JP4712619B2 - アイスクリーム類 - Google Patents
アイスクリーム類 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4712619B2 JP4712619B2 JP2006161432A JP2006161432A JP4712619B2 JP 4712619 B2 JP4712619 B2 JP 4712619B2 JP 2006161432 A JP2006161432 A JP 2006161432A JP 2006161432 A JP2006161432 A JP 2006161432A JP 4712619 B2 JP4712619 B2 JP 4712619B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- complex
- egg yolk
- ice
- ice cream
- plant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Confectionery (AREA)
Description
(1)植物ステロールと卵黄リポ蛋白質との複合体をアイスクリーム類全体に対して0.05〜10質量%、並びに、グアーガム、ローカストビーンガム、カラギーナン及びペクチンから選ばれる一種又は二種以上をアイスクリーム類全体に対して0.05〜3質量%配合してなるアイスクリーム類。
(2)前記複合体の植物ステロール類と卵黄リポ蛋白質との構成比が、卵黄リポ蛋白質1部に対して植物ステロール類5〜232部である(1)記載のアイスクリーム類、である。
まず、卵黄液5g(卵黄固形分2.5g、卵黄固形分中の卵黄リポ蛋白質約2g)に清水95gを加え、均質機(日音医理科器機製作所社製、ヒスコトロン)で2000rpmで1分間攪拌して卵黄希釈液を調製した。次に5000rpmで攪拌しながら植物ステロール(遊離体97.8%、エステル体2.2%、平均粒子径約3μm)2.5gを添加し、さらに10000rpmで5分間攪拌し、植物ステロールと卵黄リポ蛋白質とから形成された複合体の分散液を得た(調製例1−1)。
鶏卵を工業的に割卵して得られた卵黄液(固形分45%)と清水の量と植物ステロールの量を表3の通りに変更して、植物ステロール類と卵黄リポ蛋白質の複合体の分散液を調製し、この分散液の分散性から、植物ステロール類と卵黄リポ蛋白質との好ましい構成比を検討した。
清水7.5kgに殺菌卵黄(固形分45%、キユーピー(株)製)0.5kgを加え、均質機(日音医理科器機製作所社製、ヒスコトロン)で2000rpm、1分間攪拌して卵黄希釈液を調製した後、50℃に加温し、次に5000rpmで攪拌及び真空度350mmHgで脱気しながら植物ステロール(調製例1と同じもの)2kgを除々に添加し、添加し終えたところで、さらに同回転数で30分間攪拌して植物ステロールと卵黄リポ蛋白質の複合体(殺菌卵黄使用)の分散液を得た。なお、得られた分散液中の複合体の構成比は、卵黄固形分1部に対し植物ステロール8.9部であり、卵黄リポ蛋白質1部に対し植物ステロール11.1である。
清水17.5kgに殺菌卵黄(固形分45%、キユーピー(株)製)0.5kgを加え、均質機(日音医理科器機製作所社製、ヒスコトロン)で2000rpm、1分間攪拌して卵黄希釈液を調製した後、50℃に加温し、次に5000rpmで攪拌及び真空度350mmHgで脱気しながら植物ステロール(調製例1と同じもの)2kgを除々に添加し、添加し終えたところで、さらに同回転数で30分間攪拌して植物ステロールと卵黄リポ蛋白質の複合体の分散液を得た。得られた複合体の分散液を噴霧乾燥機を用いて、送風温度170℃、排風温度70〜75℃の条件で乾燥し、乾燥複合体(殺菌卵黄使用)を得た。なお、複合体の構成比は、卵黄固形分1部に対し植物ステロール8.9部であり、卵黄リポ蛋白質1部に対し植物ステロール11.1部であった。
下記の配合のラクトアイスを調製した。つまり、均質機(プライミクス社製、TKホモミクサー)に、脱脂粉乳、グラニュー糖、精製ヤシ油、コーンシロップ、乳化材、乾燥複合体(調製例4で得られたもの)、清水、及び予め清水の一部を用いて溶いておいたグアーガムを投入し10000rpmで6分間攪拌を行った。次いで、高圧ホモゲナイザーにかけ、150kgf/cm2で均質化し、68℃で30分間殺菌を行い香料を添加してアイスクリームミックスを得た。得られたアイスクリームミックスを冷却し、5℃で一晩エージングした後、アイスクリーマー((株)エフ・エム・アイ社製、FRIGOMAT)に投入し、−5℃で5分間フリージングを行い、直径7.0cm、高さ3.0cmの円柱型のプリンカップに、90mLずつ充填し、−18℃に冷却して硬化させて、ラクトアイスを得た。なお、植物ステロール類と卵黄リポ蛋白質との複合体の配合量はラクトアイスに対し1%であり、増粘多糖類の配合量はラクトアイスに対して、0.5%であった。
脱脂粉乳 300g
グラニュー糖 450g
精製ヤシ油 240g
コーンシロップ 150g
乳化材 30g
グアーガム 15g
乾燥複合体(調製例4) 30g
清水 1770g
香料 15g
実施例1において、グアーガムをローカストビーンガムに代えた他は、実施例1と同じ配合と製法でラクトアイスを得た。なお、植物ステロール類と卵黄リポ蛋白質との複合体の配合量はラクトアイスに対し1%であり、増粘多糖類の配合量はラクトアイスに対して、0.5%であった。
実施例1において、グアーガム15gを、ローカストビーンガム7gとカラギーナン8gに代えた他は、実施例1と同じ配合と製法でラクトアイスを得た。なお、植物ステロール類と卵黄リポ蛋白質との複合体の配合量はラクトアイスに対し1%であり、増粘多糖類の配合量はラクトアイスに対して、0.5%であった。
実施例1において、乾燥複合体にかえて複合体の原料である植物ステロール(調製例1とおなじもの)を配合した他は、実施例1と同じ配合と製法でラクトアイスを得た。なお、植物ステロールの配合量を実施例1とあわせるため、植物ステロールを27g配合した。
実施例1においてグアーガムを配合しない他は、実施例1と同じ配合と製法でラクトアイスを得た。
実施例1において、乾燥複合体を配合しない他は、実施例1と同じ配合と製法でラクトアイスを得た。
実施例1〜3及び比較例1〜3において得られたラクトアイスについて溶け難さを評価した。評価試験は、ラクトアイスをプリンカップから取り出し、11メッシュ相当のふるいに置き24℃の室温にて保管し、40分後、70分後の各ラクトアイスの形状を観察することにより行った。結果を表4に示す。
なお、表中の記号は、+:ラクトアイスの角がなくなって丸みを帯びてきているが、プリンカップの形状がほぼ維持されている、++:ラクトアイスが半球状になっておりプリンカップの形状をとどめていない、+++:完全に溶けている、である。
下記配合のアイスクリームを調製した。つまり、均質機(プライミクス社製、TKホモミクサー)に、生クリーム、脱脂粉乳、グラニュー糖、無塩バター、コーンシロップ、乳化材、乾燥複合体(調製例4で得られたもの)、清水、及び予め清水の一部を用いて溶いておいたカラギーナンを投入し10000rpmで6分間攪拌を行った。次いで、高圧ホモゲナイザーにかけ、150kgf/cm2で均質化し、68℃で30分間殺菌を行い香料を添加してアイスクリームミックスを得た。得られたアイスクリームミックスを冷却し、5℃で一晩エージングした後、アイスクリーマー((株)エフ・エム・アイ社製、FRIGOMAT)に投入し、−5℃で5分間フリージングを行い、直径7.0cm、高さ3.0cmの円柱型のプリンカップに、90mLずつ充填し、−18℃に冷却して硬化させて、アイスクリームを得た。なお、植物ステロール類と卵黄リポ蛋白質との複合体の配合量は、アイスクリームに対し1%であり、増粘多糖類の配合量は、アイスクリームに対して、0.5%であった。
生クリーム 400g
脱脂粉乳 270g
グラニュー糖 390g
無塩バター 240g
コーンシロップ 150g
乳化材 30g
カラギーナン 15g
乾燥複合体(調製例4) 30g
清水 1460g
香料 15g
下記配合のアイスミルクを調製した。つまり、均質機(プライミクス社製、TKホモミクサー)に、生クリーム、脱脂粉乳、グラニュー糖、無塩バター、コーンシロップ、乳化材、複合体分散液(調製例3で得られたもの)、清水、及び予め清水の一部を用いて溶いておいたペクチンを投入し10000rpmで6分間攪拌を行った。次いで、高圧ホモゲナイザーにかけ、150kgf/cm2で均質化し、68℃で30分間殺菌を行い香料を添加してアイスクリームミックスを得た。得られたアイスクリームミックスを冷却し、5℃で一晩エージングした後、アイスクリーマー((株)エフ・エム・アイ社製、FRIGOMAT)に投入し、−5℃で5分間フリージングを行い、直径7.0cm、高さ3.0cmの円柱型のプリンカップに、90mLずつ充填し、−18℃に冷却して硬化させて、アイスミルクを得た。なお、植物ステロール類と卵黄リポ蛋白質との複合体の配合量は、アイスミルクに対し1%であり、増粘多糖類の配合量は、アイスミルクに対して、0.5%であった。
生クリーム 100g
脱脂粉乳 270g
グラニュー糖 390g
無塩バター 180g
コーンシロップ 150g
乳化材 30g
ペクチン 15g
複合体分散液(調製例3) 120g
清水 1730g
香料 15g
Claims (2)
- 植物ステロールと卵黄リポ蛋白質との複合体をアイスクリーム類全体に対して0.05〜10質量%、並びに、グアーガム、ローカストビーンガム、カラギーナン及びペクチンから選ばれる一種又は二種以上をアイスクリーム類全体に対して0.05〜3質量%配合してなることを特徴とするアイスクリーム類。
- 前記複合体の植物ステロール類と卵黄リポ蛋白質との構成比が、卵黄リポ蛋白質1部に対して植物ステロール類5〜232部である請求項1記載のアイスクリーム類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006161432A JP4712619B2 (ja) | 2006-06-09 | 2006-06-09 | アイスクリーム類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006161432A JP4712619B2 (ja) | 2006-06-09 | 2006-06-09 | アイスクリーム類 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007325570A JP2007325570A (ja) | 2007-12-20 |
JP4712619B2 true JP4712619B2 (ja) | 2011-06-29 |
Family
ID=38926512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006161432A Expired - Fee Related JP4712619B2 (ja) | 2006-06-09 | 2006-06-09 | アイスクリーム類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4712619B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2545013C1 (ru) * | 2013-12-27 | 2015-03-27 | Олег Иванович Квасенков | Способ производства мороженого сливочного крем-брюле (варианты) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2545592C1 (ru) * | 2014-01-27 | 2015-04-10 | Олег Иванович Квасенков | Способ производства сливочно-кофейного мороженого (варианты) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01108943A (ja) * | 1987-10-21 | 1989-04-26 | Q P Corp | アイスクリーム用品質改良材 |
JPH02145152A (ja) * | 1988-11-28 | 1990-06-04 | Takeda Chem Ind Ltd | アイスクリーム類用品質改良剤およびアイスクリーム類 |
WO2005041692A1 (ja) * | 2003-10-31 | 2005-05-12 | Q.P. Corporation | 複合体 |
-
2006
- 2006-06-09 JP JP2006161432A patent/JP4712619B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01108943A (ja) * | 1987-10-21 | 1989-04-26 | Q P Corp | アイスクリーム用品質改良材 |
JPH02145152A (ja) * | 1988-11-28 | 1990-06-04 | Takeda Chem Ind Ltd | アイスクリーム類用品質改良剤およびアイスクリーム類 |
WO2005041692A1 (ja) * | 2003-10-31 | 2005-05-12 | Q.P. Corporation | 複合体 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2545013C1 (ru) * | 2013-12-27 | 2015-03-27 | Олег Иванович Квасенков | Способ производства мороженого сливочного крем-брюле (варианты) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007325570A (ja) | 2007-12-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4789677B2 (ja) | 冷凍ソース又は冷凍スープ | |
JP2647219B2 (ja) | クリーム代替成分および食品 | |
JP4562717B2 (ja) | 殺菌加工液卵白及びこれを用いた卵製品 | |
CN111479469A (zh) | 乳制品及工艺 | |
JP3103481B2 (ja) | 油脂乳化組成物及びその製造方法 | |
WO2011021687A1 (ja) | アイスクリーム類 | |
JP2013070679A (ja) | 冷菓用安定剤及び冷菓 | |
JP4712619B2 (ja) | アイスクリーム類 | |
JP4632988B2 (ja) | 油脂食品 | |
JP4789692B2 (ja) | レトルトソース又はレトルトスープ | |
JP4859680B2 (ja) | パスタソース | |
JP6871466B2 (ja) | アイスクリーム様乳化組成物 | |
JP4717784B2 (ja) | 冷菓用安定剤及びそれを含有する冷菓 | |
JP2007259832A (ja) | コーヒーホワイトナー及びその製造方法 | |
JP2008104413A (ja) | 殺菌加工液全卵及びこれを用いた卵製品 | |
JP2008220288A (ja) | レトルトがゆ | |
JP6774216B2 (ja) | 食用起泡性クリーム及び食用ホイップドクリーム | |
JP2007259827A (ja) | 粉末状或いは顆粒状の飲料 | |
JP2008220271A (ja) | ゼリー状食品 | |
JP2008220285A (ja) | レトルトがゆ | |
JP2007259825A (ja) | 粉末状又は顆粒状食品組成物 | |
JP2008072943A (ja) | 油中水型乳化食品 | |
JP2017212898A (ja) | シュー用改良材、及び、シュー用油脂組成物 | |
JP4408871B2 (ja) | 顆粒状食品組成物の製造方法 | |
JP6774215B2 (ja) | 食用起泡性クリーム及び食用ホイップドクリーム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090415 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100715 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100831 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101029 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110322 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110323 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |