JP4712314B2 - エレベータ設備に保護帯域を形成するためのバッファを備えたエレベータ設備および保護帯域形成方法 - Google Patents

エレベータ設備に保護帯域を形成するためのバッファを備えたエレベータ設備および保護帯域形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4712314B2
JP4712314B2 JP2004138437A JP2004138437A JP4712314B2 JP 4712314 B2 JP4712314 B2 JP 4712314B2 JP 2004138437 A JP2004138437 A JP 2004138437A JP 2004138437 A JP2004138437 A JP 2004138437A JP 4712314 B2 JP4712314 B2 JP 4712314B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elevator car
counterweight
elevator
buffer
movable means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004138437A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004352506A (ja
Inventor
マルセル・フーバー
ヨハンネス・コツヘル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inventio AG
Original Assignee
Inventio AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inventio AG filed Critical Inventio AG
Publication of JP2004352506A publication Critical patent/JP2004352506A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4712314B2 publication Critical patent/JP4712314B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/28Buffer-stops for cars, cages, or skips
    • B66B5/288Buffer-stops for cars, cages, or skips with maintenance features
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/0043Devices enhancing safety during maintenance
    • B66B5/005Safety of maintenance personnel

Landscapes

  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Emergency Lowering Means (AREA)
  • Escalators And Moving Walkways (AREA)
  • Floor Finish (AREA)
  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)
  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Description

本発明の主題は、保護帯域を形成するためのバッファを備えたエレベータ設備であり、本発明のもう一つの主題は保護帯域を形成する方法である。
エレベータ設備には、通常、1つまたは複数のバッファが設けられている。これらのバッファは、エレベータかごが所定の昇降路を通過した後、エレベータシャフトの最下停止位置より下方へオーバーランしたり、エレベータシャフトの最上停止位置より上方へオーバーランした場合にこれを停止させるために、エレベータシャフトのシャフト床に設けられる。このバッファは通常、エレベータかごおよび/またはカウンタウエイトの下に納められる。
最後に所定の昇降路を通過後、エレベータシャフトの最上停止位置より上方へオーバーランするのを防ぐために、バッファをエレベータかごより上のシャフトヘッドに設けることもできる。このようなバッファは、エレベータかごの真下または真上のシャフト床およびシャフトヘッドに設けなければならないため、結果として特定のスペースが必要となる。従って、シャフトヘッドまたはシャフト床は、条件付きでしか他の目的で利用することができない。シャフトピットの無いエレベータ設備の場合は、エレベータかごの下にはほとんどスペースがないためこのようなバッファの標準的な配置は不可能である。
エレベータシャフト、カウンタウエイトを備えた垂直に移動可能なエレベータかご、およびバッファを有するエレベータ設備は、国際公開第00/64798−A1号パンフレットに記載されている。該特許文献では、バッファはエレベータかごの下ではなくシャフト床のエレベータかご付近に配置されている。該エレベータかごは、オーバーラン状態が発生した場合、つまりエレベータかごが最下階層の最下停止位置より下方に行く場合に、バッファに衝突するブラケットを備える。これにより、エレベータかごが制動され、シャフト床からわずか上方の距離で停止する。エレベータかごの最上停止位置より上方へのオーバーランに対するオーバーラン防止については、このPCT特許出願では提案されていない。このエレベータ設備ではピットのないシャフトが用いられている。シャフト床および/またはシャフトヘッドにおいてエレベータシャフト内でメンテナンスおよび修理作業を行うための一時的な保護帯域を形成する可能性については、開示されていない。
従来のエレベータ設備では、建設またはその他の理由により、シャフトピットおよびシャフトヘッドのためのスペースがほんのわずかしかないことが多い。特に既存の建物に後からエレベータを設置したり、またはエレベータ設備を追加した場合は、エレベータピットおよびエレベータヘッドのないエレベータシャフトが見られることがある。このようなエレベータシャフトの場合、また従来のエレベータシャフトの場合でも、シャフトの上端部または下端部に保護帯域を形成する必要のある状況がある。例えば、エレベータ設備の保守または点検をしなければならない場合、およびエンジニアがシャフト内に入らなければならない場合などである。
このような一時的な保護帯域を形成するシステムが安全であることは、重要である。この目的を解決する手段として提案されているものは数多くある。かかるシステムのコストおよび必要なスペースは、もう1つの判定基準である。さらに、一時的な保護帯域を形成するためのシステムが容易に点検および保守できることも、重要である。このようなシステムの、あらゆるシステムの組立ておよび初期の位置合わせにかかるコストも、考慮すべきもう1つの判定基準である。
エレベータシャフト、およびカウンタウエイトを備えた垂直に移動可能なエレベータかごを有するエレベータ設備が、欧州特許公開第0725033−A1号明細書に記載されている。ここでは、エレベータかごの昇降路内へ枢動できる枢動可能なバッファを備える接地装置がシャフトベースに提供される。これにより、必要に応じてシャフトベースに保護帯域を形成することができる。また、特別な実施形態として、エレベータかごの昇降路の外側に設置されるシャフトバッファとエレベータかごの昇降路内へ枢動可能な剛性のピボットレバーとの組み合わせが提案される。従って、エレベータかごは、ピボットレバーに衝突するとシャフトバッファにより制動され、エレベータかごの最下停止位置より上の高さのシャフト床の上で支持される。
この実施形態は、シャフト床に保護帯域を形成するには実に適しているものの、エレベータシャフト内のエレベータかごが、所定の移動路を通過後に最下停止位置より下方へオーバーランするのを停止する可能性が提供されないという欠点がある。また、シャフトヘッドに保護帯域を形成する可能性についても提供されていない。
エレベータシャフト、カウンタウエイトを備えた垂直に移動可能なエレベータかご、および移動可能な支持装置を有するエレベータ設備が、国際公開第02/051737−A1号パンフレットに記載されている。支持装置は、エレベータかごとカウンタウエイトとの間にシャフトベースに偏心的に設けられ、必要に応じてエレベータかごの昇降路内に移動可能である。支持装置は、シャフト床に枢動可能に連結されたプレートを備える。該プレートは、必要があればエレベータかごの方向へそのまま枢動される。エレベータかごにはバッファが装備される。該バッファはプレートに衝突することにより、シャフト床から所定の間隔の位置でエレベータかごを停止させる。従って、必要な場合はシャフト床に保護帯域が設けられる。シャフトヘッドの領域内に保護帯域を形成できるようにするために、前記PCT特許出願によれば、エレベータかごは、エレベータかごの屋根に固着される装置を有する。この装置は上方へ枢動可能であり、シャフトの屋根に対して移動する。そのため、シャフトの上端部に保護帯域が形成される。このPCT特許出願は、最も類似する技術であると考えられる。
この実施形態の欠点は、シャフトヘッドに保護帯域を形成するためにエレベータかご上に載座する装置を設置する必要があるという点である。それにより、加速され移動される質量が増加する。
国際公開第00/64798−A1号パンフレット 欧州特許公開第0725033−A1号明細書 国際公開第02/051737−A1号パンフレット
本発明の目的は、必要な場合はエレベータシャフトの下端部または上端部に保護領域を形成することを可能にする解決策を提供することである。
本発明によれば、この目的は請求項1の特徴、および方法に関する請求項14の特徴によって達成される。
本発明によるエレベータ設備の優れた発展形は、従属請求項2から13によって定義される。本発明による方法の発展形は請求項15に示される。
本発明によるエレベータ設備は、エレベータかごの昇降路内へ移動可能な可動手段およびカウンタウエイトの昇降路内へ移動可能な可動手段を含むバッファを備える。
エレベータかごの昇降路内へ移動可能な可動手段およびカウンタウエイトの昇降路内へ移動可能な可動手段は、例えば、エレベータかごの昇降路内だけでなくカウンタウエイトの昇降路内へも取り込まれうるように異なる位置の間で移動可能な単一の可動部として実現することができる。また、エレベータかごの昇降路内へ移動可能な可動手段とカウンタウエイトの昇降路内へ移動可能な可動手段とがいずれも、互いに独立して動くことのできる別個の部品によって実現されることも可能である。例えば、第1の可動部はエレベータかごの昇降路内へ移動可能になるようにバッファに配置され、第2の可動部はカウンタウエイトの昇降路内へ移動可能になるようにバッファに配置されてもよい。
従って、可動手段は、エレベータかごおよび/またはカウンタウエイトが可動手段と機械的に接触できるように配置される使用設定に取り込まれることができる。これにより、単一のバッファによって、床の上の第1または第2の所定の間隔内でエレベータかごまたはカウンタウエイトが選択的に支持されることが可能となる。所定の第1の間隔および所定の第2の間隔は、各々の構成およびバッファまたは可動手段の形状によって異なってもよい。従って、エレベータかごおよびカウンタウエイトは異なる高さで支持されることも可能である。
可動手段の通常設定において、可動手段はカウンタウエイトのエレベータかごの昇降路内に配備されていない。従って、エレベータかごが利用できる空間は、可動手段が使用設定になっている場合には制限されない。エレベータかごまたはカウンタウエイトは床の上の所定の空間で選択的に支持されることが可能であるため、エレベータかごが移動できる昇降路はその両端で短くなる。従って、エレベータかごの昇降路の両端に保護空間が形成される。
本発明によるバッファの別の実施形態は、可動手段が通常設定にある場合にエレベータかごの昇降路内に突出するよう設けられた減衰エレメントを含む。該減衰エレメントは、エレベータかごが減衰エレメントと機械的に接触して第1の所定の間隔より狭い床の上の第3の間隔で支持されることが可能になるよう構成される。また、この実施形態はオーバーラン防止装置として用いることも可能であり、エレベータかごが最下停止位置よりも下方にオーバーランするのを制動し、停止させる。
本発明によるバッファのある実施形態は、可動手段が通常設定にある場合にカウンタウエイトの昇降路内へ突出するよう設けられる減衰エレメントを含んでもよい。該減衰エレメントは、カウンタウエイトが該減衰エレメントと機械的に接触して第2の所定の間隔より狭い床の上の第4の間隔で支持されることが可能になるよう構成される。また、このバッファはオーバーラン防止装置として用いることも可能であり、カウンタウエイトとの機械的接触によって下方へ進むカウンタウエイトを制動して停止させ、それによりエレベータかごが最上停止位置よりも上方へオーバーランするのを制動し、停止させる。
バッファは、可動手段が通常設定される場合に減衰エレメントがエレベータかごおよびカウンタウエイトの昇降路内に突出するように、形成されてもよい。従って、単一のバッファの構成を選択するだけで、エレベータかごが最下停止位置より下方へまた最上停止位置より上方へオーバーランしないよう抑制される。
本実施形態には、可動手段の設定の各選択に応じて、単一のバッファでエレベータかごおよび/またはカウンタウエイトの各々が床の上の少なくとも2つの異なる間隔で支持されうるという利点がある。このようなバッファは、適切な寸法であれば、ピットのないエレベータ設備において、エレベータかごが最下停止位置より下方へまたエレベータかごが最上停止位置より上方へオーバーランしないよう、オーバーラン防止を確実に行うことができ、更に、可動手段が適切に設定されていれば、エレベータかごの上下に一時的な保護空間を形成することもできる。
本発明の詳細および利点について、実施形態に基づき概略図を参照して以下に説明する。
図1Aから1Fは、本発明によるバッファ10を有するエレベータかごの第1の実施形態を異なる概観および異なる状態で示す図である。図示されるバッファ10は、エレベータシャフト11の床18の上方でエレベータかご15を支えるためのバッファである。エレベータかご15は、エレベータかご15およびカウンタウエイト23が各々エレベータシャフト11内の昇降路VおよびVに沿って上下に移動できるように、例えば1つまたは複数のケーブルおよび/または1つまたは複数のベルトなどの支持手段23.1によって、カウンタウエイト23と接続される。尚、カウンタウエイト、支持手段、支持手段用ドライブプーリ、ドライブプーリ用駆動装置、エレベータかご15およびカウンタウエイトのガイドレール、およびその他のエレベータ設備の一般的なエレメントは、図1Aから1Dには記載されていない。
バッファ10は、エレベータかご15およびカウンタウエイト23の昇降路VおよびVと実質的に平行する縦の長さを有する。バッファ10は、下方のベースエレメント12とそれよりも細い上部13とで構成され、更に、図1C、1Dおよび1Eに示すように、上部13から外へ移動することができる可動手段14および14.1を含む。また、可動手段14および14.1を各々異なる設定で移動可能にする駆動装置(図示せず)が設けられる。該駆動装置に作用する制御装置(図示せず)は、手段14および14.1の点検および監視を可能にする。
図1Bおよび1Dから1Fにおいて、昇降路VおよびVは破線で示されている。バッファ10は、少なくともその一部がエレベータかご15の昇降路Vおよびカウンタウエイト23の昇降路Vの間に設けられる。明確にするために、図1Aおよび1Cでは、エレベータかご15の床15.1の投影K1およびカウンタウエイト23の下側23.2の投影G1が、各々シャフトの床へ投影されて示されている。投影K1およびG2は、シャフトの床18でベースエレメント12の底面12.1と重なる領域においては破線で示されている。
図示する実施形態において、可動手段14および14.1は非対称に形成される。左側の台形部14は、右側の台形部14.1よりも上部13から横に突出する。さらに、可動手段14および14.1は昇降路VおよびVを通ってシャフトの床18から異なる高さに移動する。可動手段14の上部は高さZ1.1に設けられ、可動手段14.1の上部は高さZ1.2に設けられ、Z1.2はZ1.1よりも大きい(図1Dおよび1E)。
図1Aおよび1Bにおいて、バッファ10はいわゆる通常状態で示される。バッファが通常状態の場合、可動手段14および14.1は昇降路VおよびVの外側に配備される。通常状態のバッファにおいて可動手段14および14.1が適合される各設定は、以下において通常状態と言われる。
バッファ10が通常状態の場合、バッファ10の上部13はエレベータかご15の昇降路Vへと突出しないため、エレベータかご15は、バッファ10と機械的接触を発生することなく、より低い階層のシャフトドア17へと移動することができる。図1Bに示す状況では、かごのドア16およびシャフトドア17を介して乗降が可能である。
図1C、1Dおよび1Eにおいて、バッファ10はいわゆる使用状態で示される。バッファが使用状態の場合、可動手段14は昇降路V内へと取り込まれ、かつ/または可動手段14.1は昇降路V内へと取り込まれる。つまり、可動手段14および/または可動手段14.1は各々、使用状態で配備される。可動手段14が使用設定にある場合、エレベータかご15は該手段と機械的に接触可能となり、可動手段14.1が使用設定にある場合、カウンタウエイト23が該手段14.1と機械的に接触可能となる。
可動手段14が使用設定にあり、そのためバッファ10が使用状態で配備される場合、エレベータかご15が床18に対する第1の所定の間隔、つまりこの場合は間隔Z1.1、より下落すると直ちに、エレベータかご15とバッファ10の可動手段14との機械的接触が発生する。図示される本実施形態の場合、図1Dに示すように、エレベータかご15の下端部が可動手段14に着座する。
可動手段14および14.1を有するバッファ10は、可動手段14.1が使用設定にありそのためバッファ10が使用設定にあり、カウンタウエイト23が床18に対する所定の間隔Z1.2よりも下落した場合にカウンタウエイト23との間でも機械的に接触するよう、構成され、設置される。図1Aから1Dにおいてカウンタウエイト23は見えないが、その理由は、エレベータかご15がシャフトの下端部に位置する場合にカウンタウエイトはシャフトの上端部に位置するからである。
エレベータシャフト11はシャフトピットのないシャフトであるため、必要な場合にシャフト下端部の領域に保護帯域が形成可能でなければならない。保護帯域を形成するために、バッファ10は通常状態から使用状態へと移行する。これは可動手段14が上部13から外へ移動することによって実現される。ここで、エレベータかご15は可動手段14上に定置するまで下方に移動することができ、床18に対する間隔Z1.1でバッファ10によって支持される。このように、保護帯域がエレベータかご15の下に形成される。シャフトドア17は、シャフトドア17を開けることによって人が保護帯域へ出入りできるように、設置される。保護帯域で安全かつ問題のない作業を可能にするために、間隔Z1.1は床18からの十分な距離を保証する。
シャフト上端部の領域においても、バッファ10によって一時的な保護帯域を形成することができる。これを図1Eに示す。この図には、エレベータシャフト11全体に渡る縦部分の概略が示される。エレベータシャフト11は、4つまたは4つ以上の階層を有する。シャフトドア17は階層の各階に示されている。カウンタウエイト23は、エレベータシャフト11内でエレベータかご15とは逆向きに移動する。エレベータかごがシャフトの上端部に位置する場合、カウンタウエイト23はシャフトの下端部に位置する。シャフトの上端部に保護帯域を形成するために、カウンタウエイトは床18に対する間隔Z1.2より下に下落しないよう抑制される。カウンタウエイト23が可動手段14.1上に着座すると直ちに、エレベータかご15もシャフトヘッドからの固定された所定の間隔で保持される。これにより、シャフトの上端部に保護帯域が設けられる。
バッファ10は、ベースエレメント2が減衰エレメントとして作用するよう構成することも可能である。この場合、ベースエレメント12は、エレベータかご15の運動エネルギーまたはカウンタウエイト23の運動エネルギーを吸収し、エレベータかご15および/またはカウンタウエイト23がバッファ10と機械的に接触した場合にエレベータかご15またはカウンタウエイト23を制動する。これは、エレベータかご15および/またはカウンタウエイト23がベースエレメント12に直接着座する場合だけでなく、エレベータかご15またはカウンタウエイト23が可動手段14または14.1上に着座する場合にも適用される。
エレベータかご15が最下停止位置よりも下方へオーバーランする場合は、図1Bから明らかなように、エレベータかご15の下端部がベースエレメント12上に着座する。減衰エレメントとして作用する基礎エレメント12は、エレベータかご15の運動エネルギーを吸収し、エレベータかご15が停止するまでこれを制動する。本実施形態において、バッファ10は保護帯域の形成だけでなくオーバーラン防止装置としても機能する。
図1Aから1Fに示す実施形態は、エレベータかご15が最下停止位置よりも下方へオーバーランするのを防止するだけでなく、エレベータかご15が最上停止位置よりも上方へオーバーランするのも抑止するという特徴がある。この「緊急時の場合」を図1Fに示す。この図には、エレベータシャフト11全体に渡る縦部分の概略が示されている。バッファ10は通常状態に設定されている。ここで、カウンタウエイト23がバッファ10のベースエレメント12と機械的に相互作用し、エレベータかご15が最上停止位置よりも上方へオーバーランするのが停止される。バッファ10によってカウンタウエイト23が制動され停止されるため、エレベータかご15の更に上方への移動が抑制される。
別の実施形態では、エレベータ設備の駆動部がベースエレメント12内またはその下に直接装備される。この場合、ベースエレメントは平面図において異なって見えるであろう(図1Aおよび1B)。例えば、この場合は、駆動部によって駆動される支持ケーブル用ドライブプーリがベースエレメント12に設けられてもよい。
本発明の利点は、最小限の数のエレメントとわずかな空間しか必要とせずに複数の機能を提供することである。
バッファ10が保護空間を形成するための装置としてのみ使用され、エレベータかごのオーバーラン防止として機能する必要がない場合、ベースエレメント12は、必ずしも昇降路VおよびV内に突出する必要はない。この場合、エレベータかご15およびカウンタウエイト23は、可動手段14および14.1が通常設定になっている場合はバッファ10と機械的に接触しない。この場合、オーバーラン防止は、エレベータかご15および/またはカウンタウエイト23に対して別個に作用し、その寸法がエレベータかご15の最下停止位置および/または最上停止位置と一致する、別の複数のバッファがエレベータシャフト11内に設けられることで実現される。
図2Aから2Dは、本発明の第2の実施形態として、バッファ30を備えるエレベータ設備を異なる概略図および異なる状態で示す図である。図示されるバッファ30は、エレベータシャフト31の床38の上でエレベータかご35を支持するためのバッファである。該バッファは、オーバーラン防止装置および一時的な保護帯域形成手段として機能する。エレベータかご35は、エレベータシャフト31内で、エレベータかご35が昇降路Vに沿って上下に移動しカウンタウエイトが昇降路Vに沿って上下に移動するように、カウンタウエイトと接続される。図2Aから2Dには、カウンタウエイト、エレベータかご35およびカウンタウエイト用の支持手段、ドライブプーリ、ガイドレール、およびその他のエレベータ設備の一般的なエレメントは示されていない。バッファ30は、エレベータかご35およびカウンタウエイトの昇降路VおよびVと実質的に平行である縦の長さを有する。バッファ30は、少なくともその一部がエレベータかごの昇降路V内およびカウンタウエイトの昇降路V内に突出するように構成され、配置される。
バッファ30は、強いダンパとして設計された下部のベースエレメント32と、弱いダンパとして設計された細い上部33とで構成される。またバッファ30は可動手段34を含み、図2Bおよび2Dに示すように、該可動手段は上部33に着座して異なる設定間で回転可能である。可動手段34は、図示される実施形態の場合は対称的に構成される。つまり、上部33から両側に同程度突出する。
図2Aおよび2Bでは、バッファ30はいわゆる通常状態で示されている。この場合、可動手段34は通常設定で設けられており、つまり昇降路VおよびV内に突出していない。図2Cおよび2Dでは、バッファ30はいわゆる使用状態で示されている。この場合、可動手段34は使用設定で設けられており、つまり昇降路VおよびV内に突出している。バッファ30は、少なくともその一部がエレベータかご35の昇降路Vおよびカウンタウエイトの昇降路Vの間に配置される。明確にするために、図2Aおよび2Cでは、エレベータかご35の投影K3およびカウンタウエイトの投影G3は各々、シャフトの床へと投影された状態で示されている。投影K3およびG3は、シャフトの床38でベースエレメント32の底部32.1と重なる領域については破線で示されている。
使用状態では、エレベータかご35が床38に対する第1の所定の間隔Z3より下落したら直ちに、エレベータかご35とバッファ30の可動手段34との機械的接触が発生する。図示する実施形態の場合、図2Dに示すように、エレベータかご35の下縁部が可動手段34上に着座する。これにより、必要な場合はシャフト下端部の領域に一時的な保護帯域が形成される。
可動手段34を備えるバッファ30は、使用状態において、カウンタウエイトが床38に対する所定の間隔Z3より下落する場合にカウンタウエイトとの機械的接触が発生するように構成され、配置される。カウンタウエイトは、エレベータかご35がシャフト下端部に設けられる場合はシャフト上端部に設けられるため、図2Aから2Dではカウンタウエイトは見えない。
図2Bにおいて、バッファ30は通常状態で示されている。バッファ30の上部33がエレベータかごの昇降路内に突出していないため、エレベータかご35は、バッファ30と機械的に接触することなく下方の階層のシャフトドア37へと移動することができる。図2Bに示す状況では、エレベータかごが最下階層で最下停止位置にある場合、かごのドア36およびシャフトドア37を介して乗降することができる。
エレベータかご35が最下停止位置より下方へオーバーランすると(図2Aから2Dには図示せず)、エレベータかご35が床38に対する所定の間隔Z3.1より下落したら直ちに、エレベータかごと、強力なダンパとして設計されたバッファ30のベースエレメント32との機械的接触が発生する。図示する実施形態の場合、エレベータかご35の下縁部がベースエレメント32上に着座する。これにより、「緊急時」にはエレベータかご35が制動され停止される。
保護帯域を形成するために、バッファ30は通常状態から使用状態へと移行する。これは可動手段34が、エレベータかご35の昇降路Vまたはカウンタウエイトの昇降路Vと実質的に平行に位置合わせされる回転軸の周りを回転することによって実行される。可動手段の各設定は、駆動装置および駆動装置に作用する制御装置によって制御される。駆動装置および制御装置は図示されていない。エレベータかご35は、可動手段34上に載るまで下方に移動することができる。このように、エレベータかご35の下に保護帯域が形成される。シャフトドア37は、シャフトドア37を開けることによって人が保護帯域へ出入りできるように、設置される。保護帯域で安全かつ問題のない作業を可能にするために、間隔Z3は床38からの十分な距離を保証する。
図示する実施形態はシャフトピットを備えるエレベータ設備に関するものであり、またベースエレメント32は縦の長さH3を有するため、常に、エレベータかご35が通過できない平らな保護帯域が形成される。故障または誤操作によって使用状態への必要な移行が成されない場合でも、常にベースエレメント32の高さH3によって最低限の空間が与えられるため、エレベータシャフト内の人が押しつぶされることはない。
ベースエレメント32および/または下部33は、その機械的負荷に依存して昇降路VまたはVの方向に長さを有する。この長さの負荷依存は、バッファ30に衝突した場合に、ベースエレメント32または上部33の、エレベータかごまたはカウンタウエイトを制動して停止させる能力を実施的に決定する。エレベータかご35によるバッファ30の負荷を示すために、図2Dでは、昇降路Vの方向へのバッファ30の長さは、間隔Z3と比べて距離ΔZだけ減らして示されている。相似する方法では、昇降路Vの方向へのバッファ30の長さは、カウンタウエイトがバッファ30に負荷を掛けた場合に間隔Z3より低い高さだけ減少される。
シャフト上端部の領域における一時的な保護帯域も、バッファ30によって形成することができる。しかし、この状態は図2Aから2Dには示されていない。シャフトの上端部に保護帯域を形成するために、カウンタウエイトが床38からの間隔Z3より下落すると直ちに、可動手段34がカウンタウエイトの昇降路V内へと移動しカウンタウエイトはバッファ30によって支持される。カウンタウエイトが可動手段34の右側に着座すると直ちに、エレベータかご35はシャフトヘッドからの固定的な所定の間隔に保持される。これによりシャフト上端部の保護帯域が得られる。
図3Aから3Dは、本発明の第3の実施形態として、バッファ40を備えるエレベータ設備を異なる概略図および異なる状態で示す図である。図示されるバッファ40は、エレベータシャフト41の床48の上でエレベータかご45を支持するためのバッファである。該バッファは、ピットのないエレベータ設備において、つまりエレベータかごの最下停止位置が床からほんのわずかの距離しか離れておらずシャフトピットが存在する空間がないエレベータ設備において、オーバーラン防止装置および一時的な保護帯域形成手段として機能する。エレベータかご45は、エレベータシャフト41内で、エレベータかご45およびカウンタウエイトが昇降路に沿って上下に移動するように、カウンタウエイトと接続される。図3Aから3Dには、カウンタウエイト、エレベータかご45およびカウンタウエイト用の支持手段、ドライブプーリ、ガイドレール、およびその他のエレベータ設備の一般的なエレメントは示されていない。バッファ40は、エレベータかご45およびカウンタウエイトの昇降路VおよびVと実質的に平行して縦に延びている。バッファ40は、各々の状態に応じて、少なくともその一部がエレベータかごの昇降路内およびカウンタウエイトの昇降路内に突出するように構成され、配置される。
バッファ40は、図3Cおよび3Dに示すように、強いダンパとして設計された下部のベースエレメント43と、ベースエレメント43上に着座して回動可能な可動手段44とを含む。可動手段44は、図示される実施形態の場合は対称的に構築される。つまり、上部43の両側から同程度突出する。可動手段44は、可動手段44の窪みに配備されるダンパ44.1を含む。
図3Aおよび3Bでは、バッファ40はいわゆる通常状態で示されている。この場合、可動手段44、44.1が通常設定で設けられており、つまりエレベータかご45およびカウンタウエイトの昇降路内に突出していない。図3Cおよび3Dでは、バッファ40はいわゆる使用状態で示されている。この場合、可動手段44、44.1は使用設定で設けられており、つまりエレベータかご45およびカウンタウエイトの昇降路内に突出している。バッファ40は少なくともその一部がエレベータかごの昇降路およびカウンタウエイトの昇降路の間に配置される。明確にするために、図3Aおよび3Cでは、エレベータかご45の床45.2の投影K4およびカウンタウエイトの下側の投影G4が示されている。
使用状態では、エレベータかご45が床48に対する第1の所定の間隔Z4より下落したら直ちに、エレベータかご45とバッファ40のダンパ44.1との機械的接触が発生する。図示する実施形態の場合、図3Dに示すように、エレベータかご45の下縁部がダンパ44.1上に着座する。従って、バッファ40は偏心的に負荷が掛けられる。これにより、必要な場合はシャフト下端部の領域に一時的な保護帯域が形成される。
可動手段44、44.1を備えるバッファ40は、使用状態において、カウンタウエイトが床48に対する所定の間隔Z4より下落する場合にカウンタウエイトとの機械的接触が発生するように構成され、配置される。エレベータかご45がシャフト下端部に設けられる場合は、カウンタウエイトはシャフト上端部に設けられるため、図3Aから3Dではカウンタウエイトは見えない。
図3Bでは、バッファ40は通常状態で示されている。通常状態では、バッファ40の可動手段44、44.1はエレベータかご45の床45.2の昇降路内に突出していないため、エレベータかご45は、バッファ40と機械的に接触することなく下方の階層のシャフトドア47へと移動することができる。図示する状態においては、エレベータかご45に固着されたブラケット45.1(バッファアバットメント)および可動手段44.1の間に間隔Dが存在する。図3Bに示す状況では、かごのドア46およびシャフトドア47を介して乗降することができる。
エレベータかご45が最下停止位置より下方へオーバーランすると(図3Aから3Dには図示せず)、エレベータかご45に固着されたブラケット45.1と、バッファ40の、可動手段44またはより強力なダンパとして設計されたベースエレメント43とが、機械的に接触する。これにより、「緊急時」にはエレベータかご45が制動され停止する。尚、エレベータかご45が最下停止位置より下方へオーバーランする場合は、ブラケット45.1が手段44と直接接触するため、ダンパ44.1は使用されない。そのため、バッファ40は、かかる「緊急時」の場合は中心に負荷が掛かる。
可動手段44および44.1が通常設定にある場合は、ブラケットまたはシャフトドア47に面するカウンタウエイトの側の他の突出エレメントがバッファ40の可動手段44と接触するため、エレベータかご45が最上停止位置より上方へオーバーランするのが抑制される。これもまた、バッファ40の中心に負荷がかかる。
明確にするために、いずれもシャフトの床に向かって投影される、ブラケット45.1の投影K4.1、および該ブラケットのまたはカウンタウエイトの突出エレメントの投影G4.1は、各々図3Aおよび3Cに破線で示されている。
保護帯域を形成するために、バッファ40は通常状態から使用状態へと移行する。これは可動手段44がエレベータかご45の床45.2の通路またはカウンタウエイトの下側へと回転して入ることによって実施される(図3Cおよび3D)。必要な切り換えは、例えば(キー操作される)スイッチまたは電子制御によって引き起こすことができる。一時的な保護帯域を形成するために、エレベータかご45はダンパ44.1上に載るまでゆっくりと下方に移動する。シャフトドア47を開けることによって、人が保護帯域に出入りすることができる。間隔Z4は、保護帯域において安全かつ問題のない作業を可能にするための、床48からの十分な空間を保証する。
一時的な保護帯域は、同じバッファ40によってシャフトの上端部の領域に形成することもできる。しかし、この状態は図3Aから3Dに図示されていない。シャフトの上端部に保護帯域を形成するために、カウンタウエイトは床48からの間隔Z4より下落しないよう抑制される。カウンタウエイトが可動手段44の右側のダンパ44.1上に載ると、エレベータかご45はシャフトヘッドからの固定された所定の間隔に保持される。これによりシャフト上端部の保護帯域が得られる。
図1Dおよび1Eに示すように、エレベータかごとカウンタウエイトは必ずしも同じ高さで支持される必要はない。図2Aから2Dおよび図3Aから3Dの実施形態は、可動手段34および44または44.1を適切な形状にすることによって適切に変更することができる。
本発明によれば、バッファは、使用する場合ごとに特別に適合される減衰特性を持つことができる。第3の実施形態の場合、保護帯域が形成された場合に可動手段44上にエレベータかご35またはカウンタウエイトが軽く減衰され着座するのを可能にするダンパ44.1が使用される。従って、可動手段44は動作の際、優しく取り扱われる。エレベータかごおよび/またはカウンタウエイトが高速で各バッファに衝突する場合、特にエレベータかご45の最下停止位置または最上停止位置を越えてオーバーランする場合は、これに対して、ベースエレメント12、32、43の減衰特性が使用される。
本発明によるバッファは、バッファが「崩壊する」または「撓む」ことなく非対称に負荷が掛かることを可能にする特別な手段を備えることができる。この目的において、バッファは、偏心的なバッファの負荷により発生する曲折モーメントに対する補償を提供するために、全体または一部がコルセットのようなエレメントによって包囲されるか、または特別な手段によって誘導される。
本実施形態の一部の場合、バッファはエレベータかごおよびカウンタウエイトの間に完全に配置される(例えば図3Aを参照)。
別の実施形態の場合、バッファエレメントは全体またはその一部がカウンタウエイトの下に設けられ、カウンタウエイトに直接作用することができる。これに対応して、バッファエレメントの可動手段は必要な場合はエレベータかごに作用する。
バッファの断面は所望するとおりに選択することができる。バッファ10および30はエレベータシャフトの床と平行する実質的に円形の断面を有する。これに対して、バッファ40は、例えば下部領域43において四角形の断面を有する。
各実施形態に応じて、バッファの可動手段の動きは電磁式、水力式、空気式、手動式または設定モータを用いることによって、実施することができる。
別の実施形態では、駆動/周波数変換部、速度制限装置、ガイドレール用固着装置およびバッファから成るピットセットが設けられている。これにより、エレベータシャフトへの搭載が大幅に簡略化される。
また本発明は、カンチレバー配置におけるエレベータ設備での使用にも適する。
バッファの特別な配置および構成により、従来の装置と比べて必要なスペースが削減される。
本発明は、シャフトピットの寸法およびシャフトヘッドの高さの寸法がない、またはわずかしかないエレベータシャフトへの使用に、特に適している。
本発明の利点は、各々の実施形態によって、人を保護するための規則を遵守し、建設コストおよび設置コストを実質的に削減できる点である。
可動手段14、14.1、34、44および44.1は、本発明の範囲内で様々な方法で変更することが可能である。可動手段は、基本の設定から、折りたたみ式、ピボット式、スライド式、および/または回転式の手段に代えることもでき、各々、床の上の空間でエレベータかごおよび/またはカウンタウエイトを支持するためにエレベータかごおよびカウンタウエイトの昇降路に移動可能である。また可動手段は、エレベータかごおよびカウンタウエイトを各々別の高さで支えられるよう適切な配置で設計することもでき、複数部分で構成されても、一体的に構成されてもよい。
本発明によるバッファの第1の実施形態の通常状態を示す概略平面図である。 本発明によるバッファの第1の実施形態の通常状態を示す概略側面図である。 本発明によるバッファの第1の実施形態の使用状態を示す概略平面図である。 本発明によるバッファの第1の実施形態の使用状態を示す概略側面図であり、一時的な保護帯域が形成された状態を示す。 本発明による第1の実施形態のバッファを備えるエレベータシャフト全体の使用状態を示す概略側面図であり、カウンタウエイトがバッファ上に着座しシャフトの上端部に保護帯域が形成された状態を示す。 本発明による第1の実施形態のバッファを備えるエレベータシャフトの通常状態を示す概略側面図であり、カウンタウエイトがバッファ上に着座し最上停止位置より上方へのオーバーランが防止される状態を示す。 本発明によるバッファの第2の実施形態の通常状態を示す概略平面図である。 本発明によるバッファの第2の実施形態の通常状態を示す概略側面図である。 本発明によるバッファの第2の実施形態の使用状態を示す概略平面図である。 本発明によるバッファの第2の実施形態の使用状態を示す概略側面図であり、シャフト床に一時的な保護帯域が形成された状態を示す。 本発明によるバッファの第3の実施形態の通常状態を示す概略平面図である。 本発明によるバッファの第3の実施形態の通常状態を示す概略側面図であり、最下停止位置を越えて下方に移動するエレベータかごが停止される状態を示す。 本発明によるバッファの第3の実施形態の使用状態を示す概略平面図である。 本発明によるバッファの第3の実施形態の使用状態を示す概略側面図であり、一時的な保護帯域が形成された状態を示す。
符号の説明
10、30、40 バッファ
11、31、41 エレベータシャフト
12、32、43 減衰エレメント
13、33、43 上部
14、14.1、34、44、44.1 可動手段
15、35、45、45.2 エレベータかご
18、38、48 床
23 カウンタウエイト
23.1 搬送手段
43 ベースエレメント
45.1 ブラケット
46 ドア
47 シャフトドア
K4、G4、K4.1、G4.1 投影
、V 昇降路
K1、K3、K4、G1、G3、G4 突出領域
Z1.1、Z3、Z4 間隔

Claims (14)

  1. 少なくとも1つの保護帯域を形成するためのバッファ(10、30、40)を備えたエレベータ設備であって、エレベータ設備は、エレベータかご(15、35、45)および該エレベータかご用のカウンタウエイト(23)を有し、エレベータかご(15、35、45)およびカウンタウエイト(23)は昇降路(V、V)に沿って移動可能であり、バッファ(10、30、40)が、エレベータかご(15、35、45)の昇降路(V)内へ移動可能な可動手段(14、14.1、34、44、44.1)およびカウンタウエイト(23)の昇降路(V)内へ移動可能な可動手段(14.1、34、44、44.1)を備えることを特徴とする、エレベータ設備。
  2. 可動手段(14、34、44、44.1)は、エレベータかご(15、35、45)が床(18、38、48)に対する第1の所定の間隔(Z1.1、Z3、Z4)より下落した場合に可動手段(14、34、44、44.1)とエレベータかご(15、35、45)との間で機械的接触が発生し、かつカウンタウエイト(23)が床(18、38、48)に対する第2の所定の間隔(Z1.2、Z3、Z4)より下落した場合に可動手段(14.1、34、44、44.1)とカウンタウエイト(23)との間で機械的接触が発生するよう配置される、使用設定にすることができることを特徴とする、請求項1に記載のエレベータ設備。
  3. 使用設定から開始される可動手段(14、14.1、34、44、44.1)は、エレベータかご(15、35、45)の昇降路(V)およびカウンタウエイト(23)の昇降路(V)の外へ移動可能であることを特徴とする、請求項2に記載のエレベータ設備。
  4. 可動手段(14、14.1、34、44、44.1)は、エレベータかご(15、35、45)が床(18、38、48)に対する第1の所定の間隔(Z1.1、Z3、Z4)より下落した場合に可動手段(14、34、44、44.1)とエレベータかご(15、35、45)との間で機械的接触が発生せず、かつカウンタウエイト(23)が床(18、38、48)に対する第2の所定の間隔(Z1.2、Z3、Z4)より下落した場合に可動手段(14.1、34、44、44.1)とカウンタウエイト(23)との間で機械的接触が発生しないように配置される通常設定にすることができることを特徴とする、請求項2または3に記載のエレベータ設備。
  5. 可動手段(14、34、44、44.1)は、使用設定において、エレベータかご(15、35、45)が床(18、38、48)の上で支持され床(18、38、48)とエレベータかご(15、35、45)との間に保護帯域が存在するように可動手段(14、34、44、44.1)とエレベータかご(15、35、45)との機械的接触が実現するよう、配置されることを特徴とする、請求項3に記載のエレベータ設備。
  6. 可動手段(14.1、34、44、44.1)は、使用設定において、カウンタウエイト(23)が床(18、38、48)の上で支持されるように可動手段(14.1、34、44、44.1)とカウンタウエイト(23)との機械的接触が実現するよう、配置されることを特徴とする、請求項3に記載のエレベータ設備。
  7. カウンタウエイト(23)を備えるエレベータかご(15、35、45)は、エレベータかご(15、35、45)の上に保護帯域が存在するような長さの搬送手段(23.1)によって接続され、かつカウンタウエイト(23)はエレベータかご(15、35、45)の上に保護帯域が存在するような高さで床から上に支持されることができ、該保護帯域は、エレベータかご(15、35、45)の上部領域およびエレベータシャフト(11、31、41)の上端部の間に設けられることを特徴とする、請求項6に記載のエレベータ設備。
  8. バッファ(10、30、40)は、エレベータかご(15、35、45)またはカウンタウエイト(23)との機械的接触が発生した場合にソフト設定を可能にするための適切な減衰特性を有し、かつバッファ(10、30、40)の少なくとも上部(13、33、43)はエレベータかご(15、35、45)の突出領域(K1、K3、K4)およびカウンタウエイト(23)の突出領域(G1、G3、G4)との間に配置され、かつ可動手段(14、14.1、34、44、44.1)は、折り畳み式手段、枢動式手段、スライド式手段、または回転式手段であることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のエレベータ設備。
  9. 減衰エレメント(12、32、43)は、可動手段(14、14.1、34、44、44.1)が通常設定にされた場合にエレベータかご(15、35、45)の昇降路(V)内に突出するよう配置され、減衰エレメント(12、32、43)は、エレベータかご(15、35、45)が減衰エレメント(12、32、43)と機械的に接触することができ、第1の所定の間隔(Z1.1、Z3、Z4)よりも狭い、床(18、38、48)の上の第3の間隔で支持されることが可能になるよう構成されることを特徴とする、請求項4に記載のエレベータ設備。
  10. 減衰エレメント(12、32、43)は、可動手段(14、14.1、34、44、44.1)が通常設定にされた場合にカウンタウエイト(23)の昇降路(V)内に突出するよう配置され、減衰エレメント(12、32、43)は、カウンタウエイト(23)が減衰エレメント(12、32、43)と機械的に接触することができ、第2の所定の間隔(Z1.2、Z3、Z4)よりも狭い、床の上の第4の間隔で支持されることが可能になるよう構成されることを特徴とする、請求項4に記載のエレベータ設備。
  11. バッファ(10、30、40)はエレベータかご(15、35、45)との機械的接触を通してエレベータかご(15、35、45)が最下停止位置より下方へオーバーランするのを制動して停止させる、オーバーラン防止装置として機能することを特徴とする、請求項9に記載のエレベータ設備。
  12. カウンタウエイト(23)との機械的接触を通してカウンタウエイト(23)が下方へ進むのを制動して停止させることにより、エレベータかご(15、35、45)が最上停止位置より上方へオーバーランするのを制動して停止させるオーバーラン防止装置として機能することを特徴とする、請求項10に記載のエレベータ設備。
  13. エレベータかご(45)、カウンタウエイト(23)およびバッファ(40)は、ピットのないエレベータシャフト(41)内に設けられることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載のエレベータ設備。
  14. バッファ(10、30、40)およびエレベータかご(15、35、45)を備えるエレベータ設備内に保護帯域を形成する方法であって、該バッファは可動手段(14、14.1、34、44、44.1)を含み、該エレベータかごはエレベータかご(15、35、45)およびカウンタウエイト(23)が昇降路(V、V)に沿って移動できるようにカウンタウエイト(23)と接続されるものであり、該方法が、
    エレベータかご(15、35、45)の下に保護帯域が必要な場合は可動手段(14、34、44、44.1)がエレベータかご(15、35、45)の昇降路(V)内に移動するステップであって、可動手段(14、34、44、44.1)とエレベータかご(15、35、45)との機械的接触によって保護帯域が形成され、これによりエレベータかご(15、35、45)と床(18、38、48)との間の第1の所定の空間の保守を保証する、ステップと、
    エレベータかご(15、35、45)の上に保護帯域が必要な場合は可動手段(14.1、34、44、44.1)がカウンタウエイト(23)の昇降路(V)内に移動するステップであって、可動手段(14.1、34、44、44.1)とカウンタウエイト(23)との機械的接触によって保護帯域が形成され、これによりカウンタウエイト(23)と床(18、38、48)との間の第2の所定の空間の保守を保証する、ステップとを含む、方法。
JP2004138437A 2003-05-21 2004-05-07 エレベータ設備に保護帯域を形成するためのバッファを備えたエレベータ設備および保護帯域形成方法 Expired - Fee Related JP4712314B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP03405352.0 2003-05-21
EP03405352 2003-05-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004352506A JP2004352506A (ja) 2004-12-16
JP4712314B2 true JP4712314B2 (ja) 2011-06-29

Family

ID=33442900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004138437A Expired - Fee Related JP4712314B2 (ja) 2003-05-21 2004-05-07 エレベータ設備に保護帯域を形成するためのバッファを備えたエレベータ設備および保護帯域形成方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US7077243B2 (ja)
JP (1) JP4712314B2 (ja)
CN (1) CN100335394C (ja)
AU (1) AU2004202185B2 (ja)
BR (1) BRPI0401780B1 (ja)
CA (1) CA2467673C (ja)
NZ (1) NZ532767A (ja)
PL (1) PL368090A1 (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4712313B2 (ja) * 2003-05-21 2011-06-29 インベンテイオ・アクテイエンゲゼルシヤフト バッファおよびバッファを備えたエレベータ設備
EP1748948A1 (en) * 2004-03-31 2007-02-07 Otis Elevator Company Elevator inspection system
US20060042883A1 (en) * 2004-09-02 2006-03-02 Gary Scott Elevator pit safety device
US20080142311A1 (en) * 2005-02-09 2008-06-19 John Ferrisi Pit Buffer Assembly for an Elevator System
KR100914752B1 (ko) * 2005-02-09 2009-08-31 오티스 엘리베이터 컴파니 엘리베이터 시스템을 위한 피트 버퍼 조립체
JP5129811B2 (ja) * 2006-06-26 2013-01-30 オーチス エレベータ カンパニー エレベータかごの上にオーバヘッドクリアランスを維持する格納式停止装置
SG139660A1 (en) * 2006-07-26 2008-02-29 Inventio Ag Method of controlling access to an elevator car
CN100590052C (zh) * 2006-10-06 2010-02-17 因温特奥股份公司 电梯设备
DE102007049737A1 (de) 2007-10-16 2009-04-23 Exclusive Lift Gmbh Aufzuganlage für Personen und/oder Lasten mit zumindest einer Aufzugkabine
FI119808B (fi) * 2007-12-17 2009-03-31 Kone Corp Hissin puskurijärjestely
JP2010168185A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Mitsubishi Electric Corp エレベータ装置
FI121423B (fi) * 2009-04-23 2010-11-15 Kone Corp Hissin turvajärjestely
IT1395860B1 (it) * 2009-10-12 2012-10-26 Igv Group S P A Dispositivo per realizzare gli spazi di sicurezza per interventi di manutenzione nella fossa e nella testata del vano corsa degli ascensori
US20130025975A1 (en) * 2010-04-12 2013-01-31 Otis Elevator Company Retractable Stop for Low Overhead Elevators
EP2958843B1 (en) 2013-02-22 2017-08-02 KONE Corporation Method and arrangement for monitoring the safety of a counterweighted elevator
EP3080026B1 (de) * 2013-12-09 2018-01-03 Inventio AG Vorrichtung an einer aufzugsanlage zum feststellen der position eines gegengewichtes eines aufzugs und verfahren dazu
JP6252391B2 (ja) * 2014-07-22 2017-12-27 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 エレベータの衝突防止装置
WO2017001883A1 (en) 2015-06-30 2017-01-05 Otis Elevator Company Elevator car location zones in hoistway
US20180251340A1 (en) * 2015-09-25 2018-09-06 Aurélien Fauconnet Accessible elevator buffer
EP3401260B1 (en) 2017-05-12 2023-08-09 Otis Elevator Company Elevator overrun systems
AU2018361450A1 (en) * 2017-10-31 2020-04-02 Inventio Ag Device for carrying out maintenance work in an elevator shaft
CN107986136A (zh) * 2017-11-29 2018-05-04 国网河南省电力公司伊川县供电公司 一种具有双重安全装置的井式电梯
EP3587323A1 (en) * 2018-06-22 2020-01-01 Otis Elevator Company Elevator system
WO2020078738A1 (en) * 2018-10-16 2020-04-23 Inventio Ag Buffer device for an elevator system
EP3898479A1 (de) * 2018-12-19 2021-10-27 Inventio AG Vorrichtung zum schaffen eines temporären schutzraumes
US11691847B2 (en) 2019-06-20 2023-07-04 Tk Elevator Corporation Elevator travel blocking apparatus
EP3760561B1 (en) * 2019-07-05 2022-05-11 Otis Elevator Company Elevator assembly with counterweight blocking stop

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US787258A (en) * 1904-05-27 1905-04-11 Francis Brewster Austin Safety device for elevators.
US2503954A (en) * 1946-12-31 1950-04-11 Asea Ab Arrangement in mining elevators
JP2626398B2 (ja) 1992-01-28 1997-07-02 三菱電機株式会社 エレベータ装置
FI93632C (fi) * 1993-06-28 1995-05-10 Kone Oy Alakoneistoinen vetopyörähissi
CA2166841C (en) * 1995-01-31 2006-08-22 Heinrich Foelix Temporary working space protection
US5806633A (en) * 1995-12-22 1998-09-15 Macuga; Henry J. Elevator safety system incorporating false pit
JPH09227046A (ja) 1996-02-26 1997-09-02 Mitsubishi Denki Bill Techno Service Kk エレベータ装置のかごストッパ装置
JP3607001B2 (ja) * 1996-05-27 2005-01-05 三菱電機株式会社 免振建築用エレベーター装置
US6095288A (en) * 1999-04-22 2000-08-01 Otis Elevator Company Pit-less elevator
NO323028B1 (no) 1999-05-14 2006-12-27 Inventio Ag Anordning for utforelse av arbeid i en heissjakt
JP2001146370A (ja) * 1999-11-19 2001-05-29 Mitsubishi Electric Corp エレベーター装置
JP2001151432A (ja) * 1999-12-01 2001-06-05 Mitsubishi Electric Corp エレベータ装置
JP2001163543A (ja) * 1999-12-08 2001-06-19 Oil Drive Kogyo Kk エレベータ用緩衝器の設置方法
SE521817C2 (sv) * 2000-11-02 2003-12-09 Alimak Ab Säkerhetsarrangemang vid hiss
FI112640B (fi) 2000-12-22 2003-12-31 Kone Corp Hissin turvalaite
JP4712313B2 (ja) * 2003-05-21 2011-06-29 インベンテイオ・アクテイエンゲゼルシヤフト バッファおよびバッファを備えたエレベータ設備

Also Published As

Publication number Publication date
US20040251086A1 (en) 2004-12-16
PL368090A1 (en) 2004-11-29
CA2467673C (en) 2011-10-04
US7077243B2 (en) 2006-07-18
BRPI0401780A (pt) 2005-01-25
CN1572701A (zh) 2005-02-02
NZ532767A (en) 2004-12-24
JP2004352506A (ja) 2004-12-16
CN100335394C (zh) 2007-09-05
BRPI0401780B1 (pt) 2013-05-07
CA2467673A1 (en) 2004-11-21
AU2004202185B2 (en) 2008-05-22
AU2004202185A1 (en) 2004-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4712314B2 (ja) エレベータ設備に保護帯域を形成するためのバッファを備えたエレベータ設備および保護帯域形成方法
JP4712313B2 (ja) バッファおよびバッファを備えたエレベータ設備
JP4890572B2 (ja) エレベータシステム
JP4653890B2 (ja) ピットのないエレベータ
JP5873884B2 (ja) エレベータ
US20130118837A1 (en) Elevator installation
WO2001062654A1 (fr) Dispositif elevateur
JP2003146555A (ja) エレベータ
CN110182672B (zh) 电梯轿厢护脚板系统
CN113581971A (zh) 补偿引导件、配重屏、电梯以及方法
JP2006315796A (ja) マルチカーエレベータ装置
JP6289743B2 (ja) エレベータ装置
JPH05147857A (ja) エレベータの安全装置
US20080257654A1 (en) Counterweight With Partially Imbedded Buffer
CN114955795A (zh) 电梯升降组件及电梯系统
JP4514298B2 (ja) エレベータ装置
JP6670773B2 (ja) エレベータ用ガバナロープの振れ抑制ガイド装置
JP2004352411A (ja) エレベーター装置
JPWO2004058620A1 (ja) エレベータ装置及び調速機ロープ
KR100420027B1 (ko) 엘리베이터 조속기용 링크구조
JPH0312787Y2 (ja)
JP2002068636A (ja) エレベータ装置
WO2004058619A1 (ja) エレベータ装置
WO2018150579A1 (ja) エレベータのかご上昇制限装置及び保守点検方法
JP2021123465A (ja) エレベータ及びリミットスイッチ作動用のカム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070326

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20100427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100726

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110323

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees