トナーはその流動性によ
り排出される。さらに、図18(B)のように、翼部2
B’に窓2B1を設けるようにすれば、搬送部材2の駆
動トルクを低減でき、搬送、搬出性も向上できるのでよ
り好ましい。
【0144】さらに、この翼部2B’を攪拌部材として
搬送部材2の軸部2Aに設けるようにしてもよい。
【0145】図19は、このような攪拌部材として作用
する翼部を備えた搬送部材を有する本発明の第3の実施
の形態に係るトナー供給容器の構造を示すものであり、
同図において、21は軸部2Aに設けられると共に軸部
2Aの回転により粉体トナーを搬送する螺旋状の搬送羽
根である。また、2B2は弾性部材で形成されている翼
部2B’に設けられた切欠き部であり、この切欠き部2
B2により翼部2B’が搬送羽根21のトナー搬送動作
を妨げることのないようにしている。
【0146】なお、同図において、3’は粉体トナー供
給口1gを開閉する封止部材であるキャップであり、本
実施の形態において、搬送部材2はキャップ3’と一体
に回転するようにトナー供給容器1の内部で支持されて
いる。
【0147】そして、このような構成の搬送部材2にお
いて、キャップ3’が開けられ、駆動部から回転駆動が
与えられると、キャップ3’と共に搬送部材2が回転
し、搬送羽根21により矢印A方向にトナーを搬送し、
粉体トナー供給口1gからトナーを排出する。この時、
搬送部材2と一体的に構成された翼部2B’は主として
撹拌部材として動作し、トナー供給容器1に充填された
トナーの状態に応じて、例えばトナーが振動等で高密度
となっている場合は大きく変形し、回転する。
【0148】次に、トナー供給容器1の装置本体100
内部での駆動の伝達方法を図20〜22を用いて説明す
る。
【0149】図20は、トナー供給容器1を装置本体1
00にセットした時の様子を示すものであり、同図にお
いて、23はキャップ3’に駆動部24からの回転力を
伝えるためのチャッキング部材である。ここで、本実施
の形態において、チャッキング部材23は、キャップ
3’の嵌合凸部31をチャッキング部材23の嵌合凹部
23aに嵌合することにより駆動部24からの回転力を
キャップ3’に伝えるようにしている。なお、この嵌合
凸部31は、さらに搬送部材2の軸部2Aの先端部2a
を嵌合しており、これにより搬送部材2はキャップ3’
と一体に回転するようになっている。
【0150】また、同図において、32はキャップ3’
の先端に形成された係止突起であり、この係止突起32
を粉体トナー供給口1gの外周面に形成された係止部3
3に弾性的に係止させることによりキャップ3’が抜け
るのを防ぐようにしている。
【0151】そして、この状態から駆動装置(不図示)
により、トナー供給容器1を図21に示す矢印A方向に
移動させると、キャップ3’の嵌合凸部31が、チャッ
キング部材23の嵌合凹部23aに嵌合する。
【0152】次に、駆動装置(不図示)によりトナー供
給容器1を図22に示す矢印B方向にトナー受け入れ口
9を開放する位置まで移動させる。ここで、このように
トナー供給容器1を移動させると、粉体トナー供給口1
gとの弾性的な係止が解除され、キャップ3’はチャッ
キング部材23と嵌合した図21の位置に固定される。
これにより、トナー供給容器1のみが移動するようにな
り、このトナー供給容器1の移動により、粉体トナー供
給口1gが開封される。
【0153】この後、駆動部24からチャッキング部材
23、キャップ3’を介して回転駆動力が伝達されるこ
とにより搬送部材2が回転し、この搬送部材2の回転に
伴う搬送羽根21及び翼部2B’の回転により矢印A方
向にトナーが搬送され、粉体トナー供給口1gからトナ
ーが排出される。そして、この粉体トナー供給口1gか
ら排出されたトナーは、トナー受け入れ口9から矢印C
方向に排出され、装置本体100の現像器201に供給
される。
【0154】ここで、このように翼部2B’を主として
攪拌部材として動作させることにより、長期間の保管や
輸送時の振動及び高温高湿の環境により、収納されたト
ナーが凝固してしまったような場合であっても、トナー
は充分に流動性を付与された状態で搬送部材2の搬送羽
根21に供給されるようになり、トナーが搬送部材2に
付着・固化して一緒に回ってしまって搬送能力の低下す
るようなことが防止される。
【0155】さらに、図23に示すように翼部2B’の
移動端にギザギザ部2B3を形成すれば、初期状態で搬
送羽根21内に存在するトナーに対しても、翼部2B’
が回転して図中下側へ行った時にこれを撹拌する作用が
あるので好ましい。
【0156】また、翼部2B’を、その全長(軸部2A
の軸線方向)にわたって一体に形成することにより、搬
送部材2以外のトナーがくずれ残ってしまう状態(トナ
ーのブリッジ)を解消する効果がある。さらに、翼部2
B’の、軸部2Aから先端までの長さを全長にわたって
略同一にすることにより、1点でのトナー供給容器1内
部との接触圧が弱くなるのでトナーが固まって粒状にな
る粗粒を防止することができる。なお、翼部2B’の、
軸部2Aから先端までの長さを全長にわたって同一でな
いようにすれば、各点でのトナー供給容器1内部との接
触圧が変化し、ブリッジを防止する効果がある。
【0157】なお本発明は、既述した第1の実施の形態
に限定されるものではない。
【0158】例えば、封止部材3の離脱方法は上記した
ように封止部材3を係止固定して容器本体1Aを移動し
ても、逆に容器本体1Aを固定して封止部材3を移動す
るようにしても構わない。ただし、封止部材3には前記
のとおり装置本体100側から回転駆動力が与えられる
ため、もし封止部材3を移動するとその部分の機構が複
雑となり、安定性にも欠けるおそれがあり、封止部材3
を固定するほうがより好ましい。
【0159】また、搬送部材2の回転速度も必要とされ
るトナーの搬送量に応じて任意に設定して良いのはもち
ろんだが、速すぎると装置本体100側の駆動源や駆動
伝達機構の負荷が増大し、遅すぎるとトナーを充分に搬
送することができない。好ましくは3〜100回転/
分、より好ましくは5〜50回転/分、最も好ましくは
8〜20回転/分に設定するのが良い。
【0160】さらに、容器本体1Aの形状も、スペース
を有効に使うことができるならば、どのような形状であ
ってもよく、トナー容器の大きさ、容量も任意に設定で
きる。仮に大容量の容器とし、トナー充填量を例えば2
kg程度としても、回転駆動するのは搬送部材2のみで
あるため、回転トルクは2〜3kgf・cmのレベルで
済む。また、封止部材3は粉体トナー供給口1gに圧入
嵌合するようにしたが、シール部材を用いて封止するよ
うにしてもよく、容器本体1Aと封止部材3に対応する
ネジ部を設けてネジ込んで密閉するようにしても良い。
【0161】さらに、本発明では、例えば交換用カバー
15及びそのヒンジ部18を図24に示す様な位置に設
けることもできる。
【0162】次に、このような位置に設けられた交換用
カバーにより粉体トナー供給口1gを開閉する構成を図
24、図25を用いて説明する。ここで、図24は交換
用カバー15が開いた状態、図25は交換用カバー15
が閉じている状態を示す図である。なお、図中の符号で
図10と同じものは説明を省略する。
【0163】図24、図25において、19はトナー受
け入れ口9を回動中心とするトナー供給容器保持部材で
あり、トナー供給容器1は、交換時、このトナー供給容
器保持部材19に装着されるようになっている。また、
20は、容器本体1Aに設けられた係合凸部1cを係合
する係合溝20aを備えたガイド部材であり、このガイ
ド部材20は装置本体100に固定されている。また、
25は交換用カバー15とトナー供給容器保持部材19
とを連結部25a,25bにより連結するリンク25で
あり、このリンク25により、交換用カバー15を閉じ
るとトナー供給容器保持部材19は図25に示す位置へ
と回動するようになっている。
【0164】そして、このような構成により、交換時、
新しいトナー供給容器1をトナー供給容器保持部材19
上に装着した後、交換用カバー15を閉じると、トナー
供給容器保持部材19はリンク25により、図25に示
す位置へと回動する。さらに、このトナー供給容器保持
部材19の回動に伴い容器本体1Aも回動し、容器本体
1Aに設けられた係合凸部1cは図24に示すように、
1c→1c′→1c″の軌道を通る。ここで、この容器
本体1Aの回動に伴い、封止部材3も時計回りに回動
し、係合凸部1cが1c′に達した位置において、封止
部材3の係止突起3eは係止部材6に係止された状態と
なる。
【0165】そして、封止部材3が係止部材6に係止し
た後、さらに交換用カバー15を閉じると、係合凸部1
cはガイド部材20の係合溝20aへと進入し、係合溝
20aの壁部20bに沿ってトナー供給容器保持部材1
9の回動中心から遠ざかる方向へ移動する。これによ
り、容器本体1Aは係止部材6に係止されている封止部
材から離間し、粉体トナー供給口1gは図25に示すよ
うに開口される。
【0166】一方、トナー供給容器1内のトナーが略全
量消費された後、ユーザーが図25の状態から交換用カ
バー15を開くと、容器本体1Aの係合凸部1cはガイ
ド部材20の壁部20cに沿って移動する。そして、こ
の係合凸部1cの移動に伴い、容器本体1Aは粉体トナ
ー供給口1gが封止部材3の鍔部3fに当接するまで移
動し、粉体トナー供給口1gは閉口される。
【0167】ここで、このように構成することにより、
第1の実施の形態で挙げた全ての効果が得られるだけで
なく、第1の実施の形態に比べトナー供給口開閉手段が
簡易な構成であるため、組み立て性が良く、またコスト
的にも有利である。
【0168】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、搬
送部材の軸部に翼部を、軸部の軸線方向に対して連続的
に位相が変化するようにして設けると共に翼部がトナー
供給容器の内周下面に接触するようにすることにより、
トナーを良好に搬送することができると共に残存トナー
量を低減させることができる。
【0169】また、搬送部材に攪拌部材として翼部を設
け、トナーを翼部で撹拌した後、搬送体にてトナーを搬
送することにより、トナーを良好に搬送することができ
る共に搬送部材にトナーが付着・固化して搬送能力が低
下するのを防止することができる。
【0170】さらに、搬送部材を、粉体トナー供給部の
中心と軸部の軸線が略一致した状態で粉体トナー供給部
に延在するようにすることにより、軸受けシール機構が
不要となり、組み立て性を良くすることができる。
【0171】またさらに、翼部を弾性体とすると共に翼
部の少なくとも一箇所以上に窓形状を設けることによ
り、回転トルクを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトナー供給容器が装着される電子
写真画像形成装置の一例である電子写真複写装置の構成
を示す図。
【図2】上記電子写真複写装置の斜視図。
【図3】上記電子写真複写装置のトナー供給容器交換用
カバーを開いてトナー供給容器を電子写真複写装置に装
着する様子を示す図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るトナー供給容
器の、(A)は正面部分断面図、(B)は側面図、
(C)は側面断面図。
【図5】上記トナー供給容器が画像形成装置本体に装着
され、開封(開口)された状態の正面断面図。
【図6】上記実施の形態の第1実施例に係るトナー供給
容器の搬送部材の構造を示す斜視図。
【図7】上記第1実施例に係る搬送部材の組立例を示す
図。
【図8】上記トナー供給容器の封止部材の、(A)は正
面図、(B)は(A)のA矢示図、(C)は(A)のB
矢示図、(D)は正面断面図。
【図9】上記電子写真複写装置の、(A)は側面図、
(B)は正面図、(C)はトナー供給容器交換用カバー
を開いた様子を示す平面図。
【図10】上記電子写真複写装置の交換用カバーが開い
ている時のトナー供給口開閉手段等の状態を示す図。
【図11】上記電子写真複写装置の交換用カバーが閉じ
ている時のトナー供給口開閉手段等の状態を示す図。
【図12】上記電子写真複写装置のカップリング部材
の、(A)は正面図、(B)は背面図、(C)は側面断
面図。
【図13】本実施の形態に係るトナー供給容器のトナー
排出動作を示す容器断面図。
【図14】本実施の形態に係るトナー供給容器のトナー
排出原理を示す容器の斜視図。
【図15】本実施の形態の第2実施例に係る搬送部材の
構造を示す図。
【図16】本実施の形態の第3実施例に係る搬送部材の
構造を示す図。
【図17】本実施の形態の第4実施例に係る搬送部材の
構造を示す図。
【図18】(A)は本発明の第2の実施の形態に係るト
ナー供給容器の搬送部材の正面図、(B)は窓を備えた
(A)の搬送部材の正面図。
【図19】本発明の第3の実施の形態に係るトナー供給
容器の構成を示す断面図。
【図20】上記第3の実施の形態に係るトナー供給容器
を装置本体にセットした時の様子を示す要部断面図。
【図21】上記トナー供給容器のキャップがチャッキン
グ部材に嵌合した時の様子を示す要部断面図。
【図22】上記トナー供給容器のトナー供給口が開封し
た時の様子を示す要部断面図。
【図23】翼部の移動端にギザギザ部が形成された搬送
部材を有する上記トナー供給容器の構成を示す断面図。
【図24】上記電子写真複写装置の交換用カバーが開い
ている時の他の構成に係るトナー供給口開閉手段等の状
態を示す図。
【図25】上記電子写真複写装置の交換用カバーが閉じ
ている時の他の構成に係るトナー供給口開閉手段等の状
態を示す図。
【符号の説明】
1 トナー供給容器 1a 粉体トナー供給部 1g 粉体トナー供給口 1A 容器本体 2 搬送部材 2A 軸部 2B,2B’ 翼部 2Ba,2B1 窓 2B2 切欠き部 2C 延在部分 3 封止部材 3a 係合孔 3b 封止部 3b1 嵌合部 3c カップリング係合部 3d スプライン突起 3e 係止突起 4 カップリング部材 6 係止部材 9 トナー受け入れ口 15 交換用カバー 18 ヒンジ部 21 搬送羽根 51 容器チャッキング部材 60 スライド台 100 装置本体 201 現像器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 昌平 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真画像形成装置本体に装着された
    際に、前記電子写真画像形成装置本体に取り付けられた
    被供給部に粉体トナーを供給するためのトナー供給容器
    において、 前記粉体トナーを収納するための粉体トナー収納部と、
    前記粉体トナー収納部内に収納されている粉体トナーを
    前記被供給部に供給するための粉体トナー供給部とを備
    えた粉体トナー供給容器本体と、 前記電子写真画像形成装置本体からの駆動力により回転
    させられる軸部と、前記軸部に該軸部の軸線方向に対し
    て連続的に位相が変化するようにして設けられ、前記軸
    部の回転により前記粉体トナーを前記トナーを前記粉体
    トナー供給部の一端部に設けられた粉体トナー供給口の
    方向へ搬送するための翼部とを備えた搬送部材と、 前記粉体トナー供給口を開封可能に封止するための封止
    部材と、 を有することを特徴とするトナー供給容器。
  2. 【請求項2】 前記搬送部材は、剛体の前記軸部の軸線
    方向に対して位相が変化するようにして該軸部に設けら
    れた複数の突起に、可撓性を有するシート状の前記翼部
    に設けられた複数の孔を挿入して構成したものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のトナー供給容器。
  3. 【請求項3】 前記搬送部材は、剛体の前記軸部の軸線
    方向に対して連続的に位相が変化するようにして該軸部
    に設けられた取り付け面に、可撓性を有するシート状の
    前記翼部を固着して構成したものであることを特徴とす
    る請求項1記載のトナー供給容器。
  4. 【請求項4】 前記翼部は、トナー搬送の際、前記粉体
    トナー収納部の内周下面に接触するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のトナー供給容器。
  5. 【請求項5】 前記翼部は、両側端の前記軸部の軸線方
    向における位相角差が約30度以上約90度以下となる
    ように前記軸部に固着されていることを特徴とする請求
    項1又は2記載のトナー供給容器。
  6. 【請求項6】 前記翼部は、前記軸線方向にわたって一
    体であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに
    記載のトナー供給容器。
  7. 【請求項7】 前記翼部の前記軸部から先端までの長さ
    が、前記軸線方向にわたって略同一であることを特徴と
    する請求項1乃至6のいずれかに記載のトナー供給容
    器。
  8. 【請求項8】 前記翼部の少なくとも一箇所以上に窓形
    状を設けたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか
    に記載のトナー供給容器。
  9. 【請求項9】 前記搬送部材は、前記トナー供給口の中
    心と前記軸部の軸線が略一致した状態で前記トナー供給
    口に延在していることを特徴とする請求項1記載のトナ
    ー供給容器。
  10. 【請求項10】 前記搬送部材は、剛体の前記軸部の軸
    線方向に対して位相が変化するようにして該軸部に設け
    られた複数の突起に、可撓性を有するシート状の前記翼
    部に設けられた複数の孔を挿入して構成したものである
    ことを特徴とする請求項9記載のトナー供給容器。
  11. 【請求項11】 電子写真画像形成装置本体に装着され
    た際に、前記電子写真画像形成装置本体に取り付けられ
    た被供給部に粉体トナーを供給するためのトナー供給容
    器において、 前記粉体トナーを収納するための粉体トナー収納部と、
    前記粉体トナー収納部内に収納されている粉体トナーを
    前記被供給部に供給するための粉体トナー供給部とを備
    えた粉体トナー供給容器本体と、 前記電子写真画像形成装置本体からの駆動力により回転
    させられる軸部と、前記軸部に該軸部の軸線方向に対し
    て連続的に位相が変化するようにして設けられ、前記軸
    部の回転により前記トナーを攪拌する翼と、前記軸部に
    設けられ前記軸部の回転により前記粉体トナーを前記粉
    体トナー供給部の一端部に設けられた粉体トナー供給口
    の方向へ搬送するための螺旋形状の搬送体とを備えた搬
    送部材と、 を有することを特徴とするトナー供給容器。
  12. 【請求項12】 前記翼部が樹脂等の弾性体部材で構成
    されていることを特徴とする請求項11記載のトナー供
    給容器。
  13. 【請求項13】 前記翼部は、トナー搬送の際、前記粉
    体トナー収納部の内周下面に接触するように構成されて
    いることを特徴とする請求項11又は12記載のトナー
    供給容器。
  14. 【請求項14】 前記翼部は、前記軸部の軸線方向にわ
    たって一体であることを特徴とする請求項11乃至13
    のいずれかに記載のトナー供給容器。
  15. 【請求項15】 前記翼部の前記軸部から先端までの長
    さが、前記軸線方向にわたって略同一であることを特徴
    とする請求項11乃至14のいずれかに記載のトナー供
    給容器。
  16. 【請求項16】 前記翼部の前記軸部から先端までの長
    さが、前記軸線方向にわたって同一でないことを特徴と
    する請求項11乃至14のいずれかに記載のトナー供給
    容器。
  17. 【請求項17】 前記翼部には、前記螺旋状の搬送体と
    の接触を防ぐための複数の切欠き部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項11乃至16のいずれかに記載の
    トナー供給容器。
  18. 【請求項18】 前記翼部の先端に、ギザギザ部分を形
    成したことを特徴とする請求項11乃至17のいずれか
    に記載のトナー供給容器。
  19. 【請求項19】 前記搬送部材は、前記トナー供給口の
    中心と前記軸部の軸線が略一致した状態で前記トナー供
    給口に延在していることを特徴とする請求項11記載の
    トナー供給容器。
  20. 【請求項20】 前記搬送部材の螺旋形状の搬送体の、
    前記軸部の軸線を中心とした1周以上の螺旋形状部が、
    前記粉体トナー供給部内に延在していることを特徴とす
    る請求項11記載のトナー供給容器。
  21. 【請求項21】 電子写真画像形成装置本体に取り付け
    られた被供給部に供給するための粉体トナーを収納する
    粉体トナー収納部と、前記粉体トナー収納部内に収納さ
    れている粉体トナーを前記被供給部に供給するための粉
    体トナー供給部とを備えた粉体トナー供給容器本体を有
    するトナー補給容器に用いられる搬送部材であって、 前記電子写真画像形成装置本体からの駆動力により回転
    させられる軸部と、 前記軸部に該軸部の軸線方向に対して連続的に位相が変
    化するようにして設けられ、前記軸部の回転により前記
    トナーを攪拌する翼と、 前記軸部に設けられ、前記軸部の回転により前記粉体ト
    ナーを前記粉体トナー供給部の一端部に設けられた粉体
    トナー供給口の方向へ搬送するための螺旋形状の搬送体
    と、 を有することを特徴とする搬送部材。
  22. 【請求項22】 前記翼部が弾性部材で構成されている
    ことを特徴とする請求項21記載の搬送部材。
  23. 【請求項23】 前記トナー供給容器に用いられて粉体
    トナーを搬送する際に、前記翼部が前記粉体トナー収納
    部の内周下面に接触するように構成されていることを特
    徴とする請求項21記載の搬送部材。
  24. 【請求項24】 前記翼部は、前記軸部の軸線方向にわ
    たって一体であることを特徴とする請求項21乃至23
    のいずれかに記載の搬送部材。
  25. 【請求項25】 前記翼部の前記軸部から先端までの長
    さが、前記軸線方向にわたって略同一であることを特徴
    とする請求項21乃至24のいずれかに記載の搬送部
    材。
  26. 【請求項26】 前記翼部の前記軸部から先端までの長
    さが、前記軸線方向にわたって同一でないことを特徴と
    する請求項21乃至24のいずれかに記載の搬送部材。
  27. 【請求項27】 前記翼部には、前記螺旋状の搬送体と
    の接触を防ぐための複数の切欠き部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項21乃至26のいずれかに記載の
    搬送部材。
  28. 【請求項28】 前記翼部の先端に、ギザギザ部分を形
    成したことを特徴とする請求項21乃至27のいずれか
    に記載の搬送部材。
  29. 【請求項29】 前記搬送部材は、前記トナー供給口の
    中心と前記軸部の軸線が略一致した状態で前記トナー供
    給口に延在していることを特徴とする請求項21記載の
    搬送部材。
  30. 【請求項30】 前記搬送部材の螺旋形状の搬送体の、
    前記軸部の軸線を中心とした1周以上の螺旋形状部が、
    前記粉体トナー供給部内に延在していることを特徴とす
    る請求項21記載の搬送部材。
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